コロナのせいで文楽もずっと中止になっている。素浄瑠璃(人形はなしで、太夫の語りと三味線だけのモノ)は上演したみたいだけど、やっぱ人形が見たいです。
まあ、人形一体に三人がかりだから、まさに三密(T_T)…難しいよね…
と思ってると、今日届いた会報には、11月錦秋公演のお知らせが!
なるほど、一日三部制にして、一部あたりの時間を短くするのね!これまでは二部制で、それぞれ4時間超あったのを、3時間未満におさめている模様。
春と夏はどうせ無理だろうとスルーしたけど(実際、結局中止になりました)、今度はとりあえず切符入手に動こうっと。
「源平布引滝」「新版歌祭文」「本朝廿四考」、一番行きたいのは夜の部の廿四考かなあ♪
しかし、良い席(前の方の席)が、取れるだろうか…
会報に載っていた座席図が、市松模様になっていたのが泣ける。
(定員を半分以下にするので、売る席と灰色に塗られた不使用席が交互にならんで市松模様…シクシク…)
まあ、人形一体に三人がかりだから、まさに三密(T_T)…難しいよね…
と思ってると、今日届いた会報には、11月錦秋公演のお知らせが!
なるほど、一日三部制にして、一部あたりの時間を短くするのね!これまでは二部制で、それぞれ4時間超あったのを、3時間未満におさめている模様。
春と夏はどうせ無理だろうとスルーしたけど(実際、結局中止になりました)、今度はとりあえず切符入手に動こうっと。
「源平布引滝」「新版歌祭文」「本朝廿四考」、一番行きたいのは夜の部の廿四考かなあ♪
しかし、良い席(前の方の席)が、取れるだろうか…
会報に載っていた座席図が、市松模様になっていたのが泣ける。
(定員を半分以下にするので、売る席と灰色に塗られた不使用席が交互にならんで市松模様…シクシク…)
【文楽】錦秋文楽公演 第1部
2016年10月31日 演劇「花上野誉碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」
志渡寺の段
「恋娘昔八丈(こいむすめむかしはちじょう)」
城木屋の段/鈴ヶ森の段
「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」
渡し場の段
三本立て(笑)
ちょー忙しくて頭もぐるぐるしてるなか、文楽見てきた。
…城木屋の段で少し寝てしまって、痛恨なり…
序盤、いまいちかなーと思って気が緩んだらしく船こいだら、鈴ヶ森が良かったから…
しくしく。
志渡寺の段
「恋娘昔八丈(こいむすめむかしはちじょう)」
城木屋の段/鈴ヶ森の段
「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」
渡し場の段
三本立て(笑)
ちょー忙しくて頭もぐるぐるしてるなか、文楽見てきた。
…城木屋の段で少し寝てしまって、痛恨なり…
序盤、いまいちかなーと思って気が緩んだらしく船こいだら、鈴ヶ森が良かったから…
しくしく。
見てきた!!!来日公演。
映画のDVD(英語字幕版)も見直して予習復習していたし、劇場の字幕じたいも見やすかったし、舞台版は映画より曲目もぐんと増えていて盛りだくさん感アリ。
あとほんの少し前だとよかったけどもっと早くから取らないとイイ席無理だよね。
まあ、ぎりぎり顔もわかるかなってとこだったから良しとしよう。
帽子掛けと踊る場面まであったりと、アステアリスペクトも十分で、満足満足♪
(元々本家ミュージカル映画「トップ・ハット」の、フレッド・アステアの大ファンなので…)
映画だとカットバックで離れた場所と時間を自由自在に行き来するわけだが、舞台だとソレをどう表現するかが、装置や演出の工夫の楽しさ。
基本がホテルということで、外壁の出し入れで全く別の場所(劇場)にしたりホテルのままだったり、フロアの上下も中二階的なベッド(寝室)を作ってスッキリ。
時代をうつしてか軽くアールデコ調な舞台だが、モノクロ映画と違ったカラフルさ(カラフルだが品が良い…)も素敵。
ヒロインの衣装もみな良かったし(私は今のファッションよりクラシック映画の時代の衣装の方が好きなくらいだ)、燕尾服というのは直線的な男性のボディラインをなんて素晴らしく演出するのだろうと、アステアの映画を見るたび思っていた。ベストも上着の前立ても短く、ウェストの高い位置にポイントが来るので素敵に足が長く見えるし、胸元が真っ白で清潔感たっぷりだ。
映画の5曲(「No strings」「Is’nt This a Lovely Day」「Top Hat,White Tie and Tails」「Cheek to Cheek」「The Piccolino」)以外に何が増えるかはあえて予習していかなかったので、何が出てくるかと新鮮だった!増えた歌も、全てアーヴィング・バーリンの曲だが、オープニングの「Puttin’on the Ritz」以外はややマイナーなものも多くて、「Latins know how」なんか初めて聞きましたよ(笑)
ヒロインに求婚するナルシーなイタリア人デザイナー・ベッディーニが、「ラテンの恋人こそ最高さ!英国人もヤンキーも、あいつら何でも持ってるし金儲けも得意だが、ホントにロマンチックで愛に長けてるのはラテン系!」と、服を脱ぎながら実にコッテリと、ノリノリで歌う。ユーモアたっぷりの歌詞で、ベッディーニはあくまでも単なる振られ役のアホだが、ちょっと応援したくなったりする(笑)
もちろん無理だけど、内心「もう一度見たいな」と思いながら帰宅しました(^^;)
映画のDVD(英語字幕版)も見直して予習復習していたし、劇場の字幕じたいも見やすかったし、舞台版は映画より曲目もぐんと増えていて盛りだくさん感アリ。
あとほんの少し前だとよかったけどもっと早くから取らないとイイ席無理だよね。
まあ、ぎりぎり顔もわかるかなってとこだったから良しとしよう。
帽子掛けと踊る場面まであったりと、アステアリスペクトも十分で、満足満足♪
(元々本家ミュージカル映画「トップ・ハット」の、フレッド・アステアの大ファンなので…)
映画だとカットバックで離れた場所と時間を自由自在に行き来するわけだが、舞台だとソレをどう表現するかが、装置や演出の工夫の楽しさ。
基本がホテルということで、外壁の出し入れで全く別の場所(劇場)にしたりホテルのままだったり、フロアの上下も中二階的なベッド(寝室)を作ってスッキリ。
時代をうつしてか軽くアールデコ調な舞台だが、モノクロ映画と違ったカラフルさ(カラフルだが品が良い…)も素敵。
ヒロインの衣装もみな良かったし(私は今のファッションよりクラシック映画の時代の衣装の方が好きなくらいだ)、燕尾服というのは直線的な男性のボディラインをなんて素晴らしく演出するのだろうと、アステアの映画を見るたび思っていた。ベストも上着の前立ても短く、ウェストの高い位置にポイントが来るので素敵に足が長く見えるし、胸元が真っ白で清潔感たっぷりだ。
映画の5曲(「No strings」「Is’nt This a Lovely Day」「Top Hat,White Tie and Tails」「Cheek to Cheek」「The Piccolino」)以外に何が増えるかはあえて予習していかなかったので、何が出てくるかと新鮮だった!増えた歌も、全てアーヴィング・バーリンの曲だが、オープニングの「Puttin’on the Ritz」以外はややマイナーなものも多くて、「Latins know how」なんか初めて聞きましたよ(笑)
ヒロインに求婚するナルシーなイタリア人デザイナー・ベッディーニが、「ラテンの恋人こそ最高さ!英国人もヤンキーも、あいつら何でも持ってるし金儲けも得意だが、ホントにロマンチックで愛に長けてるのはラテン系!」と、服を脱ぎながら実にコッテリと、ノリノリで歌う。ユーモアたっぷりの歌詞で、ベッディーニはあくまでも単なる振られ役のアホだが、ちょっと応援したくなったりする(笑)
もちろん無理だけど、内心「もう一度見たいな」と思いながら帰宅しました(^^;)
夏休をとるつもりがとれなくて、会議とか出張とか行ったあとに行きました。
ふう。
詳細後日…
ふう。
詳細後日…
六月の文楽鑑賞教室。
この忙しさじゃ無理か、と、チケット販売開始してもすぐHP見に行ってなかったら…
うわほとんど完売じゃないのか。まだ数日しかたっていないのに。
残っている日もすっごく後ろの方しか残ってないのでド近眼の私にとっては問題外な席。
うーん…逃した魚は大きく感じるなあ(涙)
玉女→玉男さん効果か。それとも。
文楽がにぎわっているのは勿論悪いことじゃないんだけど…
この忙しさじゃ無理か、と、チケット販売開始してもすぐHP見に行ってなかったら…
うわほとんど完売じゃないのか。まだ数日しかたっていないのに。
残っている日もすっごく後ろの方しか残ってないのでド近眼の私にとっては問題外な席。
うーん…逃した魚は大きく感じるなあ(涙)
玉女→玉男さん効果か。それとも。
文楽がにぎわっているのは勿論悪いことじゃないんだけど…
近鉄アート館で、お芝居見てきました。「一郎ちゃんが行く!」(わかぎゑふ脚本・演出)。
普通の現代演劇はまったく初めてだなー。最近は文楽に行き始めましたが、昔はオペレッタとか宝塚(これは子どもの頃オヤに連れていかれた)とか、学校で人形劇とか伝統芸能(狂言)とか見せられた、とかがギリギリ数少ない舞台鑑賞経験。
面白かったです!
明治末期、渡英大留学団のリーダーの座を巡って「日本一頭のイイ男」を選ぶ試験に挑戦する一郎ちゃんの戦いを爆笑とともに描く楽しいお芝居。終盤の、天才たちの頭脳バトル、仁義なきクイズ合戦は大迫力。近鉄アート館は、舞台が一番低い位置にあって、周囲三方に雛壇状に客席がひろがるという、変わった形状の劇場で、自分たちはまさに「闘技場」の観客と化していました(笑)
平民出身、実力(頭脳)だけでのし上がった一郎ちゃんだが、ライバルたち含めて彼飲む周囲は華族とか皇族とかそんなんばっかりで、派手派手キザキザの燕尾服がいっぱいで目にも楽しかった。やはり昔の紳士服はいいなー。ユニクロなんてつまらんですよ。
http://www.nelke.co.jp/stage/ichiro-chan/
普通の現代演劇はまったく初めてだなー。最近は文楽に行き始めましたが、昔はオペレッタとか宝塚(これは子どもの頃オヤに連れていかれた)とか、学校で人形劇とか伝統芸能(狂言)とか見せられた、とかがギリギリ数少ない舞台鑑賞経験。
面白かったです!
明治末期、渡英大留学団のリーダーの座を巡って「日本一頭のイイ男」を選ぶ試験に挑戦する一郎ちゃんの戦いを爆笑とともに描く楽しいお芝居。終盤の、天才たちの頭脳バトル、仁義なきクイズ合戦は大迫力。近鉄アート館は、舞台が一番低い位置にあって、周囲三方に雛壇状に客席がひろがるという、変わった形状の劇場で、自分たちはまさに「闘技場」の観客と化していました(笑)
平民出身、実力(頭脳)だけでのし上がった一郎ちゃんだが、ライバルたち含めて彼飲む周囲は華族とか皇族とかそんなんばっかりで、派手派手キザキザの燕尾服がいっぱいで目にも楽しかった。やはり昔の紳士服はいいなー。ユニクロなんてつまらんですよ。
http://www.nelke.co.jp/stage/ichiro-chan/
さて、昨日いろいろ書いたけど…
妙な夢を見た。
夢の中で、文楽劇場のチケットをネットで申し込んで、目を覚ましたら、枕元にチケットと芝居弁当の折詰があった。
「奇跡だ…」と感動しているうちに、今度こそ本当に目が覚めた。(←実話)
…こうなったら、チケ取るしかないじゃないですか。
朝、6日のよりわずかに後ろで少しはじっこだがかなり前のほうで家族と二人ぶんをネットでチケット取ってから、もう一度寝なおした。タップはあきらめた。まあ、疲れてるし、このほうがいいのかも…
さて、文楽は6日同様素晴らしかった。今度はぐっと床に近かったのでたっぷり浄瑠璃と三味線を浴びてきました(人形には前より少し遠くなった感じ)。前回とちょうど逆から見る角度なので、それはそれで新鮮でしたし。二度目だとさすがにろくに字幕見なくても大丈夫でしたし。いかにも悪役なのに阿古屋の演奏に次第にのせられて、思わずフンフンとリズムをとったり(でも少し外れてる)、火箸で胡弓の弓使いのまねをしてみては、アチチとそれを取り落す、岩永のギャグもしっかり見れたし。
つきあってくれた家族も「これはすごいすごい」と喜んでいました。
帰りは外食、おいしいものも食べて、まんぞくまんぞく。
四月の演目は、「菅原伝授手習鑑」の通しだそうな。
三月になったら、また前売り券かわなくちゃ。…消費税の上がる前に…
というわけで、睡眠と文楽とごちそうと、その三者で終わりました。
一日24時間しかないもんねえ。
作文はできていないが、うううう…今から書くべきかなあ。
何かこうかな(全然腹案できてないんじゃん!)
妙な夢を見た。
夢の中で、文楽劇場のチケットをネットで申し込んで、目を覚ましたら、枕元にチケットと芝居弁当の折詰があった。
「奇跡だ…」と感動しているうちに、今度こそ本当に目が覚めた。(←実話)
…こうなったら、チケ取るしかないじゃないですか。
朝、6日のよりわずかに後ろで少しはじっこだがかなり前のほうで家族と二人ぶんをネットでチケット取ってから、もう一度寝なおした。タップはあきらめた。まあ、疲れてるし、このほうがいいのかも…
さて、文楽は6日同様素晴らしかった。今度はぐっと床に近かったのでたっぷり浄瑠璃と三味線を浴びてきました(人形には前より少し遠くなった感じ)。前回とちょうど逆から見る角度なので、それはそれで新鮮でしたし。二度目だとさすがにろくに字幕見なくても大丈夫でしたし。いかにも悪役なのに阿古屋の演奏に次第にのせられて、思わずフンフンとリズムをとったり(でも少し外れてる)、火箸で胡弓の弓使いのまねをしてみては、アチチとそれを取り落す、岩永のギャグもしっかり見れたし。
つきあってくれた家族も「これはすごいすごい」と喜んでいました。
帰りは外食、おいしいものも食べて、まんぞくまんぞく。
四月の演目は、「菅原伝授手習鑑」の通しだそうな。
三月になったら、また前売り券かわなくちゃ。…消費税の上がる前に…
というわけで、睡眠と文楽とごちそうと、その三者で終わりました。
一日24時間しかないもんねえ。
作文はできていないが、うううう…今から書くべきかなあ。
何かこうかな(全然腹案できてないんじゃん!)
早く寝ないといけないのに
2013年6月4日 演劇文楽夏休み公演が今日から申し込めるのだった。
寝る間を削ってとりあえずネット申込…
ね、眠い…(泣)
しかしなんで夏休み公演って、7月20日から8月5日まで、だなんて、ちょっと短めなんだろう?
夏場はやはり無理しちゃイカンということか?(ご高齢のかたも多いし…)
とりあえず、カイギだの行事だの家族旅行だのが入らなさそうなところでチケ取っといた。
はぁぁぁぁ、お願い、急に予定が入って来ませんように!
寝る間を削ってとりあえずネット申込…
ね、眠い…(泣)
しかしなんで夏休み公演って、7月20日から8月5日まで、だなんて、ちょっと短めなんだろう?
夏場はやはり無理しちゃイカンということか?(ご高齢のかたも多いし…)
とりあえず、カイギだの行事だの家族旅行だのが入らなさそうなところでチケ取っといた。
はぁぁぁぁ、お願い、急に予定が入って来ませんように!
TRAFALGAR(トラファルガー) <宙組>
2012年5月17日 演劇
子供の頃、親が宝塚歌劇の招待券をもらってきたので何度か見に行ったことはある。(ある意味もったいない話かも)
そこから計算するとまことにン十年ぶりだが、スカパーでやってたので見た。
…DVDも売ってるんですねえ(画像リンク参照)。
宝塚どころか舞台も見慣れてない人間の感想なんであてにせず読むべし。
なぜ急にって? …もちろん、ネルソン&エマ話だからだ。
(帆船モノだとたしか青池保子さん原作の「エル・アルコン」も、宝塚はやったと思うが未見)
オープニングだけ見て、…ふーん…と思ってしばらく放っていた。
オープニング曲の「Victory」が、主役ネルソンの人があまりうまくない気がしたから。(ナポレオン(蘭寿とむ)の方が文句なくうまかった)
ただ、しばらくたって見直したら、なんか一気に見てしまったよ!
寝る前の歯磨きしながらちょっと再生スイッチを入れてみたら、一時間近く歯ブラシくわえてた(馬鹿)。
「Victory」はその後も何度か歌われるが、オープニング以外は、ネルソンいい感じで歌えてたしね。あと愛のテーマな「ぬくもりがどーたら」という歌も。
ビジュアルは全般的に、予想以上にいい感じ。ネルソン-ナポレオン時代の軍服いいなー。
しかも、女性(男役)が着てもかなりしっくり格好良い。たぶん胸元ががっちり平面的に飾る巨大なえりの折り返しとか華麗に張り渡される金色の飾り紐とか、派手な肩章とか、そしてしぼったウェストラインや、前だけブリーチ(半ズボン)がしっかり見え腰の後ろ側は裾が長めにカバーする独特のシルエットが、体型の男女差をめだたなくしてくれる。
昔より、若い人たちが全般的に背が高くなってるのもいいんだろうね。
…ネルソンとナポレオンはそう大きくなかったけど。(だが、それがいい。←史実だし)
女性陣のドレスもよかったけど、ナイルからのネルソン凱旋を迎える市民の踊りの所だけ時代考証変だったのが残念。18世紀末なのにメリー・ポピンズみたいな格好やめてほしい。
脚本は意外にフツーにネルソン伝だった。歴史的背景も歌と踊りの中、強引に解説が歌詞に入ってた。あれは元々世界史好きでないとちょっとつらいかもだが。ツーロンでネルソンの名を知るとか、バラスを放逐し第一執政の座に着く場面とか、ナポレオン側の描写が時々はさまるのもふーんなるほど、だった(元々世界史好きでないと…以下略)。
ネルソンとエマだけだと不倫話だけになっちゃうしまあこれでよかったんでは。
さて、不倫話だからとかいいつつも、恋愛描写も一応納得のデキと思う。ネルソン(大空祐飛)は冒頭の、不器用で堅い感じの「英雄的艦長」から恋を通じて乱れたり悟ったりと人間的な変化を見せる。天然なようでそれだけでもないエマ(野々すみ花)は歌の安定感も含めてちょっと子供っぽいけど良かった。ツンケンしたネルソン夫人(花影アリス)がちらりと心の揺らぎを見せるのも、エマと気持ちの齟齬はあるがソフトで優雅な感じのサー・ウィリアム・ハミルトン(北翔海莉)も、四角関係のアンサンブルはきちんといけてた。
それにしても、もはや宝塚って、ヒゲいくらでもOKな時代なんだねえ。ハミルトンのほか何人かヒゲオジサマがいた。
あと、ネルソンの右腕ハーディ役(悠未ひろ)も、長身で適当にコミカルな息抜き的存在を好演し印象に残る。kiss me はなかったが。
フランス側では、ナポレオンは別格として、ちょっと出てやられるだけだがバラス役の人が印象的だった(鳳樹いち)。女性がやるだけに、総ての登場人物がそこそこイケメン(ハミルトン卿まで)という世界になるのだが、うさんくさいカッコよさが表現されてた!
弟リュシアン(春風弥里)は黒幕的でおいしい役なはずだがちょっと地味だったかも。
ネルソンとナポレオンが直接会わないため、舞台美術はシンプルで象徴的なものが多く興味深かった。私がミュージカル映画好きな為かもしれないが、結構楽しめたです。
「西洋史」をちゃんと意識したつくりだけど、ネルソンだから見る、という人は、ドラマにからめるためにネルソンの怪我などについて史実と多少変えているのは我慢しましょう。でも、「英国は…」の信号旗を『Z旗』と呼ぶのはやめて欲しかったぞ。
ついでにasahi.comニュースのリンクつけときます(写真とかあるし)。
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201007160138.html
そこから計算するとまことにン十年ぶりだが、スカパーでやってたので見た。
…DVDも売ってるんですねえ(画像リンク参照)。
宝塚どころか舞台も見慣れてない人間の感想なんであてにせず読むべし。
なぜ急にって? …もちろん、ネルソン&エマ話だからだ。
(帆船モノだとたしか青池保子さん原作の「エル・アルコン」も、宝塚はやったと思うが未見)
オープニングだけ見て、…ふーん…と思ってしばらく放っていた。
オープニング曲の「Victory」が、主役ネルソンの人があまりうまくない気がしたから。(ナポレオン(蘭寿とむ)の方が文句なくうまかった)
ただ、しばらくたって見直したら、なんか一気に見てしまったよ!
寝る前の歯磨きしながらちょっと再生スイッチを入れてみたら、一時間近く歯ブラシくわえてた(馬鹿)。
「Victory」はその後も何度か歌われるが、オープニング以外は、ネルソンいい感じで歌えてたしね。あと愛のテーマな「ぬくもりがどーたら」という歌も。
ビジュアルは全般的に、予想以上にいい感じ。ネルソン-ナポレオン時代の軍服いいなー。
しかも、女性(男役)が着てもかなりしっくり格好良い。たぶん胸元ががっちり平面的に飾る巨大なえりの折り返しとか華麗に張り渡される金色の飾り紐とか、派手な肩章とか、そしてしぼったウェストラインや、前だけブリーチ(半ズボン)がしっかり見え腰の後ろ側は裾が長めにカバーする独特のシルエットが、体型の男女差をめだたなくしてくれる。
昔より、若い人たちが全般的に背が高くなってるのもいいんだろうね。
…ネルソンとナポレオンはそう大きくなかったけど。(だが、それがいい。←史実だし)
女性陣のドレスもよかったけど、ナイルからのネルソン凱旋を迎える市民の踊りの所だけ時代考証変だったのが残念。18世紀末なのにメリー・ポピンズみたいな格好やめてほしい。
脚本は意外にフツーにネルソン伝だった。歴史的背景も歌と踊りの中、強引に解説が歌詞に入ってた。あれは元々世界史好きでないとちょっとつらいかもだが。ツーロンでネルソンの名を知るとか、バラスを放逐し第一執政の座に着く場面とか、ナポレオン側の描写が時々はさまるのもふーんなるほど、だった(元々世界史好きでないと…以下略)。
ネルソンとエマだけだと不倫話だけになっちゃうしまあこれでよかったんでは。
さて、不倫話だからとかいいつつも、恋愛描写も一応納得のデキと思う。ネルソン(大空祐飛)は冒頭の、不器用で堅い感じの「英雄的艦長」から恋を通じて乱れたり悟ったりと人間的な変化を見せる。天然なようでそれだけでもないエマ(野々すみ花)は歌の安定感も含めてちょっと子供っぽいけど良かった。ツンケンしたネルソン夫人(花影アリス)がちらりと心の揺らぎを見せるのも、エマと気持ちの齟齬はあるがソフトで優雅な感じのサー・ウィリアム・ハミルトン(北翔海莉)も、四角関係のアンサンブルはきちんといけてた。
それにしても、もはや宝塚って、ヒゲいくらでもOKな時代なんだねえ。ハミルトンのほか何人かヒゲオジサマがいた。
あと、ネルソンの右腕ハーディ役(悠未ひろ)も、長身で適当にコミカルな息抜き的存在を好演し印象に残る。kiss me はなかったが。
フランス側では、ナポレオンは別格として、ちょっと出てやられるだけだがバラス役の人が印象的だった(鳳樹いち)。女性がやるだけに、総ての登場人物がそこそこイケメン(ハミルトン卿まで)という世界になるのだが、うさんくさいカッコよさが表現されてた!
弟リュシアン(春風弥里)は黒幕的でおいしい役なはずだがちょっと地味だったかも。
ネルソンとナポレオンが直接会わないため、舞台美術はシンプルで象徴的なものが多く興味深かった。私がミュージカル映画好きな為かもしれないが、結構楽しめたです。
「西洋史」をちゃんと意識したつくりだけど、ネルソンだから見る、という人は、ドラマにからめるためにネルソンの怪我などについて史実と多少変えているのは我慢しましょう。でも、「英国は…」の信号旗を『Z旗』と呼ぶのはやめて欲しかったぞ。
ついでにasahi.comニュースのリンクつけときます(写真とかあるし)。
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201007160138.html