大いなる遺産 上 (河出文庫)
2012年8月14日 読書 コメント (2)
チャールズ・ディケンズ著。
語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。
謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?
ドキドキ(笑)
語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。
謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?
ドキドキ(笑)
犬飼六岐著。
かわら版の読み売り・才助は、元武士で物書き(かわらばんの記事を執筆する)の青山孫四郎と共に、幼馴染の利吉が変死した事件を調べ始めるが。時代ミステリ?
えーと、パンチのきいた作風がお気に入りで、しかも落ち着いたものも書けるようになってきて…と、毎回注目していた犬飼氏だが、今回はちょっと落ち着きすぎたかなあ。
口から生まれてきたような若者・才助と、茶ばかり飲んでる勿体ぶった中年・孫四郎のやりとりはなかなか味があるが、話そのものはなかなか盛り上がらず、盛り上がってきたと思ったらちょっと物足りない着地で終わった。意外なところにつながるのはこの人らしくてうまいんだが…
それに私は女だし~、気の毒な女性たちのことを考えると、悪役の設定にもなんとなくスッキリしないかなー。
このコンビ、シリーズ化をもくろんでるのかもしれないが、シリーズなら吉岡清三郎シリーズをどーにかして続き書いてほしいなあ。
渋さ爆裂なくせトボけた所もある孫四郎はそこそこ魅力があるが、調子のいい江戸っ子にはあまり興味が持てないよ…
ま、次作に期待。
かわら版の読み売り・才助は、元武士で物書き(かわらばんの記事を執筆する)の青山孫四郎と共に、幼馴染の利吉が変死した事件を調べ始めるが。時代ミステリ?
えーと、パンチのきいた作風がお気に入りで、しかも落ち着いたものも書けるようになってきて…と、毎回注目していた犬飼氏だが、今回はちょっと落ち着きすぎたかなあ。
口から生まれてきたような若者・才助と、茶ばかり飲んでる勿体ぶった中年・孫四郎のやりとりはなかなか味があるが、話そのものはなかなか盛り上がらず、盛り上がってきたと思ったらちょっと物足りない着地で終わった。意外なところにつながるのはこの人らしくてうまいんだが…
それに私は女だし~、気の毒な女性たちのことを考えると、悪役の設定にもなんとなくスッキリしないかなー。
このコンビ、シリーズ化をもくろんでるのかもしれないが、シリーズなら吉岡清三郎シリーズをどーにかして続き書いてほしいなあ。
渋さ爆裂なくせトボけた所もある孫四郎はそこそこ魅力があるが、調子のいい江戸っ子にはあまり興味が持てないよ…
ま、次作に期待。
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まずは二度目の「バンド・ワゴン」。
2012年7月26日 読書 コメント (2)
カバンにされ竜9巻を入れて、某所のデータベースワークショップへ。
会場がホテルというので、およよ?と思ったら、えらく待遇が良かった。出てきたお弁当は妙にボリューミーなガッツリ肉食系弁当。かえって午後眠くなって困った(爆)
普通に職場いくよりよほど予定通りに出られたので、今年二度目の「バンドワゴン」。
(ダメモトで予約入れていた。今度は文句なしの席だった)
ありがとう、しばらく(多分)、さようなら。
ほっこりとニコニコになって帰宅。
何度見ても飽きないなあ。
さー明日は、お初な文楽観賞。前の方の席が取れなかったのでオペラグラスもっていこう(^^;)
寝る前に、市長の文楽鑑賞に関して、なんか凄く脱力するツイートを見てしまったが…
ほんとに、やーね。
会場がホテルというので、およよ?と思ったら、えらく待遇が良かった。出てきたお弁当は妙にボリューミーなガッツリ肉食系弁当。かえって午後眠くなって困った(爆)
普通に職場いくよりよほど予定通りに出られたので、今年二度目の「バンドワゴン」。
(ダメモトで予約入れていた。今度は文句なしの席だった)
ありがとう、しばらく(多分)、さようなら。
ほっこりとニコニコになって帰宅。
何度見ても飽きないなあ。
さー明日は、お初な文楽観賞。前の方の席が取れなかったのでオペラグラスもっていこう(^^;)
寝る前に、市長の文楽鑑賞に関して、なんか凄く脱力するツイートを見てしまったが…
ほんとに、やーね。
修羅場な俺と乙女禁猟区2 (ファミ通文庫)
2012年7月21日 読書
田代裕彦著。
三作目が出てたので二作目を読んでみた。
恥ずかしい表紙だ…。電車内ではためらわれる。が、甘さのカケラもない駆け引きと計算オンリー(笑)なハーレムラノベなのでそこそこ面白く読める。まあこの著者「キリサキ」とかヘンな話書いてた人だもんね。
今回は、お約束の夏休み!海!でも、婚約者選びはまさに死活問題だから、ラブコメに近づきそうになっては離れるって感じだな。もう一冊で終わるらしい。まあそれくらいがちょぅどよさそうだ。
三作目が出てたので二作目を読んでみた。
恥ずかしい表紙だ…。電車内ではためらわれる。が、甘さのカケラもない駆け引きと計算オンリー(笑)なハーレムラノベなのでそこそこ面白く読める。まあこの著者「キリサキ」とかヘンな話書いてた人だもんね。
今回は、お約束の夏休み!海!でも、婚約者選びはまさに死活問題だから、ラブコメに近づきそうになっては離れるって感じだな。もう一冊で終わるらしい。まあそれくらいがちょぅどよさそうだ。
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卯之吉子守唄-大富豪同心(9) (双葉文庫)
2012年7月11日 読書
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501映画スター 国際版・男優女優501人オールカラーガイド
2012年7月11日 読書 コメント (4)
外国語図書コーナーで、コレの英語版というか本国版(洋書)をみかけた。
けっこー古い人から載ってるのはいいけど、スターの誕生年月日順、というのにビックリした~!(笑)
その発想、日本にはないような気がする。
もちろん誕生日から、リチャード・ウィドマーク様のページだけちょっと見ておいた(ひとりぶんずつの中身は薄い)
けっこー古い人から載ってるのはいいけど、スターの誕生年月日順、というのにビックリした~!(笑)
その発想、日本にはないような気がする。
もちろん誕生日から、リチャード・ウィドマーク様のページだけちょっと見ておいた(ひとりぶんずつの中身は薄い)
セレーネ・セイレーン (講談社X文庫―ホワイトハート)
2012年6月23日 読書
とみなが貴和著。
図書館にあったので読んでみました、デビュー作。「Edge」面白かったし。
月基地でつくられたヒューマノイド・ロボットにやがて心が生まれ、恋心が生まれ…
えーと、テーマ的にはむしろ、私にとっては興味の薄いおはなしなのですが(すんません)、とても読みやすかった。技アリって感じですね。ラストは、えー、やっちゃったんかー(笑)と思いましたが…
恋は無敵なんですねっ(爆)
BL好きさんには受けると思います。いや、悪い意味ではなく、ほんとに。
某脇役の存在のせいではなく、異種同士の恋情ってテーマが。
図書館にあったので読んでみました、デビュー作。「Edge」面白かったし。
月基地でつくられたヒューマノイド・ロボットにやがて心が生まれ、恋心が生まれ…
えーと、テーマ的にはむしろ、私にとっては興味の薄いおはなしなのですが(すんません)、とても読みやすかった。技アリって感じですね。ラストは、えー、やっちゃったんかー(笑)と思いましたが…
恋は無敵なんですねっ(爆)
BL好きさんには受けると思います。いや、悪い意味ではなく、ほんとに。
某脇役の存在のせいではなく、異種同士の恋情ってテーマが。
されど罪人は竜と踊る 5 (ガガガ文庫)
2012年6月11日 読書 コメント (2)
浅井ラボ著。
ガガガ文庫版が結構巻数を伸ばしているのに気付いて、5巻を借りて見た。
(スニーカー文庫版は全部読んだしガガガも4巻までは読んだ。3-4巻はガガガの新規書き下ろしだったが5巻は既出の短編集。ちょっとだけ書き下ろし追加がある模様)
適当に忘れていて楽しく読む。
うーん、やっぱ面白いなー。世界観はかなり細かく書き込まれてるし、バトルは迫力あるし、加えて主人公たちの罵りあいのブラックな笑いがなんともはや(笑)
まだジヴと仲良しなのがせつないね。
ガガガ文庫版が結構巻数を伸ばしているのに気付いて、5巻を借りて見た。
(スニーカー文庫版は全部読んだしガガガも4巻までは読んだ。3-4巻はガガガの新規書き下ろしだったが5巻は既出の短編集。ちょっとだけ書き下ろし追加がある模様)
適当に忘れていて楽しく読む。
うーん、やっぱ面白いなー。世界観はかなり細かく書き込まれてるし、バトルは迫力あるし、加えて主人公たちの罵りあいのブラックな笑いがなんともはや(笑)
まだジヴと仲良しなのがせつないね。
忍びの国 (新潮文庫)
2012年6月5日 読書
和田 竜著。
「のぼうの城」はけっこう面白かったから、ちょっと手を出してみました。
忍者だらけの伊賀の国を攻めようとする、隣国伊勢の織田信雄勢…
面白くないとは言いませんが、半分まで読んだ限りでは、いまのところ、誰に感情移入していいのかわかんないなー(笑)
<追記>
最後まで、誰に感情移入していいのかわかんないまま終わった(笑)
合戦シーンはスピーディで文句なく面白いんだけど、「のぼうの城」と違って、えばりんぼか守銭奴かリアリストの恥をしらない困った人が圧倒的に多い上群像ドラマだから、さすがにソレらを魅力的に描き分けるのはちょっと難しかったのであろうか。
「のぼう」は基本変人でもいいヤツが多いから。
ちょっとだけ成長した信雄クン…の場面が一番よかったかもしれん。
「のぼうの城」はけっこう面白かったから、ちょっと手を出してみました。
忍者だらけの伊賀の国を攻めようとする、隣国伊勢の織田信雄勢…
面白くないとは言いませんが、半分まで読んだ限りでは、いまのところ、誰に感情移入していいのかわかんないなー(笑)
<追記>
最後まで、誰に感情移入していいのかわかんないまま終わった(笑)
合戦シーンはスピーディで文句なく面白いんだけど、「のぼうの城」と違って、えばりんぼか守銭奴かリアリストの恥をしらない困った人が圧倒的に多い上群像ドラマだから、さすがにソレらを魅力的に描き分けるのはちょっと難しかったのであろうか。
「のぼう」は基本変人でもいいヤツが多いから。
ちょっとだけ成長した信雄クン…の場面が一番よかったかもしれん。
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さらばロンメル〈下〉 (扶桑社ミステリー)
2012年6月2日 読書 コメント (8)
ローレンス・ウェルズ著。
けっこう気に入ってたのに、ここんとこ泣くほど忙しくてなかなか読了しきれなかった。
後半は、WW2のアフリカ戦線で大活躍し名を成した将軍ロンメルと、アメリカ人将校スパイグナーの運命がふたたびからみあう。アメリカは参戦するかしないかくらいの時期だけど、戦争前からロンメルについて情報収集したり評価していたことが買われてアフリカの英軍基地へと招ばれたスパイグナーは、ロンメルの動きを誰よりも正確に予測するが、周囲はそうそう彼のいうとおりに動いてはくれない。偵察機で前線に飛び出したスパイグナーは、ロンメルと思わぬ再会に至るが…
ロンメルとスパイグナーの両者の視点が交互にうつりかわる。このめまぐるしさは、著者の処女作ならではかも?
ロンメルが魅力的に描かれていすぎる(笑)のが、長所でもあり欠点でもあり、かな。読んでるとだんだん主人公の筈のスパイグナーよりロンメルを応援しちゃうしなあ(^^;)。
「米国人のロンメル好きが我慢できなくなって書いてみた、第二次大戦秘話」ってところでした。
後半にはフォークナーは全く出ず。
1980年代に書かれた作品のようですが、1930年代アメリカの描写が、30年代ハリウッド映画内のイメージからのいただきっぽくて仕方がない。でもそれが、個人的には結構楽しめたりもして…(笑)
けっこう気に入ってたのに、ここんとこ泣くほど忙しくてなかなか読了しきれなかった。
後半は、WW2のアフリカ戦線で大活躍し名を成した将軍ロンメルと、アメリカ人将校スパイグナーの運命がふたたびからみあう。アメリカは参戦するかしないかくらいの時期だけど、戦争前からロンメルについて情報収集したり評価していたことが買われてアフリカの英軍基地へと招ばれたスパイグナーは、ロンメルの動きを誰よりも正確に予測するが、周囲はそうそう彼のいうとおりに動いてはくれない。偵察機で前線に飛び出したスパイグナーは、ロンメルと思わぬ再会に至るが…
ロンメルとスパイグナーの両者の視点が交互にうつりかわる。このめまぐるしさは、著者の処女作ならではかも?
ロンメルが魅力的に描かれていすぎる(笑)のが、長所でもあり欠点でもあり、かな。読んでるとだんだん主人公の筈のスパイグナーよりロンメルを応援しちゃうしなあ(^^;)。
「米国人のロンメル好きが我慢できなくなって書いてみた、第二次大戦秘話」ってところでした。
後半にはフォークナーは全く出ず。
1980年代に書かれた作品のようですが、1930年代アメリカの描写が、30年代ハリウッド映画内のイメージからのいただきっぽくて仕方がない。でもそれが、個人的には結構楽しめたりもして…(笑)
さらばロンメル〈上〉 (扶桑社ミステリー)
2012年5月21日 読書 コメント (6)
うーみゅ、画像出ないな。これはdiarynoteでなくAmazonのせいだが。
ローレンス・ウェルズ著。
「壮烈第七騎兵隊」の感想を日記に書いた時に、「南北戦争時の戦闘描写があるよ~」と、オススメいただいたモノ。
南北戦争×ロンメル×フォークナー、という、けっこう珍しいとりあわせ。上巻をまだ読み切ってもいないのだが(今250ページあたり)、そして多分まだ全然本題にも入ってないのだが、なかなか面白い。
軍務なのだが朋輩の将校数名とともに偽名+平服で1937年のアメリカに旅したロンメル。通訳としてロンメルに接した米軍のスパイグナー中尉はロンメルの人間的魅力にひきつけられる…。(なんか萌えそうなイキオイすらある。ロンメルは45歳なのだが、なんだかけっこーピュア?で可愛いのだった。若いスパイグナーが一緒にバイクにタンデムするところで「ウィンブルドン」を思い出したのは私だけだろう(笑))
パーティで出会った作家ウィリアム・フォークナーもまじえての、南北戦争の古戦場めぐりを楽しむ彼らだが、たぶん戦争が始まってからまた運命がからまったりするのかな…
そもそもなぜアメリカへ派遣されたかもまだ明らかになっていない。
だが、ロンメルが目を見張る30年代後半のアメリカの姿は、いかにもだが楽しい。キャグニーだのジミー・スチュアートだのがカッポした、あの30年代アメリカだ!ワシントンの、あのリンカーン像の所にも行く場面がある。そして、南北戦争中の個々の戦闘についての記述というか描には結構引き込まれる。
下巻が、というか続きが楽しみだ。が同時にちょっと心配でもある(なまじ南北戦争話が面白いから、「本題」に入ってから物語の面白さが失速しやしないか、かえって不安(笑))。
ローレンス・ウェルズ著。
「壮烈第七騎兵隊」の感想を日記に書いた時に、「南北戦争時の戦闘描写があるよ~」と、オススメいただいたモノ。
南北戦争×ロンメル×フォークナー、という、けっこう珍しいとりあわせ。上巻をまだ読み切ってもいないのだが(今250ページあたり)、そして多分まだ全然本題にも入ってないのだが、なかなか面白い。
軍務なのだが朋輩の将校数名とともに偽名+平服で1937年のアメリカに旅したロンメル。通訳としてロンメルに接した米軍のスパイグナー中尉はロンメルの人間的魅力にひきつけられる…。(なんか萌えそうなイキオイすらある。ロンメルは45歳なのだが、なんだかけっこーピュア?で可愛いのだった。若いスパイグナーが一緒にバイクにタンデムするところで「ウィンブルドン」を思い出したのは私だけだろう(笑))
パーティで出会った作家ウィリアム・フォークナーもまじえての、南北戦争の古戦場めぐりを楽しむ彼らだが、たぶん戦争が始まってからまた運命がからまったりするのかな…
そもそもなぜアメリカへ派遣されたかもまだ明らかになっていない。
だが、ロンメルが目を見張る30年代後半のアメリカの姿は、いかにもだが楽しい。キャグニーだのジミー・スチュアートだのがカッポした、あの30年代アメリカだ!ワシントンの、あのリンカーン像の所にも行く場面がある。そして、南北戦争中の個々の戦闘についての記述というか描には結構引き込まれる。
下巻が、というか続きが楽しみだ。が同時にちょっと心配でもある(なまじ南北戦争話が面白いから、「本題」に入ってから物語の面白さが失速しやしないか、かえって不安(笑))。
ミラー衛星衝突 下 (創元SF文庫)
2012年5月18日 読書 コメント (4)
やっと下巻ゲット。
視点がマイルズとエカテリン二人分なのは、エカテリンを書きたいきもちが強かったからみたいですね。終盤マイルズをさしおくほどに大活躍のエカテリン。
ラストの二人のやりとりもほのぼの可笑しくて素敵でした。あー、次の邦訳出るのはいつだ~!!
今日は久々一日中家にいて、あそびまくって昼寝もしました。こうこなくちゃ。
土日とも出勤だし…(くすん)
視点がマイルズとエカテリン二人分なのは、エカテリンを書きたいきもちが強かったからみたいですね。終盤マイルズをさしおくほどに大活躍のエカテリン。
ラストの二人のやりとりもほのぼの可笑しくて素敵でした。あー、次の邦訳出るのはいつだ~!!
今日は久々一日中家にいて、あそびまくって昼寝もしました。こうこなくちゃ。
土日とも出勤だし…(くすん)
あなたのための物語 (ハヤカワ文庫JA)
2012年5月16日 読書
長谷敏司著。
人間の人格や経験をデータとして書き出し、それを他者が利用する新システムの開発を指揮していたサマンサは、余命数か月と宣告され、輝かしい未来を失ったまま、死の恐怖への抵抗として一人で研究を続ける。彼女の生み出した“物語を書く”実験体の仮想人格≪wanna be≫と、病による激痛、それだけが彼女のパートナー。
孤独で頑固な彼女が最後に見たものは…
天才的研究者なヒロインがひたすらひたすらひたすら死に向き合う話。同著者のラノベ「円環少女」と違ってギャグはない。ロマンチックもほとんどない。地味な話。だが、いろいろ考えさせられる。濃い話だった…
人間の人格や経験をデータとして書き出し、それを他者が利用する新システムの開発を指揮していたサマンサは、余命数か月と宣告され、輝かしい未来を失ったまま、死の恐怖への抵抗として一人で研究を続ける。彼女の生み出した“物語を書く”実験体の仮想人格≪wanna be≫と、病による激痛、それだけが彼女のパートナー。
孤独で頑固な彼女が最後に見たものは…
天才的研究者なヒロインがひたすらひたすらひたすら死に向き合う話。同著者のラノベ「円環少女」と違ってギャグはない。ロマンチックもほとんどない。地味な話。だが、いろいろ考えさせられる。濃い話だった…
読んだかどうだか忘れて「ジーヴスと朝のよろこび」を読んでいた。読めば読むほど、「これ以前に読んでるなぁ」と思ったが、なんだかとまらなくて最後まで行った。
疲れには、じんわりと効くウッドハウス…
しかし、なんだかまた、diarynoteのAmazonリンクが変になってるような?
疲れには、じんわりと効くウッドハウス…
しかし、なんだかまた、diarynoteのAmazonリンクが変になってるような?
ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)
2012年5月11日 読書 コメント (14)
ロイス・マクマスター・ビジョルド著。
あああああああー!
やっとやっと、再会できました、マイルズ~(泣)
やっぱり、ひと駅のりこしちゃいましたよ。前半なんだけど…
あれだけ宇宙をまたにかけ、派手派手しい大冒険を重ねてきたあげく、シリーズ読んでる人なら知ってる「アノ事件」を経て、ちょっとオトナの憂愁をもたたえるようになったマイルズが、以前とも微妙に違った魅力を発揮してます。身体的ハンデはむしろ増えたもんなあ(^^;)
でも、自らの肉体を縛る不運に、頭脳とユーモア感覚とを武器に立ち向かってゆく果敢な魂は昔のまま。遺伝病の因子を持つ少年と宇宙船の模型をサカナに楽しいひとときを過ごす場面もよかった。
そしてやっぱり結構惚れっぽいよね。
今回のヒロインは古風なバラヤー人の人妻で、意外に地味(マイルズ好みの美人らしいが)。でも悪くない。色々問題のある夫に抑圧されていても、ちゃんと自分で決断するだけの芯の強さもある。あーくそ、早く続き(下巻)来てくれ~!
図書館で上下予約したら、なぜか上巻だけ先来ちゃって、でも下巻届くのを待ち切れず読みだしたら一気に読了しちゃったんだよ~(T^T)
あああああああー!
やっとやっと、再会できました、マイルズ~(泣)
やっぱり、ひと駅のりこしちゃいましたよ。前半なんだけど…
あれだけ宇宙をまたにかけ、派手派手しい大冒険を重ねてきたあげく、シリーズ読んでる人なら知ってる「アノ事件」を経て、ちょっとオトナの憂愁をもたたえるようになったマイルズが、以前とも微妙に違った魅力を発揮してます。身体的ハンデはむしろ増えたもんなあ(^^;)
でも、自らの肉体を縛る不運に、頭脳とユーモア感覚とを武器に立ち向かってゆく果敢な魂は昔のまま。遺伝病の因子を持つ少年と宇宙船の模型をサカナに楽しいひとときを過ごす場面もよかった。
そしてやっぱり結構惚れっぽいよね。
今回のヒロインは古風なバラヤー人の人妻で、意外に地味(マイルズ好みの美人らしいが)。でも悪くない。色々問題のある夫に抑圧されていても、ちゃんと自分で決断するだけの芯の強さもある。あーくそ、早く続き(下巻)来てくれ~!
図書館で上下予約したら、なぜか上巻だけ先来ちゃって、でも下巻届くのを待ち切れず読みだしたら一気に読了しちゃったんだよ~(T^T)
進撃の巨人(2) (講談社コミックス)
2012年5月9日 読書
…えー…
画像でない?また?
諫山創著。
一巻を以前に古本ワゴンで安く買って読んで、そのうち続きを…と思ってたので2・3巻を買ってみました。
なんちゅーか、どう考えてもヘタなんだけど何か手に汗握り読まされる。「人喰いの巨人どもがキモイ」と家族は読まないけど、私はけっこう好きだ。二巻目では超絶ファイター・ミカサ(女の子だが)の過去などが語られてホロリ。
未回収の伏線、未説明の社会状況だらけだが、それが逆に読む者のワクワク心(というには悲惨な社会だけど)をそそる。このへんは、著者のセンスと気合いかな。
ストーリーで読む人向け。アクション場面にスピード感はあるから文句など感じないが、美しい作画でないと…なんて感じる人は入れないかも。
「寄生獣」に初めて出会って読みふけった時の気分に近いかな。アレもヘタだが面白い!って感じだった。
画像でない?また?
諫山創著。
一巻を以前に古本ワゴンで安く買って読んで、そのうち続きを…と思ってたので2・3巻を買ってみました。
なんちゅーか、どう考えてもヘタなんだけど何か手に汗握り読まされる。「人喰いの巨人どもがキモイ」と家族は読まないけど、私はけっこう好きだ。二巻目では超絶ファイター・ミカサ(女の子だが)の過去などが語られてホロリ。
未回収の伏線、未説明の社会状況だらけだが、それが逆に読む者のワクワク心(というには悲惨な社会だけど)をそそる。このへんは、著者のセンスと気合いかな。
ストーリーで読む人向け。アクション場面にスピード感はあるから文句など感じないが、美しい作画でないと…なんて感じる人は入れないかも。
「寄生獣」に初めて出会って読みふけった時の気分に近いかな。アレもヘタだが面白い!って感じだった。
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大崎梢著。
人事異動で、スクープ狙い週刊誌からローティーンの女の子むけ雑誌「ピピン」の担当になった新見青年。
文芸の編集者志望だったこともあり、ついていけない感にさいなまれつつ着任するが…
意外に?ミステリーじゃなかった。ぜんぜん。お仕事小説。
新見君も、気持ちはわかる、男が急にこういう職場にかわったらそりゃなかなかなじむのは大変だろうというのはわかるが、失敗が多すぎる残念君。まあその失敗がスリルとサスペンスを呼び一気に読まされたといえば読まされたんだけどね(^^;)
プリティな雑誌作り現場にただよう一抹のほろにがさ、これがリアルというもんだろうか…
新見くらい気の回る男でもこんなんだから、私なんか新職場で、うーっ、うーっ、…周囲に迷惑かけつつ自爆してしまいそうで、ちょっぴり悲しくなったのは私の勝手な事情です(^^;)
人事異動で、スクープ狙い週刊誌からローティーンの女の子むけ雑誌「ピピン」の担当になった新見青年。
文芸の編集者志望だったこともあり、ついていけない感にさいなまれつつ着任するが…
意外に?ミステリーじゃなかった。ぜんぜん。お仕事小説。
新見君も、気持ちはわかる、男が急にこういう職場にかわったらそりゃなかなかなじむのは大変だろうというのはわかるが、失敗が多すぎる残念君。まあその失敗がスリルとサスペンスを呼び一気に読まされたといえば読まされたんだけどね(^^;)
プリティな雑誌作り現場にただよう一抹のほろにがさ、これがリアルというもんだろうか…
新見くらい気の回る男でもこんなんだから、私なんか新職場で、うーっ、うーっ、…周囲に迷惑かけつつ自爆してしまいそうで、ちょっぴり悲しくなったのは私の勝手な事情です(^^;)
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