柳実冬貴著。

タイトルがなかなかいい。と思って、少し気になっていたコレに手を出してみた。
量産型のヒューマノイドロボットが根性で頑張るギャグ?(なんてなげやりな)。
凡人が、たまたまヒトツだけ何かすごい力とか武器とかを得てしまって、エリートに馬鹿にされつつも活躍、というのはラノベによくあるパターンだが、ロボットでそれをやるのはちょっと目先が変わって面白いかなー。新技術よりも根性のほうがポイント高いらしいのは悪くないかも。

前半は、ギャグのキレがちょっと中途半端…だったが、量産型ナンブ君が出てきてから少しはましになった。アインツヴァー一人ではもたないんだな。色々ものたりない点はあるが、デビュー作だし、あと少しだけ続き読んでみるか。
へ行った。防災関係の研修とか展示とかいっぱいやっているところだ。
睡魔に負けないように、ちょっぴり映画「赤い空」のことも考えていた、というのは、ナイショ。
いや、未見なんですけどぉ、なんか山火事と戦う話なようにきいているので。
見たいなあ…(主演はごひいきリチャード・ウィドマーク様)。

「折れた槍」が届いた。まだ見ていない米盤があるのに。
でも、忙しいんだもん!(英語字幕で見るのはやはり多少時間が余分にかかる)
心のケアのためだ!(ストレス極大なんだよ近頃…)

…とかいいながら、積見DVDがじわじわと増えてゆく。まあいいさ。
でも「ワーロック」は買わないよw。(米盤既に見てるから)
Slattery’s Hurricane
Slattery’s Hurricane
Slattery’s Hurricane
1949年、アンドレ・ド・トス監督、日本未公開作品。モノクロ。

昨日原作を読んだところで(参照http://13374.diarynote.jp/200905230003357985/)、字幕なし映画本編にトライ。
おおお、これはさすがに助けになりますね。分からなくても「こういう状況がある筈なのだが」と思っていると、何度か聞き直すと閃くものがある。「それでもワカラン」ということの方が多いけれど(笑)

さて、映画。時系列通りの原作と違い、タイトルバックから既にハリケーンが来てました。
嵐の中、止めようとする誰かを殴り倒して強引に飛行機を発進させるスラッタリー(リチャード・ウィドマーク)。何故、何のために?物語はもっぱら、飛行中の彼の回想で進んでゆく。
個人的には回想形式にしないでくれたほうが良かったです。雨風の音が強い中で独白されると聞きとり辛いし…(爆)

スラッタリーはあやしげな富豪お抱えの自家用機パイロット。仕事は不定期だが割と暇なので、昼間っから富豪の秘書ドロレス(ヴェロニカ・レイク)とカジノでデート。ある日偶然、海軍航空隊の気象観測局で働く戦友ホビー(ジョン・ラッセル)と再会し、彼の妻アギー(リンダ・ダーネル)を紹介されるが、実は彼女はスラッタリーの昔の恋人だった。

戦時中、敏腕パイロットだった彼は、大戦果を挙げたのに上官に横取りされたという過去があった。除隊後も、海軍への怒り、人生の不公平への恨みは彼の中で渦巻き、彼をすさませていた。この卑怯な上官から食らった禁足10日の間に、アギーも誤解から姿を消したらしい。
誤解が解けた二人の仲は再燃するが、親友を裏切るという行為は彼を一層荒れさせる。彼を愛するドロレスのいさめる言葉も彼には届かない。「貴方も早く辞めた方がいい」と言い残し、彼女は職を辞し姿を消す。雇い主を乗せての飛行は、実は麻薬の運搬なのだった。だが、人生から受けた仕打ちを"取り返す"つもりの彼は、金払いの良い仕事を辞める気はない。

そんな彼に突然、海軍から一通の手紙が届く。今になって、歪められていた事実が判明したので勲章を贈りたい、という通知である。華々しい式典、「遅くはなったが、間違いを正せるのは喜ばしい事だ」と言う提督の言葉は彼の胸をえぐる。今の自分はこの栄誉に相応しい人間ではない。漸くスラッタリーは自分の生き方を後悔し始めるが、妻の裏切りを知ったホビーは酒に逃避し、麻薬に心身を蝕まれたドロレスは病院に収容されていた。
己のあやまちを少しでも正したい…と、スラッタリーは特大ハリケーン発生の緊急事態に、ホビーに代わって危険な観測飛行に飛び立ったのだった。

ラストは原作よりさらに甘め。原作のほうが「イチからやり直し」感が強くて、気恥かしいけどまだいいと思う。英雄として旅立つのは、ちょっとねえ。
だいたい麻薬組織はどうなったんだ…と思ったが、聞き直すと、不時着した飛行機から救急隊に引っ張り出されるスラッタリーが「ステイツにメッセージを伝えたい、いや、ハリケーンのことじゃなく」とか言ってるので、ここでちゃんと通報&自首もしようとしたのか、とやっとわかった。
他にも、原作に比べると、海軍への憤懣とか、麻薬関連とか、聞き落しもあるのかもしれないがイマイチ描写が不足な気が。ハリウッド映倫が削った説もあるらしい。…なるほど…(汗)
不倫に麻薬漬けヒロインに海軍批判に、考えてみると結構ややこしいネタかも。今ならどってことないのだが、4~50年代あたりのハリウッド映画って、夫婦の寝室だってダブルじゃなくツインベッドでないと許されなかったと聞くし。
しかしやっぱり、もう少し原作通りにしたほうがいい映画になったと思うな、絶対。

キャスティングはそれなりのレベルだが、ダブルヒロインはどちらもあまり趣味じゃなくて残念でした。妖艶なリンダ・ダーネル、こういう濃いタイプはあまり好きじゃないんだよね。ヴェロニカ・レイクはか細く頼りなげな薄倖の女なんだけど、いつものピーカブーヘアじゃないせいかどうか、妙に地味くさく見えて「奥様は魔女」や「サリヴァンの旅」の頃ほど可愛くなかった…まあ、多少年食ったということもあるのか。
お目当てのウィドマーク様は、いつも通りきちんと職人芸を見せてくれてると思うけど(ひいき目フィルターか?)。映画の大半は荒れ気味でワルな雰囲気で、ドロレスを突き放す場面など、自分の恋の悩みしか頭になくトコトン冷淡なのだが、その徹底ぶりがワルなりにやはりちょっとカッコいい。ややこしい恋に悶々としつつ、ほの暗い自室でやたら酒を飲みタバコをふかす演技も、シルエットだけでも味わいがにじみ出てさすがによろしい。メロドラマ向けの甘さはないので、彼が趣味じゃない人にはただのヤな奴かもですが。
ついでに、原作みたいにピアノ弾いてくれたらもっと良かったのにな~。いや、弾けるはずなんだけどね。「情無用の街」でも弾いてたし。


それにしても、…60年前って、ハリケーンが発生すると、進路を探知するため、海軍航空隊が観測用の飛行機を飛ばしていたんですね。考えるだに危険な話だ。ビバ技術の進歩…
ハーマン・ウォーク著。

字幕なしの洋画「Slattery’s Hurricane」をダビングしていただいたので(Thanks、なにわすずめ様!)、原作もゲットして予習する(笑)

主人公ウィル・スラッタリーは、第二次大戦中、戦果(と勲章)を上官に横取りされて以来、世をすね放埓に生きる敏腕パイロット。が、人生から受けた傷を、ずっと言い訳にしてきた自分に気付いた時、彼は親友の妻への恋を断ち切り、危険なハリケーンの中へ飛びこんでゆく…。
主人公は決して悪人ではないのだが、人格的に未熟さの残る男という設定で、彼の回心のくだりとか、少々ベタな話ではあるのだがテンポがよくて、結構さくさく一気に読まされてしまいました。

ハーマン・ウォークとしちゃあまり長い話じゃないしね。訳者あとがきを読むと、映画のための書き下ろしみたいです。
米国から無事「Time Limit」が届いた。(リチャード・ウィドマーク主演の日本未公開映画である)

とりあえず映るのを確認♪♪ところが!

どうボタンを押しても字幕が出ないぞ~! ?(☆o☆)?shock!

メニューすらないあっさりDVD。なのに米アマゾンにもDVDFantasmにも「英語字幕有」となっているのは許せん。なんでや。と、パッケージをよく見ると「captioned」の文字が。これはもしや…

噂に聞く、クローズド・キャプション(cc)て奴ですか!
米国のTVだとたいていccデコーダ内臓だから自由に表示・非表示できるらしいけど日本だとフツーそんなのついてないから見れないって種類の!

…そんなん字幕じゃないぢゃないか…(ccのみならsubtitlesって書くなよ…!)


とりあえず私は未練がましい女。
いろいろ調べ直してみました。対策はというと…


①日本でも、CCデコーダーは一応手に入るらしい。しかし通販サイトを見て気が遠くなった。いちまんえんからするのぉ…?
しかし、ヤフオクを見てちょっと気を取り直す。中古ならその四分の一、五分の一、十分の一、とかでも売ってるじゃん。ただ、私のリーフリプレイヤーがccデコーダーに対応してくれてるかどうかはわからない。非対応なプレイヤーもあるらしいのだ…(とりあえず明日メーカに電話してみよっかな…)

②PCのDVD再生ソフトWindvdは、クローズドキャプション対応であるらしい。それならマイPCに入っている。(Powerdvdとか、対応してるソフトは他にもあるそうな)
ただし!リージョン違い米盤DVDだから、PCの設定を変更しないといけない。ところが米盤用に変更すると日本盤も英国盤も見れなくなる…変更して戻すことはできるがとにかく四回までしか変更はできない。まあ、引退させた先代機をひっばり出して…ならまだいいか。でも、TVで見る方がやはり画面は綺麗だ。ドウスル?

③シェアウェアVARO-DVD2000なるソフトは、クローズドキャプション対応でしかもcc字幕をテキスト保存まで出来るらしい。これは凄い。字幕のプリントアウトを手に、TVで鑑賞するということができそうだ。お値段も二千円台だが体験版まである!…ただしWin95.98.2000対応。
でもウチにあるDVDドライブ付PCは、さすがに今これ書いてるVistaとまだ下取りに出しそびれてる先代XPだけなんだよね…
ネットブック買ったので完全引退した98ミニノートはドライブついてないし、押入れの中で動態保存な初代機95マシンはCD-ROMドライブしかついてないし…(<何台持ってるんだ自分!)
…うごかないかなあXPとかじゃ。(体験版ダウンロード&試すだけはしてみようか…)


デコーダーが安く手に入ってウチのプレイヤーがCC対応なら、今後のためには一番いいかもしれない。たとえば、cc入り輸入ビデオテープを買ったらば、これもcc字幕を見ながら鑑賞できるようになるわけだし。DVD出てなくてVHSのみぽろっとアマゾンに出てきたりする作品ってあるもんね。

はああ、道は遠いか。でも負けないぞ~!


≪追記≫
先代機で②と③を決行してみた。(②のPCのリージョン設定変更やらないと③もできない)
体験版、XPでも動きました!(^-^)v
やたー!

まぁ経験から言うと、新しいソフトは古いOSで動かないけど古いソフトは意外と新しいPCで動くこともある感じ。試してみてヨカッタ♪

体験版は音が出なくて30日間限定だけど、鑑賞用じゃなくCC字幕テキスト保存がしたかっただけだから必要にして十分。たんに字幕見ながら鑑賞するならこの先代PCで、元々入っていたWinDVD使って見ればいいんだから…♪

≪追記2≫
DVDBeaverのレビューのみ、字幕なしCCありとなっていました。おさすがDVDBeaver。
そしてVaroの使えるうちにと、ただいま家じゅうのDVDをチェック中(笑)
たいていは字幕あるから不要だけど、字幕なし特典映像にCC字幕がついてたらいいなぁという狙いですが…なぃなあ、なかなか。


≪追記3≫
大騒ぎしてたら、なんだか見るのがだいぶ先になった。
レビューは⇒http://13374.diarynote.jp/201004260016571648/
物置をひっくり返していたら、十ン年前のヨットのビデオが出てきた。
(「スクール」ではないんだけど、なぜかそう呼んでいた集まりだった)
うわー…

今はなき艦長も候補生も、サークルのみんなみんないるよ…(涙)

DVDにダビングしてちゃんと保存し直そう。
おかげでつい夜更かししてしまった。


≪関係者各位へ≫
もし、ほしい人がおられましたら、DVDダビングしますよ~(ダビングはこれからだけど)。
サークル関係者は直接声掛けてくださいまし。この日は10人くらい参加した盛況日でした。
新インフルがmy職場をもゆるがす。いろいろ張り紙したり放送したり、マスクの着用は「個々人にまかせます」と決まったのだが、遅番で、人よりあとから出勤したらカウンターの全員マスクしていたのでマスクしないで出るにしのびなくなってしまって…

しかし、イカンねー、マスク…
マスクをしていると、口のまわりから次第に頭部全体がもやーとあたたかくなって、ぼーっとなって、やる気も能率もどんどん下がってゆく。私だけ?
花粉症でもない私は、マスクをしたいと思ったことがそもそも無い。

困ったなー、明日はどうしよう…。
ガッコが休みになった息子も気になるが、まぁもう六年生だし、マスクの方がもっと気になるなー(^^;)


えー、ワイド版で予約して読み続けている「うしおととら」も、ついに最後の二冊が手元に届きました。いやー評判通り、面白いねえ(泣けるとこは泣けるし)。
1967年、アンドリュー・V・マクラグレン監督作品。
米盤DVD(英語字幕有)が出てるのは意識していたが、スカパーでやってくれたので録画・視聴。

オレゴンへ向かう開拓者たちの苦難の旅をワイドスクリーンで描いた西部劇である。カーク・ダグラス、ロバート・ミッチャム、リチャード・ウィドマーク(ビリング順。ABC順かも…)と、大物スターを三人も据えたキャストは、60年代後半の斜陽期の西部劇としては立派と言えよう。

1843年に旅立つ幌馬車隊は、ある程度史実にも基づいたものなのだろう。
行く手に立ちふさがる大河、砂漠、山岳、そして絶壁…。それ以上に怖いのが、先住民インディアンたちとのトラブルだ。
女の子にいいとこ見せようとキャンプを離れた少年が捕まって、案内人の尽力で和解の宴席を設けたまではよかったが、今度は開拓者の一人がスー族の子供を誤射してしまう…
犯人を出せ、とどこまでも追ってくるスー族の戦士たち。(しかし、最終的に犯人が判明して吊るされると納得して去ってゆく。白人よりよほどちゃんとしている。60年代後半らしいなあ)
けれども、本当にまずいのは人間関係の亀裂だろう。

隊のリーダーは、妻を亡くし幼い息子と新天地を目指す元上院議員タドロック(ダグラス)。案内人は常に飄々とした、鹿皮服のサマーズ(ミッチャム)。そして、開拓者たちの代表格が、「これ以上はない、という所まで行ってみたい」と開拓者魂を押さえきれず、妻子を連れて隊に加わった農夫ライジ(ウィドマーク)。
タドロックの厳格・強引な指揮は次第に、他の開拓者たちとの間に溝を刻んでゆく。
とはいえ、タドロックにも人間味がないわけではない。息子には優しい父だし、休息の取り方でライジと言い合いをしたあと、ライジの美人妻ベッキー(ローラ・オルブライト)にこっそり自分で作ったオレゴンの“市街地設計図面”を見せて、「厳しい厳しいとしか言われないが、自分には未来へのビジョンがあるし、それを分かち合える相手が本当は欲しいのだ」というようなことを語り、ちょっぴり彼女を感心させる。なるほど、馬を射んとすれば将を射よ、か…と思ったが、ついでに「もしライジがいなくなっても、私があなたを守ってあげよう」とか付け加えるのは、やっぱ人間的に問題かなあ(^^;)
ビジョンを分かち合う努力を、ライバルの妻ばかりに注いでる場合ではなかろうに。まあこの方面はこれきり進展しないので安心だが(笑)

彼の強引さ・厳格さが効果を上げる局面もあるのだが、結局のところ、人々を引っ張っていくものは権威ではない。夢でありビジョンである。そういう意味でも、さすがは元上院議員、正しく「将を射た」のが、物語終盤で効いてくるひと幕(だから彼の強引さも時には必要なんだと…)も、ちゃんとあったりするのであった(笑)

そして、その他のワキの開拓者たちにもちまちまとドラマが配されている。特に、この映画がデビューのサリー・フィールドは目立つ役。ボロっとしたワンピの小娘だが色気づいてきて大変、という役どころ。ライジの気弱げな息子ブラウニー(マイケル・マグリーヴィ)にちょっかいかけたり、新妻とギクシャク中のハンサム青年に熱烈ラブコールしちゃったり、しかもそれらが先住民とのトラブルの遠因になるあたり、ほんと困ったもんである。保守的な私にはウザいばかりの人物設定。
彼女を支えようとするブラウニーは感心な少年だが(そういやこの子、どこかで見た…と思ったら「ガンファイターの最後」の数少ない保安官の味方な孤児だった!)、この映画、大作なのに何となくTVムービー的な軽さを感じるのは群像劇のシナリオが練り込み不足なのでは?

密航者ってそんなイキナリ何?、とか、サマーズが眼を悪くしかけているみたいだけど、とか、タドロック→ベッキー?、とか、何で新妻は夫をベッドに入れないか、とか、終盤傷心のタドロックを気遣う黒人(奴隷?それとも?)は、いつから幌馬車隊にいたんだろうか、とか、シナリオ削ってそのままになっちゃったんじゃないのぉ?と疑惑の浮かぶ点は色々ある。

三大スターは皆きっちり役柄に合ってて、いいんですけどねえ。
ルックスよりも演技力と個性・存在感でノシてきた、強烈な悪役も楽々とこなす曲者ばかりだから、誰がどの役に振られても、不思議はないかもしれないが…(最初にミッチャムが「どの役がいい?」と聞かれたりしたらしい)まあ一番おちつく所におちついたキャストではないかと思う、個人的には。
役柄的には、ヒール気味だが強烈なタドロックや、儲け役っぽいサマーズに比べればライジ役はごく「フツー」かもしれないが、ごひいきウィドマーク様が、タフで陽気な「よき父よき夫」でアクションも適当にやってくれて、というのはミーハーファンとしてはむしろ嬉しい所もある(だって、なまじ上手いもんだから可哀想な末路を辿ること多いから…)。
これでオレゴンへ着いたら「大草原の小さな家」のパパかなー、素敵パパだなー、と目を細める私。まだ体型も身ごなしもけっこうスマートですし☆

そう、変に期待しすぎなければ、なかなか楽しめる映画でありました。

ただ、スカパーだとフルスクリーンだったのね…
こういうのはちゃんとワイドスクリーンで見たかったなあ…!映画館は無理でも。
(一回だけ、学生時代に名画座で見たことはあるのだが…。だからパンフ持ってる)
これはこれで置いておいて、逆に米盤DVD買いたくなりました(笑)
1500円程度だし。
レナード・モズレー著。

ここ数日コレを読んでいた。いやー、めちゃめちゃ面白かったです。女性関係とか家族関係とかダメダメな部分もあるけどやっぱり映画に本気でうちこんだ独裁者だったんだね。「ジャズ・シンガー」が完成するまでのくだりなんか読んでて興奮しちゃいました。ウィドマーク様の出番はほとんどなかったが(とにかく浮わついた場所には顔を出さない人だから)、ザナックの葬儀には参列なさったらしいです。
イシュトの口説きなんぞに負けるなリンダ。
ほんと、ムカつくわーイシュト…
マリウスもさっさと撤退してないで何かすれば、とか思うのだが困った奴だ。マリウス=アル・ディーンと知った時のイシュトの顔が見たいのだがなあ。結構呆けるんじゃないかと楽しみなのに。
ロイス・マクマスター・ビジョルド著。

例によって500ページ近い長尺の、新シリーズ第一巻。世界をおびやかす"悪鬼"と戦う"湖の民"のベテラン警邏隊員ダグは、悪鬼の手下にさらわれかけた"地の民"の家出娘フォーンを救う。それは、かけはなれた生活習慣や価値観を持つ二つの種族の、しかも親子ほど年の離れた二人の男女の、恋の始まりだった。

…えっとー…

いや、面白かったんです。一気に読みました。悪鬼やその手下や彼らと戦う"湖の民"のフシギな力や秘密など、前半は特にワクドキで。中年ヒーローって好きですし。しかし、後半300ページがひたすら、ダグとフォーンが周囲の理解を(一部は実力行使で)勝ち取り、それぞれの慣習を尊重しつつ無事結婚式を挙げきるまで、そして、挙げ終わったとたんに話が終わってしまったのにはたまげました。
いいんかいソレで!
もともとビジョルドの小説(SFもしくはファンタジー)は、ロマンス小説色を盛り込んでも描写が濃くてキャラが濃くて面白かったりするのですが、ここまで純ロマンス小説とは思わなかったなー…(^^;)

とりあえず二巻目を待つしかないのかな。
ただ、いきなりヒーローヒロイン交代で次は別カップルとかいっちゃったら怒るぞ。ハーレクインとまでは言わないが、これではヴィレッジブックスだよ。創元推理文庫じゃなく。うっうっうっ。

昼間、実家近辺の銀行四行はしごして、へとへとになってたのですが、つい最後まで読んでしまったのが悔しい…夕方からでも、少しでいいから昼寝すれぱよかったなぁ。眠いよ~
うむう、ひさびさに一気読みさせられてしまいましたよ。

ブリアナ、調子こきすぎてるんじゃないのかって思ってたらエライ目にあってるし。
ロジャーも、図書館資料を切り取ったバチが当たって(爆)、実にエライ目にあってるし。
誤解が誤解と悲劇を生んで、スリリングに突っ走る三巻目!いやー、まいりました。
こんなにどいつもこいつも過去へ向かっていいんかねえ、と思いつつ、視点が割といろんな人にうつりかわるので飽きずに読み進んでいる。
しかし、図書館の資料を破損するのはヤメローーーーーーーー!

白鯨

2009年5月7日 映画 コメント (6)
1956年、ジョン・ヒューストン監督作品。

白鯨モービィ・ディックへの復讐心に狂う船長エイハブの執念の挑戦。
ヘンな話なのは、原作が元々とてもヘンな話であり(さまざまな隠喩やイメージをぶちこんだ難解な作品なわけだ。大学時代に斜め読みしただけだが。あと、米文学演習で原書もちょっとかじった)、仕方がない?ことである。
帆船時代の捕鯨船だから見てみよう、という向き(自分)には、元々さして合わないのはわかってたが…。先日見た「海の男」と数十年の差はあるとはいえ、どっちも19世紀の捕鯨なんだよね。捕鯨技術はあまり変わらないが作品のカラーはいかにも対照的で、比べるとなかなか興味深い。カラーでスペクタクルなので、ドラマを気にせず帆船だけを見てるには、こちらの方がいいかもしれない(暴論)。

語り手イシュメイル役のリチャード・ベースハートは自然体なカンジで良いし、ハリー・アンドリュースだのレオ・ゲンだの大工だの刺青クイークェグだの、船乗りたちは皆納得の面構えなのだが、イロイロ言われている船長グレゴリー・ペックは、力演だけどやっぱり浮いてると思う。からだをやたらとねじりあげながら目をむく大仰なセリフ回しは、どうもちょっと、いただけないものがある。一カ所だけ?静かに「青空を見ると初めて鯨を仕留めた日のことを思い出す」とか語る場面は、まぁいいんじゃない、と思えるが…ここだけだ。
やっぱりペックって、根が大根な気がする(ヘンな日本語だ)。あまり複雑な人間性をナニしようとすると似合わない。軽妙スマートを目指すか、ストレートに誠実一直線か、どっちかでしょう。
あとはウラをかいて悪っぽく行くか(大穴)。「白昼の決闘」の不良青年役はよかった。

有頂天家族

2009年5月5日 読書
森見登美彦著。

義理とゆーか何とゆーかで、読んでおかねばならなくなったのだが、うーん。
細部は面白いといえる部分もあるのだが、終盤はハラハラさせるのだが、…微妙。
「太陽の塔」もイマイチだったもんな自分には…

可愛い女の子が一方的に周囲を振り回すのって、どことなく落ち着かないんだ。
特に弁天様、見ていてウザくて疲れるんですが…。教授の方が絶対可愛い。
第二部の構想もあるらしいけど読まないかも。
評判の高い、売れっ子著者なのはわかってるけど、世評がどんなでも性にあわないってこともあるのは、もう仕方がない。
「偽叡山電車」だけは楽しかったが。やれやれ。

木村心一著。

期待はずれでした。ラノベ世界の“ラブコメ”は私の性に合わないと再認識。バトルもギャグも異世界も人外もあるけど、同居ハーレム型ラブコメのほうがメインで、世界観はあとまわしだから…。

そして主人公(♂)が女装してもかわいくならないというのが致命的(逝)。
表紙のコはヒロインの一人です。
ダーウィンだの漱石だの毎回フシギな要素を取り入れ個性的な作品をモノしてきた柳広司著。
今度はスパイ物…昭和のスパイ養成学校“D機関”がテーマの連作短編集、このミス2位にとびこんだのがある意味意外なほど、やっぱり個性的な味わいあふれる一作に仕上がっていました。

最高のスパイに必要とされるものは愛国心でも根性でもない。「この難しい任務布をこなせるのは自分だけ!」という自負、そして何ものにもとらわれない個人主義こそが、という“D機関”創設者・結城中佐のクールでスタイリッシュな姿勢がこの物語の魅力。一種コン・ゲームのような知的闘争がさらりと描かれている。そのくせ、全体として読み終わると、ひっそりと昏い時代の翳が差しこんでひとすじなわでゆかない感興をかもしだす。テーマから予想されるかもしれない重厚さではなく、むしろ典雅を感じさせる佳作。
and his daughter, Clementine.

はー疲れた。
明日はシゴトだ。
ここのところ、一日ゆっくりできるのは週一。今日は昼寝をして、少しWin版(復刻版)の初代「大航海時代」を久し振りにした。
王様から海賊退治を命じられたまま、ずーーーーっと忙しくてほっていたのだ。

しかし、初代の最大の悲しい点は、戦闘中の「移動」がアンドゥできないことにある(わかってたが…)。風の都合とかで思った地点まで達することができなくても別のコースにトライはできない。敵艦に砲弾が届くか届かないか、計算を間違えても移動のやり直しはきかない。…今回ロードの初戦闘はかなりのリセットを強いられました。
しょーもないことやってるなら寝とけって。

あとは、ちょこちょこと紙にエンピツでお絵かきのリハビリ…新しいトップ絵までは遠いなあ…映画的な絵にしてみたい気がしたけど恥ずかしすぎる。

明日は休みだが用事だし。連休、それ何、おいしいの?


≪追記≫あり?なぜゲームのパッケージが透明人間になってるのかな?空白部分をクリックしたら、見ていただけるんですけど…へんなのー。

< 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 >

 

お気に入り日記の更新

日記内を検索