榊一郎著。

5巻目。まあまあ…
中山千里著。

音楽ミステリ、「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」につづく岬洋介シリーズ第三弾。
テロリストの跋扈する中、粛々とショパン・コンクールが行われるワルシャワ。
代々音楽家の家系に生まれ、ポーランド期待の新星と言われる主人公のヤンは、コンクール出場を前にして、強圧的な父との軋轢に悩んでいた…

コンクールの描写と、ワルシャワをおびやかす謎のテロリスト(通称“ピアニスト”!)の動向と、あまりうまく溶け合ってはいないと思うが、相変わらず演奏シーンの描写に華があり、主人公の成長物語な部分にはさわやかさがある。また、持病を抱えた、悲運の名ピアニスト兼名探偵・岬の退場ぶりはなかなか心にしみるものがあって、読後感はよかった。
シリーズ中でも、ミステリというより音楽物語という色合いが一番強かったかもしれない。
ポーランドってそんなにアフガンとからんでいたの?知らなかった。
でも意外に東欧って中東に近いもんなあ。そんなものなのか…

いや、退場ったって、別にどうとかなるわけでもないので、また続編姉妹編が出るといいなあ。

★3にしたけど、読後感はほんと良かったので、音楽シーンを楽しめる人にはオススメ。
小椋春歌著。

超大国のイケメン王子に気に入られ、しつこくつきまとわれて困惑する、天涯孤独な若い兵士ミラ(♂)。まだ十代とはいえあまりにも男らしさの足りない容貌体格のミラには、子どもの頃の記憶もない。そんなミラの真の姿とは…
剣と魔法の世界を舞台にした(といっても剣も魔法もちょっとだけ)、ファンタジー系ラブコメ。(注:BLに非ず。主人公は元々は女性だった、という無茶な話であった…)

剣の腕も優れたハイレベルな貴公子と思いきや、一歩間違えばストーカーまがい?のヒーローと、軽くて軽くて仕方のないその従者マーシュのやりとりが可笑しい。

ここまでてってー的に相手に嫌われてる状態に陥るヒーローは珍しいかもね。
ヘンな話だし文章もそんなにうまくないけど、キャラ設定や会話が一応笑えるので楽しめた。続編が何冊も出てるようだけど、ここまできてどう続編で引っ張るのだろうか。
とはいえ、マーシュ君のアホっぷりが気に入ったので続巻にも予約をつけてみた。さてどうなるか。

マイケル・ケイン著。
映画出演に際して自分が工夫や努力をしてきたこと、見聞きしてきたことのあれこれを書いた軽いエッセイ。90年代に出た本なので、最近のことは書いてない。
我がごひいきリチャード・ウィドマーク様に、ほんのちょっとだけ触れてる記述があるというので読んで見ました(バカ)。
「スウォーム」のセットで、フォンダと二人して、西部劇に何度も出てると必ず片耳を悪くするんだよ~とか、ちと怪しげなアドヴァイスをケインにくれるウィドマーク。真偽はともかく(だってウィドマーク様は西部劇に出るようになる前から片耳が悪かった筈だから)、そんなに変わった話は出てこないけど、ケインが意外に素直で常識家であったとわかる一冊(笑)

「スウォーム」は私も昔映画館でみたけど(ウィドマーク様見たさに行った)、ほとんど中身は覚えていない。ハチの大群と戦うパニック映画だったけど、なつかしの大スター(カメオ出演)の大群しか、見るところはなかったような気がします(笑)
橘公司著。

続きがきたぞー、と四巻目。
今度は妹をデレさせろ、と…
ムリな話だと思ったが意外や盛り上がった。いい感じだ。★4はつけすぎだけど。
初の“凶悪”そうな精霊。もちろん美少女だけど。
妹がらみで急に設定がひろがり、ちょーご都合主義?だったことも何かうらがあるらしいとようやく明示された。そういや蒼穹のカルマもずいぶん話が進んでから世界観が明確になったっけ…

ピンチ場面で、次館にぐーんと引いて終わり。
ハーレム系で、オンナノコたちの中で一番変なのが、唯一の普通?の人間(折紙)、というのは笑える。
月村了衛著。

近未来SF警察小説。
パトレイバーみたいな、人型ハイテク機甲兵装を駆使して特殊任務にあたる特捜部。
テロリストや犯罪者もそーゆーのを使うようになってきて普通のパトカーや警官や機動隊じやまにあわなくなってきた時代ということで。

設立時からイロイロあって、例外的措置に満ちた特捜部の切り札「機龍」の搭乗者三人は、傭兵あがりの日本人、ロシアから来た刑事くずれ、そしてアイルランドのワケアリ美女…
身内であるはずの警察からもハプられまくる彼らの活躍を描く。
三人の搭乗者が中心でははあるが、なぜか外務省出身なボスとか、過去あるメンテ担当者とか、対照的な性格の副官たちとか、群像劇っぽい感じであきさせない。

ハードボイルドタッチで辛口のユーモアをちりばめ、アクションもテンポがよくて面白い。続編も読もうっと。

とうざい

2013年5月6日 読書
田牧大和著。時代小説。しかも文楽、人形浄瑠璃一座のオハナシとあって手を出した。

江戸の新興一座の、芸に厳しいクールな美形の人形遣い八十次、真面目で才能もあるのに致命的に気が弱い、若い太夫雲雀が中心だが、群像劇と言ってもいい書きぶりだ。強気で調子のいいもう一人の人形遣い毅助、上方じこみの実力派ベテラン三味線弾き幹右衛門、曲者の座元と大層きっぷのよいその娘芳紀15才(笑)、などと登場人物は多彩。

文楽好きだから面白く読めた。が、時代の雰囲気描写は人物紹介に追われてやや物足りない。続編、期待&希望。
面白かった…

マイルズ、また自爆してるし…(あんなに頭がいい人なのにね。しかしエカテリンも頭いいな~)

読んでたら、引越しの準備が全然はかどらなかった。
もう明日は仕事なのでろくに準備できないのに。これでいいのかッ?

(引越しといっても近所にです。でも家をからっぽにしないといけないのは一緒だしね)
キター、マイルズ、キタ―――(゚∀゚)―――― !!

嬉しく読み進む…ヒマもほんとはないんですけど。
今回は冒険よりももっぱらラブコメが主体?
嬉しい嬉しい♪
結構間をあけずに第五弾。感想は前巻とまったく同じ。

ビミョーなんだがどんどん先へ先へと読まされてる。はて、着地先はどんなだ…
榊一郎著。

ファンタジーサッカー大会に続いて、ファンタジー自主製作映画の巻。
ものすごく軽くさくさく読める…まあ、今、疲れてるしなあ。
睦月 けい著。

シリーズ第四弾。
あいかわらず、文章はイマイチ。というか、王家の人々(成り上がってあまり間が無いとしても)とその周辺の人々(使用人含む)の話し方が壊滅的にヘンなところがある。もうちょっと歴史物語とか読んだほうがいいんじゃないかしらこの著者。読ませたほうがいいんじゃないかしら編集者!

…なのにもかかわらず、なんでか読まされてしまうのは、主人公の語り口が個性的だからだろう。姫だけど、不遇な育ち方のせいもあって、ひっこみじあんで劣等感が結構強く、そのくせ皮肉屋で、本好きなせいか妙に理屈っぽい(独白のだらだらと長ったらしい事と言ったら!)、けれども芯は頑張り屋さん。
様々な危機を乗り越えるうち、誤解もあって「大変残念な姫」だったのが少しずつ、周りの人間からも認められつつある。そのへんは気持ちが良いオハナシとなっている。

このテの恋愛入り王宮ファンタジーとしては、手触りに独特なものがあるので結構ファンもついているらしい。
が、飽きられる前に、何とかもうワンランク、大きく化けてほしいものです。
三浦しをん著。

2年ほど前に一度読んでた。まあまあ面白かった。
ただしその頃は、文楽など一切見たことがなかった。

ところが、いまや「文楽劇場友の会」にまで入ってる私である。
読み返して見ると。

……!
うわー、めっちゃくちゃ面白いじゃないの!!!

背景がわかるだけでこんなに違うのね。
若手の大夫、健クンの恋愛ストーリーだけでなく、芸と恋の悩みの背後でアレコレ肴にされたりBGMとなったり、で名があがる演目の大半が、部分的になら舞台やTVで見ていたり(当該部分でなく別の段だった場合も含めて)、内容について本で知っていたりという状況で読むと、なるほどなるほどと膝を打ちまくりなんである。

作者がノリノリで書いていることがヒジョーによくわかる。そのぶん軽いところもあるけど。
主人公が健よりも「文楽」になってる気もするし…
でもまあ、ほんと、文楽面白いよね…(*^^*)
三部作、さわやかにハッピーエンド。両親を暗殺された流浪の公子と男と偽って空軍に入った男装の美少女、というド派手設定の二人に、それをはるかに超えるスチームパンク世界観をあしらって冒険させる。盛りだくさんで、でもまあ世界観はリアルと似ていたり似ていなかったり(第一次大戦に似てるけどビミョーに違う)、楽しいけど薄いといえば薄い話でもある。

まあでも楽しめました。
やったー、ようやくオフタイム、休日だ、タップダンスのレッスン(12時まで)へ!
その後、パン買って職場に(ひそかに)回って、9時に出たが締切来ている仕事が終わらない。
家で続きして、完成させたらこの時間。

おかしい、そんなはずはないんだが普通。
昨日の土曜だって9時近くまで仕事してたし。
ワタシ働きモノじゃないけど、終わらないからここんとこ毎日残業して休みもとらないでやってるんだけど。(そのかわり帰ったらネトゲ廃人気味になっている…)

明日もオフタイムなので、文楽のチケット買ってあるんだけど、三時に寝たら、上演中に船こいでしまうかもしれないのがちょっと心配。高いオゼゼで身銭を切ってるのに。まあ舞台芸術の割にはリーズナブルだと思いますけどね、国立文楽劇場。オペラとか歌舞伎とか余裕で5ケタぼったくっていくじゃないですか。

でも見た後また職場に回って今日作った書類について大丈夫か確認せんといかんかしら。
(本当は行く前に回るほうがいいんだが、さすがにこの時間だと1分でもギリギリまで寝たいぞ)

…はー、もういいや、もうねよ(3:08現在)。
榊一郎著。

少し安定した楽しさになってきたかな。
この著者にしては、なんだかのんびりした文体になっている。少しもどかしい気もしてたが、ファンタジーな異世界にサッカーを持ち込む話はそれなりに楽しめた。
(まあ、文化による侵略が進んでるのには違いないから、いつ急にダークになるかわからないけど…結構ダークな話も書く著者だからなあ)
那須 正幹著。

なぜか市会議員選挙に担ぎ出されるハチベエと仲間たち。

前作が暗かったので、うーん…と思っていたが、今回のはまあまあ楽しめた。というか、疲れているので、さらさらと読めてなんかほっとした。こんなんでいいんかい、と思いながら、ハチベエってひとから好かれるキャラなんだねえ(私はハカセ派)。煩悩に対してもだが、ある意味非常に自分に正直で素直だからか(笑)
東川 篤哉著。

いまごろ2巻目を手にするワタシ(笑)
毒舌執事とお嬢様刑事のやりとりを楽しむ、コメディタッチのライト・ミステリとして、ふつーに楽しめます。なんでアマゾンの評価、特に一巻目急降下してるんかな…
なにか、妙な期待をしすぎる人が多いのかな。

一巻目に比べると、ヒロインのオンナノコ度があがり、執事にちょっと隙が増えて、マイルドになったかな?
テンガロンハットに惹かれるヒロインにちょっと共感←西部劇好き。
榊一郎著。

ファンタジーな異世界にオタク文化を売り込んで文化的ソフト侵略をもくろむ日本。その手先になっちゃってた主人公(オタク男)は?と、少しハードな方向にいったけど、軽く終わっちゃった。いや本番はここからなんだろうけどね。上司の的場サンも、優しげだけど怖い人ぽい…けど主人公に対して実は割と思いやってもくれてるのかな。さて三巻目からが楽しみ。

関係ないけど、的場といえば、ケイ・マトバ…賀東招二の「コップクラフト」の続きはまだ出ないのかな~(あちらの、これもファンタジーな異世界の女剣士と共闘することになっちゃった刑事さんがケイ・マトバ。偶然かわからないけど、設定微妙に通じる部分もあるかなあ)

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