昨日遅くまで頑張って、ひとつふたつは仕事にきりつけられたので、ちょっと心がホノボノした。
読んでる本も、面白いのにちっとも進んでないし(「ゴリアテ」)。
そのかわり息子の「少年マガジン」読んでるが…
イチオシはテニス漫画「ベイビー・ステップ」だが、最近「我妻さんは俺のヨメ」もえらく絶好調!どうしたんだこれ。「哲也」のフィーチャーの鮮やかさには震撼した(爆)

うーっ、日曜は何か映画見るゾー!

しかし、山のようなツン見DVDの中から、なににしょ…
ピンチはチャンスだ、とか言うポジティブシンキングがあるけど、あれは無理だよなー。
ピンチはピンチだよ。人が足りないとかって、もうどうチャンスにすりゃいいっての?
サービス縮小しろって?(それを経営者的な思考の人はスリム化だのなんだの言うんだろうけどただの撤退と切り捨てだよねえ。あれって傲慢だと思う)

足らん、毎日…

法事

2013年4月14日 日常
三重県まで行ってきた。疲れた。
ああ、明日から土曜までまた仕事だなあ…
ファイナルファンタジー風の操作が、めんどくさいんだけど懐かしい。
ファミコンやスーファミの時代をホーフツとさせるめんどくささだ(笑)
つい半月近くやっている(^^;)

こんなに忙しくてこんなのしてるひまないんだけど。
やれやれ…

だらだらとやっているとストレスはとりあえず消える。
来週からの勤務ローテがきっと悲惨なことになる…絶対なる…
そうわかっているけど、ヤケクソで毎日ゲームを立ち上げてしまう。
毎日連続ログインプレゼント(ゲーム内アイテム)とかあるし(爆)

http://w001.y.bravely.jp/player

しかし、今朝の揺れ(地震)にはびっくりした…
でも死者が出なかったとは、津波さえなければ日本の耐震力はかなりあがっているんだね。
(あと原子力発電所と)
三部作、さわやかにハッピーエンド。両親を暗殺された流浪の公子と男と偽って空軍に入った男装の美少女、というド派手設定の二人に、それをはるかに超えるスチームパンク世界観をあしらって冒険させる。盛りだくさんで、でもまあ世界観はリアルと似ていたり似ていなかったり(第一次大戦に似てるけどビミョーに違う)、楽しいけど薄いといえば薄い話でもある。

まあでも楽しめました。
なんかまちがってるんじゃないか、という行程だが、とりあえず明日の準備的なシゴトはなんとか一区切り。
朝ちょっと職場寄って、ヒトと打合せしてあわわわ用事に遅れるんで~と、飛び出す。
(もともと休みの日でサービス休日出勤だからいいのだ)

昨夏からのにわか文楽ファン、それでもこれで文楽劇場は6回目になるなあ。

文楽4月好演は、平日だけどそこそこ入ってた。9割いってるかな?
いつものように、多少予習して、でも予習しすぎない程度で。
わりとまんなかへんの3列目。このあたりに座るのは初めて。語り床にも近くてよく聞こえるし、舞台がそうとう近く迫って見える。最前列に座ったこともあるけど、その時はわりは端の方でしたからね、まんなかへんを試せて満足。しかし、真ん中だと三列目でも舞台の上部
字幕はかなり見づらいな。いや、見なくてもある程度はわかるけど、両方見えると安心感があるから…。技芸員さんたちは字幕なんか見ないでほしいかもしれないけど(^^;)
時たまチラっと見るだけなんですよ。

まず「伽羅先代萩」。
最初の竹の間の段は、義太夫語りの大夫さんが何人も並んで、しかもけっこう若々しい布陣。若君と乳兄弟が咲寿大夫さん小住大夫さんとか、二人の人形を遣ってる玉翔さん紋秀さんも、けっこうキリリとお若く見えます(大夫さんたちほど若くはないと思うんですが)。人形も美少年いや美幼児二人組なんだろう(笑)←間違った観賞。

とはいえやっぱりずーんと引き込まれるのはそれに続く御殿の段と政岡忠義の段でしょぅ。
毒殺を警戒するあまりなかなかゴハンも食べられない、幼い若君と乳兄弟(=自分の息子)を見て涙する乳母政岡。彼女が自分でゴハンを炊くので何かと時間がかかり、それでも一生懸命「武士だから、大名の嗣子だから」とガマンする子どもたち。可笑しいやらかわいそうやら。
もう生煮えでもいいから、さっさと食べさせてやろうよ!若君をお慰めしろって息子に電線音頭とか歌わせてないでさ!と内心ツッコむ私。いや、なんだか雀が三羽、木にとまっていてどーとかいう歌詞で(爆)…いや、この段は結構コミカルなところもあって(笑)

ゴハンたくのに凄く時間がかかって、子どもたちのいたいけさと政岡との心の結びつきがこれでもかというくらい描かれたあとで、「忠義の段」。若君を守るため、母の教えに従い毒入り菓子を自ら口にした幼い子。敵の前では顔色も変えずに堪えても、一人になると狂乱する母…。

素直な良い子であればこそ、親の教えを守っての死がいたましい。忠義のためといってもそれはないでしょ、と思いつつ、予想外に滂沱の涙を誘われてしまった。芸の力だなあ…

孝行をしたい時には親はなし、というのがあるが、その逆だってある。この一年、シゴトがいっそう忙しくなったため、ウチの息子(こんど高一)にはずいぶん苦労をかけたなあと思っている。とくにここ1カ月はヒドイ。ろくにゴハン作ってやれず(エンゲル係数うなぎ上り!)、作っても外食でも、帰り自体が遅いので夕飯がえらく遅くなり…
(朝作りおきしたらという考えもあるが、私も十分早起きできない上、本人も「つくりおきのおかずはあまり…」とか言うのでたまにしかやらない)
「腹が減ってもひもじゅうない」とまでは言わないけど、文句も言わずに食べれた時に食べて恬淡としてくれている…スマン、ほんとにスマン、息子よ…(T^T)

といいながら、文楽でうっとりした後職場にもう一度打合せで聞き漏れたことないかと戻ったら、やっぱりそんなに早くはごはんが出来上がらなかった。


ムチャな話でも、母心にはズキズキ、ウルウルと来る話であった…

そして、政岡忠義の段のあと、続いて床下の段というのもあった。

床下に大鼠。うとまれ遠ざけられた忠臣が、政岡たちのいる城の床下で巻物くわえた大鼠と格闘すると、なんと鼠はどろんぱっと忍術使いか何かになっちゃって。
突然伝奇アクションになったのでびっくり。予習を中途半端にとどめておくと、こういうびっくりができて楽しいのです(笑)
しかし、今では普通、全ての「段」を一度に通して上演するのではないから、これが何なのか、パンフを読まないと全く意味がわからない(笑)

今日の演目の半分以上がこの「伽羅先代萩」で、二本目は「新版歌祭文」の野崎村の段。
老父母をまめまめしく世話をする田舎娘おみつの所に、婚約者久松が帰ってくるが、久松を愛する大店のお嬢さんお染(当然久松との恋は親に反対されている)が彼を追ってきて…。二人は心中してしまうのか?…てな話。

勘十郎さんのおみつが凄い可愛い。病気の母を看病する家事手伝いの真面目な子と思ったら、祝言の話が出たとたんにふわふわポーッとなっちゃって、包丁で大根切っててポーンとヘタを飛ばしたり、指先ケガしてキャッ、てな感じでパッと口に指を含む。ドジっ子か!
お染の到来を知り、家に入れまいと奮闘する女の戦いも結構笑える。玉女さん(おみつの父久作)、蓑助さん(お染)と、気がつけばこれも豪華な顔合わせ。

育ちがいいからこそ積極的な、情熱的なお嬢さんを蓑助さんがあでやかに。「もののわかった老人」の玉女さんも存在感十分。

ただ…平均睡眠時間がここんとこずーっと5時間程度、というのが…心配していたが、中盤で一瞬意識が飛んでた。あーあもったいない(爆)

しかし今日は、一か所黒子さんが大夫さんの名前を間違えて読みあげてたぞ。
「えっ呂勢さん?ついさっきも出てたぞ?」と出語り床を見たら、大夫さんもエッという表情で舞台を振り返ってた(怒った顔まではしてなかったけど)。場内もざわ…ざわ…
集中力をそぐかしれないから、気をつけてあげてほしいな。文字久大夫さんお気の毒でした。(ききごたえのある語りを披露してくれましたが)

最後は「釣女」。狂言を人形浄瑠璃にした短い演目で、太郎冠者とか出て来ました。えべっさんにお願いして結婚相手を探す話(笑)

うっとりスッキリして劇場を出ると…

…朝行っただけで片付ききらなかったので…もう一度職場へ(しくしく)

まあ8時には帰りましたが…

はぁぁぁ、でもここまでやったから、明日からは色んな事が何とかなる、はず。たぶん。
明日はもう少し息子にちゃんとゴハンを作ってやろう。
(今日も作ったが9時になってしまった…)

4月文楽は、下旬にもうひとつの演目「心中天網島」に行く予定。こちらは寝ないですむよう体調をもっと整えとこ(爆)


やったー、ようやくオフタイム、休日だ、タップダンスのレッスン(12時まで)へ!
その後、パン買って職場に(ひそかに)回って、9時に出たが締切来ている仕事が終わらない。
家で続きして、完成させたらこの時間。

おかしい、そんなはずはないんだが普通。
昨日の土曜だって9時近くまで仕事してたし。
ワタシ働きモノじゃないけど、終わらないからここんとこ毎日残業して休みもとらないでやってるんだけど。(そのかわり帰ったらネトゲ廃人気味になっている…)

明日もオフタイムなので、文楽のチケット買ってあるんだけど、三時に寝たら、上演中に船こいでしまうかもしれないのがちょっと心配。高いオゼゼで身銭を切ってるのに。まあ舞台芸術の割にはリーズナブルだと思いますけどね、国立文楽劇場。オペラとか歌舞伎とか余裕で5ケタぼったくっていくじゃないですか。

でも見た後また職場に回って今日作った書類について大丈夫か確認せんといかんかしら。
(本当は行く前に回るほうがいいんだが、さすがにこの時間だと1分でもギリギリまで寝たいぞ)

…はー、もういいや、もうねよ(3:08現在)。
榊一郎著。

少し安定した楽しさになってきたかな。
この著者にしては、なんだかのんびりした文体になっている。少しもどかしい気もしてたが、ファンタジーな異世界にサッカーを持ち込む話はそれなりに楽しめた。
(まあ、文化による侵略が進んでるのには違いないから、いつ急にダークになるかわからないけど…結構ダークな話も書く著者だからなあ)
まーた、英語の謎コメントが頻発しはじめたようです(削除しましたが)。
忙しいのにもー。

すみませんが、しばらくコメント機能を制限して、「DiaryNote のユーザーのみ受付」とさせていただきます。
以前もこうしてほとぼりをさましたら、一週間くらいしたらもうつかなくなってたのでそう長くはならない筈。必要な場合は、外部サイト(親サイト)のBBSに書きこんで下さいね。よろしくお願いします。
那須 正幹著。

なぜか市会議員選挙に担ぎ出されるハチベエと仲間たち。

前作が暗かったので、うーん…と思っていたが、今回のはまあまあ楽しめた。というか、疲れているので、さらさらと読めてなんかほっとした。こんなんでいいんかい、と思いながら、ハチベエってひとから好かれるキャラなんだねえ(私はハカセ派)。煩悩に対してもだが、ある意味非常に自分に正直で素直だからか(笑)

京都へ

2013年3月30日 日常
ちょっとお参りとか、桜も見て、ああ…4月あと一日か…(涙)

あと数日しか…

2013年3月26日 日常
またまた今年の年度末もやばいです。
さすがに今年は異動しないと思うのですがそれ以上にもうヒトとしてダメな私の机…

しくしくしく…

ギルダ

2013年3月24日 映画
1949年、チャールズ・ヴイダー監督作品。モノクロ。
スカパー録画で視聴。ちょっとネタバレと暴言入ってますスイマセン(汗)

場末の賭場、尾羽打ち枯らした賭博師ジョニー(グレン・フォード)は、店を出たところで暴漢に金を奪われかけ、通りがかりの紳士マンソン(ジョージ・マクレディ)の気まぐれで命を救われる。マンソンはジョニーのイカサマを見抜いていたが、ジョニーは逆に自分を売り込み、マンソンのカジノの支配人となる。だがある日、マンソンが連れてきた新婚の妻の顔を見てジョニーは愕然。自分の転落のきっかけとなった美貌の悪女ギルダ(リタ・ヘイワース)だったからだ。奔放な彼女に振り回されるジョニーは、カジノの裏事業て更に危ない橋を渡るマンソンが死んだ後、相続人ギルダと結婚して裏の事業を引き継ぎつつ、彼女に復讐するかの様に一方的に拘束するが…

妖艶な悪女としてのヘイワースの代表作な一本のように聞いていたので、どうしよっかなーと思いつつ見てみました。迷うのはヘイワースもフォードも特に好きじゃないから。すみません、ファンの方(おられたら)。
ついでに結構ネタバレで…

南米の怪しい賭場にダイスが転がるオープニングから結構いい感じで、緊張感を保ちつつ物語は進む。敵か味方か、立ち位置のナゾな刑事とか、警句を吐くカジノの使用人とか、こってりとキザ狙いなテイストが楽しい。助けられたことをタテにとるかのようにして友誼を迫るジョニーの論理と図太さは面白いが、仕込み杖を「友」と呼んで持ち歩き、憎しみがどれほど愛に近いか熟知している闇世界の富豪マンソンは、いっそう興味深い人物だ。マンソンを傷つけないようにとギルダの不行跡の尻拭いをするジョニーを、試すような言動を繰り返す…

リタの有名な手袋脱ぎステージは、なるほど色っぽくて魅力的な場面。それに先立ち、同じ曲をギターを爪弾きアンニュイたっぷりに普段着で歌う場面もあって忘れがたい曲になる。(私この映画について「“みんなギルダのせいにしな”と歌う」と聞いていたけど“メイム”とやらのせいにしていた。なぜかしら)
主人公のジョニーと一見憎しみあっているヤな女なので、色々な意味でなるほどこれは彼女の魅力全開だなあ、と感心しました。リタが好きになるというわけではないけれど(笑)

グレン・フォードは…意外に芸域、というより振られる役の幅の広いスターだったのはさすがにもう分かっています。「決断の3時50分」の悪役とか。ただそれでも…。私にとってフォードは“なんだか興味が持てないスター”なんですね。ソコハカとなく野暮な感じが…(お育ちはおぼっちゃまみたいなのにナゼ?)。まあ、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのように、生理的にイマイチ好きになれないなんてのよりは大分マシなんですが…(おお、暴言!)

フォードは確かカルメンのドン・ホセを演じている筈。愚直な愛がかなえられずに自爆する、野暮で無骨な男。あまりにもフォードのイメージに合い過ぎです…未見だけど。
なんで色男の役が振られることがあるのか不思議…役幅が広いとかいってもね(^^;)
そして、だからこそ、ハッピーエンドでないとダメなんでしょうか…(本物のドSは無理ってか?)
ジョニーがギルダを放置プレイで虐めていると、人からは「やつれてきているじゃないか」なんて言われ出したのでヤな予感がしたと思ったら…
最後のクライマックス、殺すの殺されるのってところで…ああ…

えーそうなん?(と関西弁で叫んだ私…)
落ち着くところが結局そんなんかよ!と、ラストで突っ込んでしまいました。
あれだけいろいろあって、ただの痴話喧嘩なんですか?両方が相手のせいで人生棒にふったように主張してるようなのに?
しかもギルダ、ジョニーの気を引くための悪女ぶりっこなだけで悪女じゃなかったとか言いたいんですか?いや、ただの言い訳、ごまかし、やさしい嘘(爆)かもしれんけど。
二人の間に過去何があったんだろうと、それも楽しみ?に見ていたのにスルーだし。

ノワール調のメロドラマって感じですが、見ようかどうか迷いながらスタートした映画の雰囲気が割と気にいって、やめられなくなって最後まで見て、…最後でガックリさせられました。

急転直下の強引ハッピーエンドで、全体としては、残念な一作。

やっぱグレン・フォードのせいにしないといけないのかしら。

途中、「街の野獣」で底辺からのしあがろうとするリチャード・ウィドマーク様をちょっと思い出して、彼だったらもっといいのになーとか思っていたのは内緒(笑)
次男の中学卒業式。

中高一貫私学の卒業式って、明るくて気楽でのんびりして、公立中学とぜんぜん違うね(笑)
だってぜんぜんお別れじゃないんだもんね。まあ先生とは別れるかもしれないけどすぐ隣にいるようなもんだし。
親に対して「ありがとう」がテーマの合唱や劇やコントやダンスまでしてくれて、面白かったです☆

こっちからもありがとう☆☆
東川 篤哉著。

いまごろ2巻目を手にするワタシ(笑)
毒舌執事とお嬢様刑事のやりとりを楽しむ、コメディタッチのライト・ミステリとして、ふつーに楽しめます。なんでアマゾンの評価、特に一巻目急降下してるんかな…
なにか、妙な期待をしすぎる人が多いのかな。

一巻目に比べると、ヒロインのオンナノコ度があがり、執事にちょっと隙が増えて、マイルドになったかな?
テンガロンハットに惹かれるヒロインにちょっと共感←西部劇好き。
1944年、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作品。
モノクロ。日本未公開作品、WOWWOWの録画で視聴。

「あの」英文学の古典、チョーサーの「カンタベリー物語」の映画化、ってわけでは、ない。オープニングの映像とナレーションで「カンタベリー物語」とその時代に触れられはするが、現代(1944年)の物語だ。
だが、さて、どんな話かというと、とてもとても説明しにくい。ハッキリ言って変な話…
でも、英国に興味と魅力を感じる向きには、「渦巻」同様とてもチャーミングな映画だと言える。

とりあえずある程度のストーリーラインを。
第二次大戦のさなか、灯火管制も厳しい、夜の駅(カンタベリーのひとつ手前の駅)で下車した男女三人。出動前に貰った休暇でカンタベリーに向かうアメリカ兵ボブ(ジョン・スウィート)、近くの訓練基地へ戻る英国兵ピーター(デニス・プライス)、ロンドンから来た娘アリソン(シーラ・シム)だ。駅員の指示で暗闇の中を市庁舎へ向かう途中、アリソンは謎の不審者に、髪に糊をかけられる。この村に最近出没する変質者?通称“糊男”のしわざだった。正体不明だが多分兵隊らしい、と言われるこの“糊男”をつきとめようと、三人は素人探偵を始める。市庁舎で彼らを待ち構えていた治安判事(エリック・ポートマン)が怪しい、と彼らは睨むが…

田舎とはいえ戦時中と思えぬのどかな村。三人は“糊男”の被害者を探して聞きこみをしたり、治安判事の郷土史講演会を聞きに行ったり、戦争ごっこに興じる子供たちに捜査の手伝いを頼んだり、と、妙にお気楽でほんわかとユーモラスな探偵ごっこが展開される。だがもちろん、戦争の影はそこかしこにある。田畑でも鉄道でも、働いているのは妙に女性が多い。アリソンも「農業促進委員会」の指示で農作業の手伝いのために来たのだ。いや、それどころか…実は恋人を戦争で失った傷を抱えている。
のんびりした米兵ボブも、キビキビしたピーターも、それぞれに屈託を秘めていることが次第に分かってくる。そして治安判事の、土地の歴史に寄せる深く真摯な思いも…

そして、救いを求める中世の巡礼たちのように、この映画の登場人物たちも、最後にはカンタベリーへと歩を進める。彼らに救いは、奇跡はあるのか?


ヒロインのシーラ・シムはリチャード・アッテンボローの奥さんらしい。ジョン・スウィートはモンゴメリー・クリフトを思いっきりイモにしたような感じだが、アメリカのド田舎出身ののんびりした口調の青年、て感じがなかなか良かった。どうやらプロの俳優ではないらしい(クレジットタイトルにSergt. John Sweet て出ている)。デニス・プライスは「カインド・ハート」の時とえらく変わって感じたが、スウィートと対照的にキビキビした感じがこれはこれで結構。


どこまでも美しく広がる田園風景、歴史や古いものを大事にする英国人の郷土愛、戦時中の市井の人々の暮らし、善男善女のささやかな愛や夢の行く末。茫洋としたドラマ展開の中に、非常に様々な要素が詰め込まれ、織りあげられたタペストリーのような映画だった。
観終わった時のカタルシスは素晴らしく爽やかだ。…が、見る人を選ぶかも…とは思う。
私はもともと英国好きだからなあ…

犯人の動機とか、「なんじゃそりゃ」なところがあるが、まあご愛嬌なのかなあ。
これはある意味戦意高揚映画なのかもしれないけれど、こんなにしっとりと心に沈む戦意高揚映画を作れる英国人、いやパウエル&プレスバーガー、おそるべし。

実はン十年前に、英国旅行でカンタベリーもちょっとだけ寄ったことがあるのだが、ほんと変わってない…60年前のこの映画とあんまり変わってない。
巡礼たちの通った丘の上で目を閉じれば、中世からの声すら聞く事が出来る英国人。こんなに古いものを大事にできる国民性は羨ましい。市庁舎の建物やアリソンらが泊まるホテルの古色蒼然たる魅力もすばらしかった。カンタベリーの大聖堂は言うまでもなく…。
まさに目の保養。


…とりあえずWOWWOWさん、パウエル&プレスバーガー特集ありがとうございました。
m(__)m  ←無条件降伏。
榊一郎著。

ファンタジーな異世界にオタク文化を売り込んで文化的ソフト侵略をもくろむ日本。その手先になっちゃってた主人公(オタク男)は?と、少しハードな方向にいったけど、軽く終わっちゃった。いや本番はここからなんだろうけどね。上司の的場サンも、優しげだけど怖い人ぽい…けど主人公に対して実は割と思いやってもくれてるのかな。さて三巻目からが楽しみ。

関係ないけど、的場といえば、ケイ・マトバ…賀東招二の「コップクラフト」の続きはまだ出ないのかな~(あちらの、これもファンタジーな異世界の女剣士と共闘することになっちゃった刑事さんがケイ・マトバ。偶然かわからないけど、設定微妙に通じる部分もあるかなあ)
1938年、エドマンド・グールディング監督作品。モノクロ。
「ハリウッド航空戦争映画 DVD-BOX」(7枚組)収録分DVDで視聴。
ハワード・ホークス監督の「暁の偵察」(1930)のリメイクで、日本未公開だが「突撃爆撃隊」なるタイトルでTV放映はされたことがあるそうな。

1916年、フランス国内の英国空軍基地。戦況は厳しく、機体は古く劣悪なものばかり、本国からの補充兵は若い新兵ばかり。中隊長コートニー大尉(フリン)らに毎日命令を下す、指揮官ブランド少佐(ベイジル・ラスボーン)すら、現場の声を聞こうともしない軍上層部には不満を抱いている。訓練不足の新兵たちは初戦を生き延びることもできず、次々と死んでゆくのだ。
そんな憂さを晴らすかのように、コートニー大尉と親友スコット中尉(ニーヴン)は、二人きりでドイツ軍基地を奇襲爆撃し、何とか無事に帰還を果たす。ブランド少佐は二人の勝手な行動を叱るが、この戦果が評価されて昇進転属してゆき、コートニーが新たな基地司令官に任命された。上層部の出す無理な命令を部下に強いらねばならず苦しむコートニー、それを支えるスコットだが、新兵として基地に配属されてきたスコットの弟が兄の眼前で戦死して以来、二人の間には亀裂が生まれ…

主演がエロール・フリン+デヴィッド・ニーヴンで、私的には7枚の中でもトップクラスの期待値でした(*^^*)。
しかし、こんなシリアスなノリだとは知らなかった…(あえてあまり下調べもしてなかったから)。
ニーヴンかわいいいよニーヴン…
まだ20代のニーヴンがめちゃくちゃ可愛い。親友というよりフリンの弟分って感じで、ちょっとヒョーキンで酒に弱くてすぐ寝ちゃって…の、面倒みられっぷりが超可愛い。
こんなに可愛いくて仲良しさんだといずれ死亡フラグが、と心配し始めた映画の半分くらいでいきなり後輩をかばって撃墜されてしまい、うそー、こんなに早く、と大泣きしかけた私であった。もちろんフリンもまだ30前、とーってもハンサムで、もうこの二人がじゃれあってるの見てるだけで画面が輝いている感じ!(←ミーハー)
いやまぁ冗談抜きに二人とも好演してるんですけど。「戦場を駈ける男」みたいなご都合主義な楽しいエンタメを何となく期待していたのですが、憂愁をにじませたフリンもイイです。

さすがに中盤のここでは奇跡の生還を果たしてくれるのだが、最後までシリアスな展開で、「どっちかが死んで終わりだよなきっと、でも何とかハッピーエンドにならないかな」と手に汗握り、目をうるませながら見ました。泣けました。あうあう…

あと、悪役としてフリンと敵対する役の多かったラスボーンが、意外やイイ役。厳しい上官だが、部下を毎日死地に送り出すストレスに押しつぶされそうになりながら必死で踏みとどまっているピリピリした表情が共感を誘う。さすがに存在感あり。ついでにその副官がドナルド・クリスプ。この人も、いつも上手いなー…。家族からの手紙を読みながら、ここにも犬がいたら少しは心の癒しになるのに、とか言うくだりはぞくぞくした。手堅く上官を支えているようで、彼もまた結構追い詰められていることを匂わせる。

第一次大戦中とあって、パイロット同士の間にはまだ、戦う時は敵だが個人として憎む必要はない、と胸を張る、騎士道精神が残っている時代。中盤、仲間を撃墜したドイツ軍パイロットの捕虜を仲間のように扱い痛飲する場面などは、物悲しい中にも一種の爽やかさがある。それでも命は一つしかない。友や家族を失った悲しみは、人間の心をいやおうもなく押し潰す。
男の友情をこまやかに描き、スリリングな空戦アクションでひきつけながら、戦争の無情さ空しさをしみじみと伝える佳作。
ちょっとミーハーフィルターに底上げされてるかもしれないけど。

ロングショットの空中戦の映像は1930年のオリジナル作からとってきてるらしいが、まあ気にしない。

ストレス食い

2013年3月13日 日常
遅い時間のお菓子が止まらない。かなりやばいなあ。
なかなか映画(録画/dvd)も見れないし…

大丈夫か自分(のボディ)。
望月 守宮著。
シリーズ5巻目。

いや~、すっごい面白いと思うんだけどなあこのシリーズ。
講談社ノベルスといってもほとんどライトノベルと境界線上だけど、ヒトデナシという謎の存在をちりばめた独特の世界観がすばらしい。この巻は逃亡と追跡で息もつかせぬ闘争の果て、思いもよらない結末に至った上に“次が最終巻です”って…

なんかもう…
なにも書けないですな。
まだ読んでない人は、ぜひ一巻目からどうぞ。

いったいどう話を畳むのかまったく見えなくなってるし、なにせ一巻ごとにかなり時間が空いたから忘れている伏線も多数ある。最終巻が出るまでに読みなおしたほうがいいかしら…

そして秋津、今回もヘタレてました…

何考えてるんだろうこの人…
シリーズ3巻目で、それなりに伏線や謎しょってるらしいとわかったけど、全然ネタバラシする間もなかったよ今回も。あくまでも探偵助手の古村望少年が中心で…
あと一冊であれもこれもちゃんと風呂敷畳みきれるんだろうか?わくわく。

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