畠中恵の「しゃばけ」シリーズ最新作。
おおー!
若だんなが男らしい!
鋭い推理で岡っ引きの親分を助け、某所で積んだ恩でもって(これはシリーズ旧作参照)親の店を助け、天狗にもモノおじせず立ち向かい、アツい友情で親友栄吉さんを支え、最後の作こそ兄やたちに「商売」を指導される側だけどやはり頑張ってる。
致命的に体が弱いことなど忘れてしまいそうな、堂々の活躍だ。各話それぞれに筋立ても凝っていて、大満足の出来でした。
おおー!
若だんなが男らしい!
鋭い推理で岡っ引きの親分を助け、某所で積んだ恩でもって(これはシリーズ旧作参照)親の店を助け、天狗にもモノおじせず立ち向かい、アツい友情で親友栄吉さんを支え、最後の作こそ兄やたちに「商売」を指導される側だけどやはり頑張ってる。
致命的に体が弱いことなど忘れてしまいそうな、堂々の活躍だ。各話それぞれに筋立ても凝っていて、大満足の出来でした。
コメントをみる |

サモンナイト2/第6~7話
2008年11月6日 ゲームフリーバトル獲得アイテムがランダムというのはイカン。
やりすぎてしまふ。
ミニゲームは、クジやケーキ配達みたいな反射神経要らないのが増えたのが有難いが。ケーキ配達は何故かメモとらなくても楽勝。いかにケーキへの思い入れがあるかの証拠かも。
斧のカーネルヘブンやアクセサリの参考書等が出るまで粘ったら育ちすぎてしまってイベントバトルが楽勝すぎ。ラクだが微妙だな。レギュラー8人は今のところ全て育ててるが、控え候補を決めないとなー(OPに出てきた銃構えたトレンチコートのオッサンを待ち続けてる私)。候補はフォルテかリューク?リュークの方が堅いが縦・横斬りを選べるフォルテは便利。悩む。
第7話ではまた、新キャラ(モーリン)と旧キャラ(カザミネ)に出会う。しかし、どーしたんだカザミネさん。サモナイ1ではシリアスだったのに、ちょっとキャラ壊れてるぞ。あれから何が…?
やりすぎてしまふ。
ミニゲームは、クジやケーキ配達みたいな反射神経要らないのが増えたのが有難いが。ケーキ配達は何故かメモとらなくても楽勝。いかにケーキへの思い入れがあるかの証拠かも。
斧のカーネルヘブンやアクセサリの参考書等が出るまで粘ったら育ちすぎてしまってイベントバトルが楽勝すぎ。ラクだが微妙だな。レギュラー8人は今のところ全て育ててるが、控え候補を決めないとなー(OPに出てきた銃構えたトレンチコートのオッサンを待ち続けてる私)。候補はフォルテかリューク?リュークの方が堅いが縦・横斬りを選べるフォルテは便利。悩む。
第7話ではまた、新キャラ(モーリン)と旧キャラ(カザミネ)に出会う。しかし、どーしたんだカザミネさん。サモナイ1ではシリアスだったのに、ちょっとキャラ壊れてるぞ。あれから何が…?
Cold Sassy Tree (1989)
2008年11月6日 映画 コメント (12)
TVムービー。1989年、ジョーン・チュークスベリー監督作品。
フェイ・ダナウェイ主演だが、お相手がリチャード・ウィドマーク!
なので、全編YouTubeにあがってたのを見てみました。
高齢者相手恋愛モノとは小耳にはさんでいたので、「センセイの鞄」みたいなのかなとか勝手に思っていたが当然違う。20世紀初頭の南部を舞台に、少年の成長を描く…のかなぁ(なにせ字幕ないし)。
ストーリーはWiki(http://en.wikipedia.org/wiki/Cold_Sassy_Tree)等で確認しつつ視聴。
未公開みたいだしネタバレでいきます。
「語り手」である主人公少年の祖父(ウィドマーク)は、大きな店をかまえ、町のちょっとした大立者だ。だが、妻を亡くしてそう日のたたないうちに店に勤める若い女性(ダナウェイ)と結婚するってんで大騒ぎになる。隣人たちは噂するし娘たち(既婚)はあせる。いや、いかにも古くさい偏見に満ちてそうな田舎町なのである。
ウィドマークは他人の口など気にしない頑固者。立場も強いが偏見などくそくらえで我が道を行く、しかし孫には慕われる堂々とした爺さん(当時75歳程度)。最初はあごひげまで生やしていかにも爺さんだが、結婚して口ひげのみにすると少し若返る(笑)
一方ダナウェイは、キビキビと働きお洒落で魅力的な、だがかつて父にレイプされた大きなトラウマを抱えた娘(というにはトウがたってる気もするが)。
実は、最初はこの結婚は「ハウスキーパーがわりに」というような双方合意のビジネスライクな話なのだった…のだが、そのうち二人の間には本当の愛情が通い始める。ついでに孫の幼い恋模様(苦戦)とかも描かれる。
とはいえ人生、良いことばかり続かない。最後、店に入った強盗に大怪我をさせられたウィドマークは体調を崩し…
結局最後は「センセイの鞄」と同じかぁ…(いや、同じではないが、同じだ。年齢の壁が…)
オススメはしませんが、見てみたい人はアドレス残しますのでどうぞ。
https://youtu.be/EHQTpuO-bHA
ウィドマーク様に限ってのビューポイントは、9で夕闇の中、憂いを秘めてタバコを吸う場面がカッコいい。タバコを持たせるとやはり彼は無敵だ!あと、VS強盗の10も必見か。弾があと少しあれば撃退していた筈!の頼もしさが漏れてます(笑)
今回映画全体の評価は、今回ハナから投げてますのであしからず(なにせ字幕以下略)。
海外での評価もイマイチみたいですが…原作小説の方がよかった!との声多数(^^;)
米アマゾンでもVHSのデータしかないから、字幕はやはり望めないようです。
http://www.amazon.com/Cold-Sassy-Tree-Faye-Dunaway/dp/630158919X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=video&qid=1225940574&sr=8-1
(2020.10.30追記)
文中のYouTubeのアドレス、もう見れなくなっていたので、今見れるものに差し替えました。
フェイ・ダナウェイ主演だが、お相手がリチャード・ウィドマーク!
なので、全編YouTubeにあがってたのを見てみました。
高齢者相手恋愛モノとは小耳にはさんでいたので、「センセイの鞄」みたいなのかなとか勝手に思っていたが当然違う。20世紀初頭の南部を舞台に、少年の成長を描く…のかなぁ(なにせ字幕ないし)。
ストーリーはWiki(http://en.wikipedia.org/wiki/Cold_Sassy_Tree)等で確認しつつ視聴。
未公開みたいだしネタバレでいきます。
「語り手」である主人公少年の祖父(ウィドマーク)は、大きな店をかまえ、町のちょっとした大立者だ。だが、妻を亡くしてそう日のたたないうちに店に勤める若い女性(ダナウェイ)と結婚するってんで大騒ぎになる。隣人たちは噂するし娘たち(既婚)はあせる。いや、いかにも古くさい偏見に満ちてそうな田舎町なのである。
ウィドマークは他人の口など気にしない頑固者。立場も強いが偏見などくそくらえで我が道を行く、しかし孫には慕われる堂々とした爺さん(当時75歳程度)。最初はあごひげまで生やしていかにも爺さんだが、結婚して口ひげのみにすると少し若返る(笑)
一方ダナウェイは、キビキビと働きお洒落で魅力的な、だがかつて父にレイプされた大きなトラウマを抱えた娘(というにはトウがたってる気もするが)。
実は、最初はこの結婚は「ハウスキーパーがわりに」というような双方合意のビジネスライクな話なのだった…のだが、そのうち二人の間には本当の愛情が通い始める。ついでに孫の幼い恋模様(苦戦)とかも描かれる。
とはいえ人生、良いことばかり続かない。最後、店に入った強盗に大怪我をさせられたウィドマークは体調を崩し…
結局最後は「センセイの鞄」と同じかぁ…(いや、同じではないが、同じだ。年齢の壁が…)
オススメはしませんが、見てみたい人はアドレス残しますのでどうぞ。
https://youtu.be/EHQTpuO-bHA
ウィドマーク様に限ってのビューポイントは、9で夕闇の中、憂いを秘めてタバコを吸う場面がカッコいい。タバコを持たせるとやはり彼は無敵だ!あと、VS強盗の10も必見か。弾があと少しあれば撃退していた筈!の頼もしさが漏れてます(笑)
今回映画全体の評価は、今回ハナから投げてますのであしからず(なにせ字幕以下略)。
海外での評価もイマイチみたいですが…原作小説の方がよかった!との声多数(^^;)
米アマゾンでもVHSのデータしかないから、字幕はやはり望めないようです。
http://www.amazon.com/Cold-Sassy-Tree-Faye-Dunaway/dp/630158919X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=video&qid=1225940574&sr=8-1
(2020.10.30追記)
文中のYouTubeのアドレス、もう見れなくなっていたので、今見れるものに差し替えました。
ベイビーステップ (5) (少年マガジンコミックス)
2008年11月5日 読書
おお、もう五巻までコミックス出てたんだあ。
長男の買うマガジンに載ってるテニスマンガ。
だんだん実力がアップし、主人公がテニスにのめりこんでゆけば「プロをめざしてみたい」という意識が生まれてくるのは当然の展開だろう。
しかし。
先週号のラストは、急成長中だが実はまだテニス歴一年の男子高校生エーちゃん(主人公)が「自分も、プロになれたら」…とドキドキしながら拳をにぎりしめる光景。
さあ今週号は!と、ページを繰ったらば。
「これからプレゼンをはじめます。お手元の資料を…」
なんと、両親の前で"丸尾栄一郎人生プラン"をブち始めるエーちゃん!
すごいぞ!すごいぞすごすぎる!どこにこんな高校生が!
周到な下調べでもって、ごくフツーのサラリーマン家庭(多分)の両親に「とにかく一年間はテニスに集中させてくれ」との希望を何とか通してしまうのだが(特定大会で優勝できなかったら諦めて大学受験に切り替えるからそれまでは許してくれ、という現実的な攻め方がまた…)、いやー笑った。
サイコーだ!マガジン、ひさびさの大ホームランだったよハハハハハ!
地味といえば地味なのだけどこの作品、主人公のキャラクターがちょっと新鮮で、綺羅星のごとき連載陣(大袈裟)の中でも、実は真っ先に読みたいもののひとつだ。
スポーツマンガの主人公が最初は初心者、というのはよくある。最初から強かったら面白くないし。ただ、たいていの場合、技術と経験の不足を補うのは熱心さかセンスかド根性だよね。
エーちゃんがちょっと違うのは、テニスを始める前の彼は、一見オットリしているくせに、校内でも有名な「カンペキなノート取り」でテスト連戦連勝の「優等生」だったということ。
コツコツ積み重ねる努力を苦にしないのはこのジャンルでは普通の、いや必須ポイントかもしれないが、そこに持ち前の分析力が加わりその努力を後押しする。実力が上の相手にも、「今この状況で何ができるか」「今何をすると成功確率が一番高いか」を必死で考え、テニスも勉強と同様に何冊もノートを作って(試合中にもガリガリ仮説や分析をノートに書き足したりしていて笑える)、なりふりかまわぬ「ノート作り」で自分のテニスを進化させ、強敵にむしゃぶりついてゆく様は可笑しくもすがすがしい。
かくして試合描写は知能戦の様相を呈してくる。
「勉強ができる子」がスポーツ分野で頭も使いつつ頑張るという、非常に珍しいタイプかもしれないスポーツマンガだ。
…こう書くと、イヤミな主人公、と誤解されかねないかもしれないが、ゼンゼン違いますよ。ハングリーさのかけらも感じさせないけど頑張り屋で、トッポくて可愛いんだな。こういうのはホント、初めて見た。ますます先が楽しみです。
長男の買うマガジンに載ってるテニスマンガ。
だんだん実力がアップし、主人公がテニスにのめりこんでゆけば「プロをめざしてみたい」という意識が生まれてくるのは当然の展開だろう。
しかし。
先週号のラストは、急成長中だが実はまだテニス歴一年の男子高校生エーちゃん(主人公)が「自分も、プロになれたら」…とドキドキしながら拳をにぎりしめる光景。
さあ今週号は!と、ページを繰ったらば。
「これからプレゼンをはじめます。お手元の資料を…」
なんと、両親の前で"丸尾栄一郎人生プラン"をブち始めるエーちゃん!
すごいぞ!すごいぞすごすぎる!どこにこんな高校生が!
周到な下調べでもって、ごくフツーのサラリーマン家庭(多分)の両親に「とにかく一年間はテニスに集中させてくれ」との希望を何とか通してしまうのだが(特定大会で優勝できなかったら諦めて大学受験に切り替えるからそれまでは許してくれ、という現実的な攻め方がまた…)、いやー笑った。
サイコーだ!マガジン、ひさびさの大ホームランだったよハハハハハ!
地味といえば地味なのだけどこの作品、主人公のキャラクターがちょっと新鮮で、綺羅星のごとき連載陣(大袈裟)の中でも、実は真っ先に読みたいもののひとつだ。
スポーツマンガの主人公が最初は初心者、というのはよくある。最初から強かったら面白くないし。ただ、たいていの場合、技術と経験の不足を補うのは熱心さかセンスかド根性だよね。
エーちゃんがちょっと違うのは、テニスを始める前の彼は、一見オットリしているくせに、校内でも有名な「カンペキなノート取り」でテスト連戦連勝の「優等生」だったということ。
コツコツ積み重ねる努力を苦にしないのはこのジャンルでは普通の、いや必須ポイントかもしれないが、そこに持ち前の分析力が加わりその努力を後押しする。実力が上の相手にも、「今この状況で何ができるか」「今何をすると成功確率が一番高いか」を必死で考え、テニスも勉強と同様に何冊もノートを作って(試合中にもガリガリ仮説や分析をノートに書き足したりしていて笑える)、なりふりかまわぬ「ノート作り」で自分のテニスを進化させ、強敵にむしゃぶりついてゆく様は可笑しくもすがすがしい。
かくして試合描写は知能戦の様相を呈してくる。
「勉強ができる子」がスポーツ分野で頭も使いつつ頑張るという、非常に珍しいタイプかもしれないスポーツマンガだ。
…こう書くと、イヤミな主人公、と誤解されかねないかもしれないが、ゼンゼン違いますよ。ハングリーさのかけらも感じさせないけど頑張り屋で、トッポくて可愛いんだな。こういうのはホント、初めて見た。ますます先が楽しみです。
コメントをみる |

エッグ氏、ビーン氏、クランペット氏 (ウッドハウス・スペシャル)
2008年11月4日 読書
この国書刊行会と文芸春秋で邦訳がすすみつつあるウッドハウス。
出版点数が増えるに従いダブリも増えるが、別訳でもういちど読んでも意外なほど無問題に面白いのであった(笑)
これはユークリッジやビンゴやフレディ・ウィジョンやの、雑多な短編集。愛妻とギャンブル衝動のはざまでたゆたうビンゴが特に可笑しいです。
出版点数が増えるに従いダブリも増えるが、別訳でもういちど読んでも意外なほど無問題に面白いのであった(笑)
これはユークリッジやビンゴやフレディ・ウィジョンやの、雑多な短編集。愛妻とギャンブル衝動のはざまでたゆたうビンゴが特に可笑しいです。
コメントをみる |

狼と香辛料 (9) (電撃文庫 は 8-9)
2008年11月2日 読書
二冊となったケルーベ編も終了。
会話もすぐ心理戦になるし、微妙にもってまわってわかりにくい、素人っぽいところがある語り口だが、このシリーズの場合一種のリアルさにもつながっていると思う。自分が何を緊張し何を焦っているのか本当はどの程度のあぶなさの中にいるのか、人が生きるほんとのリアル日常というのは、こういう答えの出ない不透明な迷宮であるともいえるだろう。
通常、物語の中では(特にライトノベルやエンタメでは)、ソレが分かりやすくメリハリのきいた構造になっていて読めばスカッとさせてくれるわけだが、このシリーズの展開は、必ずしもスカッとしきらない。でも登場人物があれこれ四苦八苦して不安な事態をのりきりながら、最後には人の心のつながりにホッと息をつくという「あたたかさ」がある。小手先な心理戦会話(面白いが)の奥には絆を確かめ合うじゃれあいの嬉しさがあって、読む者をここちよくさせてくれるのは結局そっちの部分。天下国家や宿命どうこうでなく中世的日常な商売がメインという経済風味もだが、こういう要素のブレンドでなりたつラノベは珍しいかな、やはり。
そして、「ちっぽけな、いち旅商人」として生きるロレンスの日々の「一喜一憂」ぶり、そして、ちょっとしたことで結構どーんと自己嫌悪しちゃう根本的な「人の良さ」が可愛い。いや、可愛いってヘンかな、等身大な身近さがいとおしいです。
この表紙どおり、今回のホロはいつもにも増して堂々と、いつにない「大きな組織」との駆け引きに挑むハメになるロレンスを引っ張っていました。さすが賢狼、と、あらためて見直し(笑)
会話もすぐ心理戦になるし、微妙にもってまわってわかりにくい、素人っぽいところがある語り口だが、このシリーズの場合一種のリアルさにもつながっていると思う。自分が何を緊張し何を焦っているのか本当はどの程度のあぶなさの中にいるのか、人が生きるほんとのリアル日常というのは、こういう答えの出ない不透明な迷宮であるともいえるだろう。
通常、物語の中では(特にライトノベルやエンタメでは)、ソレが分かりやすくメリハリのきいた構造になっていて読めばスカッとさせてくれるわけだが、このシリーズの展開は、必ずしもスカッとしきらない。でも登場人物があれこれ四苦八苦して不安な事態をのりきりながら、最後には人の心のつながりにホッと息をつくという「あたたかさ」がある。小手先な心理戦会話(面白いが)の奥には絆を確かめ合うじゃれあいの嬉しさがあって、読む者をここちよくさせてくれるのは結局そっちの部分。天下国家や宿命どうこうでなく中世的日常な商売がメインという経済風味もだが、こういう要素のブレンドでなりたつラノベは珍しいかな、やはり。
そして、「ちっぽけな、いち旅商人」として生きるロレンスの日々の「一喜一憂」ぶり、そして、ちょっとしたことで結構どーんと自己嫌悪しちゃう根本的な「人の良さ」が可愛い。いや、可愛いってヘンかな、等身大な身近さがいとおしいです。
この表紙どおり、今回のホロはいつもにも増して堂々と、いつにない「大きな組織」との駆け引きに挑むハメになるロレンスを引っ張っていました。さすが賢狼、と、あらためて見直し(笑)
コメントをみる |

サモンナイト2/第5話
2008年11月1日 ゲーム粘って釣りでニガウリかんざし、クジで柊の杖を2本(無料の初回で杖出たのは超ラッキーでした)。釣り苦手だけど1よりは反応がよいのが救いか。
黄金紳士は二度めのチャレンジで出たのでプチデビル…いやー何て使いやすいのだろう。Cクラスのイビルファイアはコストパフォーマンス良いしクラスチェンジしたらBクラスのエビルスパイク(X型5マス)使えるし♪コガラスマルもすぐ出たがフレイム・タン(大剣)がなかなか出なくて、フリーバトル繰り返すうちマグナとネスがクラスチェンジ出来たから、ネスにもビビアロイド作って範囲攻撃可になって。ので、本筋バトルへ行くことに。
まず銃持つ二人を肉弾系でひとりずつ引きつけて各個撃破。機兵ゼルフィルドのHPは驚異だが、クラチェンした二人のBランク魔法攻撃には二発で瀕死。案外楽勝。
回復できる召喚師も、イオスもぜんぶソレ。フリバやりすぎ?Lv.は主人公10ネス9あとは8~7。
黄金紳士は二度めのチャレンジで出たのでプチデビル…いやー何て使いやすいのだろう。Cクラスのイビルファイアはコストパフォーマンス良いしクラスチェンジしたらBクラスのエビルスパイク(X型5マス)使えるし♪コガラスマルもすぐ出たがフレイム・タン(大剣)がなかなか出なくて、フリーバトル繰り返すうちマグナとネスがクラスチェンジ出来たから、ネスにもビビアロイド作って範囲攻撃可になって。ので、本筋バトルへ行くことに。
まず銃持つ二人を肉弾系でひとりずつ引きつけて各個撃破。機兵ゼルフィルドのHPは驚異だが、クラチェンした二人のBランク魔法攻撃には二発で瀕死。案外楽勝。
回復できる召喚師も、イオスもぜんぶソレ。フリバやりすぎ?Lv.は主人公10ネス9あとは8~7。
今日も一日研修と会議で残業…
疲れ切ってるせいか、帰り道同僚と世間話をしていて、口がすべったような。
いや、どうということないかもしれないし相手も全然反応は見せなんだが(「事実」でもある)、たまたま相手の立場家事情からするとイヤミに聞こえたかもしれない…と、口から出たあと気づいて次第に気が重くなった。すぐ乗り換えで別れることになったしフォローしきれてないよ。
あーーー、やだやだ自分、バカ全開。
私は子供っぽいニンゲンで、悪気のなさには自信があるが、人間悪気がなければいいというもんではない!というのは重々承知。
悪気のなさが考えなしな発言につながるんじゃ余計悪いしね…いいトシして。
反省。
ぐるぐる落ち込みに入りそうなので、土曜はやっとこ休みだから、昼寝も必要だがまた少しゲームしょ。私の場合、SLG・SRPGのマスゲーで、この敵まで何マス、射程が何マスとか数えてコツコツと敵ユニットを撃破してゆくのは頭がホントにカラッポになって、ストレスや鬱を振り払うのには実に役立つ(言い訳じみてるが)。頭を使うほうがいいんだ。RPGよりSRPGだねこういう時は。
反省は必要だけど鬱はだめだ鬱は。各方面に悪影響が出すぎる。
疲れ切ってるせいか、帰り道同僚と世間話をしていて、口がすべったような。
いや、どうということないかもしれないし相手も全然反応は見せなんだが(「事実」でもある)、たまたま相手の立場家事情からするとイヤミに聞こえたかもしれない…と、口から出たあと気づいて次第に気が重くなった。すぐ乗り換えで別れることになったしフォローしきれてないよ。
あーーー、やだやだ自分、バカ全開。
私は子供っぽいニンゲンで、悪気のなさには自信があるが、人間悪気がなければいいというもんではない!というのは重々承知。
悪気のなさが考えなしな発言につながるんじゃ余計悪いしね…いいトシして。
反省。
ぐるぐる落ち込みに入りそうなので、土曜はやっとこ休みだから、昼寝も必要だがまた少しゲームしょ。私の場合、SLG・SRPGのマスゲーで、この敵まで何マス、射程が何マスとか数えてコツコツと敵ユニットを撃破してゆくのは頭がホントにカラッポになって、ストレスや鬱を振り払うのには実に役立つ(言い訳じみてるが)。頭を使うほうがいいんだ。RPGよりSRPGだねこういう時は。
反省は必要だけど鬱はだめだ鬱は。各方面に悪影響が出すぎる。
百鬼夜行抄 17 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
2008年10月30日 読書
今市子著。
いやー、17巻まで来ましたか。凄い。
最近ますます謎が謎をよぶような、ひとを惑わす凝った語り口が鮮やかです。司ちゃんあまり見かけなくなったかわりに、「我流の人」開おじさんが凄く目立ってますね。26歳で神隠しにあっただけあってトシの割には若いし確かに面白キャラになっちゃったです、おじさん☆
これでまた、だいぶシリーズの寿命が伸びたのでは。
いやー、17巻まで来ましたか。凄い。
最近ますます謎が謎をよぶような、ひとを惑わす凝った語り口が鮮やかです。司ちゃんあまり見かけなくなったかわりに、「我流の人」開おじさんが凄く目立ってますね。26歳で神隠しにあっただけあってトシの割には若いし確かに面白キャラになっちゃったです、おじさん☆
これでまた、だいぶシリーズの寿命が伸びたのでは。
コメントをみる |

サモンナイト2/第0話~第4話
2008年10月29日 ゲーム
さっそく2も始めてしまった(一昨日からやってる)。
システムが似ていて要領が分かる上、戦闘マップ前にセーブさせてくれる、ソフトリセットできる等、前作よりユーザビリティがぐっと向上。ついつい調子づいて進めてしまった。
第0話…1で女主人公選んだので、今度は男主人公マグナ選んでみた。何気なく進めると、魔法系タイプに決まっちゃったらしい。まぁいいけど。今度も女主人公の方が横斬りらしいのでそっちのがよかったかな…
適性&護衛獣選択は、借りた直後にオープニングをちょっと試した時、鬼系(魔力ありそなぼーっとした娘)と獣系(移動力が取り柄の気弱なケモノ耳)は既に見ていたので、霊系を選択。
…驚いた。
えらくガラの悪い悪魔っ子だった(笑)…が、槍で間接攻撃できるのが気に入った。コレでいこ。
第1話…口やかましい兄弟子ネスと旅立ち。兄貴のベズソウはコストパフォーマンス良くていいなー。間接槍と魔法でサクサク。フリーバトルで貰えるアイテムもランダムらしいので、今回はある程度フリバ回数こなしながら進もこうかな。剣士フォルテと待望の遠距離系、弓のケイナ加入♪フォルテも縦斬りと思ったら、大剣を剣に装備しなおすと横斬りになるのね☆
前作のギブソン&ミモザも出てきた~。
第2話…フリバ何回もやって回復魔法や誰でも扱える無属性魔法作成後、イベントバトルで回復系アメル加入。悩みに悩んだ末、リューグを仲間に。槍がもてて温厚なロッカのほうがある意味そそったのだけど、ネットの評判はリューグのが良さそうだし(顔もだ)、同武器が重なるのもアレかと思いなおした。
第3話…ゲストキャラとしてギブソン先輩の力を借りる。さすがや。しかしユニット化召喚獣ってフリーバトルでは使えないのか。経験値も与えねばならないし…使えないにゃー…
第4話…第3話フリバで粘らないと、コストパフォーマンスのいい霊系魔法プチデビルの作れる小悪魔トランプが入手できなかったらしい。しまったー。マグナのMP伸び悪いのだ。とりあえずミニス加入。イベントバトルでは一人魅了されてたが強引にバルレルとマグナ(笑)で殴ってボスを倒す。ロッカと別れたから貰えたアクセサリが役立った。
とりあえず戦闘テンポよくできてるのは長所だね。セリフ聞いて回るの面倒だけど(爆)、意外と深く1の世界とつながってるのね。4話のバトル曲1と同じだったし。なるほどなるほどー。
システムが似ていて要領が分かる上、戦闘マップ前にセーブさせてくれる、ソフトリセットできる等、前作よりユーザビリティがぐっと向上。ついつい調子づいて進めてしまった。
第0話…1で女主人公選んだので、今度は男主人公マグナ選んでみた。何気なく進めると、魔法系タイプに決まっちゃったらしい。まぁいいけど。今度も女主人公の方が横斬りらしいのでそっちのがよかったかな…
適性&護衛獣選択は、借りた直後にオープニングをちょっと試した時、鬼系(魔力ありそなぼーっとした娘)と獣系(移動力が取り柄の気弱なケモノ耳)は既に見ていたので、霊系を選択。
…驚いた。
えらくガラの悪い悪魔っ子だった(笑)…が、槍で間接攻撃できるのが気に入った。コレでいこ。
第1話…口やかましい兄弟子ネスと旅立ち。兄貴のベズソウはコストパフォーマンス良くていいなー。間接槍と魔法でサクサク。フリーバトルで貰えるアイテムもランダムらしいので、今回はある程度フリバ回数こなしながら進もこうかな。剣士フォルテと待望の遠距離系、弓のケイナ加入♪フォルテも縦斬りと思ったら、大剣を剣に装備しなおすと横斬りになるのね☆
前作のギブソン&ミモザも出てきた~。
第2話…フリバ何回もやって回復魔法や誰でも扱える無属性魔法作成後、イベントバトルで回復系アメル加入。悩みに悩んだ末、リューグを仲間に。槍がもてて温厚なロッカのほうがある意味そそったのだけど、ネットの評判はリューグのが良さそうだし(顔もだ)、同武器が重なるのもアレかと思いなおした。
第3話…ゲストキャラとしてギブソン先輩の力を借りる。さすがや。しかしユニット化召喚獣ってフリーバトルでは使えないのか。経験値も与えねばならないし…使えないにゃー…
第4話…第3話フリバで粘らないと、コストパフォーマンスのいい霊系魔法プチデビルの作れる小悪魔トランプが入手できなかったらしい。しまったー。マグナのMP伸び悪いのだ。とりあえずミニス加入。イベントバトルでは一人魅了されてたが強引にバルレルとマグナ(笑)で殴ってボスを倒す。ロッカと別れたから貰えたアクセサリが役立った。
とりあえず戦闘テンポよくできてるのは長所だね。セリフ聞いて回るの面倒だけど(爆)、意外と深く1の世界とつながってるのね。4話のバトル曲1と同じだったし。なるほどなるほどー。
ぎょえー。
1ポンドが150円を割っている…(1ドルも95円とかだけど)
うーむむむ、もっと買っといてもよかったか。英アマゾン…(爆)
海外をあてにせずばならないのは、日本でクラシック映画のDVD化が進まないからだ。またビデオ時代のほうがラインナップは良かった(たんに「昔」だったからかもしれないが)。頼みの20世紀フォックス「スタジオ・クラシックス」シリーズも、最近ちっとも新譜でないと思ったら、ダイレクトメールがきて、「スタジオ・クラシック・シリーズに待望の新シリーズが登場」として70~90年代の名作を揃える“New Legend”ラインナップとやらが紹介されていた。
…要らんよそんな新しいの…orz
ギリギリ80年代(昭和)までは認めてもいいが、90年代ってなにそれ(-"-;)
…60年代までの映画、もう出す気ないんですかFOXジャパン?
1ポンドが150円を割っている…(1ドルも95円とかだけど)
うーむむむ、もっと買っといてもよかったか。英アマゾン…(爆)
海外をあてにせずばならないのは、日本でクラシック映画のDVD化が進まないからだ。またビデオ時代のほうがラインナップは良かった(たんに「昔」だったからかもしれないが)。頼みの20世紀フォックス「スタジオ・クラシックス」シリーズも、最近ちっとも新譜でないと思ったら、ダイレクトメールがきて、「スタジオ・クラシック・シリーズに待望の新シリーズが登場」として70~90年代の名作を揃える“New Legend”ラインナップとやらが紹介されていた。
…要らんよそんな新しいの…orz
ギリギリ80年代(昭和)までは認めてもいいが、90年代ってなにそれ(-"-;)
…60年代までの映画、もう出す気ないんですかFOXジャパン?
サモンナイト/クリア
2008年10月27日 ゲーム
ここ数日でフリーバトル何回もやって、比較的HPのあった主人公とアカネとガゼルをギリギリHP240超まで育ててから(平均レベル32程度)連戦再開。連戦は以前より更に楽勝、ラスボス戦も一応すぱっと一回で、どうにかクリアしました。最後は240超えメンバー(こいつらだけLv.35になってた)しか生き残ってなかったよー。
INTがカンストしてる、つまり魔法防御ほぼ上限の筈のキール(HP約170)でもラスボスの魔法で240ダメージ食らうんだなんて、ここまで魔法系でブイブイ言わせてきたパーティには裏切りとも思える扱い。魔法系でHP240超えさせるの、どんなに苦労すると思うんだよ~!というか、ソレもはや魔法系じゃないです。あるいはフリーバトルで目指せレベル50でやってたとか。
ちょっと、ラスボス戦とそれまでの戦闘とで毛色変わりすぎで、そこんとこは、どうも納得いかんです…。
魔法は二の次で、高HP高VITで肉弾相撃たせてやってきた人のほうが最後は楽なのか?
キャラ的には、やっぱり強かったのはガゼルとアカネ。比較的早くからボーナスポイントつぎ込めるしね。同じくキールの魔法攻撃も凄かったけど…最後だけが…
銃を撃てる壁エスガルドは、ステータス異常を食らわないかわりに、ステアップ魔法もかけても効果がなかった。…ちょっと残念。
はぁ…
エンディングは割とさっぱりしたもんで、かわいい感じ…かな。
まぁ昔のゲームだし。世界に町ひとつしかないんかい、とも思うけど、容量の関係よネ(笑)
キールでなくガゼルと夜会話しまくってたら、最終画面変わるのかしら。
仲間戦死させまくったらバッドエンドも見れるらしいけど、もうそこまでするのも面倒な気も(これまでほぼ戦死ゼロできたし)。
それよりちょっと「2」を試してみようっと☆
INTがカンストしてる、つまり魔法防御ほぼ上限の筈のキール(HP約170)でもラスボスの魔法で240ダメージ食らうんだなんて、ここまで魔法系でブイブイ言わせてきたパーティには裏切りとも思える扱い。魔法系でHP240超えさせるの、どんなに苦労すると思うんだよ~!というか、ソレもはや魔法系じゃないです。あるいはフリーバトルで目指せレベル50でやってたとか。
ちょっと、ラスボス戦とそれまでの戦闘とで毛色変わりすぎで、そこんとこは、どうも納得いかんです…。
魔法は二の次で、高HP高VITで肉弾相撃たせてやってきた人のほうが最後は楽なのか?
キャラ的には、やっぱり強かったのはガゼルとアカネ。比較的早くからボーナスポイントつぎ込めるしね。同じくキールの魔法攻撃も凄かったけど…最後だけが…
銃を撃てる壁エスガルドは、ステータス異常を食らわないかわりに、ステアップ魔法もかけても効果がなかった。…ちょっと残念。
はぁ…
エンディングは割とさっぱりしたもんで、かわいい感じ…かな。
まぁ昔のゲームだし。世界に町ひとつしかないんかい、とも思うけど、容量の関係よネ(笑)
キールでなくガゼルと夜会話しまくってたら、最終画面変わるのかしら。
仲間戦死させまくったらバッドエンドも見れるらしいけど、もうそこまでするのも面倒な気も(これまでほぼ戦死ゼロできたし)。
それよりちょっと「2」を試してみようっと☆
1951年、ロイド・ベーコン監督作品。モノクロ。
米海軍の特殊潜水部隊の活躍を描く戦争映画。米盤DVDで鑑賞。
上陸作戦の尖兵として、沿岸や海中の障害物の偵察や破壊を行う彼らの姿が、セミ・ドキュメンタリータッチで描写される。特に水中での映像はほとんど無音状態で、その静けさが逆に強い印象を残す。
かけがえのない存在だが、縁の下の力持ち的ではある。
映画のストーリーも、華々しい戦果ではなく「新しく着任したフロッグメン部隊の指揮官が、前任者に心酔しすぎてなじもうとしない部下たちを掌握し、チームが無事再生・成長をとげるまでの紆余曲折」というものが骨子だ。
親分肌だったらしい前任者は戦死後も部下たちに熱愛されている。特殊部隊ゆえのプライドの高さや仲間意識の強さもあり、部下たち(ダナ・アンドリュース、ジェフリー・ハンターら)は、クールで堅苦しい感じの新司令ローレンス少佐(リチャード・ウィドマーク)に最初から反発気味。
リーダーは、時に全体のため、何かを後回しにする決断を下す。また、全体を見ず目先のこと、勇敢さの誇示のために他に危険を及ぼす選択をしてしまった部下は、叱責するしかない。リーダーの責任とはそういうものだろう。だが、めぐりあわせの悪い事件も重なって、少佐の「正しさ」はソッポを向いている部下たちにはなかなか通じない。
自分の行動選択には揺らぎのない少佐も、それがうまく通じていないことには内心では悩んでいる。前任者を意識せずにもおれないが、自分が前任者に似たタイプでない事は、どうにもならない。少佐には社交ベタというか根がシャイというか、不器用なところがあるのも確かだ(本人にも自覚はある)。でも部下どものコドモっぽさといったら!
だが、ともに困難や危機を乗り越えるうち、部下たちにも漸く彼の責任感の強さや誠実さが理解されてくる。クライマックスは日本の潜水艦基地への潜入・爆破だ(小さい基地だが)。
最後で部下たちが少佐への認識を改めるくだりが、あと少しメリハリをもって描かれていれば更に良かったとは思う。地味ながら目先の変わった題材を取り上げた戦争映画だが、…地味なのは否めない。
強烈な悪役演技や、良くて西部劇でのタフガイぶりが世間での第一印象だろうが、若い頃の戦争映画でのウィドマークは、意外と内省的な軍人を演じていることが多い。「地獄の戦場」の元教師な少尉もそうだった(これも良かった)。
知的で繊細な(しかし勇敢な)ウィドマーク様を見たい人は満足できるだろう。水中でも彼の演技力に揺るぎはない。深いところではスタントかもしれないが(笑)
苦悩する彼の唯一の理解者というか、愚痴をきいてやったり軽くアドバイスしたりという美味しい役が彼らを移送する艦の艦長ゲイリー・メリル。この人は「イブの総て」の大女優ベティ・デイヴィスの年下の恋人役くらいしか目立つ作品ないと思うのだが(実際今回も役が美味しい割には…って感じもある)、どっちでも「癒し系?」
女っ気は皆無。リーダーシップ論みたいなところもある、静かな男性映画でした。
海外盤に興味のあるむきは↓
http://www.amazon.com/Frogmen-Richard-Widmark/dp/B0007PALP2/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1224995995&sr=8-1
Youtubeにあるトレイラー↓
http://jp.youtube.com/watch?v=XDUSZKFwvI4
米海軍の特殊潜水部隊の活躍を描く戦争映画。米盤DVDで鑑賞。
上陸作戦の尖兵として、沿岸や海中の障害物の偵察や破壊を行う彼らの姿が、セミ・ドキュメンタリータッチで描写される。特に水中での映像はほとんど無音状態で、その静けさが逆に強い印象を残す。
かけがえのない存在だが、縁の下の力持ち的ではある。
映画のストーリーも、華々しい戦果ではなく「新しく着任したフロッグメン部隊の指揮官が、前任者に心酔しすぎてなじもうとしない部下たちを掌握し、チームが無事再生・成長をとげるまでの紆余曲折」というものが骨子だ。
親分肌だったらしい前任者は戦死後も部下たちに熱愛されている。特殊部隊ゆえのプライドの高さや仲間意識の強さもあり、部下たち(ダナ・アンドリュース、ジェフリー・ハンターら)は、クールで堅苦しい感じの新司令ローレンス少佐(リチャード・ウィドマーク)に最初から反発気味。
リーダーは、時に全体のため、何かを後回しにする決断を下す。また、全体を見ず目先のこと、勇敢さの誇示のために他に危険を及ぼす選択をしてしまった部下は、叱責するしかない。リーダーの責任とはそういうものだろう。だが、めぐりあわせの悪い事件も重なって、少佐の「正しさ」はソッポを向いている部下たちにはなかなか通じない。
自分の行動選択には揺らぎのない少佐も、それがうまく通じていないことには内心では悩んでいる。前任者を意識せずにもおれないが、自分が前任者に似たタイプでない事は、どうにもならない。少佐には社交ベタというか根がシャイというか、不器用なところがあるのも確かだ(本人にも自覚はある)。でも部下どものコドモっぽさといったら!
だが、ともに困難や危機を乗り越えるうち、部下たちにも漸く彼の責任感の強さや誠実さが理解されてくる。クライマックスは日本の潜水艦基地への潜入・爆破だ(小さい基地だが)。
最後で部下たちが少佐への認識を改めるくだりが、あと少しメリハリをもって描かれていれば更に良かったとは思う。地味ながら目先の変わった題材を取り上げた戦争映画だが、…地味なのは否めない。
強烈な悪役演技や、良くて西部劇でのタフガイぶりが世間での第一印象だろうが、若い頃の戦争映画でのウィドマークは、意外と内省的な軍人を演じていることが多い。「地獄の戦場」の元教師な少尉もそうだった(これも良かった)。
知的で繊細な(しかし勇敢な)ウィドマーク様を見たい人は満足できるだろう。水中でも彼の演技力に揺るぎはない。深いところではスタントかもしれないが(笑)
苦悩する彼の唯一の理解者というか、愚痴をきいてやったり軽くアドバイスしたりという美味しい役が彼らを移送する艦の艦長ゲイリー・メリル。この人は「イブの総て」の大女優ベティ・デイヴィスの年下の恋人役くらいしか目立つ作品ないと思うのだが(実際今回も役が美味しい割には…って感じもある)、どっちでも「癒し系?」
女っ気は皆無。リーダーシップ論みたいなところもある、静かな男性映画でした。
海外盤に興味のあるむきは↓
http://www.amazon.com/Frogmen-Richard-Widmark/dp/B0007PALP2/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1224995995&sr=8-1
Youtubeにあるトレイラー↓
http://jp.youtube.com/watch?v=XDUSZKFwvI4
眞マ国より愛をこめて (角川ビーンズ文庫 4-20)
2008年10月25日 読書
喬林知著。
過去篇番外編と、本編の続きも多少わかる短編集。
過去篇はギャグもおさえめである意味新鮮であったし、今後の方向性もちょっと見せ、なんだか久々に納得の内容だったかも。毎回超特大ピンチで次巻に続く、だったしね(笑)
アニメとか関連商品の特典とか、いろいろ本気で追ってる人には既知の内容もあるのかしれないけど、普通に本でしか読んでいないですし私は。
それにしても村田。
ごく普通のメガネくん、と私も最初は思っていたんだが。とんでもな正体顕現に加えていい性格になってきたなあ。ユーリとのバランス、いいなあ。うん。
過去篇番外編と、本編の続きも多少わかる短編集。
過去篇はギャグもおさえめである意味新鮮であったし、今後の方向性もちょっと見せ、なんだか久々に納得の内容だったかも。毎回超特大ピンチで次巻に続く、だったしね(笑)
アニメとか関連商品の特典とか、いろいろ本気で追ってる人には既知の内容もあるのかしれないけど、普通に本でしか読んでいないですし私は。
それにしても村田。
ごく普通のメガネくん、と私も最初は思っていたんだが。とんでもな正体顕現に加えていい性格になってきたなあ。ユーリとのバランス、いいなあ。うん。
コメントをみる |

風雲への序章 (ハヤカワ文庫 JA グイン・サーガ 123)
2008年10月24日 読書 コメント (2)
栗本薫著。
イシュトが吹きまくります。
123冊もきていて、やっぱりひとつの幕開けって感じではありますが…イシュトヴァーン、だいぶスケールの大きな考え方ができるようになってきたのは感心だけど、やっぱお下品。いつまでたっても、あまり好きになれないキャラです(^^;)
イシュトが吹きまくります。
123冊もきていて、やっぱりひとつの幕開けって感じではありますが…イシュトヴァーン、だいぶスケールの大きな考え方ができるようになってきたのは感心だけど、やっぱお下品。いつまでたっても、あまり好きになれないキャラです(^^;)
サモンナイト/18話~最終話
2008年10月23日 ゲーム
やっぱりエルジンは中途半端かなとエスガルドと取り換え。間接攻撃可だけどHPと防御結構高いので…
で、また連戦マップ、楽勝また楽勝だけどセーブできないのウザ~と思いつつ進めていって最終話。
まあね、ラスボスが特別強いのはお約束だけどね。
…でも、コレはないんじゃないかい(差ありすぎ)。
HP999はまあいい。こっちの直接攻撃が二桁、しかも50もいかないのも、まあいい…
MP三桁必要な最高級魔法でやっと100与えられるくらいってのもまあいい。
しかし、広範囲魔法攻撃食らうとひとり240ダメージって…
うーん。
ウチHP240超えてるのエス君一人しかいないぞ(爆)…VIT無視ATK重視で育てたから。
せめてMP補給アイテムがあればまだしも、全く存在しないしなぁ。
そーかそーか、フリーバトルでレベル上げしてこないと物理的に無理ってか…(-"-;)
やれやれ。結局力押しが要るのね。つまらん。ちなみに今Lv.30。
ということで、エンディング見れるのはしばらく先と判明(^^;)
で、また連戦マップ、楽勝また楽勝だけどセーブできないのウザ~と思いつつ進めていって最終話。
まあね、ラスボスが特別強いのはお約束だけどね。
…でも、コレはないんじゃないかい(差ありすぎ)。
HP999はまあいい。こっちの直接攻撃が二桁、しかも50もいかないのも、まあいい…
MP三桁必要な最高級魔法でやっと100与えられるくらいってのもまあいい。
しかし、広範囲魔法攻撃食らうとひとり240ダメージって…
うーん。
ウチHP240超えてるのエス君一人しかいないぞ(爆)…VIT無視ATK重視で育てたから。
せめてMP補給アイテムがあればまだしも、全く存在しないしなぁ。
そーかそーか、フリーバトルでレベル上げしてこないと物理的に無理ってか…(-"-;)
やれやれ。結局力押しが要るのね。つまらん。ちなみに今Lv.30。
ということで、エンディング見れるのはしばらく先と判明(^^;)
踊るニューヨーク “Broadway Melody of 1940”
2008年10月23日 映画 コメント (2)
1940年、ノーマン・タウログ監督作品。英国盤DVDで再見♪
ジュネス企画の日本盤画像が引っ張ってこれないので、英国盤のジャケットとよく似た感じのサントラCD画像です。
激安(3ポンド半)と思ったら画面TVサイズでしたね。でもどうせワイド映画じゃないし気にしない。ジュネスだと5千円だもんな…。
何度見ても素晴らしいダンスシーン連発に心がおどります。
パウエルも完全に「一枚看板」な大スターなあまりか「アステア&ロジャース」のような“コンビ”という風情にはなりませんが、至芸の競演が火花を散らす、骨太な手ごたえのミュージカル作品に仕上がっています(骨太なのはミュージカルナンバーで、ストーリーは当時の例にもれず軽いものです)。これ一作だと勿体ないような、しかし一作きりで仕方がないような…。ロマンス風味は薄め。
タップの女王エリノア・パウエルはバレエもお得意なようだけど、チュチュよりロングスカートのほうが綺麗ですね、“I concentrate on you”のナンバーに文句があるわけではありませんが…しかし、このナンバーは、アステアのハーレクィン的な(ロマンスではなく道化師的という意味)衣装の方に目を奪われてしまいます(笑)。めちゃスタイルが良いですからアステア…。ほっそりとして腰高で。これは物語中では二日酔で潰れたジョージ・マーフィのピンチヒッターとしてマスクつけて踊る場面ですが、こんなに体型が違うのになんで他人にバレないの、とつい思っても言うのは野暮(笑)
ラスト、満天の星と鏡を敷き詰めたようなセットで二人が踊る、コール・ポーターの名曲ビギン・ザ・ビギンの美しさはあちこちで言いつくされてるけど、何度見てもいいです。やっぱ本物のダンスは、カメラを据えて撮らなきゃね!
あー、目の保養と耳の保養♪でした。
風邪気味なので今日はこれから昼寝(今日はオフ)。過充電は避けなければ。
ジュネス企画の日本盤画像が引っ張ってこれないので、英国盤のジャケットとよく似た感じのサントラCD画像です。
激安(3ポンド半)と思ったら画面TVサイズでしたね。でもどうせワイド映画じゃないし気にしない。ジュネスだと5千円だもんな…。
何度見ても素晴らしいダンスシーン連発に心がおどります。
パウエルも完全に「一枚看板」な大スターなあまりか「アステア&ロジャース」のような“コンビ”という風情にはなりませんが、至芸の競演が火花を散らす、骨太な手ごたえのミュージカル作品に仕上がっています(骨太なのはミュージカルナンバーで、ストーリーは当時の例にもれず軽いものです)。これ一作だと勿体ないような、しかし一作きりで仕方がないような…。ロマンス風味は薄め。
タップの女王エリノア・パウエルはバレエもお得意なようだけど、チュチュよりロングスカートのほうが綺麗ですね、“I concentrate on you”のナンバーに文句があるわけではありませんが…しかし、このナンバーは、アステアのハーレクィン的な(ロマンスではなく道化師的という意味)衣装の方に目を奪われてしまいます(笑)。めちゃスタイルが良いですからアステア…。ほっそりとして腰高で。これは物語中では二日酔で潰れたジョージ・マーフィのピンチヒッターとしてマスクつけて踊る場面ですが、こんなに体型が違うのになんで他人にバレないの、とつい思っても言うのは野暮(笑)
ラスト、満天の星と鏡を敷き詰めたようなセットで二人が踊る、コール・ポーターの名曲ビギン・ザ・ビギンの美しさはあちこちで言いつくされてるけど、何度見てもいいです。やっぱ本物のダンスは、カメラを据えて撮らなきゃね!
あー、目の保養と耳の保養♪でした。
風邪気味なので今日はこれから昼寝(今日はオフ)。過充電は避けなければ。
狼と香辛料 (8) (電撃文庫 は 8-8)
2008年10月22日 読書魔法塾、はじめました! (ハヤカワ文庫 FT ア 3-16 マジカルランド)
2008年10月21日 読書
だいぶ前から予約してキープしてたけど今頃読みました。
いや、思ったより(失礼)面白かったな~!早く読めばよかった。
“偉大なる”スキーヴが魔法の先生をやってみることに、というのが意外と新鮮でよろしい。結局教えているのは魔法そのものより、仲間と協力しあって、想像力を使って…と、ひじょーに一般的な姿勢そのものなのだけど、説得力はあるねぇ。
最後の、ゲーム性の高いクライマックスも楽しいし。
しかし、著者のロバート・アスプリン、ちょっと前に亡くなられたんですよねえ。惜しいことを…
しばらく前からシリーズ作品のほとんどが誰かとの合作になっていたから、まだまだ続きは出るかもしれないけど。いまさらですが再度、合掌。
いや、思ったより(失礼)面白かったな~!早く読めばよかった。
“偉大なる”スキーヴが魔法の先生をやってみることに、というのが意外と新鮮でよろしい。結局教えているのは魔法そのものより、仲間と協力しあって、想像力を使って…と、ひじょーに一般的な姿勢そのものなのだけど、説得力はあるねぇ。
最後の、ゲーム性の高いクライマックスも楽しいし。
しかし、著者のロバート・アスプリン、ちょっと前に亡くなられたんですよねえ。惜しいことを…
しばらく前からシリーズ作品のほとんどが誰かとの合作になっていたから、まだまだ続きは出るかもしれないけど。いまさらですが再度、合掌。
コメントをみる |

戦艦デファイアント号の反乱
2008年10月21日 映画
1962年、ルイス・ギルバート監督作品。イギリス映画。
今日、英国密林から届いたDVDの一枚♪
一応大昔にTV放映で見たものだけど、ちょっと映してみたら止まらなくなってしまった。
さすがですデファイアント号。買ってよかった…
ナポレオン戦争時代の帆船=英国海軍ドラマ。このジャンルは英国では小説がたくさん出ているのだけれど、映画として骨のある出来の作品は限られている。代表格のホーンブロワー・シリーズも、ハリウッド製作分は(グレゴリー・ペックの「艦長ホレーショ」)華やかで楽しい出来ではあるのだが、リアルな英国っぽさという点は僅かに不満が残った。
日本でホーンブロワー・シリーズを映画好きに知らしめたのは、むしろ1998年スタートのBBCのTVドラマだろう。また、2003年の「マスター・アンド・コマンダー」も、リアルな帆船時代の再現が感涙ものであった(こちらはオーブリー・シリーズが原作)。
つまり10年前までは、リアルな英国帆船海軍の描写が味わえる映画というのは、この「デファイアント号の反乱」しかなかったと言っても過言ではない。
今見直しても、改めてこの映画の格調と、こまやかな描写にはシビれる(リアリズム勝負では「マスター・アンド・コマンダー」には一歩譲るだろうが、時代が違う。技術力が違う!)。
18世紀後半の帆走軍艦。海に出て、しかも艦隊から外れて独立航行となれば、全くの孤独な存在だ。陸地や他の艦と連絡を取るすべなどない、数百人の大所帯からなる密室。
それゆえに、階級制度の国イギリスならずとも、鉄の軍規と命令系統が要求される。だが、権威をふりかざし下を圧迫しすぎれば内部崩壊が起こるのも当然。
デファイアント号の艦長(アレック・ギネス)は人間的な、立派な人物だ。新しい副長(ダーク・ボガード)に悪評があると知っても、「自分で判断したいので」とあえて聞こうとしない。が、この副長(コネをかさにきて独断専行と鞭打ちが大好き)は、艦長と衝突し退けられると、なんと部下を使って、士官候補生として乗り組んでいた艦長の息子(まだローティーン)をいじめ抜くのである。息子を特別扱いするわけにはいかない。しかし、これでは下手すると息子は殺されかねない、と悟る場面が怖い…。さすがの艦長も一旦副長に対する手を緩める(勿論反撃のチャンスを待ちながらだが)。組織・集団のなかで「指導」と偽装したイジメの恐ろしさが胸に迫ります。
一方、この時期英国では実際に、劣悪な待遇改善を求める水夫たちの大規模な反乱が起こるのだが、それと同調してデファイアント号の水夫たちも、水面下で動いていた。副長の横暴は水夫たちの恨みを必要以上にかきたてて、慎重に確実に待遇改善要求を通してもらいたいリーダー(アンソニー・クェィル)はむしろ暴発寸前の仲間たちに苦慮するほど。
そして当然、フランス艦との戦闘も控えている。
戦時下、独航中の帆船という特殊事情のなか、二転三転する集団の力学が重奏的におりなすサスペンス。
そして、相容れない筈の、だがどちらも悪くない、艦長と反乱水夫たちの運命は…。
このジャンル独自の「お約束」をきちんと踏まえているからこそ、帆船小説に縁のない人には逆に、わかりにくい部分もあることでしょう。しかし帆船小説好きには宝物。
ありがとうルイス・ギルバート監督。
007なんかどうでもいいけど、この映画は宝物だよ~。
ちなみに、プロデューサーがジョン・ブラボーンなのにも気づいてびっくり。「オリエント急行殺人事件」や「ピーターラビットと仲間たち/ザ・バレエ」の人じゃないか。さすがだな~。
親サイト内にも以前書いた感想文があります。興味のあるかたはどうぞ。
(http://homepage3.nifty.com/Boatswain/door/defiant.html)
英国Amazonの商品ページは、
http://www.amazon.co.uk/H-M-S-Defiant-Alec-Guinness/dp/B00005U0JV/ref=pd_bxgy_d_h__img_a
えー、念のため。基本的に、海外盤DVDはリージョンフリー機がないと見れませんので。ただし、英国などヨーロッパ盤(リージョン2)はTVに映すのは無理でもPCでならそのまま見れます。コレは英国盤♪
今日、英国密林から届いたDVDの一枚♪
一応大昔にTV放映で見たものだけど、ちょっと映してみたら止まらなくなってしまった。
さすがですデファイアント号。買ってよかった…
ナポレオン戦争時代の帆船=英国海軍ドラマ。このジャンルは英国では小説がたくさん出ているのだけれど、映画として骨のある出来の作品は限られている。代表格のホーンブロワー・シリーズも、ハリウッド製作分は(グレゴリー・ペックの「艦長ホレーショ」)華やかで楽しい出来ではあるのだが、リアルな英国っぽさという点は僅かに不満が残った。
日本でホーンブロワー・シリーズを映画好きに知らしめたのは、むしろ1998年スタートのBBCのTVドラマだろう。また、2003年の「マスター・アンド・コマンダー」も、リアルな帆船時代の再現が感涙ものであった(こちらはオーブリー・シリーズが原作)。
つまり10年前までは、リアルな英国帆船海軍の描写が味わえる映画というのは、この「デファイアント号の反乱」しかなかったと言っても過言ではない。
今見直しても、改めてこの映画の格調と、こまやかな描写にはシビれる(リアリズム勝負では「マスター・アンド・コマンダー」には一歩譲るだろうが、時代が違う。技術力が違う!)。
18世紀後半の帆走軍艦。海に出て、しかも艦隊から外れて独立航行となれば、全くの孤独な存在だ。陸地や他の艦と連絡を取るすべなどない、数百人の大所帯からなる密室。
それゆえに、階級制度の国イギリスならずとも、鉄の軍規と命令系統が要求される。だが、権威をふりかざし下を圧迫しすぎれば内部崩壊が起こるのも当然。
デファイアント号の艦長(アレック・ギネス)は人間的な、立派な人物だ。新しい副長(ダーク・ボガード)に悪評があると知っても、「自分で判断したいので」とあえて聞こうとしない。が、この副長(コネをかさにきて独断専行と鞭打ちが大好き)は、艦長と衝突し退けられると、なんと部下を使って、士官候補生として乗り組んでいた艦長の息子(まだローティーン)をいじめ抜くのである。息子を特別扱いするわけにはいかない。しかし、これでは下手すると息子は殺されかねない、と悟る場面が怖い…。さすがの艦長も一旦副長に対する手を緩める(勿論反撃のチャンスを待ちながらだが)。組織・集団のなかで「指導」と偽装したイジメの恐ろしさが胸に迫ります。
一方、この時期英国では実際に、劣悪な待遇改善を求める水夫たちの大規模な反乱が起こるのだが、それと同調してデファイアント号の水夫たちも、水面下で動いていた。副長の横暴は水夫たちの恨みを必要以上にかきたてて、慎重に確実に待遇改善要求を通してもらいたいリーダー(アンソニー・クェィル)はむしろ暴発寸前の仲間たちに苦慮するほど。
そして当然、フランス艦との戦闘も控えている。
戦時下、独航中の帆船という特殊事情のなか、二転三転する集団の力学が重奏的におりなすサスペンス。
そして、相容れない筈の、だがどちらも悪くない、艦長と反乱水夫たちの運命は…。
このジャンル独自の「お約束」をきちんと踏まえているからこそ、帆船小説に縁のない人には逆に、わかりにくい部分もあることでしょう。しかし帆船小説好きには宝物。
ありがとうルイス・ギルバート監督。
007なんかどうでもいいけど、この映画は宝物だよ~。
ちなみに、プロデューサーがジョン・ブラボーンなのにも気づいてびっくり。「オリエント急行殺人事件」や「ピーターラビットと仲間たち/ザ・バレエ」の人じゃないか。さすがだな~。
親サイト内にも以前書いた感想文があります。興味のあるかたはどうぞ。
(http://homepage3.nifty.com/Boatswain/door/defiant.html)
英国Amazonの商品ページは、
http://www.amazon.co.uk/H-M-S-Defiant-Alec-Guinness/dp/B00005U0JV/ref=pd_bxgy_d_h__img_a
えー、念のため。基本的に、海外盤DVDはリージョンフリー機がないと見れませんので。ただし、英国などヨーロッパ盤(リージョン2)はTVに映すのは無理でもPCでならそのまま見れます。コレは英国盤♪
コメントをみる |
