あああ、またやってしまった。寝る前にパラ見だけのはずが、つい最後まで…
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
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魔女とほうきの正しい使い方 (創元推理文庫)
2010年10月12日 読書ママが言った。「あなたの妹は魔女なの」うそ!!!! 気を取り直したレイチェルが 魔女修行中の妹をいいくるめて願ったこととは? 魔法的ハイスクール・ファンタジー第1弾!
サラ・ムリノフスキ著。ちょっとジュブナイルっぽいがテンポの良い語り口が楽しいハイスクール・ファンタジー(ファンタジー、なのか?)。
主人公レイチェルの望みはふたつ。
ひとつ。校内のモテモテグループ"Aリスト"に入ってファッションショー(ダンスショー)に出たい(かつ、そのグループに入って疎遠になっちゃった親友とも再び親密になりたい)。
それが全くうすっぺらな、情けない「夢」なのは実は本人にも分かっている。でも、自意識過剰で妄想過多で、自分のダメな部分を皮肉でばさばさぶった斬りつつも「コカ・コーラのコマーシャルみたいな人生を送りたいと思うのは、そんなに間違ってる?」と自問自答するレイチェルは、憎めないし、親近感をおぼえずにはいられない、目を離すことができないヒロインだ。女子高生のちゃちいけれども切実な夢は、結構誰にも覚えがあるはず。
自分には(残念ながら)魔力がないとわかったものの、妹を何とか丸めこんで…と奮闘するジコチューぶりを、くだけた一人称を駆使して魅力的に描写してゆく著者(あるいは訳者?)はなかなかの手練れ。
そしてもうひとつの望みは、パパの再婚を阻止すること。ママはまだパパを愛してるみたいだし、パパの結婚式は大事なファッションショーともバッティングしちゃうし。14才という年相応の、子どもっぽい、けれども姉妹ともに切実な望み。レイチェルと妹ミリの傍迷惑な奮闘には笑いとともに同情心をそそられる。
けれど、ジコチューに使った魔法だけでなく、よかれと思って使う魔法も、やっぱり事態をめちゃくちゃにして、むかえる結末はやっぱりカタストロフ。
…でも、後味は決して悪くない。
一気に読んでしまったが、ヒロインをはじめ、登場人物たちが小気味よく書けているからだろう。二作目も邦訳が出た模様。こちらも期待大!
自信がないくせ調子のいい、他力本願ヒロインの再起が楽しみだ。
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テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
2010年10月9日 読書 コメント (8)
ヤマザキマリ著。
え?
連載になったんですか。
ナニこの入りの激しさ(二巻1話目)は…そしてナニこの次巻への引きは…(笑)
どこへ行くのか(風呂以外の)、ほんの少しだけ心配な気もしますが、二巻目もそこそこ面白かったのでまあいいや。
え?
連載になったんですか。
ナニこの入りの激しさ(二巻1話目)は…そしてナニこの次巻への引きは…(笑)
どこへ行くのか(風呂以外の)、ほんの少しだけ心配な気もしますが、二巻目もそこそこ面白かったのでまあいいや。
神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)
2010年10月8日 読書
須賀しのぶ著。
…
…
淡々とした?1巻から一転、主人公二人の怒涛の運命の変転と、ずしりとくるラストまで、一気に読まされた。
そして、しまった1巻目がもう手元に無い!(図書館で借りて読んだから)と、深く悔んだ。2巻を読んでから1巻を読むと、伏線だらけなのがすべて見えてきてとんでもないことになっていそうなのに。
また1巻予約するか…
いや、参りました。ところどころにある誤植がとても残念です。傑作なのに。
<ネタバレ自粛追記>ヴォネガットの「母なる夜」を、ちょっと思い出しました。
…
…
淡々とした?1巻から一転、主人公二人の怒涛の運命の変転と、ずしりとくるラストまで、一気に読まされた。
そして、しまった1巻目がもう手元に無い!(図書館で借りて読んだから)と、深く悔んだ。2巻を読んでから1巻を読むと、伏線だらけなのがすべて見えてきてとんでもないことになっていそうなのに。
また1巻予約するか…
いや、参りました。ところどころにある誤植がとても残念です。傑作なのに。
<ネタバレ自粛追記>ヴォネガットの「母なる夜」を、ちょっと思い出しました。
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コップクラフト2 (ガガガ文庫)
2010年10月5日 読書
賀東招二著。
いやー、2巻目も無事でてたんですね、よかった。
(そしてDiarynoteの商品レビュー機能も復活してよかったーーー!)
一作目は長編、今度は中編2本。
盛り上がりすぎるほど盛り上がってたフルメタに比べると地味だが、それなりに手堅く楽しめる。この2巻目までは、以前竹書房から出たものの出し直しなので、3巻目がいつ出るかだな。フルメタも終わっちゃったし、早く出してほしいです☆
いやー、2巻目も無事でてたんですね、よかった。
(そしてDiarynoteの商品レビュー機能も復活してよかったーーー!)
一作目は長編、今度は中編2本。
盛り上がりすぎるほど盛り上がってたフルメタに比べると地味だが、それなりに手堅く楽しめる。この2巻目までは、以前竹書房から出たものの出し直しなので、3巻目がいつ出るかだな。フルメタも終わっちゃったし、早く出してほしいです☆
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藤谷治著。やっと続きが来ました。
一巻目はやたらと地味だったのだが、二巻から怒涛の恋愛と音楽で青い苦悩にぶん回される主人公。苦いけど面白い。「現在」から“あの頃はどうだった、こうだった”と振り返る主人公の自己反省目線はずっとあるんだけど、さてどのような「現在」にたどりつくのか。
演奏の場面はなかなかいいです、評判通り。
一巻目はやたらと地味だったのだが、二巻から怒涛の恋愛と音楽で青い苦悩にぶん回される主人公。苦いけど面白い。「現在」から“あの頃はどうだった、こうだった”と振り返る主人公の自己反省目線はずっとあるんだけど、さてどのような「現在」にたどりつくのか。
演奏の場面はなかなかいいです、評判通り。
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海堂尊著。
シリーズでもひさびさにミステリー風味の強い作品だった。原因不明死体は出るし、射殺死体は出るし、高階病院長は逮捕されるし。司法の罠を脱すべく奮闘する田口&白鳥…って、今回白鳥が凄いハードワーカーで田口はビックリワトスン役。まあ、いざとなればそのくらいできないと、キャリア国家公務員じゃないのか。霞ヶ関の例外的存在だとしても。
まるで正義の味方な白鳥であった(笑)
徹底的に何もしなかったのは高階氏?オチは脱力しました…
会議場面の巧さは相変わらずだし、今回も一気に読めました。
シリーズでもひさびさにミステリー風味の強い作品だった。原因不明死体は出るし、射殺死体は出るし、高階病院長は逮捕されるし。司法の罠を脱すべく奮闘する田口&白鳥…って、今回白鳥が凄いハードワーカーで田口はビックリワトスン役。まあ、いざとなればそのくらいできないと、キャリア国家公務員じゃないのか。霞ヶ関の例外的存在だとしても。
まるで正義の味方な白鳥であった(笑)
徹底的に何もしなかったのは高階氏?オチは脱力しました…
会議場面の巧さは相変わらずだし、今回も一気に読めました。
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「僕、タップダンスが好きだったんです」さて誰でしょう。
2010年9月24日 読書
「新・屈せざる者たち」は辺見庸著の対談集(少し古い、十数年前の本)。
たまたま検索してるとこの本の目次に「僕、タップダンスが好きだったんです」との章があるのを発見し…しかも、タップが好きなんて言ってるの、アノ 広岡達朗氏ですよ!あまりの意外さに、つい取り寄せてそこだけ読んでみました。
結果的には、アステア映画とか好んで見てたなんてことは、ほんのひとことふたことしか書いてなかったんで残念だったけど、昔ヤクルトや西武の監督してた頃、広岡氏カッコイイ!とちょいとミーハーファンだった私は、野球談義も好ましく読みました。だってあの銀縁眼鏡が!知的ぽいじゃないですか。長身でスタイルもまずまずでしたしね当時は。
往年の名遊撃手が、もしも野球じゃなくてダンス方面に進んでいたら、それはそれで運動神経が生かされてたかもしれないしなどと、妙な妄想がふくらみます。
先月の日記に書いたように、つい我慢できなくなって?私も「体験レッスン」に行ってみたタップ。実はその後も続いていて、この週末には注文したmyタップシューズが到着の予定。どこで練習するんだ、というような様々なハードルはありますが、大人になってから習い事などするのは初めてなので、かなり舞い上がってます(笑)
たまたま検索してるとこの本の目次に「僕、タップダンスが好きだったんです」との章があるのを発見し…しかも、タップが好きなんて言ってるの、アノ 広岡達朗氏ですよ!あまりの意外さに、つい取り寄せてそこだけ読んでみました。
結果的には、アステア映画とか好んで見てたなんてことは、ほんのひとことふたことしか書いてなかったんで残念だったけど、昔ヤクルトや西武の監督してた頃、広岡氏カッコイイ!とちょいとミーハーファンだった私は、野球談義も好ましく読みました。だってあの銀縁眼鏡が!知的ぽいじゃないですか。長身でスタイルもまずまずでしたしね当時は。
往年の名遊撃手が、もしも野球じゃなくてダンス方面に進んでいたら、それはそれで運動神経が生かされてたかもしれないしなどと、妙な妄想がふくらみます。
先月の日記に書いたように、つい我慢できなくなって?私も「体験レッスン」に行ってみたタップ。実はその後も続いていて、この週末には注文したmyタップシューズが到着の予定。どこで練習するんだ、というような様々なハードルはありますが、大人になってから習い事などするのは初めてなので、かなり舞い上がってます(笑)
蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1)
2010年9月22日 読書
イアン・サンソム著、創元推理文庫。
司書ったって、そうそう就職口があるわけじゃない。図書館ってそんなにやたら沢山建ててもらえないもの。金喰い虫なのは確かだし。
ロンドンっ子のイスラエル(アイルランド系☓ユダヤ系のイギリス人、ユダヤ教徒で菜食主義者)も、司書として正規採用されるまでにはかなり回り道をした。やっとこ、アイルランドの田舎町の司書枠を勝ち取り、はるばる現地へやってきたのだが、たどりついた図書館には「閉鎖されました」と大書されていた。ガビーン!
(サービスの見直しだの、より効率的な自治体経営だのと…ったく、どこでもコレか…)
移動図書館ならあるからソレに乗って、しかも一万五千冊の蔵書はなぜか行方不明だから自分で探して、と市役所の担当職員には突き放され…
図書館ネタのユーモアミステリ(しかも主人公は一応司書。頼りないが)、というので手を出してみました。
しかしイマイチだらだらしてたなー。150ページくらい読むまで、何度も挫折しかけた。
ラストも、いろいろイジメられたりドジ踏んだりあれこれしんどい目にあったあとで、そんなまったりオチでいいのか…と思った。どこがミステリなんだよぉ。二作目も出たみたいだけど多分読まないかなあ~
…それにしても、レビュー機能がなんか久々にまた「調整中」なのだそうだ。早くなおらないかなあ。不便。改良されるのなら楽しみだけど…
司書ったって、そうそう就職口があるわけじゃない。図書館ってそんなにやたら沢山建ててもらえないもの。金喰い虫なのは確かだし。
ロンドンっ子のイスラエル(アイルランド系☓ユダヤ系のイギリス人、ユダヤ教徒で菜食主義者)も、司書として正規採用されるまでにはかなり回り道をした。やっとこ、アイルランドの田舎町の司書枠を勝ち取り、はるばる現地へやってきたのだが、たどりついた図書館には「閉鎖されました」と大書されていた。ガビーン!
(サービスの見直しだの、より効率的な自治体経営だのと…ったく、どこでもコレか…)
移動図書館ならあるからソレに乗って、しかも一万五千冊の蔵書はなぜか行方不明だから自分で探して、と市役所の担当職員には突き放され…
図書館ネタのユーモアミステリ(しかも主人公は一応司書。頼りないが)、というので手を出してみました。
しかしイマイチだらだらしてたなー。150ページくらい読むまで、何度も挫折しかけた。
ラストも、いろいろイジメられたりドジ踏んだりあれこれしんどい目にあったあとで、そんなまったりオチでいいのか…と思った。どこがミステリなんだよぉ。二作目も出たみたいだけど多分読まないかなあ~
…それにしても、レビュー機能がなんか久々にまた「調整中」なのだそうだ。早くなおらないかなあ。不便。改良されるのなら楽しみだけど…
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他諺の空似 ことわざ人類学
2010年9月13日 読書
米原万里著。
どこの国にも似たような諺が存在する。集めまくってみつつ時局問題に関して毒舌もはいてみましたというエッセイ。まだブッシュ政権がイラクにあれこれしていたさなかの出版なので、ちょっと時代のずれを感じてしまいますが、著者御自身も出版後間もなく亡くなっておられまして…
今お元気だったらどんな毒舌を吐かれるのでしょうね…
ツンケンしたことを言いながら、強引にこの国にも、この国にも、この国にも…と諺収集を続ける裏には、どこの国でも人間も人間だ、と、信じたい心のなせる力技かも。
どこの国にも似たような諺が存在する。集めまくってみつつ時局問題に関して毒舌もはいてみましたというエッセイ。まだブッシュ政権がイラクにあれこれしていたさなかの出版なので、ちょっと時代のずれを感じてしまいますが、著者御自身も出版後間もなく亡くなっておられまして…
今お元気だったらどんな毒舌を吐かれるのでしょうね…
ツンケンしたことを言いながら、強引にこの国にも、この国にも、この国にも…と諺収集を続ける裏には、どこの国でも人間も人間だ、と、信じたい心のなせる力技かも。
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実
2010年9月10日 読書
米原万里著。
1960年、小学生のマリは、プラハのソビエト学校に通っていた。激動の時代を超えて、大人になった彼女は、国際色豊かな昔の友人たちを探しにゆき…。
大宅壮一ノンフィクション賞をとっただけはあり、結構ひきこまれる。
海外で育った人の持つイキオイには、勝てないな(苦笑)
1960年、小学生のマリは、プラハのソビエト学校に通っていた。激動の時代を超えて、大人になった彼女は、国際色豊かな昔の友人たちを探しにゆき…。
大宅壮一ノンフィクション賞をとっただけはあり、結構ひきこまれる。
海外で育った人の持つイキオイには、勝てないな(苦笑)
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神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)
2010年9月3日 読書
須賀しのぶの新作の舞台は、なんとナチス台頭する30年代後半のドイツ。
SDの有能な情報部員としてのし上がってゆくアルベルト…
だが、冷酷なようでいてどこか普通、常識人ぽい、よくわからない部分が彼にはある。実際、普通のひとびとが支持したからこそナチスの独裁も実現したのだし…。ラノベ畑から来たとはいえ政争や人心の機微を描くのが上手かった著者。スタートは地味な展開だけど(教会勢力を陥れるための工作が続く)、期待しつつじっくり読み進む。二巻目ももう出てるみたいだし。
ナチスVSカトリックというのは新味かな。
SDの有能な情報部員としてのし上がってゆくアルベルト…
だが、冷酷なようでいてどこか普通、常識人ぽい、よくわからない部分が彼にはある。実際、普通のひとびとが支持したからこそナチスの独裁も実現したのだし…。ラノベ畑から来たとはいえ政争や人心の機微を描くのが上手かった著者。スタートは地味な展開だけど(教会勢力を陥れるための工作が続く)、期待しつつじっくり読み進む。二巻目ももう出てるみたいだし。
ナチスVSカトリックというのは新味かな。
賀東招二著。
いやー完結完結。予定調和とはいえ、満足の最終巻でした♪
某狙撃兵が飛び出してきておいしいとこをさらうかと思いきや、思いがけないカッコよさでさらっていったのはマデューカスさんでした!!
未読のかたのために細かいことはもう書かないでおきますが、外伝もう一冊くらいは出るそうな。嬉しいなっ♪
いやー完結完結。予定調和とはいえ、満足の最終巻でした♪
某狙撃兵が飛び出してきておいしいとこをさらうかと思いきや、思いがけないカッコよさでさらっていったのはマデューカスさんでした!!
未読のかたのために細かいことはもう書かないでおきますが、外伝もう一冊くらいは出るそうな。嬉しいなっ♪
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バスター・キートン自伝―わが素晴らしきドタバタ喜劇の世界 (リュミエール叢書)
2010年8月24日 読書
ちょっとだけ読んでみたが面白そう。この人も生まれてからずーーーーっと、ものごころすらつかないうちから?両親とヴォードヴィルの舞台に立ってた人なんだね。映画界に入るまでは。
このような人種は今はもう絶滅種なのでしょうが、40-50年代くらいまでは結構いたんですかね。キートンの伝記映画に主演したドナルド・オコナーもやはりヴォードヴィル育ち。残念ながら伝記とは名ばかりのエーカゲンな脚本との噂ばかりが高いので、見る機会があっても見るのは怖い気もする。(戦犯は脚本のシドニイ・シェルダンとのことだが…?)
このような人種は今はもう絶滅種なのでしょうが、40-50年代くらいまでは結構いたんですかね。キートンの伝記映画に主演したドナルド・オコナーもやはりヴォードヴィル育ち。残念ながら伝記とは名ばかりのエーカゲンな脚本との噂ばかりが高いので、見る機会があっても見るのは怖い気もする。(戦犯は脚本のシドニイ・シェルダンとのことだが…?)
ハリウッドをカバンにつめて (ハヤカワ文庫 NF 100)
2010年8月14日 読書見習い魔女ティファニーと懲りない仲間たち
2010年8月13日 読書
フリー・プラチェット著。
「魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち」の続編。前作でスゴい力を発揮した少女ティファニーは、いよいよ魔女修行のため奉公に出る。ところが人の心をのっとる怪物に狙われて、あんなに賢い筈のティファニーが大ピンチに…
前作でわやくちゃで迷惑半分(笑)な大活躍をした小人たちが、今作ではいっそう頼もしい活躍ぶり。児童読み物というにはウィットとキレに富み過ぎてる著者の文章も絶好調。場面転換のキレのよさも絶好調。プラチェットの世界の「魔女」の定義にはちょっと独特なものがあるのだが、その渋くてカッコイイことといったら(ウェザーワックスばあちゃんなどお蝶夫人のようである)。
やっぱりすごいぞプラチェット。
「魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち」の続編。前作でスゴい力を発揮した少女ティファニーは、いよいよ魔女修行のため奉公に出る。ところが人の心をのっとる怪物に狙われて、あんなに賢い筈のティファニーが大ピンチに…
前作でわやくちゃで迷惑半分(笑)な大活躍をした小人たちが、今作ではいっそう頼もしい活躍ぶり。児童読み物というにはウィットとキレに富み過ぎてる著者の文章も絶好調。場面転換のキレのよさも絶好調。プラチェットの世界の「魔女」の定義にはちょっと独特なものがあるのだが、その渋くてカッコイイことといったら(ウェザーワックスばあちゃんなどお蝶夫人のようである)。
やっぱりすごいぞプラチェット。
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プリンセスハーツ―恋とお忍びは王族のたしなみの巻
2010年8月8日 読書
高殿円著。
いつのまにかずいぶん巻が進んでたのね。しかも絵師が変わって…正直言うと前のお人形さんぽい絵は気恥ずかしかったので、これでいいです。それでなくとも、妙に身も蓋もないとこがあるからな、高殿節。
ちょっと立ち位置が近付いたジルとルシードのモジモジが面映ゆくて可愛い。代わりに他国の氷温プリンス(13歳)が身も蓋もなく謀略をしかけてきます。どこへいくのかよーわからんけど、やはりまだ目が離せないか、このシリーズ。
それにしても、やたらとテレプシコーラでウチに来る人が増えたこと。誰もが、いきなり終わんないでよ~!と、焦っているのねきっと。
いつのまにかずいぶん巻が進んでたのね。しかも絵師が変わって…正直言うと前のお人形さんぽい絵は気恥ずかしかったので、これでいいです。それでなくとも、妙に身も蓋もないとこがあるからな、高殿節。
ちょっと立ち位置が近付いたジルとルシードのモジモジが面映ゆくて可愛い。代わりに他国の氷温プリンス(13歳)が身も蓋もなく謀略をしかけてきます。どこへいくのかよーわからんけど、やはりまだ目が離せないか、このシリーズ。
それにしても、やたらとテレプシコーラでウチに来る人が増えたこと。誰もが、いきなり終わんないでよ~!と、焦っているのねきっと。
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ダ・ヴィンチ 2010年 09月号 / テレプシコーラ
2010年8月7日 読書 コメント (2)
いやーびっくりした!
内容というより、その進みっぷりの激しさに。風邪ひとつであんなに長いこと引っ張ってきたのにどーしたんだろう。一冊で半年分以上アレコレ片付いた気がする…そんなにいきなり風呂敷を畳まないでほしい…
しかし、いいなぁローラ…
もー我慢できん(あの六花ちゃんには無理もない)、の、ツルの一声☆
内容というより、その進みっぷりの激しさに。風邪ひとつであんなに長いこと引っ張ってきたのにどーしたんだろう。一冊で半年分以上アレコレ片付いた気がする…そんなにいきなり風呂敷を畳まないでほしい…
しかし、いいなぁローラ…
もー我慢できん(あの六花ちゃんには無理もない)、の、ツルの一声☆
柳広司著。
元SPの冬木安奈(♀)が依頼されたのは、だれかに狙われているらしいチェスの元世界チャンピオン、アンディ・ウォーカーの護衛。
依頼者に言わせると、黒幕はアメリカ大統領?それにしては襲撃者はハンパなヤクザで…。
本筋に、安奈の過去(SPを辞めるまでの)とチェスの"神童"アンディの幼少時代という二つの脇筋がちょこちょことはさまって、引っ張りのうまさに一気に読まされる。
思ったより短く感じて、物足りないところもあるが、色々な世界にチャレンジするのがお好きな作者の面目躍如といえばいえる。やれやれ、そういう罠張ってあったんだー、…と、読後表紙を見ながら苦笑する、語り口で幻惑するタイプのサスペンス。
強いヒロインに、二度目の出番はあるのか?
…アマゾンでの評価の割れっぷりを見ると難しいかなあ(笑)なんとなく、「惜しい」「もったいない」と思わせる世界設定なんだが…
元SPの冬木安奈(♀)が依頼されたのは、だれかに狙われているらしいチェスの元世界チャンピオン、アンディ・ウォーカーの護衛。
依頼者に言わせると、黒幕はアメリカ大統領?それにしては襲撃者はハンパなヤクザで…。
本筋に、安奈の過去(SPを辞めるまでの)とチェスの"神童"アンディの幼少時代という二つの脇筋がちょこちょことはさまって、引っ張りのうまさに一気に読まされる。
思ったより短く感じて、物足りないところもあるが、色々な世界にチャレンジするのがお好きな作者の面目躍如といえばいえる。やれやれ、そういう罠張ってあったんだー、…と、読後表紙を見ながら苦笑する、語り口で幻惑するタイプのサスペンス。
強いヒロインに、二度目の出番はあるのか?
…アマゾンでの評価の割れっぷりを見ると難しいかなあ(笑)なんとなく、「惜しい」「もったいない」と思わせる世界設定なんだが…
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