長かった。長すぎでした。
でもやっとこ自宅からネットできとります。なんとかならんかったのかNTT。
とりあえずYoutubeとか動画サイト、BlavelyDefaultなどブラウザゲーサイト、丘けい子さん公式サイトへいってマンガを読むとかの時は確実に前より早くなってます。
そりゃこんだけ待ってて前とかわらないとかだと怒るよフレッツ(苦笑)
でもやっとこ自宅からネットできとります。なんとかならんかったのかNTT。
とりあえずYoutubeとか動画サイト、BlavelyDefaultなどブラウザゲーサイト、丘けい子さん公式サイトへいってマンガを読むとかの時は確実に前より早くなってます。
そりゃこんだけ待ってて前とかわらないとかだと怒るよフレッツ(苦笑)
ネットを見るためのアレコレが、かなり面倒になってきたが…NTT工事まであと少し。水曜には開通するようだ。
…しかし、ちょっとひどいんじゃないかしら。ニフティ経由なせいもあるかもだが、4月8日に申し込んでいたんだよ~
NTTなんかきらいだー!いまさらあとへは引けないんだけども…
引越しの片付けはちっとも進まない。なんとかTVとDVDデッキはつないだので録画したものなどは見れるがそんな時間も…しくしく。
…しかし、ちょっとひどいんじゃないかしら。ニフティ経由なせいもあるかもだが、4月8日に申し込んでいたんだよ~
NTTなんかきらいだー!いまさらあとへは引けないんだけども…
引越しの片付けはちっとも進まない。なんとかTVとDVDデッキはつないだので録画したものなどは見れるがそんな時間も…しくしく。
恋する王子と受難の姫君 (ビーズログ文庫)
2013年5月22日 読書
小椋春歌著。
超大国のイケメン王子に気に入られ、しつこくつきまとわれて困惑する、天涯孤独な若い兵士ミラ(♂)。まだ十代とはいえあまりにも男らしさの足りない容貌体格のミラには、子どもの頃の記憶もない。そんなミラの真の姿とは…
剣と魔法の世界を舞台にした(といっても剣も魔法もちょっとだけ)、ファンタジー系ラブコメ。(注:BLに非ず。主人公は元々は女性だった、という無茶な話であった…)
剣の腕も優れたハイレベルな貴公子と思いきや、一歩間違えばストーカーまがい?のヒーローと、軽くて軽くて仕方のないその従者マーシュのやりとりが可笑しい。
ここまでてってー的に相手に嫌われてる状態に陥るヒーローは珍しいかもね。
ヘンな話だし文章もそんなにうまくないけど、キャラ設定や会話が一応笑えるので楽しめた。続編が何冊も出てるようだけど、ここまできてどう続編で引っ張るのだろうか。
とはいえ、マーシュ君のアホっぷりが気に入ったので続巻にも予約をつけてみた。さてどうなるか。
超大国のイケメン王子に気に入られ、しつこくつきまとわれて困惑する、天涯孤独な若い兵士ミラ(♂)。まだ十代とはいえあまりにも男らしさの足りない容貌体格のミラには、子どもの頃の記憶もない。そんなミラの真の姿とは…
剣と魔法の世界を舞台にした(といっても剣も魔法もちょっとだけ)、ファンタジー系ラブコメ。(注:BLに非ず。主人公は元々は女性だった、という無茶な話であった…)
剣の腕も優れたハイレベルな貴公子と思いきや、一歩間違えばストーカーまがい?のヒーローと、軽くて軽くて仕方のないその従者マーシュのやりとりが可笑しい。
ここまでてってー的に相手に嫌われてる状態に陥るヒーローは珍しいかもね。
ヘンな話だし文章もそんなにうまくないけど、キャラ設定や会話が一応笑えるので楽しめた。続編が何冊も出てるようだけど、ここまできてどう続編で引っ張るのだろうか。
とはいえ、マーシュ君のアホっぷりが気に入ったので続巻にも予約をつけてみた。さてどうなるか。
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マイケル・ケイン著。
映画出演に際して自分が工夫や努力をしてきたこと、見聞きしてきたことのあれこれを書いた軽いエッセイ。90年代に出た本なので、最近のことは書いてない。
我がごひいきリチャード・ウィドマーク様に、ほんのちょっとだけ触れてる記述があるというので読んで見ました(バカ)。
「スウォーム」のセットで、フォンダと二人して、西部劇に何度も出てると必ず片耳を悪くするんだよ~とか、ちと怪しげなアドヴァイスをケインにくれるウィドマーク。真偽はともかく(だってウィドマーク様は西部劇に出るようになる前から片耳が悪かった筈だから)、そんなに変わった話は出てこないけど、ケインが意外に素直で常識家であったとわかる一冊(笑)
「スウォーム」は私も昔映画館でみたけど(ウィドマーク様見たさに行った)、ほとんど中身は覚えていない。ハチの大群と戦うパニック映画だったけど、なつかしの大スター(カメオ出演)の大群しか、見るところはなかったような気がします(笑)
映画出演に際して自分が工夫や努力をしてきたこと、見聞きしてきたことのあれこれを書いた軽いエッセイ。90年代に出た本なので、最近のことは書いてない。
我がごひいきリチャード・ウィドマーク様に、ほんのちょっとだけ触れてる記述があるというので読んで見ました(バカ)。
「スウォーム」のセットで、フォンダと二人して、西部劇に何度も出てると必ず片耳を悪くするんだよ~とか、ちと怪しげなアドヴァイスをケインにくれるウィドマーク。真偽はともかく(だってウィドマーク様は西部劇に出るようになる前から片耳が悪かった筈だから)、そんなに変わった話は出てこないけど、ケインが意外に素直で常識家であったとわかる一冊(笑)
「スウォーム」は私も昔映画館でみたけど(ウィドマーク様見たさに行った)、ほとんど中身は覚えていない。ハチの大群と戦うパニック映画だったけど、なつかしの大スター(カメオ出演)の大群しか、見るところはなかったような気がします(笑)
デート・ア・ライブ4 五河シスター (富士見ファンタジア文庫)
2013年5月15日 読書
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やっとこ左手の傷の抜糸がすんだ。
結局つっぱって痛かったのはむしろ縫った糸のせい?ってくらい楽になった。
よかったよかった。やっぱり何かとやる気がでないもんねえ。
結局つっぱって痛かったのはむしろ縫った糸のせい?ってくらい楽になった。
よかったよかった。やっぱり何かとやる気がでないもんねえ。
デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)
2013年5月12日 読書
初の“凶悪”そうな精霊。もちろん美少女だけど。
妹がらみで急に設定がひろがり、ちょーご都合主義?だったことも何かうらがあるらしいとようやく明示された。そういや蒼穹のカルマもずいぶん話が進んでから世界観が明確になったっけ…
ピンチ場面で、次館にぐーんと引いて終わり。
ハーレム系で、オンナノコたちの中で一番変なのが、唯一の普通?の人間(折紙)、というのは笑える。
妹がらみで急に設定がひろがり、ちょーご都合主義?だったことも何かうらがあるらしいとようやく明示された。そういや蒼穹のカルマもずいぶん話が進んでから世界観が明確になったっけ…
ピンチ場面で、次館にぐーんと引いて終わり。
ハーレム系で、オンナノコたちの中で一番変なのが、唯一の普通?の人間(折紙)、というのは笑える。
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機龍警察(ハヤカワ文庫JA)
2013年5月10日 読書
月村了衛著。
近未来SF警察小説。
パトレイバーみたいな、人型ハイテク機甲兵装を駆使して特殊任務にあたる特捜部。
テロリストや犯罪者もそーゆーのを使うようになってきて普通のパトカーや警官や機動隊じやまにあわなくなってきた時代ということで。
設立時からイロイロあって、例外的措置に満ちた特捜部の切り札「機龍」の搭乗者三人は、傭兵あがりの日本人、ロシアから来た刑事くずれ、そしてアイルランドのワケアリ美女…
身内であるはずの警察からもハプられまくる彼らの活躍を描く。
三人の搭乗者が中心でははあるが、なぜか外務省出身なボスとか、過去あるメンテ担当者とか、対照的な性格の副官たちとか、群像劇っぽい感じであきさせない。
ハードボイルドタッチで辛口のユーモアをちりばめ、アクションもテンポがよくて面白い。続編も読もうっと。
近未来SF警察小説。
パトレイバーみたいな、人型ハイテク機甲兵装を駆使して特殊任務にあたる特捜部。
テロリストや犯罪者もそーゆーのを使うようになってきて普通のパトカーや警官や機動隊じやまにあわなくなってきた時代ということで。
設立時からイロイロあって、例外的措置に満ちた特捜部の切り札「機龍」の搭乗者三人は、傭兵あがりの日本人、ロシアから来た刑事くずれ、そしてアイルランドのワケアリ美女…
身内であるはずの警察からもハプられまくる彼らの活躍を描く。
三人の搭乗者が中心でははあるが、なぜか外務省出身なボスとか、過去あるメンテ担当者とか、対照的な性格の副官たちとか、群像劇っぽい感じであきさせない。
ハードボイルドタッチで辛口のユーモアをちりばめ、アクションもテンポがよくて面白い。続編も読もうっと。
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引越したはいいけど、まだまだハコをあけきらないうちに、昨晩左手を怪我して救急診療に走るハメに、親指の外側に3センチ程の長さの切り傷作って数針縫いました。自転車置き場で家族の自転車が倒れて来たのを何気なくうけとめようと手を出したら何かがザクリと。夜だったし何にヤられたのかいまだによくわかりませんが、不幸。縫うなんて子供の頃以来だなあ。
あーあ、よけいに片付かないなあ…
ネット環境もTV環境も整わないのに…くすん。
あーあ、よけいに片付かないなあ…
ネット環境もTV環境も整わないのに…くすん。
田牧大和著。時代小説。しかも文楽、人形浄瑠璃一座のオハナシとあって手を出した。
江戸の新興一座の、芸に厳しいクールな美形の人形遣い八十次、真面目で才能もあるのに致命的に気が弱い、若い太夫雲雀が中心だが、群像劇と言ってもいい書きぶりだ。強気で調子のいいもう一人の人形遣い毅助、上方じこみの実力派ベテラン三味線弾き幹右衛門、曲者の座元と大層きっぷのよいその娘芳紀15才(笑)、などと登場人物は多彩。
文楽好きだから面白く読めた。が、時代の雰囲気描写は人物紹介に追われてやや物足りない。続編、期待&希望。
江戸の新興一座の、芸に厳しいクールな美形の人形遣い八十次、真面目で才能もあるのに致命的に気が弱い、若い太夫雲雀が中心だが、群像劇と言ってもいい書きぶりだ。強気で調子のいいもう一人の人形遣い毅助、上方じこみの実力派ベテラン三味線弾き幹右衛門、曲者の座元と大層きっぷのよいその娘芳紀15才(笑)、などと登場人物は多彩。
文楽好きだから面白く読めた。が、時代の雰囲気描写は人物紹介に追われてやや物足りない。続編、期待&希望。
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汚部屋からゴミ屋敷へ。
2013年5月5日 日常三日がかりの引越しがすみ…といっても、家の中はゴミだらけでまだあけ切れてないダンボールもいっぱい。
明日はゴミ出し日かつ休みなのが救いだが(今日はすべてを家族にまかせて出勤したよ!眠くて死にそうだったよ!)、さあどこまでできるかな。いろいろ準備不足もあって、ネットはもちろんTVさえまだつながらないマイホーム・スイート・ホーム。今これを書いてるのは、新居じゃないんですよ(爆)
まあがんばります。
明日はゴミ出し日かつ休みなのが救いだが(今日はすべてを家族にまかせて出勤したよ!眠くて死にそうだったよ!)、さあどこまでできるかな。いろいろ準備不足もあって、ネットはもちろんTVさえまだつながらないマイホーム・スイート・ホーム。今これを書いてるのは、新居じゃないんですよ(爆)
まあがんばります。
連休に引越し(近所にだけど)。光にするつもりが工事予定が遅れていて工事日がわかるのがやっと連休明けとな(涙)
しばらくの間、ネットサーフに問題が出て、コメントへのお返事等遅れるかもしれません。
新居はしばらくつながらない。休みの日なら、旧居にネットサーフしにいったりするかも?
メールやこの日記は携帯通じてでもできるが。
(ガラケーだけどそのくらいはできる☆)
まずは明日の家具移動がうまくいくかどうかなんだけど…
前回の引越し時は、ことごとく読みが間違ってて泣いた。測りまくったのになぜ…
今回は、すでにカーテンレールをあわててそろえたら間違っていたり窓の位置の関係で使えると思ったのが使えなかったりと出だし不調。タンス・ボックスリストを作ったり前回よりまじめにやってるのに。うーうー。
しばらくの間、ネットサーフに問題が出て、コメントへのお返事等遅れるかもしれません。
新居はしばらくつながらない。休みの日なら、旧居にネットサーフしにいったりするかも?
メールやこの日記は携帯通じてでもできるが。
(ガラケーだけどそのくらいはできる☆)
まずは明日の家具移動がうまくいくかどうかなんだけど…
前回の引越し時は、ことごとく読みが間違ってて泣いた。測りまくったのになぜ…
今回は、すでにカーテンレールをあわててそろえたら間違っていたり窓の位置の関係で使えると思ったのが使えなかったりと出だし不調。タンス・ボックスリストを作ったり前回よりまじめにやってるのに。うーうー。
任務外作戦 下 (創元SF文庫)
2013年5月1日 読書
面白かった…
マイルズ、また自爆してるし…(あんなに頭がいい人なのにね。しかしエカテリンも頭いいな~)
読んでたら、引越しの準備が全然はかどらなかった。
もう明日は仕事なのでろくに準備できないのに。これでいいのかッ?
(引越しといっても近所にです。でも家をからっぽにしないといけないのは一緒だしね)
マイルズ、また自爆してるし…(あんなに頭がいい人なのにね。しかしエカテリンも頭いいな~)
読んでたら、引越しの準備が全然はかどらなかった。
もう明日は仕事なのでろくに準備できないのに。これでいいのかッ?
(引越しといっても近所にです。でも家をからっぽにしないといけないのは一緒だしね)
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任務外作戦 上 (創元SF文庫)
2013年4月29日 読書首の姫と首なし騎士 華麗なる背信者 (角川ビーンズ文庫)
2013年4月27日 読書
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国立文楽劇場「心中天網島」
2013年4月26日 文楽
四月公演、演目の二つ目を見に行って来ました。
まさかここまで忙しくなろうとは思っていなかったので…とはいえ、ひとつのピークを越えたといえば越えたとこなので、ちょうどよかったかも?
しかし、過労気味だったせいか、四月初めの「伽羅先代萩」とほぼ同じ席、かなり前の方の席だったのに、最初ちっともよく見えなくて、人形のカオも人形遣いさんのカオも焦点が合わなくて、愕然としました…
目薬さして、二つめの段からは、四月なみに見えて来たのですこし胸をなでおろしましたが。眼精疲労たまってたんかな…やだな…
作者は近松門左衛門。
去年のサマーレイトショー「曽根崎心中」で初めて文楽を見て大ハマリした私だが、心中系のいわゆる世話物が嬉しいというわけでは必ずしもない。だって、心中する男って、たいがいイマイチどーしょーもなさげな男だもん。(時代物の“英雄”だって、今の目で見ると『義理』を通すための無茶と無理でできあがってるようなもんだけどサ)
紙屋治兵衛は、できた奥さんと二人の子供もいるのに、遊女小春と深い仲。身請けまではままならず、心中を約束したものの、周囲の説得で小春は黙って身を引こうとする。裏切られたと思って見苦しく荒れる治兵衛だが…
ほんとにどーしょーもない男だ。彼を死なせぬよう妻おさんに頼みこまれて黙って泥をかぶる小春、彼女の誠意を知るからこそ、どたんばで「一人で死ぬ気の小春さんを助けてやって!あなたのプライドを優先して!」と、なけなしの家財を自ら夫に差し出すおさん。
女二人のほうがよっぽどデキた人間だし、ここに至って治兵衛は(おそらく)両方の女にホレ直す。けれども、時すでに遅し。彼は結局、小春とともに死んでやることくらいしか出来ない。しかもしっかと互いを帯で結びつけてからこと切れた曽根崎心中とは違い、小春を手にかけたあと、治兵衛は一歩離れて首を吊る。心中なのに?でも、おさんを思うと、甘甘に二人くっついて死ぬこともできなかったのではないか…と、しみじみ哀しくみじめな死にざまだ。
それにしても最後まで、中途半端なダメ男、治兵衛。
でもそれが案外と納得がいっちゃうのは、治兵衛の周囲に妙に濃厚な情愛が満ちすぎているという設定によるのではなかろうか。おさんが小春に文を送るのはわかるけど、小春に意見しようと変装までしてしゃしゃり出てくる治兵衛の兄孫右衛門。…お兄さん、ちょっとブラコンなことないですか。妻おさんは従妹、姑は叔母、きっと幼い頃から知った仲。
治兵衛はダメな奴だけど、周囲がかまいすぎたから悪所通いで遊女相手に「これぞ恋!」と盛り上がっちゃったんではなかろうか。
などと、主人公のダメっぷりに、何故か説得力が漂ってくるのはやはり近松の偉さなのかな。
前に座っていたヒトが信じられないくらい頭を高くして見ていたのでかなり見づらく、苦労しながら見たせいか、ギリギリまで涙は出なかったが、なんというか感心した。
最後の中途半端さには、ホロリとさせられたが…。若々しさが先に立つ、甘美な「曽根崎心中」とはまた違った、ほんとにほろ苦い、ホロリであった。
治兵衛と小春は玉女さんと勘十郎さん。ふるふるとチワワのようにふるえてばかり、泣いてばかりの小春は可愛かった…
治兵衛は、何かと言うとものかげから覗いたり、ものかげに隠れたりしてばっかりの情けない奴(内蔵助とかとエライ違いだ!)。ものかげから玉女さんと治兵衛の人形がする~と頭をもたげてくるところなど、妙に可愛かった。(←多分まちがった観賞…)
清十郎さんのおさんの、「できた妻」っぷりも良かったなあ。己の恵まれぶりに気づいていない治兵衛ってアホだよ。でも、こういうアホな状況って…きっとあるよなあ。説得力あるよ、うん。
義太夫方面では、咲大夫さんのメリハリのきいた語りが特に印象的でした。
(しろーとなんで、あまり真に受けすぎず読んで下さい)
夏の公演のチラシもできてた。さあ、また、切符申込むゾ~
まさかここまで忙しくなろうとは思っていなかったので…とはいえ、ひとつのピークを越えたといえば越えたとこなので、ちょうどよかったかも?
しかし、過労気味だったせいか、四月初めの「伽羅先代萩」とほぼ同じ席、かなり前の方の席だったのに、最初ちっともよく見えなくて、人形のカオも人形遣いさんのカオも焦点が合わなくて、愕然としました…
目薬さして、二つめの段からは、四月なみに見えて来たのですこし胸をなでおろしましたが。眼精疲労たまってたんかな…やだな…
作者は近松門左衛門。
去年のサマーレイトショー「曽根崎心中」で初めて文楽を見て大ハマリした私だが、心中系のいわゆる世話物が嬉しいというわけでは必ずしもない。だって、心中する男って、たいがいイマイチどーしょーもなさげな男だもん。(時代物の“英雄”だって、今の目で見ると『義理』を通すための無茶と無理でできあがってるようなもんだけどサ)
紙屋治兵衛は、できた奥さんと二人の子供もいるのに、遊女小春と深い仲。身請けまではままならず、心中を約束したものの、周囲の説得で小春は黙って身を引こうとする。裏切られたと思って見苦しく荒れる治兵衛だが…
ほんとにどーしょーもない男だ。彼を死なせぬよう妻おさんに頼みこまれて黙って泥をかぶる小春、彼女の誠意を知るからこそ、どたんばで「一人で死ぬ気の小春さんを助けてやって!あなたのプライドを優先して!」と、なけなしの家財を自ら夫に差し出すおさん。
女二人のほうがよっぽどデキた人間だし、ここに至って治兵衛は(おそらく)両方の女にホレ直す。けれども、時すでに遅し。彼は結局、小春とともに死んでやることくらいしか出来ない。しかもしっかと互いを帯で結びつけてからこと切れた曽根崎心中とは違い、小春を手にかけたあと、治兵衛は一歩離れて首を吊る。心中なのに?でも、おさんを思うと、甘甘に二人くっついて死ぬこともできなかったのではないか…と、しみじみ哀しくみじめな死にざまだ。
それにしても最後まで、中途半端なダメ男、治兵衛。
でもそれが案外と納得がいっちゃうのは、治兵衛の周囲に妙に濃厚な情愛が満ちすぎているという設定によるのではなかろうか。おさんが小春に文を送るのはわかるけど、小春に意見しようと変装までしてしゃしゃり出てくる治兵衛の兄孫右衛門。…お兄さん、ちょっとブラコンなことないですか。妻おさんは従妹、姑は叔母、きっと幼い頃から知った仲。
治兵衛はダメな奴だけど、周囲がかまいすぎたから悪所通いで遊女相手に「これぞ恋!」と盛り上がっちゃったんではなかろうか。
などと、主人公のダメっぷりに、何故か説得力が漂ってくるのはやはり近松の偉さなのかな。
前に座っていたヒトが信じられないくらい頭を高くして見ていたのでかなり見づらく、苦労しながら見たせいか、ギリギリまで涙は出なかったが、なんというか感心した。
最後の中途半端さには、ホロリとさせられたが…。若々しさが先に立つ、甘美な「曽根崎心中」とはまた違った、ほんとにほろ苦い、ホロリであった。
治兵衛と小春は玉女さんと勘十郎さん。ふるふるとチワワのようにふるえてばかり、泣いてばかりの小春は可愛かった…
治兵衛は、何かと言うとものかげから覗いたり、ものかげに隠れたりしてばっかりの情けない奴(内蔵助とかとエライ違いだ!)。ものかげから玉女さんと治兵衛の人形がする~と頭をもたげてくるところなど、妙に可愛かった。(←多分まちがった観賞…)
清十郎さんのおさんの、「できた妻」っぷりも良かったなあ。己の恵まれぶりに気づいていない治兵衛ってアホだよ。でも、こういうアホな状況って…きっとあるよなあ。説得力あるよ、うん。
義太夫方面では、咲大夫さんのメリハリのきいた語りが特に印象的でした。
(しろーとなんで、あまり真に受けすぎず読んで下さい)
夏の公演のチラシもできてた。さあ、また、切符申込むゾ~
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4 (講談社ラノベ文庫)
2013年4月25日 読書
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首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)
2013年4月24日 読書
睦月 けい著。
シリーズ第四弾。
あいかわらず、文章はイマイチ。というか、王家の人々(成り上がってあまり間が無いとしても)とその周辺の人々(使用人含む)の話し方が壊滅的にヘンなところがある。もうちょっと歴史物語とか読んだほうがいいんじゃないかしらこの著者。読ませたほうがいいんじゃないかしら編集者!
…なのにもかかわらず、なんでか読まされてしまうのは、主人公の語り口が個性的だからだろう。姫だけど、不遇な育ち方のせいもあって、ひっこみじあんで劣等感が結構強く、そのくせ皮肉屋で、本好きなせいか妙に理屈っぽい(独白のだらだらと長ったらしい事と言ったら!)、けれども芯は頑張り屋さん。
様々な危機を乗り越えるうち、誤解もあって「大変残念な姫」だったのが少しずつ、周りの人間からも認められつつある。そのへんは気持ちが良いオハナシとなっている。
このテの恋愛入り王宮ファンタジーとしては、手触りに独特なものがあるので結構ファンもついているらしい。
が、飽きられる前に、何とかもうワンランク、大きく化けてほしいものです。
シリーズ第四弾。
あいかわらず、文章はイマイチ。というか、王家の人々(成り上がってあまり間が無いとしても)とその周辺の人々(使用人含む)の話し方が壊滅的にヘンなところがある。もうちょっと歴史物語とか読んだほうがいいんじゃないかしらこの著者。読ませたほうがいいんじゃないかしら編集者!
…なのにもかかわらず、なんでか読まされてしまうのは、主人公の語り口が個性的だからだろう。姫だけど、不遇な育ち方のせいもあって、ひっこみじあんで劣等感が結構強く、そのくせ皮肉屋で、本好きなせいか妙に理屈っぽい(独白のだらだらと長ったらしい事と言ったら!)、けれども芯は頑張り屋さん。
様々な危機を乗り越えるうち、誤解もあって「大変残念な姫」だったのが少しずつ、周りの人間からも認められつつある。そのへんは気持ちが良いオハナシとなっている。
このテの恋愛入り王宮ファンタジーとしては、手触りに独特なものがあるので結構ファンもついているらしい。
が、飽きられる前に、何とかもうワンランク、大きく化けてほしいものです。
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ふらふら。とはいえひとつピークを超えた、はず。
2013年4月23日 日常行事というか企画というかを1コやっつけて、ちょっと一息。
眠くてふらふらだ~
今日明日はちゃんと睡眠時間をとって、あさっての文楽に備えよう(今回は絶対、寝るまいぞ)。
眠くてふらふらだ~
今日明日はちゃんと睡眠時間をとって、あさっての文楽に備えよう(今回は絶対、寝るまいぞ)。
仏果を得ず (双葉文庫)
2013年4月21日 読書
三浦しをん著。
2年ほど前に一度読んでた。まあまあ面白かった。
ただしその頃は、文楽など一切見たことがなかった。
ところが、いまや「文楽劇場友の会」にまで入ってる私である。
読み返して見ると。
……!
うわー、めっちゃくちゃ面白いじゃないの!!!
背景がわかるだけでこんなに違うのね。
若手の大夫、健クンの恋愛ストーリーだけでなく、芸と恋の悩みの背後でアレコレ肴にされたりBGMとなったり、で名があがる演目の大半が、部分的になら舞台やTVで見ていたり(当該部分でなく別の段だった場合も含めて)、内容について本で知っていたりという状況で読むと、なるほどなるほどと膝を打ちまくりなんである。
作者がノリノリで書いていることがヒジョーによくわかる。そのぶん軽いところもあるけど。
主人公が健よりも「文楽」になってる気もするし…
でもまあ、ほんと、文楽面白いよね…(*^^*)
2年ほど前に一度読んでた。まあまあ面白かった。
ただしその頃は、文楽など一切見たことがなかった。
ところが、いまや「文楽劇場友の会」にまで入ってる私である。
読み返して見ると。
……!
うわー、めっちゃくちゃ面白いじゃないの!!!
背景がわかるだけでこんなに違うのね。
若手の大夫、健クンの恋愛ストーリーだけでなく、芸と恋の悩みの背後でアレコレ肴にされたりBGMとなったり、で名があがる演目の大半が、部分的になら舞台やTVで見ていたり(当該部分でなく別の段だった場合も含めて)、内容について本で知っていたりという状況で読むと、なるほどなるほどと膝を打ちまくりなんである。
作者がノリノリで書いていることがヒジョーによくわかる。そのぶん軽いところもあるけど。
主人公が健よりも「文楽」になってる気もするし…
でもまあ、ほんと、文楽面白いよね…(*^^*)