ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
2012年12月13日 読書
コニー・ウィリス著。
「ブラックアウト」を読み始めたが、タイムトラベル史学科シリーズ(私が勝手に名付けた)の最初の本に出てきたキャラが再登場してるらしいので、やっぱ最初のヤツを先に読んどこうかとこちらを借りた。長編の二作目「犬は勘定に入れません」は既読なんだけど、そっちには出なかったキャラなような…
女子大生が、周囲の危惧もものともせず、中世へ飛ぶんだけど、思いがけないトラブル(病気そのほか)が…
まあ、面白いんだけど、先へ先へ読んじゃうけど、ちょっとだけスピードが早すぎると思うねえ。
面白いんだけど、文句なく褒めまくれないのは、そこのところかも。
「ブラックアウト」を読み始めたが、タイムトラベル史学科シリーズ(私が勝手に名付けた)の最初の本に出てきたキャラが再登場してるらしいので、やっぱ最初のヤツを先に読んどこうかとこちらを借りた。長編の二作目「犬は勘定に入れません」は既読なんだけど、そっちには出なかったキャラなような…
女子大生が、周囲の危惧もものともせず、中世へ飛ぶんだけど、思いがけないトラブル(病気そのほか)が…
まあ、面白いんだけど、先へ先へ読んじゃうけど、ちょっとだけスピードが早すぎると思うねえ。
面白いんだけど、文句なく褒めまくれないのは、そこのところかも。
千両役者捕物帖 (時代小説文庫)
2012年12月12日 読書
幡大介著。
「大富豪同心」の作者によるユーモア時代劇。
旅役者藤本勘太郎一座のスターは、美貌の若い女形・千代丸。いたって気弱な性格にもかかわらず天性の役者というべき演技センスと『本番での強さ』を備えた彼を擁して、一座は江戸へ乗り込んだが、なぜか同心桜山家の周囲にうごめく陰謀にまきこまれ、千代丸は桜山家の娘に、次は後継ぎ(養子)として同心に化けて生活する破目に。
一座の仲間も危機を乗り越えるべく力を合わせて頑張るのだが…
悪くはないけど、ちょっと軽すぎるかな(^^;)
まあ一作目は設定のお披露目。二作目からですかね。芸人仲間がそれぞれ得意技を生かして、てのは良い。世知にたけた座頭、身軽で気のきく三枚目役者、舞台度胸十分の老け女形、悪役兼用心棒の浪人センセイ。それぞれ過去のアレコレが今後出てきて物語をいろどりそうである。二枚目役者が一番の役立たず。やれやれである。
「大富豪同心」の作者によるユーモア時代劇。
旅役者藤本勘太郎一座のスターは、美貌の若い女形・千代丸。いたって気弱な性格にもかかわらず天性の役者というべき演技センスと『本番での強さ』を備えた彼を擁して、一座は江戸へ乗り込んだが、なぜか同心桜山家の周囲にうごめく陰謀にまきこまれ、千代丸は桜山家の娘に、次は後継ぎ(養子)として同心に化けて生活する破目に。
一座の仲間も危機を乗り越えるべく力を合わせて頑張るのだが…
悪くはないけど、ちょっと軽すぎるかな(^^;)
まあ一作目は設定のお披露目。二作目からですかね。芸人仲間がそれぞれ得意技を生かして、てのは良い。世知にたけた座頭、身軽で気のきく三枚目役者、舞台度胸十分の老け女形、悪役兼用心棒の浪人センセイ。それぞれ過去のアレコレが今後出てきて物語をいろどりそうである。二枚目役者が一番の役立たず。やれやれである。
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昔気質のヤクザ組長・大名大作(伊藤雄之助)が3年ぶりに出所し、自分のシマに戻ってみると、そこは新興ヤクザの矢東(中谷一郎)に乗っ取られていた。怒りに燃える大作は、子分志願者の太郎(砂塚秀夫)に万年筆型の爆弾を作らせ、矢東を殺す計画を立てるのだが…。(Amazonレビューより)
1964年年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
スカパー録画を、金曜の晩に半分見て、土曜の晩というか12時過ぎて日曜になってから見た。日々の寝不足でつい船をこいだが(あぶないあぶない!)、ハッと気づいて巻き戻し、最後まで一挙に観た。…3時だよ…ああ…
…しかし…
聞きしに勝るヘンな映画であった…(笑)
和製ミュージカルってきいてたけど、そりゃ嘘だ。
音楽映画と呼ぶことはできるかもだが、上にあるような大筋を、能狂言・歌舞伎に文楽、アホダラ経と、現代劇なのに伝統芸能や和事の節回しと所作を強引かつ好き勝手に取り入れた演出で進んでいく。(時々、字幕まで出る)
怪優・伊藤雄之助、冒頭いきなり囚人服で謡いはじめ、“太郎冠者”を呼びつける。さっそくまかりいでるのが砂塚秀夫(役名も太郎)、ふたりの狂言風演技が結構キマってるのが摩訶不思議な楽しさである。砂塚秀夫って、Wikiで見ると日本舞踊の素養もあるんだってね。なるほど若い(少なくとも伊藤よりは)のに足運びだの身のこなしだのがキマってる筈だ。服は囚人服だけど。そういや、先日の「戦国野郎」でも妙にリズミカルで可笑しな動きでアクションしていたなあ。地味だけど凄い人なんだなあ。
そして、逆に新興ヤクザで『社長』を名乗り市会議員選挙に打って出ようという、今風にキレてる中谷一郎とその手下ら主人公と敵対するメンツや銀行員らは、ジャズやツイスト、ポップスのリズムにのせて行進したり踊り狂ったり。
スラプスティック音楽映画とでもいうべきか。
普通に現代劇として会話をかわしあってる部分と、それ以外が入り混じってるが、音楽パートや伝統芸能な部分とそれ以外が、思ったほどには乖離していないのが大したものかも。
…というよりも、あっけにとられてシラける間もない(^^;)
こんな実験作?まで撮ってるんだなあ岡本喜八って…
いやーびっくりしました。
この監督もともと映像のリズムで笑いをとるところは多かったと思うんだけど、それを突き詰めた怪作奇作。ほんとに面白かったか迷うところはあるけれど、そのうちもう一度見直してみたいと思うかもしれない…(思わないかもしれない…)
ちょっと採点不能だな、このコメディ(苦笑)
私も最近文楽に目覚めたりしたから、多少入りやすくなったのかもしれないが、変わった映画を見たい人には、この映画はオススメかも。
伊藤雄之助の、デフォルメされつくした表情演技を見ているだけでも飽きないのは確かです。
佐々木倫子著。
やっぱり楽しい。
しかし、きっとウチの職場にも「バカ枠」あったんだな~。
少なくともワタシの年までは!!!
というか、私よりあとは取ってないんじゃないか。
…と、思わずにはいられない、何かとしおしおのぱーなお仕事ライフでした。
いつか小倉さんのように、パカ枠でも大当たりをかます日が、あるといいんだけどね(^^;)
まあ、大当たりしてても周囲は大変なんで、申し訳ないですけどさ。
やっぱり楽しい。
しかし、きっとウチの職場にも「バカ枠」あったんだな~。
少なくともワタシの年までは!!!
というか、私よりあとは取ってないんじゃないか。
…と、思わずにはいられない、何かとしおしおのぱーなお仕事ライフでした。
いつか小倉さんのように、パカ枠でも大当たりをかます日が、あるといいんだけどね(^^;)
まあ、大当たりしてても周囲は大変なんで、申し訳ないですけどさ。
休みだけど実家の母の年賀状印刷しに行って、途中車中でちょっと仕事もして、んでもって久々にちゃんと作った肉じゃが(実家へも差しいれた)と大根の田楽をまともに適切な夕飯時間に食べたということに感動した。自分の作る料理が好きだなんて手前味噌?まぁ簡単な料理だけど。
車中の半分は「ブラックアウト」も読んでたので、夕食後は更に仕事したほうがいいかと思ったが、あまり長くないしと、またまたキハチブランドの邦画をウォッチ。
だいたい9月くらいから、10日に1本程度しか映画見れてないもん(涙)
やっぱ少しは休みの日らしさを味わいたいよ…
さて肝心の映画レビュー。
1963年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
戦国の世、非情な忍者稼業が嫌になり、武田信玄のもとから逃走中の抜け忍、越智吉丹(加山雄三)。武田忍者・雀の三郎左(中丸忠雄)は執念深く吉丹を追うが、追手の一人銅子播磨(中谷一郎)は、吉丹の凄腕と自由を求める心意気とが気に入り、友人となって共に旅をすることに。二人は追手の目をくらますべく、道中出会った妙な侍=木下藤吉郎(佐藤允)の勧めで馬借(言うなれば運送業)の集団“有吉党”にまぎれこむ。藤吉郎は織田家の為に大量の鉄砲を、無事に堺へ運ぶ手だてを探しているところだった。有吉党が引き受けた荷と吉丹を狙って、武田の忍軍はじめ様々な敵が襲ってくるが…
ゴール目指しておたからを運ぶ主人公たちvs襲いくる敵…という大枠は、時代劇というよりは、西部劇か、冒険物語の王道である。音楽だってちっとも時代劇臭くない(タイトルもだ)。ユーモアを交えながらもテンポよくサスペンスフルな筋運び(鉄砲をめぐる策謀はかなり複雑なんだけど、混乱しないよううまくまとめてる)、そして社会の枠にとらわれず、明るく自由に、飄々と自分らしく生きようとする主人公たちが痛快きわまりない。
こんな明るくさわやかな抜け忍っているかー、という加山雄三、えらく可愛い。彼でないと成立しないかも、この主人公像…。別の意味ですんごいハマリ役な佐藤允は、口から先に生まれてきたようなハッタリ人間藤吉郎を、おもしろ可笑しく、かつ急所はピシリとしめて好演する。そして中谷一郎…岡本喜八映画の常連のようですが、初めて、「カッコイイ!」と思いました(爆)この人これまでも飄々とした役が多かったけど、アゴヒゲが似合って男前がいつもより上がってるため、キザなせりふがわざとらしくなく映える。すばらしい。
個性派だらけの有吉党の面々もみんないい。三枚目だけど頼りになる砂塚秀夫や二瓶正也、無口な名射手天本英世(カッコイイ!)、侍崩れの江原達怡、みんな印象的。中丸忠雄は、何かいつもより泥臭いけど、矜持の高さが並々ならず。
珍しく男勝りで野性的な、有吉党の「お嬢」として殺陣も頑張る星由里子、村上水軍の美しい女頭領・水野久美、二人のヒロインとそれぞれの恋模様もイイ感じ。
美味しさが端から端までキッチリ詰まった、私好みなエンタメ大傑作でした♪
車中の半分は「ブラックアウト」も読んでたので、夕食後は更に仕事したほうがいいかと思ったが、あまり長くないしと、またまたキハチブランドの邦画をウォッチ。
だいたい9月くらいから、10日に1本程度しか映画見れてないもん(涙)
やっぱ少しは休みの日らしさを味わいたいよ…
さて肝心の映画レビュー。
1963年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
戦国の世、非情な忍者稼業が嫌になり、武田信玄のもとから逃走中の抜け忍、越智吉丹(加山雄三)。武田忍者・雀の三郎左(中丸忠雄)は執念深く吉丹を追うが、追手の一人銅子播磨(中谷一郎)は、吉丹の凄腕と自由を求める心意気とが気に入り、友人となって共に旅をすることに。二人は追手の目をくらますべく、道中出会った妙な侍=木下藤吉郎(佐藤允)の勧めで馬借(言うなれば運送業)の集団“有吉党”にまぎれこむ。藤吉郎は織田家の為に大量の鉄砲を、無事に堺へ運ぶ手だてを探しているところだった。有吉党が引き受けた荷と吉丹を狙って、武田の忍軍はじめ様々な敵が襲ってくるが…
ゴール目指しておたからを運ぶ主人公たちvs襲いくる敵…という大枠は、時代劇というよりは、西部劇か、冒険物語の王道である。音楽だってちっとも時代劇臭くない(タイトルもだ)。ユーモアを交えながらもテンポよくサスペンスフルな筋運び(鉄砲をめぐる策謀はかなり複雑なんだけど、混乱しないよううまくまとめてる)、そして社会の枠にとらわれず、明るく自由に、飄々と自分らしく生きようとする主人公たちが痛快きわまりない。
こんな明るくさわやかな抜け忍っているかー、という加山雄三、えらく可愛い。彼でないと成立しないかも、この主人公像…。別の意味ですんごいハマリ役な佐藤允は、口から先に生まれてきたようなハッタリ人間藤吉郎を、おもしろ可笑しく、かつ急所はピシリとしめて好演する。そして中谷一郎…岡本喜八映画の常連のようですが、初めて、「カッコイイ!」と思いました(爆)この人これまでも飄々とした役が多かったけど、アゴヒゲが似合って男前がいつもより上がってるため、キザなせりふがわざとらしくなく映える。すばらしい。
個性派だらけの有吉党の面々もみんないい。三枚目だけど頼りになる砂塚秀夫や二瓶正也、無口な名射手天本英世(カッコイイ!)、侍崩れの江原達怡、みんな印象的。中丸忠雄は、何かいつもより泥臭いけど、矜持の高さが並々ならず。
珍しく男勝りで野性的な、有吉党の「お嬢」として殺陣も頑張る星由里子、村上水軍の美しい女頭領・水野久美、二人のヒロインとそれぞれの恋模様もイイ感じ。
美味しさが端から端までキッチリ詰まった、私好みなエンタメ大傑作でした♪
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ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
2012年12月5日 読書
コニー・ウィリス著。
借りてみたけど、背幅がすごいな。まあそれはいいんだが、ウィリスって、人気も評価も高いSF作家だけど、私に受けそうでどこかビミョー、という立ち位置だから、本気で読むかどうか迷ってしまうわ…
『アステアと踊りたい』21世紀の女の子の話「リメイク」とか、絶対ウッドハウス狙ってるよな、な「犬は勘定に入れません」も、そう書くとバカ受けしそうなのに、そして面白くないわけじゃないのに、何かが、ほんの少し、ものたりない。
なぜかしら。
借りてみたけど、背幅がすごいな。まあそれはいいんだが、ウィリスって、人気も評価も高いSF作家だけど、私に受けそうでどこかビミョー、という立ち位置だから、本気で読むかどうか迷ってしまうわ…
『アステアと踊りたい』21世紀の女の子の話「リメイク」とか、絶対ウッドハウス狙ってるよな、な「犬は勘定に入れません」も、そう書くとバカ受けしそうなのに、そして面白くないわけじゃないのに、何かが、ほんの少し、ものたりない。
なぜかしら。
ひきつづき、やっぱり毎日反省しかないというか、どうしてこんなにまわりがエラク見えるのだろうかというか…
雨は夜のうちにやんでくれたんだけどね。
でも家族で文楽いけそうだから(キップ三人分買っちった)。
夫はともかく次男、中学生なのにつきあってくれるなんて渋いです。嬉しいです。
雨は夜のうちにやんでくれたんだけどね。
でも家族で文楽いけそうだから(キップ三人分買っちった)。
夫はともかく次男、中学生なのにつきあってくれるなんて渋いです。嬉しいです。
ちっともやすみじゃない
2012年12月2日 日常タップのレッスンに久しぶりに行く(しかし起きれず遅刻した)。
返す刀で職場に行き、イベントの手伝いをする。片付けをしている途中で別のフロアにモノを取りに行くと、クレーマー(ただのジコチュー男)につかまった。
…ついてない…orz
他にもしておきたい仕事があったけど、ぐったり来ちゃった。
それでも気を取り直して、文楽劇場の新春公演のチケットを一枚予約。
にわか文楽ファンとしては、まだ耳にしていない(私が行こうと思ってた公演から倒れて休演なさったので聞けてないの)、ウワサの住大夫サマ☆のお声を聞かねば。
でも住大夫が出てないほうの演目のほうに、三浦しをんご推薦でいたく気を引かれている「本朝廿四考」があるのであった。
やれやれ、二回行かねば。
せっかく友の会に入ったんだし、一気にチケ取りしてもよかったのだが、自分のほうの一月予定も一部不明なので、とりあえず、もう一回分はせめて明日明後日に周囲に色々確認してから取るか、と自重する。チケット買ってから行けなくなる事態はさすがに避けたい…(涙)
…いろいろあるけど、物欲遊ぶ欲が消えたら終わりだと思う。
返す刀で職場に行き、イベントの手伝いをする。片付けをしている途中で別のフロアにモノを取りに行くと、クレーマー(ただのジコチュー男)につかまった。
…ついてない…orz
他にもしておきたい仕事があったけど、ぐったり来ちゃった。
それでも気を取り直して、文楽劇場の新春公演のチケットを一枚予約。
にわか文楽ファンとしては、まだ耳にしていない(私が行こうと思ってた公演から倒れて休演なさったので聞けてないの)、ウワサの住大夫サマ☆のお声を聞かねば。
でも住大夫が出てないほうの演目のほうに、三浦しをんご推薦でいたく気を引かれている「本朝廿四考」があるのであった。
やれやれ、二回行かねば。
せっかく友の会に入ったんだし、一気にチケ取りしてもよかったのだが、自分のほうの一月予定も一部不明なので、とりあえず、もう一回分はせめて明日明後日に周囲に色々確認してから取るか、と自重する。チケット買ってから行けなくなる事態はさすがに避けたい…(涙)
…いろいろあるけど、物欲遊ぶ欲が消えたら終わりだと思う。
仇討ち免状-大富豪同心(10) (双葉文庫)
2012年11月30日 読書
ひさびさに、やすみ。休みの日でも結構職場覗いていたけど今日は結局ずっとだらだら。
ほんとは、ちょっと行こうかと思ってたけど腰砕け…明日がコワイ…
(明日は出勤明後日も半分出勤)
…まあ…家にいて、しかもすぐに寝なおししないでだらだらネットサーフしてたから、文楽劇場友の会の会員証(書留できた)をサクっと受け取れたのは、よかったんだけど。
新春公演の予約受付、12/2に間に合ったぞ~♪(あ、会員以外の一般受付は12/34からです)
1月も、行く気マンマンであります。いい席とりたいなー。
最前列がどんなかは分かったので(人形は素晴らしくよく見えるが、中央でないと最前列であっても時々淋しいし、字幕は舞台の上部に出るのでちょっと見にくい)、字幕の見やすさとかとあわせて、今度は中央近くの5~7列目くらいを狙ってみたいなー。
だらだらの中で、幡大介のシリーズ10巻を読む。
卯之吉を狙う悪党たちが、彼をハメるため、彼の偽者を仕立てて人斬り同心の濡れ衣を着せる事件がおこり、兄を殺された仇として卯之吉を狙う青年が国元から江戸へやってくる。
いつもにもまして、大富豪同心卯之吉は何にもしない。
ただ、山出しの純情剣術バカ青年と、彼の流派の江戸総本家(と言う割にさびれてるらしい)の大先生が、意外といい味出しているし、珍しく、岡っ引きがわりの幇間銀八も気のきいた動きを見せる(笑)
グッジョブ銀八!
たいした中身じゃないんだが、なんか気持ちよく一気読みしてしまった。
この剣術バカ君、もう出てこないかなぁ。大先生のほうでもいいよ。
でも、次巻ではそろそろ美鈴さんをなんとかしてあげればいいのになー。それでなければ一念発起して、たまにはもう少し本格ミステリ仕立てにするとか(無理かな)。
ほんとは、ちょっと行こうかと思ってたけど腰砕け…明日がコワイ…
(明日は出勤明後日も半分出勤)
…まあ…家にいて、しかもすぐに寝なおししないでだらだらネットサーフしてたから、文楽劇場友の会の会員証(書留できた)をサクっと受け取れたのは、よかったんだけど。
新春公演の予約受付、12/2に間に合ったぞ~♪(あ、会員以外の一般受付は12/34からです)
1月も、行く気マンマンであります。いい席とりたいなー。
最前列がどんなかは分かったので(人形は素晴らしくよく見えるが、中央でないと最前列であっても時々淋しいし、字幕は舞台の上部に出るのでちょっと見にくい)、字幕の見やすさとかとあわせて、今度は中央近くの5~7列目くらいを狙ってみたいなー。
だらだらの中で、幡大介のシリーズ10巻を読む。
卯之吉を狙う悪党たちが、彼をハメるため、彼の偽者を仕立てて人斬り同心の濡れ衣を着せる事件がおこり、兄を殺された仇として卯之吉を狙う青年が国元から江戸へやってくる。
いつもにもまして、大富豪同心卯之吉は何にもしない。
ただ、山出しの純情剣術バカ青年と、彼の流派の江戸総本家(と言う割にさびれてるらしい)の大先生が、意外といい味出しているし、珍しく、岡っ引きがわりの幇間銀八も気のきいた動きを見せる(笑)
グッジョブ銀八!
たいした中身じゃないんだが、なんか気持ちよく一気読みしてしまった。
この剣術バカ君、もう出てこないかなぁ。大先生のほうでもいいよ。
でも、次巻ではそろそろ美鈴さんをなんとかしてあげればいいのになー。それでなければ一念発起して、たまにはもう少し本格ミステリ仕立てにするとか(無理かな)。
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1960年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
スカパーで視聴。
「独立愚連隊」と、キャストも舞台もタイトルの一部もかぶっているが、続編ではない。昔一緒に自主上映で見たような気もするのだがビックリするほど記憶にない。二本だてじゃなく別の日にやってて、見れなかったのかな…
妙に明るく人を食った中国語まじりなマーチ調主題歌の流れるタイトルバックで、中国軍の猛攻の中必死に軍旗をかついで逃げ回る日本軍の旗手の姿が導入部。
いったん全滅・死亡扱いに(間違って)なってて、扱いに悩んだ軍からはあちこちの前線にたらい回しにされ、でもその割にみんな生き残ってる「独立愚連隊」と呼ばれる小隊。タフで図太い彼らの新たな任務は、行方不明の旗手と軍旗との捜索。勿論?軍の価値観では軍旗の方が優先であるが。
鼻を突っ込んでくる勲功至上主義者や潜入スパイに悩まされつつ、「独立愚連隊」は圧倒的な数の敵が布陣する最前線を飛び回るが…
前作で堂々主役だった佐藤允が、小隊長加山雄三をサポートする敏腕軍曹としてワキに回り、このコンビが隊をひっぱってゆく。ハードボイルドミステリ風味でまとめた前作に比べると、軍隊への皮肉や反骨精神は明瞭なものの、明るい戦場アクション・ロードムービーみたいになってて、私の好みからするとちょっと前作より落ちる。だから記憶にないのかな。ソロバン抱えた変な部下堺左千夫やキザな中丸忠雄が印象的。あ、フランキー堺の敵将校も、そのクサさが大変味わい深い。こんなに明るい戦場てあり?でもそういうのも飄々と描いちゃうのが岡本喜八か…
前作で佐藤允とカンタンあいてらした中谷一郎は、何やってんのかよくわからない人情派ドロップアウター(元軍人)。いい所で助けてくれたりとかするんですが…
「独立愚連隊」は前にBSNHKでやったので、これらの姉妹編もまたやるかとまってたら、突然スカパーの日本映画専門チャンネルが岡本喜八特集をやってて5分前に気づいて録った。
あぶないところだった。
(まあ岡本カントクなら、クロサワ、オヅとまで行かずとも結構メジャーな人気監督だから、気をつけてたら時々やるのかもしれないが…)
スカパーで視聴。
「独立愚連隊」と、キャストも舞台もタイトルの一部もかぶっているが、続編ではない。昔一緒に自主上映で見たような気もするのだがビックリするほど記憶にない。二本だてじゃなく別の日にやってて、見れなかったのかな…
妙に明るく人を食った中国語まじりなマーチ調主題歌の流れるタイトルバックで、中国軍の猛攻の中必死に軍旗をかついで逃げ回る日本軍の旗手の姿が導入部。
いったん全滅・死亡扱いに(間違って)なってて、扱いに悩んだ軍からはあちこちの前線にたらい回しにされ、でもその割にみんな生き残ってる「独立愚連隊」と呼ばれる小隊。タフで図太い彼らの新たな任務は、行方不明の旗手と軍旗との捜索。勿論?軍の価値観では軍旗の方が優先であるが。
鼻を突っ込んでくる勲功至上主義者や潜入スパイに悩まされつつ、「独立愚連隊」は圧倒的な数の敵が布陣する最前線を飛び回るが…
前作で堂々主役だった佐藤允が、小隊長加山雄三をサポートする敏腕軍曹としてワキに回り、このコンビが隊をひっぱってゆく。ハードボイルドミステリ風味でまとめた前作に比べると、軍隊への皮肉や反骨精神は明瞭なものの、明るい戦場アクション・ロードムービーみたいになってて、私の好みからするとちょっと前作より落ちる。だから記憶にないのかな。ソロバン抱えた変な部下堺左千夫やキザな中丸忠雄が印象的。あ、フランキー堺の敵将校も、そのクサさが大変味わい深い。こんなに明るい戦場てあり?でもそういうのも飄々と描いちゃうのが岡本喜八か…
前作で佐藤允とカンタンあいてらした中谷一郎は、何やってんのかよくわからない人情派ドロップアウター(元軍人)。いい所で助けてくれたりとかするんですが…
「独立愚連隊」は前にBSNHKでやったので、これらの姉妹編もまたやるかとまってたら、突然スカパーの日本映画専門チャンネルが岡本喜八特集をやってて5分前に気づいて録った。
あぶないところだった。
(まあ岡本カントクなら、クロサワ、オヅとまで行かずとも結構メジャーな人気監督だから、気をつけてたら時々やるのかもしれないが…)
普通の家族がいちばん怖い―崩壊するお正月、暴走するクリスマス (新潮文庫)
2012年11月27日 読書
うーん…
けっこう手の込んだ、クリスマスとお正月の家族生活にちいての調査結果のまとめなんですが。
食事まわりを「好きかどうか」一辺倒で「伝統」からかけ離れたものにしちゃったりってのは、まあ自分にも耳が痛いというか、好き嫌いが多い自分をちょっと反省したりとかするけど。
でも、食生活の変化はまだいいとして、自分に子どもができても、「親」にぶらさがって子ども態勢というのは、なんかヘンですね。さすがのワタシも就職してからはお年玉もらわんかったぞ!ほんとにそんな大人がいっぱいいるの?そりゃ親だけでなく祖父母もヘンになってきてるってこと?
それに、自分の子どもが中学生でサンタ信じてたら怖いと思うから、ソフトランディングさせたいと思うし(笑)
けっこう手の込んだ、クリスマスとお正月の家族生活にちいての調査結果のまとめなんですが。
食事まわりを「好きかどうか」一辺倒で「伝統」からかけ離れたものにしちゃったりってのは、まあ自分にも耳が痛いというか、好き嫌いが多い自分をちょっと反省したりとかするけど。
でも、食生活の変化はまだいいとして、自分に子どもができても、「親」にぶらさがって子ども態勢というのは、なんかヘンですね。さすがのワタシも就職してからはお年玉もらわんかったぞ!ほんとにそんな大人がいっぱいいるの?そりゃ親だけでなく祖父母もヘンになってきてるってこと?
それに、自分の子どもが中学生でサンタ信じてたら怖いと思うから、ソフトランディングさせたいと思うし(笑)
1976年、ロバート・ムーア監督作品。
スカパー録画で視聴。
大昔に映画館でみたなあ。デヴィッド・ニーヴンが出てるから。だいぶ老けてきてるけど。…でもやっぱりスマート。
謎の富豪(トルーマン・カポーティ)が、世界的名探偵5人(5組)を招いて彼らに「挑戦」する。この週末、ここで謎の殺人がおこる。謎を解いたものに100万ドルをさしあげよう…と。
招かれたのはハワイ警察の東洋系名探偵ワン(ピーター・セラーズ)とその養子兼助手、上流カップルのおしゃれ探偵ディック(デヴィッド・ニーヴン)&ドラ(マギー・スミス)、立派な口髭の美食家探偵ペリエ(ジェームズ・ココ)と運転手、おばちゃま探偵ミス・マーブルズ(エルザ・ランチェスター)と看護婦、そしてトレンチコートのハードボイルド探偵サム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)と秘書(アイリーン・ブレナン)。
もちろん、チャーリー・チャン、ニック&ノラ(ハメット原作だがウィリアム・パウエル&マーナ・ロイの映画版が有名)、エルキュール・ポワロにミス・マープルにサム・スペードだ。
彼らを館に迎え入れるのは、盲目の執事ペンソンマム(アレック・ギネス)。そこへ派遣会社からやってきた新しいコック(ナンシー・ウォーカー)は耳と口が不自由なので、名探偵たちはなかなかディナーにありつけない…
脚本はニール・サイモンで、ひたすらギャグ優先のつくり。遊び心いっぱいなのは良いのだが、最後には富豪が「最後の五分で初登場する真犯人!どんでんがえしと称してコケにされっぱなしの、100万ミステリー読者の怒りを見よ!」とか言ってるあたりに、昔も思ったが、ミステリー読者として違和感をおぼえた。
…それ、怒ってないから。言うほどには、怒ってないから。
騙されたくて読んでるんだから、ミステリー好きって。
騙し方のうまいヘタで文句はつけるが…
意外な展開てんこもり、どんでんがえしのためのどんでんがえし(を重ねすぎて何が何だかに陥る)、の終盤はミステリー・パロには必須だしムダほどあってくれて構わないが、最終的に結局何がどうだったのかよーわからんラストシーンにしちゃうのはどうなんですかね。ぐちゃぐちゃにしまくった最後に、一応の筋のとおる「ウラ」を設定しておく必要があるんじゃないですか。ご都合主義や牽強付会、登場人物の「趣味だから!」でもいいから。「パロだから」といっても、あまりにも説明されないまま放りだされるのは気持ちがスッキリしません。ミステリーファンというのは、それなりの着地を待っている、というか求めて読んでいるんです。
まあそんな不満を抱えつつも、今回も一応最後まで見ちゃったのは、遊び心を支える豪華キャストのため。日本盤DVDはヘンにピーター・フォークばかりアップにしているが(コロンボ効果?)、ピーセラ、ニーヴン、ギネス、ランチェスター、マギー・スミスってあたりだけでもかなり凄いんですけどねえ。
ニーヴン&スミスは、英国的エレガンスとユーモアのブレンドがいつもどおり決まってる。ピーセラのカタコト東洋人扮装は名探偵とあって彼にしては抑え気味でよいのでは(個人的にはクドくて好みではないが、いつもよりはイイ)。チャールズ・ロートン夫人のランチェスターは「情婦」などミステリ映画のアイコンでもあるよね。あそこで看護婦だった彼女が今回は名探偵として看護婦を連れてる。この看護婦エステル・ウィンウッドもちょっとおかしくて、お気に入り。ドレスアップして車いすにのってミス・マーブルズがそれを押してるので皆が最初看護婦が名探偵と勘違いする入場から、ディナーで隣席のフォークにちょっかい出したりとエロカワだかキモカワだか…(笑)
どっかで見たようなと思ったら1968年版の「プロデューサーズ」(メル・ブルックス監督)で、“Hold Me Touch Me”のおばーちゃんを演ってた。今回もその路線なんだ…(笑)
素人のはずの作家カポーティも異相を生かして雰囲気出してるが、アレック・ギネスがやはり圧巻。サーの筈だが変な役を嬉々として演じてる。終盤の二転三転七変化はやっぱりギネスあってこそ。
全体に英国的、ヨーロッパ的(演じるのがアメリカ人俳優な場合でも)な雰囲気の中で、下町アメリカ臭ぷんぷんのフォークと秘書アイリーン・ブレナンも頑張ってはいる。一組だけカラーが違うぶん目立つのは確か。
富豪の館は、使用人設定を除いても、豪華な上ムダにいろんな仕掛けがあって笑わせる。
と、肉付けは良いが屋台骨はぐらついてる「名探偵登場」館を、とりあえず最後まで持たせたのは、やっぱりオールスター名優陣のカリスマと頑張りでした。間をおかず何度も見る気にはなれないけどね(ラストで複雑な気分になるから)。
スカパー録画で視聴。
大昔に映画館でみたなあ。デヴィッド・ニーヴンが出てるから。だいぶ老けてきてるけど。…でもやっぱりスマート。
謎の富豪(トルーマン・カポーティ)が、世界的名探偵5人(5組)を招いて彼らに「挑戦」する。この週末、ここで謎の殺人がおこる。謎を解いたものに100万ドルをさしあげよう…と。
招かれたのはハワイ警察の東洋系名探偵ワン(ピーター・セラーズ)とその養子兼助手、上流カップルのおしゃれ探偵ディック(デヴィッド・ニーヴン)&ドラ(マギー・スミス)、立派な口髭の美食家探偵ペリエ(ジェームズ・ココ)と運転手、おばちゃま探偵ミス・マーブルズ(エルザ・ランチェスター)と看護婦、そしてトレンチコートのハードボイルド探偵サム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)と秘書(アイリーン・ブレナン)。
もちろん、チャーリー・チャン、ニック&ノラ(ハメット原作だがウィリアム・パウエル&マーナ・ロイの映画版が有名)、エルキュール・ポワロにミス・マープルにサム・スペードだ。
彼らを館に迎え入れるのは、盲目の執事ペンソンマム(アレック・ギネス)。そこへ派遣会社からやってきた新しいコック(ナンシー・ウォーカー)は耳と口が不自由なので、名探偵たちはなかなかディナーにありつけない…
脚本はニール・サイモンで、ひたすらギャグ優先のつくり。遊び心いっぱいなのは良いのだが、最後には富豪が「最後の五分で初登場する真犯人!どんでんがえしと称してコケにされっぱなしの、100万ミステリー読者の怒りを見よ!」とか言ってるあたりに、昔も思ったが、ミステリー読者として違和感をおぼえた。
…それ、怒ってないから。言うほどには、怒ってないから。
騙されたくて読んでるんだから、ミステリー好きって。
騙し方のうまいヘタで文句はつけるが…
意外な展開てんこもり、どんでんがえしのためのどんでんがえし(を重ねすぎて何が何だかに陥る)、の終盤はミステリー・パロには必須だしムダほどあってくれて構わないが、最終的に結局何がどうだったのかよーわからんラストシーンにしちゃうのはどうなんですかね。ぐちゃぐちゃにしまくった最後に、一応の筋のとおる「ウラ」を設定しておく必要があるんじゃないですか。ご都合主義や牽強付会、登場人物の「趣味だから!」でもいいから。「パロだから」といっても、あまりにも説明されないまま放りだされるのは気持ちがスッキリしません。ミステリーファンというのは、それなりの着地を待っている、というか求めて読んでいるんです。
まあそんな不満を抱えつつも、今回も一応最後まで見ちゃったのは、遊び心を支える豪華キャストのため。日本盤DVDはヘンにピーター・フォークばかりアップにしているが(コロンボ効果?)、ピーセラ、ニーヴン、ギネス、ランチェスター、マギー・スミスってあたりだけでもかなり凄いんですけどねえ。
ニーヴン&スミスは、英国的エレガンスとユーモアのブレンドがいつもどおり決まってる。ピーセラのカタコト東洋人扮装は名探偵とあって彼にしては抑え気味でよいのでは(個人的にはクドくて好みではないが、いつもよりはイイ)。チャールズ・ロートン夫人のランチェスターは「情婦」などミステリ映画のアイコンでもあるよね。あそこで看護婦だった彼女が今回は名探偵として看護婦を連れてる。この看護婦エステル・ウィンウッドもちょっとおかしくて、お気に入り。ドレスアップして車いすにのってミス・マーブルズがそれを押してるので皆が最初看護婦が名探偵と勘違いする入場から、ディナーで隣席のフォークにちょっかい出したりとエロカワだかキモカワだか…(笑)
どっかで見たようなと思ったら1968年版の「プロデューサーズ」(メル・ブルックス監督)で、“Hold Me Touch Me”のおばーちゃんを演ってた。今回もその路線なんだ…(笑)
素人のはずの作家カポーティも異相を生かして雰囲気出してるが、アレック・ギネスがやはり圧巻。サーの筈だが変な役を嬉々として演じてる。終盤の二転三転七変化はやっぱりギネスあってこそ。
全体に英国的、ヨーロッパ的(演じるのがアメリカ人俳優な場合でも)な雰囲気の中で、下町アメリカ臭ぷんぷんのフォークと秘書アイリーン・ブレナンも頑張ってはいる。一組だけカラーが違うぶん目立つのは確か。
富豪の館は、使用人設定を除いても、豪華な上ムダにいろんな仕掛けがあって笑わせる。
と、肉付けは良いが屋台骨はぐらついてる「名探偵登場」館を、とりあえず最後まで持たせたのは、やっぱりオールスター名優陣のカリスマと頑張りでした。間をおかず何度も見る気にはなれないけどね(ラストで複雑な気分になるから)。
橋本治著。
病膏肓です(笑)
最初の章が「仮名手本忠臣蔵」なので読む。
まだ、忠臣蔵と曽根崎心中しか見た事がないので、あとの章はどうしようかな…
(しかも曽根崎心中はとりあげてないのだこの本…)
私の持論としては、予習は必要、ただし、予習をやりすぎると見てる最中のハラハラ、ワクドキが目減りするので、匙加減が必要…なのである。
「鮒侍ぢゃ!」と言われて、あっ、鮒侍ってどっかできいた事あったけど、忠臣蔵だったのか!
とか、「人参のんで首くくるようなもの」とか言われて、ふむむ、たぶん高麗ニンジンなんだろうな、とか、自分で脳内検索したり、考えてみたりするのが楽しいんだもん。
ちなみに鮒侍は、たぶん昔読んだ筒井康隆か小松左京のSF内ギャグ場面にあったんじゃなかろうかと思う(小松左京も実はかなりキレるユーモアセンスの持ち主だったんだよ、しかも伝統芸能とか何にでも造詣深かったし)。ただ、夫に言わせると、「いじわるばあさん」に出てきたんじゃないのか、と。
…うーんそれもありうるな。子どものころ「いじわるばあさん」も読んだもん。
…しかし…今の若い人は、鮒侍って、聞きかじったことすらないのではないか。心配だ。
まあそんな気持ちもあるので、文楽の台本たる浄瑠璃を、縦横に詳細に、面白く分析しているコレの続きを読むのは、せめて新春公演であとひとつふたつ演目を見てからにしたほうがいいかもなって気がしてきました。よし、いったん返却しちまおう(コレも図書館で借りてる)。
病膏肓です(笑)
最初の章が「仮名手本忠臣蔵」なので読む。
まだ、忠臣蔵と曽根崎心中しか見た事がないので、あとの章はどうしようかな…
(しかも曽根崎心中はとりあげてないのだこの本…)
私の持論としては、予習は必要、ただし、予習をやりすぎると見てる最中のハラハラ、ワクドキが目減りするので、匙加減が必要…なのである。
「鮒侍ぢゃ!」と言われて、あっ、鮒侍ってどっかできいた事あったけど、忠臣蔵だったのか!
とか、「人参のんで首くくるようなもの」とか言われて、ふむむ、たぶん高麗ニンジンなんだろうな、とか、自分で脳内検索したり、考えてみたりするのが楽しいんだもん。
ちなみに鮒侍は、たぶん昔読んだ筒井康隆か小松左京のSF内ギャグ場面にあったんじゃなかろうかと思う(小松左京も実はかなりキレるユーモアセンスの持ち主だったんだよ、しかも伝統芸能とか何にでも造詣深かったし)。ただ、夫に言わせると、「いじわるばあさん」に出てきたんじゃないのか、と。
…うーんそれもありうるな。子どものころ「いじわるばあさん」も読んだもん。
…しかし…今の若い人は、鮒侍って、聞きかじったことすらないのではないか。心配だ。
まあそんな気持ちもあるので、文楽の台本たる浄瑠璃を、縦横に詳細に、面白く分析しているコレの続きを読むのは、せめて新春公演であとひとつふたつ演目を見てからにしたほうがいいかもなって気がしてきました。よし、いったん返却しちまおう(コレも図書館で借りてる)。
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赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)
2012年11月22日 読書 コメント (2)
いくらでも、締切が過ぎてたり迫ってたりのモノを抱えているのだが、こそこそとこんなモノを読んでいるのがイカン。
結構一気に読んじゃったけど…
毎日眠いです。
赤川サンは元サラリーマンなだけに、勤め人が文楽に親しむの場合に「こうしてもらえたらいいのに」というのをズバズバ書いている。ひたすらミーハーに熱く語る三浦しをんサンとは一線を画した書きぶりだ。
でもいやほんと、シネコンとは言わないがもう少し見やすい劇場見やすい椅子ならもっといいのになー。上演時間のみならず、電話予約受付の時間だって、浮世離れした設定だ(上演は長く、電話受け付けは短い。そして割と変な時間から始まる…)。
更に言うと、インターネットで予約したチケットを、前もって発券しておいた方が当日慌てなくていいカナ、と仕事の帰りに文楽劇場へ寄ったら、発券機のご利用は18時まで、と書いてあってわたくし悶絶しました。ナニその早さ…
9時ごろまで、仮名手本忠臣蔵の舞台やっているさなかなのにだよ~。
というわけで、そりゃ文楽協会やら劇場やらに、改善の余地はいろいろあるけど、市長の見当違いなマネジメントとは違う方向性ですな。ただ、態度はクールなようでも文楽そのものへの愛はしっかとあるわけなんだな。苦言は文楽を楽しむための環境整備にこうすればもっと、文楽を楽しむ人が増えるのに!ということで。
あ、巻末対談で人形遣いの勘十郎さんが「字幕があるとそっちばっかり見られてしまうのであまり嬉しくないけど、評判はいいので…」と言ってらした件、「そっちばっかり見過ぎないよう」努力しながら見てますから~!そもそも文楽は、人形のほうだけでなくて語りや三味線の大夫さんのほうも見てみたりするので、多少は勘弁してください。
字幕があるとホントに心強いんですから。うん。
結構一気に読んじゃったけど…
毎日眠いです。
赤川サンは元サラリーマンなだけに、勤め人が文楽に親しむの場合に「こうしてもらえたらいいのに」というのをズバズバ書いている。ひたすらミーハーに熱く語る三浦しをんサンとは一線を画した書きぶりだ。
でもいやほんと、シネコンとは言わないがもう少し見やすい劇場見やすい椅子ならもっといいのになー。上演時間のみならず、電話予約受付の時間だって、浮世離れした設定だ(上演は長く、電話受け付けは短い。そして割と変な時間から始まる…)。
更に言うと、インターネットで予約したチケットを、前もって発券しておいた方が当日慌てなくていいカナ、と仕事の帰りに文楽劇場へ寄ったら、発券機のご利用は18時まで、と書いてあってわたくし悶絶しました。ナニその早さ…
9時ごろまで、仮名手本忠臣蔵の舞台やっているさなかなのにだよ~。
というわけで、そりゃ文楽協会やら劇場やらに、改善の余地はいろいろあるけど、市長の見当違いなマネジメントとは違う方向性ですな。ただ、態度はクールなようでも文楽そのものへの愛はしっかとあるわけなんだな。苦言は文楽を楽しむための環境整備にこうすればもっと、文楽を楽しむ人が増えるのに!ということで。
あ、巻末対談で人形遣いの勘十郎さんが「字幕があるとそっちばっかり見られてしまうのであまり嬉しくないけど、評判はいいので…」と言ってらした件、「そっちばっかり見過ぎないよう」努力しながら見てますから~!そもそも文楽は、人形のほうだけでなくて語りや三味線の大夫さんのほうも見てみたりするので、多少は勘弁してください。
字幕があるとホントに心強いんですから。うん。
なんだか朝からフラフラしていた。
朝手に取ったレーズンの袋を、そうじサボっててほこりだらけの床にぶちまけてしまった。
が、ドライフルーツだから洗うわけにはいかない(爆)
もったい…
でも測ってみても熱はないんだよね。なんか悔しいような…
知恵熱かねぇ(文楽などの…)。
更年期障害ののぼせですかね。
オヤの用事につきあったあと、帰ったら昼寝しようと思いつつも職場へ寄ったら、普段の遅い時間までかかってしまった…
しくしくしく…
でも明日のカイギがなんとかなったら、とりあえずひと息だけはつけるんだい。
なんとかなるといいな…
朝手に取ったレーズンの袋を、そうじサボっててほこりだらけの床にぶちまけてしまった。
が、ドライフルーツだから洗うわけにはいかない(爆)
もったい…
でも測ってみても熱はないんだよね。なんか悔しいような…
知恵熱かねぇ(文楽などの…)。
更年期障害ののぼせですかね。
オヤの用事につきあったあと、帰ったら昼寝しようと思いつつも職場へ寄ったら、普段の遅い時間までかかってしまった…
しくしくしく…
でも明日のカイギがなんとかなったら、とりあえずひと息だけはつけるんだい。
なんとかなるといいな…
しごとが、しごとが終わらない…orz
明日は休みだが実家の親のお歳暮買い物につきあって、帰りに職場寄ろうかなあ、いや寄らないとエライことになりそうで怖い。
今日も9時近くまで残業してたのにさ。
夢のような10時間(二日にわけたが)がウソのように、日々の激務で困り果ててるワタシでした(爆)
とはいえ仕事してても、なんとなく脳裏に時々、ぴょんぴょこ仮名手本仲良し母子(加古川さんちのお嬢さんとお義母さん)が踊ってる…微笑ましいというか…トボケたおかしみというか…
見ていたその時はどーでもいい段だった気がしたが、結果的にはなかなか癒される段だったかも、あの道行場面♪
明日は休みだが実家の親のお歳暮買い物につきあって、帰りに職場寄ろうかなあ、いや寄らないとエライことになりそうで怖い。
今日も9時近くまで残業してたのにさ。
夢のような10時間(二日にわけたが)がウソのように、日々の激務で困り果ててるワタシでした(爆)
とはいえ仕事してても、なんとなく脳裏に時々、ぴょんぴょこ仮名手本仲良し母子(加古川さんちのお嬢さんとお義母さん)が踊ってる…微笑ましいというか…トボケたおかしみというか…
見ていたその時はどーでもいい段だった気がしたが、結果的にはなかなか癒される段だったかも、あの道行場面♪
仮名手本忠臣蔵 第二部
2012年11月17日 文楽雨の中を、第二部行って来ました。
面白かった~。
席は昨日ほどよくなくて、11列目で前の席が外人さんで背が高めだったのが残念でした(爆)
でもギリギリオペラグラスなしでもなんとかなる距離かな。
字幕は今日のほうが見やすかった。(舞台のさらに上だから、そりゃ最前列と比べれば…)
やっぱり後半では、7段目の祇園一力茶屋の段が派手でよかったかな~☆
おかるのお兄ちゃんなんであんなに身ぶり手ぶりが派手なんだろう。そして、忘れた頃にグッサリと畳に刺さる刀!うまく出来てる。
8段目の道行きは、婚約者の家を目指して旅する仲良し母子が、結婚生活への憧れを歌い踊るほのぼの?エピ。なんだかミュージカルですなぁ。
そして山科閑居の段。加古川本蔵、やはり出来杉君であった…
いつもだけどもうちっと早く出てきてくれよ内蔵助、いや由良之助…そうしたら死なずにすむのかも…って、きっと作劇的に絶対遅れるんだろうけど。
今回は家族にも付き合わせたが、そこそこ楽しめたようだったので良かった。とはいえ前半第一部を見ていないので時々わけがわからなかったようだったけど。だーかーらー、パンフのあらすじをちゃんと読んどけと言ったのに、もう…
土曜の晩だけあって、天気は悪いがかなり満員だった模様。
新春公演も、また行きたいな…
(次からは割引料金で見たくて、友の会の申込書送付済み。会員証早く来ないかな)
面白かった~。
席は昨日ほどよくなくて、11列目で前の席が外人さんで背が高めだったのが残念でした(爆)
でもギリギリオペラグラスなしでもなんとかなる距離かな。
字幕は今日のほうが見やすかった。(舞台のさらに上だから、そりゃ最前列と比べれば…)
やっぱり後半では、7段目の祇園一力茶屋の段が派手でよかったかな~☆
おかるのお兄ちゃんなんであんなに身ぶり手ぶりが派手なんだろう。そして、忘れた頃にグッサリと畳に刺さる刀!うまく出来てる。
8段目の道行きは、婚約者の家を目指して旅する仲良し母子が、結婚生活への憧れを歌い踊るほのぼの?エピ。なんだかミュージカルですなぁ。
そして山科閑居の段。加古川本蔵、やはり出来杉君であった…
いつもだけどもうちっと早く出てきてくれよ内蔵助、いや由良之助…そうしたら死なずにすむのかも…って、きっと作劇的に絶対遅れるんだろうけど。
今回は家族にも付き合わせたが、そこそこ楽しめたようだったので良かった。とはいえ前半第一部を見ていないので時々わけがわからなかったようだったけど。だーかーらー、パンフのあらすじをちゃんと読んどけと言ったのに、もう…
土曜の晩だけあって、天気は悪いがかなり満員だった模様。
新春公演も、また行きたいな…
(次からは割引料金で見たくて、友の会の申込書送付済み。会員証早く来ないかな)
仮名手本忠臣蔵 第一部
2012年11月16日 文楽 コメント (6)
「仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))」
これも、読んでみようかなあ。
…えー、国立文楽劇場での「仮名手本忠臣蔵」、第一部だけ行って来ました。
「通し」で一度に一部二部両方だと10時間はあるのでさすがにソレは怖かった。
だってまだサマーレイトショーの2時間少々の興行しか見たことないんだもん。
休憩時間抜いて正味5時間、てだけでも十分レベルアップしてるし。
でも、大丈夫。5時間飽きずに楽しめちゃいました(おひとりさま観賞ですが)。
最後の方は多少お尻が痛くなりそうになっていたけど。まあ「なりそう」どまりなので余裕か?
文楽劇場にいくら字幕があるといっても、予習がないとわからなさすぎるだろうしとあらすじは予習し、しかし、予習しすぎてもつまらんだろうと、ナナメ読みして舞台にのぞむ。
多分一番正解だろう。字幕があるから、イヤホンガイドはなし。
なので、へー兜の数まで47個なのか、へーどっかで聞いたアノせりふ、この忠臣蔵だったのかとか、どうでもいい新発見もあるし。からまりあった伏線の中、登場人物がどこでどう心情を吐露するのか正確なタイミングは知らずに緊張感を持って見れるし。人形のする所作を見て、何をしてるのかなと考えて、分かった気がすると嬉しいし(城明け渡しの段で、提灯にナイフ、いや刀を入れて切り取ったモノを懐に仕舞ってた由良之助。ああ、提灯から家紋を切り取って、失われる塩谷家を偲んでいたのだと思った。…そうだよねたぶん)。
見るからにタイコモチ顔の高師直の家来伴内や、名前の通りちょっと軽めなノリノリカップルおかる&勘平(の前半)など、結構笑える演技演出があったのもへぇぇー、だったし。
前回の、短くまとまったメロドラマ「曽根崎心中」とは、見ている気分はだいぶ違ったが、これはこれで興味深く面白かった。
「曽根崎」は美男美女のメロドラマで「うーん、いいなぁ、うるうるうる…」だったけど、今回はいわゆる「時代物」(というらしい)、骨太な人間模様と事件とを楽しむモノ。そのまんまではお上をはばかり使いにくい赤穂浪士ネタをどう料理したかが、で、感心する。誰がキレて抜刀するのか、二段構えにしたあたりが心憎い。意地や矜持で歯を食いしばって自刃する男たちと彼らを追い詰める運命の糸のからまり具合にはほろりとさせられ目はウルむが、理性の勝った楽しみ方となった。
二段構えで、凶事を防げた主従と防げなかった主従を並べる。こうすりゃよかったか、と、より身近になるわね。
「主の命も金で買う」。防げなかった家臣団の一人も、ケチったからいけなかったのだ、「金で面をはたいておけば」とまで言う。
町人階級から生まれた芝居ならではなのだろう。だが同時に町人階級の中にもある、忠や義のため全てを投げ出す武士道への憧れが逆説的に迫っても来る。
「忠義のためなら妻でも売るってどうなの」と思うが(江戸時代の感覚だと許容範囲らしい!!おかるの一家の、身売りにまつわるトンデモ展開は凄すぎる)、そのあたりの重層構造が、今見るとよけいに興味深いし、程度はどうあれその二律背反こそ、今の人間にも共感できよう。忠臣蔵、忠義マンセーのみの単純話ではなかったのだった。
なるほど、よくできている話だ。
決められる政治とか言うのが流行ってるが、簡単に決められないのが実は人間の魅力なんだよなぁ…。
また、席の違いもあるだろう。
今回は端席だった前回のリベンジ!と根性で最前列をゲットした。ただし真ん中ではない。端っことまではいわぬがどっちかというと端の方。でも、人形の動きによっては私のまん前で演技してくれてドキドキ!オペラグラスもあまり使わなかった♪
そのぶん、高い位置にある字幕が少し見にくくなったので、私にとって本当にいい席とは、真ん中辺で、前から5列目くらいなのかなあ…映画館で見る時と同じだな(笑)
続きの第二部は、夫が「一緒に見てみたい(しかし週末しかムリ)」と言ったので二人分のチケットとっといた。今週末に二人で行きます。コレは真ん中よりほんの少し後ろ、中央とは言い難いが端っこというほどでもないかなあという所。オペラグラスは必須かもね。
これも、読んでみようかなあ。
…えー、国立文楽劇場での「仮名手本忠臣蔵」、第一部だけ行って来ました。
「通し」で一度に一部二部両方だと10時間はあるのでさすがにソレは怖かった。
だってまだサマーレイトショーの2時間少々の興行しか見たことないんだもん。
休憩時間抜いて正味5時間、てだけでも十分レベルアップしてるし。
でも、大丈夫。5時間飽きずに楽しめちゃいました(おひとりさま観賞ですが)。
最後の方は多少お尻が痛くなりそうになっていたけど。まあ「なりそう」どまりなので余裕か?
文楽劇場にいくら字幕があるといっても、予習がないとわからなさすぎるだろうしとあらすじは予習し、しかし、予習しすぎてもつまらんだろうと、ナナメ読みして舞台にのぞむ。
多分一番正解だろう。字幕があるから、イヤホンガイドはなし。
なので、へー兜の数まで47個なのか、へーどっかで聞いたアノせりふ、この忠臣蔵だったのかとか、どうでもいい新発見もあるし。からまりあった伏線の中、登場人物がどこでどう心情を吐露するのか正確なタイミングは知らずに緊張感を持って見れるし。人形のする所作を見て、何をしてるのかなと考えて、分かった気がすると嬉しいし(城明け渡しの段で、提灯にナイフ、いや刀を入れて切り取ったモノを懐に仕舞ってた由良之助。ああ、提灯から家紋を切り取って、失われる塩谷家を偲んでいたのだと思った。…そうだよねたぶん)。
見るからにタイコモチ顔の高師直の家来伴内や、名前の通りちょっと軽めなノリノリカップルおかる&勘平(の前半)など、結構笑える演技演出があったのもへぇぇー、だったし。
前回の、短くまとまったメロドラマ「曽根崎心中」とは、見ている気分はだいぶ違ったが、これはこれで興味深く面白かった。
「曽根崎」は美男美女のメロドラマで「うーん、いいなぁ、うるうるうる…」だったけど、今回はいわゆる「時代物」(というらしい)、骨太な人間模様と事件とを楽しむモノ。そのまんまではお上をはばかり使いにくい赤穂浪士ネタをどう料理したかが、で、感心する。誰がキレて抜刀するのか、二段構えにしたあたりが心憎い。意地や矜持で歯を食いしばって自刃する男たちと彼らを追い詰める運命の糸のからまり具合にはほろりとさせられ目はウルむが、理性の勝った楽しみ方となった。
二段構えで、凶事を防げた主従と防げなかった主従を並べる。こうすりゃよかったか、と、より身近になるわね。
「主の命も金で買う」。防げなかった家臣団の一人も、ケチったからいけなかったのだ、「金で面をはたいておけば」とまで言う。
町人階級から生まれた芝居ならではなのだろう。だが同時に町人階級の中にもある、忠や義のため全てを投げ出す武士道への憧れが逆説的に迫っても来る。
「忠義のためなら妻でも売るってどうなの」と思うが(江戸時代の感覚だと許容範囲らしい!!おかるの一家の、身売りにまつわるトンデモ展開は凄すぎる)、そのあたりの重層構造が、今見るとよけいに興味深いし、程度はどうあれその二律背反こそ、今の人間にも共感できよう。忠臣蔵、忠義マンセーのみの単純話ではなかったのだった。
なるほど、よくできている話だ。
決められる政治とか言うのが流行ってるが、簡単に決められないのが実は人間の魅力なんだよなぁ…。
また、席の違いもあるだろう。
今回は端席だった前回のリベンジ!と根性で最前列をゲットした。ただし真ん中ではない。端っことまではいわぬがどっちかというと端の方。でも、人形の動きによっては私のまん前で演技してくれてドキドキ!オペラグラスもあまり使わなかった♪
そのぶん、高い位置にある字幕が少し見にくくなったので、私にとって本当にいい席とは、真ん中辺で、前から5列目くらいなのかなあ…映画館で見る時と同じだな(笑)
続きの第二部は、夫が「一緒に見てみたい(しかし週末しかムリ)」と言ったので二人分のチケットとっといた。今週末に二人で行きます。コレは真ん中よりほんの少し後ろ、中央とは言い難いが端っこというほどでもないかなあという所。オペラグラスは必須かもね。
今日も忙しかった。帰ると9時。ここんとこずーーーーーっと、7時までに帰ったことがないなあ(涙)
12時までに寝たこともないし(旅先で、をのぞく)。
でも今すぐ寝なきゃ!
明日文楽劇場で寝たりしたくない!(明日は第一部のみだけど、5時間からある)
モッタイナイじゃん!!
画像は「赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い」 (小学館文庫)。今度読んでみようかしら…
12時までに寝たこともないし(旅先で、をのぞく)。
でも今すぐ寝なきゃ!
明日文楽劇場で寝たりしたくない!(明日は第一部のみだけど、5時間からある)
モッタイナイじゃん!!
画像は「赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い」 (小学館文庫)。今度読んでみようかしら…
1937年、エルンスト・ルビッチ監督作品。モノクロ。
パリのサロンで、ボルトン(メルヴィン・ダグラス)は謎めいた美女(マレーネ・ディートリッヒ)と出会う。一目で彼女に夢中になったボルトンだが、懸命の口説きにも、彼女はディナーを付き合ってくれただけで名も告げずに姿を消してしまう。その後、ボルトンは親しくなった英国の敏腕外交官バーカー卿(ハーバート・マーシャル)の屋敷に招かれるが、パーカー卿の貞淑な妻マリアこそ、サロンの美女だった…
100分にも満たない、短くてシンプルな話だが、しっとりじっくりと描かれる心模様とディートリッヒの美しさとで、緊張感をもって楽しめるメロドラマ(コメディというにはしっとりしすぎている)。ゆったりしたカメラ移動やライティングで、さすがはルビッチな艶っぽさが横溢。説明はごく控えめに抑えられているが、仕事一番!の夫に淋しい思いをしている妻、ただただ恋に身を焼く男、油断?していた所が突然妻を失う危機にあることに気づいて愕然とする夫、それぞれの立ち位置心情が非常にスムーズに伝わってくる。うまいな。
ディートリッヒはちょっとカマトト演技だが、怒涛の口説き、熱い視線で迫るメルヴィン・ダグラスが意外なくらいカッコよく見えてびっくりした(若い頃の彼は、「ニノチカ」あたりしか見てない)。片エクボがイミシンな表情をひきたてる。「極楽特急」ですんごく粋だったハーバート・マーシャルは、今回無粋な仕事人間でちょっとがっかりしたが、終盤のうちしおれた姿には別の意味でちょっとシビれた(笑)
オマケはエドワード・エヴェレット・ホートン。やっぱり何かヘンな執事(従僕)で、前半のコメディリリーフ。
ものすごく面白いとかいうのじゃないし、この奥さんも困ったやっちゃなあと理性では思うけど(彼女に恋する男はとばっちりみたいなもんですからね)、ルビッチ・タッチってやつですか。
ほろりと品よく酔わされます(*^^*)
でもまあ小品だし★は三つでいいか。たいした内容でないものをとても綺麗に見せられた感触。
パリのサロンで、ボルトン(メルヴィン・ダグラス)は謎めいた美女(マレーネ・ディートリッヒ)と出会う。一目で彼女に夢中になったボルトンだが、懸命の口説きにも、彼女はディナーを付き合ってくれただけで名も告げずに姿を消してしまう。その後、ボルトンは親しくなった英国の敏腕外交官バーカー卿(ハーバート・マーシャル)の屋敷に招かれるが、パーカー卿の貞淑な妻マリアこそ、サロンの美女だった…
100分にも満たない、短くてシンプルな話だが、しっとりじっくりと描かれる心模様とディートリッヒの美しさとで、緊張感をもって楽しめるメロドラマ(コメディというにはしっとりしすぎている)。ゆったりしたカメラ移動やライティングで、さすがはルビッチな艶っぽさが横溢。説明はごく控えめに抑えられているが、仕事一番!の夫に淋しい思いをしている妻、ただただ恋に身を焼く男、油断?していた所が突然妻を失う危機にあることに気づいて愕然とする夫、それぞれの立ち位置心情が非常にスムーズに伝わってくる。うまいな。
ディートリッヒはちょっとカマトト演技だが、怒涛の口説き、熱い視線で迫るメルヴィン・ダグラスが意外なくらいカッコよく見えてびっくりした(若い頃の彼は、「ニノチカ」あたりしか見てない)。片エクボがイミシンな表情をひきたてる。「極楽特急」ですんごく粋だったハーバート・マーシャルは、今回無粋な仕事人間でちょっとがっかりしたが、終盤のうちしおれた姿には別の意味でちょっとシビれた(笑)
オマケはエドワード・エヴェレット・ホートン。やっぱり何かヘンな執事(従僕)で、前半のコメディリリーフ。
ものすごく面白いとかいうのじゃないし、この奥さんも困ったやっちゃなあと理性では思うけど(彼女に恋する男はとばっちりみたいなもんですからね)、ルビッチ・タッチってやつですか。
ほろりと品よく酔わされます(*^^*)
でもまあ小品だし★は三つでいいか。たいした内容でないものをとても綺麗に見せられた感触。
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