民衆の敵2009年12月17日 映画 コメント (20)
1931年、ウィリアム・A・ウェルマン監督作品。
ジェームズ・キャグニーの出世作。さすがは30年代も初頭の作品、メイクとかファッションの古めかしさは30年代を知るお楽しみだが、音楽部分の地味さに時代を感じる。
しかし、若きキャグニーのピチピチ、イキイキっぷりは文句なしに鮮やか。下町の元気な不良少年キャグニーが、親友(エドワード・ウッズ)と共に仲良くたどるギャング道まっしぐら、乱暴な若者なのだが愛嬌もある(キャグニーだから!)。街で美女ジーン・ハーローを見つけて、ひとわたり口説いて電話番号とか教えて別れたあと、車に乗り込む前に軽くステップを踏んで見せるあたりにはヴォードヴィルの素養も見せてくれる。
もうほんとに何も考えてないなって感じのお袋さん(ベリー・マーサー)も、真面目な長兄(ドナルド・クック)より次男の方が可愛いんじゃないかってくらい。この兄は働きながら夜学へいき、事あるごとに弟に説教し、汚い金は受け取らないとはねつけ、戦時中は志願して従軍しちゃうような出来杉君なので、最後にはちょっと気の毒かもと思うくらいなのだが(笑)、彼ですら、弟が可愛くないわけでは決してないらしい。
勿論ギャングの末路は、多少反省しようがやっぱり決まっているのだが…
情婦の顔にグレープフルーツを押しつけるシーンは有名だそうだ。そういや後年の「ワン・ツー・スリー」でも、キャグニーが食卓のグレープフルーツを見て手に取ろうかどうしようかという態度を見せるクスグリがありましたっけ(笑)
ジェームズ・キャグニーの出世作。さすがは30年代も初頭の作品、メイクとかファッションの古めかしさは30年代を知るお楽しみだが、音楽部分の地味さに時代を感じる。
しかし、若きキャグニーのピチピチ、イキイキっぷりは文句なしに鮮やか。下町の元気な不良少年キャグニーが、親友(エドワード・ウッズ)と共に仲良くたどるギャング道まっしぐら、乱暴な若者なのだが愛嬌もある(キャグニーだから!)。街で美女ジーン・ハーローを見つけて、ひとわたり口説いて電話番号とか教えて別れたあと、車に乗り込む前に軽くステップを踏んで見せるあたりにはヴォードヴィルの素養も見せてくれる。
もうほんとに何も考えてないなって感じのお袋さん(ベリー・マーサー)も、真面目な長兄(ドナルド・クック)より次男の方が可愛いんじゃないかってくらい。この兄は働きながら夜学へいき、事あるごとに弟に説教し、汚い金は受け取らないとはねつけ、戦時中は志願して従軍しちゃうような出来杉君なので、最後にはちょっと気の毒かもと思うくらいなのだが(笑)、彼ですら、弟が可愛くないわけでは決してないらしい。
勿論ギャングの末路は、多少反省しようがやっぱり決まっているのだが…
情婦の顔にグレープフルーツを押しつけるシーンは有名だそうだ。そういや後年の「ワン・ツー・スリー」でも、キャグニーが食卓のグレープフルーツを見て手に取ろうかどうしようかという態度を見せるクスグリがありましたっけ(笑)
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コメント
この映画のラストについてだいぶ前にクラシック映画BBSで興味深いやり取りがありましたがボースン様はどう御覧になりました?
グレープフルーツの場面は、今観れば大したことありませんが当時の観客には結構インパクトが有ったでしょうね。
仰る通りキャグニーのエネルギッシュな演技が見物です。
また、「トム(キャグニー)がやっと帰ってくる」と嬉しそうに二階でベッドメイクをしている老母に「トムは死んだ」と告げるには、この兄としてはかなりの「覚悟」がいると思いますので、彼のぐっと思いつめる表情にはそれ以上の意味は全く感じませんでした。
老母と簀巻きとレコードと、私にとっては十分すっきりとまとまったエンディングです。
BBSで引き合いに出されたキネ旬のあらすじ紹介(復讐エンド)については、キネ旬データベースでは既に何件か間違いに出会っているので、もう一つ間違いがあってもおかしくないと思ってます。ただ、双葉十三郎さんもそのように書いてたらしい、とかいう話だけは気になりますが…
図書館で「ぼくの採点表」見直してみようかしら…
まあ、映画では「その後」が描かれていないわけですから観客の想像に委ねられるわけですが、マイクの表情、母親は二階にいるわけですがマイクが向かうのは二階ではない、ということから復讐に行くという解釈も成り立つと思いますが、たとえそうであったとしても当時のギャング映画への風当たりの強さからすると復讐は描くことが出来なかったと思います。
ジョニー・ディップの『パブリック・エネミーズ』は、どうなんでしょうね?
ただ、私としては兄の性格設定から復讐はなっとくがいかないし、兄は必ずしも二階に直行する必要はないと思います。あまりに哀れな簀巻きな弟の遺体をなんとかすべく、母親に見せる前にハサミでも取りに行ったのかもしれません。歩き出した方向には、あまり気をつけていなかったのも認めますが(笑)
見た人の数だけエンディングがあるのかも。
ダッシンの「街の野獣」についても、エンディングの(主人公ハリーの心境の)解釈は複数なりたちます。
ディップのは実在ギャングを描くものなんでしょうか。広告で見た感じでは。
今の映画ならほんとになんでもありでしょうね。
ウォーレン・ウォーツがタイトルロールを演じた『デリンジャー』と似た設定のようですが、予告編を観ると「恋愛」もかなり重要な位置を占めているようで、不安です。
『デリンジャー』は、結構好きな映画です。こちらでは執念深くデリンジャーを追跡するFBI捜査官はベン・ジョンソンが演じていますが、ジョニー版では、この役をクリスチャン・ベールが演じているのも不安です。
女性向けなのかも。
この冬見るかもしれない映画は…正直言うと…「のだめ」。家族一同の希望もありますが、これも若返れるかな。
映画館には、スクリーンにカーテンがかかっていて、映画の看板を横目に見ながら入るイメージしか持っていません。昔むかし、父が若かりし頃は、田舎の芝居小屋が、映画館も兼ねていて、畳の上に寝っ転がって、洋画を見たらしいです。
「のだめ」は、あの、マンガの「のだめカンタービレ」ですか?
アカン・・・最近のことにとんと疎くなってる!!
今日は「ブリガドーン」を見ましたが、シド・チャリシーのダンス、「バンドワゴン」よりはひかえめながらも堪能しました。浦島太郎のような、ファンタジックな物語で、画面の色調もきれいでした。あの高地を取れ」の、エレノア・スチュアートも出ていましたね、
思い切って、普通ありえないくらいマンガチックな演出を入れているくせ(人を空の彼方へと蹴り飛ばすとか、バックに羽根が舞うとか)、音楽シーンなど決める所はキメていたのが好感持てて。玉木宏の指揮者っぷりは、素人目にはかなりカッコよかったです。難しいだろうによく頑張ったと思いましたね。
「ブリガドーン」は未見。エレイン・スチュアートって踊れたんですか、知らなかった(笑)
そうなんです、不安が一杯です。監督が『コラテラル』のマイケル・マンなので期待していたのですが・・・。
『のだめ』は、テレビドラマを滅多と見ない私も結構見ていました。
マンガチックに徹した演出が潔いと思います。
竹中直人は、かんべんしてほしいですが。
あはは。でも、竹中直人~?何そのキャスティング?と思わなかったら、見てみようともしなかったろう自分でした。
いつ、登場するのかなと思いながら見ていたら、終盤少しだけでした。
踊れて、歌えて、美人というすべての条件を満たせる女優さんはそんな数多くないでしょうね。
シド・チャリシーだって歌は吹替えだったりしましたし。
でも「弟」って書いてるのはどうみても間違いですけども。マイクはトム(キャグニー)よりさっさと結婚もしてるし明らかに年上。公開時の字幕が間違っていたのかな。
ベニト・ムッソリーニが天下を取って得意満面だった頃のおはなしです。ある日ムッソリーニは車に乗って外出したのですが(おしのびというやつでしょうね)途中で愛車の具合が悪くなり、修理に時間がかかりそうなので映画館で暇を潰すことにしました。映画館に入ると、上映の前にまずニュース映像が流れまして(昔はそうだったらしいのです)それに当のムッソリーニが出てきました。観客は皆立ち上がって敬意を表したのですがムッソリーニは腰をすえたまま。すると映画館の主が忍び寄ってきてムッソリーニにささやきかけたそうです
「私も同じ気持ちです。しかし、ここは立ち上がったほうが安全だと思いますよ」
なんともドラマチックなエピソード・・・・この場合コメディですが。
面白いエピソードですね。映画館の暗闇の中では、まさかムッソリーニ本人とは、映画館主も気が付かなかったのでしょう。オソロシイ・・・・
昔は、ニュース映像から映画が始まるというのも懐かしいエピソードです。戦時経験のある年老いた親の話を聞いてると、戦争中は、日本が勝利してるかのような場面ばかり必ず本編の前に見せられたとか・・・・。しかし、ゼロ戦や雷電が好きな少年時代の親にはこれが、たまらなく楽しかったそうです・・・・。
私が小学1年生のときに、学校の講堂で映画鑑賞の授業がありまして、今でもよく覚えているのが「白蛇伝」と「安寿と厨子王」。
これは、東映漫画の傑作ですね。今でも見たいです。
面白いエピソードのご披露ありがとうございます!
>なにわすずめ様
確かに昔は、小学校の講堂というハッキリ言ってかなり見にくい状況下で、映画を見る機会がありました。かろうじて覚えているのは、「塩狩峠」と「素晴らしきヒコーキ野郎」です(何年の時かは忘れました)。一大説教作と一大娯楽作。どういう選定でしょう(笑)