スレイヤーズすまっしゅ。 2 アカデミー・フェスタ (富士見ファンタジア文庫
2009年1月28日 読書
神坂一著。
面白かった。
面白かったよー。
今回、心が疲れていたせいもあるのかして、笑いのツボが突かれっぱなしでまさにスマッシュヒット。
(1/27締切のお仕事は、代休だったのにちょっとだけ出勤して提出してきたりなーんて調子が続いていた。そりゃ疲れるよ。1/28締切のは今日片付いて、次の締切は1/30だ。くすん)
特に領主(ロード)らしくない領主(ロード)がなかなかいいキャラだった。もういっぺんくらい出してくれてもいいんじゃ、と思ったくらいである。
ナーガの助演もいつもよりキレがいいような気が。「森の×××さん」は吹いた。
面白かった。
面白かったよー。
今回、心が疲れていたせいもあるのかして、笑いのツボが突かれっぱなしでまさにスマッシュヒット。
(1/27締切のお仕事は、代休だったのにちょっとだけ出勤して提出してきたりなーんて調子が続いていた。そりゃ疲れるよ。1/28締切のは今日片付いて、次の締切は1/30だ。くすん)
特に領主(ロード)らしくない領主(ロード)がなかなかいいキャラだった。もういっぺんくらい出してくれてもいいんじゃ、と思ったくらいである。
ナーガの助演もいつもよりキレがいいような気が。「森の×××さん」は吹いた。
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カラミティナイト-オルタナティブ- (GA文庫 た 6-1)
2009年1月22日 読書 コメント (2)
高瀬彼方著。
ハルキ文庫から三巻まで出てポシャっていた「カラミティナイト」ついに復刊!
ただし分冊改稿がそれなりに大きい。いや、筋は変わらないし、大きくないのかもしれないけど、旧作をイラストまで含めて 気に入りすぎていたせいで、私にとっては大きい。
旧作は一巻目がぶっとすぎて、コストパフォーマンス的に分冊しないと出し直してもらえな状態だったそうなのですが、前はかなり終盤まで引っ張って引っ張ってした第五の騎士の真相が、ちょうど半分のオルタナティブ一巻目ラストに来る。分冊の一巻目が鬱どまんなかで(しかも戦闘場面ひとつなしに)終わるわけにもいくまいから理屈としてはわかるんだけど。
そして最大の変更、忍が女の子キャラになっちゃったことも私的にはちょっと。作者の構想段階では最初女の子キャラだったこともあったらしいので仕方がないのかもしれないんだけど。イラストが、マリみてで今をときめくひびき玲音なのは時代がソレを希望してるんか?ナニその時代?
そして、そうなると当然予期すべきだったのかもしれないのに、黒騎士ランスロットまでが女騎士に変わっていた事に、精神的にガツンと衝撃をうけました。ははは…orz
とにかく旧作がどう変わったかの全容はまだ見えきったわけではないので、判断は保留。
分冊向け構成変更のため旧作より「フツーのファンタジー」ぽくなってしまった気はしますけども…。
そして以前の物語より「先までが読める」ということはモノすごーくモノすごーく有難いとおもってはいるのですが、「やっぱ忍は、いやランスロットは男のほ~が~」という思いを振りきれないので、これから旧作を読み返します。くすん。
ハルキ文庫から三巻まで出てポシャっていた「カラミティナイト」ついに復刊!
ただし分冊改稿がそれなりに大きい。いや、筋は変わらないし、大きくないのかもしれないけど、旧作をイラストまで含めて 気に入りすぎていたせいで、私にとっては大きい。
旧作は一巻目がぶっとすぎて、コストパフォーマンス的に分冊しないと出し直してもらえな状態だったそうなのですが、前はかなり終盤まで引っ張って引っ張ってした第五の騎士の真相が、ちょうど半分のオルタナティブ一巻目ラストに来る。分冊の一巻目が鬱どまんなかで(しかも戦闘場面ひとつなしに)終わるわけにもいくまいから理屈としてはわかるんだけど。
そして最大の変更、忍が女の子キャラになっちゃったことも私的にはちょっと。作者の構想段階では最初女の子キャラだったこともあったらしいので仕方がないのかもしれないんだけど。イラストが、マリみてで今をときめくひびき玲音なのは時代がソレを希望してるんか?ナニその時代?
そして、そうなると当然予期すべきだったのかもしれないのに、黒騎士ランスロットまでが女騎士に変わっていた事に、精神的にガツンと衝撃をうけました。ははは…orz
とにかく旧作がどう変わったかの全容はまだ見えきったわけではないので、判断は保留。
分冊向け構成変更のため旧作より「フツーのファンタジー」ぽくなってしまった気はしますけども…。
そして以前の物語より「先までが読める」ということはモノすごーくモノすごーく有難いとおもってはいるのですが、「やっぱ忍は、いやランスロットは男のほ~が~」という思いを振りきれないので、これから旧作を読み返します。くすん。
いろんな小説に出てくる電化製品について書いたエッセイ。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが、さすがに長嶋有さん、目の付けどころがひと味違います。楽しいブンガク読み物になっています。
ユーモラスで闊達な語り口から伝わってくるえもいわれぬ快感は、ちょっとブルボン入ってるかも(ブルボン小林は著者の別名)。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが、さすがに長嶋有さん、目の付けどころがひと味違います。楽しいブンガク読み物になっています。
ユーモラスで闊達な語り口から伝わってくるえもいわれぬ快感は、ちょっとブルボン入ってるかも(ブルボン小林は著者の別名)。
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たたかう天気予報 (角川文庫)
2009年1月14日 読書
火浦功著。
ちょっと箸やすめって感じで。
いつもどおり(といっても古い短編集だけど)、スチャラカもあるが、なんだかすっとぼけた中に激しくロマンチックなものもあり。
いしかわじゅんのオンナノコイラストの表紙がいい味なのに出なくて残念。
ちょっと箸やすめって感じで。
いつもどおり(といっても古い短編集だけど)、スチャラカもあるが、なんだかすっとぼけた中に激しくロマンチックなものもあり。
いしかわじゅんのオンナノコイラストの表紙がいい味なのに出なくて残念。
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禿鷹狩り (禿鷹4)
2009年1月12日 読書
シリーズ完結。
史上最強最悪の刑事ハゲタカ、ついに退場。
2,3,4巻でひと続きといってもいいかもしれない流れだが、2,3巻に比べれば長さも長いが内容的にも充実していて良かった。
相変わらず何を考えているかわからない冷酷非常の主人公の前に、女ハゲタカともいうべき新キャラ・コワモテ女刑事(とハンサムな部下)が立ちふさがる。前巻で負った怪我もあり、禿鷹と渋六の人情ヤクザたちの前途は更にスリリング。
三巻から登場の御子柴がやっぱりいい味出してる。水間は、ハゲタカに好意的なのか不信感抱いてるのかどっちかハッキリしてくれ(まぁそういう人情ヤクザなところが、逆に危機的状況でのスリルを増すのではあるが)。
ある意味予定調和?なエピローグは、ファンには照れくさい気もするが、まあいいや。
土壇場に新たな謎(笑)もふりまきながら、堂々と舞台を去る禿鷹に乾杯。
ただ、一巻と二~四巻は、それぞれ別モノと考えた方がいいかも。
一巻だけ読むか、全部読むか、どっちかにすべし。
ちなみにこの巻の隠し西部劇ネタは、「ゴーストタウンの決斗」だと思う(第三章ボニータいびり)。
この巻だけなぜか表紙画像が出ないので、Amazonでなく楽天ブックスリンク。
史上最強最悪の刑事ハゲタカ、ついに退場。
2,3,4巻でひと続きといってもいいかもしれない流れだが、2,3巻に比べれば長さも長いが内容的にも充実していて良かった。
相変わらず何を考えているかわからない冷酷非常の主人公の前に、女ハゲタカともいうべき新キャラ・コワモテ女刑事(とハンサムな部下)が立ちふさがる。前巻で負った怪我もあり、禿鷹と渋六の人情ヤクザたちの前途は更にスリリング。
三巻から登場の御子柴がやっぱりいい味出してる。水間は、ハゲタカに好意的なのか不信感抱いてるのかどっちかハッキリしてくれ(まぁそういう人情ヤクザなところが、逆に危機的状況でのスリルを増すのではあるが)。
ある意味予定調和?なエピローグは、ファンには照れくさい気もするが、まあいいや。
土壇場に新たな謎(笑)もふりまきながら、堂々と舞台を去る禿鷹に乾杯。
ただ、一巻と二~四巻は、それぞれ別モノと考えた方がいいかも。
一巻だけ読むか、全部読むか、どっちかにすべし。
ちなみにこの巻の隠し西部劇ネタは、「ゴーストタウンの決斗」だと思う(第三章ボニータいびり)。
この巻だけなぜか表紙画像が出ないので、Amazonでなく楽天ブックスリンク。
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銀弾の森 (禿鷹 (3))
2009年1月11日 読書 コメント (4)
ジェイミーよりも禿鷹の方が気になるのは変だろうか(好きだとまでは言わない)。
シリーズ3・4巻が届いたのでこっちを先に読む。
…
…
…
今回はアクションは意外と少ない。禿鷹のナゾの動きに振り回されるヤクザとマスダと警察。一種の謀略物語なのだろうか。
ラストには、さすがにちょっとビックリした(呆れた、と言ってもいい)。
もはや★のつけようがないので評価はスルー。
しかし…
しかし…
男も女も容赦なくブチのめすのは別に良い。しかし!「タラシ」はやめて!
かんべんして、逢坂センセー(T^T)
こーゆーの、男性読者は喜ぶのかもしらんけど、女性ファンは違うよ。
前巻の、「ドク」と「ケート」(さりげに西部劇ネタなのね)も恥ずかしかったし…。
一気に読んだのは読んだけど(エグい気分をこらえつつ…)。
さあ、怖いけど、あと一冊だ…。
シリーズ3・4巻が届いたのでこっちを先に読む。
…
…
…
今回はアクションは意外と少ない。禿鷹のナゾの動きに振り回されるヤクザとマスダと警察。一種の謀略物語なのだろうか。
ラストには、さすがにちょっとビックリした(呆れた、と言ってもいい)。
もはや★のつけようがないので評価はスルー。
しかし…
しかし…
男も女も容赦なくブチのめすのは別に良い。しかし!「タラシ」はやめて!
かんべんして、逢坂センセー(T^T)
こーゆーの、男性読者は喜ぶのかもしらんけど、女性ファンは違うよ。
前巻の、「ドク」と「ケート」(さりげに西部劇ネタなのね)も恥ずかしかったし…。
一気に読んだのは読んだけど(エグい気分をこらえつつ…)。
さあ、怖いけど、あと一冊だ…。
ジェイミーの墓標〈1〉―アウトランダー〈4〉 (ヴィレッジブックス)
2009年1月10日 読書
「時の旅人クレア」の続編を読み始めて…おおっ!とビックリ。
開幕唐突に、舞台は現代(というか前作の『現代』からしても未来の1968年)に戻っていて、20代後半だったヒロインはもう19の娘を連れた40代で(それでもやたら「美人だ美人だ」と人から言われてるのが羨ましいというか凄いというか)!
夫フランクとは死別したそうだが、娘ブリトナはジェイミーに激似。
えーと、前作のラストで、「もう現代には戻らない」って決断してたんじゃなかったんですか、ヒロインは。
…ダイアナ・ガバルドンさん、大胆です。
では「18世紀の二人のその後」はどうなったんだ、ジェイミーはどうなったんだ、と思わせられながら150ページほども引っ張る引っ張る。めっちゃ意外な場面からスタートさせて、ニヤリとほくそえんでるのが見えるようです。
開幕唐突に、舞台は現代(というか前作の『現代』からしても未来の1968年)に戻っていて、20代後半だったヒロインはもう19の娘を連れた40代で(それでもやたら「美人だ美人だ」と人から言われてるのが羨ましいというか凄いというか)!
夫フランクとは死別したそうだが、娘ブリトナはジェイミーに激似。
えーと、前作のラストで、「もう現代には戻らない」って決断してたんじゃなかったんですか、ヒロインは。
…ダイアナ・ガバルドンさん、大胆です。
では「18世紀の二人のその後」はどうなったんだ、ジェイミーはどうなったんだ、と思わせられながら150ページほども引っ張る引っ張る。めっちゃ意外な場面からスタートさせて、ニヤリとほくそえんでるのが見えるようです。
アンゲルゼ―永遠の君に誓う (コバルト文庫)
2009年1月9日 読書
五巻の予定が四巻に縮められてしまったーなどときいてショックを受けていたのだが、なんすかこれ。最終巻がぶあつくなるのはラノベのお約束とはいえ、実質まる二冊分くらい入ってませんかこのぎっちぎち造本。
読んでも読んでも終わらなくて、いや面白いんだけど、展開なかなか読めない容赦なさなんだけど、そしてラストはホロリと…
ちょっとほろ苦く異様な隠し味もふくめて、ああああー、須賀しのぶさん、やはりお見事です。
読んでも読んでも終わらなくて、いや面白いんだけど、展開なかなか読めない容赦なさなんだけど、そしてラストはホロリと…
ちょっとほろ苦く異様な隠し味もふくめて、ああああー、須賀しのぶさん、やはりお見事です。
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無防備都市 (文春文庫―禿鷹の夜2)
2009年1月7日 読書 コメント (10)
禿鷹シリーズ第二弾。
夜更かしまでして一気に読んでしまった。
禿鷹氏のヤな奴度は前作より上がっているのだが…。前作では女性関係だけはわりとサッパリしていたのだが、今回は、うーーむむむむ…
やっぱり司書嬢がいないとイカンのね。
そして敵の数、ヤクザより南米マフィアより現職警官(それも悪徳警官)の方が多いぞ。どうなってるんだこのセカイ。
ただ、アクションは前より盛りだくさん。簡潔でテンポのいい文章とアクション場面の切れ味がポイントを稼いでいる。体格的には一見軽量級にしか見えないのだが矢鱈と強い禿鷹。確かに若い頃のウィドマーク様ならこーゆースピード感溢れるアクション演技を見事にキメてくれたであろう(時系列は逆だが)。
困ったキャラだが、とにかく最後まで付き合う覚悟は決めた。三・四巻目予約中。
そしてさすがに、ノワールのウィドマーク様が見たくてたまらなくなった。
いいかげんに未見の“Road House”に手をつけねば…。
夜更かしまでして一気に読んでしまった。
禿鷹氏のヤな奴度は前作より上がっているのだが…。前作では女性関係だけはわりとサッパリしていたのだが、今回は、うーーむむむむ…
やっぱり司書嬢がいないとイカンのね。
そして敵の数、ヤクザより南米マフィアより現職警官(それも悪徳警官)の方が多いぞ。どうなってるんだこのセカイ。
ただ、アクションは前より盛りだくさん。簡潔でテンポのいい文章とアクション場面の切れ味がポイントを稼いでいる。体格的には一見軽量級にしか見えないのだが矢鱈と強い禿鷹。確かに若い頃のウィドマーク様ならこーゆースピード感溢れるアクション演技を見事にキメてくれたであろう(時系列は逆だが)。
困ったキャラだが、とにかく最後まで付き合う覚悟は決めた。三・四巻目予約中。
そしてさすがに、ノワールのウィドマーク様が見たくてたまらなくなった。
いいかげんに未見の“Road House”に手をつけねば…。
逢坂剛著。
西部劇ファン、ウィドマークファンとしての逢坂剛氏には当然親しみがあるのだが、小説の方はまるで読んでいなかった。はるか昔、評判がよいと聞いて「さまよえる脳髄」を読み、「もう結構です」という読後感を得た。内容はあまり覚えていないのだが、よほど私に合わなかったらしい。
だから他の作品がどんな風なのか、書名は知っていても(売れっ子作家さんですからね)中身はろくに知らないまま年月が過ぎた。西部劇好きがこうじて?西部劇小説まで書いちゃったと知り、気にはなったがやっぱり手は出せないまま来た。
なので…スーパー悪徳刑事「禿鷹」のイメージモデルがウィドマーク様だということも最近まで知らなかったわけですね(爆)
が、これはさすがに逆らえない(苦笑)と、図書館で借りて読んでみたら。
面白いじゃないか!
いや、文章のそこここにウィド様の影を探してしまうこちらも普通ではないが(著者には失礼かもしれないが、これだけあからさまだと、そのようなヨコシマなミーハーファンも読むと予期してしかるべきだ)、それを抜きにしても、とにかく物語の、アクションのスピード感が素晴らしい。
アンチヒーローというのかピカレスクというのか、主人公「禿鷹」こと禿富鷹秋(とくとみたかあき)のワルぶりは尋常ではない。彼にたかられるヤクザ屋さんたちのほうがよほど常識人で人間的に見える。彼の内面はほとんど描写を省かれており、一方で彼がふるう暴力の容赦のなさと効率(!)の良さはしかし、ここまで鮮やかに描かれるといっそ小気味いいほどだ。お近づきにはなりたくないが…
といいつつ、なぜか彼が心を許した恋人は地味系な図書館司書であった。
司書!
おおおおおー!
いい趣味してるじゃないか!
つい勝ち誇ってしまう私。\(^o^)/(←バカ)
…まあねー、こんなムチャクチャをやり続けていて、堅気の恋人と無事添い遂げ(?)られるわけもないんだけどさ。
とにかく、物語のムチャクチャっぷりも気に入ったので、続編も借りた。
シリーズは四冊で完結しているらしいが…
完結済かぁ。…というとやっぱ死ぬのかな禿鷹(悠々自適の引退はありえまい)。
そのうち、西部劇小説も読んでみよう。
私の逢坂剛アレルギーは完全に払拭されました。
ラストがほんの少しあっけなかったが、ミーハーのゲタも履いて★5つ!
西部劇ファン、ウィドマークファンとしての逢坂剛氏には当然親しみがあるのだが、小説の方はまるで読んでいなかった。はるか昔、評判がよいと聞いて「さまよえる脳髄」を読み、「もう結構です」という読後感を得た。内容はあまり覚えていないのだが、よほど私に合わなかったらしい。
だから他の作品がどんな風なのか、書名は知っていても(売れっ子作家さんですからね)中身はろくに知らないまま年月が過ぎた。西部劇好きがこうじて?西部劇小説まで書いちゃったと知り、気にはなったがやっぱり手は出せないまま来た。
なので…スーパー悪徳刑事「禿鷹」のイメージモデルがウィドマーク様だということも最近まで知らなかったわけですね(爆)
が、これはさすがに逆らえない(苦笑)と、図書館で借りて読んでみたら。
面白いじゃないか!
いや、文章のそこここにウィド様の影を探してしまうこちらも普通ではないが(著者には失礼かもしれないが、これだけあからさまだと、そのようなヨコシマなミーハーファンも読むと予期してしかるべきだ)、それを抜きにしても、とにかく物語の、アクションのスピード感が素晴らしい。
アンチヒーローというのかピカレスクというのか、主人公「禿鷹」こと禿富鷹秋(とくとみたかあき)のワルぶりは尋常ではない。彼にたかられるヤクザ屋さんたちのほうがよほど常識人で人間的に見える。彼の内面はほとんど描写を省かれており、一方で彼がふるう暴力の容赦のなさと効率(!)の良さはしかし、ここまで鮮やかに描かれるといっそ小気味いいほどだ。お近づきにはなりたくないが…
といいつつ、なぜか彼が心を許した恋人は地味系な図書館司書であった。
司書!
おおおおおー!
いい趣味してるじゃないか!
つい勝ち誇ってしまう私。\(^o^)/(←バカ)
…まあねー、こんなムチャクチャをやり続けていて、堅気の恋人と無事添い遂げ(?)られるわけもないんだけどさ。
とにかく、物語のムチャクチャっぷりも気に入ったので、続編も借りた。
シリーズは四冊で完結しているらしいが…
完結済かぁ。…というとやっぱ死ぬのかな禿鷹(悠々自適の引退はありえまい)。
そのうち、西部劇小説も読んでみよう。
私の逢坂剛アレルギーは完全に払拭されました。
ラストがほんの少しあっけなかったが、ミーハーのゲタも履いて★5つ!
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時の旅人クレア〈3〉―アウトランダー(3) (ヴィレッジブックス)
2009年1月4日 読書 コメント (2)
とりあえず読了。実はシリーズ一作目の三分冊ってことなので、一応続きも予約をネットで入れておいた。
新婚の夫(といっても戦争による別離が挟まったためビミョーに新婚らしさにヒネリがあるが)を置いて、過去にタイムスリップしちゃうヒロイン。命の危険もあって、そこで別の(魅力的な)男性と結婚するハメに…
コテコテにロマンス小説なのだが、既婚のヒロインは看護婦経験あり、植物と薬草に造詣深く、子ども時代は両親をなくしたあと考古学者のおじについて世界中をあっちこっち回っていたので非文明的生活にも抵抗は薄い。
200年前のスコットランドにタイムスリップする人材(それも女性)としては最強だろう(笑)
その最強ヒロインと新たな恋人(コレも年下だが出来杉君☆)を襲う危機また危機。
それだけなら「ありがち」だが、時代設定や民俗風俗人物描写、八方激しく濃ゆい書き込みがちょっとしたモノ。実にパワフルなタイムスリップ・ロマンスである。ヒロイン・ヒーローが最強キャラすぎて個人的には愛着はわかないのだが、確かに読む手を止められない。
ジャコバイトの乱と虐殺も近い。ヒロインの行動や感性は現代女性のものと同じようだが、実は1945年から「飛ばされ」ている。あえて現代でないのは何故か、どういう隠し玉が伏せられているのか。
続編がどうなるのか楽しみだ♪
新婚の夫(といっても戦争による別離が挟まったためビミョーに新婚らしさにヒネリがあるが)を置いて、過去にタイムスリップしちゃうヒロイン。命の危険もあって、そこで別の(魅力的な)男性と結婚するハメに…
コテコテにロマンス小説なのだが、既婚のヒロインは看護婦経験あり、植物と薬草に造詣深く、子ども時代は両親をなくしたあと考古学者のおじについて世界中をあっちこっち回っていたので非文明的生活にも抵抗は薄い。
200年前のスコットランドにタイムスリップする人材(それも女性)としては最強だろう(笑)
その最強ヒロインと新たな恋人(コレも年下だが出来杉君☆)を襲う危機また危機。
それだけなら「ありがち」だが、時代設定や民俗風俗人物描写、八方激しく濃ゆい書き込みがちょっとしたモノ。実にパワフルなタイムスリップ・ロマンスである。ヒロイン・ヒーローが最強キャラすぎて個人的には愛着はわかないのだが、確かに読む手を止められない。
ジャコバイトの乱と虐殺も近い。ヒロインの行動や感性は現代女性のものと同じようだが、実は1945年から「飛ばされ」ている。あえて現代でないのは何故か、どういう隠し玉が伏せられているのか。
続編がどうなるのか楽しみだ♪
ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
2008年12月30日 読書
近藤史恵著、ビストロ名探偵シリーズ第二弾。
今回は後半三作のみ、いつもの語り手のものではない。
最終話あたりは、三舟シェフのフランス時代がわかっていい感じだが、できたらいつもの語り手と店に戻って欲しいな。
「事件」の当事者が語り手だと、どうも深刻になりすぎがちでいけない。それに羅列されるだけで嬉しくなるフレンチメニューの数が減ってしまうもの。
今回は後半三作のみ、いつもの語り手のものではない。
最終話あたりは、三舟シェフのフランス時代がわかっていい感じだが、できたらいつもの語り手と店に戻って欲しいな。
「事件」の当事者が語り手だと、どうも深刻になりすぎがちでいけない。それに羅列されるだけで嬉しくなるフレンチメニューの数が減ってしまうもの。
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王国の鍵 (あすかコミックDX)
2008年12月29日 読書 コメント (4)
紫堂恭子著、全六巻。冬休みに一気読みです。
カワイイ絵柄の割に主人公はオトナ、青年が多いかなというこの著者の、意外に珍しい、少年が主人公のFT(勿論印象的なオトナキャラがちゃんと周囲にいますが)。
王位継承をめぐって、伝説の秘宝「王国の鍵」探索の旅にかりだされた王子アーシャ。剣よりも本が好きな「頼りないボンクラ王子」(この酷評は、戦死したばかりの兄王子が文武両道のデキた人だったこともある)と思われていた彼は、過酷な旅や渦巻く陰謀の中で、否応もなく成長してゆく…。
竜と竜使いの伝説、敵か味方か謎の存在「竜人」、隣国との打ち続く戦いなど、事態はなかなか錯綜していて、コトの全貌が分かるまでには結構時間がかかる。作品によってはこの著者、「面白いが最後がちょっと駆け足だったかな」というものがあるんだけど、「王国の鍵」は最後の余韻までじっくりと描き込まれた逸品です。最終巻の盛り上がりがすばらしい。王子が山を降りるシーンは泣けたなー。
ちなみにタイトルに関連して。全く関係のない話なのですが、「王国の鍵」というのは、グレゴリー・ペックのデビュー映画のタイトルと一緒ですね。若い神父だか牧師だかの話で未見だけど、写真で見た若いペックがいかにもサワヤカだったので印象は悪くない。良いタイトルですね。聖書の言葉かも知れん。
カワイイ絵柄の割に主人公はオトナ、青年が多いかなというこの著者の、意外に珍しい、少年が主人公のFT(勿論印象的なオトナキャラがちゃんと周囲にいますが)。
王位継承をめぐって、伝説の秘宝「王国の鍵」探索の旅にかりだされた王子アーシャ。剣よりも本が好きな「頼りないボンクラ王子」(この酷評は、戦死したばかりの兄王子が文武両道のデキた人だったこともある)と思われていた彼は、過酷な旅や渦巻く陰謀の中で、否応もなく成長してゆく…。
竜と竜使いの伝説、敵か味方か謎の存在「竜人」、隣国との打ち続く戦いなど、事態はなかなか錯綜していて、コトの全貌が分かるまでには結構時間がかかる。作品によってはこの著者、「面白いが最後がちょっと駆け足だったかな」というものがあるんだけど、「王国の鍵」は最後の余韻までじっくりと描き込まれた逸品です。最終巻の盛り上がりがすばらしい。王子が山を降りるシーンは泣けたなー。
ちなみにタイトルに関連して。全く関係のない話なのですが、「王国の鍵」というのは、グレゴリー・ペックのデビュー映画のタイトルと一緒ですね。若い神父だか牧師だかの話で未見だけど、写真で見た若いペックがいかにもサワヤカだったので印象は悪くない。良いタイトルですね。聖書の言葉かも知れん。
追憶のカレン―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
2008年12月27日 読書
はああああーー! やーっと、仕事納めだ!
何と言う開放感!(年賀状も終わってるし)
クラッシュ・ブレイズの新作はシェラが行方不明になる話。
容姿がよく似た男の子の偽物に仕立て上げられたのでは?というのでリィとルウが某財閥の大型船に乗り込むが…
宇宙船がカッポし人工頭脳に人格(簡単なものでも)がある時代なのに、なぜ顔が似てるだけの人間がバレないんだろう。DNA鑑定や網膜判定なんか今でもできるんだけどな。指紋すら見もしないのか…
銀河をゆるがす秘密情報もしょーもないし(説明不足なため、そこまでしてかばってやる必要性が理解できない)、読み終わってちょっと脱力する話だった。最近は「ちょっと脱力する読後感」がデフォになってるなぁこのシリーズ…。いい加減に、読むのやめよかな。
何と言う開放感!(年賀状も終わってるし)
クラッシュ・ブレイズの新作はシェラが行方不明になる話。
容姿がよく似た男の子の偽物に仕立て上げられたのでは?というのでリィとルウが某財閥の大型船に乗り込むが…
宇宙船がカッポし人工頭脳に人格(簡単なものでも)がある時代なのに、なぜ顔が似てるだけの人間がバレないんだろう。DNA鑑定や網膜判定なんか今でもできるんだけどな。指紋すら見もしないのか…
銀河をゆるがす秘密情報もしょーもないし(説明不足なため、そこまでしてかばってやる必要性が理解できない)、読み終わってちょっと脱力する話だった。最近は「ちょっと脱力する読後感」がデフォになってるなぁこのシリーズ…。いい加減に、読むのやめよかな。
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タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
2008年12月25日 読書 コメント (2)
近藤史恵著。
この人もいつの間にか幅広い作風を身につけたものだなぁ。
小さなフレンチ・ビストロのシェフが、身の回りのちょっとした謎や人の心の綾を解く。
ほんとに大した謎でもないのだけれど、激しくオイシそうなので点数はオマケ(^^;)
素浪人スタイル?のシェフ三舟さん、普段は無口で渋い三十代後半と思ってたら、ウチワのネタだと急にべらんめえになっちゃったのは面食らったが。ちなみに片腕ともいうべきスーシェフは志村さん。…黒澤明デスカ?
あーあ、気軽に美味しいフレンチが食べられる店って、身近にあると素敵だろうなー…
この人もいつの間にか幅広い作風を身につけたものだなぁ。
小さなフレンチ・ビストロのシェフが、身の回りのちょっとした謎や人の心の綾を解く。
ほんとに大した謎でもないのだけれど、激しくオイシそうなので点数はオマケ(^^;)
素浪人スタイル?のシェフ三舟さん、普段は無口で渋い三十代後半と思ってたら、ウチワのネタだと急にべらんめえになっちゃったのは面食らったが。ちなみに片腕ともいうべきスーシェフは志村さん。…黒澤明デスカ?
あーあ、気軽に美味しいフレンチが食べられる店って、身近にあると素敵だろうなー…
チームあした (学研の新・創作)
2008年12月24日 読書
吉野真理子著。
夏の課題図書(高学年向)の続編登場!
六年になった純クンは、同学年は自分だけなのに卓球部を頑張って続けていまやキャプテン。入院した顧問の先生の紹介で、凄いコーチに来てもらえることになって喜んだのもつかのま、次々と起こる難題に悩みながらも市大会(ここで上位に入れば県大会!)へ向けて一生懸命…
いやー、可愛いよ純!なんていい子なんだ純!前作でもなんていい子だと思ったが、地味ながら、すっごい優しくて気配りさんで爽やかな少年。いや、その地味さがいいんだよね。
前作の登場人物も何人か登場して、意外な表情を見せてくれたりするが、先の読めない展開にはハラハラ。すがすがしいエンディングも前作以上に「決まった!」感があり、前回ラストに「それで試合はどーなったんだ?」とか不完全燃焼した人にも納得の出来。
児童書ということで活字こそデカいが、大人の私も楽しめました☆
夏の課題図書(高学年向)の続編登場!
六年になった純クンは、同学年は自分だけなのに卓球部を頑張って続けていまやキャプテン。入院した顧問の先生の紹介で、凄いコーチに来てもらえることになって喜んだのもつかのま、次々と起こる難題に悩みながらも市大会(ここで上位に入れば県大会!)へ向けて一生懸命…
いやー、可愛いよ純!なんていい子なんだ純!前作でもなんていい子だと思ったが、地味ながら、すっごい優しくて気配りさんで爽やかな少年。いや、その地味さがいいんだよね。
前作の登場人物も何人か登場して、意外な表情を見せてくれたりするが、先の読めない展開にはハラハラ。すがすがしいエンディングも前作以上に「決まった!」感があり、前回ラストに「それで試合はどーなったんだ?」とか不完全燃焼した人にも納得の出来。
児童書ということで活字こそデカいが、大人の私も楽しめました☆
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今野敏は意外に?芸風に幅がある。
今回は、怖がりの新米刑事が、心霊特捜R班との連絡係を拝命して…という、ユーモア・ミステリ連作短編集。
神道系、密教系、沖縄ノロ系の三人+霊感皆無だが何事にも驚かない飄々たる態度で彼らを束ねる班長の四人組と、ちょっと腰引け気味の主人公との関係は、特に最初のうちはあまりあたたかみのあるものではない。
特に、何でもまず「何でも霊のせいにするな」と斬って捨てる理論派神道系が凄いよ…(^^;)
実際、霊のせいで起きた事件など、ほとんど登場しないのだが…(霊は登場する)。
心霊×ミステリというと、ホラーでなければセンチメンタルな人情話に寄っていきそうなのだが、「霊能者だから」色々と妙な目でみられたり中途半端な知識や誤解に基づく他人の見当違いな反応にうんざりしつつ、警察という特殊な場で生きてきた彼らのスタンスは、予想外にクール。
人間が冷たいというのでは決してないというのはおいおい分かってくるが、ユーモア部分もオフビートな抑え気味の笑いで、妙なリアリズムとあいまって、なんというか珍しいところを突いた連作集だ。
…ただまあ、このノリ、珍しいのだが、そのぶんテンションがちょっとビミョー?
面白く読んだが、あとひと声、ひと工夫あると更によかったな。
今回は、怖がりの新米刑事が、心霊特捜R班との連絡係を拝命して…という、ユーモア・ミステリ連作短編集。
神道系、密教系、沖縄ノロ系の三人+霊感皆無だが何事にも驚かない飄々たる態度で彼らを束ねる班長の四人組と、ちょっと腰引け気味の主人公との関係は、特に最初のうちはあまりあたたかみのあるものではない。
特に、何でもまず「何でも霊のせいにするな」と斬って捨てる理論派神道系が凄いよ…(^^;)
実際、霊のせいで起きた事件など、ほとんど登場しないのだが…(霊は登場する)。
心霊×ミステリというと、ホラーでなければセンチメンタルな人情話に寄っていきそうなのだが、「霊能者だから」色々と妙な目でみられたり中途半端な知識や誤解に基づく他人の見当違いな反応にうんざりしつつ、警察という特殊な場で生きてきた彼らのスタンスは、予想外にクール。
人間が冷たいというのでは決してないというのはおいおい分かってくるが、ユーモア部分もオフビートな抑え気味の笑いで、妙なリアリズムとあいまって、なんというか珍しいところを突いた連作集だ。
…ただまあ、このノリ、珍しいのだが、そのぶんテンションがちょっとビミョー?
面白く読んだが、あとひと声、ひと工夫あると更によかったな。
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ストレイト・ジャケット9 セキガンのアクマ THE FIEND (富士見ファンタジア文庫)
2008年12月20日 読書
久々のストジャケ。微妙にいろいろ忘れているけど、まあ一応面白く読める。戦闘シーンはやっぱりちょっとグロいですけどね(^^;)
真の敵はまだ少し離れたところにいるけど、カペちゃんに意外な方向から切り込む新キャラ登場で、ああいよいよ着々と終盤に近づいてるかなって感じかな。
ところで序盤で魔族が歌ってるのは、お線香の「青雲」の歌(の替え歌)なのではなかろうか。気になる。
しかし着々と年末にも近づいてってる。いろいろと危機感が高まる今日この頃だ。
(今年は元日配達に間に合うのかッ年賀状!)
真の敵はまだ少し離れたところにいるけど、カペちゃんに意外な方向から切り込む新キャラ登場で、ああいよいよ着々と終盤に近づいてるかなって感じかな。
ところで序盤で魔族が歌ってるのは、お線香の「青雲」の歌(の替え歌)なのではなかろうか。気になる。
しかし着々と年末にも近づいてってる。いろいろと危機感が高まる今日この頃だ。
(今年は元日配達に間に合うのかッ年賀状!)
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ディバイデッド・フロント〈1〉隔離戦区の空の下 (角川スニーカー文庫)
2008年12月19日 読書
知り合いに布教しようとして本棚から出してきたら、一巻目最後まで一気読みしてしまった。(もちろん全三巻全て既読なんだけど)
やれやれ…
やっぱり好きです、高瀬彼方。
予約してあるカラミティナイトの新版も、早くこないかなあ。しかし今度の絵師さんがマリみての人、というのは、吹くしかないな。はははは(笑)
やれやれ…
やっぱり好きです、高瀬彼方。
予約してあるカラミティナイトの新版も、早くこないかなあ。しかし今度の絵師さんがマリみての人、というのは、吹くしかないな。はははは(笑)
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ミロクの巡礼 グイン・サーガ124 (ハヤカワ文庫JA)
2008年12月18日 読書
うーん、カメロンのファッション(表紙)が何か海軍提督風なのが笑える。
本編中でも、苦労ばかり多いカメロンですが(イシュトの下で常識人なのは大変だよね)、船に乗る機会はやはりもうめぐってこないのかなぁ。
後半は珍しい、ヨナ視点の旅風景。どこへいくのかよくわからないまま終わる巻。
本編中でも、苦労ばかり多いカメロンですが(イシュトの下で常識人なのは大変だよね)、船に乗る機会はやはりもうめぐってこないのかなぁ。
後半は珍しい、ヨナ視点の旅風景。どこへいくのかよくわからないまま終わる巻。