第三弾も面白かった。
三冊とも、微妙に毒のあるハードな世界観にもかかわらず、必ずホロっとさせられる部分がある。いや、ホロッではすまないかも。ハードな手触りのなかに炸裂する感傷…ウーンやめられまへんな。

独自の個性と、新鮮な世界観があるこのヒトは、もう安心して次巻を待つのみですね。
一巻目に出てきた小道具もうまく使って、テクニシャンだなあ。キャラ造形は強烈すぎるくらいだけど(特に館長代行)、ミーハー的にはマットアラストさんをちょっと追っていきたいかなあと思っています。人間がいいのはミンスとかなんでしょうが、マットさんの紳士的な服装物腰立ち居振る舞いがナイス(でも二巻でノロティが妄想して泣いたみたいに、実はさらりと冷たかったり)。あの代行を「ハミさん」と気軽に呼べる余裕はどこから?一皮むいたらすごくまた違うヒトなのかもしれないけどちょっとツバつけ〜(笑)

あと「おばちゃん」の実力も初めて目にできて楽しかったー。

ISBN:4086302942 文庫 山形 石雄 集英社 2006/04 ¥580
テツ・ミステリーマンガ、無事完結〜。
いやー何だかとてつもなくフシギなノリのまま、一気にクライマックスへ。『設定』って何だよ『設定』って〜!
ギャグの割に多人数が死んでるなーホント(^^;)

実は我が家は四人中三人までテツのようなものなので(しかも私の実家の父も…)、爆笑しつつも微妙なモノもあったりして、でもやっぱり家族みんなが読んでおりました(笑)
しかし周囲に迷惑をかけるテツはいかんよ、迷惑は。
マンガだし、極端な例が並んでいるってのは確かだが…。
キングオブテツ。困った奴だよこいつからして(^^;)

なにはともあれ、ヒロインが今後無事に、フツーの楽しい鉄道旅行を味わう日がくることを祈ってやみません、ハイ。

ISBN:4091883338 コミック 佐々木 倫子 小学館 2006/07/28 ¥1,260
ついに士官となったキッド。
いきなり艦長にガツン!と階級の壁を感じさせられたりで大変ですが、それだけに、たしかにこの巻は面白かった。これまでで一番面白かったといってよい。
悩みながらもそれに潰されず、「生まれながらのジェントルマンらしい士官になれなくても、せめてちゃんと知識を持った士官に…」と、前向きの姿勢、自己啓発の努力を己に課すキッド君の根性を、ちょっと見直しましたよ(^^;)
かんばれキッド!

ISBN:4150411212 文庫 ジュリアン・ストックウィン 早川書房 2006/07 ¥987
東野 圭吾。

書いたら片端からベストセラー。図書館の予約多数ランキングでは宮部みゆきに次ぐ大物といってよいだろう。直木賞も取ったし、というか「直木賞落選の常連」(!)だったことを思えば、その実力の程は、はるか以前から認められているってわけだし。

…なのだが、宮部みゆき同様、私にとってはその魅力があとひといき物足らない微妙なラインになる人なのであった。(受賞作「容疑者X…」含め六〜七冊くらいは読んでるのに。後は「魔球」とか「秘密」とか「トキオ」とか加賀警視とか)

ところが。
ジュブナイルとして発表されたという(勿論文庫化に際して加筆はされたらしい)この本を読んで、初めて!初めて私は、東野圭吾の書いたキャラにシビれてしまった!!
小学生相手にハードボイルドを標榜するナゾの25才非常勤講師にホレたぞ!

最後まで名前がわからないままの彼に…続編て、もう出ないかなあ…
うーん…
なんか絵描きたくなったくらいである久々に(この表紙絵もいいカンジだ)。
そして、小学生向け雑誌でこーゆーキャラを出す東野氏。すごいぞ見直したぞ…

それでなくても幅広い作風の人だから、かえって気に入る路線にいままで逢えなかったってことなのかな。とにかく肩の力の抜けた、イイ味の短編集でした。残念ながら全編非情勤センセの話じゃなくて、最後の二編は小学生のガキんちょが主役でしたがこれもスッキリまとまった佳篇。
ウンウンいい本でしたー。

ISBN:4087475751 文庫 東野 圭吾 集英社 2003/05 ¥500
うーみゅ、面白い。
今日は五時起きでムスコの弁当作ってドッジ大阪府大会の応援にいったので長々書く元気ないけど。面白かったです。
ハイ。それだけ。(笑)

ISBN:402264303X 文庫 宮城谷 昌光 朝日新聞社 2003/01 ¥700
フルメタ出た!
と思ったら、番外編でした…(^^;)

過去ネタ割とシリアス…というかオジサンたちの独白てんこもりで(笑)
もちろん今の彼と彼女を知るのには嬉しい一冊ですが。
最後の一編だけはお笑い系。だけどなんかどこかで見たような気がするのはナゼ?
雑誌掲載時にでも見たのかしら。不思議…

ISBN:4829118423 文庫 賀東 招二 富士見書房 2006/07 ¥546
文春文庫からも出てるのですが、今読んでるのは朝日文庫版。

…いやー面白い。
「管仲」もよかったが、今度の話は合戦が多くて、派手でよろしい。
主人公・士会は武術もデキる男なので戦場でも大活躍。
まだまだ先が長いのがうれしいです。
気が付くとなんか結構たくさん、未読の宮城谷本が残っていたのだけど、やっぱり時々拾って読んでおくのが吉ですね。

ISBN:4022643021 文庫 宮城谷 昌光 朝日新聞社 2003/01 ¥700
ケイト・コナーは38歳、2児の母。夫を地方公選弁護人にすべく奮闘中の彼女は、娘時代にバチカン法王庁所属悪魔ハンターの経験あり。現在、多忙なる妻業とママ業のあいまをぬって、次々に襲いくる悪魔たちを撃退中!


フツーの主婦が、昔とったきねづかで、育児の合間に久々の悪魔退治にいっちょかみするハメに…
でも、上の娘は高校生になったばかり、再婚で出来た下の子はたったの二才。
母はとにかく忙しい!

ジル・チャーチルの主婦探偵シリーズを思わせる賑やかさだが(アレのヒロインも、学校の送り迎えや近所&PTAの付き合いが実に忙しい)、ドタバタとアクションの合間に時々噴出する、ヒロインの家族への思いの描写が印象深く描けているのが良い。思春期の娘とのちょっとした駆け引きの数々や、調査のために下の子を託児施設に(初めて)預けにいって、必要なこととはいえ罪悪感にさいなまれたり、細部がなかなか身につまされる。いやホント(^^;)

子供たちへの愛、弁護士の現夫(デーモン・ハンターの前歴はナイショ)と亡くなった前夫(デーモン・ハントの相棒だったらしい)への思い。ヒロインは元々孤児だったという設定なので、そのへんの陰影もさりげなく効いてるのかな。
基本的には軽い話なんだけど、気に入りました☆
本国じゃ続編も既に二冊出てるらしいので楽しみだな〜

ISBN:4152087323 単行本 ジュリー・ケナー 早川書房 2006/06 ¥1,785
いやーすごいすごい。
海に陸にとジャックとスティーブンの冒険は続きます。
フランス艦との戦い、自然の猛威との闘い、そして武運つたなく(うわー!と叫んだほどの不運。よりによってあのタイミングでジャックがねえ…そしてアイツの「あの癖」が!)捕まったらば、早速脱走大作戦。わくわくどきどきのつるべうちです。

二人の周囲をいろどるサブキャラも印象深い人が多いし。
最後に女を上げた(笑)ダイアナはもちろん、軽いが女性に無関心?なちょー美青年の名前がエロ山羊というのも一生忘れられまい(←それは違う!)。
次巻以降にも出るのかな彼?

それにしても、やっぱりオブライアンさんすごいわー。

ISBN:4150411204 文庫 パトリック・オブライアン 早川書房 2006/06 ¥777
ふふふ、出ました続き。
詳細は後刻(^^;)

ISBN:4150411190 文庫 パトリック・オブライアン 早川書房 2006/06 ¥777

イレギュラー

2006年7月12日 読書
大水害被災地でグラウンド潰れて困ってる田舎高校と、甲子園に出たもののそれなりの「カベ」を感じて悩んでる名門高校のそれぞれの野球部。
あさのあつこ推奨、というオビに惹かれて手に取っちゃった(笑)
高校野球モノだけど選手たちだけでなく監督たちも大きい扱い。
さあて話はどこへ転がってゆくのか。

ISBN:4048736906 単行本 三羽 省吾 角川書店 2006/06 ¥1,260
あいかわらず、「おいウソだろ!」という場面で幕を引いてます。
…だいぶ慣れました(^^;)

でもイマイチ今回のは唐突な気もするなあ…
あとがきでは、「大丈夫だよ〜」みたいな著者の慰めがありますが、はて。次の巻でほんとに決着つくのかな。

ISBN:4044452164 文庫 喬林 知 角川書店 2006/04/28 ¥460

配達あかずきん

2006年7月9日 読書
本屋さんミステリ。連作短編集。

お客さんの、本を探すお手伝いをする…という部分で、とてもとても図書館員に親近感のあるセカイが描かれてました。
そーなんですよ、うろ覚えなタイトルや微妙に間違ってる記憶から、「もしやこれでは?」と該当本を探し出すのに成功した時の達成感は、ささやかながら嬉しく楽しいものです(しょっちゅうですよ図書館でも)。
事件自体も読後感のすっきりしたコージィタイプ。
しいて引っ掛かった所といえば、ややマンガ方面に弱そうな気がしたところくらいでしょうかね。

以前「れんげ野原のまんなかで」が物足りなかったのは、閑古鳥が鳴きすぎているせいで「お客さんの、本を探すお手伝いをする」という面がとても手薄だったからかも…(しつこい?いや、ついあまりに大きな期待とともに読んじゃったからアレ…)

ISBN:4488017266 単行本(ソフトカバー) 大崎 梢 東京創元社 2006/05/20 ¥1,575

空の中

2006年7月7日 読書
有川浩三発目。

これも怪獣もの(笑)だが一番ヒネくれてるかな?
結構とんでもない展開だ…

ISBN:4840228248 単行本 有川 浩 メディアワークス 2004/10/30 ¥1,680

海の底

2006年7月6日 読書
横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は!?海の底から来た『奴ら』から、横須賀を守れるか―。


ひたすらパニック小説だったが面白かった。
やっぱり自衛隊とか機動隊とか体育会系ガテン系が好きなんだなこの著者(「図書館戦争」では自衛隊風図書館組織だったし)。
少年少女らにもなかなか一筋縄でいかない人間関係ドラマがあって、一気に読めました〜(笑)

ISBN:4840230927 単行本 有川 浩 メディアワークス 2005/06 ¥1,680
こちらも意外に早く二巻目出ました。うふふ嬉しい。
まあ、あすこで中途半端にぽんっと終わってくれてもそれはそれでよかったんだけど、続編も多少カラー変えつつ(高校生活場面が結構増えた)面白いです。
微妙にダークなものをひっぱりながら、猪突少女Aが可愛いくユーモアもふりまいてくれるので、話のバランスも良い感じ。

しかし一巻目よりより暗いとこで終わってるような…三巻目はいつ出るのかな。
…でもこの著者筆は早そうなんであまり心配はいらないかも。
とにかく期待して待つゾ♪

ISBN:4840234957 単行本 うえお 久光 メディアワークス 2006/06 ¥1,680
思ったより早く出ました第二弾♪
少女の姿に化身した賢狼ホロと共に旅する商人ロレンスが陥ったのは、とんでもない罠!
ラノベ界唯一の経済サスペンス、前作より更にスリリングさを増してましたね。いやーなかなか(*^^*)

ISBN:4840234515 文庫 支倉 凍砂 メディアワークス 2006/06 ¥662
話が前後編らしいのでマッタリと読み始める。
このシリーズも手堅い面白さを発揮しだしたなあ。
いろんなとこで書いてるけど、捨てプリといい、やっぱり榊一郎は富士見が一番似合うと思う私だった…

ISBN:4829117974 文庫 榊 一郎 富士見書房 2006/03 ¥651
ちょっと寄り道。
ホラーかと思ったらSF(?)…そういえばなんとなくタイトルもSFぽいか。

それにしてもスーティ君の、父親よりよっぽど出来のよいっぷりには頭が下がりますな(笑)これで二歳半か!

ISBN:4150308519 文庫 栗本 薫 早川書房 2006/06 ¥567
第三弾。
あいかわらず、いやますます面白い。
特に、ミルドレッドの幼馴染エルゼリオ周辺がむちゃくちゃ熱い!
ダメぢゃんミルドレッド。こんな凄い男をもっと大事にしなきゃ…
いやーもう泣かされますよ。
これでクライマックス、エンディングかと思ったくらいに。

なのに、…これでも終わってなかったのか…
三部作だと、何となく思い込んでいたのだけど…

続きがまだ出てなかっただけだったのね!(-"-;)

ヘヴィな結末が待ってそうな気もするけど、…新しいシリーズ始めるよりコレ進めてくれ〜!

ISBN:4044450102 文庫 高殿 円 角川書店 2004/07 ¥560

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