賀東招二著。

長かった…ついに最終巻が。
といっても、結局上下二分冊で、あと三週間待たされるんですかいッ!
ハードさと、ギャグと、チラチラ素敵場面への期待感(伏線)を交互に組み込んで、…ああ、三週間待ち遠しいです。
お気に入りのシリーズが終わるのって、やっぱり淋しいですが。
リンゼイ・デイヴィス著。

去年出てたのに(あ、出た出たと思ったのに)、なぜか予約をし忘れて読みそびれていた。不覚。
今回もトラベル・ミステリー(笑)、一族郎党(違)でギリシアへ捜査旅行。
ギリシア神話や古代オリンピック関連のウンチクがいっぱい。話の進み方はタラタラしていますが、なんだかだ言っても楽しく読まされます。

でも、半分までいったところで、長男がコレ買ったけど読む?とフルメタ最新刊を持ってきてくれたので(タマには孝行息子)、ちょっと中断かな(^^;)

しかし、毎日毎日暑すぎる…
仕事から帰ってゴハン作るのがしんどいよー。
古代ローマのちょっと中流以上なご家庭なら、ゴハン作ってくれる奴隷がいるのになー(オイオイオイ…)

森薫著。

今度はショタ萌えか!
…というのは冗談ですが、相変わらずお話がどーのよりも精緻に精緻に絵を起こすことに熱中している作者のスタンスは「エマ」と一緒ですね。
いや、中央アジア萌えなんですね。きっと。

20歳のやさしくて凛々しい花嫁と12歳の(その割には老成した美少年な)花婿。
老成したタイプならショタもよし。

「エマ」の終盤みたいに、ヒロインのライバルを可愛く書きすぎてヒーローが人非人に見えてきちゃった、なんてウッカリがないよう祈っています(笑)
高殿円著。

エッあの高殿円がハードカバー、それも一般読者向税務署のOL話!と驚き手に取った。
ラノベ書きの中でも、バランスがとても妙な人なので。なんでこーゆー深謀遠慮な陰謀展開と子供じみたギャグ描写とかリアリズムのカケラもないノリが入り混じるんだ…と、毎回地雷の不安にさいなまれつつ読んでいた(読むんだそれでも)。

鬼の上司とヘタレなヒロイン。かえって安心して読めそうな気がする…(^^;)
ちゃんと全部読んだわけじゃないが、知り合いに関東方面鉄道擬人化(♂)マンガ「青春鉄道」を借りて読んだこともあるのでパラ見してみた。主に地元関西のぶんだけ。

よくある萌え系女の子にデザイン作ってるのだが、私鉄王国関西とはいえ、関西のJR車両…黄色や緑の普通列車は擬人化しているくせ、なんで新快速223系がないんだー!
京阪神の誇る、ちょー豪華高速通勤列車だぞ?乗り心地も良く内装も上品、出来すぎ優等生美女だと思うぞ?まあ、新快速がクリーム色だった昔に比べると外観は地味になったが。
なんか許せん。

(私は鉄ちゃんではないが、残りの家族全員と実の父が鉄…)

あーちなみに、画像は出ないが画像からリンクたどってアマゾンまで行けば表紙画像は見れる。わざわざ見るほどのものでもないが。
ブルボン小林著。

マンガ談義いろいろ。着眼点、言葉の選び方、区切り方のあちこちに、がやっぱりこの人独自の味が横溢。
テレプシコーラへの思いは「同志!」とすら思うね。いや、ほんとはエライ作家さんなんですが。
ジャック・リッチー著。

半分読んだばかりだが、ハズレが全くないというそら恐ろしい短編集(笑)
「クライム・マシン」が出た時から読もうと思っていたのに読みそびれていた作家なのだが、さっさと読めばよかった。
二転三転の軽妙なクライム・コメディが多いが、ブラックなようでいて黒すぎない、時にはむしろホッコリできちゃう口当たりのよさがポイント。

半分しか読めていないのは、ムスコの学校の行事説明会に行く時の車中の友に持っていったのだが、うっかりすると乗り過ごしてしまうのではと不安になってきて途中で読むのを止めたから(元々年に一回くらいは、読書に熱中のあまりに駅を乗り過ごすことのある私である)。

疲れたので、今日最後まで読む元気はもうないのだが、とりあえず同著者の他作品にネット予約することにしよう。うんそうしよう。

創世の島

2010年7月8日 読書
バーナード・ベケット著。

オチの半分は早くに見当ついたが、残り半分にはちょっと驚いた。というか、アマゾンレビューにもあるように、ちょっと乱暴でないかいこの結末(汗)。
しかし、ジュブナイル哲学SFというか、ずーっとさる少女の口頭試問場面(笑)という極端な構成にもかかわらず、結構面白く読める。話が二回くらいキュッと90度曲がっていくものだから…。日本の若者がこれを読むかどうかは疑問だが。
ついについについに「テレプシコーラ」に一大進展が。
しかし、言葉の壁(笑)に阻まれどーゆー進展なのか良くわからないまま、やっぱり次号へひっぱっていってしまう山岸先生に涙。

…またひと月、待つんだなあ。orz

まあ、七夕のお二人さん(年一回)よりはマシなのかもしれないが。

極北クレイマー

2010年6月30日 読書
海堂尊著。

地方病院にとばされた、基本的に悪気のない筈の今中先生の不幸な日常は身につまされた。いや、今現在の自分が不幸なわけでは全然ないのだが、私も要領の悪さには自信があるので、なんだか人ごととは思えないのであった。
地域医療の危機をがんがん盛り込みつつ、暗い話だろうにいつもの海堂マジック、ブラックユーモアあふれる会話の妙で、ついつい一気に読まされてしまった。
全体として面白いのかというと辛いのだが。

それよりいい加減にたまには12時までに寝なさい自分。
うっかり、寝る準備がだいたいできた12時すぎについこの本に手を触れたら、W杯日本-パラグアイ戦が終わるまで読んでしまった。
サッカーをまともに観てないのに、アノ時間まで起きていたバカな私(隣で長男がTV見てたから結果はリアルタイムで知っているが)。
今日こそ、今すぐ、寝ます本当に。おやすみなさい。
本人がかなりを書いてる海堂尊ファンブック?ジエネラル・ルージュの「あの」伝説もバッチリ短編小説化。実は文庫化されたのを見て、読みそびれていたのに気がついた(笑)
面白いけど、最初の方の本、少し忘れたところもあるからまた読んでみようかな。

…完全に、ノセられてます。
しかし本当に速筆な作者さんだ。
蒼井上鷹著。

堂場警部補。これだけで、ドーヴァー(byジョイス・ポーター)を思い出す人はそれなりにいるだろう。
特に、連作短編集最後の四作目か「堂場IV/切実」なんていうんじゃね。私も史上最悪の警察官ドーヴァーは一番有名な「ドーヴァー4/切断」とあと一作くらいしか読んでないけど、しかしそれすらも「引っかけ」だ。

各話ごとに趣向や書き方を変え、ひねりまくっているのはいいが、最初の二作は面白いというよりちょっと面倒くさいかなー。三作目の死体を隠したばかりの男VS堂場はかなり面白かった。四作目は、先の読めなさや意外な伏線には感心したが、やや読んでいて疲れた。
3>4>2>1。

前半で挫折しなければ、後半を楽しめると思う。
でも我慢できなければ我慢しなくてもいいだろう(笑)
変わった話を読みたい人むけ。


井上堅二著。短編集でついにシリーズ10冊目。ここまで続いてまだ終わらないのは嬉しいことだ。表紙のアキちゃん(!)も可愛いし。

例によって手堅く?爆笑させてくれるが、ドイツから帰国直後の美波と、これまた知り合ったばかりの明久と雄二の高一の春を描いた四話目がちょっと新鮮。美波の一人称にはそんなイキサツがあったとわ。
うわー、こんなところに佐々木倫子さんの新シリーズがあったのか。

「バカ枠」で受かった(!?)TV局の新米報道記者、超ドジ娘さんのオハナシ。ゆるーい感じの笑いですがさすがにじわっと効いてくる。本編はいいのですが、あとがきマンガの著者自画像がフケていたので我が身に引き比べてギクリとしたりもするのだった。はははは…(乾いた笑い)


…そういや昔自分の就職、三人ずつの面接だったが、自分の受け答えがどう考えても人よりバカな感じだったのに受かったのは、この年偶々例年より必要採用人数が多かったからだと思っていたが(少なくとも一回は失笑された記憶が…)、我が社にも「バカ枠」があったからなのかもしれないな。(←読んで一日二日たってから思いつくのがバカ枠的)
ベルンハルト・シュリンク著。

15歳の頃夢中で恋し、体を重ねた10歳以上も年上の女性。会うたび彼女に様々な本を朗読してあげるのも楽しい習慣になっていた。ある日突然消えた彼女の姿を、大学生になった「ぼく」は何年ぶりかで偶然に発見する。それは、戦時中のユダヤ人捕虜収容所の女性看守たちを裁く公判の被告席だった。
戦争を、ナチスを直接知らない若い世代が思いがけない形でつきつけられた過去のこだまは、彼の人生をどう変えるのか…?


ひと昔以上前のベストセラーを、今頃読むことになったのは、とあるかたから「登場人物たちがウィドマーク出演映画の話をする場面がチラッとあるらしい」と教えていただいたせい(笑)
でもさすがに面白かったです、話題作だっただけはある。面白いと簡単に言ってしまうにはややこしい物語で、うまく感想をまとめられませんが、後半は一気に読んでしまいました。映画にもなったらしいけど(「愛を読むひと」)、映画を見る気にはあまりなれません…

ちなみに、小説中の映画は、タイトルは書いてないけど明らかに「ワーロック」でした(笑)

エデン

2010年6月19日 読書
近藤史恵著。
「サクリファイス」の草食系ロードレーサー、白石誓が帰ってきた!(違)

いやまあほんとに続編なんですが。ミステリ風味は薄くなっていますが、やはり長丁場のツール・ド・フランスや、海外で戦う日本人の様子が面白くてどんどん読まされる。でももう一作は出ないかもな。相変わらずあまりモテてないようです。私は、こういう控えめなのにほんとはえらく実力が…というキャラが大好きなんですが、世の中はそうとばかりではないようです(^^;)
海堂尊著。
代理母出産についてがんがんブチあげる「ジーン・ワルツ」の姉妹編(母娘編?)だった。

なぜだか緊張が抜けきらない、ちくちくする母と娘の関係性が面白い。私自身はオヤに敵意を抱いたことなどほとんどないぼーっとした子だったから、どちらかというとぼーっとしているのが母親のほうであるこの物語、主人公のみどり(母)の語りは読みやすくふにおちた。
「ジーン・ワルツ」と同じ話の裏側なだけなのに?一気読み。
パメラ・クレア著。

たまに、ふとヒストリカル・ロマンスを手に取ってしまう。タイトルから明白なようにハイランダーもの?なんだけど、幼少期をアメリカでインディアンと仲良く育ったヒーローは現在フレンチ・インディアン戦争中の新大陸でレンジャー部隊の隊長を(無理やり)させられてます。ハイランダー+開拓期アメリカという欲張り設定につい手が出てしまった。

陰謀で奴隷状態に落とされた不幸な元箱入りお嬢様の危機を救ってから、お互いの対立的な出自にもかかわらず、というかたいして相手がわからないうちからラブラブです。ベタだなあ、と思いつつもどんどこ読み進めているところ(笑)ヒロインもオボコななりに「頑張ろう」という気持ちがあるコだから許せるわな。
とはいえ、弟二人にも相手を見つけてシリーズ化する予定ってのは、やめてほしいかも…ありがちすぎですよ最近。

<追記>
後半に入ると、キレやすすぎるヒーローにちょっとNG感が。ヒロインは引き続き頑張っていて、悪役と見えた貴族のウェクスフォードがサポートにはいったりして面白い役回りになる。なんか少女漫画みたいだ。
高城高著。

明治24年の函館。
維新のどさくさに様々な人物が流れ込んだそこは、欧米や中国の船が多数寄港する、国際港湾都市でもあった。湾岸部を担当する水上署には、いきおい外国語に堪能な者が求められる。
署長は、ロシア語は巧いが山形弁の抜けない元士族。実質的に所轄を率いる"次席"こと五条警部は、若い頃アメリカ西部を放浪し、そこで知り合ったボヘミア貴族にフェンシング(サーベル)の奥義を教わったという経歴を持つ変り種。部下たちも語学力には腕に覚えあり。
多彩なのは船籍だけではない。ラッコやオットセイを狩る密漁船も来れば一国の東洋艦隊も避暑にと立ち寄る。事件が起こると各国公使館にお伺いをたてつつ、苦労しながら進めることも…

登場人物の設定は一見派手だが、実録風に地味ィに当時の雰囲気描写を追及した、連作歴史警察小説。一話目ではあまりの地味さにちょっとグラついたが二話、三話と読み進むうちに次第に引き込まれる。最後には四話しかないのが残念な気持ちに。あと一本収録されている中編は、シリーズの数年前の設定で函館を訪れた(これは史実)軍医森林太郎(鴎外)の視点による物語。
カナダの密漁船の話は、ちょっとグレゴリー・ペックの「世界を彼の腕に」を思い出した(時代だって近い)。いや、ペックみたいなカッコイイ密漁船船長なんて現実にはありえないんだよな、という意味で…(笑)
桑原水菜著。

読み始めてから、ひょっとしたらシリーズ一冊飛ばしてるのかなあと思い至った。うーん…。図書館で借りて読んでるシリーズなのでスグには確かめられない(爆)

話もイマイチ。敵がえらく強くなってて、武田信玄が冥府からよみがえってくるなんて話も出て、バトルがインフレするだけで質が上がってかない、悪い意味でジャンプ的な展開な気が…
どうしよう、前の巻を借りなおしてみようか、それとも切ろうか…

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