数日前、つい魔がさして、グロリア・ジーン(Gloria Jean)の公式サイト(多分。http://www.gloriajeanchildstar.com/)に、おたくのDVD、送料を追加したら日本へも送ってもらえますかと拙い英語で質問を送ってしまった。
日本公開作がほとんどない、ユニヴァーサルの昔の少女スターなのだが、出演作品のDVD-Rをサイトから購入申し込みができるようなのだ。彼女は綺麗なソプラノが売りの美少女で、大人になっちゃったディアナ・ダービンの後釜としてユニヴァーサルがプッシュした言うなれば二代目ディアナなんである。

ぶっちゃけて言うとグロリアちゃんに興味はないのだが、実は彼女、十代のドナルド・オコナーと何本も共演しているのであった…。

(一例)
http://www.youtube.com/watch?v=h_XDrEusUAo

しかし返事がこないなあ。
それとも海外メールだから迷惑メールフィルターにかかって届かないのだろうか。

…こない方が幸せなのかもしれないが。ネット世界など何があるかわかんないし。


創世の島

2010年7月8日 読書
バーナード・ベケット著。

オチの半分は早くに見当ついたが、残り半分にはちょっと驚いた。というか、アマゾンレビューにもあるように、ちょっと乱暴でないかいこの結末(汗)。
しかし、ジュブナイル哲学SFというか、ずーっとさる少女の口頭試問場面(笑)という極端な構成にもかかわらず、結構面白く読める。話が二回くらいキュッと90度曲がっていくものだから…。日本の若者がこれを読むかどうかは疑問だが。
ついについについに「テレプシコーラ」に一大進展が。
しかし、言葉の壁(笑)に阻まれどーゆー進展なのか良くわからないまま、やっぱり次号へひっぱっていってしまう山岸先生に涙。

…またひと月、待つんだなあ。orz

まあ、七夕のお二人さん(年一回)よりはマシなのかもしれないが。
1957年、デルマー・デイヴィス監督作品。モノクロ。
心理サスペンス風味の強い、ちょっと独特の味わいの西部劇。
スカパーで録ってたものを数カ月遅れで観賞。なぜ遅れたのでしょうね。グレン・フォードがあまり好みでなかったからか?でも、ヴァン・ヘフリンは結構イイと思ってた。「シェーン」にちょっとよろめく人妻のダンナ(農民)など良かった。アラン・ラッドが好みでないせいもあり、「こんな良いダンナがいるのになぜ!」と思ったくらいである。


乾いた荒野を走り抜ける駅馬車に、ベン(フォード)の率いる強盗団が襲いかかる。抵抗した御者のみを射殺し、強盗団はあっさり駅馬車を制圧して金を奪う。たまたま二人の息子を連れて通りかかった貧しい小牧場主ダン(ヘフリン)も、足止めと称して馬を奪われる破目に。少年たちは父親の慎重な態度にちょっと不満げだ。

干ばつで牧場も破綻寸前のダンは、馬を回収したあと、借金のためビズビーの町を訪れるが果たせず、町に一人居残っていて逮捕されたベンの護送を、報奨金目当てに引きうける。
ダンと同行するのは駅馬車の社主(ロバート・エムハート)と吞んだくれのアレックス(ヘンリー・ジョーンズ)の二人だけ。
うかうかしているとベンの子分(リチャード・ジェッケル)たちがボスを奪回すべく襲ってくる筈。
3時10分発のユマ行き列車に、無事ベンを乗せることはできるのか?

不敵な強盗団の首領の癖して、ベンは当たりのやわらかい、一見温厚で感じの良い男。が、手錠をかけられ抗いもせずダンに従いながら、なめらかな舌で「逃がしてくれたら大金をやる」と誘惑し、「金がないから奥さんにも苦労をかけたろう」とかき回し、時に「子分が追いついたら殺されるぞ」と彼を脅す。そのいちいちに動揺し、その屈辱に身を震わせるヘフリンがたまらなく良いですね~。がっしりと無骨な体型、オデコにギョロ目の異相にもかかわらず何だか神経が細かそう、という不思議な持ち味のヘフリンなので、まさに水を得た魚のよう。
実際、彼らが息をひそめて列車を待つ、駅のそばのホテルは、やがて子分たちに包囲されてしまう。ダンに危険を知らせようとしたアレックスは殺され、頼んだ助っ人たちは逃げ出し、社主は完全に諦めの境地に…

だが、さっきまでベンの心理攻撃に右往左往していたダンは、追いつめられて逆に、完全に肚が据わってしまう。
家族のため、牧場のため、金のためだった筈の危険な賭けは、己の誇りのためにこそ、中途で止められないものとなる。列車の到着を知ったダンは、夫を案じて駆けつけたアリスをかたく抱擁すると、ただ一人、ベンに銃を突きつけながら駅へと向かうのだった…


最後の抱擁シーンがとてつもなく美しいです。ひたすら夫の命を案じる妻、しかし、夫はもはや決断してしまった未来への「希望」しか語らない。雷を聞かなかったか?と訝る横顔には不安の翳すらなく…
駅へ向かいながら、「逃げてくれ、撃たれるぞ(しかもDo me a favorとまで言ってる)」とダンに向かって言うベンも、ダンの男気に魅せられたとしか言えませんね。まさかのラストは、グレン・フォードをキャスティングしておいたからこそ通じたかと思ったりもしますが、意地を通し抜いたダンを祝福するかのように突如降りだした驟雨を見上げるアリス、走り去る列車に、さわやかな感動とフランキー・レインの歌がかぶります。

いやー、面白かったーーーーー!

白黒のコントラスト鮮やかな画面、そして、妙に俯瞰的な、垂直にメリハリをつけたカメラの動きが、サスペンスを倍加。ムダのない引きしまったシナリオと合わせて(ムダ無さ過ぎて粗筋、書きにくい…)、確かに評判通り(リメイクされるくらい)の傑作でしたね。
どの程度悪なのかそれほどでもないのかよく分からない悪役というベンの不思議なキャラクターも、グレン・フォードで正解だったかな。

まあ、ベンが酒場の女の子(フェリシア・ファー)をひっかけてモタモタしてなければ、さっさと逃げてりゃすむ話なんですが、まあ、それは無粋なツッコミですかな(笑)
フェリシア・ファーの出番があれだけだったというのも少しビックリでしたが。
お久しぶりに新章突入。20ターン持ちこたえて24ターンまでに撤退の任務。ここからはリース皆勤ということで家具購入もコンプしてみました。
限られた時間内、どうしても欲しいモノもそんなにはないし(あっても届かない)、敵が多くてドロップ率も高いから、クラチェン狙いだけでオーダーを組む。初めて弓が一人もいなくなったぞ(弓好きな私だが…)。でもまあなんとかなるもんです。

必須はリースにイベントがらみでウォード、支援にラレンティアとセネ(撤退を考えて乗馬のセネを選ぶ)と回復のイゼルナ。
育成メンバーはアデル、ルヴィ、ダウド、アイギナ、そして気がつくと入団後育ててなかったディアン(でもレベル3上げるだけだから楽)。

育成メンバーを中央付近までどんどん出し技能値を稼ぐ(リースは削りと支援)。ウォード、ラレンティア、セネの三人は下の道から伝説の猟師を探しに西へ。セネまで一緒なのは途中でバリスタや司祭を捕縛するため。10ターンまでに5人捕縛できたのは出来過ぎか。後半になるほどヤヤコシイ武器もった敵が出るのでここからは慎重に行くことにしましょう。
10月25日発売予定分に、キャロル・リードの「ミュンヘンへの夜行列車」のラインナップが。
わーい♪

観たかったんだー、嬉しいです。
これは海外盤も出てないんだよね。…と思ったら、先月米国でクライテリオン・コレクションから出たとこだったと分かった。まあ、他国に先駆けてまでと期待するほうが酷か<ジュネス

いつも特典満載のCriterion盤の方が、送料入れても安いに決まっているのだが、ミュージカルとかならともかく、サスペンスだと英語字幕(日本語字幕なし)はしんどいかなー。どっちを買うか、レンタルにするか、秋までに考えよう(笑)
…あ、そうだ大昔見た「バルカン超特急」も再見しておくといいかな(何故か同じクリケット狂コンビが登場するらしい)。

しかし、クライテリオン盤をもとにしてるなら、先日出た「バーバラ少佐」も出してくれればいいのになージュネス企画。これも若いレックス・ハリスン主演だし(原作はバーナード・ショー)。

http://www.jk-cinema.com/

http://www.amazon.com/Night-Train-Munich-Criterion-Collection/dp/B003D3Y65G/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1278222147&sr=1-1

恋の情報網

2010年7月3日 映画
1942年、レオ・マッケリー監督作品。日本未公開、モノクロ。

舞台は1938年、ナチスの勃興に揺れる欧州、ウィーン。

お気楽な元ショーガールのアメリカ娘ケイティ(ジンジャー・ロジャース)はオーストリアの男爵(ウォルター・スレザック)と婚約中。アメリカのラジオ局のニュースキャスター・オトゥール(ケイリー・グラント)は、ヒトラー嫌いということになっている男爵が本当はナチの手先ではと疑い、情報を得るべく大使館員や洋服屋に化けて彼女に近づこうとする。偽装はすぐにバレるが、二人は互いに一目で惹かれあうものを感じてしまった。が、男爵夫人の称号に憧れを抱く彼女は、オトゥールの忠告を聞かず男爵とのハネムーンに出発する(オトゥールもその後を追う)が、チェコ、ポーランド、と欧州各地を点々とする旅程はそのままナチスドイツの欧州席巻に重なってゆく。男爵から心が離れたケイティは、オトゥールと共に空襲にあったのを幸いと、死んだと周囲に思わせて共にアメリカへ戻ろうとするが、ユダヤ人と間違われて収容所に送られそうになったり、米国のために男爵の元にもどってスパイをしてくれと頼まれて逆戻りしたり、波乱万丈の旅路をたどることに…

スクリューボールコメディ☓時局モノ?
が、さすがにコレはちょっとすべってるというか、「どうしろって言うんだ…」と困ってしまうストーリー展開。ナチの恐ろしさを知ったから夫を放り出して帰国しようなんて所まではまだしも、180度逆戻りしてお国のためにいきなりスパイになっちゃたり、まさかそれはありえんでしょー、な人物からの救いの手により死地を脱したり、ラストも、どシリアスな事態なのに笑って済ませてしまったり。ナチに人権は無いってのね(爆)…いや、無くてもいいとしても(ユダヤ人の人権は認めないナチだし)、この無茶苦茶さはなんだかそのう、見てるこっちがバカにされているような気がしてくるぞ。戦前(アメリカは参戦前)の映画だし、多少わざとらしくても「ノンキなアメリカ人に、ナチスドイツを放っておくとこんなに大変なんだと訴えるプロパガンダ映画なのね」と、我慢?しながら見ていたのだが、あまりにノリが変である。

ケイリー・グラントがむやみやたらと粋な二枚目ぶりを発揮しているだけに、こんな所でなんと勿体無い…と、見惚れながらも困ってしまう。一応名監督扱いのマッケリーの作品なんだけど、やはり時局モノには向かない人なんでしょう。実写フィルムまで混ぜてるようだが政治的な要素を含むエピソードに何のヒネリもキレもない。ジンジャー・ロジャースも「フツーのアメリカ娘、頭の回転も性格も悪くないけどノンポリが仇になる」という役柄をキビキビ演じてるが、なんだかなあ。

邦題も微妙だが原題も"Once upon a Honeymoon"とブッ飛んでいる。いいのかそんなんで…

グラント(またはジンジャー)が出てたら何でもいい、という人にのみオススメ。とりあえず彼らの美男美女ぶりに関して(だけ?)は絶好調ですので。

それぞれ。

2010年7月2日 日常
6月が終わった。ぜいぜいぜい。
い、忙しかった…

7月。二日しか経過していないのに、毎日出張とトラブルと「しくじった感」に苛まれる(いやしかし、負けないぞ!とっとと忘れるぞ!)日々。日曜まで休めないし。

どの月にも、それぞれの忙しさがあり、比較はむちゅかしく…

と、ローマの休日のようなことを呟きつつ、今日もDVDを注文したり、DVDを受け取ったり、DVDを(少し)見たり、そしてずいぶん棚が一杯になってきたから何枚かブックオフに叩き売ろうかと考えたり、で、更に忙しい今日この頃でした。
しかし、買い進むにつれて、色々と欲しいものが手元に揃うにつれて、ストレス解消のタネが減っていくのかと思うと淋しいものがありますな。
DVDメーカー、もっと頑張ってくれ~!(内外ともに)
まーだまだ、見たいのにDVD化されていないブツは山のようにあるのだからして。

画像は本日の到着物。でも、"午前十時の映画祭"でスクリーンで再見するまで(TV放映で何度か見てるがスクリーンで見るのは実に久しぶり)、本編はもちろんお目当ての特典映像を見るのは後に残しておくつもり。

極北クレイマー

2010年6月30日 読書
海堂尊著。

地方病院にとばされた、基本的に悪気のない筈の今中先生の不幸な日常は身につまされた。いや、今現在の自分が不幸なわけでは全然ないのだが、私も要領の悪さには自信があるので、なんだか人ごととは思えないのであった。
地域医療の危機をがんがん盛り込みつつ、暗い話だろうにいつもの海堂マジック、ブラックユーモアあふれる会話の妙で、ついつい一気に読まされてしまった。
全体として面白いのかというと辛いのだが。

それよりいい加減にたまには12時までに寝なさい自分。
うっかり、寝る準備がだいたいできた12時すぎについこの本に手を触れたら、W杯日本-パラグアイ戦が終わるまで読んでしまった。
サッカーをまともに観てないのに、アノ時間まで起きていたバカな私(隣で長男がTV見てたから結果はリアルタイムで知っているが)。
今日こそ、今すぐ、寝ます本当に。おやすみなさい。
本人がかなりを書いてる海堂尊ファンブック?ジエネラル・ルージュの「あの」伝説もバッチリ短編小説化。実は文庫化されたのを見て、読みそびれていたのに気がついた(笑)
面白いけど、最初の方の本、少し忘れたところもあるからまた読んでみようかな。

…完全に、ノセられてます。
しかし本当に速筆な作者さんだ。
職場の欠員が、埋まった反動かもしれない。5~6月にあげた映画レビューの数はうなぎのぼり。こんなに映画ばっか見ていてよいのか自分。
とりあえずストレスは解消できているが…(職場から、労働安全衛生テーマの研修へのお誘いが来るたび内心ムカつく私。だって二回に一回はテーマが「ストレス解消法」なんだもん。研修など受けずとも自力で絶賛解消中!ストレスよりも仕事の方がスグ溜まるんだから、お仕事の時間減らさないで欲しいよ、もう)

…遅番出勤の前に、今日もまた一本見てしまった。


1952年、ロバート・シオドマク監督作品。カラー。

「真紅の盗賊」これは学生時代、妙に何度も何度もTV放映を見た思い出が。
バート・ランカスターはあまり好きではないけれど(マッチョは嫌いだ)、ひょっとしたら私が最初に出会った海賊映画かもしれない。コメディ・タッチで結構楽しい作品だったのも確か。懐かしい気がして廉価版(画像のとは違う、900円程度のもの)を買ってしまったのだが、しばらく見ずに放っていた。だってランカスター以下略(笑)。

さて、舞台は18世紀のカリブ海。海賊の頭目バロ(ランカスター)はスペイン船を拿捕するが、積まれていたのは金銀財宝ではなく、大量の武器と外交官のグルーダ男爵(レスリー・ブラッドリー)だった。スペインの圧制に反抗する民衆を弾圧するための武器だったのだが、欲に目がくらんだバロは、武器を反乱軍に売りさばき、更に反乱軍の首魁エル・リブレをグルーダに売って更に金を得ようと考える。
腹心オーホ(ニック・クラヴァット)と共に、一足先に上陸したバロは、軍隊相手に騒ぎを起こして反乱軍(といっても普通の庶民たち)への渡りをつける。が、反乱軍もさるもの、逆にバロたちを捕らえて現在収牢中のエル・リブレの救出を手伝わせようとする。
その中心はエル・リブレの勝気で美しい娘コンスエロ(エヴァ・バートック)。彼女に惹かれたバロは、いつしか損得抜きで救出に協力する気になる。グルーダに化けて監獄島へ潜入し、エル・リブレとその盟友の科学者プルーデンス教授(ジェームズ・ヘイター)を命がけで救い出すが、この「海賊らしからぬ」行動に憤慨した部下たちとグルーダが一時的に手を組んだため、父娘は捕まり、バロ・オーホ・教授は手枷をつけられ、小舟で海に流される破目になる。

それでも教授の大胆な工夫(笑)により何とか島に戻ったバロたちは、反乱軍に合流し、彼の「新技術の活用」でもって圧制者の大軍を打ち破り、コンスエロを取り戻す作戦を立てる。まずは変装したバロたち(なんと女装!)が、貢物を載せた山車の下に新兵器を隠して総督たちへ接近、襲い掛かる段取りだ。気球や新型爆薬、火炎放射器などの発明品で劣勢を補い、ついに逃げ出したグルーダの船を追うバロ。結局グルーダに裏切られた部下たちは、再びバロに従い、果敢に敵船に斬り込んでゆくのだった。


てなわけでかなり、コメディ調が強い作品。
特に「あの」ランカスターの女装は、ン十年間忘れられませんでした、凄すぎで(爆)。
サーカスのアクロバットでコンビを組んでいたというクラヴァットと共に繰り広げるアクションも迫力。二人で呼吸を合わせて飛んだりはねたり宙返りを入れたりの前半の「軍隊いびり」は、とても面白い。反面そのコミカルさがミュージカルの振付のようで、リアルさはちょっと薄いとも言えるかも。とはいえ終盤の、帆船上の大乱戦の方は、さすがによりパワフルな迫力があるので満足できる。しいていえば、最後までバロが鉄拳主体で全く剣を使わないのが、私としてはちょっと物足りなかったかな。筋肉とアクロバットを見せればもういいって判断だったんでしょうかランカスター。

相棒クラヴァットは全く口をきかず、すべてマイムで会話。うまいものだ。その分コメディ度も更に上がってる。また、終盤は教授が「新発明品オンパレード」で非常にイイ味出してる。フツーのオッサンなんですけどね。あと、グルーダの部下にクリストファー・リーがいたような。

比較的若い頃なので、ランカスターにしては細く感じます。髪もいつもより明るいめ?。しかし恋のために正道に戻っちゃうなんてのは、あまり似合わないですねえ。グレゴリー・ペックとかならともかく(ex.「廃墟の群盗」)。
お約束をちょっとひねった新兵器大作戦も含め、娯楽作品としてはカラフルでよく出来ている(ちょっとコドモ向けぽいかもだが)。海賊映画の何がいいって、衣装が派手なことですね♪
監督ロバート・シオドマクは確か、むしろダークなノワールやサスペンスで知られた人のはずだなのが、ここではやたらと軽くて明るい。映画中何度でもおきる正規兵とのおっかけっこはちょっと引っ張りすぎ?な時すらあるが。

アクション・コメディ、それもコスチュームものが好きな人なら、まぁ見てソンはない映画。
蒼井上鷹著。

堂場警部補。これだけで、ドーヴァー(byジョイス・ポーター)を思い出す人はそれなりにいるだろう。
特に、連作短編集最後の四作目か「堂場IV/切実」なんていうんじゃね。私も史上最悪の警察官ドーヴァーは一番有名な「ドーヴァー4/切断」とあと一作くらいしか読んでないけど、しかしそれすらも「引っかけ」だ。

各話ごとに趣向や書き方を変え、ひねりまくっているのはいいが、最初の二作は面白いというよりちょっと面倒くさいかなー。三作目の死体を隠したばかりの男VS堂場はかなり面白かった。四作目は、先の読めなさや意外な伏線には感心したが、やや読んでいて疲れた。
3>4>2>1。

前半で挫折しなければ、後半を楽しめると思う。
でも我慢できなければ我慢しなくてもいいだろう(笑)
変わった話を読みたい人むけ。


ドナルド・オコナー@The 52nd Annual Academy Awards (1980)
ドナルド・オコナー@The 52nd Annual Academy Awards (1980)
ドナルド・オコナー@The 52nd Annual Academy Awards (1980)
ドナルド・オコナー、この人に限っては、中年以降の姿は見たくないと思ってた。40過ぎたらもう避けたいと。
何と言ってもこの人の持ち味は若々しさと吹けば飛ぶよな軽さだからなあ!(爆)…それが、太ったオジサンになっちゃったら…いや、なるんですよ晩年は。ま、30代半ばから早くも映画から遠ざかっちゃってこちらの目にも入りにくいけど。

なので、…かなり迷ってから見ました、YouTubeのコレ(苦笑)

http://www.youtube.com/watch?v=Bci3qN7PcL8

アカデミー賞授賞式、司会ではなくて、’Dancin’ on the Silver Screen’というナンバーを若いダンサーたちと共に歌い、踊る10分近いパフォーマンス。「シネ・ミュージカルの歴史を辿る」みたいな内容なので、有名曲が沢山取り入れられて、クラシック・ミュージカル好きには楽しめる筈。

ドナルド・オコナー54歳。声は昔通りになかなかのものだし、若いころほどの神速じゃないまでも結構ばりばりタップ踏んでくれます。…さすがに少し太ったしお腹も出ていますが…(泣)
永遠に太らなかった、55過ぎて「足ながおじさん」「パリの恋人」を撮ったアステア様はなんて凄かったのでしょう。でも。
よく考えると(考えなくても)、このオコナーのパフォーマンスって生の舞台なんですよね。「一番完璧なテイク」を採用できるわけじゃないんですよね…

最も若いOld-Timerと呼ばれたオコナー。ミュージカルの黄金時代を実際に歌い踊り、しかも、この1980年の舞台に踊ってかつ歌える人が他にいただろうか。歌か踊りかどっちか片方ならともかく…(ちなみにこの時点でアステア80歳ジーン・ケリー67歳)。スタンディング・オベーションも当然か。
画質はイマイチですが、ついつい、繰り返し見てしまいました。
井上堅二著。短編集でついにシリーズ10冊目。ここまで続いてまだ終わらないのは嬉しいことだ。表紙のアキちゃん(!)も可愛いし。

例によって手堅く?爆笑させてくれるが、ドイツから帰国直後の美波と、これまた知り合ったばかりの明久と雄二の高一の春を描いた四話目がちょっと新鮮。美波の一人称にはそんなイキサツがあったとわ。
うわー、こんなところに佐々木倫子さんの新シリーズがあったのか。

「バカ枠」で受かった(!?)TV局の新米報道記者、超ドジ娘さんのオハナシ。ゆるーい感じの笑いですがさすがにじわっと効いてくる。本編はいいのですが、あとがきマンガの著者自画像がフケていたので我が身に引き比べてギクリとしたりもするのだった。はははは…(乾いた笑い)


…そういや昔自分の就職、三人ずつの面接だったが、自分の受け答えがどう考えても人よりバカな感じだったのに受かったのは、この年偶々例年より必要採用人数が多かったからだと思っていたが(少なくとも一回は失笑された記憶が…)、我が社にも「バカ枠」があったからなのかもしれないな。(←読んで一日二日たってから思いつくのがバカ枠的)
大頭脳
大頭脳
大頭脳
1969年、ジェラール・ウーリー監督作品。

ベルモンドだったらなあ!と昨日叫んだところで、ベルモンド+ニーヴンの珍しい共演作を久々に再見することにした。昔TV録画したVHSからDVD-Rにダビングしてみたもので画質は悪いが、元VHSが標準速録画だった分まだマシな方だ。そもそもVHSテープが結構高価だった昔に標準速録画な点で私のお気に入りっぷりは明らかだろう。無国籍かつチャーミングな泥棒コメディだ。

物語はというと…
服役中の泥棒アルトゥール(ジャン=ポール・ベルモンド)は500万ポンドを運ぶ列車を襲うべく、相棒アナトール(ブールビル)に手伝わせて脱獄する。一方「大頭脳」の異名を取る知能派泥棒マシューズ大佐(ニーヴン)も同じ列車を狙っていた。盗んだ後の金の移送は旧知のマフィアのボス(イーライ・ウォラック)に依頼済。二組の強奪計画は互いに気づかぬまま着々と進行するが…

脱走のための穴を掘る二人が、掘り進みながら上下で立体的にすれ違ってしまうとか、頭脳が発達しすぎてて時々首がコキ!と曲がっちゃう「大頭脳」とか、美人の妹ソフィア(シルヴィア・モンティ)を溺愛しすぎて近づく男を見るたび狂乱状態に陥るボスとか、脱力するほどのおバカギャグやドタバタがふんだんに詰め込まれているのだが、実は結構込み入った話(終盤は三つ巴の大乱戦!)がテンポよく手際よく語られており、サスペンスとしてもなかなかだ。

例によって洒脱で、格好いいけどタマに抜けてる怪盗紳士ニーヴン(案外体を張ったドタバタにも頑張って参加してます)、例によって力一杯のアクションとドタバタで愛嬌と元気をふりまくベルモンド、適度に力の抜けた相棒ぶりがイ~イ感じのブールヴィル、妹に逆らわれてはキレまくるウォラックの滑稽さ、皆ピタリとハマって見事なアンサンブルだ。言う事なし。紅一点のモンティも魅力的。
格好つけてる割になんだかおバカな戦いをしながら、ニーヴンが無性に嬉しそうなのがよろしい。コメディは、おバカな行動は、思いっきり嬉しそうにやってのけねば。

いかにもビートルズ時代なカラーも一種懐かしく楽しい。主役は伝統的英国紳士なニーヴンだが、街にはモッズな長髪男子とサイケな装飾があふれている。モンティが悩殺的なポーズをとりつつニーヴンの前に登場したとたん、べた~っとした感じで熱く流れる音楽も「いかにも」で笑えちゃう(音楽はジョルジュ・ドルリュー)。クレジットタイトルと主題歌からしてサイケな感じだし。
そして、大佐とボスがプールに浮かべて座ってる、透明ビニールのエアクッション椅子!!そうそう、なんだか流行ってたんだよこういうの!子どもの頃、凄く欲しいと思ったもんでした。

お気楽で明るいエンディングまで、笑いとスリルで一直線。
そう、こういうのが好きなんだ。
レディL
レディL
レディL
1963年、ピーター・ユスティノフ監督作品。

大昔に一度TV放映を見た作品ですが、BS放映を録画してもらいました。いやー、なかなか綺麗画質ですなー。必ずしも満足いかない所もあった微妙なコメディですが、もう一度見直してみたかった作品。

英国きっての大貴族未亡人、"レディL"こと80歳のレンデール公爵夫人ルイーズ(ソフィア・ローレン)は、貴女の伝記を書きたい、と請われて自分の半生を回顧する。
フランス人のルイーズは若い頃、パリの貧しい洗濯女だった。"理想の王子様"を待つ純情な彼女は、ある日義賊として庶民に人気の泥棒アルマン(ポール・ニューマン)と出会い、一目ボレ。二人はスイスへ逃げて愛の巣を営むが、やがてアナーキストの仲間に入ったアルマンは、バイエルン王暗殺計画に加わろうとする。
妊娠したルイーズは子供のためにも、と暗殺計画を阻止すべく別行動を取るが、そんな彼女を見染めたレンデール公爵ディッキー(デヴィッド・ニーヴン)は、アルマンを逃がすのを手伝う代わりに、自分と(お腹の子ごと)結婚してくれと"取引"を持ちかけるのだった。以降三人の人生は、奇妙に絡まり合って進行してゆく……

…うーん…
二時間足らずの映画で、ディッキー(ニーヴン)登場がちょうど真ん中あたりですが、そこまでの長かったこと…
粋でエキセントリックな貴族を演らせて右に出るもののないニーヴンとは対照的に、ニューマン…どうもミスキャストとしか思えなくって。ルイーズが一目ボレするだけ十二分にハンサムだし、結構好きな人なんだけど、大昔は勉強部屋に「明日に向かって撃て!」のポスター貼ってたくらいに好きだったんだけど…この人、ソフィスティケイテッド・コメディだと妙に重ったるい気がする。随所にちりばめられたスラプスティックな演出が盛り上がらない。
ローレンもやや重いが、頑張ってる感じではある。ま、ルイーズは素朴な頑張り屋でOKだし。

義賊のアルマンは言うなれば"永遠の子供"であり、アナーキスト志願は"永遠の少年"。が、シナリオの説明不足もあって何考えてるのか分からないし、この映画中のニューマンは「頭悪いんじゃない?」と思えて仕方がない…。今時アナーキストってどうよ?てのは別にしても。

元々リアリズムとは縁のない、ゴージャスでファンタジーな物語で、最後のオチなど、いいんかソレ?とツッコミたくなるようなぶっ飛んだ話。ニーヴンはいつも通りに素晴らしい。彼はぶっ飛んだ話を得意としているスターですね。伝統の闇に捕らわれていながらルイーズのシンプルな純愛に心惹かれる、洒脱でスマートな中にも陰影ある複雑な人物をユーモアたっぷりに演じて魅力的。セリフもいちいち心憎い(要するにこの映画、彼を再見したかった私)。なんでこんなに魅力的で、ありえない程親切な公爵よりも頭悪そうなアルマンがいいのか、とつい思ってしまう。恋とは理屈を超越するものではあるが、しかし、…もう少しなんとかならんかったのかニューマン。
これがジャン=ポ-ル・ベルモンドあたりならきっと楽々と、魅力たっぷりに演じてのけただろう。何考えてるのか分からなくても魅力的、というのは全く表現不可能なわけではない(誰にでも出来るわけではなかろうが)。

結局、せっかく見直したけど、大昔見た印象と完全に同じ印象しか受けず。やれやれ(笑)

それにしても、最後の仮装舞踏会でドでかい角つきカブトをかぶる公爵の性格って、やっぱ歪んでいるよねえ(自ら頭に角を生やすとは…)。
ベルンハルト・シュリンク著。

15歳の頃夢中で恋し、体を重ねた10歳以上も年上の女性。会うたび彼女に様々な本を朗読してあげるのも楽しい習慣になっていた。ある日突然消えた彼女の姿を、大学生になった「ぼく」は何年ぶりかで偶然に発見する。それは、戦時中のユダヤ人捕虜収容所の女性看守たちを裁く公判の被告席だった。
戦争を、ナチスを直接知らない若い世代が思いがけない形でつきつけられた過去のこだまは、彼の人生をどう変えるのか…?


ひと昔以上前のベストセラーを、今頃読むことになったのは、とあるかたから「登場人物たちがウィドマーク出演映画の話をする場面がチラッとあるらしい」と教えていただいたせい(笑)
でもさすがに面白かったです、話題作だっただけはある。面白いと簡単に言ってしまうにはややこしい物語で、うまく感想をまとめられませんが、後半は一気に読んでしまいました。映画にもなったらしいけど(「愛を読むひと」)、映画を見る気にはあまりなれません…

ちなみに、小説中の映画は、タイトルは書いてないけど明らかに「ワーロック」でした(笑)
夜は夜もすがら
夜は夜もすがら
夜は夜もすがら
1956年、ロバート・ルイス監督作品。カラー。

ブロードウェイのベテラン・ビル(ビング・クロスビー)とTVショーで人気が出たテッド(ドナルド・オコナー)は、次の舞台で共演することになった。あとは主演女優(一人)を決めるだけだが、ビルは英国でパッツィ(ミッツィ・ゲイナー)を、テッドはパリでギャビー(ジジ・ジャンメール)をほぼ同時に見出し主演を約束したからさあ大変。NYへ向かう豪華客船の中、頭を悩ませる男二人と何も知らない女二人、4人の思惑と恋心が錯綜する。

米盤DVD(英語字幕あり)で鑑賞。数少ない日本公開済ドナルド・オコナー出演ミュージカルだが、正直この脚本、もって回ったセリフが多い。曲名だって"Anything Goes"だの"I Got a Kick of You"などと、そのへんの日本人(=私)には「どーゆー意味?」と戸惑うような題のものが多い。いつになく字幕の読み取りに手間取り特に前半もたついた。(辞書片手ではねえ…)。パッツィの父親も官憲に睨まれている気配だが詳細が理解できない。多分、脱税容疑だと思うんだけど。日本盤、…出ないかなあ(泣)

舞台からの二度目の映画化だが、元の脚本に大好きなP.G.ウッドハウス(英国のユーモア作家)が噛んでいるのが原因でセリフが凝っていたり口語的だったりするのかもしれない。AがBに言った言い回しをBがCに対して使うという繰り返しのクスグリも、じっくり観直すと散見されるイイ台詞も思えばウッドハウス調なような。話自体はたわいもないし、たわいもない話で爆笑させるのがウッドハウスの筆力なのだが(少なくとも小説はそうだ)、イマイチ物語がダラダラして面白くならないのは脚色のシドニー・シェルダンのせいか監督のせいか。

舞台オリジナルのコール・ポーターの曲(あまりキャッチーでないものが多い)に、サミー・カーン&ジェームズ・ヴァン・ヒューゼンの3曲が追加されている。
何はともあれキャストは豪華で、楽しいナンバーは多い。最初のナンバーは、クロスビーとオコナーが初顔合わせで歌い踊る"Ya Gotta Give The People Hoke"。定番ギャグ(パイ投げとか)を称えるコミックソング。
ちなみに初対面のテッドはビルに「こんなに(自分の腿のへんを示しつつ)、小さい頃からファンだったんです」と熱く語りかけ、ビルを渋面にする。「バンド・ワゴン」のチャリシー&アステアの初対面シーンを連想した(笑)実は子役出身のオコナー、12才の時既に一度ビング(当時35才)と共演済なのだ。兄弟役だが「父親的なイメージが出来てしまっていたので「夜は…」の"友人兼パートナー役"は最初やりづらかった」との話も読んだことがある。

続いては主演女優候補たちのお目見え。まずゲイナーがタイツでピチピチと歌い踊る"Anything Goes"。キュートだ。スタイルいいなぁゲイナー。柔らかそーな背中のライン、キュッと締まったウェストとまあるい腰つき、それと相反する?親しみやすい笑顔で、セクシーでかつ可愛いぞ!パリのジャンメール"I Got a Kick of You"はボーイッシュな黒い衣装でポージングが格好いい。ただ、このテのモダンバレエっぽさ(ローラン・プティの奥さんだったんですね)やシャンソンぽいアルト声は、あまり私の趣味ではない、スミマセン。シャツ襟は似合うが肩の開いたドレスは似合わないし…(だって肩ガッチリしてるから)

"You’re The Top"は船内の隣り合うジム二室で、ビルとパッツイ、テッドとギャビーが隣室の様子に気づかぬまま同時に歌い踊る。クロスビー一人が踊れないというナンバー(笑)ジャンメールはここの踊りが一番さらっとして好み。

漸く4人が揃ってみると、テッドとパッツィ、ビルとギャビーの間に恋の灯がともり、主演女優を一人に絞るのが一層難しくなる。甲板でオコナー&ゲイナーの踊る"It’s De-lovely"は明るい中にも初々しいロマンチックさがあり魅力的。恥じらうゲイナーはピンクの薔薇のつぼみのよう、テレっとしたオコナーも可愛いし、私はこういう清潔感のあるダンスが好きなのだ。クロスビーはエキゾチックな旋律の"All Through The Night"を歌い(意味不明の邦題はこの歌から来たか?)、ジャンメールはチュチュ着て(空想の中で)踊る。ただ、この手のバレエっぽさ以下略。

オコナーには"You Can Bounce Right Back"という楽しいソロもある。遊戯室の子供たちとゴムボールを投げっこしながらのタップの妙技には見惚れるしかない。

"A Second Hand Turban And A Crystal Ball"は、誤解や何やで引きこもってしまった女性陣を引っ張り出すべくビルとテッドが船内で企画する特別ショー。歌う似非マジシャンに扮したクロスビーが、珍道中シリーズ以来定評ある胡散臭さ全開で飛ばしまくり(笑)、それをおとなしくボケ役に徹したオコナーがガッチリ支えて、あまり意味もなくダラダラした場面…と思いつつも妙なおかしさに満ちている。
案外ラストの"Blow Gabriel Blow"より良いかも。四人が歌い踊るエンディング曲だが、羽の動く帽子が可愛い(それだけか)。

クロスビーのパラマウントでの最後の映画だそうな。最後の二曲は特に彼をたててる感強し。
私はオコナー見たさでDVD買ったのだが、誰のためにもあと少し、脚本や演出がしゃきっとしていればなぁ。そんなに長々と悩まなくても、二人もタレントを見つけたなら脚本を書きかえればいいじゃん、って、誰でも思いつくし。まあそれでも、出演者の芸が見たい、と思えば見てソンはないだろう作品(ミュージカルナンバーがなければ★2)。

ただ、オコナーとクロスビーの間のケミストリーは期待ほどでない。テナーどうし、音域声質が比較的近いのが裏目に出たか、デュエットだとオコナーの味が目立たなくなる傾向が。私はオコナーの声の方が好きなくらいなのだけど。彼はダンサーにしては非常に綺麗な声とテクの持ち主だと思うが、天下のビング・クロスビーと全く同じ土俵に上がれというのは酷でしょう(もっとヘタだったり声質がかけ離れている方が味が出たろう)。勿論一緒に踊ればオコナーの身ごなしが目立つのだがそれは当り前、引き立て合ってこそ“ケミストリー”。大歌手との競演でも"Call me Madam"でのエセル・マーマン(アルト。舞台版Anything Goesにも主演したとか)との歌のケミストリーは素晴らしかったのだが。

エデン

2010年6月19日 読書
近藤史恵著。
「サクリファイス」の草食系ロードレーサー、白石誓が帰ってきた!(違)

いやまあほんとに続編なんですが。ミステリ風味は薄くなっていますが、やはり長丁場のツール・ド・フランスや、海外で戦う日本人の様子が面白くてどんどん読まされる。でももう一作は出ないかもな。相変わらずあまりモテてないようです。私は、こういう控えめなのにほんとはえらく実力が…というキャラが大好きなんですが、世の中はそうとばかりではないようです(^^;)

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