11章「西方の勇者」中。10章からの分岐は、闘技場のあるこちらにしてみました(笑)

クレイン(クラリーネの兄)、ティト(シャニーの姉)、女勇者エキドナ、と、次々仲間にすべきキャラが段階的に出てくるし、いっぱいある村は早く回らないと賊につぶされるしと、けっこう忙しい。
ボスも素早く倒しておいたほうが増援が減る。これらのペース配分が最初はわからず、何度かやりなおし。でもまあ、要領はわかったからもう楽勝だな(平均Lv.15程度あるし)。
北の民家を救うために、弓兵のシン(キラーボウの必殺を喰らっても生き残れる高HP!)とスー、剣士フィルと支援相手のノア、飛兵シャニーが北東へ向かい、城壁越しに敵弓兵を削りつつ、壊れる壁を崩してなだれこむ。弓兵さえいなければシャニーが北の端から南へ一気に村巡回。残る本隊はぐるりと南から回ってクレイン隊との合流を目指す。メンツはロイの他、ヴァルキュリアなクラリーネ、騎兵アレン&ランス(騎兵がこれだけいればキラーボウ弓兵も先制近接攻撃で潰せる)、海賊ギース、魔道士ルウ、輸送隊マリナス…えーと、たまにはマリナス連れて出ないと(全く戦力にならなくても)、増えすぎた荷物やコツコツ盗んでためた薬を店で売っぱらうこともできないしぃ、と、苦渋(笑)の選択。

ようやく全てに間に合うようにスピーディに動いて、邪魔なNPCもこれで帰ってくれるかと思ったら、一匹だけマップの端に残ってた敵戦士にティトの部下が突っ込んで自爆した。やれやれ、コイツもキッチリ消しておかないとあぶないのか(^^;)
まあいいや、今回にはよりによってギースとシンが、レベルアップ時揃って最低限しかステータス上がらなかったから…やりなおすのも意義がある、かも…(途中でやめた時のほうがよほど上がりがよかったからなあ)。

ハイ、ギースとシンが今回のごひいきです。だいたいやる前から予想はついてたけどね…弓兵大好きなんで。海賊でしかもイケメンというのも珍しい。
ギースの使用武器は命中率の低い斧なのでちょっと育てにくいけど、パラメータそのものはバランス型なので、コツコツ頑張るぞー(^^;)
クラスチェンジしたら必殺率もグッと上がるそうですし。

しかし残念…ギース、公式サイトにも顔グラ出てないぞ(泣)…キャラクター多いとはいえ…

http://www.nintendo.co.jp/n08/afej/
2008年、三谷幸喜監督作品。スカパーでやってたので録画。

映画のセットのような、変に風情のある港町、守加護(すかご)。街をぎゅうじる顔役(西田敏行)の愛人マリ(深津絵里)とデキちゃった、小さなホテルの支配人備後(備後)は、顔役に無理難題=「伝説の殺し屋“デラ・富樫”を連れてこい」との命令を吹っかけられる。果たせないと殺される、と切羽詰まった彼は、売れない俳優村田(佐藤浩市)を「自主映画の撮影だ」と騙してアドリブ全開の“殺し屋”を演じさせるのだが…

トンデモな設定や展開はむしろ私の好む分野。あまりに無茶な進行だが、風呂敷をどう畳むのかと興味をもって最後まで見たし、時々はニヤリとできた。が…

三谷幸喜って、センスないのかなあやっぱ…

どこの国のどこの時代のハナシ?と突っ込むのはヤボだと言いたいのだろうけど(映画内で、外国映画のような街並みで、とか言い訳もしている)、このコテコテを、もう少しうまく見せられなかったんだろうか…
コレが舞台なら、まだいい。コテコテを見に行くのも舞台のだいご味だろう。
変に素敵な美術が逆にさめてしまう。舞台そのまんま、映画になってない感横溢でちと辛い。
わざとらしい、つくりもの臭い、って要素、私普段は受け入れるの得意な方なんだが…

「有頂天ホテル」は、短いエピソードの羅列だったためかそんなに悪いとは思わなかったが、こりゃー困ったもんだなあ「ザ・マジックアワー」。

「ステキな金縛り」はTVでやってもゼッタイ見ないぞ。
きっとコテコテでグダグダなんじゃないか。同じ?幽霊モノでも、「天国から来たチャンピオン」のような、センスのよいアッサリ感など、間違っても無いって気がする。


佐藤浩市は頑張ってはいるが、この脚本と演出ではなかなか厳しい。

かろうじてポジティブな存在感を見せてくれるのが伊吹吾朗。
深い声で「撤収~!」と叫ぶと“映画の現場”なニオイがじわりとにじむ(撮影スタッフじゃないんだけど)。
真面目な若頭役寺島進も、佐藤浩市の掛け合いでわりと笑わしてくれたかな。

芸達者がいくらでも出てるんだから、もっと面白く出来てもいいのになって映画だった。
コメディは好きだから一応最後までみたけどね。映画愛ってテーマもほんとは好きな筈なんだけどね…。
1978年、ウォーレン・ビーティ&バック・ヘンリー監督作品。カラー。

学生時代に劇場で見た、ファンタジック・コメディ。スカパーでやってたので懐かしくなって再見。うん、この頃は結構色々見てたんだよね。映画ファンとしてはかけだし(笑)だったかもだけど。
天国とか、天使とか、死んだはずがこの世にさまよい出るとか、魂だけ別の体でよみがえるとか、そのテの物語は実は昔から大好きなんである。
勿論、私自身よりもっともっと昔からそのテの物語はしっかり存在していて、この「天国から…」だって、実は1941年の「幽霊紐育を歩く」のリメイクなんですけどね(笑)

やっぱり人間、死とか肉体とかの絶対的な束縛を超えるほどの純愛ファンタジーに、憧れちゃうのはしょーがないじゃない?(^^;)

物語はというと…
天国の案内人(バック・ヘンリー)の手違いで天国に召されそうになったアメフト選手のジョー(ビーティ)。肉体は火葬に付されてしまったが、何が何でもスーパーボウルに出たい彼は、死んだばかりの富豪の体を借りてよみがえるが…

生まれ変わりについてウダウダうるさく言ってたジョーが富豪の体に決めたのは、請願に来ていたベティ(ジュリー・クリスティ)を救いたいと思ったため。笑えるしロマンチックだしスポーツ映画でもあるが、全体にアッサリ味でトボケた中にペーソスをにじませた演出がいい。控えめなしんみりした音楽もいい(主人公がサックスで吹く「チリビリビン」も、いつも調子はずれ気味)。

また、主人公は一途だが、かなりヘンな人でもある。100%アメフトバカで、他人の体で富豪宅で暮らしていてもアメフトの事以外何にも考えてない。富豪は妻とその愛人(富豪秘書でもある)に殺されたのだが、同衾してる二人を見ても、ぜーんぜん何にも気にしてなくてマイペースなあたり、どっちがより困った人だかわからない(笑)
アメフトバカなあまり、恋に落ちてることにも、なかなか自分でピンときてなかったりする。ロマンチックな映画だが、ラブシーンは限りなく抑制されてプラトニックなのがまた、たまらない。当時ハリウッドきってのプレイボーイとうたわれてた筈のビーティが、体育会系の可愛いアホ青年を演じてさわやか。
ハッピーエンディング?の微妙さ加減といい、何とも言えない独特の後味をのこす、イイ映画でした。

「生き返って」から行動が別人のようになった富豪に困惑し、動揺しまくる不倫カップル(ダイアン・キャノン&チャールズ・グローディン)、ジョーの仲良しトレーナー(ジャック・ウォーデン)の悲喜こもごも、天国の係官ジェームズ・メイスンのさすがの貫録など、周囲もみんないい味出してる。
人が変わったご主人に困惑しながら、なんとなくほっこり嬉しそうな執事さんもよかったな。そして、富豪のお屋敷の庭がまた素敵!

70年代くらいまでの映画は、まだ、しんみりと控えめなところがあって良かったと思う…
幡大介著。
シリーズ9作目。

時代劇って、ぜったい回数が進むと、タイトルに子守歌ってついて、アカンボ出てくるよね。
やっぱりね。
お約束。
外国語図書コーナーで、コレの英語版というか本国版(洋書)をみかけた。
けっこー古い人から載ってるのはいいけど、スターの誕生年月日順、というのにビックリした~!(笑)
その発想、日本にはないような気がする。

もちろん誕生日から、リチャード・ウィドマーク様のページだけちょっと見ておいた(ひとりぶんずつの中身は薄い)

七夕もすぎて

2012年7月8日 日常
うーん、毎日が眠い。
ゲームはほどほどに。(着々と11章に到達してしまった。しかし10章で入った海賊ギースが男前でうれしいな~。ひいき育成してやろ←海賊好き)
うわー痛い痛い痛いグロい(汗)

スニーカー文庫版より痛くなってないか(苦笑)
ちゃくちゃくと「ファイアーエムブレム封印の剣」進行中。8章・8章外伝・9章は結構簡単で、新規加入者の育成に燃えるのみ。8章・8章外伝ではひたすらウェンディとリリーナを育てる。アーマーナイトのトライアングルアタック、アーマーナイト(ウェンディ)を育てるために生まれた気がする…
イマイチやわらかいけど技の伸びがいいのが救いかな、ウェンディ…
最後まで使えるのかまだまだ不安がのこるがLv.10くらいまで一気にあげる(ひたすらトライアングルアタックで)。リリーナも同じくらいまで。こっちは魔法系なので、モロそうだけど攻撃力はあるからそれなりに使える。

久しぶりに一軍に戻して見たエレンにはガッカリだ。魔力伸びないにもほどがある。クラリーネよりひどいんでは?まあクラリーネは8章でLv.20に達した(20でやっと魔力6)ので、クラスチェンジさせてあげたら攻撃魔法も使えるようになり魔力も底上げされてかなり使えるコになりましたが。サウルはLv.18で既に魔力11、回復オンリーでも十分存在感ありなので、後回しでもいいだろう。

9章はフィルとジン。フィルはLv.1加入だけど驚異の成長率と敵が斧ばかりの中最初から避けまくるので全然心配なし。ジンは思ったより早さが伸びてなくて、多大な期待に比べると不足だが(スーと比べるから見劣りするだけだが…)、とりあえずHPと力は彼女をしのいでガシガシ伸びてるので、Lv.6スタートだけれど即戦力。ハードモードの寝返りキャラだから余計に強いのかも。
マップの両端の村は、ほっとくと賊に襲われて潰されるとわかったので、丸腰シャニーに飛んで行かせて両方のアイテムをゲット。身軽な丸腰だとホントに弓にも当たる気しないねえ。でも、やはり心配なので(特に弓兵が2人もいる北の村は)、アレンとランスも運んでおいて壁にし、その間に村を回った。フィルがつられて村の方へくるが、ちょうど入れ替わりに帰れるタイミングなので無問題。村潰しにあぶれた盗賊は列をなしてフィルのコヤシになりにきてくれた。とにかく斧ばっかなので楽なマップだった…
牝猫と現金
牝猫と現金
牝猫と現金
1967年、ジョルジュ・ロートネル監督作品。カラー。

「女王陛下のダイナマイト」のロートネル監督の、これも変わったギャング・コメディときいていて、スカパーで録画。

名の知れたギャング"ツキのピエロ"は、銀行から4億フランを強奪した後、駅で警官に補足され射殺された。一方、この死んだギャングの愛人カティ(ミレーユ・ダルク)は、まさに二人の赤ちゃんを出産したところだった。彼女は4億フランの隠し場所を知っているのか?と、警察も他のギャングたちも彼女にアレコレつきまとう。カティは彼らをふりきって、シングルマザーのための施設で産後の数週間を過ごしたあと、施設で仲良くなったママ友(!)マリテ(アヌーク・フェルジャック)と二人の赤ん坊を連れて、ピエロと暮らした田舎家へ向かう。勿論ギャングたちも追ってくる。
4億フランはどこに、そして最後には誰の手に?

「ダイナマイト」は最初から音楽のせいもあってかクスクス笑えるが、「牝猫」は意外にトーンが渋かった。少なくとも前半は…特に冒頭は。
ピエロの射殺までシーンなど、物悲しい音楽で渋ーい描写。いかにもフランスのフィルム・ノワールである。全体に音楽が物悲しいのが、ちょっと意外でしたね。
もちょっと明るくてもいいのに。
あ、でも、最後の総攻撃前夜に、近くでキャンプのギャングのボスが「戦いの前の音楽はいいもんだ」とか言って手下にハーモニカで物悲しい曲を吹かせるのはイイ。なんか「アラモ」の総攻撃前夜の"皆殺しの歌"みたい(笑)
ちなみに手下の中には仏語訳「毛沢東語録」を読んでるのもいる。時代色なのか?

ただ、ギャングに追跡されていても、包囲されていても、目覚まし時計が鳴ったらソク、ミルクの時間!と、新米ママ二人はなんだか浮世離れしていてほほえましい。レストランや田舎の家で子どものようにふざけあう姿も印象的。庭先で外でスッポンポンで水浴びなんかしちゃう(それをまた近所の変人画家が望遠鏡でのぞいてる)。牝猫といってもアバズレな感じじゃなく、アカンボと一緒にだんだん母親たちは、天然ピュアな心にかえってゆくような描写。
花の咲き乱れる野原にかこまれ、崩れかけた教会堂の横に立つ、この田舎家も大変素敵な景観で、見るとホノボノするあたりは「女王陛下」にも通じるセンス(「女王陛下」でダルクが住む農場も実に美しかった)。もちろんお花畑で銃撃戦だってやっちゃうのだが。
この美しく鄙びた背景とアカンボたちが、次第に物語に明るいトーンを加えてくれて、全体としてはほんのりユーモラスな変格ノワールという感じ。ギャングたちも含めて憎めない変人が多く(なんか登場人物全員子どもっぽい気がするが…)、後味も悪くない。
まあ、ひたすらミレーユ・ダルクの魅力でもってるとも言える。今回は飾らないジーンズスタイルが多いけど、勿論ミニスカートもお似合い。細くてお洒落で妙にカッコイイ。あんな風にカッコよく髪を振りたててみたいわー。昔はアラン・ドロンと共演してるの見ても、どこがいいのかぜんぜん分からなかったんだけどなー(笑)

そもそも私の知ってる俳優がちっとも出てない。
ヒロイン以外で目立つのは、狂犬のような、でもちょっと情けない殺し屋アミドゥと、組織を裏切って女たちにつくアンリ・ガルサンですかね。ガルサンを割とすぐに女たちが受けいれるのは、ギャングたちの中では比較的男前だからだろうきっと。女たち両方にコナかけたりと欲望に忠実だが、戦闘面のコーチもしてくれるし、そんなに悪い男でもない。なんかこの人すごくアメリカ人ぽく見えるんですがなぜかな。馬顔だから?メル・ファラーとかパトリック・マクグーハンとかあのへんに通じるツラガマエ。

ぐだぐだダラダラした感想しか出てませんが、そこそこに楽しめました。
久々に風邪気味でヘタっていたので、明日休みなのはうれしい展開。
今日日曜は出勤だったけど、金土月と休みが入ったのでこれできっと盛り返せるぞー。
まーまたゲームと昼寝三昧だろうけど(やってたらタップレッスンも考えたけど、明日は休みらしい)、映画も見たいなっと。

ファイアーエムブレム8章はもうクリア目前だし(質より量なマップで楽だった。悩むのはLv.1加入のウェンディとリリーナをどう育てようかってコトくらい…)、のんびりすごそう。完全に風邪を追いだせるように。

計画停電とか、考えると心配になることも山ほどあるが、とりあえず休みは休むっ♪
そして、そろそろ「朝十」のことも考えとかなきゃなー。

もう来年はないという「午前十時の映画祭」。
7月後半には「バンド・ワゴン」と「ザッツ・エンタティンメント」が。もちろん去年も見たけど、もう来年からはまたガックリとスクリーンで見るチャンスがなくなるかと思うと、やっぱりもう一度行っておきたいです。ちゃんとスケジュールにいれとかんと♪
浅井ラボ著。うんうん面白い。めっちゃダウナー系のラストがまってんだろうが。
(スニーカー文庫版ではそうでした)
ここ数日風邪気味で、声がかれてる。

なんだけど、封印の剣はやってる。
自分、なんてダメなやっちゃ!!
でもついに、なんとか7章クリアした、というか、切り上げた(爆)

四度目の正直?意地になってまたまた闘技場。
10万ゴールドまで貯めて、マップクリア。
唯一支援Bの、赤緑ナイツが一番安定して稼いだな。スーは期待通り(さすが遊牧民)。ノアは期待したがちょっと物足りない…。ディークは意外に不安定。シャニーやチャドはよけまくってナンボだから安定したなんて言えなくて普通かな。ルトガーは回避率だけでなくHPが伸びてきてホッ。ロットは思ったより育ちかつ稼いだ(ワードもいないのに。斧使いとはいえバランス型だからか)。主人公のロイもバランスよく育って頼もしいし、回復系もがしがしとレベルアップ。たいがいのキャラが得意武器レベルAになった♪ルゥとウォルトはほとんど闘技場に入れてないのだが…(ルゥは実戦だけでも結構レベルアップが早かったため、ウォルトはパラメータがいまいちヘタレで闘技場に入れるのが怖かったため)
さて、主力がLv.13~14程度になってきたので、次の章は少しは楽になるか。それとも闘技場インフレを見越した難易度になってるのか(涙)
女王陛下のダイナマイト
女王陛下のダイナマイト
ジョルジュ・ロートネル監督作品。カラー。

大昔にTVで見て、あまりにナンセンスな楽しさに、ひっくり返って喜んだ作品。フィルム・ノワールの筈だけど爆笑必至のヘンな話だ。
多分これも、和田誠さんが面白いとどこかで書いてたから見たのだと思う…。
リノ・ヴァンチュラの良さを初めて認識した作品でもあった…

物語の主人公は、足を洗って堅気の実業家になった、元ギャングのアントワーヌ。キレるとついつい大暴れしてしまうが、本人は「キレちゃだめだ、冷静に平和的に…」と、常日頃から、努力はしている。
ある日、昔の仲間に頼まれて逃走資金を融通してやったらのがケチのつき始め。

立て替えた4万フランは、ミシュロンというノミ屋(ジャン・ルフェーブル)から取り立ててくれとのことで、彼を訪ねたアントワーヌは、ミシュロンを襲撃してきた若者とハチあわせ、咄嗟に撃ち返して殺してしまう。実はミシュロンは、英国人ギャング“大佐”とその部下たちに狙われていたのだった。「月賦償還がすむまで待ってくれ」と頼んでも当然彼らは聞く耳など持たず、ミシュロン、アントワーヌ、その旧友ジェフ(ミシェル・コンスタンタン)の行く先々に、銃弾とダイナマイトの雨が降る。「冷静に、話し合いで…」と、忍の一字で逃げ回るアントワーヌの堪忍袋も、やがては切れる時が来て…

「カタギになったから」とグッと堪える元ギャング、てのは、とても普通な設定だ。ただ、テンポの良すぎるスピーディ演出はノワールというよりマンガ。そして何より登場人物たちの描写がぶっとんでる。

まず、英国人ギャングたちのインパクトがすごい。純白スーツにボウラー・ハットのキザなボスは、丘の上に優雅な別荘を構えているのだが、若い部下たちは揃ってモッズ・ファッションに身を包み、暇な時間は毎日テケテケ、エレキギターの音に合わせて踊り狂ってる(ボスが一喝すれば絶対服従だが)。襲撃となれば一糸乱れず、過激にクールに無言で暴れ回るのだが、度のすぎたチームワーク(笑)に加え、ムダにイケメン揃いなのがまた笑わせる。
フランス人の「イギリス人はワカラン」そして「今時の若いモンはワカラン」を煮詰めたような敵設定である(笑)
映画が作られたのは、ビートルズ旋風まっただなか。時代色炸裂な音楽的くすぐりが、今見ると余計に可笑しい。「オースティン・パワーズ」のソウル・ボサノヴァとかピーセラ版「カジノロワイヤル」でガンガンかかるバカラック節とか、それらの破壊力にバッチリ通じるものがあります。私はビートルズ世代じゃないけどサ。
まーそれに、英国人てヘン!、ってのも、案外汎用性のあるくすぐりかも(笑)
英国的ユーモアの奥深さ(奥深すぎ…)には、定評ありますからね…

対するフランス勢はというと、コワモテの癖して「キレちゃダメだ、キレちゃダメだ、キレちゃダメだ…」のヴァンチュラは勿論楽しいし、「オレたち、ヤンチャはもう卒業したよな」な相棒コンスタンタンの肩の力のぬけっぷりも素敵だ。そろそろとメガネ(老眼鏡?)を出してかける所なんかなんともはや。「ラ・スクムーン」で見たとき、どーして主役のベルモンドがこのヘンな顔のオッサンに尽くしまくるのかイマイチ理解できなかったが、ここのコンスタンタンはイイ。とてもイイ。そして疫病神ミシュロンを演じるジャン・ルフェーブル!小心なのに発言にはときたま図々しさ爆裂というバランスがこれがまた素晴らしい。あまりのダメ男っぷりに、いつしかヴァンチュラが放っておけなくなるという、ビミョー極まりない愛嬌?までにじむ。

男三人の逃亡珍道中がユーモアたっぷりに描かれるのだが、やがて逃亡中の三人はミシュロンの元妻を頼る。が、これが意外やイイ女、のミレーユ・ダルク。ソバカスだらけだがキュートでお洒落で凄く魅力的。夫には愛想を尽かしまくってるのだが、夫と正反対なアントワーヌが気に入ったのか彼らを泊めてくれる上、元夫に見せつけたいのかアントワーヌを「シェリ(=ダーリン)」と呼んではニッコリ笑顔の大安売りで、彼を困らせる。
そして、ヴァンチュラを森のお散歩に誘ったりする場面など、場違いに綺麗な映像でロマンチック。

おかしな連中大行進、リアリズムなぞくそくらえ、何やってんだコイツラ~、な、ナンセンス・ユーモア・ノワールでした。
いやー、ン十年ぶりに見たけど、やっぱり楽しかったです。
なんだか妙に風景とか綺麗なのもいいね。
私はフランス映画って苦手だけど、この頃時々作られてる、ナンセンスでお洒落なフランス風アクション・コメディは好きだなあ。
どこか、大好きな「コニャックの男」にも通じる、バカバカしくも楽しい映画でした。

バカバカしいのが好きな人にはおすすめ。
大真面目でオジサンたちがバカバカしいのを演ってるのがすがすがしい☆

ついでに英国産イケメンなお兄ちゃんたちが好きな人にもすすめておこう(笑)
やられ役だけどね。
とみなが貴和著。
図書館にあったので読んでみました、デビュー作。「Edge」面白かったし。

月基地でつくられたヒューマノイド・ロボットにやがて心が生まれ、恋心が生まれ…
えーと、テーマ的にはむしろ、私にとっては興味の薄いおはなしなのですが(すんません)、とても読みやすかった。技アリって感じですね。ラストは、えー、やっちゃったんかー(笑)と思いましたが…
恋は無敵なんですねっ(爆)
BL好きさんには受けると思います。いや、悪い意味ではなく、ほんとに。
某脇役の存在のせいではなく、異種同士の恋情ってテーマが。
なぜだ。
全然「慣れてきて余裕が出る」というコトがない。ミスはいくらでも出るし、余計に忙しくなった気がするのはナゼ。

…あ…慣れなくてやってなかったコトが溜まっていたのがボディブローのように効いてきてるってこともあるかな…

三年前の異動も「それまでやらなかったことが山のように」だったので自分的にはそりゃもう大騒ぎだったのだが、意外に覚えていない。
まあ、同時に父が急に亡くなって公私両方でガタガタ、分からんことばかりだったので、かえって記憶にないのかもしれないんだけどね。
今の自分の醜態も、三年くらいだってほとぼり冷めたらあっさり記憶から薄れるんだろうか…

いや、三年後もちゃんと働かせてもらえてるのかという不安もあるけどさ(やってもデキない子だから)。

うまくなった

2012年6月21日 ゲーム
ふぁいあーえむぶれむ封印の剣、七章。

何度もやり直すうち、めっちゃうまく進められるようになったよー(爆)

…つまり、またまた6万ゴールドほどいった所でキャンセルボタンが遅れた(笑)
いくら命中率低さに定評ある斧使いの600ゴールド台の山賊(戦士だっけ)でも、すべては運しだいだと痛感。

…まあ、なんだかみんなの成長がイマイチく感じたから、いいことにしよう…(キツネ@ブドウ)
浅井ラボ著。

6巻目も短編集。やっぱ短編のほうがより忘れていて面白いなあ(爆)
1984年、和田誠監督作品。モノクロ。

昔映画館で見た筈だが、手頃に細部は忘れていて(ラストは覚えているが)、ドキドキしながら観賞。
いやー、映画監督業に手を出す他ジャンル有名人はアマタいるけど、和田さんみたいに最初っからこゆるぎもしない端正な出来の完成品を仕上げちゃう人なんて普通いないよね。
映画マニアとしての膨大な脳内データベースと、日本を代表するグラフィックデザイナーとしての美的センスが、あまりにも幸せな結合をとげたってヤツかしら。
和田さん絵だけでなく音楽と文章書きのセンスまであるからなあ…

なんて、うだうだ解説しててもしかたがないくらい楽しめました。
戦後の混乱期をモノクロで描いて、博打のためならどこまでも狂っちゃう破綻した博打うち群像の迫力、そのなかで一見さわやか系な主人公『坊や哲』=真田広之が、博打うち人生へずっぽり足を踏み入れていく、裏青春ドラマって感じでしょうか。こんなにドロドロなのに、ラストがほんのり明るいのも不思議な感触。
渋すぎる高品格、キザな俺様加賀丈史、懲りない男名古屋章、ドサ健(=加賀丈史)ファン?の女衒加藤健一、加賀まりこと大竹しのぶの強力女性陣、端役にいたるまで芸達者揃いで、もう満腹~でした☆
シャーロック・ホームズの素敵な挑戦
シャーロック・ホームズの素敵な挑戦
1977年、ハーバート・ロス監督作品。

大昔、映画館で見た。見て、あわてて、都合をやりくりして数日後(あと一週間しか上映予定がなかった)、再度映画館へとかけつけた。二本立て名画座だったから…(って、若い人にはワカランか)
ホームズ、英国、世紀末はもともと好みの要素だったが、予想以上に私のハートにジャストミート★だったからだ。
輸入盤ショップで、サウンドトラック版(LPレコード)も買い込んだ。

原作「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」は多分先に読んでたと思うが、雰囲気のある素敵な映画に仕上がっていて、原作を上回る(脚本は原作者のニコラス・メイヤーが書いたのだが)、ホームズ映画の隠れた佳作だったと思う。

内容はというと、「例の」ホームズ三年間の失踪時期を扱ったパスティーシュ。


悪癖のコカイン使用が度を越し始めたホームズ(ニコール・ウィリアムソン)の健康を心配した親友ワトスン医師(ロバート・デュヴァル)は、ホームズの兄と共に一計を案じ、ホームズを騙してウィーンに連れ出し、麻薬中毒治療の権威フロイト博士(アラン・アーキン)に引き合わせる。治療は辛く厳しいものだったが、光明が見えてきた頃、彼らはフロイトの患者でもある美しい歌姫ローラ(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)誘拐事件に遭遇する。

ホームズにとっては、事件こそ強壮剤のようなもの。ちょっぴりフラつきながらのホームズの推理に導かれ、三人は冒険の旅へと…
…そして、フロイトの催眠術によるホームズ過去への旅。そこには“宿敵”モリアーティ教授とホームズとの、意外な因縁が隠されていた。


ノスタルジックな世紀末ロンドンから、更に爛熟の美があふれる世紀末ウィーンへ。
生活のスミズミまで装飾的な時代のうえ、ジョン・アディスンの音楽も素晴らしいので、もう全編ウットリである。ポスターだってロコツにミューシャ風。

後半の冒険は、ホームズもリハビリ中とあって、無粋な車だのヤクザ者だのでなく、荒れ狂う白馬(なんでや?)に襲われたり、百合の花の追跡、SL大追跡&剣戟アクションと、謎ときの困難さよりも、ロマンチックの積み重ねに特化しているが、物憂げなワルツ、せつなげなヴァイオリン独奏、追跡場面はハンガリー舞曲のよう…と、映像と音楽が渾然一体、ぼーっとかけていても飽きることがない。

ニコル・ウィリアムソンは、いかにも英国的でよろしい。髪色は明るすぎるし鷲鼻ではないが、長身面長で雰囲気はちゃんと出てる♪知性とユーモアに「意外な弱点」のブレンドで魅力的なホームズをつくりだしてる。
アメリカ男優組のロバート・デュヴァル&アラン・アーキンは、意外なキャスティングだがこれも結構イケてる。控えめながら的確なデュヴァルは想定内としても、初めて見た時驚いたのは、アラン・アーキンだった。
背も高くないし地味な癖に濃くてしんきくさい、いかにもユダヤ系男優、といったイメージだったのだが(すいません名優に対して)、この映画で(だけ)は、ウェーブした前髪にアゴヒゲがロマンチック!物静かな中に勇気を秘めた、知的なヨーロピアン・ヒーローを演じのけてる。まあフロイトもユダヤ系なのだが…
こんなビジュアル「カッコイイ」アーキン、見たことない…うーん…役者やなあ…

ヒロイン・レッドグレーヴはお飾り、お姫様的な扱いだが、とても綺麗。
英国女優の美はやはり鼻筋にありと見た。

ワトスン夫人役のサマンタ・エッガーも懐かしかった。まだ結構可愛いよ~

この話のポイントとなるモリアーティの「解釈」、教授ファンは怒るかもしれないが(いるのか?…いや、いるんだろうな多少は)、ローレンス・オリヴィエ御大に演らせてるのだから立派なモノです(笑)

とにかく、ホームズとその時代への愛があふれてる佳作。
クレジットタイトルの背景からしてシドニー・パジェット絵(しかも注釈つき)だもんね。
ビリー・ワイルダーの「シャーロック・ホームズの冒険」もロマンチック主体のイイ映画だったが、それを上回るほどよくまとまっていると思う。
(まあワイルダーの映画は、だいぶ切り刻まれたそうですから割引く必要あるかもだが)


DVDのつくりは、ちょっとビミョーかな。
デジタルリマスターと銘打たれてる割にはなんか粒子の粗さをソフトフォーカスで誤魔化してるようなきらいもある映像だが、ノスタルジック風味を全面に押し出したオハナシなので、まあ救いはある。もともとソフトフォーカス調だったかも。
発売元スティングレイから直でないと買うのは難しく、ちょっとお高い値段だが、作品自体はやはり魅力的だったので、最終的には後悔はなかった。絶対レンタルに出まいし。

あ、あと、この値段なら、英語字幕もつけてほしかったよ~。
「日本語字幕」「吹替え用日本語字幕」「字幕なし」ってそのメニュー構成はちょっと…
個人的には、吹替えより英語字幕が欲しかった。だってこういうお話だから、台詞が凝ってるに決まってる。イギリス英語ってなんか結構聞き取りにくいんだ。ホームズ早口だし。

http://www.allcinema.net/dvd/holmes.html

それでも、うん、やっぱ、買ってよかったです(*^^*)
浅井ラボ著。

ガガガ文庫版が結構巻数を伸ばしているのに気付いて、5巻を借りて見た。
(スニーカー文庫版は全部読んだしガガガも4巻までは読んだ。3-4巻はガガガの新規書き下ろしだったが5巻は既出の短編集。ちょっとだけ書き下ろし追加がある模様)

適当に忘れていて楽しく読む。

うーん、やっぱ面白いなー。世界観はかなり細かく書き込まれてるし、バトルは迫力あるし、加えて主人公たちの罵りあいのブラックな笑いがなんともはや(笑)

まだジヴと仲良しなのがせつないね。

< 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 >

 

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