1月1日。
…早くも帰国日。
必死こいて空港内を駆け回り、買い足りない土産を買いまくる。アムスでもやっぱり買いまくる。

そしてKLM機内に足を踏み入れた時、奇跡は起こった。

搭乗券見て、おや、えらく若い座席番号だなと思ったら、ばんざーい!
憧れのビジネスクラスだッ!
周囲でも数組の乗客(大半日本人)が、やったやったと小躍りしている。心は勝ち組。
いや、ほんとの勝ち組なら自費でビジネスクラスに乗れるんだろうが…(苦笑)

オーバーブッキングがあった時などに、稀に出会える噂のラッキー♪イベント、それもしっかりアムス−関空間。これは価値がある!(実際、すわり心地も寝心地も大違いだった)
が、座席ごとにビデオシステムがある(エコノミーには無い)にも関わらず、映画は相変わらず見たいものがなかったよ…何でどこ行ってもハリポタとチョコレート工場ばっか…

字幕なしの「ブラザーズ・グリム」をところどころ断片的に見る(ラストなんか二回も見てしまった)。映像的には楽しいけれど、じぇんじぇんわかりませんわ設定が…これはそのうちDVDレンタルしにいこうかな。
隣で次男は「チャーリーとチョコレート工場」を三回も見たらしい。横目でみると、丁度ウンパルンパたちが頭上に手を合わせて次々とチョコレートの河にダイブするシーンがあり、そこだけは笑った。MGMミュージカル最盛期によくあった、水上レビューのパクリじゃないか(笑)

「ああいえばこういう」も読了し、とりあえずは無事帰宅。
(帰宅は二日の朝になってました)。
雨の中、事前に申し込んでいたナポリ&ポンペイ・バスツアーへ。
ナポリはバス内からのみだったが、午後のポンペイ遺跡見学時は雨も上がってラッキー☆実は雨の多い季節だったらしい。
だが大晦日なので、お店(飲食店含む)の大半は早仕舞い。たいへん悔しく思いつつ、ちょっと不本意な内容の夕食をすませ、イタリア版行く年来る年(?)を見ながら寝る。イタリア人、カウントダウンには燃えるらしく、外では爆竹の音がうるさい。

しかしイタリアのTVはヘンだ。今頃、毎朝「かわいい魔女ジニー」(半世紀も前のアメリカTVドラマ)とか西部劇ドラマ(いつのだろう?)とかやってる。しかし、ジニーって今をときめくシドニィ・シェルダンが脚本書いてたのか…
らんま1/2やベルばらのDVDのCMも頻繁に見た。
まあ、マカロニウェスタン生んだ国なんだから、西部劇は好きなんだろうけど…
やったぜ快晴!ホテルを出ようとした所でトランクも届き、ひと安心して遺跡巡りへ。
高揚する心のままに歩き回ったが、二日連続の歩きすぎで疲労困憊、しかもおみやげ屋(特におもちゃ屋)を回る時間が激減して息子たちはおかんむり。
夕方乗った地下鉄でも混んでたせいか不穏な動きあり(相方が、降りるのを邪魔するように囲まれかけたらしい)。イタリアはイマイチ治安が悪いとは聞いていたが、油断できない街である、ローマ。
ローマは雨。「密偵ファルコ」ファンの私は、古代遺跡系にこそ行きたかったのだが、明日に天気の希望を繋ぎ、あえて先にヴァチカン美術館へ。室内だから…と思ったのだが、雨の中ヴァチカンに入ろうとする人々の長蛇の列に長時間並んで激しく疲れた。内容はあったが。
トランクはまだ出てこない。
家族四人、ローマに向けて出発。
職場に負担をかけまいとすると超ミニ旅行になってしまった。一日の飛行機に乗って二日に帰国。コストパフォーマンス悪いです(-"-;)。

日記にはとりあえず、観光以外の周辺的なことのみ書いときます。あとで親サイトにちゃんと旅行感想記作るかもなので…
(追記:写真入り旅行記作りました。興味のある方は“HOME”をクリック!)

それにしても、昔に比べて機内食、質量共に落ちたなあ…(KLMオランダ航空、アムステルダム経由)。
昔は南回りでも、メニューカード置いてあったくらいなのに。
777なので全席、ビデオもゲームもできるディスプレイがついていたが、ろくに見たい映画がなくてガックリ。数は凄くあるのに、ちょっと食指が動くの(「ウィンダミア夫人の扇」「お熱いのがお好き」等)に限って、英語オンリー。ハリポタもチョコレート工場も指輪物語も奥様は魔女も、序盤ちょっと見てみたがイマイチのれなかった…
またこのビデオシステムが不安定で、ゲームをやると必ず映画やアニメの画像が出なくなって、スッチーさんに初期化頼まねば直らないときている。
テトリスを少しやった後、持参の「ああいえばこういう」を半分くらい読む。

面白そうなのでだいぶ前から、読もう読もうと思いつつほってあった分。
なぜか?
この話はイギリス人の主人公とその同居のドイツ人GFのカップル(子持ち)がうだうだ言い争いし続ける毎日がズルズル続くだけで、たぶん最後までその調子なので、読み始めるモチベーションがなんか中途半端だったのだ。
だが、旅行の時こそヘタに盛り上がりのありすぎてやめられない本は困るかもと、分厚いけれどコレにした。細部の描写はむやみに笑える面白さではあるので、いつでもどこでも読むのをやめられていいかもってことで。

ひぃひぃ身をよじって笑い転げていると、何を笑っているのかと下の息子に半ページばかり朗読させられた。息子もひぃひぃ笑って自分でもう一度音読し直したりしていた(帰りにも該当ページをもう一度見せろと言われた)。まだ小二なのに。凄いぞ「ああいえばこういう」。
小二には見せられない下半身ギャグも出てくるので渡しっぱなしには出来ない本だが…

ローマに着いたところでトラブル発生。
二個預けたトランク片方出てこなかった…

ISBN:4309204309 単行本 ビル・ミリントン 河出書房新社 2005/02/11 ¥1,995

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