海堂氏のぶっとび大学病院シリーズ(違)、スピンオフ。

時代は1988年。グッチー先生なんかまだ学生です(出番はほとんどなし)。
ダンディな古狸・高階院長の若い頃とかが、なかなかよろしい。
まだちょっとだけ青くて素敵です。
いや、視点は若い駆け出し研修医で、「ブラックジャックによろしく」ばりなハナシになってるんですけど…でも影の主役かな、高階氏。
羽目の外し方が(この人にしては)控えめで、「ナイチンゲール」や「螺鈿」のような幻想的な要素もないので、ある意味非常にすっきりさわやかにまとまってるといえるかもしれません。
ゴッドハンドたちの舌戦は相変わらず鮮やかで楽しく、現役時代の藤原婦長とか、おなじみさんの若い頃がちらちら出るのはファンサービスか。

これもまた、夢中で読んじゃいましたよ私は(*^^*)

ISBN:4062142546 単行本 海堂 尊 講談社 2007/09/21 ¥1,680
チュー先生はうでききで、どんなむし歯もたちまちなおしてしまいます。こがらな体をいかして、ちりょうをするので、大きな動物には、とくに人気があります。でも、ネズミですから、きけんな動物のちりょうはしません。ところがある日、キツネのしんしが、いたむ歯をおさえてなきながらやってきました…。

読書の秋です。
「おはなし会」の増える季節でもあります。

今日はコドモがらみで屋外焼肉大会に出かけてて、本など読めてないので、ひそかなお気に入り絵本の話。

チュー先生と奥さんはとってもいい人たちなので、つい気の毒に思って、キツネの治療を開始してあげちゃいます。
でもやっぱりキツネは「歯が治ったら先生を食っちゃいけないかなぁ」なんて考えちゃってて、先生たちもそれを察知するのですが、彼らは途中で逃げ出すのではなく、治療をすませてしかも自分たちも助かる方法を一生懸命考える。凄いぞ。以下二行引用。

チュー先生はきっぱりと、「いったんしごとをはじめたら、わたしはなしとげる。(うおー、カッコいいっす。先生!)
おとうさんもそうだった。」

…ここがまた、なかなか出ないセリフ、古きよき時代な名セリフ!シビれますなぁ(*^^*)

今のコドモがシビれてくれるかどうかはワカランけど。
息子にこう言わせられるような親になりたいもんですね、はは。

キツネとネズミという昔ながらの危険な関係をベースにしつつ、危機回避は職業人としてのプライドを維持しながら…という、意外とオトナな展開の絵本。

大きな動物の治療の際は、滑車やロープの大仕掛けな設備を使って、宙吊りになってドリルをかけるチュー先生。そんな、特別治療室の絵もめちゃ楽しいのですが、ヘタするとオトナの方が嬉しくなるかもしれない、小粋なおはなしでした☆
絵はちっちゃい子も楽しめるけど、話は少し大きい子の方が受けそうです。

画像出ないのは残念なので、表紙の見られるリンク…
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1727

ISBN:456600290X 大型本 ウィリアム スタイグ 評論社 1991/05 ¥1,365
いよいよ闘技会も決勝戦へ!
こういうのって、むやみに引き伸ばされるけど楽しいんだよね。
こういうの、書きたいな♪(ないだろうけど)

タイス篇もいよいよ大詰め…怪我人続出でどうなるんだ脱出は!

ISBN:4150309035 文庫 栗本 薫 早川書房 2007/10 ¥567
神坂一の新シリーズ。
一番最初の「スレイヤーズ!」が好きすぎたせいか、「日帰りクエスト」以外は、この人の新シリーズ!といっても、読んだら結局期待が大きすぎたかなってことも割とあったのですが、今度のはチョット違うぞ。
(日帰りクエストは四冊しかないミニシリーズだが大傑作だ!)

なんかちょっと、実験的というか冒険的というか…
なんか微妙に文体違ってきてるし。
特に第二話、次第に精神的に追い詰められてゆくヒロインの描写は凄かったなあ。電車の中で読んでいて涙が出そうになって困ったよ、笑えすぎて(爆)
作者みずから「一発芸的」とおっしゃる、徹底したナンセンスさが実に楽しい。

スレイヤーズすぺしゃるのように、そう何巻も何巻も書き続けられるネタではないかもしれないが、頑張って欲しいデス!

ところで一昨日、映像特典としてウィドマーク・インタビューが収録されてるってんで脊髄反射的に注文してしまったUK版「死の接吻」ですが、あとで気付いて調べると、どうやら、そのさらに一日前、海外サイト上で見つけてちょっとずつ読んでた(英文だから)彼のインタビュー記事と同じものなような気配が…
うーん…
でもまあ…
ネットショッピングとは決して後悔しないこと…
後悔すると身も心も「諸貧苦」になるだけである(^^;)
早くDVD、来ないっかなっ♪

ISBN:4044146187 文庫 神坂 一 角川書店 2007/08/31 ¥540

シネマ今昔問答

2007年10月20日 読書
これの続編「望郷篇」はだいぶ以前に読んだのだが、ウッカリ「正篇」読みそびれていたことに気付いて、図書館で見かけて借りた。

基本的に私のクラシック映画好きの引金は、六割和田さん、四割小林信彦さんて感じ。
「拾った女」のイラストがあった。嬉しいな〜

ISBN:4403210848 単行本 和田 誠 新書館 2004/01 ¥1,890
読めば読むほど、Vistaって鬱陶しげだなあ。
だいたいウィンドウズキー+Eでエクスプローラを開くショートカットキーが消えたと聞くだけで激しく萎える。
エクスプローラを直接開くショートカットキーが存在しないなんて、そんな…(私はキーボード派ショートカット派だ!)

職場でもOfficeがバージョンアッブするときいたのでちょっと喜んだら、2003の端末が2007になるのではなく、一部2000だった端末(忘れてた)が2003になっただけだった。

職場が2003メインだから、家のPC買い換えたいのに買い換えられない。何でかというと今新PC買うとどうせVista+2007入りのしかないからだ…
それが、職場が2007になるなら新PCの決断も、と思ったのに(-"-;)

そして…2003になった端末で文章書こうとすると、IMEがアホになっていた(泣)
そういや家のPC、2002まではPC買い換えてもそれまでのIMEをまるごとコピーしながら快適に文章入力していたのに、2003になったらこれまでのような「前からのIMEをそのまんま使う」テが使えなくなってて、IME馬鹿になりやがって〜!!と激怒したことがあったっけ。

…あれの再現かい(T^T)

ほんと、Microsoftって馬鹿だよ…

ISBN:4896273516 単行本 飯島 弘文 メディア・テック出版 2007/05 ¥1,764
シリアス外伝終了。
うーん…

でも、「ストレイト・ジャケット」も、面白い!と思え始めたのは三、四冊いってからだったしなあ。
まあギャグ本篇の刊行も待って、それから…

ISBN:4829119624 文庫 榊 一郎 富士見書房 2007/09/20 ¥609
うーん…どのデータも画像なしなのか…(T^T)

久々に紫堂恭子作品を一気に読む。
ファンタジーなんだか近代なんだかよくわからん風俗ですが、この人の絵だと何でもありな感じでそれほど気にならない(笑)
学生トリオの中では、一番コドモっぽいアリアンがやっぱり楽しい。この元気さはすばらしいですよね。
ちっとも成長しないようでも、もともと実にいいモノ持ってるってか…

ISBN:B00006LNWI コミック 紫堂恭子 角川書店
「筋の通った話は虫が好かねえ」
反骨、偏屈のキャラを描かせては出色の著者ですな。

最新作「吉岡清三郎貸腕帳」が面白かったので、読んでみました。デビュー作。
短編集なので、主人公は剣豪や腕っ節の強いヤツとは限らず、かなりヘンな話もまじっている。癖の強いユーモアのセンスの持ち主なご様子。
私は表題作と、頑固ジジイ威風堂々の「女難街道」が気に入りました。

ISBN:4062133369 単行本 犬飼 六岐 講談社 2006/03 ¥1,890

ちんぷんかん

2007年10月7日 読書
若だんなと愉快なアヤカシたち最新作。

だんだんミステリー風味が薄れてファンタジーな感じ。
いや、面白くないわけではないんですけども。
そろそろネタ尽きてきたかな(笑)

ISBN:4104507075 単行本 畠中 恵 新潮社 2007/06 ¥1,470
ふーんまだ外伝出るんだね〜
いちお、お付き合い(普通に面白かった。いつもより軽い感じだけど)。
タイトル通り赤鯨衆誕生の話です。あとは高耶の出る短編。

これを読みつつ、ガン検診へ。
疲れた。バリウム飲むのは十年ぶりくらいだが、バリウム飲むと動く検査台の上でずいぶんジタバタとカラダを動かさせられるのは知らなかった(忘れてたのか?いやしかし…)。

帰宅すると、先日注文したDVD三枚のうち一枚が在庫切れというメールが届いてさらに疲れた。
いや、別にその在庫切れ映画は複数の版が出てるのでまあいい、他所で他の版を買えばいいのだが、申しこんでから二週間以上音沙汰がなくイライラしたのが悔しい…
三枚頼んだうちの別の一枚は、在庫あり1〜3日以内に発送とか書いていたのに、時間がかかるぶんに全部まとめて扱われたのか?あーもうヤダヤダ…
もう、楽天ブックスのコンビニ店頭受け取りなんかやめよう(初めてトライしたのだが)。

ISBN:4086010488 文庫 桑原 水菜 集英社 2007/08 ¥500
ロシアの殺し屋だけに…
なんか湯水のように人が死んでゆくのですが(苦笑)
いいんかこんなんで。でもテンポのよさで結構一気に読まされちゃった。

ISBN:4334076130 新書 大沢 在昌 光文社 2005/06/22 ¥1,000
なんと、弱いけれどもしつこい雨で、運動会は延期になってしまった。
体力的には、少し休まったが、どこまでも痛し痒し。

さて、「天使の牙」の続編である。
相変わらず、己の(本来のものではない)肉体に色々と苦労させられながら戦うヒロインが面白い。
今回は、アスカ同様脳移植を受け、本来は白人=ロシア人なのだが東洋系の肉体をまとっている殺し屋“狼”がラスボスになりそうだ。
「元は金髪と青い目」だったという一行で、反射的に、移植前ビジュアルにリチャード・ウィドマーク様をキャスティングしてしまう私はやっぱりバカでしょうね。だいたい移植前ビジュアルの話などは、どこまで読んでも二度と再び出てきそうにないし(笑)

ISBN:4334076122 新書 大沢 在昌 光文社 2005/06/22 ¥1,000
「イレギュラー」の著者のデビュー作。
ここでも「太陽がいっぱい」は映画原作とも人気ですな。

ISBN:4167719010 文庫 三羽 省吾 文藝春秋 2006/09 ¥610
ふぅ…

なんか信じられないようなミスを(仕事の段取りで)していた…
この春からいろんな自己嫌悪やってるけど中でも最強の部類だ…

ちょうどよく?ヤフオクで買ったコレが届いたので、とりあえずこれで落ち込みをなだめる。
どんな逆境でも、明日も仕事へいかなきゃいけないんだもんね(T^T)

しかしやっぱり傑作だわ「逆境ナイン」。
私が買ったのはこの版じゃなくても少し古い「ワイド版」なんで、思ったよりヤケも酷かったけど、作品そのものの輝きは消せない!
…でも、も少し新しい版にすればよかったかな?(爆)

ISBN:4091573312 コミック 島本 和彦 小学館 2005/04 ¥560
著者お得意の叔父・姪コンビ(+19世紀後半の有名人多数)の遭遇する怪奇冒険譚。
「ラインの虜囚」がよかったから期待したけど(「ライン…」ほどのデキとは思わないけど)、やはりお涼サマよりこういうのの方が充実してるよね。まあ、「ライン」の時は意外さもあって得点がはね上がったのもあるかも。

あとがきには、子供向けって考えずに書いたとかあるけど、とても自然に子供向けになってるとおもいマス。いや、子供に読ますと適度に歴史観とか伝えられていいなーと思った。
「ライン」にはデュマが出てたけど、ここで出張る実在人物で一番出張ってるのは、ディケンズとアンデルセン。そのへんはちゃぁんとオトナも楽しめますな。
あと二作、シリーズで続くらしいです。

ISBN:4652086105 単行本 田中 芳樹 理論社 2007/07 ¥1,470
書店探偵シリーズ最新刊。
やっぱり短編のほうがいいねえ。
日常のささやかな謎を扱うほうがこの作者はイイよ。

小さい謎でも、各話のスリルの盛り上がりはなかなかだし。まあそのぅ、盛り上がりっぷりに比べると、解かれた謎が十分納得するかというと「そこまでせんでもなあ」だったり、細部で気になる瑕疵はなくもないのだが、とにかく「過程」は文句なしにイイ感じ。
「求められる本を、求める人に〜♪」なところ、ウチの職場ともかぶる部分が多く、しかも結構説得力のある描写がされてるので余計に面白いのか。
(カンケイないけど、小学生のインタビューで出た「一番人気のある直木賞作家」は宮部みゆきと思うなあ。時点東野圭吾。作中じゃちょっと書きづらいだろうけど(笑))

本屋限定で事件を考えるの大変でしょうが、更なる精進、期待しています♪

ISBN:4488017398 単行本 大崎 梢 東京創元社 2007/04 ¥1,575
五巻目の商売は、これまででも一番なんだかわからない終わり方をしましたが、とりあえずホロとロレンスが確かめ合ったものがあるからいいのかな?
会話が面白いから楽しめるが、ホロが言わなくても、大変だなあこの先(笑)
どうケリつけるんだろコイツらは(そして作者は)♪

ISBN:4840239339 文庫 支倉 凍砂 メディアワークス 2007/08 ¥620
千花ちゃん最大の晴れ舞台、「くるみ割り人形」。アクシデント続きでスリリングに進行する舞台のかげで、六花ちゃんもひっそりと頑張ってイイとこ見せる(あの見開きグラン・ジュテはトリハダもの!)。ひとつの分野に、才能とか適性とかはひとつではない、いろいろな形が…という面白さ。

…しかし可愛そうだよー、千花ちゃん。あうあう。

ISBN:4840109230 コミック 山岸 凉子 メディアファクトリー 2003/12/22 ¥620

クジラの彼

2007年9月10日 読書
ちょっと疲れた胃腸を抱えて、幸い休日なのでひたすらだらだら。

さて、有川浩のラブコメ短編集!
あいかわらず、勢いあふれるヒロイン(もしくはヒーロー)のぶっとんだ心理描写が楽しいです。さっぱり笑って元気になれます。
既刊の長編「海の底」や「空の中」の登場人物たちの後日談というか恋愛譚も嬉しかったけど、トイレの戦い「ロールアウト」が壮絶でした(笑)

そしてポイント高いのが、なにげに皆「働くオンナ」のラブコメな点かも。説得力ありますよー。

ISBN:4048737430 単行本 有川 浩 角川書店 2007/02 ¥1,470

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