「フットライト・パレード」か?
「フットライト・パレード」か?
YouTubeでジェームズ・キャグニーの動画を見て回っていたら、彼のダンス・シーンをまとめたものに、もっと新しい曲を強引につけたものがあって、それがかなりいい感じでウットリした。

キャグニーのミュージカルは「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」をかなり昔に見て、数年前に廉価DVDで「キャグニー・ハリウッドへ行く(Something to sing about)」を買って、とほぼこの二つしか見ていない。どちらもYoutube動画には入っていたようだが、それ以外のメインは何だろう。特に黒シャツで踊ってるのが素敵なんだが、やっぱり「フットライト・パレード」か?それとも一度見たきりの「ヤンキー…」の一部なのに忘れたんだろうか?(最近自分の記憶力に自信がない。しかもこの動画ではオリジナル曲のメロディがわからないので…)
「エディ・フォイ物語」も混じっているが当然こちらはカラーだし…
ああ、「フットライト・パレード」欲しくなってきたなあ。でもお高くて特典もないジュネスだし。海外版で探そうかしら、たいがい海外版の方がお安くて特典があったりするから。でもそれより、この黒シャツキャグニーが「フットライト・パレード」なのか、他の映画なのか、だれか教えてくれませんか、念のため。

キャグニーは普段の動きからしてキビキビと元気いっぱいだが、ダンスにもそれは反映されている。本人が自伝で自分は本来ギャング役者というよりはソング・アンド・ダンス・マンだと主張するだけあって、非常にキレが良く粋な踊りだ。
ちなみに上の画像は、踊ってターンしつつ後ろの男にパンチをくらわせた後、ピタリとポーズを決めるというキャグニーならではな振り付け(笑)
それが80年代のリズムにバッチリ合ってしまうというのも、また凄い話かもしれない(この動画の編集者のウデも凄いと思う…)。

http://www.youtube.com/watch?v=nT0Cvzfh38E&feature=related

ちなみに私、Wake Me Up Before You Go Go も Wham も、まったく知りませんでした(この動画を見た後ネットで調べた…)。私は80年代以降のものはあんまり興味ないし90年代以降のものはもっと知らないので、悪しからず。


<追記>
よく見ると、黒シャツ時のズボンの横にラインが入ってるのに気付きました。
「フットライト・パレード」でなく「West Point Story(日本未公開)」か?自伝によると、ウェストポイント陸軍士官学校へ行ってミュージカルやるって設定らしいけど…
2004年、リチャード・ロンクレイン 監督作品。

珍しく最近の映画です。「マスター・アンド・コマンダー」のマチュリン先生(ポール・ベタニー)のスポーツロマコメと聞いたので当時ちょっと気になっていた作品…をスカパーでやってたので録った、でも見るまでに半年も経ちました。はは。

そろそろ32歳、世界ランキングも三桁にまで落ちた、引退を考えてる落ち目の英国選手ベタニーが「これが最後」と思ったウィンブルドン大会。ふとしたはずみで優勝候補の一回り若い女子選手キルスティン・ダンストと恋に落ち、試合もなぜか連戦連勝!でも、イイことばかりが続くわけもなく…

とことん強気な若い女の子と、草食系ロートル(というと大げさだけど、やっぱテニス選手の旬はそんな長くないよね)の恋物語。ベタニーがひょろ高い体をもてあますようにして、いつも困ったような顔で、年甲斐もないほどとっぽくて可愛いキャラクターを演じている。“そんなキャラじゃないのに”と自分でも思いながら、客席に彼女の姿を見つけたとたんにバリバリ逆転しだすわ、バルコニーから恋人の部屋へとよじのぼるわ、「生まれて初めて」人をなぐっちゃうわ、TVインタビューで愛を叫ぶわ…いやもう、ファンタジーですよ、ええ。でも、可愛いんで許す。控えめでさっぱりさわやか、稀少種ですよ。美男じゃないけど、デコの広いのはむしろ好みなので結構。

練習相手兼親友なのに試合であたってしまうディーター役のニコライ・コスター=ワルドーもやっぱりさわやか系でいい感じでしたね。
汗の臭いのしないさわやかスポ根。まあ、スポーツ小説とかスポーツ映画はもともと好きなんで、一応気楽に楽しめました。

ただ、やたら画面がギュイーンと引く演出は、うっとうしいからやめて欲しかったな。
1944年、チャールズ・ヴィダー監督作品。
日本公開されたのはもっとずっと後で、映画館に行って見てるはずだけどあまり覚えてなくて、WOWWOWでやってたので再見してみました。

ダニー(ケリー)の店のショーで踊っているラスティ(ヘイワース)は、雑誌のカバーガールに抜擢されて一躍有名になる。雑誌社社長は実は昔、ラスティにそっくりな彼女の祖母に恋をしていたのだった。大劇場からの引き抜きの声(と劇場主のラブコール)もかかって、恋人同士だった筈の二人の仲はギクシャクし始める…

…うーん、あまりおぼえていないだけのことはある(爆)
もともと私はアステア派、ジーン・ケリーはイマイチだし(マネキンと踊る場面はついアステアwith帽子掛けと引き比べてしまった…)、リタ・ヘイワースもやはりあまり私の好みのルックスじゃないし、ダンスも凄く上手いってほどとは思えないし、ストーリーもなんだかなー、で、録るんじゃなかったって気分になりました(逝)
だって「彼女のことを考えたら手放すべきだ」みたいな使い古された論理に負けて中途半端に恋を中断する彼もアレだけど、有名になって大舞台の誘惑に浮かれたりする彼女もイカン。特に遅刻やすっぽかし連発はイカンだろ。
ミュージカルの常道、結局土壇場でよりがもどるのだがこれではあて馬・劇場主もちと気の毒かも…


まあ、ちょっと鬱々した気分でそれを振り払おうと見たから、映画にも不利な条件下での鑑賞だったかもしれない。だが、本当にいい映画だったら、たいがいのブルーはスカッと振り払ってくれる筈。
映画館まで行ったのも、今みたいにがんがん映画を手元に集められる時代じゃなかったので「貴重なクラシックミュージカルだし」と行ったのだったなぁ。
栄光の都
1940年、アナトール・リトヴァク監督作品。
図書館でかりたVHSでン十年ぶりに視聴(昔TVで見た)。
1939年のニューヨークを舞台にした人間群像。
日本版DVDは出ていないしVHSは絶版だし。いい話なのにな。
http://www.amazon.com/City-Conquest-James-Cagney/dp/B000FI9OB8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1266938984&sr=1-1

下町育ちの二人、運転手のダニー(ジェームズ・キャグニー)と美人のペギー(アン・シェリダン)は恋人どうし。が、ダンサーとしての成功を夢見る彼女は、売れっ子ダンサー・バーンズ(アンソニー・クイン)にパートナーにと誘われると、我慢できずに共に巡業へと旅立ってしまう。ダニーはいたって無欲な性格なのだが、作曲家を目指す弟エディ(アーサー・ケネディ)の学費を稼ぎたいのと、「ニューヨークっ子なら夢と野心を持たなくちゃ駄目」とけしかける彼女のために、優れた素質を生かしてプロボクサーに転向する。ダニーはチャンピオンへの道を順調に駆け上がってゆくが…

夢と野心に駆り立てられ、ひとときの成功に酔いしれつつ、また地上にたたき落とされる…それは人間として、ごくあたりまえの姿でもある。映画は、そんな人間の姿を否定することなく、ただ哀感を込めて描いている。
夢を追おうとして他人に食い物にされる娘もいれば、貧しさから這い上がろうとギャングの世界を選ぶ男もいる。落ち度はおろか野心すら無くたって、不運に見舞われる者もある。

そんな中で「大都会ニューヨークの美しさと醜さ、そこで生き、夢と野望にあがく人々の姿をありのまま交響曲に織り上げたい」と念じるエディ。一時はポップスの作曲家として人気を博すが、兄の励ましもあって、遂には本願であったクラシックでカーネギーホールに立つ。
いかにもガーシュイン風なキャラクターで、曲のほうもあまりにもガーシュイン調に出来ているのだが、「この曲を兄に捧げます」とのスピーチは、分かっていてもやっぱり泣かせる。
ちなみに作曲はマックス・スタイナーだが、さすが大御所、器用なもんだ。ガーシュイン自体好きだし、綺麗な曲なので私は全く文句はない!

どこまでも無欲で誠実で純情な、ありえないくらいイイ人の主人公を軸に、テンポのいいストーリー運びにはあっという間に引き込まれる。キャグニーは自伝で、「すばらしい原作を出来るだけそのまま形にしてカメラに収めてもらった筈が、編集後の完成版はお涙頂戴のメロドラマになってしまっていた」と愚痴っているが、まあ特に後半のペギーのやたら泣いてるとことかそうだと思うが、それでも音楽やキャグニーの存在感に胸にぐっと来る作品になっていると思う。ジョン・フォード伝などを読むと、この時代の監督の権限は今ほどでなく、作品を編集室でプロデューサーに切り刻まれたらしいから(だからフォードは、フィルムは「それ以上切りようがないよう」最低限しか撮らないという主義だったらしい)、リトヴァクのせいではないのかも。

ここんとこ忙しくて愚痴っぽくなっていた自分だったのですが、こんなにイロイロあるのにキャグニー、なんて清々しくも前向きなんだ!!!と、妙に心の洗われる心地に。ううう、私も愚痴なんかたれてないで頑張るぞ。
キャグニーは勿論元気で愛嬌があるのだけれど、いつもより抑え気味にしっとりと優しさ純情さを表現し、出来杉君なイイ人を説得力をもって演じていました。やはり凄い。
アン・シェリダンも綺麗。ボクシングのプロモーターにドナルド・クリスプ(「わが谷は緑なりき」のお父さんから一転、都会的でしたねえ。役者だ)、あとお友達役にフランク・マクヒュー、珍しい役者のエリア・カザン、など。

心のカンフル効果を買って★5つ、でもマイナス点は、クインの色悪ダンサーぶりがイマイチ光らなかったのと(キャグニーの方が踊りもうまかろう)、アーサー・ケネディの指揮がイマイチ格好よくなかったこと。玉木宏を見習え!!!
最後のコンサート以外でピアノ弾いたり、兄弟愛にあふれた繊細な芸術家青年ぶりはよかったんですけどね。今月、のだめ映画も見たからなあ(笑)
That Midnight Kiss
That Midnight Kiss
1949年、ノーマン・タウログ監督作品。未公開。
先日訃報を聞いたばかりの、キャスリン・グレイスン追悼を兼ねて観賞(2/17死去とのこと)。特別好きなスターというわけでもなかったのですが、MGMミュージカルには欠かせない「顔」と「声」のひとつでしたね。
“Toast of New Orleans”と二枚で一ケース入りの米盤DVD、正確に言うと米盤ミュージカルDVDボックス、"Classic Musical from the Dream Factory volume 2" 収録分より視聴(英語字幕付/リージョンALL!)。

夭折の名テナー・マリオ・ランザのデビュー作でもある。この映画が好評だったのか、彼の二作目“Toast...”も、ランザ&グレイスンコンビ。

お話はといいますと…
大金持ちの祖母(エセル・バリモア)の肝いりで、また才能も認められオペラデビューが決まったプルーデンス(グレイスン)。まだプロ意識の薄い彼女は相手役として呼ばれた中年太りの一流テナーにはちょっと不満。ところがある日、若いトラック運転手ジョニー(ランザ)がとてつもない美声で歌っているのを見かけ…

互いに夢中になる二人ですが、そこはそれ、ちょっとした三角関係とか誤解とかにかきまわされ、それでもラストは舞台で受ける万雷の拍手。お話はたわいないけれど、小柄でちょっとチンクシャ顔のソプラノ・グレイスンと、希有な『実力があってかつ若くてルックスのいいテナー』ランザが寄り添って朗々と歌いあげると、オペラの曲というのは通常ポップスよりよっぽど重ったるいものなのですが、不思議に清々しいデュエットになるのです。オトナとしては中年テナーがちょっと気の毒に感じたりもするけれど(えらくアホに設定されてるが一応ベテランの一流歌手なんだし)、ストーリーなんかもう気にせず、二人の若々しいケミストリーにここちよく圧倒される一作。
この若さパワーでは、「エビ漁師の田舎者だが美声」という設定がややクドい“Toast of New Orleans”(http://13374.diarynote.jp/200908242326369305/参照)よりも、こちらの方がストレートで好もしいかもしれません。

当時人気だった指揮者兼ピアニストのホセ・イタービ(本人役)の軽妙なパースナリティ、ヘンなアシスタントのジュールス・マンシン(指揮者の代振りで妙な芸を見せたり、お笑い担当)、ジョニーの父にJ.キャロル・ナイシュ、友人にキーナン・ウィン、とそれなりに手堅いキャスト。お父さん、イタリア食堂の下町テナーでいい味出してましたね。あと執事がアーサー・トリーチャー(以前ジーヴズを演じてた!)だったのにびっくりしました。いや、驚くようなキャスティングではないワケですが。

グレイスン、これまで見た映画の中で、一番可愛く見えました。オペラティックなソプラノだから相性は最高、まさにゴールデン・コンビと思えるのにこの二作きりだなんて、まことに残念。
追悼で甘くなって★4つ。(ミュージカルやオペラ嫌いな人には受けないでしょうが)

それにしても…キャスリン・グレイスンというと常に、小林信彦の「オヨヨ大統領」シリーズを思い出さずにおれないのは私だけか。(グレイスンの大ファンの刑事が登場するので)
銃弾のえじき
銃弾のえじき
1985年、ダグラス・ヒコックス監督作品。TVムービー。
キョーレツなVHSケースのデザインや副題“冷血バイオレンスマスク”にはつい引きそうになりますが、内容は割と普通に面白い(TVMなりに面白い)サスペンス映画。さすがにかーなーりフケていらっしゃるとはいえ、ご贔屓リチャード・ウィドマーク様を見るためにと、ヤフオクに出てたので落としてみました(笑)

「5才の誕生日おめでとう」の賑やかな飾りつけの中で惨殺されていた母子三人の遺体のむごさに、現場に足を踏み入れた老刑事スタイナー(ウィドマーク)は言葉を失う。容疑がかかったのは夫ビンセントだが、彼の消息も途絶えたきり、6年余の月日が経過する。
だがスタイナーは退職後もこの事件を追っていた。彼が、ビンセントではないかと目星をつけた相手は、自動車事故で記憶も顔も失った男アレン(キース・キャラダイン)。彼は入院先の看護婦クリス(キャスリーン・クィンラン)と恋に落ちて結婚し、子どもたちと幸せな明るい家庭を築いていたが、最近クリスの元に妙な電話がかかってきたり、黒マスクの暴漢による通り魔事件が起こったりと、彼の住む街には不穏な出来事が続く…。

いかにもな効果音とともに(ドアのきしみとか不穏なBGMとか)、細々としたサスペンスのくすぐりが続く中盤以降は、結構飽きずにドキドキ見ることができた。よき父よき夫然としたアレンの記憶の底には狂気の殺人者が潜んでいるのかいないのか?一応色んな可能性、色んなひっかけを残しながら進むシナリオは、なかなか先が読めなくて、及第点はつけられるかと思う。なるべく予備知識なしに見ること推奨。
まあ、あと少し…真犯人の、ただごとならざる猟奇殺人には、もう少しひねった深層心理を添えておいてくれたら更によかったのに。元刑事もあと少し背景設定細かく描写しといてくれたら更によかったのに。ラストもやや淡泊。説明しきれていない伏線も。ま、しょせんTVMだし要求しすぎてもアレですかね。

ウィドマーク様は流石にもう70歳てんでかなりシワ深かったですが、安定感のある演技はいつも通りです。執念の老刑事、でも決して人間味がないわけじゃない。匿名で送られてきた手がかりに対し、ある意味非常にロマンティックな解釈でもって反応しているのが私好み。
キャラダイン、クィンランらも存在感あるし、楽しめました。まあ、ウィドマーク様が出てなければ、見なかっただろうけど(爆)
完全版!
WOWWOWで明日午前中、60年版「アラモ」の203分完全版をやるというのに気がついた。
今申し込んで、今日の明日で見れるんだろうか?というのがまず気になったがWebで見たかんじじゃ大丈夫みたい。しかも最初の二カ月は割引ありで半額以下の月945円…今だけ申し込んでまた月末解約しようかな(ケチ)。
なにしろアラモの完全版は、DVD出てないんだー!!追加料金払っても意義あるかも。
でもさすがに今日中に決めなきゃね…。今月「トプカピ」もやるらしいので、二本録画したら十分モトがとれるかな♪まずはしっかり下調べ!

と思ったら、二作とも、3月にもあるらしい。
うーむコレは…長時間番組でも高画質でディスク一枚にブチ込める、ブルーレイ可能デッキを買ってから、おもむろに来月申し込むほうがよいかもしれない。
うーんうーんうーん。
レ・ミゼラブル~輝く光の中で~
1995年、クロード・ルルーシュ監督作品。
Gyao動画で観賞。いやー面白かった。ルルーシュには偏見?を持っていたのだが、ユゴーのレ・ミゼラブルと思っていたら、ドイツ軍占領下フランスを舞台にして、オリジナルストーリーとキャラクターに「レ・ミゼラブル」をダブらせてゆく凝った物語展開と、年は食ってもさすがのジャン=ポール・ベルモンドの存在感に、つい夢中で見てしまいました。

無実の罪で獄死した父を持つ文盲の主人公と、ドイツ軍から逃れて流転の運命に翻弄されるユダヤ人一家との、波乱に満ちた年月をじっくり描いて飽きさせません。これまでルルーシュは好きじゃなかった。そもそも恋愛モノは実はあまり興味がないし。今作同様大河ドラマ路線を狙ったのであろう「愛と哀しみのボレロ」もちょっと期待して見たけどあまり面白く感じなかった。「レ・ミゼラブル~輝く光の中で~」では善人と悪人の境界がかなり曖昧で流動的、というのがユゴーの言葉ともからめて映画のポイントで、ひとすじなわでは行かない人間心理がサスペンスを盛り上げるが、しかし今回は…やっぱり何より、ベルモンドの威力かな。

さすがジャン・ギャバンが「ワシの後継者」と認めたとかいうだけはあって、だいぶフケてジャガイモくさい顔になってきていますがベルモンド、ギャバンよりずっと好きだったんですよ昔から。いつもの洒脱さも今回はぐっと抑えて、ひたすら渋く茫洋と魅せてくれます。

しかしこんなに面白くていい映画なのにDVD出てないなんて。アマゾンにはVHSデータのみ。何故?

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%EF%BD%9E%E8%BC%9D%E3%81%8F%E5%85%89%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%A7%EF%BD%9E%E3%80%90%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88%E3%80%91-VHS-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5/dp/B00005HD0Y/ref=sr_1_cc_3?ie=UTF8&qid=1265473922&sr=1-3-catcorr

Gyaoでは5月頃までやってるようです。タダですゼ。必見。

http://gyao.yahoo.co.jp/player/00597/v08867/v0886700000000531796/
母子で見てきました。(画像は別物です)
普通に面白かった。こんなにもTVやネット動画で見るのと同じでいいのか(笑)
まあ、凄いCGとかはどっちでもいいしスーザン・ボイルもどっちでもいいんだけど。昼間のワイドショーネタは私が仕事中の番組なのでワカランですし。小6の息子のほうが分かるようです(笑)

狭い99人のコヤだけどそこそこ入ってた。ウチのような小学生連れ他にも数組はいたなぁ。グッズ売り場に群がっていたのは大人たちだったが。
所々、見てないエピソードもあるから、これからボチボチと穴を埋めていこうかな。
なんと二日連続で親子三人で映画!という予定だったのだが、50分前に行ってたのに満席で入れなかった…!「のだめ」はともかく(実は昨日もナンバで見ようとしたら満席で天王寺へ回って見たのだった)、まさか「鷹の爪」にヤられるとは…
甘く見てました(^^;)

学習しないこっちがいかんか。
ちゃんとインターネット予約しないとダメなんだね、いまどきの映画館は…。(-"-;)

しかも、上映時間が22時を過ぎる映画って今、保護者同伴でも小学生連れて行けないんだね。23時の府県もあるようだが大阪は22時。ちょっとキビシいよそれ…
満席だから次の回を予約、と思っても果たせなくてすごすご帰る。晩じゃなく夕方までに入れなんて言われても、仕事の帰りに回るの大変なんだけどなあ(今日も私は仕事だった)。
それでも息子の熱い要望にこたえて、明日夕方の回を予約して帰る。明日はオフタイムだから。でも昼間は実家いかなきゃいかんのに。忙しいな…くぅ。
「鷹の爪the movie 3」自体は、私もそれなりに楽しみだが。…早く寝よ。
さすがにまだDVD画像とかないので「最後は映画だ!ぎゃぼー!!のだめカンタービレ 最終楽章 ロケ地マップ」なるDVDの画像で。

久しぶりに家族で映画館行ってきました。小6の次男と、親子三人で。
原作はもちろん読んでるし、TVドラマも一応見てたし。マンガチックなチープ演出(CG・アニメ合成含む)のギャグと力の入ったクラシック音楽シーンの合体は、ノレない人はノレないでしょうが(無理もないかも?)、個人的には十分楽しめました。
玉木宏、指揮をこんだけ「カッコよく」表現しきったその努力には脱帽。いやー、カッコいいです千秋さま(ボロボロボレロの笑わせる指揮もイイ)。手頃に解説付きで聞けるポピュラー・クラシックはもともと自分の好きな分野ですし。1812年序曲なんか元々大好きな曲。ただ、チャイコフスキーのこの曲に、バッハはさんで次もチャイコの「悲愴」って、ちょっと片寄ったプログラムなんでないかい?まあいいけど…

前編と銘打ってるから、しりきれとんぼでもまあ我慢しようか。次は四月下旬か…
すべての旗に背いて
すべての旗に背いて
1952年、ジョージ・シャーマン監督作品。カラー。

お気楽だが華やかな雰囲気が楽しい、いかにも50年代な海賊映画!
米盤2枚組(映画は4本入)の「Pirates Of The Golden Age Movie Collection」で観賞。(http://13374.diarynote.jp/200912311030079418/参照)
英語字幕のみ、だけど、昔TV録画を何度も見返した作品だし、ほぼ無問題。

時代は18世紀初頭。なので相当衣装が派手です。それこそ少女マンガのような華やかさ。
画質はかなり綺麗で、ある意味では、カラフルさのあまりかえってセット臭さが増して見えるような気もしますが、宝塚歌劇でも見ている気分でGO!(違)

さて、過去に何度も海賊(私掠船含め)を演じてきたフリンだが、ここでは英軍将校・ホーク役。
物語は、ホーク(フリン)が帆船上でムチ打たれる場面からスタート。海軍をドロップアウトするのか、と思いきや、実は海賊どもの本拠地の島にスパイとして潜入するための下準備であった。脱走したと偽って海賊島の仲間に入れてもらい、島の防備を探るホークたちだが、紅一点の女海賊スピットファイア(オハラ)はスマートな物腰のホークを気に入ってしまう(ホークも満更ではない様子)。一方、彼女に気がある海賊船長アンソニー・クインは当然それが気に入らない。さて、まもなくクイン船長のえじきになったのはインドの姫君(アリス・ケリー)とおつきの人々をのせた船。こんなVIPに何かあったら、インド国内の英国人が大変なことになる…と考えたホークは、姫君の素性を伏せたまま、何とか海賊島から脱出させようとするが、姫君までもホークにゾッコンとなって珍妙な四角関係に…。
海賊映画だが、クライマックスの船上の剣戟シーン以外は、なんだかロマコメなノリなのであった。(最後は帆船上を飛んだり走ったりしつつの長丁場で、ここはなかなか、手に汗握る見ごたえである)

コスチューム・アクションはお手の物のエロール・フリン、トウはたってきたが更にレベルの上がったタラシっぽさやユーモアのセンスでまだまだ魅力十分。ヒロイン=勝気な女海賊のモーリン・オハラ、大柄な彼女は男装もドレスも実にゴージャスでカッコいい!二人の恋の駆け引きを見ているだけでも目に楽しい。
脇役陣もアンソニー・クインやミルドレッド・ナトウィック(インドの姫君の家庭教師)など手堅く揃えてイイ感じ。

深く考えても仕方がない、特撮がたいしたことないのも半世紀前だから更に仕方がない。カタイこと言わずにスターの魅力を堪能しましょう♪…な一作でした。
いやホントにフリン&オハラのカップルは素晴らしいデス。
Destination Gobi
Destination Gobi
Destination Gobi
1953年ロバート・ワイズ監督作品。日本未公開。
でも『モンゴル第一騎兵隊』というタイトルでTV放映されたことはあるようです。主としてIMDbのデータや英語圏での情報をたよりに字幕なし録画で視聴。どーして普通の海軍さんな主人公(CPOというと兵曹長?下士官クラスのようです)が、突然引き抜かれてモンゴルの奥地にある米海軍の気象観測隊基地に行かされるのかだけはよくわかりませんが、だいたいにおいてあまり英語がわからなくても何とかなるようなご都合主義お気楽展開です。なんでネタバレ全開で。
もちろんリチャード・ウィドマーク目当てです。

太平洋戦争末期のお話。主人公マクヘイル(リチャード・ウィドマーク)は、はえぬきの海の男なのにゴビ砂漠の真ん中に派遣されてしまい、ちょっとクサりつつ任務をこなしている。だが、日本軍の爆撃で上官(階級は高いが気象観測官)は死亡、無線やラジオも破壊されて本部と連絡もとれなくなり、一応最先任の彼は僅かな可能性に賭け、残りの隊員を率いて強引に海を目指そうと決める。海辺にさえ出ればどうとでもなる(そのへんの船を奪えばいいし)!という安直な発想は、海軍さんには定番ですね。定番すぎて仕方がないです。あのホーンブロワー艦長だって、とりあえず「海にさえ出たら…」ではるばるフランスから英国まで脱走しますし。

知り合いの遊牧民の部族に米軍製の鞍をやるからと協力をとりつけ、まずラクダ、やがて馬に乗ってひたすら海を目指すのですが、さすがに街に立ち寄ったところで日本軍に捕まってしまう。とはいえ捕虜収容所は海の近くで、裏切ったかと見せて後から助けに来てくれた遊牧民のリーダー(マーヴィン・ヴァイ)たちの手を借りてアッサリと脱走し、日本軍の追撃を振り切り奪ったジャンクで、目指せオキナワ!

設定はちょっと個性的なのだが、とにかく大変ご都合主義的で、モンゴル人コレ見たら怒るんじゃないかというくらい遊牧民の描写も適当で、これでウィドマーク様がカッコよくなければ全く何の価値もない、しかしカッコイイのはカッコイイんですね。いや、スカな映画でも必ずいい仕事してくれますよウィドマーク様。★三つもつく映画ではないけど欲目という奴で。

遊牧民族服の借り着は似合わないけど、金髪のミスマッチ感が楽しい。部下の中には、またまた、ほえーとした顔のダメ弟役者アール・ホリマンもまじっていました(「折れた槍」「拳銃の罠」で二回もウィドマークのダメ弟役)が、今回はそんなにまずいこともせず。遊牧民リーダーが「拾った女」の警部補とかいう時点で既にモンゴル習俗については期待はできませんが、日本人同様小柄な筈のモンゴル人の乗る馬はもっと小さいのではないのか(日本の馬も小さいし)、とか、バリバリの誇り高き騎馬遊牧民族がほんとに外国製の鞍なんかほしがるのか(毛布はまだしも)、とか、ほんとにあの程度歩いたり馬乗ったりしただけでモンゴルの奥地から海に出られるのか、などと、考え出すとどうしょうもなくなる(=ウィドマーク様が見れなくなる)のでなるべく考えないことに(苦笑)あ、日本兵の日本語も、お約束通り変でした、やっぱり。

どう見ても西部劇のノリで作っている戦争映画でしたね(インディアンライクな遊牧民!)。

多分私大昔にTVで見ているようなんですが、今見ても全くなんにも思い出せず。ひょっとしたら前回も、本能的になるべく細部を気にしないようにしながら見たのかも(笑)…ありえる…
1949年、ジヨン・フォード監督作品。
本年のラスト観賞はコレ。

退役間近の老大尉(ジョン・ウェイン)の最後の日々と任務を描いて、アクションというよりも人情とユーモアの西部劇。騎兵隊といっても家族や親族も含めてそれなりに多彩な大所帯。いろんな立場の人々の、こまごましたやりとりがイチイチたまりません。
大昔、学生時代に見た時には、まだ米国史にも西部劇にも、今ほど経験値がなかったから、地味な映画だと思った記憶が。「スミス二等兵」の挿話なんかよくわからずに見過ごしたか、それともTV放映でカットされてたか。

西部の雄大な景観、人馬一体の騎兵隊の美しさ。色々言いつくされてる映画なので「観た。楽しかった」ですませておくことに。
フォードの「軍隊好き」を気にしすぎなければ、オススメの名作ですね。
血なまぐさい戦闘もほとんどないし。

さよなら2009年。2010年も、よろしくです。m(__)m
三角輸入?今年最後の衝動買い。
私は帆船好き。
帆船小説が好きだし、当然映画で帆船見るのも好き。
となると海賊映画も好き(でも今風アレンジ強いワンピースとかパイレーツオブカリビアンは勘弁して…)。

だから、しばらく前に「Pirates Of The Golden Age Movie Collection」なるDVDボックスがアメリカで出たのも一応アンテナに引っかかってはいた。一番のウリはエロール・フリンとモーリン・オハラの「すべての旗に背いて」収録。でものこる三作(「海の無法者」と未公開作?「Yankee Buccaneer」「Double Crossbones」)がイマイチ聞かんなあ、と、いったんスルーしていた。

「海の無法者」はヒロインのイヴォンヌ・デ・カーロのほうがヒーロー(Philip Friend。って聞いたことないぞ)よりメインみたい。うーん…
「Yankee Buccaneer」はジェフ・チャンドラー主演。好みじゃないよぉ。
ただ、今ふと調べ直してやっと気づいたのだが、「Double Crossbones」は何と、ドナルド・オコナー主演、それも海賊ミュージカル・コメディとな?!こっ、これは…

かなり地雷くさいが、ちょっと見たい。日本盤など30世紀になっても出まい。ミュージカル・スターとしてのオコナーは結構好きなんである。歌って踊ってくれるらしい。
「すべての…」+アルファ、と考えれば、字幕もあるしトライする価値あるかも!

ぽち。

ああ、やっちゃいました(笑)

それにしても…
アステア・ロジャースボックス買う時にも思ったのだが、「新品」を米国本家アマゾンで買うよりも、本家アマゾンマーケットプレイスで買うよりも、英国アマゾンマーケットプレイスに並んでるアメリカの店から買う方が安いのは何故。
二枚四作品入りボックス、送料込で13ポンド少々(約二千円)。

地雷でないようドキドキ祈りつつ待つ今日この頃です。

http://www.amazon.co.uk/gp/product/B000N3T0GO/sr=8-1/qid=1262190989/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&qid=1262190989&sr=8-1&seller=

http://www.dvdbeaver.com/film2/DVDReviews30/pirates_of_the_golden_age.htm
銀行回りだけでなんだか夕方になっちゃった。三軒も回ったし。
今年はおせち作らなくていいのに、なおかつこのペース。
年内にもう一本くらい映画(DVD)観賞したいけど無理かなー。

ぼけーと自転車を走らせたり窓口で待っている間に、私自身と特殊な嗜好(笑)のかたにしか面白くないであろうベスト3選びをして頭の中で遊んでいた。(学生の頃はよくやったなあ、こういうしょーもない一人遊び…)
ウィドマーク作品・テーマ別ベスト3!


★怖い演技ベスト3…そらまー強烈悪役でデビューしましたから色々あるけど。
1)駆逐艦ベッドフォード作戦…有能な艦長役だけど怖すぎ。無能な部下は人間として見てないのがアリアリで、なんか凄く説得力のあるリアルな怖さ。
2)死の接吻…殺し屋役。ヒトとしてのキレっぷり、クレイジーさでは極北。
3)ハンキー・パンキー…既にいいおトシで、逞しくかつ妙に立派な服装の部下を複数連れ歩いているのに、なぜか自ら女に暴力をふるったりするのが理解不能で、ある意味激しくクレイジーな怖さが。もはや演技の問題ではないか(脚本・演出が駄目だと思う)。

★痛い演技ベスト3…何かと、ヤラれることが多く、またその激痛に耐える演技うまいです。
1)ワーロック…あとに決闘も控えているのに、利き手をグッサリ、ナイフでやられる時の絶叫は語り草レベル。
2)復讐鬼…足に大怪我をして引きずりながら脱獄して動き回って、痛みと熱で朦朧としてくる演技は素晴らしい。
3)暗黒の恐怖…これは手違いで、ホンモノの重い銃で頭を殴られたらしい。ボートの上で絶叫して倒れる場面は悲痛。多分、演技のみでも同じくらいの迫力は出してくれたろうとは思うけど(涙)…ちゃんと演技だけで選ぶなら「拳銃の罠」か?

★癒し系演技ベスト3…幅広い演技力で、じんわりと癒し系オーラを放つ時も。
1)地獄の戦場…回想場面ではすんごい人間的な高校教師。戦地でも部下に熱烈慕われる。
2)馬上の二人…ジョン・フォード作品では必ず誠意篤実の人。妙に純朴で可愛くて。
3)ドミノ・ターゲット…ナゾの組織の代理人の筈なのに、何故か強烈な癒し系オーラを発揮してジーン・ハックマンをたらし(?)こむ。映画としては?だけど。

★アスレチック演技ベスト3…マッチョでないのにタフガイ役が多いのは、優れた運動神経(と演技力)のなせるわざ。勿論すべてがスタントなしだなんて思ってはいませんが。
1)襲われた幌馬車…手錠付きで馬に飛び乗り、ナイフ・斧・銃・手錠からぶらさがった鎖と、多彩な武器で戦闘三昧。
2)太陽に向かって走れ…ジャングル&沼地を女性を抱えてサバイバルで駆け抜け、ドーベルマンと素手格闘。
3)六番目の男…馬で馬車を追いかけて走りながら乗り込んだり、岩山や建物によじのぼったり飛び降りたり。
   注)走るだけに絞るのならば、なんたって「街の野獣」ですが。

★インテリ演技ベスト3…あざやかな滑舌・弁舌、元々インテリだし。医者や法律家な役はこれら以外にもあります。
1)蜘蛛の巣…精神病院の進歩的な院長。精神分析の場面とか、ちょー渋い。
2)暗黒の恐怖…なりゆきでギャングを追いかけてるけど、仕事熱心な検疫局のドクター。
3)ニュールンベルグ裁判…弁舌を楽しむにはコレ。国際軍事裁判での筆頭検事だから米軍所属とはいえ法曹家としてのレベルも多分高いんでしょう。

★コメディ演技ベスト3…ユーモアのセンスも悪くないですよ。純コメディよりアクションや西部劇の中で、ニヤリとさせるようなものの方が私は好きなんで、そういうチョイス。
1)長い船団…バイキングの船長の筈が、中身はむしろ調子のいいトレジャーハンター。父親とのドタバタしたやりとりなど大爆笑。
2)馬上の二人…ジミー・スチュアートとのやりとり、特に川辺の会話は絶品。意外や意外、ボケ役もできるのね。
3)あの高地を取れ…鬼軍曹役。怒鳴りまくりの中ににじませる微妙なおかしみが実に見事。

★幸せ度ベスト3…なかなか幸せじゃないことが多いけど(出演作の1/4は悪役だからか)。
1)大西部への道…西部開拓の道はキツくとも、美人の愛妻と優しい息子が。鉄壁の家庭。
2)愛のトンネル…珍しい純コメディ。ドリス・デイが奥さんなら幸せでない筈がないでしょう。多少尻にしかれてるとしても…
3)暗黒の恐怖…事件が終われば、理解のあるイイ奥さんと可愛い坊や。家庭状況の点描がサスペンスのめりはりに。


さて、本日の逃避オワリ。またお片づけに戻らないと…


<追加>
★ラブシーン演技ベスト3
1)拾った女…サドっけまじりだけど超カッコイイラブシーンです。
2)六番目の男…逆に痛い目にあわされつつ(笑)の素敵ラブシーン満載。
3)My Pal Gus…ジョーン・ドルーとのぎこちない子連れ恋愛の描写が結構好き。他2作とのバリエーションもつけて。

二人でお茶を
二人でお茶を
クリスマスは終わったが12月26日。これも個人的には結構大事だ。
リチャード・ウィドマーク・バースデー(故人とはいえ)!

ウィドマーク映画を見てもよいところだが、数日前に半分みて止めてあった映画があるのでソッチを最後まで見てみる。まあ縁がないわけではない。彼とドリス・デイ共演の「愛のトンネル」欲しさに買った米盤ドリス・デイ・ボックスの中の一枚、「二人でお茶を」(参照http://13374.diarynote.jp/200904181145018133/)。英語字幕のみで視聴。画質はたまにふぃっと色調がブレるがまずまずか?古いですからねえ。

1950年、デヴィッド・バトラー監督作品。カラー。
大不況に見舞われた1929年アメリカが舞台(回想シーンから始まる)。
歌と踊りのレッスンに夢中なナネット(ドリス・デイ)は、実はけっこうお嬢様。両親はいないが愛情深い叔父マックス(S・Z・ザカール)が彼女の財産の面倒を見てくれている。ナネットが初主演する新作の上演に不足した資金を、彼女は自らの資産から投資しようと考えるのだが、マックスが運用を誤ったせいで、彼女の資産は当分動かせない状態に陥っていた。事情を知らない彼女は出資の可否をめぐり「丸二日間、どんな質問にもNoと答え続けられるか」という奇妙な賭けを叔父と交わすが…

バックステージ系のミュージカル・コメディ。歌に踊りにとデイが頑張り、男性陣はゴードン・マクレーが美声を、ジーン・ネルソンが踊りを…なのだが、意外にミュージカル部分が盛り上がらない。スタンダードナンバーとなった"Tea for Two"はもちろん、"Do,do,do"、"I Want to Be Happy"など良い歌曲が揃っていてドリス・ディの歌は基本的に魅力的だが、ダンス・ナンバーが退屈。マクレーもネルソンもそのへんのお兄さん、みたいなキャラクターだし…。アステアやジーン・ケリーのカリスマとまではいかずとも、せめてドナルド・オコナーくらいの個性が欲しかった。

最初ヒロインと婚約している舞台監督のラリー(ビリー・デウルフ)も、ショーの他の女性たちに手を出しまくりの軽くて図々しいダメ男で、ヒロインはもう彼の本性が判っていて愛もなさげなのだが(すぐにマクレーの求愛になびく)、なんでこんな男と一時的にでも婚約したのかなと首をひねる。ただしこの俳優、体が大変ヤワラカいようで、ちょっとヘンな踊りの芸はある。中盤両腕をからみつかせて変なポーズを取ってる所にマックス叔父さんが出くわす所などは、この映画最初で最後の大爆笑を私から引き出した(…ソレが最初で最後ってなぁ…)。

ようやく面白くなるのは中盤、ヒロインと叔父の賭けが始まったあたりから。「NO」としか言えないばかりに恋も舞台のリハーサルも困難続き。「Yes」と言わせたい叔父の小細工も笑えるし、逆に叔父がコレで苦労する場面まであってニヤニヤ。
ラストはかなり強引なハッピーエンド。まあ、叔父さんが48時間完全に張り付きにもなれないわけで、叔父姪二人の元々の信頼と愛情がないと成り立たない賭けでもあり、そのへんはドリス・デイの、ちょっとないくらい健全な魅力あってこその映画ですね。
歌はいいけど、ミュージカルがかえって邪魔、なラブコメでした。
本来の私はミュージカル好きなのに!
Happy Holiday♪
1942年、マーク・サンドリッチ監督作品。一瞬RKOのような気がしてしまうが、パラマウント映画である。久々に廉価版DVDで再見。クリスマスイブだしね。「ホワイト・クリスマス」を生んだ映画だもんね。
パラマウントでビング・クロスビーと共演するんじゃアステア様がワリを食うのも無理はないが、それでも「ブルー・スカイ」(http://13374.diarynote.jp/200806062221170000/)よりはなんぼかマトモで、歌のビングと踊りのアステアが夢の共演、てな仕上がりになっている。

物語は、お約束通りにたわいのないラブコメ。
ジム(クロスビー)とテッド(フレッド・アステア)とライラ(ヴァージニア・デイル)は歌と踊りの人気トリオ。ライラと婚約したジムは農場を買って引退準備中だったが、派手好きのライラは土壇場でショーを続けようと言うテッドに乗り換える。失意のジムは農場経営のかたわら、祝日だけショーをする「ホリディ・イン」の開業を思いつく。歌も踊りも上手なリンダ(マージョリー・レイノルズ)という新たなパートナーを得て「ホリディ・イン」は大成功!と思いきや、ライラに振られたテッドがやってきて、これまたリンダを口説き始める。ジムも妨害工作に励むがちょっと度が過ぎ、怒ったリンダはテッドとハリウットへ去ってしまう。
最後はジムとリンダ、テッドと戻ってきたライラの二組のカップル成立でハッピーエンド。

男二人はこれまで何度も女性を争ってきた模様で、大人げなく繰り広げる恋のさやあては、エゲつないけど笑えるシロモノ。また、祝日ごとのアーヴィング・バーリンの歌をたっぷり盛り込み、なるほどリンカーンとワシントンの誕生日って休日なんだー!とか、楽しくアメリカ祝日マメ知識が身に付きます(笑)。"ホワイト・クリスマス"は勿論、あの"イースター・パレード"も歌われるし、ビングが黒塗りで歌う"エイブラハム"もいいですねぇ。独立記念日の歌だけは、途中から軍用機だのルーズベルトだの戦艦だのの映像がかぶさり、あっ戦時中だったんか、とちょっと引いてしまいますが。

アステアも何曲も踊ってくれるが、やはり特に素晴らしいのは爆竹タップ。さりげない普段着、ズボンのポケットに両手を突っ込んだままのタップが超カッコイイ。景気よく爆発音を響かせながらのナンバーは撮るの大変だったそうですが素晴らしい。あと泥酔ダンスもこの人ならでは、笑えるのになおかつエレガント。
ホント、ウットリ恍惚のイブになりました。
時々、FOXジャパンのサイトは見に行ってた。リクエスト・ライブラリーとかスタジオ・クラシックスとかの新譜はないか、と。でも無いのね。

ところがなんと、ウィドマークファンつながりで本家BBSに情報が!(ありがとうごございます!)来年のリクライブラリー第二弾に「襲われた幌馬車」が!出るんだそうですね。うっわー!
いや、実は私はコレはリクエストしなかったんですけどさ。でもそれは米盤DVDを既に持ってたから他の、米盤すら出てない作品をリクエストしてたってだけで。
…やっぱり買ってしまうんだろうな私。買わないわきゃないだろうな私。しかし日本語吹替以外に特典あるかしら…(その吹替も、大塚周夫さんでなければ意味ないし!)
気になるけれど、Foxサイトには未だに何の情報もない。何やってんだFoxーーーー!
他のラインナップを確認するためにも、検索しまくるハメになった。

http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=amb_link_102775176_7?ie=UTF8&docId=1000242846&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-5&pf_rd_r=0SCTXCGQ60N86T115DQM&pf_rd_t=101&pf_rd_p=495170616&pf_rd_i=598264

第一弾よりさらにマニアックなような気もしますな…。
第一弾に三作、第二弾に一作ウィドマーク様。26本中4本。悪くないですな(ニヤリ)。まあ第一弾の三作は全て豪華スター競演とかいうような路線だったので、ピン主演作は今度のが初といえるかも。じっくり彼を(悪役でなくヒーローな彼を)楽しむには最適な作品の一つでしょう。

そして、実は26本中3本という男優が…何と、マクシミリアン・シェル!(ちょっと贔屓)
「ジュリア」はともかく、「トプカピ」がこんなところに来るとわー!

今後は、本家ではなくアマゾンのFoxストアをブックマークしておくことにするか。やれやれ。
1931年、ウィリアム・A・ウェルマン監督作品。

ジェームズ・キャグニーの出世作。さすがは30年代も初頭の作品、メイクとかファッションの古めかしさは30年代を知るお楽しみだが、音楽部分の地味さに時代を感じる。
しかし、若きキャグニーのピチピチ、イキイキっぷりは文句なしに鮮やか。下町の元気な不良少年キャグニーが、親友(エドワード・ウッズ)と共に仲良くたどるギャング道まっしぐら、乱暴な若者なのだが愛嬌もある(キャグニーだから!)。街で美女ジーン・ハーローを見つけて、ひとわたり口説いて電話番号とか教えて別れたあと、車に乗り込む前に軽くステップを踏んで見せるあたりにはヴォードヴィルの素養も見せてくれる。

もうほんとに何も考えてないなって感じのお袋さん(ベリー・マーサー)も、真面目な長兄(ドナルド・クック)より次男の方が可愛いんじゃないかってくらい。この兄は働きながら夜学へいき、事あるごとに弟に説教し、汚い金は受け取らないとはねつけ、戦時中は志願して従軍しちゃうような出来杉君なので、最後にはちょっと気の毒かもと思うくらいなのだが(笑)、彼ですら、弟が可愛くないわけでは決してないらしい。
勿論ギャングの末路は、多少反省しようがやっぱり決まっているのだが…

情婦の顔にグレープフルーツを押しつけるシーンは有名だそうだ。そういや後年の「ワン・ツー・スリー」でも、キャグニーが食卓のグレープフルーツを見て手に取ろうかどうしようかという態度を見せるクスグリがありましたっけ(笑)

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