帰宅したら、ポストに不在配達通知が。ハッと電話機に飛びついたが、八時ジャストになっていた。今夜中の再配達不可能。しかしなー、夜間配達(19~21時)を頼んでおいたわけだけど、郵便屋さん、19時半に来てそれっきりは淋しすぎますよ。私まっすぐ帰ってコレですよ(遅番だったし)。19時台前半に留守だったとこは帰りがけにもう一回寄って欲しいよ。

とりあえず明日の再配達の段取りをつけて、二階に上がるとテーブルの上にもう一枚不在配達通知があり…ガックリ。今日はどうなってんの?コレは昼間に来たものだったようだけど…
ついてない。
台風直撃されたら郵便屋さんも休んでしまったりしないかしら。

ちなみに前者は新しいリーフリプレイヤー、後者はアメリカに頼んだ古いLife Magazine 1949年3月28日号。
どっちも早く手にしたいのにー。クスン。
自主上映で、フィルムは想像以上に壮絶な状態でしたが(モノクロみたいだった…)、すばらしい一日でした!

アコガレの劇場の大画面。自主上映の16ミリスクリーンを含めても、「主演」のウィドマーク様を見たのは「大西部への道」しかなかった私。これもロードショーではなく東京の名画座の結構雨降りな画面で、親戚ンちへ行く際強引に親にねじこんだ無理無理な機会。
1970年代以降のウィドマーク出演作は劇場でも何作か見ているが(「合衆国最後の日」「コーマ」「オリエント急行殺人事件」「スウォーム」等)、さすがに60才を超えると大抵脇役。主役を張っても未公開TVムービーだったりキワモノ(ホラー)だったりなので、地元で「シャイアン」の自主上映情報を見つけた時は実に嬉しかった。
画面がフルスクリーンでも(本当はワイドスクリーン映画)。褪色ありと注意書きがあっても。

とはいえ、あれだけ褪色があると、…あえて「評価」はしないことにします。しかも完全版じゃなかったらしいし。
通常フォードの西部劇に景観の美しさという要素がないわけないのだろうけど、今回ソレが生憎欠落した観賞でしたので…


米国政府との協定に従い、故郷イエローストーン地区を離れて南へ移住したシャイアン族。しかし政府の約束した援助物資は不足し、約束の日時にも議員団は現れない。人口まで激減した一族は2000キロ北の故郷へ帰ろうと決める。騎兵隊がそれを追うが、いい加減な情報の蔓延や利権屋の暗躍がからみ、苛酷な旅路を辿るシャイアンの運命はますます悲惨なものになってゆく…。
シャイアンに同行する白人の女教師(キャロル・ベイカー)や、シャイアンの実情を知り内心では同情的な騎兵隊の大尉(リチャード・ウィドマーク)を配し、銀幕でインディアンをゴマンと倒してきた西部劇の「神様」フォードの“贖罪”とも評される作品ですが、必ずしも重苦しいだけの印象ではなく最後まで飽きず見終われたのは、たんに私がウィドマーク・ファンだからでしょうか(笑)
「馬上の二人」とほとんど同じキャラクターと言ってもいい、常識的で人間的で誠実で不器用なベテラン将校。
騎兵隊の紺軍服が素晴らしく似合うのが目に楽しいです。横に黄線の入ったズボンが足長く見えて素敵。怪我をしたシャイアンの子どもの相手をするところの優しさも素敵。ただし上司も部下(パトリック・ウェイン)も彼の人間性になかなかついてきてくれなかったりなんですが。

理想主義的な内務長官を演じたエドワード・G・ロビンソンの存在感もさすがだった。
超好戦的なのが途中で改心するP.ウェインや、インディアンについてよく知っている良い人かと思ったら上からの命令には杓子定規なダメ軍人カール・マルデンについては中途半端な気がしたけれど、「実は15分ほど欠落のあるフィルムでした」とか言われちゃったしねえ。やれやれ。
ダッジ・シティでコメディ・リリーフのような登場をするジェームズ・スチュアート(ワイアット・アープ)とアーサー・ケネディ(ドク・ホリディ)は、楽しいといえば楽しいけど、どっちでもいいといえばいえる。ジョン・キャラダインまで出てるの含めてファンサービス?なのかな。ウィドマーク大尉がウェイン少尉に「君の父上のことは知ってる」とかいうのもある種ファンサービスかな。

むしろ、シャイアン族の旅路に、ウィドマーク様のナレーションが結構重なるのが嬉しかったり…。この人の声、好きです★
本当は大塚周夫さんのようなダミ声じゃないんですよ。(大塚さん上手いし好きだけど…)。

英語字幕つき米国盤がAmazon.jpで買えるのだけど、日本語字幕つき日本盤が出ないかなあ、腐ってもフォードだしなあ、とずーーっと待っていたけど、諦めて米国盤買おうかしらん。
ちゃんとした「シャイアン」が見たくなりました。


そして、ちょっと私信モード…。
実はえらくご近所だったなにわすずめ様、ごいっしょに鑑賞できてうれしかったです!やはりネットであれこれお話してからお会いすると、まるっきり「初めて」って感じがしませんね。今後ともよろしくお願いします。
まだ読み始めたばかり。「夏の稲妻」からすぐあとのオハナシのようだった。
ウッドハウスは何読んでも楽しいなあ。のんびりゆったり…

仕事はちっとものんびりゆったりできないが。

それでも強引にヤフオクでリーフリプレイヤーを落としたぞ!
これで安心してまたストレスを海外DVD買って解消できるというものだ。買ったけどまだ見てない海外DVDだってあるんだもん~。
アラン・シリトー著。
画像はないけどアマゾンから古書は探せそうです。

アメリカ映画「誇り高き戦場」、坂田靖子さんの「誇り高き戦場」の原作として一部に有名な「将軍」。
とうに絶版だけどよく探すとヨソの図書館にあったので借りてみた。

ううーむ。
映画と、またマンガと、全然違うぢゃないか。
マンガの原作は映画だな、あくまでも。
将軍がハゲの小男でも、見かけだけの問題なら別にいいのだが…キャラが違う。

戦場で、慰問にきた交響楽団と指揮者が敵軍の捕虜になるのは、もちろん同じ。
だが、架空の国の軍隊である(共産圏ぽい)。
指揮者は世界的に有名だなんてことは書いてないし、将軍は特に貴族的・芸術愛好家的だったりはしない。ただ、捕まえてみたら、なんだか「交響楽団員を殺すのはイマイチ」な気がしてきて、「シンフォニーを聞いてみたい」気がしてきただけである。ただ、この気持ちは次第にエスカレートして指揮者と楽団員をぜひ逃がしたい!という思いにまで発展するのだが。
指揮者だって、演奏して、と言われたら別にさからわない。そもそも戦争というものに懐疑的で敵軍をも自軍をも信じていない。銃なんか間違っても手にしない…
乞われたら自然に歌い出す、小鳥のように力弱い存在でもある。
だがそのか弱さゆえに、将軍を破滅させることにもなるわけだが…

最初のうちこそディレッタントな口調で互いを探りあい皮肉をぶつけたりしているが、個人としてのふたりは、映画と違ってびっくりするほど簡単に近づく。

うーーーーーーむ。

「誇り高き戦場」のシナリオ(とヘストンの好戦的なキャラ作り)を私は酷評したが(http://13374.diarynote.jp/200909080047383316/)、小説から映画への脚色自体は、実はかなりお見事なのではないか。
私や坂田センセの萌え心?をそそった要素は、アレもコレも映画オリジナルだったのね…
ファッショナブルなナチスドイツの軍服。独軍内のナチスと国防軍の対立、意地をはる「世界的」指揮者、お貴族的芸術的な将軍!
えー加減な脱走計画も、悪くはない。
あとあんなにヘストンが嬉々として銃を取ることさえ止めてくれたらかなりなモノだ♪

やっぱり何でも、実際に確かめてみないと、わからないものである…

とそれしか読後の感想がないというのもどうだかとは思うが(笑)
なんか地味な小説だったんだよね。

Scitec DVP-250CP

2009年9月29日 日常
突然、リーフリプレイヤーが壊れてしまった。何入れてもジージー回って「ディスクなし」。
これは悲しい。
なにせ、メーカーがこの春潰れちゃったらしいから。修理不能なんですよ…(;-;)

リーフリマクフリ、CPRMもVRも、そしてNTSC⇔PALもOKと、私には必要十分な満足スペックだったのだが、コレをすべて満たすお手頃プレイヤーは意外と見つからない。いや、1.5万円も出せば色々ありそうですよ。でも、コレ、たしか送料込み八千円そこそこで買ったと思うんだけどなあ。ケチケチしてても仕方がないかもしれないけれど…何日か電源抜いて放っておいたら、夜中にコビトさんが来て勝手に治してってくれたりしないかしら。くすん。

次第に国籍内容が様々に増えてきたわが海外DVDコレクション。とりあえずは、欧州製のリージョン2Pal盤は現PCで、米国製リージョン1NTSC盤はこないだリージョン設定変えてみた先代PCで、見れるといえば見れるのだが、やはり淋しい。

そういやLPレコードをUSBメモリに録音できるデジタルジュークボックスなるキカイも、同じメーカー(SCITEC)だったなあ。あれもさっさと使い倒したほうがいいかしら。
1943年、オットー・プレミンジャー監督作品。

ニューヨークの有名コラムニスト、ライデッカー(クリフトン・ウェッブ)のもとに、「美貌のキャリアウーマン・ローラが散弾銃で顔を吹き飛ばされ殺害された事件について聞きたい」と、刑事マーク(ダナ・アンドリュース)がやってくる。凝りに凝ったインテリアの中、ライデッカーは“自分が育て上げた”ローラ(ジーン・ティアニー)との出会いを熱く語り、捜査にもなるべく同行させてほしいと申し出る。彼女はプレイボーイな婚約者シェルビー(ヴィンセント・プライス)との仲を悩んでいたらしい…。ローラの叔母(ジュディス・アンダーソン)も彼に貢いでいた気配がある。
ローラの高級アパートで、美しい彼女の肖像画を見上げるうちに、ハードボイルドな捜査官マークもまた、死んだはずの彼女に惹かれ始める。捜査は難航するが、ある日…

かきくどくような、ムードたっぷりの音楽、そしてモノクロなのがかえって美しく印象深い映像のマジック。撮影賞(白黒)でオスカー取ったのも納得。
死んだ女をめぐる、ちょっと普通でないラブ=ミステリーだが、ポンポンと意外な展開を重ねてゆく語り口にも魅せられる。凶器に関する伏線の張り方には特に感心。個性豊かな登場人物たちの描き方も工夫が感じられて結構。序盤で刑事を招き入れるライデッカーが風呂に入ってるのなんか凄いですよね。書斎に特製の浴槽(タイプライターを載せる台付き)を置いて裸で執筆中…。お出かけ時にはボタンホールに花を欠かさない洒落者なのだが、彼の金持ちマイペースぶりと同時に、裸にムくことで男性としての貧弱さ(シェルビーやマークと比べて)を観客にさらりと印象付け、なんとも意地悪くて上手い。

ティアニー、アンドリュース、ウェッブ、プライス、アンダーソン、ハッキリいって主要キャストの誰にも私は関心がない(好みでない)のだが、最後まで面白く鑑賞できた。FOXの正規盤=特別版二枚組を買ったので解説音声トラックもあるのだが、そちらも視聴後結構楽しく聞いた(二種類もあるので全部はさすがにまだ聞けていないが)。
最初のローラ候補はジェニファー・ジョーンズだったそうな。ライデッカー役候補には一時ジョージ・サンダースも上がってたという。なるほど、いいなぁサンダース(割と好き。またライデッカー役は「イブの総て」のアディソン・デ・ウィットにも通じるところのあるキャラだ)。でも、キャスティングとしてはウェッブのほうが適正だろう。サンダースは体格が立派すぎる。

解説音声で触れられた「第一稿を読んだザナックのツッコミ」が、モノ凄く的を射ているのにも感心した。ライデッカーは一番よく書けているがセリフに更なるキレとウィットを足せ、ローラはしょーもない男に引っかかる馬鹿に見える、これじゃ一流女優を当てられない、シェルビーをもっと魅力的な男にすることでバランスを取れ、うんぬんかんぬん…。完成した映画はザナックの意見に合わせて手直し済の筈だが、それでも私は「ローラって馬鹿?」って思ったもんなぁ。

実は特典映像のティアニー・バイオグラフィに御贔屓リチャード・ウィドマーク様がちょっぴり出てると聞いたのが、レンタルやワンコインDVDでなく特別版を購入した理由であった。とはいえ、映画自体の出来にも満足。
オークションで定価よりはずっとお安く買えたし、八方満足の映画であった。
なんかもうトシです。
外に出てある程度の時間日光にあたったらそれだけでクタクタ…
もはや、シミソバカス問題をさておいても敵だな日光。

運動会を見に行くだけでひとしごと。
しかし、相方にひとこと言いたい。自分の子どもだけが気になるとか、DVDビデオカメラの残量が気になるからってあまり細切れで撮らないでほしい。音楽も含めて、ひとかたまりで撮って欲しいな。組体操、音楽もうまく使ってなかなかよい振り付けだったと思うのに(最後、3クラス90人で3Dな特大ピラミッド作ったとこなんか凄かったのだが、できあがった所しか撮ってなかったよ~。その後、だんだんピラミッドをほどいていくところ、上の方の子どもたちが下りてきながら次の段の子の背中をポンと叩いて「さあ体起こしていいよ」と合図しつつ離れてくところなんか、なんとも味があってよかったんだけどなぁ)。

アステア・ロジャースの昔から、できの良いナンバーは、カメラ据えて撮った方がいいに決まっているのである。ぷん。
1924年、バスター・キートン監督・主演作品。

「カイロの紫のバラ」のコメント欄での話題に出たので見てみる。もともと、チャップリンなんかよりキートンがいいよ、と思ってたがコレは未見だった。学生の頃何か少しだけ見たんだけど何見たんだっけ…。

「映画に入り込む」つながりで話題に出た。映画ってメディアができてからさして年月もたたないうちに、もう映画の中に入っちゃったりカット切り替えに振り回されるギャグなんてぶっとんだネタ作ってるんだから凄いものです。久々に見て、あらためて身体能力にも感心。バナナの皮で転ぶだけでも、どう体を動かせばああも派手に全身回転しながらハネ上がれるのでしょうね。
もちろん話は探偵志望の映画技師キートンが、うたたねするうち映画の中に入り込む中盤以降が本番、映画に入り込んでからこそ盛り上がるんですが…。そして、夢の中・映画の中で“シャーロック・Jr”に変身した彼の格好いいこと。爆弾ビリヤードのキューの扱いもおみごとだし、悪党との追っかけっこのテンポの凄さもよかった。そして、現実に戻ると、なんとも不器用で可愛い青年なのでした。決して笑わない、どこか淋しげなポーカーフェイスが女心に訴えます(笑)

オシャレでハイセンスなサイレント喜劇。また何かキートン借りてみようっと。
短いのも便利だ(笑)

※ニコニコ動画にもありました。⇒ http://www.nicovideo.jp/watch/sm3892814
※英語字幕版YouTubeで発見。⇒http://www.youtube.com/watch?v=DdXqpuLp3uo
非常に珍しいことに、出てすぐシリーズ最新刊のご注進メールがAmazonから来ました。やればできるじゃん。なぜ滅多にやれないのか?

さて、幸村誠、8巻目。
オビ見ないで読んだのは正解であるが(皆さん気をつけましょうネ)、

あ…あああ…ああああああああ…

ア…アアア…アアアアアアアア…(涙)

はたして私、9巻に手を出す日は来るのだろうか。わーん。
山形 石雄著。

次で最終巻、と、ついに明示されたけど、ほんと毎回毎回新鮮に面白いシリーズ。魔王の過去が語られるだけに、多少ありがちな展開ではあるのだが、そのかわりにまだまだ秘められていた設定がいくつもおひろめされる。
やっぱり先が読めないまま、最終巻につづく。

今日もいろいろ不幸な一日だったが、とにかくひととき忘れさせてくれた。めでたい。
やーっと…明日はお休み。仕事の帰りに家族で食事にいって、レモンバターとりんごバターのおいしい店なのでパンもたらふくたべてご機嫌で帰ったら…

私は海外のYahoo!groupsに入っている。そのためyahoo.comのアカウント&アドレスも取得しているが、昨日突然「セキュリティのためパス忘れた時用の新しい質問を設定しろ」と言われて、でも何度やっても、

Oops! Looks like our servers are taking a break. Please try again later.

サーバから拒否されてしまう。一夜あけてもダメ。
なんか素敵なファイルが新しくアップされてるぽいのに!!!

結局ネット検索でこの語句引いて、連絡用のアドレス(yahoo.comアドレス以外で)入れる欄もあるのですが、「ここのアドレスを日本Yahoo!のにしたらやっと通った」という記述を見つけてようやく解決。滅多に使わないけど一応yahoo.jpのアドレスを指定したら確かにイケました。

そういや初期値では私のメインアドレスでなくやはりあまり使わないgmailアドレスが(どこから察知したのか)入っていたけど、もしかしたらアレでも通ったのかも…

わかりませんって普通。
だいたいOops! って何なのよもう。アホとしか思えん。関西の「アホ」には普通かわいげがあるが、ここには、ない!

他にも泣く人がいるかもなので日記に書いとこう。
栗本薫著。

ついに「あとがきなし」でした。もうあとがないかなあ(涙)…いや、一冊くらいはありそうな気がするけど。

はーしんど(ワビはすっと受け入れてもらえたけど)。明日もお仕事続く。

気儘時代

2009年9月20日 映画
1938年、マーク・サンドリッチ監督作品。白黒。

出勤日。過去に大ポカをやってたと判明(しくしく)。
さっさと帰ってアステア=ロジャースに癒してもらうことに。コレは未見のまま長いこと寝かしていた分。
連絡つかなかった相手には明日謝罪、あまり荒れたら明日は更にランクアップで「トップ・ハット」か「踊らん哉」あたりで…?

コンビも8作目となると、いろいろ悩むのも当然。新工夫を盛り込もうとしてるのはわかる。ダンサーじゃなくて精神科医のアステア!そして、通常アステアがロジャースを追っかけるのだが、今回は珍しくもロジャースが鈍感アステアを…という流れ。しかしまあ、なんというか、笑えなくはないが救いようがないシナリオであった…スクリューボールコメディ調にしようとして失敗したみたいな感じ(爆)

精神分析医トニー(アステア)の元へ、親友スティーヴン(ラルフ・ベラミー)が泥酔してやってくる。婚約者アマンダ(ロジャース)に三度目の婚約解消を言い渡された、何故だろう、と落ち込む彼は、彼女を精神分析で診てほしいとトニーに頼むのだった(この時点でかなりヘンです)。トニーとも親しくなったアマンダは、夢の中で超ロマンチックなダンスを一緒に踊った彼にポウッとなり、目が覚めてからもトニーへの恋心が消えず(???)、麻酔などの影響もあって様々な無茶をやらかす。が、スティーヴンを裏切るにしのびないトニーは、アマンダに催眠術で「スティーヴンを愛している、トニーは嫌い」と吹き込むが(…ソレほとんど犯罪では…)、その後になって自分の気持ちに気付くのだった。

精神分析医役は、水兵役(「艦隊を追って」)よりは余程似あってると思う。だだっ広いオデコは知的だ。ただ、そのぶん最初のナンバー登場のタイミングが遅くなるのは残念(笑)。
最初のナンバーはゴルフ場、ひとしきりハーモニカを吹いた後ゴルフボールをかっとばしつつ踊るアステア様。いや、多芸ですねー。アマンダの夢の中ではスローモーションを使った“I used to be color-blind”、セットはちゃちいけどアステア様って映画史上最もスローモーションの似合う男性ダンサーでは、と言いたくなるスーパーロマンチック。この曲が一番心に残りますね。夢の中で素敵に踊ったから惚れる、というのは普通ならあまりにありえないけれど…。あとアマンダが強引にトニーを誘って踊るナンバー、催眠術でぼうっとした彼女を操るような手つきでトニーが踊るナンバー、ちょっといつもより少ないかなって気はするけれど(精神科医にしたせいか…)、まあとりあえずは、癒されました(笑)

いつもよりアステアが真面目なぶん、ロジャースがハジケてる。彼女、いつもより可愛いくらい。ラルフ・ベラミーはただただ“つまらない男”役…この人は映画で何作もエラリー・クイーンを演じていた筈なので、も少しなんとかならんか、とか思ってしまいます(^^;)←クイーン・ファン。
1985年、ウディ・アレン監督作品。

ウディ・アレン作品、特に大物扱いされだしてからはあまり性に合わず見ていないのだが(そもそも80年代後半から新作映画はろくに見なくなった)、「カイロ…」は大好きな「ラムの大通り」に一脈通じるファンタジー・コメディと聞いたのでトライ。つまり、映画ファンの心と映画の力、というテーマね。

大不況まっただ中の30年代、ニュージャージーの小さな町。失業中の夫(博打、浮気、DVと三拍子揃ってる)にかわって働くセシリア(ミア・ファロー)は大の映画ファン。銀幕に見入る間は全ての憂さから解放されるが、ある日映画館で「カイロの紫のバラ」なるロマンス映画を見ていると、とんでもない出来事が。
登場人物の一人である二枚目探検家トム(ジェフ・ダニエルズ)が『キミ、五回も見に来てくれたんだね!嬉しいよ!』とスクリーンから現実世界に飛び出してきてしまったのだ。トムはセシリアを映画館から連れ出すと熱く求愛する。当然残りの登場人物たちも、どう話を進めていいか困って右往左往、観客は文句を言うし、進行しない映画に映画館主もプロデューサーも頭を抱える。トムを演じた俳優ギル(これもジェフ・ダニエルズ)も、イメージダウンになっては大変と飛んでくるが、セシリアの純情さにやはり心を打たれて奇妙な三角関係が発生する。夫(ダニー・アイエロ)を入れれば四角関係か。
気弱な人妻セシリアは困惑しつつもウットリな嵐の数日間を送ることに。とはいえ、トムは夢のようにロマンチックで誠実で魅力的だが、「リアル」ではないトムの財布から出るお金はすべて作り物、現実世界の常識も知らない。
そして、ギルもまたセシリアにとって「リアル」なのかというと…

オープニングのクレジット・タイトル(黒字に小さな白抜き文字のみ、アレンらしいシンプルさ)は、フレッド・アステアの歌う「チーク・トゥ・チーク」にのせてのスタート。おぅ、いきなりこう来ますか。アステアファンの私はこれだけでもニヤリ。映画の持つ「夢の力」の代表格として選ぶには、やはり、深さはなくとも抗いがたいダンス・マジックに溢れるアステア=ロジャース映画は正解でしょう。
そして全編バックに流れる軽やかなピアノ。時代はもちろんトーキーなのだがサイレント映画を思わせるイメージで、物語の作りものっぽさをいい意味で支えていると思う。
ミア・ファローは元々冴えない女性を演じるのはお手の物だが、見事な映画ファンっぷりもよろしい。スクリーンに見入る表情、そしてお仕事中にも映画の話をしだすと関連情報が次々と口からダダ漏れ、相手がもはや聞いていなくても…(笑)
非常に納得の描写である。

あと、映画中映画「カイロ…」の冒頭に“主役の友達”役で登場するジョン・ウッド(多分)、エドワード・エヴェレット・ホートンに激似でたまげました。これは凄い!ホートンはルビッチ映画やアステア=ロジャース映画の脇役常連だったオジサンです。
RKOのラジオ塔マーク直後にこの面構えを見ると、30年代ぽさ全開です。わはは。

ほろ苦く、けれども夢の力にあふれたエンディングは予定調和の世界。
けっこういい感じでした。細部が丁寧。

…でも、「ラムの大通り」の方が更に上をいくと思うな(★は3.5だがアステアでおまけ)。
「カイロ…」が気に入る人は、是非とも機会があれば「ラム…」を見てほしいですね☆
(過去日記参照http://13374.diarynote.jp/200804281734160000/)
アレは予定調和を更に超えた何かを感じます。非現実的な出来事は盛り込んでいないのに。
そして音楽がまた素晴らしいし…♪
完結編。

自分のコアには秘密があった。しかも、いつものように気合と根性を出すと記憶(メモリ)が損傷してゆくとわかってナンブは…
最後まで、笑って読めるけど細部に突っ込んじゃ危険!というアマさだったなあ。

それより自分のメモリが損傷してきたんじゃないかと思うほど、最近度忘れや言葉が出なくてが多いな。疲れてるのだろう。
でもま、今日無事レポートは送ったし!中身はともかく!
次に待ち受けるアレコレはたくさんあるけど、これでまた「次の週末はどのDVD見よう?」という楽しいお悩みができる。久々に、開放感…♪
レポートが。
まああと数日あるから想定内だが…今日終わればベストだったんだけどね。
夕方までに終わってdvdの一枚も見れたら最高だと思ってたけどそれはなさすぎ。

朝起きて家族送り出して、ひとわたりネットサーフして、まず、昼寝をした。先週疲れたし。
うっかりすると昼まで遊んで、昼食後に昼寝ってやってしまいがちだから。
それでなくても、私は追いつめられないと動かない困った性癖の持ち主だし。

1時半頃起きて、パンを食べて、少しまたネットサーフしてから、日が傾き出した頃執筆開始。
…そりゃ終わんないわな。
でも三分の二くらいは書けたと思うよ。あとは惰性でいけるはず。たぶん…(爆)
うーーーーん。
研修の宿題のレポート、進まない。疲れがたまっていて昼寝しすぎた。
まあ必要なんだけどね、昼寝も。

夏休みの感想文を、小6の次男は一晩で書き上げたがよく聞くと、一時間ちょっとしかかけていないらしい。それでもお山の伝統文化だの厳しい自然だの世界遺産だの環境問題だのマナー低下の叫ばれる現代社会だの地域の活性化だのと美辞麗句が並んだ実に見事なやっつけ仕事だ(白神山地のマタギの話で書いてた)。
が、「あとちょっと書き足してくれたら上へ出すから」と先生に言われたらしく、「もう一度推敲しないといけないとは」とクサっている。

うーーーーん。
…かくありたい…。(推敲し直しはヤだが)
トプカピ
1964年、ジュールス・ダッシン監督作品。
なんだか監督の妻子に加え本人も出てるらしい家族映画。いや、泥棒映画。図書館のVHS借りて視聴。

濃いです濃いですというのは聞いていました(笑)。
アヴァンタイトルで女盗賊エリザベス(メリナ・メルクーリ、ご存じダッシン夫人)が、トプカピ宮殿美術館に眠る宝剣への思いを熱く語る場面は色と光の乱舞で、いやーこりゃ濃いなたしかに、とちょっと焦りました。
でもまあ、タイトル&クレジットが終わり、「いい考えを思いついたワ!」と彼女が元恋人・ウォルター(マクシミリアン・シェル)を口説きに行く場面の次くらいからは、耐えられるペースに戻ってひと安心。イスタンブール市内入りするところの映像もカット割がめまぐるしく眩暈を誘うテンポですがそれはちょっと先だし。考えてみたらサイケ時代も目の前。

グラス片手にタキシードで連れと肩組んでパリの歩道をほろ酔いそぞろ歩き、と見せかけておいて、警官に挨拶しつつ向きを変えたら実は連れの背中に銃を突き付けつつ歩いてた(と観客に分かる)というウォルター。彼女以上に腕利き泥棒の彼に宝剣奪取計画を考案させる、というのが彼女の『いい考え』だったようで。
実際リーダーの筈の彼女が何やってるかというと、もっぱら色仕掛パートと、仲間みんなに優しく色っぽく接してムードメーカー、という…。
「面倒みられ型リーダー」ってヤツですか(笑)

当局に記録のないアマチュアをという考えから、ウォルターが集めた仲間は機械に強く警備システム破り担当セドリック(ロバート・モーレイ)、軽業師ジュリオ(ギルス・セガール)、剛力のハンス(ジェス・ハーン)、現地の見世物屋ジョゼフ(ジョゼフ・ダッシン)。
銃などヤバイ物を隠した車をギリシアからトルコ側へ国境越えさせるのに雇った運転手シンプソン(ピーター・ユスティノフ)は、無事越せればよし、捕まれば放置(雇い主の自分たちの情報は教えてない)、という計画だったが、ここで計算違いの展開が発生。

国境で車から銃を見つけた警官たちは、銃をテロリストのものと考え、ここは見逃し逆にシンプソンにスパイを強要して首謀者を捕えようと考える。警察側の小細工で、ウォルターらの運転手を続けることになった彼は、ビクビクしながら尾行の警察に情報を流す。だが、ハンスが怪我をしたことから、泥棒一味はそこそこ大男なシンプソンをピンチヒッターにたてようと仲間に誘い…

さてここから先は伏せておきます。
パレードとイベントで盛り上がるイスタンブールを舞台に、官憲の目も光ってるのにどう盗む?
計画をどう変えれば可能か、ウォルターの頭脳の見せ所です。エリザベスいわく彼は「窮地に立つほど冴えるの」。
まだまだ何でもアナログな時代、監視カメラも光学センサーもない時代のクラシックな泥棒テクが魅せます。いわば空中からお宝を狙う彼らには、身体能力も切り札。ロープで宙づりになりつつ侵入する場面は息を飲む迫力(そして祭りの賑わいとの対比がまた…)。そして、屋根の上を走る彼らのバックには明るいトルコの海。
うーんいいねえ。

そして、ラストシーン。
「次はね、クレムリンよ」と囁くエリザベスに「ノォォォォォォー!」と叫ぶ男ども。
でもね、やっぱり…(笑)
お約束だなあ、と思いつつ、キュートなエンディングにニッコリでした。
ユルいようで心地よいチームワークができちゃってるんですね。エリザベスの人徳?かね。
メルクーリ、かなりなトシだと思うんですけど(笑)シェルより10くらい上じゃないの?
でもまあ人徳は人徳(笑)

これでオスカー助演男優賞のユスティノフは、ポワロ役とかの貫禄タップリになってからの印象が強いからか、そこまでか?という気もするけどヘタレなおじさんの頑張りが受けたか。
ふとっちょギョロ目のモーレイはいつも通りそこにいるだけで微笑ましい。思いがけないほど可愛かったのはギルス・セガール。口のきけない若い軽業師なんですが、「カラダでしゃべる」さまが実に表情豊か。

気になってたシェルは、心配してた程悪くなかったですね。
立ち位置としては普通なら「二枚目役」になりそうなところが、地味に頭脳労働に徹して、スマートかというと「ややスマート」止まりで(笑)、でも恋愛沙汰より自分の「頭脳全開」に酔うようなキャラクターって嫌いじゃない。「飛べ!フェニックス」のハーディ・クリューガーなんかもそう。ドイツ人(厳密にはシェルはオーストリアだけと)は似合うなソッチ系。
映画自体も、軽妙、スマートというには濃いノリだしねえ(キャスティングのせいかも)。でも、おおらかなユーモアと犯行描写の迫力は立派で十二分に楽しめたと思う。
舞台がトルコのイスタンブール、一部ギリシャというわけで、それだけでもコッテリですもんね。

そして、なんだかとても「エロイカより愛をこめて」を思い出しました。スリリングだけど微妙にのんびり♪なところが。トルコ方面行ってた話もあるしねえ。
伯爵って、エリザベスの色気とウォルターの頭脳を合わせたような泥棒?
最近伯爵の女装がやけに多いのでそう思うのかもしれない(笑)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005IVYK?ie=UTF8&tag=boatswascot-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B00005IVYK
ジャック・キャンベル著。

二巻目である。
逃げながら、ある程度は戦ってみせないと味方が納得しないので大変なのである。相変わらず敵も味方もバカが多いが、面白い。テンポがいいのかね。
何考えているかわからないリモーネ副大統領(女性)の存在も、緊張感を切らさないのにはよいのかも。ツンデレか、と一時は疑ったが、そういうのとも違うのだろうか…
とにかくわからん…
主人公も苦労するなぁ(笑)


さて自分もそこそこには苦労してると思う、ここんとこ。今日も、なんとか人前で45分話をする試練をのりきったが、「あ、アレを強調しておくのを忘れた…全く言わなかったわけではないかもしれんがまずかったか…」と反省ばかり。でも反省なんかしてちゃダメだ。そんなヒマないんだ。お次はレポート締切が一週間後に迫っている。いろんな事の締切がダース単位で時間差攻撃をかけてくる。
こう落ち着かないと、艦隊だけでなく私の意識もどっかに彷徨っていってしまいそうである。来年の状況を考えたりなんかすると気が遠くなるから、考えないッ(笑)
有川浩著。

フリーターになっちゃった主人公が、母親が鬱で心を病んだのをキッカケに改心?してがんばる話。
元気すぎてしんどくなりはじめた気もする著者だが(特に普通に現代ものな場合)、それでも読まされる。文章にイキオイがあるし笑いもあるし。しかし、こんなに立派な連中ばかりだと中に入れてもらえなくてさびしいような気も(私はヘタレちゃん)。
捨て猫のエピソードはやりすぎな気がする…二十代半ばの男女(恋人同士ではない)が小学生みたいにおろおろって(仕事は結構できるくせに)、なんだかなあ。

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