忙しい一週間が、もうすぐ…?
2010年10月15日 日常十月はじめから一転して、忙し過ぎる毎日で、全然映画見ていない(本は読んでるが)。
1日に英語字幕映画2本視聴という快挙?が夢のようです。
今日も休みだけど半日仕事いったしなぁ(涙)
オフタイム(日曜)まで、あと一日働かないと届かない。
はぁ、あと一日。がんばるぞ。
日曜になればまた、楽しいタップのレッスンもあるし(なんとまだ続いてるのだった)。
1日に英語字幕映画2本視聴という快挙?が夢のようです。
今日も休みだけど半日仕事いったしなぁ(涙)
オフタイム(日曜)まで、あと一日働かないと届かない。
はぁ、あと一日。がんばるぞ。
日曜になればまた、楽しいタップのレッスンもあるし(なんとまだ続いてるのだった)。
あああ、またやってしまった。寝る前にパラ見だけのはずが、つい最後まで…
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
寝不足だ。
しかし、こないだまでラバと話す男の映画をいっぱい見ていて、シカと話す男の話を読むと、ソコハカとなくイメージ的にデジャヴュ。話はもちろん全然ちがうんだけど、耳が大きめなのはラバもシカも共通点か。
万城目学著。
臨時で女子高の教師をするため奈良へやってきた「神経質」な主人公。なんの因果か(一応因果というか因縁はある)、奈良のシカに声をかけられ、妙なお役目を押し付けられる。初めて接する生徒たちとのつきあいだけでも難しいのに、日に日に顔は(自分の目からのみ)鹿男化してゆくし、失敗すれば人間界に大災害ときいて…
「鴨川ホルモー」同様ユルい感じのユーモア・ファンタジーだが、著者の文学趣味や古代史趣味やらがいい感じににじんでいて楽しく読める。西日本のギャグセンスについてゆけない主人公はどうみても「坊っちゃん」だし(笑)
伏線回収はかなり丁寧だが、マドンナの顔はどうなったんかな。無責任に手を広げすぎたのは鹿だけだから大丈夫なのか。
終盤の主人公は意外にオトコマエなところも見せ、そのぶんハラハラ感を最後まで残しつつ後味のよいエンディングになだれこむ。それと剣道の試合場面の描写が良い。ヘタな人が書くと単調になりかねない展開だが、意外にうまい。
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魔女とほうきの正しい使い方 (創元推理文庫)
2010年10月12日 読書ママが言った。「あなたの妹は魔女なの」うそ!!!! 気を取り直したレイチェルが 魔女修行中の妹をいいくるめて願ったこととは? 魔法的ハイスクール・ファンタジー第1弾!
サラ・ムリノフスキ著。ちょっとジュブナイルっぽいがテンポの良い語り口が楽しいハイスクール・ファンタジー(ファンタジー、なのか?)。
主人公レイチェルの望みはふたつ。
ひとつ。校内のモテモテグループ"Aリスト"に入ってファッションショー(ダンスショー)に出たい(かつ、そのグループに入って疎遠になっちゃった親友とも再び親密になりたい)。
それが全くうすっぺらな、情けない「夢」なのは実は本人にも分かっている。でも、自意識過剰で妄想過多で、自分のダメな部分を皮肉でばさばさぶった斬りつつも「コカ・コーラのコマーシャルみたいな人生を送りたいと思うのは、そんなに間違ってる?」と自問自答するレイチェルは、憎めないし、親近感をおぼえずにはいられない、目を離すことができないヒロインだ。女子高生のちゃちいけれども切実な夢は、結構誰にも覚えがあるはず。
自分には(残念ながら)魔力がないとわかったものの、妹を何とか丸めこんで…と奮闘するジコチューぶりを、くだけた一人称を駆使して魅力的に描写してゆく著者(あるいは訳者?)はなかなかの手練れ。
そしてもうひとつの望みは、パパの再婚を阻止すること。ママはまだパパを愛してるみたいだし、パパの結婚式は大事なファッションショーともバッティングしちゃうし。14才という年相応の、子どもっぽい、けれども姉妹ともに切実な望み。レイチェルと妹ミリの傍迷惑な奮闘には笑いとともに同情心をそそられる。
けれど、ジコチューに使った魔法だけでなく、よかれと思って使う魔法も、やっぱり事態をめちゃくちゃにして、むかえる結末はやっぱりカタストロフ。
…でも、後味は決して悪くない。
一気に読んでしまったが、ヒロインをはじめ、登場人物たちが小気味よく書けているからだろう。二作目も邦訳が出た模様。こちらも期待大!
自信がないくせ調子のいい、他力本願ヒロインの再起が楽しみだ。
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日本も英国なみになったとでもいうのか
2010年10月11日 日常 コメント (2)今日も仕事だったが、お昼すこし前に、本来の職場を離れて某イベントを手伝うために市内出張、自転車で1.5kmくらい離れた別の施設へでかけた。早昼を食べ損ねたので、途中の公園に自転車を乗りいれて、途中のコンビニで買ったオニギリを食べ始めたら、そのへんをヨチヨチ歩いていた鳩たちが、じりじり私の周りへと寄ってきた。ううう、ヒッチコック!
20羽くらい寄ってきた内の一羽など、ひらりと飛んで私の自転車の前かごにとまった。ムカ。
…キサマらにやるメシなどないわ!
こちとら祝日でも、まともに出勤して、働いてるんだからな。
…ン十年前の英国旅行を思い出した。
ウォリックの小さい公園で、お城へ行く前に(たしか開くまで少し間があったので)、ベンチに座ってサンドイッチを食べていたらば。なんと、でかいクジャクがどこからともなくヨチヨチとやってきて、ベンチの前でじっとこちらを見上げるのである。茶色いからメスだが、派手な羽がなくても十分すぎるほどデカくて圧迫感があった。
フツーの公園でクジャクを飼ってるとまでは思えないので、多分お城の庭園から出張してきたのではないかと思うが(ウォリック城にクジャクがいること自体は有名だ)、正直メイワクである。
…ふう…。
…まったく、甘やかされたトリどもときたら…!
20羽くらい寄ってきた内の一羽など、ひらりと飛んで私の自転車の前かごにとまった。ムカ。
…キサマらにやるメシなどないわ!
こちとら祝日でも、まともに出勤して、働いてるんだからな。
…ン十年前の英国旅行を思い出した。
ウォリックの小さい公園で、お城へ行く前に(たしか開くまで少し間があったので)、ベンチに座ってサンドイッチを食べていたらば。なんと、でかいクジャクがどこからともなくヨチヨチとやってきて、ベンチの前でじっとこちらを見上げるのである。茶色いからメスだが、派手な羽がなくても十分すぎるほどデカくて圧迫感があった。
フツーの公園でクジャクを飼ってるとまでは思えないので、多分お城の庭園から出張してきたのではないかと思うが(ウォリック城にクジャクがいること自体は有名だ)、正直メイワクである。
…ふう…。
…まったく、甘やかされたトリどもときたら…!
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
2010年10月9日 読書 コメント (8)
ヤマザキマリ著。
え?
連載になったんですか。
ナニこの入りの激しさ(二巻1話目)は…そしてナニこの次巻への引きは…(笑)
どこへ行くのか(風呂以外の)、ほんの少しだけ心配な気もしますが、二巻目もそこそこ面白かったのでまあいいや。
え?
連載になったんですか。
ナニこの入りの激しさ(二巻1話目)は…そしてナニこの次巻への引きは…(笑)
どこへ行くのか(風呂以外の)、ほんの少しだけ心配な気もしますが、二巻目もそこそこ面白かったのでまあいいや。
神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)
2010年10月8日 読書
須賀しのぶ著。
…
…
淡々とした?1巻から一転、主人公二人の怒涛の運命の変転と、ずしりとくるラストまで、一気に読まされた。
そして、しまった1巻目がもう手元に無い!(図書館で借りて読んだから)と、深く悔んだ。2巻を読んでから1巻を読むと、伏線だらけなのがすべて見えてきてとんでもないことになっていそうなのに。
また1巻予約するか…
いや、参りました。ところどころにある誤植がとても残念です。傑作なのに。
<ネタバレ自粛追記>ヴォネガットの「母なる夜」を、ちょっと思い出しました。
…
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淡々とした?1巻から一転、主人公二人の怒涛の運命の変転と、ずしりとくるラストまで、一気に読まされた。
そして、しまった1巻目がもう手元に無い!(図書館で借りて読んだから)と、深く悔んだ。2巻を読んでから1巻を読むと、伏線だらけなのがすべて見えてきてとんでもないことになっていそうなのに。
また1巻予約するか…
いや、参りました。ところどころにある誤植がとても残念です。傑作なのに。
<ネタバレ自粛追記>ヴォネガットの「母なる夜」を、ちょっと思い出しました。
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今日はちょっと…スグ寝ます。講座も一発やったし。ふぅ。
夏の疲れがきっと溜まっているのね。しっかり体力を取り戻し、シゴトに趣味に備えねば。
DVDだって常に溜まってるから(到着まち分も含めて)。
夏の疲れがきっと溜まっているのね。しっかり体力を取り戻し、シゴトに趣味に備えねば。
DVDだって常に溜まってるから(到着まち分も含めて)。
Francis Covers the Big Town
2010年10月6日 映画 コメント (4)
1953年、アーサー・ルービン監督作品。日本未公開、モノクロ。
"フランシス"シリーズ四作目。
タイトルバックを、大きな鞄を持ったピーター(ドナルド・オコナー)が、テクテク歩いてゆく。ラバのフランシスと一緒に。彼方に林立する摩天楼を見やり「さてどんな仕事を探そうか」。
一人と一匹は、大都会=NYへとやってきたようです。『ウェスト・ポイントの優等生』は、どうやら一夜の夢だったらしい(笑)。今回は、完全前作無視で強引に新ネタに入っちゃうんだね。別にいいけど。
「新聞の編集者を目指すのもいいな、経験があるんだ」とピーター(高校時代の校内新聞とはいえ)。何とか掃除夫として新聞社に入った彼は、頑張って雑用係へ昇格。お人よしの彼は美人の社交欄担当者アルバータ(ナンシー・ギルド)や他の記者に情報を譲っちゃったりして遠回りをしますが(当然ネタ元はフランシス…)、フランシスの異常なまでの情報収集能力があれば、花形記者への道は遠いわけがない。
例によって、時々精神病院に入れられかけたりしながらも(笑)、やがてピーターの署名入り記事が、毎日のように紙面を飾ることになる。スクープしまくってるうち、裏社会のボスに睨まれたり、殺人犯の濡れ衣を着せられる大ピンチにも逢うのだが…
今回は(珍しく)、ロマンス方面までにぎやかだ。
フランシスの話をしちゃったのが災いしてアルバータには振られたものの、隣の八百屋のお嬢さん(イヴェット・デュグェイ)は最初っからピーターに好意的。フランシスにもニンジンを運んでくれたりするのだが、「まだまだ子ども(話の中で18才の誕生日を迎える)」と思っているピーターの目にはとまらない(^^;)
結局、フランシスのアドバイスで大人ッぽくイメージチェンジに成功して、彼ともいい感じになれるのだが、ホント、何でもできるんですねぇフランシスって…
色々な意味で、今作はかなり盛り返してましたね(*^^*)
ピーターたちにも珍しく成功者っぽい満足度の高い終わり方だし、田舎道でなく、大都会の下町を歩く一人と一匹というのもなかなかイイ感じ。「雨に唄えば」(1952)が大当たりした後の製作だから余計かな?(とはいえ今回も歌などはない)
都会的になったぶん、風変わりでピュアなお兄さん、というピーターのキャラがやや「普通」っぽくなった気もするが、本人にはこのほうが幸せだろうね(^^;)
しかし、これでDVD収録作はもう全部見ちゃったな~。淋しいな~。
フランシス、あと二作(ルーニー主演分もいれたら三作)はある筈なんだけど、vol.2は出ないのかしら。字幕なしVHSを買うのは気が進まないし。
(とか言いつつ、怪しい海外サイトに注文して到着待ち中なオコナー映画DVDが、実はまだまだあるのでした(笑)…到着するといいんだけど…(爆))
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
"フランシス"シリーズ四作目。
タイトルバックを、大きな鞄を持ったピーター(ドナルド・オコナー)が、テクテク歩いてゆく。ラバのフランシスと一緒に。彼方に林立する摩天楼を見やり「さてどんな仕事を探そうか」。
一人と一匹は、大都会=NYへとやってきたようです。『ウェスト・ポイントの優等生』は、どうやら一夜の夢だったらしい(笑)。今回は、完全前作無視で強引に新ネタに入っちゃうんだね。別にいいけど。
「新聞の編集者を目指すのもいいな、経験があるんだ」とピーター(高校時代の校内新聞とはいえ)。何とか掃除夫として新聞社に入った彼は、頑張って雑用係へ昇格。お人よしの彼は美人の社交欄担当者アルバータ(ナンシー・ギルド)や他の記者に情報を譲っちゃったりして遠回りをしますが(当然ネタ元はフランシス…)、フランシスの異常なまでの情報収集能力があれば、花形記者への道は遠いわけがない。
例によって、時々精神病院に入れられかけたりしながらも(笑)、やがてピーターの署名入り記事が、毎日のように紙面を飾ることになる。スクープしまくってるうち、裏社会のボスに睨まれたり、殺人犯の濡れ衣を着せられる大ピンチにも逢うのだが…
今回は(珍しく)、ロマンス方面までにぎやかだ。
フランシスの話をしちゃったのが災いしてアルバータには振られたものの、隣の八百屋のお嬢さん(イヴェット・デュグェイ)は最初っからピーターに好意的。フランシスにもニンジンを運んでくれたりするのだが、「まだまだ子ども(話の中で18才の誕生日を迎える)」と思っているピーターの目にはとまらない(^^;)
結局、フランシスのアドバイスで大人ッぽくイメージチェンジに成功して、彼ともいい感じになれるのだが、ホント、何でもできるんですねぇフランシスって…
色々な意味で、今作はかなり盛り返してましたね(*^^*)
ピーターたちにも珍しく成功者っぽい満足度の高い終わり方だし、田舎道でなく、大都会の下町を歩く一人と一匹というのもなかなかイイ感じ。「雨に唄えば」(1952)が大当たりした後の製作だから余計かな?(とはいえ今回も歌などはない)
都会的になったぶん、風変わりでピュアなお兄さん、というピーターのキャラがやや「普通」っぽくなった気もするが、本人にはこのほうが幸せだろうね(^^;)
しかし、これでDVD収録作はもう全部見ちゃったな~。淋しいな~。
フランシス、あと二作(ルーニー主演分もいれたら三作)はある筈なんだけど、vol.2は出ないのかしら。字幕なしVHSを買うのは気が進まないし。
(とか言いつつ、怪しい海外サイトに注文して到着待ち中なオコナー映画DVDが、実はまだまだあるのでした(笑)…到着するといいんだけど…(爆))
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
コップクラフト2 (ガガガ文庫)
2010年10月5日 読書
賀東招二著。
いやー、2巻目も無事でてたんですね、よかった。
(そしてDiarynoteの商品レビュー機能も復活してよかったーーー!)
一作目は長編、今度は中編2本。
盛り上がりすぎるほど盛り上がってたフルメタに比べると地味だが、それなりに手堅く楽しめる。この2巻目までは、以前竹書房から出たものの出し直しなので、3巻目がいつ出るかだな。フルメタも終わっちゃったし、早く出してほしいです☆
いやー、2巻目も無事でてたんですね、よかった。
(そしてDiarynoteの商品レビュー機能も復活してよかったーーー!)
一作目は長編、今度は中編2本。
盛り上がりすぎるほど盛り上がってたフルメタに比べると地味だが、それなりに手堅く楽しめる。この2巻目までは、以前竹書房から出たものの出し直しなので、3巻目がいつ出るかだな。フルメタも終わっちゃったし、早く出してほしいです☆
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Francis Goes to West Point
2010年10月4日 映画 コメント (2)
1952年、アーサー・ルービン監督作品、日本未公開、モノクロ。
"フランシス"シリーズ三作目。
流れ流れて?ピーター(ドナルド・オコナー)は政府の軍需工場に就職するが、帰宅したとたんフランシスから「テロリストが工場を爆破するらしい」という話を聞く(どこでそんな情報をゲットするのかは、例によって不明である)。
官憲に連絡して何とか暴挙を防いだピーターには、FBIや警察や陸軍から"ぜひウチに来て"とスカウトの手が伸びるが、"ウェスト・ポイント士官学校へ入学させる"と勧誘した陸軍を選ぶことにする。
かくしてピーターは灰色の制服を着て、学業や訓練や上級生のイビリやルームメイトとの友情に満ちた日々を送ることに。
あれ、フランシスはどうしたんだ、と思いきや、士官学校へ着いてみるとフランシスがチャッカリ学内に。学校のマスコットなラバと親戚なのだそうな。…いいのかそれで。
いつの間にかフランシスは、別に放っておいても「やっていける」存在と確定したらしい。微妙に路線変更を感じる。
というか、とにかくウェストポイントに行かせたかったのだろうか(愛国心鼓舞のため)、冷戦や朝鮮戦争たけなわの時期だから。
学内でのエピソードも、色々あるがあまりまとまりがない。成績がビリで落第しそうになったピーターが、フランシスに家庭教師をしてもらったらグングン優等生に!(笑)というのはよいとして、いつもと違ってフランシスのためにピーターが苦労することも多い。どうしたんだフランシス。だいたい今回喋りすぎじゃないのかピーター以外に。さすがのピーターも近頃では学習したらしく、そんなにスグには「フランシスから聞いた」とか言わなくなったのに(笑)
しかし、「やれば出来る子」だったのかピーター!よかったね☆
クライマックスはウェスト・ポイントと海軍チームの大事なフットボール試合。
友人をかばって士官学校を辞め、姿を消したピーターを探し回るフランシス…
最後には誤解もとけて復学するんだけど、喋りすぎてヤバくなったフランシスは「ちょっとホトボリをさましてくる、またな」と出奔し、制服姿に戻ったピーターが笑顔で見送るエンディング。
うーん…
まあひょっとしたら、ちょっと離れたほうがピーター成長するかもしれんけど。
ちょっとだけ、ガールフレンドできそうな気配もあったし…「できそう」から一歩も進まないまま終わっちゃったが。どうもちょっと、練りこみ不足なシナリオでしたね。
…というわけで、シリーズ物のお約束?、巻を重ねるごと、やっぱ下降してきたなー。
そんな中で萌えポイントは、ピーター、色々あってしょっちゅう懲罰で中庭を行ったり来たり行進させられているんだけど、やっぱり歩く姿が綺麗だ~、という点ですね。オコナー、もともと姿勢が良いし首が長いので上半身が美しいです☆
さて、いつまでもウェスト・ポイントに置いておいてはシリーズが進むまい。
と考えるのは私だけではなく、四作目はまた民間人に戻るみたいです(新聞記者になるらしい)。どう戻すのかしら。わくわく。
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
"フランシス"シリーズ三作目。
流れ流れて?ピーター(ドナルド・オコナー)は政府の軍需工場に就職するが、帰宅したとたんフランシスから「テロリストが工場を爆破するらしい」という話を聞く(どこでそんな情報をゲットするのかは、例によって不明である)。
官憲に連絡して何とか暴挙を防いだピーターには、FBIや警察や陸軍から"ぜひウチに来て"とスカウトの手が伸びるが、"ウェスト・ポイント士官学校へ入学させる"と勧誘した陸軍を選ぶことにする。
かくしてピーターは灰色の制服を着て、学業や訓練や上級生のイビリやルームメイトとの友情に満ちた日々を送ることに。
あれ、フランシスはどうしたんだ、と思いきや、士官学校へ着いてみるとフランシスがチャッカリ学内に。学校のマスコットなラバと親戚なのだそうな。…いいのかそれで。
いつの間にかフランシスは、別に放っておいても「やっていける」存在と確定したらしい。微妙に路線変更を感じる。
というか、とにかくウェストポイントに行かせたかったのだろうか(愛国心鼓舞のため)、冷戦や朝鮮戦争たけなわの時期だから。
学内でのエピソードも、色々あるがあまりまとまりがない。成績がビリで落第しそうになったピーターが、フランシスに家庭教師をしてもらったらグングン優等生に!(笑)というのはよいとして、いつもと違ってフランシスのためにピーターが苦労することも多い。どうしたんだフランシス。だいたい今回喋りすぎじゃないのかピーター以外に。さすがのピーターも近頃では学習したらしく、そんなにスグには「フランシスから聞いた」とか言わなくなったのに(笑)
しかし、「やれば出来る子」だったのかピーター!よかったね☆
クライマックスはウェスト・ポイントと海軍チームの大事なフットボール試合。
友人をかばって士官学校を辞め、姿を消したピーターを探し回るフランシス…
最後には誤解もとけて復学するんだけど、喋りすぎてヤバくなったフランシスは「ちょっとホトボリをさましてくる、またな」と出奔し、制服姿に戻ったピーターが笑顔で見送るエンディング。
うーん…
まあひょっとしたら、ちょっと離れたほうがピーター成長するかもしれんけど。
ちょっとだけ、ガールフレンドできそうな気配もあったし…「できそう」から一歩も進まないまま終わっちゃったが。どうもちょっと、練りこみ不足なシナリオでしたね。
…というわけで、シリーズ物のお約束?、巻を重ねるごと、やっぱ下降してきたなー。
そんな中で萌えポイントは、ピーター、色々あってしょっちゅう懲罰で中庭を行ったり来たり行進させられているんだけど、やっぱり歩く姿が綺麗だ~、という点ですね。オコナー、もともと姿勢が良いし首が長いので上半身が美しいです☆
さて、いつまでもウェスト・ポイントに置いておいてはシリーズが進むまい。
と考えるのは私だけではなく、四作目はまた民間人に戻るみたいです(新聞記者になるらしい)。どう戻すのかしら。わくわく。
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
Francis Goes to the Races
2010年10月4日 映画 コメント (2)
1951年、アーサー・ルービン監督作品。モノクロ、日本未公開。
一昨日の"Francis"シリーズ二作目です。当然英語字幕のみ。
前作のラスト(話が終わって、上司をピーターの家に招く場面)から、物語はスタート。
…そして、ソッコー場面転換。大きな荷物を持ち、田舎道をテクテクと、ラバと並んで歩きながらひとりごつピーター(ドナルド・オコナー)。
「なんでクビになったんだろう…」
…(^^;)
出だしは快調です(笑)
とある厩舎にさしかかったところで、"しゃべるラバ"フランシスは自分の遠縁に当たる競走馬Sir Gallantに出会い、意気投合。「自分はここでやって行けそうだから、町に戻って銀行員の職を取り戻したら?」と、クールなんだか思いやりなんだかビミョーなことを言うフランシスですが、フランシスの入れ知恵のおかげで、具合の悪い馬の原因を当てたり競馬場で勝ちまくったりのピーターは、厩舎の娘(パイパー・ローリー)から、今経営が大変なので力を貸して、と懇願されてポウっとなり、馬のことなど知らないのに厩舎に勤めることに。一方、彼の異常な勝ちっぷりにFBIもノミ屋のボスも目をつけて、怪しい、と逮捕しようとしたり彼を利用しようとしたり、大騒ぎ。
先の読めない展開が続き、目の離せないシナリオではありますが、同時にごちゃごちゃしてもいます。やっぱり続編の常として、一作目ほどではないかな。でも、一人と一匹のラブラブっぷりは可愛い(中段の写真、色っぽすぎです(笑))。こんなんじゃピーター、一生結婚できないんじゃないかとも思えるが…
ちゃんと歌うシーンなどは、やはり、今回もなし。
ちょびっとだけ、歌って誤魔化したりとかフランシスとデュエットするとかは無くもなかったですが。残念。
そこそこ楽しめたので、ついつい、そのままディスクを裏返してシリーズ三作目に突入してしまいました。
おいおい…
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
一昨日の"Francis"シリーズ二作目です。当然英語字幕のみ。
前作のラスト(話が終わって、上司をピーターの家に招く場面)から、物語はスタート。
…そして、ソッコー場面転換。大きな荷物を持ち、田舎道をテクテクと、ラバと並んで歩きながらひとりごつピーター(ドナルド・オコナー)。
「なんでクビになったんだろう…」
…(^^;)
出だしは快調です(笑)
とある厩舎にさしかかったところで、"しゃべるラバ"フランシスは自分の遠縁に当たる競走馬Sir Gallantに出会い、意気投合。「自分はここでやって行けそうだから、町に戻って銀行員の職を取り戻したら?」と、クールなんだか思いやりなんだかビミョーなことを言うフランシスですが、フランシスの入れ知恵のおかげで、具合の悪い馬の原因を当てたり競馬場で勝ちまくったりのピーターは、厩舎の娘(パイパー・ローリー)から、今経営が大変なので力を貸して、と懇願されてポウっとなり、馬のことなど知らないのに厩舎に勤めることに。一方、彼の異常な勝ちっぷりにFBIもノミ屋のボスも目をつけて、怪しい、と逮捕しようとしたり彼を利用しようとしたり、大騒ぎ。
先の読めない展開が続き、目の離せないシナリオではありますが、同時にごちゃごちゃしてもいます。やっぱり続編の常として、一作目ほどではないかな。でも、一人と一匹のラブラブっぷりは可愛い(中段の写真、色っぽすぎです(笑))。こんなんじゃピーター、一生結婚できないんじゃないかとも思えるが…
ちゃんと歌うシーンなどは、やはり、今回もなし。
ちょびっとだけ、歌って誤魔化したりとかフランシスとデュエットするとかは無くもなかったですが。残念。
そこそこ楽しめたので、ついつい、そのままディスクを裏返してシリーズ三作目に突入してしまいました。
おいおい…
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
藤谷治著。やっと続きが来ました。
一巻目はやたらと地味だったのだが、二巻から怒涛の恋愛と音楽で青い苦悩にぶん回される主人公。苦いけど面白い。「現在」から“あの頃はどうだった、こうだった”と振り返る主人公の自己反省目線はずっとあるんだけど、さてどのような「現在」にたどりつくのか。
演奏の場面はなかなかいいです、評判通り。
一巻目はやたらと地味だったのだが、二巻から怒涛の恋愛と音楽で青い苦悩にぶん回される主人公。苦いけど面白い。「現在」から“あの頃はどうだった、こうだった”と振り返る主人公の自己反省目線はずっとあるんだけど、さてどのような「現在」にたどりつくのか。
演奏の場面はなかなかいいです、評判通り。
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Francis : The Talking Mule
2010年10月1日 映画 コメント (5)
1950年、アーサー・ルービン監督作品。モノクロ、日本未公開。
やっと来ました"Francis"シリーズ四作品入りボックス(The Adventures of Francis the Talking Mule, Vol. 1 )。が、開いてみると呆れたことに、両面ディスクの裏表に強引にシリーズ四作品が詰め込まれていました。DVD一枚ではボックスじゃないなぁ…
ミュージカルじゃないけど、どこかで間違って歌くらい歌ってくれるといいなあ、と買ってみた。昔のコメディは一曲くらい、歌入ってることも多いしね。…なぁんも無かったですが。米盤、英語字幕あり。
まずは一作目"Francis"。
ファーストシーンは銀行の受付窓口(もちろん窓口は複数ある)に座る青年ピーター・スターリング(ドナルド・オコナー)。店内は混んでいるのだが、なぜか彼の前だけほとんど列が出来ない。彼を横目で見ながらヒソヒソ話をする客も…
己の不遇をグッと耐える風情のオコナーが何とも可笑しい。やがて上司が彼を呼びつけ、「銀行は信用第一だ。妙な噂のある人間は困る。根も葉もないバカな噂とは思うが…」。
ピーターは意を決し、どもりながら言う。
「いえ、あの噂は、本当なんです!最初から話させて下さい!」
かくして映画は過去に飛び、ビルマ戦線におけるピーター・スターリング少尉と、ヘンテコな"人語を喋るラバ"フランシスとの遭遇、そしてその後の彼らの「冒険」が物語られ始める。
おお、なかなかテンポの良い導入部ではないですか。
部隊からはぐれ、銃声轟くジャングルをひとり逃げ回っていたピーターは、「危ないから頭を低くして」と突然かけられた声に戸惑う。誰もいないのに…と思いきや、オッサンくさい声をかけてきたのは、一頭のラバだった(声:チル・ウィルス)。何故だか人語がしゃべれるラバ“フランシス”は、負傷したピーターを米軍基地まで送り届けてくれる(一応米軍所属のラバであった)。
さて、ピーターが気に入ったらしいフランシスは、その後も何度か、敵日本軍の動きや待ち伏せ情報などを教えてくれる(どこで情報をゲットしているのかはナゾだ)。そのたびピーターは手柄を立てることになるが、「どこでその情報を入手したのかね」「はっ、知り合いのフランシスというラバが…」で、手柄のたびに基地と精神病棟を行ったり来たりする羽目に。正気と証明するために「他の人間にも喋ってみせてくれ!」と頼んでも、フランシス、なかなか聞いてくれないんですね(気持は分かる。特別な存在だと知れたら面倒くさいことだらけだろう)。
病院の作業療法?でピーターが編んでいるバスケットが、だんだん巨大化してゆくのが結構笑える。それでも彼は何とか、精神病棟から出してもらうため、司令官スティーヴンス将軍(ジョン・マッキンタイヤ)を、"お仲間"に引き込むことに成功するが…。
とにかくこの主人公の、バカ正直っぷりが…凄いです(笑)
それも、お人好しで正直者だけどほんとにバカなんです!なのに、こんなに可愛らしく感じるのは何故(カオの問題ではない)。知的なタイプしか眼中に入らないと思っていた私なのに…
ドナルド・オコナーおそるべし…しかも、今回全く歌いも踊りもしてないのに…。
突飛な設定のコメディだが、意外なほど抑制の効いた彼の演技が、物語のスベリを防いでいると思う。終盤ピーターに届く、思いがけない悲報の場面なんか胸キュンですよ…
そう、たんにバカと言うのではなく、「無垢」を感じさせるキャラクターに仕上がってる。
そして、いつもクールに構えているが、ピーターのピンチ!となると、つい主義に反して人前で喋ってしまうフランシス。わかるよそれ!母性本能ってやつかねえ。オスだけど。
ハッキリいってこのコンビ、保護者はフランシスのほうである。
ちなみにラバ(Mule)とは、雄のロバと雌のウマの交配種(雑種)で、家畜としては優れた能力を持つが、生殖能力はない。ある意味切ない生き物である…
当時は低予算でかなりのヒットをかっとばした人気作品だったらしい(戦闘シーンなんかいかにも実写フィルムの転用)。なんと続編が6本も作られている。7本目はオコナーがもう嫌だと言ったので(厳密には、6本目に出る代わりにもうユニヴァーサル辞めさせてくれと言い張ったらしい)、ミッキー・ルーニーが主演したそうな。
私だって、すぐ二作目を見たくなっちゃったくらいだから仕方がない。ホントに何ということもない、ちゃち~ぃ話だし、コメディとしても今の目で見るとユルめな気がするが(爆笑、でなく、ニヤリ、とか、おいおい、って感じ)、場面の切り替えのテンポが良くてスッキリしているし、何より一人と一匹のおかしな友情(!)がほんわかと伝わってきて心地よい。多少古めかしいのかもしれないが、私は好きだ。
★4つ付けるには躊躇を感じるが…ええい、つけちゃえ!
最初からオコナーが気に入っていて見てるからかもしれないが、買って良かった~☆
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
やっと来ました"Francis"シリーズ四作品入りボックス(The Adventures of Francis the Talking Mule, Vol. 1 )。が、開いてみると呆れたことに、両面ディスクの裏表に強引にシリーズ四作品が詰め込まれていました。DVD一枚ではボックスじゃないなぁ…
ミュージカルじゃないけど、どこかで間違って歌くらい歌ってくれるといいなあ、と買ってみた。昔のコメディは一曲くらい、歌入ってることも多いしね。…なぁんも無かったですが。米盤、英語字幕あり。
まずは一作目"Francis"。
ファーストシーンは銀行の受付窓口(もちろん窓口は複数ある)に座る青年ピーター・スターリング(ドナルド・オコナー)。店内は混んでいるのだが、なぜか彼の前だけほとんど列が出来ない。彼を横目で見ながらヒソヒソ話をする客も…
己の不遇をグッと耐える風情のオコナーが何とも可笑しい。やがて上司が彼を呼びつけ、「銀行は信用第一だ。妙な噂のある人間は困る。根も葉もないバカな噂とは思うが…」。
ピーターは意を決し、どもりながら言う。
「いえ、あの噂は、本当なんです!最初から話させて下さい!」
かくして映画は過去に飛び、ビルマ戦線におけるピーター・スターリング少尉と、ヘンテコな"人語を喋るラバ"フランシスとの遭遇、そしてその後の彼らの「冒険」が物語られ始める。
おお、なかなかテンポの良い導入部ではないですか。
部隊からはぐれ、銃声轟くジャングルをひとり逃げ回っていたピーターは、「危ないから頭を低くして」と突然かけられた声に戸惑う。誰もいないのに…と思いきや、オッサンくさい声をかけてきたのは、一頭のラバだった(声:チル・ウィルス)。何故だか人語がしゃべれるラバ“フランシス”は、負傷したピーターを米軍基地まで送り届けてくれる(一応米軍所属のラバであった)。
さて、ピーターが気に入ったらしいフランシスは、その後も何度か、敵日本軍の動きや待ち伏せ情報などを教えてくれる(どこで情報をゲットしているのかはナゾだ)。そのたびピーターは手柄を立てることになるが、「どこでその情報を入手したのかね」「はっ、知り合いのフランシスというラバが…」で、手柄のたびに基地と精神病棟を行ったり来たりする羽目に。正気と証明するために「他の人間にも喋ってみせてくれ!」と頼んでも、フランシス、なかなか聞いてくれないんですね(気持は分かる。特別な存在だと知れたら面倒くさいことだらけだろう)。
病院の作業療法?でピーターが編んでいるバスケットが、だんだん巨大化してゆくのが結構笑える。それでも彼は何とか、精神病棟から出してもらうため、司令官スティーヴンス将軍(ジョン・マッキンタイヤ)を、"お仲間"に引き込むことに成功するが…。
とにかくこの主人公の、バカ正直っぷりが…凄いです(笑)
それも、お人好しで正直者だけどほんとにバカなんです!なのに、こんなに可愛らしく感じるのは何故(カオの問題ではない)。知的なタイプしか眼中に入らないと思っていた私なのに…
ドナルド・オコナーおそるべし…しかも、今回全く歌いも踊りもしてないのに…。
突飛な設定のコメディだが、意外なほど抑制の効いた彼の演技が、物語のスベリを防いでいると思う。終盤ピーターに届く、思いがけない悲報の場面なんか胸キュンですよ…
そう、たんにバカと言うのではなく、「無垢」を感じさせるキャラクターに仕上がってる。
そして、いつもクールに構えているが、ピーターのピンチ!となると、つい主義に反して人前で喋ってしまうフランシス。わかるよそれ!母性本能ってやつかねえ。オスだけど。
ハッキリいってこのコンビ、保護者はフランシスのほうである。
ちなみにラバ(Mule)とは、雄のロバと雌のウマの交配種(雑種)で、家畜としては優れた能力を持つが、生殖能力はない。ある意味切ない生き物である…
当時は低予算でかなりのヒットをかっとばした人気作品だったらしい(戦闘シーンなんかいかにも実写フィルムの転用)。なんと続編が6本も作られている。7本目はオコナーがもう嫌だと言ったので(厳密には、6本目に出る代わりにもうユニヴァーサル辞めさせてくれと言い張ったらしい)、ミッキー・ルーニーが主演したそうな。
私だって、すぐ二作目を見たくなっちゃったくらいだから仕方がない。ホントに何ということもない、ちゃち~ぃ話だし、コメディとしても今の目で見るとユルめな気がするが(爆笑、でなく、ニヤリ、とか、おいおい、って感じ)、場面の切り替えのテンポが良くてスッキリしているし、何より一人と一匹のおかしな友情(!)がほんわかと伝わってきて心地よい。多少古めかしいのかもしれないが、私は好きだ。
★4つ付けるには躊躇を感じるが…ええい、つけちゃえ!
最初からオコナーが気に入っていて見てるからかもしれないが、買って良かった~☆
http://www.amazon.com/Adventures-Francis-Talking-Races-Covers/dp/B0001FVDQE
訃報/トニー・カーティス
2010年9月30日 映画 コメント (6)1950年製作のアメリカ映画を見ていて、画面の端っこにムダに派手な顔があるな、端役もいいとこだが、これはもしやトニー・カーティスではないかな、と思って、家庭の都合で視聴を中断したついでにIMDBで確認しようとしたら、「カーティス死去」のニュースがImdbニュース速報として流れていた。
なんと。
…
…うーん、50年代の「顔」がまたひとつ、消えてしまったのね。
特別好きなスターではなかったが、派手な二枚目ぶりを逆手にとったようなドタバタラブコメは楽しませてもらった。「ボーイング・ボーイング」とか「求婚専科」とか。中身はそれほど覚えてないけど、大げさなプレイボーイぶりが可笑しくて。そして広川太一郎氏吹替えで(ここ重要)。
あまり好みでないから、彼のシリアス映画はあまり見ていない。
私が一番好きな彼の映画は「お熱いのがお好き」。「バイキング」も映画としては好きだがむしろカーク・ダグラスの映画だしなぁ。
若いころのカーティスのルックスは、凄く華やかなのだけど、どこか育ちの悪さを感じさせる翳があり、アメリカ版アラン・ドロンてな風情もありました。ドロンより年上だけど。
Imdbの写真もそんな感じ。
http://www.imdb.com/news/ni4632505/
合掌。
ちなみに私が途中まで見ていた映画というのは、"Francis"。ドナルド・オコナーの日本未公開コメディ。結構面白いのに、どうも今夜は最後まで見れそうにないのでレビューも明日以降のお楽しみ。ああ、はやく続きが見たい…
なんと。
…
…うーん、50年代の「顔」がまたひとつ、消えてしまったのね。
特別好きなスターではなかったが、派手な二枚目ぶりを逆手にとったようなドタバタラブコメは楽しませてもらった。「ボーイング・ボーイング」とか「求婚専科」とか。中身はそれほど覚えてないけど、大げさなプレイボーイぶりが可笑しくて。そして広川太一郎氏吹替えで(ここ重要)。
あまり好みでないから、彼のシリアス映画はあまり見ていない。
私が一番好きな彼の映画は「お熱いのがお好き」。「バイキング」も映画としては好きだがむしろカーク・ダグラスの映画だしなぁ。
若いころのカーティスのルックスは、凄く華やかなのだけど、どこか育ちの悪さを感じさせる翳があり、アメリカ版アラン・ドロンてな風情もありました。ドロンより年上だけど。
Imdbの写真もそんな感じ。
http://www.imdb.com/news/ni4632505/
合掌。
ちなみに私が途中まで見ていた映画というのは、"Francis"。ドナルド・オコナーの日本未公開コメディ。結構面白いのに、どうも今夜は最後まで見れそうにないのでレビューも明日以降のお楽しみ。ああ、はやく続きが見たい…
海堂尊著。
シリーズでもひさびさにミステリー風味の強い作品だった。原因不明死体は出るし、射殺死体は出るし、高階病院長は逮捕されるし。司法の罠を脱すべく奮闘する田口&白鳥…って、今回白鳥が凄いハードワーカーで田口はビックリワトスン役。まあ、いざとなればそのくらいできないと、キャリア国家公務員じゃないのか。霞ヶ関の例外的存在だとしても。
まるで正義の味方な白鳥であった(笑)
徹底的に何もしなかったのは高階氏?オチは脱力しました…
会議場面の巧さは相変わらずだし、今回も一気に読めました。
シリーズでもひさびさにミステリー風味の強い作品だった。原因不明死体は出るし、射殺死体は出るし、高階病院長は逮捕されるし。司法の罠を脱すべく奮闘する田口&白鳥…って、今回白鳥が凄いハードワーカーで田口はビックリワトスン役。まあ、いざとなればそのくらいできないと、キャリア国家公務員じゃないのか。霞ヶ関の例外的存在だとしても。
まるで正義の味方な白鳥であった(笑)
徹底的に何もしなかったのは高階氏?オチは脱力しました…
会議場面の巧さは相変わらずだし、今回も一気に読めました。
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1953年、ロイド・ベーコン監督作品。日本未公開。
主題歌がヒットしたというよりは有名曲のタイトルを頂いて作ったミュージカル。軽いリズムに可愛い歌詞、いい曲です。帰りのエレベータで乗り合わせたオジサンは口笛で吹いてました(笑)
除隊後、戦友たちと作ったバンドで売り出そうとするジガー(ドナルド・オコナー)。イマイチ客に受けず一時は解散となるが、ディキシーランド・ジャズのテイストを盛り込み、旧知の美人歌手クリス(ジャネット・リー)を加えて再出発を試みる。今度は成功しそうに思え、クリスとも相愛となったところで、ジガーの実家から横槍が。
彼は実は名家の次男坊なのだが、一時的に一族の会社経営が揺らいでおり、最近逝去したオペラ好きの祖父の遺書にあった「孫ジガーがオペラ歌手デビューを果たしたら遺産10万ドル!」というのを家族全員期待していたのだった。但しジガーは、かつて祖父につけられた先生のレッスンは内緒でサボりまくり、ろくに勉強していない(笑)
それでも母親を泣かせるに忍びず、期限を切られたオペラ歌手デビューに、バンドデビューより先に挑戦せざるを得なくなったジガーは、理由を知らないクリスや仲間から「バンドは結局ボンボンのお遊びだったのか」と総スカンを食う(社の経営危機は誰にも言うなと口止めまでされたため)。親友ブリンプ(バディ・ハケット)だけは、理由があるんだろ、と協力してくれたが、付け焼刃の猛特訓がたたってか、開幕直前にジガーの声が出なくなって更なるピンチ!事情を知って駆けつけてきたバンド仲間たちは、バックにレコードを流して口パクで誤魔化そうとする。当然すぐバレるのだが、ようやく声の戻ったジガーは舞台で強引にバンドを紹介、演奏が始まるとこちらは大受けして、どうにかこうにかハッピーエンド(多分)。
かなり無理のあるシナリオですが(普通音楽関係者だったら、口パクでも「あれはパヴァロッティの声と似すぎだ」とか何とか気づくのでは?)、まあそれはいいです。ミュージカルだし。
ディキシーランドまでがイマイチ盛り上がらないのも、バンドがウケないんだから仕方がないと思ってあげよう(監督が寝ぼけていたのかもしれない。後半のテンポはgood)。
最終的に魅力的なナンバーが多数入っていてくれれば私は許す。許すけど…
惜しいんだよね。
リアル背景でのナンバーは良いんだけど、ミンストレルショーの舞台の背景絵とか、夜道を歩いてて踊り始めると突然周囲は二人占有の遊園地…とか、舞台でのフィナーレ(ありえない舞台装置転換が…いや、そういうのはシネミュージカルにはあって普通なのだけど、何となく普通より説得力不足というか文法的に唐突というか…)とか、人工的なセットになるたび趣味がイマイチで踊る二人の魅力が減じている気がする。ミンストレルショーは客の入りが悪くて潰れるのでショボくて構わないのかもしれないが、オコナーとリーの二人が黒塗り+ど派手色彩な上に、バックがごちゃごちゃしすぎて踊りがよく見えない…
やっぱユニヴァーサル・クォリティなんでしょうか(涙)。
特に、フィナーレで「残念」を感じるのは痛い。最終的には本来(リアル)の服装(タキシードとドレス)で舞台上に戻って美しいデュオダンスを見せてくれるのだが、ヘンに舞台装置の陰とか作らず、主演二人の美しい身体と動きのラインをもっとよく見せてよ~、と言いたくなる。
そのくせ、あーんこのナンバーもう終わるの、とか思わせられる事が何度もある。付け焼刃でどのくらいオペラ歌えるようになったのかも聴きたかった(笑)
とまあ、文句はこれくらいにして、舞台装置がヘンに凝ってないナンバーは、逆にどれも魅力的だ(タイトル曲でオコナーとリーが踊る遊園地だって、まあそこそこロマンティックではある)。レコードショップの仕事を早くやめてバンド練習に専念しようよ、とオコナーがリーを誘って歌い踊る"Band Wagonなんとか(正式タイトル不明)"。新生ディキシーランド・シンフォニック・バンドの"South Rampart Street Parade"も歌メインだが盛り上がる。そして圧巻は、誤解して仲間が去った後、からっぽの練習場で、乱れる心をぶつけるように、激しい勢いでオコナーが踊りまくるソロタップ。ピンクのシャツに白パンツがお洒落…いやそれはともかく、明るいイメージのオコナーには珍しいシリアスなダンスナンバーだが、見事な表現力を見せてくれたと思う。やっぱりイイなあオコナー、と見惚れた。このナンバーまできて、絶対もう一度見てから帰る、と覚悟がついた(二本立てなのでのべ三本見れるか少し不安で予定決めずに来てたのだった)。
そう、もっと踊り手の力に頼れ、というか、小手先でなくストレートに踊りを堪能させてくれればいいんだよねえ。MGMみたいにゴージャスにやれないなら。
音楽シーンでは、スキャットマン・クロザーズも非常にいい味でした。ピアノ弾き語りの"Honeysuckle Rose"は物語を上向きにするポイントの曲でもある。この人TVの"Colgate Comedy Hour"でオコナーと一緒に"The Birth of the Blues"をやってた筈。この番組でオコナーと音楽コントをやってたシド・ミラーも音楽事務所のボス役で出ていた。こちらは何も芸をしなくて残念(笑)
色々文句も書いてしまったが、脚本もゼンブがダメというわけではなくて、いい場面もちょこちょこある。ジガーの実家から逃げ出したクリスをジガーがタクシーで追いかけるくだり(彼女は彼に好意を抱いているが、家柄の差を最初から気にしている)は、運ちゃんたちの会話も洒落ててお気に入り。オペラの特訓シーンも笑える。今回の主人公は根がボンボンなので、なんか凄くのびのび育ちましたーって感じのオコナーの役作りは納得の出来。バディ・ハケットの三枚目ぶりは…うーん。まあ憎めない感じではあるかな。最初の中国人ウェイターのマネはイマイチでしたが(私も東洋人だし)。その次のナンバーも中華風なんで、コレのせいで複雑な気分に。
それにしてもジャネット・リーは巨乳だなあ。ウエストもグンと細くて昨今の「ぱっつんぱっつん」て表現はこういのをいうのだろうか。
…なんだかだいっても…色々、来るの大変だったけど…来てよかった(*^^*)。
シネマヴェーラさんありがとう。
若々しいオコナーの、清新で端正なダンスが見れて満足です。
ちなみに併映は1939年のアルゼンチン映画「君を呼ぶタンゴ(La Vida de Carlos Gardel)」という聞いたこともないモノ。実在の歌手カルロス・ガルデルという人を主人公にした音楽映画、音楽メロドラマでした。71分だから「恋人を…」二周目が始まるまで頑張って付き合うことに。幼馴染の、ずっと結ばれなかった恋人が病の床でラジオで彼の歌を聴きながら死に、番組を終えたカルロスも飛行機に飛び乗って彼女のもとへ向かおうとしたとたんに飛行機事故にあって彼女のあとを追ってしまうというラストは…絶対、史実とは違うんだろうなあ(^^;)
でも、じつはちょっとウルっと来てしまった私でした。お恥ずかしい。たまに、こういう古風で直球ど真ん中なメロドラマを見るとほろっときちゃいますね。普段あまり見ないだけに?
清純派なヒロインも、一時カルロスの売り出しを助けてくれて彼とデキてしまうギャングの情婦?な裏ヒロインも、それなりに魅力的でしたし。
<追記>"Walkin’ My Baby Back Home"のDVDを、正規盤でもなく画質もガタガタだがLovingtheClassics.comで入手した。嬉しいッ★
いつのまにかYoutubeにもいろいろあがっていたのでリンク。ナンバー数はかなり豊富でこれでもほんの一部。
http://www.youtube.com/watch?v=hoqbBb9lR2Q
http://www.youtube.com/watch?v=I7KMmWW69rE
http://www.youtube.com/watch?v=SLJC1EAreAQ
http://www.youtube.com/watch?v=Lfiyns-nZ-M
主題歌がヒットしたというよりは有名曲のタイトルを頂いて作ったミュージカル。軽いリズムに可愛い歌詞、いい曲です。帰りのエレベータで乗り合わせたオジサンは口笛で吹いてました(笑)
除隊後、戦友たちと作ったバンドで売り出そうとするジガー(ドナルド・オコナー)。イマイチ客に受けず一時は解散となるが、ディキシーランド・ジャズのテイストを盛り込み、旧知の美人歌手クリス(ジャネット・リー)を加えて再出発を試みる。今度は成功しそうに思え、クリスとも相愛となったところで、ジガーの実家から横槍が。
彼は実は名家の次男坊なのだが、一時的に一族の会社経営が揺らいでおり、最近逝去したオペラ好きの祖父の遺書にあった「孫ジガーがオペラ歌手デビューを果たしたら遺産10万ドル!」というのを家族全員期待していたのだった。但しジガーは、かつて祖父につけられた先生のレッスンは内緒でサボりまくり、ろくに勉強していない(笑)
それでも母親を泣かせるに忍びず、期限を切られたオペラ歌手デビューに、バンドデビューより先に挑戦せざるを得なくなったジガーは、理由を知らないクリスや仲間から「バンドは結局ボンボンのお遊びだったのか」と総スカンを食う(社の経営危機は誰にも言うなと口止めまでされたため)。親友ブリンプ(バディ・ハケット)だけは、理由があるんだろ、と協力してくれたが、付け焼刃の猛特訓がたたってか、開幕直前にジガーの声が出なくなって更なるピンチ!事情を知って駆けつけてきたバンド仲間たちは、バックにレコードを流して口パクで誤魔化そうとする。当然すぐバレるのだが、ようやく声の戻ったジガーは舞台で強引にバンドを紹介、演奏が始まるとこちらは大受けして、どうにかこうにかハッピーエンド(多分)。
かなり無理のあるシナリオですが(普通音楽関係者だったら、口パクでも「あれはパヴァロッティの声と似すぎだ」とか何とか気づくのでは?)、まあそれはいいです。ミュージカルだし。
ディキシーランドまでがイマイチ盛り上がらないのも、バンドがウケないんだから仕方がないと思ってあげよう(監督が寝ぼけていたのかもしれない。後半のテンポはgood)。
最終的に魅力的なナンバーが多数入っていてくれれば私は許す。許すけど…
惜しいんだよね。
リアル背景でのナンバーは良いんだけど、ミンストレルショーの舞台の背景絵とか、夜道を歩いてて踊り始めると突然周囲は二人占有の遊園地…とか、舞台でのフィナーレ(ありえない舞台装置転換が…いや、そういうのはシネミュージカルにはあって普通なのだけど、何となく普通より説得力不足というか文法的に唐突というか…)とか、人工的なセットになるたび趣味がイマイチで踊る二人の魅力が減じている気がする。ミンストレルショーは客の入りが悪くて潰れるのでショボくて構わないのかもしれないが、オコナーとリーの二人が黒塗り+ど派手色彩な上に、バックがごちゃごちゃしすぎて踊りがよく見えない…
やっぱユニヴァーサル・クォリティなんでしょうか(涙)。
特に、フィナーレで「残念」を感じるのは痛い。最終的には本来(リアル)の服装(タキシードとドレス)で舞台上に戻って美しいデュオダンスを見せてくれるのだが、ヘンに舞台装置の陰とか作らず、主演二人の美しい身体と動きのラインをもっとよく見せてよ~、と言いたくなる。
そのくせ、あーんこのナンバーもう終わるの、とか思わせられる事が何度もある。付け焼刃でどのくらいオペラ歌えるようになったのかも聴きたかった(笑)
とまあ、文句はこれくらいにして、舞台装置がヘンに凝ってないナンバーは、逆にどれも魅力的だ(タイトル曲でオコナーとリーが踊る遊園地だって、まあそこそこロマンティックではある)。レコードショップの仕事を早くやめてバンド練習に専念しようよ、とオコナーがリーを誘って歌い踊る"Band Wagonなんとか(正式タイトル不明)"。新生ディキシーランド・シンフォニック・バンドの"South Rampart Street Parade"も歌メインだが盛り上がる。そして圧巻は、誤解して仲間が去った後、からっぽの練習場で、乱れる心をぶつけるように、激しい勢いでオコナーが踊りまくるソロタップ。ピンクのシャツに白パンツがお洒落…いやそれはともかく、明るいイメージのオコナーには珍しいシリアスなダンスナンバーだが、見事な表現力を見せてくれたと思う。やっぱりイイなあオコナー、と見惚れた。このナンバーまできて、絶対もう一度見てから帰る、と覚悟がついた(二本立てなのでのべ三本見れるか少し不安で予定決めずに来てたのだった)。
そう、もっと踊り手の力に頼れ、というか、小手先でなくストレートに踊りを堪能させてくれればいいんだよねえ。MGMみたいにゴージャスにやれないなら。
音楽シーンでは、スキャットマン・クロザーズも非常にいい味でした。ピアノ弾き語りの"Honeysuckle Rose"は物語を上向きにするポイントの曲でもある。この人TVの"Colgate Comedy Hour"でオコナーと一緒に"The Birth of the Blues"をやってた筈。この番組でオコナーと音楽コントをやってたシド・ミラーも音楽事務所のボス役で出ていた。こちらは何も芸をしなくて残念(笑)
色々文句も書いてしまったが、脚本もゼンブがダメというわけではなくて、いい場面もちょこちょこある。ジガーの実家から逃げ出したクリスをジガーがタクシーで追いかけるくだり(彼女は彼に好意を抱いているが、家柄の差を最初から気にしている)は、運ちゃんたちの会話も洒落ててお気に入り。オペラの特訓シーンも笑える。今回の主人公は根がボンボンなので、なんか凄くのびのび育ちましたーって感じのオコナーの役作りは納得の出来。バディ・ハケットの三枚目ぶりは…うーん。まあ憎めない感じではあるかな。最初の中国人ウェイターのマネはイマイチでしたが(私も東洋人だし)。その次のナンバーも中華風なんで、コレのせいで複雑な気分に。
それにしてもジャネット・リーは巨乳だなあ。ウエストもグンと細くて昨今の「ぱっつんぱっつん」て表現はこういのをいうのだろうか。
…なんだかだいっても…色々、来るの大変だったけど…来てよかった(*^^*)。
シネマヴェーラさんありがとう。
若々しいオコナーの、清新で端正なダンスが見れて満足です。
ちなみに併映は1939年のアルゼンチン映画「君を呼ぶタンゴ(La Vida de Carlos Gardel)」という聞いたこともないモノ。実在の歌手カルロス・ガルデルという人を主人公にした音楽映画、音楽メロドラマでした。71分だから「恋人を…」二周目が始まるまで頑張って付き合うことに。幼馴染の、ずっと結ばれなかった恋人が病の床でラジオで彼の歌を聴きながら死に、番組を終えたカルロスも飛行機に飛び乗って彼女のもとへ向かおうとしたとたんに飛行機事故にあって彼女のあとを追ってしまうというラストは…絶対、史実とは違うんだろうなあ(^^;)
でも、じつはちょっとウルっと来てしまった私でした。お恥ずかしい。たまに、こういう古風で直球ど真ん中なメロドラマを見るとほろっときちゃいますね。普段あまり見ないだけに?
清純派なヒロインも、一時カルロスの売り出しを助けてくれて彼とデキてしまうギャングの情婦?な裏ヒロインも、それなりに魅力的でしたし。
<追記>"Walkin’ My Baby Back Home"のDVDを、正規盤でもなく画質もガタガタだがLovingtheClassics.comで入手した。嬉しいッ★
いつのまにかYoutubeにもいろいろあがっていたのでリンク。ナンバー数はかなり豊富でこれでもほんの一部。
http://www.youtube.com/watch?v=hoqbBb9lR2Q
http://www.youtube.com/watch?v=I7KMmWW69rE
http://www.youtube.com/watch?v=SLJC1EAreAQ
http://www.youtube.com/watch?v=Lfiyns-nZ-M
ベル・オブ・ニューヨーク
2010年9月27日 映画 コメント (4)
1952年、チャールズ・ウォルターズ監督作品。
日本未公開だがジュネスからDVDは出てるしTV放映されたことはあるそうな。私は米盤DVDボックス収録分(英語字幕のみ)で視聴しました。(参照http://13374.diarynote.jp/200902271555324824/)
20世紀初頭?のニューヨーク。婚約破棄は数知れず、プレイボーイのチャールズ(フレッド・アステア)は、救世軍みたいな福祉団体で働く、美人だがマジメでお堅いアンジェラ(ヴェラ-エレン)に一目ぼれ。いい加減だった己の生活を立て直すことを本気で誓い、色々な職にもついてみせ(それまで彼の生活は叔母の財産に頼っており、ろくに働いた事がないからすぐドジをしてはクビに…)、ようやく彼女を口説き落として結婚にこぎつける。が、祝いに駆けつけた人々に乾杯を何度も強要されて、久々に飲んだ酒につぶれて結婚式に遅刻してしまい…
たわいのない話だが、曲はそこそこキャッチーで良いものが揃っていると思うし、アステアは快調に歌いまくり踊りまくってくれる。
いつもお洒落なアステアの、珍しいウェイター姿だの道路清掃人姿だの郵便配達人姿だの乗合馬車の運転手姿だのが拝めるのも大層新鮮であった(笑)。一番有名な、砂まきタップダンス"I wanna be a dancin’man"は"歌って踊れるウェイター"として就職した時のもの。「ザッツ・エンタティンメントPart3」でも見られるボツテイクは、同じ曲をウェイターの制服で踊っているのだ(やはり地味だ、と服装を変えて録り直したらしい)。
アステア映画の中ではあまり評価は高くないということだが、十分楽しめた。
カラーで映像的にも華やかだし。
まあ何で評価が高くないかというと、脚本かなあ…。たわいがないのは良いのだが、恋して天に上る心地になったアステアは、ふわふわと空に浮いてしまうのだ。ビルの屋上へ着いてひと踊り。よくあるイメージ重視のダンスの演出かと思うとそうじゃなかったらしく、ドラマ部分でもう一度浮かんじゃう。ヴェラ-エレンも相愛になると浮かんじゃう。ラストも二人で浮かんじゃう。
…いくら20世紀初頭でも、いいのかコレ…と、ファンタジー好きの私でも、ちょっとためらうところはありますね。せめて何か伏線があればいいのだが、突然、「人間が恋心の高まるあまり浮かんでも普通」という世界観を押しつけられると動揺します(笑)
「空を飛べるあなたがスキ」とかって、物語にまともに組み込まれても、ねえ(^^;)
それと、ヴェラ-エレンにあともう"ひと華"あるとよかったのかもしれない。ダンスは上手いがこの人あまり色っぽくないし、特に前半は首元ピッチリの救世軍風地味ドレスだし。
この二要素が、二枚目ではないけどゴージャスな、そしてやっぱりあくまでオトナなアステアの間にびみょーな違和感を生んじゃったのかも。アステアファンには許せる範囲内なんですけどね…。アステアファンなので大まけして★4。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001RMMBOI?ie=UTF8&tag=boatswascot-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B001RMMBOI
日本未公開だがジュネスからDVDは出てるしTV放映されたことはあるそうな。私は米盤DVDボックス収録分(英語字幕のみ)で視聴しました。(参照http://13374.diarynote.jp/200902271555324824/)
20世紀初頭?のニューヨーク。婚約破棄は数知れず、プレイボーイのチャールズ(フレッド・アステア)は、救世軍みたいな福祉団体で働く、美人だがマジメでお堅いアンジェラ(ヴェラ-エレン)に一目ぼれ。いい加減だった己の生活を立て直すことを本気で誓い、色々な職にもついてみせ(それまで彼の生活は叔母の財産に頼っており、ろくに働いた事がないからすぐドジをしてはクビに…)、ようやく彼女を口説き落として結婚にこぎつける。が、祝いに駆けつけた人々に乾杯を何度も強要されて、久々に飲んだ酒につぶれて結婚式に遅刻してしまい…
たわいのない話だが、曲はそこそこキャッチーで良いものが揃っていると思うし、アステアは快調に歌いまくり踊りまくってくれる。
いつもお洒落なアステアの、珍しいウェイター姿だの道路清掃人姿だの郵便配達人姿だの乗合馬車の運転手姿だのが拝めるのも大層新鮮であった(笑)。一番有名な、砂まきタップダンス"I wanna be a dancin’man"は"歌って踊れるウェイター"として就職した時のもの。「ザッツ・エンタティンメントPart3」でも見られるボツテイクは、同じ曲をウェイターの制服で踊っているのだ(やはり地味だ、と服装を変えて録り直したらしい)。
アステア映画の中ではあまり評価は高くないということだが、十分楽しめた。
カラーで映像的にも華やかだし。
まあ何で評価が高くないかというと、脚本かなあ…。たわいがないのは良いのだが、恋して天に上る心地になったアステアは、ふわふわと空に浮いてしまうのだ。ビルの屋上へ着いてひと踊り。よくあるイメージ重視のダンスの演出かと思うとそうじゃなかったらしく、ドラマ部分でもう一度浮かんじゃう。ヴェラ-エレンも相愛になると浮かんじゃう。ラストも二人で浮かんじゃう。
…いくら20世紀初頭でも、いいのかコレ…と、ファンタジー好きの私でも、ちょっとためらうところはありますね。せめて何か伏線があればいいのだが、突然、「人間が恋心の高まるあまり浮かんでも普通」という世界観を押しつけられると動揺します(笑)
「空を飛べるあなたがスキ」とかって、物語にまともに組み込まれても、ねえ(^^;)
それと、ヴェラ-エレンにあともう"ひと華"あるとよかったのかもしれない。ダンスは上手いがこの人あまり色っぽくないし、特に前半は首元ピッチリの救世軍風地味ドレスだし。
この二要素が、二枚目ではないけどゴージャスな、そしてやっぱりあくまでオトナなアステアの間にびみょーな違和感を生んじゃったのかも。アステアファンには許せる範囲内なんですけどね…。アステアファンなので大まけして★4。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001RMMBOI?ie=UTF8&tag=boatswascot-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B001RMMBOI
自他共に認める「片づけられない女」のひとりである。
DVD-Rを(久々に)整理していて、「フレイジャー」をダビングしたディスクが見当たらないのに気がついた。もしかしてRWで録ったのをRにもダビングしたつもりでRWの中身を消してしまったとかではあるまいな。うーんうーんうーん。ウチのプリンタはCD/DVDのレーベル面印刷もできないので、ウチのディスクはたいてい白一色(Rにはマジックでタイトル書いてることもあるが)。そりゃ分かりにくいよね。しかし…
HDDにももう残っていないよーだ。うーんうーんうーん。
たいしたモノではないのだが…また、凄くレアなわけでもなんでもなく、またレンタルして再びというのも可能なのだが…あったものがなくなると哀しい。
ないことに、出勤前に少し机の周りを片付けた。こういうときの常で、探してるのとは違う何かが発見される。(しばらく行方不明だったイヤリングの片方が見つかった!)
大事さどうでもよさ加減が非常に中途半端なレベルのブツなので、かえってもやもや?
何か他のもの(イヤリングとか)を探した時に見つかるといいなあ…ううう。
ディスク内容はコレ⇒ http://13374.diarynote.jp/201008022359378626/
DVD-Rを(久々に)整理していて、「フレイジャー」をダビングしたディスクが見当たらないのに気がついた。もしかしてRWで録ったのをRにもダビングしたつもりでRWの中身を消してしまったとかではあるまいな。うーんうーんうーん。ウチのプリンタはCD/DVDのレーベル面印刷もできないので、ウチのディスクはたいてい白一色(Rにはマジックでタイトル書いてることもあるが)。そりゃ分かりにくいよね。しかし…
HDDにももう残っていないよーだ。うーんうーんうーん。
たいしたモノではないのだが…また、凄くレアなわけでもなんでもなく、またレンタルして再びというのも可能なのだが…あったものがなくなると哀しい。
ないことに、出勤前に少し机の周りを片付けた。こういうときの常で、探してるのとは違う何かが発見される。(しばらく行方不明だったイヤリングの片方が見つかった!)
大事さどうでもよさ加減が非常に中途半端なレベルのブツなので、かえってもやもや?
何か他のもの(イヤリングとか)を探した時に見つかるといいなあ…ううう。
ディスク内容はコレ⇒ http://13374.diarynote.jp/201008022359378626/
「僕、タップダンスが好きだったんです」さて誰でしょう。
2010年9月24日 読書
「新・屈せざる者たち」は辺見庸著の対談集(少し古い、十数年前の本)。
たまたま検索してるとこの本の目次に「僕、タップダンスが好きだったんです」との章があるのを発見し…しかも、タップが好きなんて言ってるの、アノ 広岡達朗氏ですよ!あまりの意外さに、つい取り寄せてそこだけ読んでみました。
結果的には、アステア映画とか好んで見てたなんてことは、ほんのひとことふたことしか書いてなかったんで残念だったけど、昔ヤクルトや西武の監督してた頃、広岡氏カッコイイ!とちょいとミーハーファンだった私は、野球談義も好ましく読みました。だってあの銀縁眼鏡が!知的ぽいじゃないですか。長身でスタイルもまずまずでしたしね当時は。
往年の名遊撃手が、もしも野球じゃなくてダンス方面に進んでいたら、それはそれで運動神経が生かされてたかもしれないしなどと、妙な妄想がふくらみます。
先月の日記に書いたように、つい我慢できなくなって?私も「体験レッスン」に行ってみたタップ。実はその後も続いていて、この週末には注文したmyタップシューズが到着の予定。どこで練習するんだ、というような様々なハードルはありますが、大人になってから習い事などするのは初めてなので、かなり舞い上がってます(笑)
たまたま検索してるとこの本の目次に「僕、タップダンスが好きだったんです」との章があるのを発見し…しかも、タップが好きなんて言ってるの、アノ 広岡達朗氏ですよ!あまりの意外さに、つい取り寄せてそこだけ読んでみました。
結果的には、アステア映画とか好んで見てたなんてことは、ほんのひとことふたことしか書いてなかったんで残念だったけど、昔ヤクルトや西武の監督してた頃、広岡氏カッコイイ!とちょいとミーハーファンだった私は、野球談義も好ましく読みました。だってあの銀縁眼鏡が!知的ぽいじゃないですか。長身でスタイルもまずまずでしたしね当時は。
往年の名遊撃手が、もしも野球じゃなくてダンス方面に進んでいたら、それはそれで運動神経が生かされてたかもしれないしなどと、妙な妄想がふくらみます。
先月の日記に書いたように、つい我慢できなくなって?私も「体験レッスン」に行ってみたタップ。実はその後も続いていて、この週末には注文したmyタップシューズが到着の予定。どこで練習するんだ、というような様々なハードルはありますが、大人になってから習い事などするのは初めてなので、かなり舞い上がってます(笑)