面白そうなので読み始める。

しかし、たまたま冒頭に「シュレック」の映画の話が出てくるが(中世人と緑色についての導入)、キレイなお姫さんを追い求めるシュレックなんてシュレックじゃないやいー!

…と、原作絵本「みにくいシュレック」が大好きな私は思うのでした。やれやれ…いや、「色で読む…」の先を読む気はマンマンですけどね。

とりあえず親サイトも久々更新できたし、ほっと一息。

ISBN:406258364X 単行本 徳井 淑子 講談社 ¥1,785
家電戦隊○レンジャー!

あとがきによると家電戦隊モノを書きかけてとめられて今の作品になったということだけど、大丈夫、ちゃんと家電戦隊です(笑)
戦隊からはぐれた元ヒーローが中心ではあるけど…

人間がすべて珪素脳を持って生まれるようになり、生まれると同時に「相方」の家電一体が決まって共生関係になるという、「一度滅んだ」みょーな世界。
SFというにはえーかげんな世界設定みたいだけど、ノリがいいから問題なし。ラノベならではだよねーウン。うえお久光、こういう感じのも書けるのか…ギャグが調子よく回っててナイスだ。
一番おかしかったのは、律儀っぽい殺し屋だ…

ISBN:484023552X 文庫 うえお 久光 メディアワークス ¥620
UFOと接触事故起こして、死なずにはすんだけど何故か女の子になっちゃったごくフツーの男子高校生・はずむ君。
ところが女の子になったことでかえって、これまで男性アレルギー?なため結ばれなかった憧れの美少女と、これまでは性別を意識してなかった幼馴染の女の子と、両方から強烈なアプローチを受けちゃってもー大変。女の子三人の三角関係に…

むちゃくちゃな話だけど、あえてほんわか、おっとりな描写で、ここまで徹底的に貫いちゃったら、まあそれなりかなあ…元はマンガらしい。

…ただ…
原作者へのオマージュかもしれませんが、「オネニーサマ」だけはやめてねー。世界観がブレちゃうじゃん。
あれはMAZEでしょうが…

ISBN:4840232687 文庫 駒尾真子 メディアワークス ¥620
ビーグル号でガラパゴスを訪れた“進化論”のチャールズ・ダーウィンの出会う怪事件!というのに惹かれて読んでみた。

前半、珍しい動植物にウキウキ♪の若き日のダーウィン先生は、もろマスコマのマチュリン先生を連想させてたいへんかわゆらしい。

英国海軍軍艦としてのビーグル号のほうは、帆船小説を読みなれた身にはちょっと?なところが多いけど。
○○士官候補生、でなく「○○士官候補」ってなんだかなー。
語り手は軍人でなく画家(ダーウィンの研究対象の動植物の絵を描いてやる)なので、全体としてはそんなに気にはならないけれど。そもそもほとんど海上描写ないし…

まぁ、ガラパゴスという特殊な舞台と怪事件の雰囲気自体は悪くない。
結構楽しく読めました。
登場人物たちの、哲学的、社会学的なアイデンティティへのこだわりや惑いっぷりは「我輩はシャーロック・ホームズである」にも繋がるものがあり、そのあたりにもサスペンスフルな面白さはありますし…。

ISBN:4022577584 単行本 柳 広司 朝日新聞社 ¥1,785
軽く笑えて楽しい一冊。
「ネーミングについて、一緒に悩む仲間がひとり増えたというくらいの心強さ」ってどのくらい心強いのかは突っ込まないことにします。面白いから。

そして「自分の好きでつける題名はたいていうまくいかない」と嘆くブルボンさんですが、私「ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ」好きですよ!オシャレだと思ってますよ!
私はいつも、いつまでも「ジュ・ゲーム」の味方です(*^^*)。

「タンノイのエジンバラ」も好き。びみょーなわけわからなさとフシギなイントネーションに、ほのかなスコットランドへの憧憬があいまって(これは作者には関係なくわたしのほうの憧憬なのかしれませんが)、私にはこたえられない『ぐっとくる題名』です。

…少数派なのか、私の好みは…

ISBN:4121502272 新書 ブルボン小林 中央公論新社 ¥756
大乃国関がこんなに甘党だったとは知らなかった。
芸能人有名人がグルメ案内、甘味案内をする本はよくあるが、まえがき部分が予想外なまでに力が入ってる!ほんとに好きだったんだなとよくわかる、気合みなぎる文章である。

巡業のおりおりに出あってピンときたメーカーや店名を、イチイチメモしてデータベース作ってたというのが泣かせます。しかも自分でもケーキ焼くそうな。
関取でよかったね。ボクサーとかじゃなくて…

載ってるお菓子は和菓子洋菓子半々。
大阪は和菓子ばかりのセレクトでよく分からないが(私は洋菓子党)、兵庫県はアンリ・シャルパンティエにケーニヒスクローネと無難な選択。そこに姫路の御座候が並んでるのがちょっと笑った。
私は東播地区の高校に行ってたもんで、御座候にも縁はある。
アンリのケーキの方がホントは好きだが。

ISBN:4532165687 単行本 芝田山 康 日本経済新聞社 ¥1,470
高校生、陸上部(短距離)です。スポーツ小説。
サッカーマニアな家庭に生まれたのにサッカーではイマイチ伸びややんだ次男坊。ガッツと体力は十分な癖、試合前腹壊しまくる神経質さも持ち合わせてる微妙なやつ。才能もありそうだけど、中二で全国に出たほどの親友・連の走りに魅せられて「追いつけっこない」と思いながらも短距離を始めた。
もちっと出版時期が早ければスポーツ小説展にもちょうどよかったかも。

この著者は初読み。評判がいいときいてたけど確かになかなか面白い。三部作らしいからこれからだなー♪

ISBN:4062135620 単行本 佐藤 多佳子 講談社 ?1,470
「大征服」を読んだ後で、あっ直前のこの作読み落としてたなと気づいたので今頃読む。
シリーズものだけど、前後の関連はそう深くないのでNo Problem。

いつも無責任展開なこのシリーズですが、意外なことに?中盤からユリがオタク化して大暴走。
あのケイが完全に呑まれているのが大笑いでした。

ISBN:4152085843 単行本 高千穂 遙 早川書房 1,260
まあ第二弾ですから。

受賞レースもたった二年分の総括ですし、なんかネットで読んだぶんの再録が多いし。でもまあ例によって無責任そーな対談&鼎談の数々を、お気楽に楽しむということで。

…お気楽なモノしか読めんです今日は。
起きてからむちゃくちゃ首が痛くて、ちょっと姿勢変えるたびズッキーン!と頭のテッペンまで響いてしばし固まる。今日オフでよかった…
しかし明日はシゴト!しかも絶対忙しいであろう日曜出勤。
治るように早寝しなくちゃ…
今週は死ぬほど忙しくてイエでもゴタついて、疲れとストレスが溜まってたんだろ。
肩凝らすほうではないのだが。20代後半まで、凝らした記憶皆無。
(だから描きかけのキリリク絵も余計に手間取っているんですぅ。今日もっと進める筈だったのに。ゲームもここんとこやってないよ〜!)

ISBN:4891947411 単行本 豊崎 由美 パルコ 2006/08 ¥1,680

図書館内乱

2006年9月29日 読書
結局シリーズになってた。第二弾。

一作目は、図書館戦争?むしろ図書館戦闘では?と思ったけど、今度のは前半はともかく後半からは「なるほど内乱」。

理論武装度が増しているけど、「体育会系の乙女」というヒロインの魅力は相変わらずなのでロマコメとして楽しく読めます。敵の理論と戦うのにほとんど武器は本能のみな彼女の苦闘にも頭が下がります(笑)
美人で頭と面倒見のよい親友シバザキの大活躍、手塚の背景、小牧の意外な私生活など、脇キャラの描き込みが深くなりましてよみどころ十分。

ハッキリ「つづく」と宣言されてしまったラストにも苦笑。
次はどう来るんだろうね?

ISBN:4840235627 単行本 有川 浩 メディアワークス ?1,680
ブログから生まれた本―ただし、小説。

前半はかなり面白かった。ベランダにドーベルマン、というのがヘンにツボに入って爆笑。
でも私の好みからいくと後半ブラックに展開しすぎ。まあ、死人が出たのに更なるウラがあったのは、上手く作ってあるな〜だったけど。

ISBN:434499549X 単行本 木下 半太 幻冬舎メディアコンサルティング 2006/07 ¥1,365
わーん!
三人主人公の総決算と思ったら、さらにその裏をかかれた。
ほとんど全登場人物の総ざらいじゃん…(T^T)

けっこう端役なキャラにまで順ぐりに光を当てつつ、一冊のほとんどがひとつの試合(五輪選考会)。章末ごとに、冷徹に示される途中得点にはめちゃ燃えますし。
そんな中で、三巻から引っ張ってる富士谷コーチの、息子とのすれ違いっぷり勘違いっぷりが何とも。「お父さん!それ違う!途中までは合ってるかしれんけど結論的に!」と思わず叫び出したくなるほどです。でもそれがまた盛り上げるんですよねー(*^^*)
私はついつい(三巻のせいか?)要一クンに肩入れしそうになりますが、トモも飛沫もみんな素敵なキャラばっかだし、とにかくサイコー!なエンディングまで息もつかせぬ熱さ面白さでした。

いやー良かった良かった。

しかしラストの色彩は…まさかファイアーエムブレムが好きだったりはすまいな森絵都…(ゲーマーにしかワカラン話ですみません)

ISBN:4062114143 単行本 森 絵都 講談社 2002/08 ¥998
二巻目は一転して、中心になるのは「津軽から来た謎めいた天才野生児」飛沫(しぶき)クン。
なんと、持ち回り主人公なシリーズだったのか…

高校生なだけにアダルティな展開?もなくもないが、まだまだ可愛い少年ダイバーたちですよ。試合場面も面白くて一気に読み終え(「炎のジロー」には爆笑しました!いや、エライと言えばエライ奴なんですが)、三巻目を手に取ると、うわぁ今度は要一メインか!

五輪選手を両親に持ち、高校生としては心身ともに実に完成された選手の要一。さりげに知季や飛沫をリードしたり刺激したりフォローしたりの出来杉君ぶりは、飛び込み界のお蝶夫人か!って感じですが、主役扱いでスミズミまで描写されちゃうと、そう余裕かましてられないだろうな。さてどういう展開を見せるのか。
そして、四巻目がお約束、三人全員の総決算なのかな。いやあ楽しいシリーズです。

ISBN:4062105209 単行本(ソフトカバー) 森 絵都 講談社 2000/12 ¥998
ちょっと前、ジュリアン・ストックウィンの帆船小説トマス・キッド・シリーズの邦訳が打ち切りになるかもしれない、という話を聞きました。

えーそれはちょっとー!やっと面白くなってきた所なのに!

そして、キッドがぽしゃったら今度はオブライエンのオーブリー&マチュリン・シリーズだって危ないそうです。
…わーんそれだけは勘弁して〜!
(映画になったくらいで油断していてはいけないってことか…)

ということで、あわててハヤカワ書房に継続願いメールを出しました。
何日か前のことです。
しばらく前、徳間文庫で出ていたやっぱ帆船もののアラン・シリーズが「あぶない」と聞いたものの何もしないでいたら、やっぱりそれから全然続き出ません。反省&後悔していたんです。
でも、私だけ送ってもまだまだ足りないに違いない。

キッドファン、あるいはオーブリー&マチュリンのファンのかたも、いらっしゃいましたら、援護射撃を願えれば幸いです。

何はともあれ、下のリンクの記事をご覧くださいませ。
ハヤカワへのメールフォームも完備しています。m(__)m

http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/23564327.html
トサカ頭の新弟子・竜二の青春落語ストーリー(なんて書くと、めっちゃオシャレなように錯覚するなあ)、第二弾。

ページを開くなり餅投げてる、梅寿師匠のブチキレっぷりは前作より更にエスカレートしてるけど、「謎解噺2」って書いてある割に、謎は激減しています。
前回は複数回殺人もしくは「すわ、殺人?」事件があったのに。

むしろ、TVだラジオだ江戸前落語だノーブランド芸人だうんたらかんたら…と、時代の風やらなにやらに翻弄される駆け出し古典落語青年の悪戦苦闘譚な印象が強いなあ。そして、梅寿一門が思わぬ苦境に立たされる終盤の数話は、もうやめられないとまらないようなスリルとサスペンス。(とはいっても一作目のほうが爽やかさは上だったかな…謎解きの深さ&馬鹿馬鹿しさのコンボも効いてて)。

それにしても、どこで何やっても、しかもべろべろに酔ったままでも、いったん高座に上がれば芸が身を助けてしまう師匠って…ちょっと別の意味で出来杉君かも(^^;)

ISBN:4087748235 単行本 田中 啓文 集英社 2006/08 ¥1,890

戦士志願

2006年9月21日 読書
「ぼくにできることなら、」

…マイルズはにっこり笑ってみせる。
(いつ「ソレができた」ことがあるのか怪しいものなのに)

「きみにだってできる。」

そう言われるといつのまにか周囲の人間は、マイルズの熱気に当てられたように、駆けずり回り始める。ちびでクレイジーなでっちあげ提督の誕生だ…
ほとんどペテンのような展開のシリーズ第一作は、最初に読んだ時にも衝撃だったが…うーんビジョルド凄すぎ。

ISBN:4488698018 文庫 ロイス・マクマスター ビジョルド 東京創元社 1991/01 ¥1,050

ミラー・ダンス

2006年9月19日 読書
親サイトにも書きましたがビジョルド再読ブーム中。

「メモリー」で作者すごい大胆とか書いたけど、考えてみたら「ミラー・ダンス」で一回主人公殺してるのはもっと大胆だったかも…(笑)
SFだから、死んでもうまくいけば低温保蔵処置→蘇生成功となるほどの科学力があることには最初から触れてあるとはいえ。

ISBN:4488698093 文庫 L.M.ビジョルド 東京創元社 2002/08 ¥1,008
んーん。毎回こんなんでいいんかい田中センセ。

ジュヴナイル「ラインの虜囚」は思いがけず?良品だったのだが、大人向けだとやっぱりコレ?
ジュヴナイルに転向してくれてもいいよー。でなきゃアルスラーンの続きでGO!

「女装界の小早川秀秋」だけはウケましたが。

ISBN:4061824996 田中 芳樹 新書 講談社ノベルズ 講談社 2006/08/25 ¥840
令丈ヒロ子の大阪弁コメディ第二弾。
このヒト大阪出身だったんだなあ…

学校一の人気者・会田センパイと見事「つきあう」ことになった華。
顔よし頭よし家柄よし…とはいえ(だからこそか?)、フツーの中学生と比べるとかなり変わってるカレとの「お付き合い」は、爆笑また爆笑のえもいわれぬ展開だ。いやー笑った笑った〜。

それでも、確かに気持ちが通じ合うようになった二人に、今度は新たな「カベ」が!なラスト。次巻が出るのは来年かなあ。早く出て欲しいよ…ふぅ。

ISBN:4062693690 単行本 令丈ヒロ子 講談社 2006/08/25 ¥998
パパが病気で死んで、新しい学校にもなじめず、すっかり元気をなくしていた良平の前に、人間の言葉を話す不思議な犬があらわれる。なんでも、250万光年かなたの宇宙からやってきたというのだが…。


児童書なんだけど、思いがけず?面白かった。いい話です。

フツーのコドモの前に、宇宙人があらわれる話ってのはザラにあると思う。
当然、何らかの助け合いがあって、心の触れ合い結びつきが生まれる、と。
「ET」だって、そうだよね。

ただ、この話の宇宙人のスゴい所は、とてもとても、

オッサンくさい!

…というところだ。

子供と交流する宇宙人ってのは、ともすれば必要以上に可愛らしく描かれてしまいがち、と思う。「ET」なんざ最たるものだよね。自分の星を離れて地球までやって来たりするほどの科学力があるのに、マスコットみたいな扱いだ。

だが、「アンドロメダ…」の犬型宇宙人は、良平が思わず「おじさん」と呼んじゃうほどにオッサンくさい。なんでも彼は、故郷の星の王女さまと身分違いの恋に落ちたため「この試練を耐え抜いたら許す」と地球への『島流し』にあったらしいのだが、そんなメルヘンちっくな説明を疑いたくなるほど、ひたすらにオッサンくさい。
だがそれが、何ともいえないおかしみと、宇宙人が良平にかける言葉のひとつひとつに、大人ならではの骨っぽい説得力を生み出しているのだ。

うーむ、オッサン宇宙人、正しいと思うぞ。大人の読者のほうが受けるかもだが。
未読の人の楽しみを奪わぬよう、二転三転のストーリー展開は伏せときます。

ちなみに終盤「ET」をパロったような自転車シーンがさりげなく入っていてウケた。
いや、無意識なのかもしれないが…パロというほどロコツではないし(飛ばんし)…

ISBN:4620200174 単行本 今井 恭子 毎日新聞社 2006/07 ¥1,365

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