平定なって、ちゃくちゃくと進むローマの改革。
が、ちゃくちゃくと進むそれは、カエサルとの別れへのカウントダウン。
うーむ、五十代なんか男盛りなのにね。
いろいろやるべきこともあったオフ日だが(昼寝とか)、カエサル篇止まらなくなってしまって…。実家の様子うかがいはちゃんと行ってきたが昼寝できなかった。ううう。それにしても。

カエサル凄すぎる。

なんで劣勢(人数的に)で多勢を打ち破るのがデフォルトなんだ。

…ミラクル・ヤンのことを思い出したりして(軍人ではあってもノンポリなヤンとは別世界なんだけど…)

ルビコン以前のガリア戦役の颯爽たる司令官っぷりもすごいんだけど、ルビコン以後ポンペイウス派との決戦、内戦で同国人どうしだからできるだけ殺したくないなんてますます厳しい戦い方を自分に課してるのも驚き。世界中にファンが多いのも無理ないですわなあ。

カエサル戦記のあまりの面白さに「ルビコン以降」の半分近くまでも読み進んでる。塩野さんの筆がというよりカエサル本人の存在じたいが面白すぎるのかも。クレオパトラと出会うアレキサンドリア戦役については、カエサルの戦闘の中でももっとも映画的だなんて書いていて笑いました。

こんなの読んでいると、あーロイヤルブラッドの続き書きたいなあとか思うんだけど、決定的に、一日24時間てのは短すぎるな。労働時間そのままであと3~4時間は余裕がないと真にニンゲンらしい生活はのぞめないよ。はは。
じりじり読み進んでいる。
がんがん進みたいのだが、コンタクトの調子は悪いしソレ以外もいろいろしんどいし、あーっもっと時間が欲しいよー。面白いのに。
橘公司著。

いやー、トバします第七巻。表紙はなんと黒ライバル・マキナちゃん!
しかしここまでイジリ倒されると、絶対マキナファン倍増だよね。
くじけるな槙奈、がんばれ槙奈!
なんだかんだいって、世界を救ったMVPは今回槙奈かもだし!お疲れ様でした!
ヒロイン(カルマ)の方が人格、酷すぎるんだから(笑)
その他の登場人物たちにも、よーわからん伏線チラチラ見せつつ、八巻へ続いちゃった…

次も楽しみです☆
塩野七生著。

「ローマ人の物語」は前からちょっと気になっていたが未読だった。
先日見た古い映画の「シーザーとクレオパトラ」のシーザー=カエサル像(バーナード・ショーによる)が面白かったので、とりあえずカエサルのとこだけちょっと見てみようかと手を出したら、やっぱり売れてるだけあって読みやすいし面白い。暮らしぶりとかトリビアっぽい内容も多いし。
一巻から読んでみようかなぁ…

ただ、読みやすいけど、時々…へッ?と思わせる、変な癖のある文章である。これってずっとこうなのかな?誰も突っ込まないのか編集者とかは。
金城一紀著。

ひさびさゾンビーズ・シリーズの完結編、というか黎明編。最初の冒険、というやつで。
語り手(主人公)のことがあと少しわかり、そしてメンバーが全員元気いっぱいなのが懐かしくも嬉しい…
テンポのよさはいつものとおり。軽いが楽しい一冊。
惜しむらくは後半がちょっとかけ足だったかな?
最初に出た「No.3」が一番出来がよいのは仕方がないか…(^^;)
ナオミ・ノヴィク著。

ナポレオニック・ドラゴン・ファンタジー、とっくに三巻目が出てたのね(^^;)
あやしげな命令書一通で、オスマンの龍の卵を受け取りに、しかも変則的にも陸路で、砂漠を越えてトルコへ向かうローレンスとテメレア、クルーたち。そして後半は一転ヨーロッパでついにナポレオン軍と直接対決だ!
読み応えたっぷり。なんか前半後半でコロリとノリが違って二冊分な楽しさでしたね。謎めいた混血のガイド青年サルカイも印象的。今後も出てきてくれるのかしら~★
久世番子著。

暴れん坊本屋さん、こんなマンガも出してたんですねー。
本好きなら笑って共感と冷や汗か?まあ、ノリは一緒。
本棚、本棚ネタはねー、特に共感ですね。私みたいになるべく図書館ですます人ですら、本棚いっぱいいっぱいで困ってますもん。まあ最近は本だけでなくDVDも入れてるからかもだけど。

今回は国立国会図書館にも行っちゃったり、本屋を飛び出し幅広く楽しませてくれます♪

警視庁FC

2011年4月4日 読書
今野敏著。

「警視庁FC?」「まさか、サッカーチームじゃないでしょうね」
フィルム・コミッション、つまり映画などの撮影現場に便宜を図ってやる(できたばかりの)部署だという。

基本的になーんにもやりたくない、ルーティンワークでひっそり定年まで流したいという、やる気なし巡査な主人公がなぜだかこの部署に配属されて。
ミステリ映画の撮影現場で、本当に殺人が起こっちゃった!てんで、捜査にもかかわる破目になり、早く帰りたい早く帰りたいと毎日思ってるのに、「デキル奴」と周囲に勘違いされながら事態は進む。まあ、案外観察力はあるのかって感じなんだけど。映画のロケ現場だからと妙にうかれ気味の仲間に内心ツッコミまくりの語り口はテンポがよく笑わせてくれる。
先輩格のミーハーな強面刑事はいい味。交通課の二人はもう少しうまく使ってほしいかなあ。気付くとただの引き立て役になっていたような。

うさんくさーい捜査現場が後半少しぐだぐだになったのは惜しかったが、まあ結構楽しめた。極道シリーズ二作もそうだったが、ユーモアのセンスはそれなりにいいよ今野さん。
オチはちょっと弱かったが…あと、主人公がどーしてこんなになーんにもやりたくないのか、もう少し知りたかったな。ミステリーとしてはちょっと難ありだけど、ユーモア小説としてなら薦めたい。★三つしかつけてはいないが、続編出てくれたらきっと読むよ私。


純平、考え直せ

2011年4月2日 読書
奥田英朗著。

気のいいヤクザのあんちゃん21歳が鉄砲玉指令を受けてからの三日間。
ネットでいじられ倒してたり、なんてのは新味だけど、いろいろな人に出会って人情噺?どうころがすの?と読み進んだが、…なーんだ、こういうオチなのか…オチがないといってもいいのだが。
最初好みじゃないなあと思いながら読んで途中からしだいに引きこまれたがラストが好みじゃなかった。
どうしたいんだこのラスト。ちぇ。
なんだかんだで4冊目。

ついに?主人公が実は剣などからきしだと見抜くキャラ登場(主人公は何も自分が剣使えるなんて一回も主張していないのだけど、周囲が勝手に誤解するのである)。
でも、娘さんなもんで、弱くても気の優しいおぼっちゃまくんの主人公には好感を抱いて、主人公を影から狙ってた悪者を叩きのめしちゃったりして(道場主の娘なので女名剣士なのだった!)、主人公の剣豪伝説を更に固めちゃったりするのだった。やれやれ(笑)
彼女もレギュラーになるのかな?
幡大介著。シリーズ三作目に突入。
幡大介著。

大富豪同心第二弾。金力と人脈と隠し芸が三大武器な主人公・卯之吉だが、ミステリー?としては前作より手が込んでいると言えなくもない。とはいえ主人公はニコニコしているばかりでさしたる気概はなく、気がつくと回りがお手柄のお膳立てをしてくれているのだ。それでも、揃ったネタを結び合わせて解決に到達するのは主人公自身なので、まあいいか。基本的にはユーモア時代物。気楽で気持ちの良い読後感はホントは★3.5くらいかな。


掏摸

2011年3月16日 読書
中村文則著。

凄腕のスリ青年と、彼の運命を握ることを快感とする“最悪”の男。
男は青年が心にかける子供の安全を梃子に危ない仕事をさせようとするが?

芥川賞作家だし、この本で大江健三郎賞もとったし、設定面白そうだと期待したが(芥川賞作家で大江賞もとった長島有が大好きなもんで)なんかあとひといきだった。スリを働く時の描写なんかはなかなか細かくてよいのだが。
うーん、困った。この本の代替をどうしようかなあ(仕事の都合で目を通したのだが)。

チームあかり

2011年3月9日 読書
吉野 万理子著。

あーやっぱり、第四弾は女の子が主人公だね。
ぜんそくもちで体の弱いミチル、かつて純と混合ダブルスを組んだミチルが主人公。
なるほど、こういうがんばりかた、盛り上げ方もあるんだね、と、結構納得の新展開だった。
表紙には純クンまでいるなあ(一瞬女子ダブルスかと思ったが)。やっぱり純は癒し系だ(*^^*)

関係ないけど、私も横回転サーブを持っていたぞ。ナックルもやったぞ(ライバルの決め技なのだ)。なつかしい。

児童読み物ですけど、念のため。
幡大介著。

「富豪刑事」の大江戸版(笑)
大商家に生まれた優男の遊び人のボンが、行く末を案じた祖父の思いつきで同心株を買ってもらってにわか侍となり(まあ同心なんてのは、実は武士とはいえ足軽クラスの最下層らしいです)、もちろん剣の心得もなく夜道も怖い箱入り息子なんですが、ありあまる金力と、遊蕩で築いた妙に広い人脈とで事件を解決しちゃう、というノーテンキなおはなし。
放蕩記とか書いてるけどエロは皆無。むしろ遊びのネタが尽きてタイクツしてるって域ですし。
ミステリーとしてはアレですが、主人公の設定がなかなか楽しくてよろしい。

おぼっちゃま君すぎて茫洋とした物腰(よくわからない時は「芝居で見た」所作のまねっこをしてやりすごす)が大物と誤解されるのは、ありがちだけど笑えるし、何も考えてないようだけど、たまには考えている、のかもしれない、というつかみどころのなさと、何かというとすぐ涙ぐんじゃう妙な優しさが同居した人物像は案外よく練れている。ヒマにまかせて色々な習い事に手を出していたため、意外に多芸多才だったりするのもご都合主義を駆使しやすくできている。短期間だが蘭方医に入門してみたこともあるので、夜道は怖くても、流血も死体も怖くない!

孫命の大旦那様とか、陰間茶屋がヒイキの用心棒とか、野暮すぎる幇間とか、主人公以外にもヘンなキャラ多し。

これは、なかなか楽しいシリーズだ!★4は我ながらつけすぎだが、バカバカしくて良い。
ちょっとおっかけよう。
米沢穂信著。

初読み。青春ミステリで名を挙げた人だけど、ここでは突然中世ヨーロッパへ飛び、歴史ファンタジーミステリをものしてます。リチャード獅子心王がエルサレムで戦っているころ、北海に浮かぶソロン諸島の領主が、魔法をあやつる“暗殺騎士”に殺された…とされる事件。領主の16才の娘が語り手。探偵役の騎士は論理によって魔術の殺人をときほぐそうとするが…。
そして来襲が噂される“呪われたデーン人”とは?

ドコ行くのか見当もつかない展開で面白いです(今まだ半分くらい)。
直接手を下した犯人は、魔法で操られて自分でも自分が犯人だと知らないはず、なんて探偵が言うんですもん(^^;)
風野潮著。

第三弾でちゃったのね。そして、やっぱりまた主役交代、今度は無口な下級生、和真篇。
言葉が出ない、というのはこれまでの二作の二人とはひとあじ違うようにみえて、けっきょくクラスでおんなじようなことやってるみたい、なんとなくあまり新味がないなあ。和真が悪いわけではないのだと思うが(悪いとしたら作者だ)。
瀬賀ゴーマン王子が妙にいいとこもっていってしまったし。きっと四冊目は瀬賀なんだろね。

しかしもぉ…いくらお子様むけといっても、もうちょっと何とかならんかなぁ。
氷の上では結構和真はいいんだけど。

★3にしとくけど★3の下。
榊一郎著。

長く続いたシリーズがまたひとつ、おわっちゃいましたなあ。
アクションたっぷりページもいつもより多めの最終巻てのはお約束。

なんか思ってたよりほっこりした終わり方になったのは、投げやりだった主人公がだんだん10何冊かけて変わってきたからかな?
しかし最後のオチは…おいおい本気ですか。

カペちゃんすごい。

さて、著者すでに次のシリーズファンタジア文庫で始めているらしい(もちろん他にも複数シリーズをもってるが)。いちお、そっちもチェックしとこうっと。

それにしても、スレイヤーズの神坂一にしろ榊一郎にしろ、なんか私の気に入るファンタジア文庫作家って関西出身者が多いなあ…



今日は、国立国会図書館関西館へちょっとでかけてきました。
しかし、ききしにまさるヘンピな立地…
周囲に自動販売機もないのはびっくり(^^;)
ファミレスやくら寿司など各種レストランチェーンは道路の向かいに林立してたけど。
高殿円著。

ふーむ、またしても単行本。ハードなスパイもののようです。主人公は十代だが。はてはてはて…
ラノベのシリーズものの続きも書いてほしいんだけどなあ。

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