シャルロッテ・ルジュモン著。仕事がらみで読む。
最初は病院で、やがては野戦病院でグリムの語りをはじめたという。

おぼえて、語る。それだけなら、まあやってみるとやれないことはない、が、こんな風にいろいろな人に力を伝えることができる域に達するのはとても遠い道なのでは。
面白いし、いい話。ついでに、グリム童話で知らない話はまだまだありそうなのがわかるので、そこらへんもまた読んでみるべきか。
ジョン・フォードの騎兵隊三部作のひとつ。

スカパー録画をいい気分で見ていて、四分の三までいったところで、突然映画が切れた。
信じられないことだが、どうも私の知らないところで家族が触って録画中を強引にチャンネルをかえてしまったらしい。

むちゃくちゃ気分が悪い!!!!!
つまらない映画だったらともかく、イイ感じでしかもここからクライマックスというあたりだったのでヒジョーにムカつきます。ほんとにもう、信じられん…
デジタル音痴にもほどがある…(-"-;)
まる一年ほど放り出されていたゲーム、でもかなり終盤まできていた(21話まで終了)のは確かなので、今月からボチボチとやっていた。
22話の夜会話を済ますとマルチEDの相手が決まる。

もちろんレナードさん狙いでずっときていたのだが、うーん、ここの夜会話ビミョーだ~。
中年キャラだから、オンナノコ主人公トリス相手に“父親気分”というのはまあかまわないというか仕方がないのかもしれないが(それでなくとも“元刑事で別れた妻と娘がいる”という設定。「ダイ・ハードかよ?」というツッコミ多いらしい…)、あんなにロコツにいきなり「おとうさん」とかって恥ずかしいゾ。せめてもう少し恥じらいつつ遠慮しつつ「娘と思ってもいいか?」みたいにモーション起こしてほしいなあ。
まったく、ライターさんも多数のキャラにいろんなセリフを振るのは大変だろうが、もう少し考えて作って欲しいもんである。

さて、たぶん今年度中にはクリアできるだろう。その後は番外編をクリアして返却、ですかねえ。借り物だからいい加減にせにゃ。
1957年、アンソニー・マン監督作品。モノクロ。
意外や海外盤DVDの画像が出ました(笑)
WowWowで視聴。日本版DVDは出てないよね。

若くて未熟な保安官ベン(アンソニー・パーキンス)は、たまたま町を訪れた賞金稼ぎモーグ(ヘンリー・フォンダ)に危地を救われた。町の人々の反対(偏見)をはねのけて、かつては胸にシェリフバッジをつけていたこともあるというモーグにベンは保安官の技術と心得について教えを乞う…

いやー、やっぱ50年代までの西部劇はいいね。
長さも90分少々というのは理想的だよね。テキパキと無駄のない筋の運びで良し。
理想化肌の若者、過去のある、実は誠実な賞金稼ぎ、薄倖の未亡人(ベッツィー・パルマー)と無邪気な子供、みんなに頼られる名医(ジョン・マッキンタイア)、無責任な町民、偏見に満ちた乱暴者たち(ネヴィル・ブランドとか)。犯罪者を無事逮捕したら今度は暴徒のリンチ騒ぎ対策、お約束通りな要素の詰まった西部劇だがスッキリまとまって、まさに「形式の美学」ですかね。辛口の現実を描きつつ、オトナが若者を導きつつ己も再生のキッカケをつかむサワヤカ系の話でもある。

フォンダもトニパキ(死語)も私の好みからは極北だけど、楽しく見れました(二度は見ないだろうと思うが…極北だから)。歴戦のガンマンらしい、むちゃくちゃゆっくりとしたわざとらしい動き方ってフォンダならではですな。凄腕のガンマンを演る時いつもこのテの身ごなしをしてる気がする。あと、フォンダでいつも不思議なのは、実は大男なのに(190cmくらいあったんじゃなかったか)あまり大男然と見えないこと。なんでかしら。パーキンスも背は高いけど…
今年度最後のイベントも終わったかな~。
ふぅ。
てんで、片づけで残業して帰ったあとは、ほか弁食べて、パタリロを読んでスカパー録画のひょうきん族を見て。(いつの人間だ…)

とてもユルく過ごす。
いや、カイギの報告書まだ出来あがってないんだけどさ。明日は定時に帰れるといいな。
本年度一番の懸案事項(ワタシにそんなことやれるんかいな、という…)であったカイギが終わった!
家に帰って、日付が変わる頃になってやっと実感が湧いた。ばんざい!
でも本当は、報告書を書きあげるまでがカイギだ!家に帰るまでが遠足なんだ!

…まあそれでも、喜んで、いいんだろうな。
明日からはまったりと頑張ろう。
1941年、ラオール・ウォルシュ監督作品。モノクロ。
日本版VHSは絶版でAmazonに画像もないので、せめて海外版VHSの画像を。海外じゃもちろんDVDも出てるんですけどね。私は図書館で借りました。

ちょっと昔、世紀の変わり目頃の、のんびりしたアメリカ。
お客も来ない日曜日、友人ニコラス(ジョージ・トビアス)と裏庭で蹄鉄投げをしながらも歯科医のビフ(ジェームズ・キャグニー)はイライラ。顧客がつかないのは前科があるとバレているからなのか?そこへ偶然、市会議員ヒューゴ(ジャック・カーソン)が歯痛を訴え駆け込んでくる。かつてヒューゴに酷い目にあわされたビフは、チャンスだ復讐してやる、といきまく。
ここからが回想。働きながら通信教育で歯科医の勉強をしていたビフは町一番の美女ヴァージニア(リタ・ヘイワース)に夢中。ようやくデートにこぎつけたものの、何かと調子がよく抜け目のないヒューゴにかっさらわれる。しかも…

濃厚なノスタルジック風味のもとに描かれる、ほろ苦い恋愛模様。ラブコメというには厳しい展開に驚かされるが(元は舞台劇らしい)、最後にはほっと出来ますのでご心配なく。
キャグニー独特の庶民的で生き生きとした個性は、昔風のおおらかな人間関係にぴったり。変人で女好きで喧嘩っ早い父(アラン・ヘイル)や気のいい友人とのやりとりは大仰だがほのぼのとしたユーモアに満ちている。ウォルシュだからロマンスより酒場の殴り合いのほうがお得意なのか?

前半がちょっとダレて感じたのは、演出がどうこうでなく私があまりリタ・ヘイワースのルックスに魅力を感じないからかもしれない(少数派なのだろうが)。ダブル・ヒロインの“新しい女”を気取るヴァージニアの親友エイミー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)はビフに気があるそぶりを見せるが、彼にまるで相手にされないところはかわいそう。ちょっとギクシャクしてるが(“新しい女”にも多少ハッタリが入っていたと後でわかる)、それでもデ・ハヴィランドのほうが可愛いと思うなあ私。あの妙なウィンクは忘れられない(笑)
それに、血の気が多くてしょっちゅう殴り合いをしてるのに、今回珍しく負けが多い目にアザつくりまくりのキャグニー。どうしたんだいったい。

ビフが振られてからは、文句なく引き込まれる。運命の荒波に振り回されるビフとエイミーの姿は、ほろ苦い笑いをちりばめつつ、しっとり、じっくり描かれる。
ついに現在にまで到達し、ラストシーンに至る頃には、一世紀以上昔の、けれども根っこでは変わることのない人情の機微、愛情の機微にほろ酔い気分になっていること必定。後半だけなら★4つは行くのだが。
ノスタルジー趣味が嫌いな人には薦めないけれど、…キャグニーって、昔風のキャラクターがほんとに似合うなあ。うんうん。
14巻かかってようやくここまで、というのが、ほんと今のラノベにしては破格のペース。外伝もあるし、さすがに最初のころに一冊出たきりのキャラはこちらも忘れてたりするなぁ(^^;)
もちろん、このゆっくりゆっくり感が持ち味だけど(苦笑)
イベントに出て行ったもんで疲れた。
トシを感じるなあ。

火曜の会議の準備を明日ちゃんとできさえすれば、たぶん今月も乗り切れる。
たぶん…


疲れていたせいか、狙っていたオークションのDVDを入札し忘れ、反射的に他で「ちょっといいか?」と思ったものに入札してしまい、10分後には落札してしまった(あと数分の品に入札なんかするから)。追い上げてきた人、あと10円頑張れば私を抜けたのに。もうちょっと頑張ってよ(違)
「フットライト・パレード」か?
「フットライト・パレード」か?
YouTubeでジェームズ・キャグニーの動画を見て回っていたら、彼のダンス・シーンをまとめたものに、もっと新しい曲を強引につけたものがあって、それがかなりいい感じでウットリした。

キャグニーのミュージカルは「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」をかなり昔に見て、数年前に廉価DVDで「キャグニー・ハリウッドへ行く(Something to sing about)」を買って、とほぼこの二つしか見ていない。どちらもYoutube動画には入っていたようだが、それ以外のメインは何だろう。特に黒シャツで踊ってるのが素敵なんだが、やっぱり「フットライト・パレード」か?それとも一度見たきりの「ヤンキー…」の一部なのに忘れたんだろうか?(最近自分の記憶力に自信がない。しかもこの動画ではオリジナル曲のメロディがわからないので…)
「エディ・フォイ物語」も混じっているが当然こちらはカラーだし…
ああ、「フットライト・パレード」欲しくなってきたなあ。でもお高くて特典もないジュネスだし。海外版で探そうかしら、たいがい海外版の方がお安くて特典があったりするから。でもそれより、この黒シャツキャグニーが「フットライト・パレード」なのか、他の映画なのか、だれか教えてくれませんか、念のため。

キャグニーは普段の動きからしてキビキビと元気いっぱいだが、ダンスにもそれは反映されている。本人が自伝で自分は本来ギャング役者というよりはソング・アンド・ダンス・マンだと主張するだけあって、非常にキレが良く粋な踊りだ。
ちなみに上の画像は、踊ってターンしつつ後ろの男にパンチをくらわせた後、ピタリとポーズを決めるというキャグニーならではな振り付け(笑)
それが80年代のリズムにバッチリ合ってしまうというのも、また凄い話かもしれない(この動画の編集者のウデも凄いと思う…)。

http://www.youtube.com/watch?v=nT0Cvzfh38E&feature=related

ちなみに私、Wake Me Up Before You Go Go も Wham も、まったく知りませんでした(この動画を見た後ネットで調べた…)。私は80年代以降のものはあんまり興味ないし90年代以降のものはもっと知らないので、悪しからず。


<追記>
よく見ると、黒シャツ時のズボンの横にラインが入ってるのに気付きました。
「フットライト・パレード」でなく「West Point Story(日本未公開)」か?自伝によると、ウェストポイント陸軍士官学校へ行ってミュージカルやるって設定らしいけど…

はあはあ

2010年3月5日 日常
疲れているからか、いつも以上にポカが多い。
悲しくなる…

まあ明日は休みだ、休みだから…ッ!
(カタカナの「ッ」で叫ぶと、今風な気分になるなぁ)
浅井ラボ著。
3巻同様むちゃくちゃ分厚いです。重いです…

まだ4日、というのか、もう4日、というのか…
うう。
2004年、リチャード・ロンクレイン 監督作品。

珍しく最近の映画です。「マスター・アンド・コマンダー」のマチュリン先生(ポール・ベタニー)のスポーツロマコメと聞いたので当時ちょっと気になっていた作品…をスカパーでやってたので録った、でも見るまでに半年も経ちました。はは。

そろそろ32歳、世界ランキングも三桁にまで落ちた、引退を考えてる落ち目の英国選手ベタニーが「これが最後」と思ったウィンブルドン大会。ふとしたはずみで優勝候補の一回り若い女子選手キルスティン・ダンストと恋に落ち、試合もなぜか連戦連勝!でも、イイことばかりが続くわけもなく…

とことん強気な若い女の子と、草食系ロートル(というと大げさだけど、やっぱテニス選手の旬はそんな長くないよね)の恋物語。ベタニーがひょろ高い体をもてあますようにして、いつも困ったような顔で、年甲斐もないほどとっぽくて可愛いキャラクターを演じている。“そんなキャラじゃないのに”と自分でも思いながら、客席に彼女の姿を見つけたとたんにバリバリ逆転しだすわ、バルコニーから恋人の部屋へとよじのぼるわ、「生まれて初めて」人をなぐっちゃうわ、TVインタビューで愛を叫ぶわ…いやもう、ファンタジーですよ、ええ。でも、可愛いんで許す。控えめでさっぱりさわやか、稀少種ですよ。美男じゃないけど、デコの広いのはむしろ好みなので結構。

練習相手兼親友なのに試合であたってしまうディーター役のニコライ・コスター=ワルドーもやっぱりさわやか系でいい感じでしたね。
汗の臭いのしないさわやかスポ根。まあ、スポーツ小説とかスポーツ映画はもともと好きなんで、一応気楽に楽しめました。

ただ、やたら画面がギュイーンと引く演出は、うっとうしいからやめて欲しかったな。
サム・ルウェリンの「栄光のポーツマス」。ご存じの人は多くないかもしれませんが…

愛用の近所の書店の中古書ワゴンに、かなりうつくしい状態の「栄光のポーツマス」(Hayakawa Novels)が、わずか150円で並んでいた。ああ!
かさばるのはわかってるんだけど、つい、連れて帰ってしまいました。
昔図書館で借りて読んで大変気に入ったヨットレース小説なのです。本サイトにも記事出しています(http://homepage3.nifty.com/Boatswain/door/yacht.htm参照)。
ルウェリンはヨット小説書いたりマクリーンの「ナヴァロンの要塞」の続編書いたり(しかも私のごひいきキャラ・ミラーを結構プッシュしてる内容♪)、割とお気に入りの作家だったんですが、最近は何してるんでしょう。邦訳が出てないだけかもだけど…

画像は出ないけど、データはアマゾンに一応残ってる様子(絶版だけどね)。



今日はかなりだらだらしました。久々にゲームをロードしてみたら、疲れた。映画見る暇もなくなっちゃった(昼寝もしたから)。おいおい…
あ、でも、「ファイナル・オプション」のDVD、続いて動画を探してネットをうろうろしたりVHSをつけて確かめたりとかしてたから100%映画離れしていたわけではない。「ファイナル・オプション」の最後の三分の一だけで、いいんだけど(爆)

「サモンナイト2」なんて、そんなに難しくもないゲーム(SRPG)なんだから。クリアまであとほんの少しの所まできて一年くらいほってあった…二週目=二人目主人公クリアですが念のため。
最終章の半分までいってほってあるやはり二週目Lルート「タクティクスオウガ」もいつかやりたいなあ。六カ国中三カ国でクリアして四カ国目の途中でほってある「ゼルドナーシルトSpecial」もまたやりたいなあ。7人の主人公中3人目のラストダンジョンでほってある「アンリミテッドサガ」も7人全員とはいわんが4人くらいはクリアしたいなあ。
ほんとは一番問題なのは、まだ未クリアの「ベルウィックサーガ」だなあ。確か14~5章あるのが10章までいってて、ただシステムがやたら時間かかるものなんだなあ。かなり頭つかわせられて、楽しいんだけど。これだけ間が空くと久々にやっても上手く戦略立てられなかったり?
老眼が進むとちっこい字の攻略本がもう読めなくなるかもしれん(爆)
ストレスに胃をダメにされないよう、もっともっと映画がみたいです。
でも今日も見そびれたなあ。一応オフだったのに。

夜更かしするなら持ち帰り仕事をするより映画の感想を書いていたいっす。
明日はできればあまり遅くならないよう帰って、何か見よう。DVDなんていくらでも未見で積んであるんだもんー。
1944年、チャールズ・ヴィダー監督作品。
日本公開されたのはもっとずっと後で、映画館に行って見てるはずだけどあまり覚えてなくて、WOWWOWでやってたので再見してみました。

ダニー(ケリー)の店のショーで踊っているラスティ(ヘイワース)は、雑誌のカバーガールに抜擢されて一躍有名になる。雑誌社社長は実は昔、ラスティにそっくりな彼女の祖母に恋をしていたのだった。大劇場からの引き抜きの声(と劇場主のラブコール)もかかって、恋人同士だった筈の二人の仲はギクシャクし始める…

…うーん、あまりおぼえていないだけのことはある(爆)
もともと私はアステア派、ジーン・ケリーはイマイチだし(マネキンと踊る場面はついアステアwith帽子掛けと引き比べてしまった…)、リタ・ヘイワースもやはりあまり私の好みのルックスじゃないし、ダンスも凄く上手いってほどとは思えないし、ストーリーもなんだかなー、で、録るんじゃなかったって気分になりました(逝)
だって「彼女のことを考えたら手放すべきだ」みたいな使い古された論理に負けて中途半端に恋を中断する彼もアレだけど、有名になって大舞台の誘惑に浮かれたりする彼女もイカン。特に遅刻やすっぽかし連発はイカンだろ。
ミュージカルの常道、結局土壇場でよりがもどるのだがこれではあて馬・劇場主もちと気の毒かも…


まあ、ちょっと鬱々した気分でそれを振り払おうと見たから、映画にも不利な条件下での鑑賞だったかもしれない。だが、本当にいい映画だったら、たいがいのブルーはスカッと振り払ってくれる筈。
映画館まで行ったのも、今みたいにがんがん映画を手元に集められる時代じゃなかったので「貴重なクラシックミュージカルだし」と行ったのだったなぁ。
ディーン・クーンツ著。

クーンツ☓犬。
それだけで、やっぱ読みたくなりますわ。
例によって、ちょっとスピリチュアルまじってますが、端役にいたるまで妙に芸の細かい描かれ方がされています。クセのある作風ですが、やっぱり手に汗握っちゃう。犬や不幸な子供がむちゃくちゃかわいいです…

ただ…ビリー・ピルグリム、エリオット・ローズウォーター、ハイホー。
前二者が同一人物の変名なのはともかく、それに加えてなんで突然段落末にハイホーとか言うんだ?
どうしたんだクーンツ。カート・ヴォネガットにでも捧げたいのかこの本を…
それともビリーが気に入ってる作家がヴォネガットだと…いやしかしそれはひょっとしたら失礼では(爆)
それにハイホーは地の文だし。

ヴォネガットも一頃愛読してたんですが(「ローズウォーターさん」あたり以降は脱落して読んでないのでちゃんとは語れない)、うーんうーん。誰もまだ論じてませんが、だれかどうしてハイホーなのか教えていただけませんか。
瀬名さん(クーンツマニアだから…)、どこかで突っ込んでくれないかな…。
栄光の都
1940年、アナトール・リトヴァク監督作品。
図書館でかりたVHSでン十年ぶりに視聴(昔TVで見た)。
1939年のニューヨークを舞台にした人間群像。
日本版DVDは出ていないしVHSは絶版だし。いい話なのにな。
http://www.amazon.com/City-Conquest-James-Cagney/dp/B000FI9OB8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1266938984&sr=1-1

下町育ちの二人、運転手のダニー(ジェームズ・キャグニー)と美人のペギー(アン・シェリダン)は恋人どうし。が、ダンサーとしての成功を夢見る彼女は、売れっ子ダンサー・バーンズ(アンソニー・クイン)にパートナーにと誘われると、我慢できずに共に巡業へと旅立ってしまう。ダニーはいたって無欲な性格なのだが、作曲家を目指す弟エディ(アーサー・ケネディ)の学費を稼ぎたいのと、「ニューヨークっ子なら夢と野心を持たなくちゃ駄目」とけしかける彼女のために、優れた素質を生かしてプロボクサーに転向する。ダニーはチャンピオンへの道を順調に駆け上がってゆくが…

夢と野心に駆り立てられ、ひとときの成功に酔いしれつつ、また地上にたたき落とされる…それは人間として、ごくあたりまえの姿でもある。映画は、そんな人間の姿を否定することなく、ただ哀感を込めて描いている。
夢を追おうとして他人に食い物にされる娘もいれば、貧しさから這い上がろうとギャングの世界を選ぶ男もいる。落ち度はおろか野心すら無くたって、不運に見舞われる者もある。

そんな中で「大都会ニューヨークの美しさと醜さ、そこで生き、夢と野望にあがく人々の姿をありのまま交響曲に織り上げたい」と念じるエディ。一時はポップスの作曲家として人気を博すが、兄の励ましもあって、遂には本願であったクラシックでカーネギーホールに立つ。
いかにもガーシュイン風なキャラクターで、曲のほうもあまりにもガーシュイン調に出来ているのだが、「この曲を兄に捧げます」とのスピーチは、分かっていてもやっぱり泣かせる。
ちなみに作曲はマックス・スタイナーだが、さすが大御所、器用なもんだ。ガーシュイン自体好きだし、綺麗な曲なので私は全く文句はない!

どこまでも無欲で誠実で純情な、ありえないくらいイイ人の主人公を軸に、テンポのいいストーリー運びにはあっという間に引き込まれる。キャグニーは自伝で、「すばらしい原作を出来るだけそのまま形にしてカメラに収めてもらった筈が、編集後の完成版はお涙頂戴のメロドラマになってしまっていた」と愚痴っているが、まあ特に後半のペギーのやたら泣いてるとことかそうだと思うが、それでも音楽やキャグニーの存在感に胸にぐっと来る作品になっていると思う。ジョン・フォード伝などを読むと、この時代の監督の権限は今ほどでなく、作品を編集室でプロデューサーに切り刻まれたらしいから(だからフォードは、フィルムは「それ以上切りようがないよう」最低限しか撮らないという主義だったらしい)、リトヴァクのせいではないのかも。

ここんとこ忙しくて愚痴っぽくなっていた自分だったのですが、こんなにイロイロあるのにキャグニー、なんて清々しくも前向きなんだ!!!と、妙に心の洗われる心地に。ううう、私も愚痴なんかたれてないで頑張るぞ。
キャグニーは勿論元気で愛嬌があるのだけれど、いつもより抑え気味にしっとりと優しさ純情さを表現し、出来杉君なイイ人を説得力をもって演じていました。やはり凄い。
アン・シェリダンも綺麗。ボクシングのプロモーターにドナルド・クリスプ(「わが谷は緑なりき」のお父さんから一転、都会的でしたねえ。役者だ)、あとお友達役にフランク・マクヒュー、珍しい役者のエリア・カザン、など。

心のカンフル効果を買って★5つ、でもマイナス点は、クインの色悪ダンサーぶりがイマイチ光らなかったのと(キャグニーの方が踊りもうまかろう)、アーサー・ケネディの指揮がイマイチ格好よくなかったこと。玉木宏を見習え!!!
最後のコンサート以外でピアノ弾いたり、兄弟愛にあふれた繊細な芸術家青年ぶりはよかったんですけどね。今月、のだめ映画も見たからなあ(笑)
今ごろ第二期のリクエスト・ライブラリーのダイレクトメールが郵送されてきた。スタジオ・クラシックス・プレミアム・クラブとやらに入っているからだがいくらなんでも遅すぎないかしら。
そんな事は今に始まったことじゃないけど、「リクエスト・ライブラリーを二枚買ったら指定リストからDVD一枚あげます」とのこと。しかも「第一期・第二期どっちの価格ステッカーでも有効」ってオイ…
ええええー!?

第一期三枚も買ったけどリスト50本に!全く!一枚も!欲しいDVDがなかったので、要らんの貰うのも面倒かなと思ってるうち、期限も来てたしステッカーなど捨ててしまってたぞ。

…なのに、今年のリストのほうがまだ良いってのは何だ~(買ってでも欲しいのはないがくれるならもらってやってもいい、というのが複数あった)。ちょっとむかつき。


仕事は仕事で…。コレが一カ月続いたら死ぬかも。
映画でも見ないとやってらんないね。いつ見るかが問題だけど(^^;)
日本VSドイツの試合を見る。日本激しく追い上げたが逆転ならず。
ルールはあまり知らないが、どっちがサークルの中央近くまでいったのか、メジャーまで出して確認した中盤の一点がドイツに行ったのが決め手だったのかなあ。

日本チームは妙にかわいい若い子、東北美人が揃っていたが、ドイツ側は百戦錬磨なオバさんたちが多い感じだった(美人さんも一人いたけど)。
特に、ド迫力の主将。無造作にひっつめた金髪に鋭い目、額と口元に刻み込まれたハードボイルドな小ジワ、屈強そうな体格…ワールドカップ時歌まで出来た、ドイツの名GKオリバー・カーン氏を連想してしまったのは私だけだろうか。
…思わず応援しそうになってしまった(サッカーに興味はないが、カーンはカッコイイ!と思っていた私だった)。

日本が準決勝進出できなかったら、せめてドイツに行って欲しいな。無理か?(爆)


<追記>どうも私だけじゃないらしい。カーンを思い出してたの。

http://supportista.jp/2010/02/news22202946.html

< 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 >

 

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