俺たちは天使だ! Vol.1 [Blu-ray]
2011年9月24日 TV コメント (6)
スカパー録画の四話目を見る。
うーん…
なんて尋常でなくかっこいいんだ沖雅也…
「この世の中は二枚目だけでもってるんじゃねぇんだ!」
「…ごもっとも」
「わかりゃいいんだ!」
コメディタッチも最初のころよりシッカリ板についてきたし(汎用がきくとは思わないが、このキャラクターについてはお見事だ)。
綺麗な画質でほしくなったら市販BDに手を出すとして(3枚で全話揃う)、逆に言うととりあえず家に余り気味なDVDメディアに焼いておくというのがベストかな。BDは対応デッキ一台でしか見れないし。PCの買換え(最近はたいていのPCでBD対応と思われる)はまだ当分考えてないし。
午後には、また別の尋常でなくかっこいいヒトを見に行くオフタイム日。すばらしい。
<追記>
午後見に行ったのは、大好きなリチャード・ウィドマーク様の「廃墟の群盗」(16ミリでの自主上映)。元気があればもうひと記事別建てにしようかと思ったけど疲れ切っちゃったんでもういいことにします。残念ながら悪役だけどキザでかっこよかった☆
詳細はコメント欄を見てね(笑)
うーん…
なんて尋常でなくかっこいいんだ沖雅也…
「この世の中は二枚目だけでもってるんじゃねぇんだ!」
「…ごもっとも」
「わかりゃいいんだ!」
コメディタッチも最初のころよりシッカリ板についてきたし(汎用がきくとは思わないが、このキャラクターについてはお見事だ)。
綺麗な画質でほしくなったら市販BDに手を出すとして(3枚で全話揃う)、逆に言うととりあえず家に余り気味なDVDメディアに焼いておくというのがベストかな。BDは対応デッキ一台でしか見れないし。PCの買換え(最近はたいていのPCでBD対応と思われる)はまだ当分考えてないし。
午後には、また別の尋常でなくかっこいいヒトを見に行くオフタイム日。すばらしい。
<追記>
午後見に行ったのは、大好きなリチャード・ウィドマーク様の「廃墟の群盗」(16ミリでの自主上映)。元気があればもうひと記事別建てにしようかと思ったけど疲れ切っちゃったんでもういいことにします。残念ながら悪役だけどキザでかっこよかった☆
詳細はコメント欄を見てね(笑)
ナンとネパールカレーが
2011年9月23日 日常すぐ近所の商店街(フツーの商店街です。繁華街じゃないよ)にあるお店で食べられるというのは嬉しい。ちゃんとネパール人(たぶん)の店主さんが出してくれるのである。1~2年前に突然出来た店なんだけど。
今日も仕事だったし、家族のうち最も辛いものに弱いヒトがいなかったので、久々にこの店に行った。かなり早くから皆の都合を確認しておかないといけない。この店、はっきり言って客滅多に見ないのだが料理が出てくるのはとてもゆっくりなのである。2~30分は覚悟が必要。
たぶん時間の流れが違うのである。ネパール時間だな、きっと(爆)
ただ、ほんとに問題?なのは時間がかかることより、ボリュームがありすぎることかも。
ハーフサイズセットとか出してくれればいいのにな、と思う私の心とうらはらに、サービスです、とチーズナンを追加で出してくれたり(またこれが美味しいんだな。食べきれなかった分は紙ナフキンに包んで持ち帰った。明日朝温めてみよう…)。前回は、サービスです、とラッシーのおかわりを出してくれたっけ。
うれしいけど、おなかパンパンです~(^^;)
もちっと痩せたいと思ってるのに~
とか言いつつも、それでもやっぱりまた時々行こう。万一お店がつぶれるといけないから。
今日トライした、ホウレンソウカレーも美味かったよー。
しかし、ナンって、どうして一枚があんなにデカいんだろう…
あっ、写真とっておけばよかった!(撮り忘れた)
今日も仕事だったし、家族のうち最も辛いものに弱いヒトがいなかったので、久々にこの店に行った。かなり早くから皆の都合を確認しておかないといけない。この店、はっきり言って客滅多に見ないのだが料理が出てくるのはとてもゆっくりなのである。2~30分は覚悟が必要。
たぶん時間の流れが違うのである。ネパール時間だな、きっと(爆)
ただ、ほんとに問題?なのは時間がかかることより、ボリュームがありすぎることかも。
ハーフサイズセットとか出してくれればいいのにな、と思う私の心とうらはらに、サービスです、とチーズナンを追加で出してくれたり(またこれが美味しいんだな。食べきれなかった分は紙ナフキンに包んで持ち帰った。明日朝温めてみよう…)。前回は、サービスです、とラッシーのおかわりを出してくれたっけ。
うれしいけど、おなかパンパンです~(^^;)
もちっと痩せたいと思ってるのに~
とか言いつつも、それでもやっぱりまた時々行こう。万一お店がつぶれるといけないから。
今日トライした、ホウレンソウカレーも美味かったよー。
しかし、ナンって、どうして一枚があんなにデカいんだろう…
あっ、写真とっておけばよかった!(撮り忘れた)
津村節子著。
故・吉村昭の奥様である。夫婦とも何度も芥川賞候補になりながら、奥様だけがすぱっと先に獲っちゃったという。まあ、そのすこしあとから旦那様も別の賞(太宰治賞)を次々とってブレイクしたんだけど。けっこうすごい夫婦だ。
吉村昭に少し興味があったこともあり(「高熱隧道」はよかった)、普段は読まない私小説系のこの短編集を手に取ってみたが、さすがは吉村夫人。いきなり、目を悪くして入院する話で私の肝をグンと冷やした。私も目には自信がないのよ~
それをさておいても、さりげない中にもぐさりとくる迫力が。あ、あなどれん…
故・吉村昭の奥様である。夫婦とも何度も芥川賞候補になりながら、奥様だけがすぱっと先に獲っちゃったという。まあ、そのすこしあとから旦那様も別の賞(太宰治賞)を次々とってブレイクしたんだけど。けっこうすごい夫婦だ。
吉村昭に少し興味があったこともあり(「高熱隧道」はよかった)、普段は読まない私小説系のこの短編集を手に取ってみたが、さすがは吉村夫人。いきなり、目を悪くして入院する話で私の肝をグンと冷やした。私も目には自信がないのよ~
それをさておいても、さりげない中にもぐさりとくる迫力が。あ、あなどれん…
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1967年、ロベール・アンリコ監督作品。
私にとって、フランス映画監督で「この二人ならば」の片方の人気作を、久しぶりに再見してみました(「もう一人」は勿論、フィリップ・ド・ブロカ!)。
原作は意外に「穴」と同じジョゼ・ジョバンニだったりしますが、料理長が違うと、重くない。
冒険精神旺盛な、若くハンサムな飛行士マヌー(アラン・ドロン)と新機軸のレースカー用エンジンを開発中のロラン(リノ・ヴァンチュラ)は、世代は違えど親友同士。二人はある日、前衛芸術家の卵レティシア(ジョアンナ・シムカス)と知り合い親しくなる。それぞれの夢に挫折を味わう破目になった三人は、新規まき直しとばかりにアフリカの海に沈んだお宝探しへ乗り出すのだが…
フランソワ・ド・ルーベの音楽がやっぱり素晴らしいです。夢破れてる割に船と装備買ってコンゴの海岸でダイビングって、「意外と余裕あるじゃん」とか思いますが(前半はちょっとダラダラしたとこがある気がするし)、子どものようにタワムレる三人の美しい映像と音楽のコラボがここちよく、ファンタジーとしてずるずる見てしまいました。妖精のようなシムカス、とことん優しく頼もしいバンチュラも勿論いいんですが、ミーハー的に見るとドロンがこれだけ美しく清らかな映画は、あんまりない気がします(あとはごく若い頃の「若者のすべて」くらい?)。
コンゴの海、そしてレティシアの故郷ラ・ロシェルの要塞島(要塞といっても孤島に建つ城館のような風情のある建築物!)、。美しい背景の中、後半彼らに襲いかかる、唐突なまでの悲劇も、名曲とアンリコのさらりとした抒情性にくるまれて、素直にほろりとさせられてしまいますね。
そして、三人ばかりがクローズアップされてますが、小さい役ながらさりげに漢を貫くセルジュ・レジアニの扱いにもニヤリ。銃でもって強引に三人の船に割り込んできますが、結構本気で三人が気に入ってたんですね…それともドロンが…?(笑)
私にとって、フランス映画監督で「この二人ならば」の片方の人気作を、久しぶりに再見してみました(「もう一人」は勿論、フィリップ・ド・ブロカ!)。
原作は意外に「穴」と同じジョゼ・ジョバンニだったりしますが、料理長が違うと、重くない。
冒険精神旺盛な、若くハンサムな飛行士マヌー(アラン・ドロン)と新機軸のレースカー用エンジンを開発中のロラン(リノ・ヴァンチュラ)は、世代は違えど親友同士。二人はある日、前衛芸術家の卵レティシア(ジョアンナ・シムカス)と知り合い親しくなる。それぞれの夢に挫折を味わう破目になった三人は、新規まき直しとばかりにアフリカの海に沈んだお宝探しへ乗り出すのだが…
フランソワ・ド・ルーベの音楽がやっぱり素晴らしいです。夢破れてる割に船と装備買ってコンゴの海岸でダイビングって、「意外と余裕あるじゃん」とか思いますが(前半はちょっとダラダラしたとこがある気がするし)、子どものようにタワムレる三人の美しい映像と音楽のコラボがここちよく、ファンタジーとしてずるずる見てしまいました。妖精のようなシムカス、とことん優しく頼もしいバンチュラも勿論いいんですが、ミーハー的に見るとドロンがこれだけ美しく清らかな映画は、あんまりない気がします(あとはごく若い頃の「若者のすべて」くらい?)。
コンゴの海、そしてレティシアの故郷ラ・ロシェルの要塞島(要塞といっても孤島に建つ城館のような風情のある建築物!)、。美しい背景の中、後半彼らに襲いかかる、唐突なまでの悲劇も、名曲とアンリコのさらりとした抒情性にくるまれて、素直にほろりとさせられてしまいますね。
そして、三人ばかりがクローズアップされてますが、小さい役ながらさりげに漢を貫くセルジュ・レジアニの扱いにもニヤリ。銃でもって強引に三人の船に割り込んできますが、結構本気で三人が気に入ってたんですね…それともドロンが…?(笑)
努力しないで作家になる方法
2011年9月20日 読書
鯨統一郎著。
「努力しないで作家になる方法」とは反語。「邪馬台国はどこですか?」などのユーモア・ミステリ(かな?実は読んでない)で知られる著者の、分身とも思える『伊留香総一郎』が、二十年近い投稿と数知れぬ挫折の果てにデビューを果たすまでが、まるで実録のように描かれている。
ひねりも何もない愚直さが、「すごく面白い」てなわけでもないけど結構いっきに読まされた。ちょっとナナメ読みだけど。
ヤマタイコクも今度読んでみようかな?この本とは全然ノリがうんだろうけど。
「努力しないで作家になる方法」とは反語。「邪馬台国はどこですか?」などのユーモア・ミステリ(かな?実は読んでない)で知られる著者の、分身とも思える『伊留香総一郎』が、二十年近い投稿と数知れぬ挫折の果てにデビューを果たすまでが、まるで実録のように描かれている。
ひねりも何もない愚直さが、「すごく面白い」てなわけでもないけど結構いっきに読まされた。ちょっとナナメ読みだけど。
ヤマタイコクも今度読んでみようかな?この本とは全然ノリがうんだろうけど。
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1960年、ジャック・ベッケル監督作品。フランス映画、モノクロ。
レンタルDVDで視聴。
フランス、ラ・サンテ刑務所。脱獄計画を練る男たちは、多少の逡巡の末新入りを加えた5人でひたすら穴を掘る。掘る道具も、見張りや偽装も、すべて自分たちの工夫と肉体で解決してゆく。逞しく寡黙でいかにもフランス的リーダーなロラン(ジャン・ケロディ)、いつも変な顔のジョー(ミシェル・コンスタンタン)、若い頃のカーク・ダグラスみたいなマニュ(フィリップ・ルロワ)、親しみやすい笑顔の“大僧正”(レイモン・ムーニエ)、この四人に比べれば何かおぼっちゃまな新入りガスパール(マルク・ミシェル)。個々人の描写は最低限なのだが、彼らの勤勉さにうたれて?あっというまに全員に心がなじんでしまう。音楽もなくひたすら淡々と、かつ緊張感たっぷりに描かれる脱獄の顛末は、…うーんやっぱりフランス映画ですね。面白くて、見入ってしまうけれど、やっぱ重い(^^;)
成功しようが失敗しようがちょっとでも「冒険」めいたコトがあればそこに夢を見てしまう英国映画テイストのほうがやっぱり私は好きだなあ、と思いながら見終わってしまいました。
天下の「穴」なんですけどね。いや、見ている間(特に中盤まで)はとても面白かったんですが。
もはやこれは「好み」の問題。
最後は『Fin』ではなく『Vous venez de voir(=You have just seen)』と出て、初めてポロンポロンと控えめに流れだす音楽(ピアノ)。フランス的お洒落感ありありです。
が!
なぜこの曲?というかこの曲の題名誰か知りませんか?
これって、日本未公開ミュージカル“Curtain Call at Cactus Creek”の中でドナルド・オコナーがタップ踊っていた曲と同じなんですが!…但し絶対映画のオリジナル曲じゃないと思う…
びっくらしました!!
(そして、監督の意図とはたぶん全然違う方向で、ホッとして嬉しくなりました(爆))
“Curtain Call at Cactus Creek”
http://www.youtube.com/watch?v=rCswIUV2HSI
レンタルDVDで視聴。
フランス、ラ・サンテ刑務所。脱獄計画を練る男たちは、多少の逡巡の末新入りを加えた5人でひたすら穴を掘る。掘る道具も、見張りや偽装も、すべて自分たちの工夫と肉体で解決してゆく。逞しく寡黙でいかにもフランス的リーダーなロラン(ジャン・ケロディ)、いつも変な顔のジョー(ミシェル・コンスタンタン)、若い頃のカーク・ダグラスみたいなマニュ(フィリップ・ルロワ)、親しみやすい笑顔の“大僧正”(レイモン・ムーニエ)、この四人に比べれば何かおぼっちゃまな新入りガスパール(マルク・ミシェル)。個々人の描写は最低限なのだが、彼らの勤勉さにうたれて?あっというまに全員に心がなじんでしまう。音楽もなくひたすら淡々と、かつ緊張感たっぷりに描かれる脱獄の顛末は、…うーんやっぱりフランス映画ですね。面白くて、見入ってしまうけれど、やっぱ重い(^^;)
成功しようが失敗しようがちょっとでも「冒険」めいたコトがあればそこに夢を見てしまう英国映画テイストのほうがやっぱり私は好きだなあ、と思いながら見終わってしまいました。
天下の「穴」なんですけどね。いや、見ている間(特に中盤まで)はとても面白かったんですが。
もはやこれは「好み」の問題。
最後は『Fin』ではなく『Vous venez de voir(=You have just seen)』と出て、初めてポロンポロンと控えめに流れだす音楽(ピアノ)。フランス的お洒落感ありありです。
が!
なぜこの曲?というかこの曲の題名誰か知りませんか?
これって、日本未公開ミュージカル“Curtain Call at Cactus Creek”の中でドナルド・オコナーがタップ踊っていた曲と同じなんですが!…但し絶対映画のオリジナル曲じゃないと思う…
びっくらしました!!
(そして、監督の意図とはたぶん全然違う方向で、ホッとして嬉しくなりました(爆))
“Curtain Call at Cactus Creek”
http://www.youtube.com/watch?v=rCswIUV2HSI
ひさびさに日月とおやすみだ。しかも日祝だから二日連続家族とも一緒。ほんとにひさびさ。
うれしいうれしい…
今日はタップのレッスンに半月ぶりにでかけて、帰ってからもだらだら。
明日も出かける予定はとくになし。夕方に家族で日本橋へ出かけるかなあ、くらい。
うれしいな~★
うれしいうれしい…
今日はタップのレッスンに半月ぶりにでかけて、帰ってからもだらだら。
明日も出かける予定はとくになし。夕方に家族で日本橋へ出かけるかなあ、くらい。
うれしいな~★
1972年、ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督作品(遺作らしい)。
ふと見たらHDD内に「スルース」もちゃんと録画してあったので(忘れてたんかい!)、「デストラップ」に続く怒涛の勢いでこちらも視聴。久しぶりの再見である(昔見たのもTV放映だった)。うんうん、やっぱり、こっちのほうがより楽しいなあ。
それに、「デストラップ」の主人公たちの目指すものはカネと成功だが、「スルース」の死闘は人間の尊厳とオスのプライドを賭けたもの。意地悪のための意地悪、気取って飾り立てた悪意がギンギンに輝いているのだ。そう考えれば深み?が違うかな?(笑)
超豪華好事家的お屋敷に住む推理作家アンドリュー・ワイク(ローレンス・オリヴィエ)は、ある日妻の愛人の美容師マイロ(マイケル・ケイン)を呼びつけて、「あの贅沢な妻と付き合うのは物入りだろう、保険金目当ての偽装盗難事件の演出に一役かってくれないか(宝石はマイロ、保険金はワイクが取る算段)」と依頼する。だが、ワイクの真意は…
これでもほんの序盤だが、あとはあえて書かないでおきます。最近リメイクされたからネタ知ってる人も多いかもしれませんけどね(私自身は、M・ケインがワイク役をやるとか言うのでへぇぇと思ったけど、新しい方は見てません)。
可能なら最初の一回はなるべく予備知識なしに見る方が楽しいですよ。
新旧二大英国スターが丁々発止(当時はまだケインも「新」といえる若さだったのサ)、いかにも元舞台劇らしいケレン味タップリの作品。限られた空間での進行、演技にも展開にも舞台劇くささはたっぷりだが、舞台となるお屋敷の美術が凄いので映画にした甲斐は十分では。
冒頭、ワイクの屋敷をたずねてきたマイロがふみこむ庭の迷路にまずドギモを抜かれます。でかい。ハンプトンコートとか、大きな城館には生垣の迷路をあしらった庭園が実際時々あるんですが、古典的推理小説作家ワイクの「こだわり」を語って余りあります。家の中にも、そこらじゅうにゲームやミステリのジオラマや愛らしくもブキミな人形(その多くが仕掛けのあるオートマトン)があふれていて、野次馬として訪れたらどんなにか楽しいだろうとワクワクである(私的には迷路が最高だが)。壁際にはクリスティの写真やエドガー賞(推理小説界のアカデミー賞とでも思ってくれて良い)受賞者に贈られるポー像まで飾られている(戯曲を書いたアンソニー・シェイファーが別作品で受賞した私物!だそうな)。
土地の名士な初老の有名作家と、イタリア系移民の子の、若くてピチピチな成り上がり美容師。階級差と世代差を互いに強く意識しつつ、の仁義なき戦い。二人とも山のようなセリフをマシンガンのようにまくしたて、鮮やかかつ熱演だが、私はどうもローレンス・オリヴィエという人にちっとも魅力を感じたことがない(そんなに色々見てもいないのだが)。ついついマイケル・ケインにばかり目が行っていた(笑)
いや、ケインだって別に好みではないのだが、さすがはケイン、オイルのようにたらーりたらりとキザと色気が垂れて流れてきてます。まあ、そういう役ですし(笑)
そして、忘れられないのがジョン・アディスンのスコア。メイン・テーマは軽快な中にもちょっとイジワルそうな棘を含ませて印象的。同じくひとひねりしたミステリ映画「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」も、遊び心と抒情とサスペンスを縦横に味あわせてくれる実に素晴らしい出来で、これはサントラ持ってます(そこまで好きではないけどなんとなく「遠すぎた橋」も持ってます)。なんというか、知的な作曲家さんなんですねきっと。
どんでん返しやトリックが分かってからでも、この美術と音楽だけで結構再見の価値あり。エンディングの、計算ずくの中途半端さも面白い。最後までイジワルな味わいがやっぱり英国的で(アメリカ映画だけど)楽しめました。
ふと見たらHDD内に「スルース」もちゃんと録画してあったので(忘れてたんかい!)、「デストラップ」に続く怒涛の勢いでこちらも視聴。久しぶりの再見である(昔見たのもTV放映だった)。うんうん、やっぱり、こっちのほうがより楽しいなあ。
それに、「デストラップ」の主人公たちの目指すものはカネと成功だが、「スルース」の死闘は人間の尊厳とオスのプライドを賭けたもの。意地悪のための意地悪、気取って飾り立てた悪意がギンギンに輝いているのだ。そう考えれば深み?が違うかな?(笑)
超豪華好事家的お屋敷に住む推理作家アンドリュー・ワイク(ローレンス・オリヴィエ)は、ある日妻の愛人の美容師マイロ(マイケル・ケイン)を呼びつけて、「あの贅沢な妻と付き合うのは物入りだろう、保険金目当ての偽装盗難事件の演出に一役かってくれないか(宝石はマイロ、保険金はワイクが取る算段)」と依頼する。だが、ワイクの真意は…
これでもほんの序盤だが、あとはあえて書かないでおきます。最近リメイクされたからネタ知ってる人も多いかもしれませんけどね(私自身は、M・ケインがワイク役をやるとか言うのでへぇぇと思ったけど、新しい方は見てません)。
可能なら最初の一回はなるべく予備知識なしに見る方が楽しいですよ。
新旧二大英国スターが丁々発止(当時はまだケインも「新」といえる若さだったのサ)、いかにも元舞台劇らしいケレン味タップリの作品。限られた空間での進行、演技にも展開にも舞台劇くささはたっぷりだが、舞台となるお屋敷の美術が凄いので映画にした甲斐は十分では。
冒頭、ワイクの屋敷をたずねてきたマイロがふみこむ庭の迷路にまずドギモを抜かれます。でかい。ハンプトンコートとか、大きな城館には生垣の迷路をあしらった庭園が実際時々あるんですが、古典的推理小説作家ワイクの「こだわり」を語って余りあります。家の中にも、そこらじゅうにゲームやミステリのジオラマや愛らしくもブキミな人形(その多くが仕掛けのあるオートマトン)があふれていて、野次馬として訪れたらどんなにか楽しいだろうとワクワクである(私的には迷路が最高だが)。壁際にはクリスティの写真やエドガー賞(推理小説界のアカデミー賞とでも思ってくれて良い)受賞者に贈られるポー像まで飾られている(戯曲を書いたアンソニー・シェイファーが別作品で受賞した私物!だそうな)。
土地の名士な初老の有名作家と、イタリア系移民の子の、若くてピチピチな成り上がり美容師。階級差と世代差を互いに強く意識しつつ、の仁義なき戦い。二人とも山のようなセリフをマシンガンのようにまくしたて、鮮やかかつ熱演だが、私はどうもローレンス・オリヴィエという人にちっとも魅力を感じたことがない(そんなに色々見てもいないのだが)。ついついマイケル・ケインにばかり目が行っていた(笑)
いや、ケインだって別に好みではないのだが、さすがはケイン、オイルのようにたらーりたらりとキザと色気が垂れて流れてきてます。まあ、そういう役ですし(笑)
そして、忘れられないのがジョン・アディスンのスコア。メイン・テーマは軽快な中にもちょっとイジワルそうな棘を含ませて印象的。同じくひとひねりしたミステリ映画「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」も、遊び心と抒情とサスペンスを縦横に味あわせてくれる実に素晴らしい出来で、これはサントラ持ってます(そこまで好きではないけどなんとなく「遠すぎた橋」も持ってます)。なんというか、知的な作曲家さんなんですねきっと。
どんでん返しやトリックが分かってからでも、この美術と音楽だけで結構再見の価値あり。エンディングの、計算ずくの中途半端さも面白い。最後までイジワルな味わいがやっぱり英国的で(アメリカ映画だけど)楽しめました。
デストラップ-死の罠-
2011年9月16日 映画 コメント (2)
1982年、シドニー・ルメット監督作品。
一回見てみたいなと思いながら結局ほってあったタイトルを、スカパー録画で視聴。
金持ち妻(ダイアン・キャノン)と二人、とても趣味的で素敵なおウチに暮らす大スランプの劇作家シドニー(マイケル・ケイン)が、「教え子クリフ(クリストファー・リーヴ)の書きあげた傑作シナリオ(まだ誰も中身を知らない筈)を何とか我がモノにしたい。もー辛抱たまらん」と、クリフを呼びつけ仕掛けた罠は…
アイラ・レヴィン原作戯曲による好事家的サスペンス・コメディ。
マイケル・ケインも出てるし「探偵≪スルース≫」みたいな映画、とか言われると、どうしても"どんでん返し連発"をこちらも予期してしまうので、十分ビックリできないところもあるし、どんでん返しのためのどんでん返しみたいな作り物くさい展開、舞台くさすぎる演出もあるが、まあそういうのもキライじゃないので、そこそこ楽しんで見た。
といっても「普通に楽しかった」程度かな?
ラストはなんだコレか~ってところも(笑)
かつて「大物に挑む若者」だったケインは、今回は逆に師匠の立場だがかなり三の線で(ハラの出たユルミっぷりを強調する身ごなし)ドタバタした熱演。上手いのは上手いんだけどね…あとは好みだから…
さわやかスーパーマンから一転し、「ちょっとキモチ悪いところもある」あやしいハンサム青年を演じるリーヴも珍しくていい。メイクの工夫とかもあるだろうけど、役者ですねえ。興味深く見入ってしまった。
霊媒おばさんアイリーン・ワースは、結構重要な役なんだけどイマイチだったなぁ(それでラストの評価が辛くなる?)。スットンキョウな悲鳴を上げ続けるダイアン・キャノンのほうが、バカバカしくてよかった。不評みたいだけど、どうせ人工的極まりないオハナシなんだし、このくらい派手にやらかしてくれたほうがいっそすがすがしいと思う私…
ヘンデルをあしらったBGMはラブリーでよいが、やっぱり「探偵≪スルース≫」の方がなにかと上だね。お屋敷の凝りっぷりとか、ゴージャス感も上だしね…。デストラップのオウチは素敵だけど「私のカントリー」って感じです。
ローレンス・オリヴィエはあまり好きになれないけど(それを言うならケインもそんなに好みじゃないが。古典的英国紳士は大好きなのでイギリス系の俳優さんに好きな人が多いのだが、ケインもオリヴィエも何かが違うのだ。やっぱ絶滅危惧種、いや既に絶滅済なのだろうなあ…)。
一回見てみたいなと思いながら結局ほってあったタイトルを、スカパー録画で視聴。
金持ち妻(ダイアン・キャノン)と二人、とても趣味的で素敵なおウチに暮らす大スランプの劇作家シドニー(マイケル・ケイン)が、「教え子クリフ(クリストファー・リーヴ)の書きあげた傑作シナリオ(まだ誰も中身を知らない筈)を何とか我がモノにしたい。もー辛抱たまらん」と、クリフを呼びつけ仕掛けた罠は…
アイラ・レヴィン原作戯曲による好事家的サスペンス・コメディ。
マイケル・ケインも出てるし「探偵≪スルース≫」みたいな映画、とか言われると、どうしても"どんでん返し連発"をこちらも予期してしまうので、十分ビックリできないところもあるし、どんでん返しのためのどんでん返しみたいな作り物くさい展開、舞台くさすぎる演出もあるが、まあそういうのもキライじゃないので、そこそこ楽しんで見た。
といっても「普通に楽しかった」程度かな?
ラストはなんだコレか~ってところも(笑)
かつて「大物に挑む若者」だったケインは、今回は逆に師匠の立場だがかなり三の線で(ハラの出たユルミっぷりを強調する身ごなし)ドタバタした熱演。上手いのは上手いんだけどね…あとは好みだから…
さわやかスーパーマンから一転し、「ちょっとキモチ悪いところもある」あやしいハンサム青年を演じるリーヴも珍しくていい。メイクの工夫とかもあるだろうけど、役者ですねえ。興味深く見入ってしまった。
霊媒おばさんアイリーン・ワースは、結構重要な役なんだけどイマイチだったなぁ(それでラストの評価が辛くなる?)。スットンキョウな悲鳴を上げ続けるダイアン・キャノンのほうが、バカバカしくてよかった。不評みたいだけど、どうせ人工的極まりないオハナシなんだし、このくらい派手にやらかしてくれたほうがいっそすがすがしいと思う私…
ヘンデルをあしらったBGMはラブリーでよいが、やっぱり「探偵≪スルース≫」の方がなにかと上だね。お屋敷の凝りっぷりとか、ゴージャス感も上だしね…。デストラップのオウチは素敵だけど「私のカントリー」って感じです。
ローレンス・オリヴィエはあまり好きになれないけど(それを言うならケインもそんなに好みじゃないが。古典的英国紳士は大好きなのでイギリス系の俳優さんに好きな人が多いのだが、ケインもオリヴィエも何かが違うのだ。やっぱ絶滅危惧種、いや既に絶滅済なのだろうなあ…)。
1951年、ウィリアム・ワイラー監督作品。モノクロ。
スカパー録画で視聴。
ニュヨーク市警の一分署、物語の大半はこの建物内で進行する。事件は次々に起こり、それを並行して次々と処理してゆく刑事たちと、犯罪者たち、そして時には犯罪者よりめんどくさい一般市民が分署に出入りしそれぞれのドラマをアピールする。
生活のニオイがぷんぷんする群像劇として始まる映画だが、やがてその焦点は、分署きっての鬼刑事マクラウド(カーク・ダグラス)個人へと移ってゆく。
誰よりも正義感が強く厳格な彼は、犯罪者などは別人種と断言する。違法堕胎医も、窃盗常習犯も、失恋から魔がさし横領をしてしまった青年も同じだ。この青年だけは、雇用主や仲間の刑事すら「告訴せず、やり直させたい…(幼馴染の娘が自腹を切ってまで盗んだ金を建て替えると申し出ているし)」と思うのだが、なら「俺が告訴してやる」とマクラウドは一蹴する。
異常なまでの厳しさは、「悪党」であった父、優しい母親を痛めつけ狂わせた自分の父親への憎悪から来ているのだが、ここで思いがけず事件のひとつが愛する妻の過去と関わってきて、マクラウドを打ちのめす。
父と同じ狭量さ残酷さが自分のうちにもあると気付いた彼の懊悩は…
ガチガチに厳格かつ激しい鬼刑事のカーク・ダグラスがハマリ役。息子よりもっとゴツゴツした顔と体だしねえ。
いかにも舞台劇的な、キッチリととのった脚本と演出。ワイラーにハズレなし、という感じだ。イマイチコレといった個性はない気がするけど優等生なワイラー。
結末は古典的といえるだろうが、せわしなく様々な案件が進行する『刑事ドラマ』なシーンは現代のそれとあまりかわらないとすら思える。
出演者たちは、ダグラスを囲む他の刑事たちににじむ人間味(特に、横領青年の世話をやく人情家刑事ウィリアム・ベンディックス!)も、出会う前の出来事を許せそうにない夫に絶望する楚々とした美しい妻エリノア・パーカーも、犯罪者たちもみんないいけど、特に目立つのは万引き女のリー・グラント。軽く取り調べられたあと裁判までの時間待ちで署内に残っているのだが、出来ごころの初万引きらしく激しくキョドりつつも、妙な野次馬精神を発揮し、周囲の出来事をシッカリジックリ観察して結構楽しんでいるさまが何とも可笑しい。みなさん、さよ~なら~、と妙に明るい顔で彼女が退場していったとたん、ドラマは百%悲劇モードに走り出すのだが。
ウェルメイド・プレイ、という感じで、面白く見れました、ハイ。
スカパー録画で視聴。
ニュヨーク市警の一分署、物語の大半はこの建物内で進行する。事件は次々に起こり、それを並行して次々と処理してゆく刑事たちと、犯罪者たち、そして時には犯罪者よりめんどくさい一般市民が分署に出入りしそれぞれのドラマをアピールする。
生活のニオイがぷんぷんする群像劇として始まる映画だが、やがてその焦点は、分署きっての鬼刑事マクラウド(カーク・ダグラス)個人へと移ってゆく。
誰よりも正義感が強く厳格な彼は、犯罪者などは別人種と断言する。違法堕胎医も、窃盗常習犯も、失恋から魔がさし横領をしてしまった青年も同じだ。この青年だけは、雇用主や仲間の刑事すら「告訴せず、やり直させたい…(幼馴染の娘が自腹を切ってまで盗んだ金を建て替えると申し出ているし)」と思うのだが、なら「俺が告訴してやる」とマクラウドは一蹴する。
異常なまでの厳しさは、「悪党」であった父、優しい母親を痛めつけ狂わせた自分の父親への憎悪から来ているのだが、ここで思いがけず事件のひとつが愛する妻の過去と関わってきて、マクラウドを打ちのめす。
父と同じ狭量さ残酷さが自分のうちにもあると気付いた彼の懊悩は…
ガチガチに厳格かつ激しい鬼刑事のカーク・ダグラスがハマリ役。息子よりもっとゴツゴツした顔と体だしねえ。
いかにも舞台劇的な、キッチリととのった脚本と演出。ワイラーにハズレなし、という感じだ。イマイチコレといった個性はない気がするけど優等生なワイラー。
結末は古典的といえるだろうが、せわしなく様々な案件が進行する『刑事ドラマ』なシーンは現代のそれとあまりかわらないとすら思える。
出演者たちは、ダグラスを囲む他の刑事たちににじむ人間味(特に、横領青年の世話をやく人情家刑事ウィリアム・ベンディックス!)も、出会う前の出来事を許せそうにない夫に絶望する楚々とした美しい妻エリノア・パーカーも、犯罪者たちもみんないいけど、特に目立つのは万引き女のリー・グラント。軽く取り調べられたあと裁判までの時間待ちで署内に残っているのだが、出来ごころの初万引きらしく激しくキョドりつつも、妙な野次馬精神を発揮し、周囲の出来事をシッカリジックリ観察して結構楽しんでいるさまが何とも可笑しい。みなさん、さよ~なら~、と妙に明るい顔で彼女が退場していったとたん、ドラマは百%悲劇モードに走り出すのだが。
ウェルメイド・プレイ、という感じで、面白く見れました、ハイ。
バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)
2011年9月14日 読書
井上 堅二著。去年でた本がやっとまわってきた(笑)
ひさびさオフ日(外にでなくたっていい)、朝からギャグ小説を読む。ちょっと読んで寝なおそうかと思ったらつい最後まで一気に…
同じようなことやってるな…と思いつつ、テンポがいいのでつい読まされます。疲れてると効く。
姫路さんの捨て身のお色気攻勢に、少しは気付け主人公。ただ、ありえないようなドンカンというのが、この手の話のお約束でもありますしね(^^;)
久々に秀吉の「演劇部」設定が生かされたネタも。
今年はもう9.5まで出ている。続きもはやくよみたいな。
ひさびさオフ日(外にでなくたっていい)、朝からギャグ小説を読む。ちょっと読んで寝なおそうかと思ったらつい最後まで一気に…
同じようなことやってるな…と思いつつ、テンポがいいのでつい読まされます。疲れてると効く。
姫路さんの捨て身のお色気攻勢に、少しは気付け主人公。ただ、ありえないようなドンカンというのが、この手の話のお約束でもありますしね(^^;)
久々に秀吉の「演劇部」設定が生かされたネタも。
今年はもう9.5まで出ている。続きもはやくよみたいな。
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「俺たちは天使だ!」
2011年9月13日 TV
うーん、やっぱりこの頃の沖雅也っていいなあ。
しかもキザなのにドジっ子という珍しい役どころで…
ゴージャス感のある二枚目ってなかなかないからなあ、うんうん。
スカパー録画を、ちびちび、少しずつみている私。
録った番組をDVDに入れるかBDに入れるか、どうしよーかなーと考えてるうちじりじりHDDがきゅーくつになってきた。困った困った。(迷うのは、PCがBD対応じゃないからだな)
BDにするほうがかさばらないんだけどねえ。
しかもキザなのにドジっ子という珍しい役どころで…
ゴージャス感のある二枚目ってなかなかないからなあ、うんうん。
スカパー録画を、ちびちび、少しずつみている私。
録った番組をDVDに入れるかBDに入れるか、どうしよーかなーと考えてるうちじりじりHDDがきゅーくつになってきた。困った困った。(迷うのは、PCがBD対応じゃないからだな)
BDにするほうがかさばらないんだけどねえ。
放課後はミステリーとともに
2011年9月12日 読書
東川篤哉著。
鯉ヶ窪学園探偵部副部長、「霧ヶ峰涼」君の周囲のミステリーなあれこれ。
主人公は推理より野球の方が実はうまかったりするのではという疑惑もあるが、ベタな脱力系ギャグが詰まった、まったりのんびりした感じの学園ミステリ連作でした。
本屋大賞取った前作よりかなりテンポもゆるやか。こっちのほうが本来路線なのかな。あとで調べるとこの高校を舞台にしたものが他に二冊も出てるらしい。
「謎解きはディナーのあとで」の本屋大賞でブレイクしたわけだけど、なんかその反動のようにアマゾンとかで叩かれまくっているのは何なんでしょうね。そこまでヒドいとは思わないんだけどな。軽快なお笑いミステリとして私はそれなりに評価してたんだけど。私、しょーもない話好きだし(笑)
なまじ賞取らないほうが幸せだったのか?本屋大賞のイメージに合わないんだろうね。…いや、話題になって平積み売れ売れ、印税はガバっと増えるから、やっぱ取るほうが幸せか(笑)
すごい傑作とかは思わないけど、ときどき虚をつかれてアハハ、となるので嫌いではないです。最初の話なんかも、登場人物の大半がさりげなく野球関連名字だったんだけど、その中の「宮田」氏が「八時半に用があるから早じまいしよう、と言い出したからうんぬん」というくだりがあり、「あっ八時半の男か!」と、次の日になってから笑っていた私(←古い)。
最初は「そんなにおもしろくない」と感じたのだけど気がついたらどんどん最後まで読んでいました(笑)
若い人より、古い人間のほうが笑えていいかもしれないですね。
鯉ヶ窪学園探偵部副部長、「霧ヶ峰涼」君の周囲のミステリーなあれこれ。
主人公は推理より野球の方が実はうまかったりするのではという疑惑もあるが、ベタな脱力系ギャグが詰まった、まったりのんびりした感じの学園ミステリ連作でした。
本屋大賞取った前作よりかなりテンポもゆるやか。こっちのほうが本来路線なのかな。あとで調べるとこの高校を舞台にしたものが他に二冊も出てるらしい。
「謎解きはディナーのあとで」の本屋大賞でブレイクしたわけだけど、なんかその反動のようにアマゾンとかで叩かれまくっているのは何なんでしょうね。そこまでヒドいとは思わないんだけどな。軽快なお笑いミステリとして私はそれなりに評価してたんだけど。私、しょーもない話好きだし(笑)
なまじ賞取らないほうが幸せだったのか?本屋大賞のイメージに合わないんだろうね。…いや、話題になって平積み売れ売れ、印税はガバっと増えるから、やっぱ取るほうが幸せか(笑)
すごい傑作とかは思わないけど、ときどき虚をつかれてアハハ、となるので嫌いではないです。最初の話なんかも、登場人物の大半がさりげなく野球関連名字だったんだけど、その中の「宮田」氏が「八時半に用があるから早じまいしよう、と言い出したからうんぬん」というくだりがあり、「あっ八時半の男か!」と、次の日になってから笑っていた私(←古い)。
最初は「そんなにおもしろくない」と感じたのだけど気がついたらどんどん最後まで読んでいました(笑)
若い人より、古い人間のほうが笑えていいかもしれないですね。
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来た来た来たーーーー!
2011年9月10日 日常 コメント (2)ひさびさに、ビッグウェーブが来た気がする。体重減少の。
いろいろあってほんとしんどい毎日だったが、体重計、久々に低い数字が出ている。忙しくて大好きなポテチからしてここ数日食べる暇もなかったしなあ()痩せたかったらポテチなど食べるな!なのは分かってるんですが…ストレスがあると余計ほしくなるのよん★>)
前に、今と同じ数値が出たときはウカウカとまた戻してしまったのだが、がんばるぞ今回は。
なーに、立ちくらみのふたつや三つはのぞむところだッ♪←夏の疲れでキレてる所がアリアリ。
この年になると、ホントに体重落とすのって難しいもんなあ。うんうん。
努力目標としては、まずポテチ絶ち一週間…を目指して見よう。できるかな?
いろいろあってほんとしんどい毎日だったが、体重計、久々に低い数字が出ている。忙しくて大好きなポテチからしてここ数日食べる暇もなかったしなあ()痩せたかったらポテチなど食べるな!なのは分かってるんですが…ストレスがあると余計ほしくなるのよん★>)
前に、今と同じ数値が出たときはウカウカとまた戻してしまったのだが、がんばるぞ今回は。
なーに、立ちくらみのふたつや三つはのぞむところだッ♪←夏の疲れでキレてる所がアリアリ。
この年になると、ホントに体重落とすのって難しいもんなあ。うんうん。
努力目標としては、まずポテチ絶ち一週間…を目指して見よう。できるかな?
次男のお誕生日なので(カーネル・サンダースと一緒★)、ケーキを買って帰ったら、あまぞんで予約購入を申し込んでいた「誇り高き戦場」DVDが届いていた。
開けてみると、意外にも、B4よりちょっと小さい程度の、モノクロ解説シート(四つ折り)が封入されていた。
全く予期していなかっただけになんだか嬉しかった。カラーなら更に嬉しかったんだがそれは望みすぎか・
なんだか自分のお誕生日みたいだな(笑)ふふふ。
映画自体はまたそのうちに。
あーそれと、ワタクシはあくまでもマクシミリアン・シェル目当てですよ。ヘストンなんかじゃないですよ。念のため(どーゆー念だか)。
以前、この映画について書いた日の日記はこちら↓
http://13374.diarynote.jp/200909080047383316/
開けてみると、意外にも、B4よりちょっと小さい程度の、モノクロ解説シート(四つ折り)が封入されていた。
全く予期していなかっただけになんだか嬉しかった。カラーなら更に嬉しかったんだがそれは望みすぎか・
なんだか自分のお誕生日みたいだな(笑)ふふふ。
映画自体はまたそのうちに。
あーそれと、ワタクシはあくまでもマクシミリアン・シェル目当てですよ。ヘストンなんかじゃないですよ。念のため(どーゆー念だか)。
以前、この映画について書いた日の日記はこちら↓
http://13374.diarynote.jp/200909080047383316/
八雲立つ 第1巻 (白泉社文庫 い 1-18)
2011年9月6日 読書
樹なつみ著。
ふと思い立ち?図書館にあったぶんを最初から読みなおし中。「LaLa」はだいたい読んでた筈なのだが、ちゃんと最後まで読んでたのかどうかイマイチ自信がなくて…
ほんとは文庫版でなく花とゆめコミックスで読んでます。現在7巻まで。なつかし~(笑)
ふと思い立ち?図書館にあったぶんを最初から読みなおし中。「LaLa」はだいたい読んでた筈なのだが、ちゃんと最後まで読んでたのかどうかイマイチ自信がなくて…
ほんとは文庫版でなく花とゆめコミックスで読んでます。現在7巻まで。なつかし~(笑)
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)
2011年9月5日 読書 コメント (2)
ハンニバルVSローマ。天才ハンニバルにがしがしやられながらも土俵際で粘り続けるローマ。やがてローマにもスキピオという名将が誕生する…
ある意味では、ローマ人の粘り腰こそ一番すごいものだったのかも。
もちろん戦闘また戦闘の面白さでぐいぐいひきずられる上中下ですが。
そして救国の英雄スキピオを心おきなく弾劾する大カトー、の第二次ポエニ戦役後のくだりは、カエサルの運命の予兆ともいえるんですね。なるほどなあ…
ある意味では、ローマ人の粘り腰こそ一番すごいものだったのかも。
もちろん戦闘また戦闘の面白さでぐいぐいひきずられる上中下ですが。
そして救国の英雄スキピオを心おきなく弾劾する大カトー、の第二次ポエニ戦役後のくだりは、カエサルの運命の予兆ともいえるんですね。なるほどなあ…
ホットファズ;―俺たちスーパーポリスメン!―
2011年9月3日 映画 コメント (16)
2007年、エドガー・ライト監督作品。イギリス映画。
我がサイトでは例外的に新しいこのアクション・コメディに手を出したのは、リンク先・秋林瑞佳様日記の記事(結構昔…)で、おもしろそうだなと思ってたから。スカパーでやったので録っといたんだけど、ただ私、なにしろ最近20年ぶんくらいのポリス・アクションは見ていない。70年代のダーティ・ハリーすら見ていない(イーストウッドに興味がなかったため)。このジャンルが嫌いというより、刑事モノは昔からあるけど、ポリス・アクションは70年代以降のものではなかろうか。私の見る映画って、「映画索引」見てもらえればわかるけど、大半が1970年より以前の作品でございます。
なので、華麗なるガンアクションの数々の「元ネタ」はまるで分からないが(なので録ってからもなかなか手が出なかった)、さすがはイギリス映画、ブラックな笑いがなかなかよろしい(イギリス贔屓継続中?)。
あまりにデキすぎる真面目な文武両道エリート警官エンジェル(サイモン・ペッグ)は、上にそねまれて(お前が一人でガンバリすぎるからオレたちがスカに見えるんだよ!)、突然ド田舎への転勤を命じられる。任地サンドフォードはここ20年間殺人なんて一件もなく、それより署長(ジム・ブロードベント)を含めた村人こぞって『イギリス一の美しい村』選出を目指しているため、何かにつけ「コトを荒立てるな」と言われて、勤勉なエンジェルはすっかり署内で浮いてしまう。不遇の彼に唯一なついて?くれたのは、太っちょのダメ警官だがポリスアクション映画マニアで署長の息子ダニー(ニック・フロスト)だけ。だが、二人の心が『相棒』としてちょっぴり近づいてきた頃、エンジェルは“事故”として処理されつつある連続殺人事件に気づく。
平和ボケの同僚・上司と闘いつつ捜査にはげむ彼が見出した、驚天動地の真相とは。クライマックス、平和な村に炸裂するスーパーポリスアクションもなかなか笑えるゾ!
しょっぱなから主人公のスーパーぶりとその不遇ぶりの描写が、コントラスト強めな画面と無暗にバビューンとスピーディなワイプアウト連発で笑える。結構とんでもない話だがこのテンポよさにぐいぐい引っ張られて、「元ネタ」がわからずとも楽しめた(笑)。エンジェルとダニーの絆の生まれる過程描写は普通にいい感じで、この「普通ないい感じさ」が、映画後半のはじけっぷりをうまく支えている。
数回スプラッタ場面があって、これは勘弁してほしいんだが、これは21世紀の映画には仕方がないものなのか?それにつけても白鳥グッジョブ(庭園を抜け出して警察に捜索依頼が出ている白鳥一羽。伏線として結構引っ張るのがおかしい)。
主演の人、脚本にもかんでいるみたいですね。(スーパーの店主ティモシー・ダルトン以外まったく誰ひとり出演者を知らなかった私)
ま、なるべくどんな話か知らずに見る方が楽しさ倍増だと思うので、細かく書くのは我慢します。
あの噴出血液がなければ★4にしてあげたんだけど…(そしてたぶん私が色々な元ネタを知っていれば、それでも★4になったのではという予感)
我がサイトでは例外的に新しいこのアクション・コメディに手を出したのは、リンク先・秋林瑞佳様日記の記事(結構昔…)で、おもしろそうだなと思ってたから。スカパーでやったので録っといたんだけど、ただ私、なにしろ最近20年ぶんくらいのポリス・アクションは見ていない。70年代のダーティ・ハリーすら見ていない(イーストウッドに興味がなかったため)。このジャンルが嫌いというより、刑事モノは昔からあるけど、ポリス・アクションは70年代以降のものではなかろうか。私の見る映画って、「映画索引」見てもらえればわかるけど、大半が1970年より以前の作品でございます。
なので、華麗なるガンアクションの数々の「元ネタ」はまるで分からないが(なので録ってからもなかなか手が出なかった)、さすがはイギリス映画、ブラックな笑いがなかなかよろしい(イギリス贔屓継続中?)。
あまりにデキすぎる真面目な文武両道エリート警官エンジェル(サイモン・ペッグ)は、上にそねまれて(お前が一人でガンバリすぎるからオレたちがスカに見えるんだよ!)、突然ド田舎への転勤を命じられる。任地サンドフォードはここ20年間殺人なんて一件もなく、それより署長(ジム・ブロードベント)を含めた村人こぞって『イギリス一の美しい村』選出を目指しているため、何かにつけ「コトを荒立てるな」と言われて、勤勉なエンジェルはすっかり署内で浮いてしまう。不遇の彼に唯一なついて?くれたのは、太っちょのダメ警官だがポリスアクション映画マニアで署長の息子ダニー(ニック・フロスト)だけ。だが、二人の心が『相棒』としてちょっぴり近づいてきた頃、エンジェルは“事故”として処理されつつある連続殺人事件に気づく。
平和ボケの同僚・上司と闘いつつ捜査にはげむ彼が見出した、驚天動地の真相とは。クライマックス、平和な村に炸裂するスーパーポリスアクションもなかなか笑えるゾ!
しょっぱなから主人公のスーパーぶりとその不遇ぶりの描写が、コントラスト強めな画面と無暗にバビューンとスピーディなワイプアウト連発で笑える。結構とんでもない話だがこのテンポよさにぐいぐい引っ張られて、「元ネタ」がわからずとも楽しめた(笑)。エンジェルとダニーの絆の生まれる過程描写は普通にいい感じで、この「普通ないい感じさ」が、映画後半のはじけっぷりをうまく支えている。
数回スプラッタ場面があって、これは勘弁してほしいんだが、これは21世紀の映画には仕方がないものなのか?それにつけても白鳥グッジョブ(庭園を抜け出して警察に捜索依頼が出ている白鳥一羽。伏線として結構引っ張るのがおかしい)。
主演の人、脚本にもかんでいるみたいですね。(スーパーの店主ティモシー・ダルトン以外まったく誰ひとり出演者を知らなかった私)
ま、なるべくどんな話か知らずに見る方が楽しさ倍増だと思うので、細かく書くのは我慢します。
あの噴出血液がなければ★4にしてあげたんだけど…(そしてたぶん私が色々な元ネタを知っていれば、それでも★4になったのではという予感)
疲れがとれない…
なんか壊れかけている気がする自分。
暴風警報が来て学校が休みになるといーなー…(注・私が学校に通っていたなどはン十年前の話です)
すいません無視しといて下さい。明日のりこえたら一応土曜は休みだし…
なんか壊れかけている気がする自分。
暴風警報が来て学校が休みになるといーなー…(注・私が学校に通っていたなどはン十年前の話です)
すいません無視しといて下さい。明日のりこえたら一応土曜は休みだし…
Mister Big (1943)
2011年8月29日 映画
1943年、チャールズ・ラモント監督作品。日本未公開。
豆スープのような霧の向こうに観賞(爆)
いや、米国からとりよせたあやしいDVD-Rなんですが、せっかくのドナルド・オコナー(&ペギー・ライアン&グロリア・ジーン)作品ながら、画面も音声もボケてるわこっちもセリフ聞きとる集中力に欠けているわ(昨日は普段の倍タップレッスンをしてきましたから楽しい中にもグロッキー気味)で、なんかぼーっとしたまま見終わりました。
話は例によってたあいなく。音楽と演劇の学校につどうドナルド(オコナー)、ペギー(ライアン)、パトリシア(ジーン)。学校ではクラシック音楽と古典演劇を指導しているが十代の生徒たちはもっとハジケたいと考える、のはまあ世の常である。古典偏重の理事(それともスポンサー?)の目を盗み、音楽教師ロバート・ペイジも実はポピュラーソングの作曲をしていたとわかったので味方に引き込んで、ドナルドの書いたミュージカル・ショーを上演しようとする生徒たちだが…。
今回もペギー・ライアンは「お友達」でオコナーの本命はグロリア・ジーン。ベタベタしてくるペギーちゃんにつれないドナルドの態度が笑えるがセリフがハッキリしないと十分に笑っていいのかどうか迷ったりして(^^;)
肝心のダンスナンバーも、この映画のはわりとYouTubeに上がっているので、思ったほど新鮮なものはなかった。とはいえ、最後にギリシア悲劇の「アンティゴネー」をやると見せかけておいてまさかのギリシア的衣装でタップやアクロバティックなダンスをやったりするのはちょっと珍しかったかな。"Jivin’ Jacks and Jills"も結構目立つフィーチャーをされていて、オコナー&ライアン以外のメンツも派手に踊ってる(たぶんトミー・ロールもまじってる筈)。まあこの時点でのオコナーは、ダンサーとしてはまだそんなにテクニシャンな感じではないので…
ああ、今回も、まあなかなか叶わないだろうけど…ユニヴァーサル、英語字幕つき正規盤出してくれたらなあ!!!…でした。
豆スープのような霧の向こうに観賞(爆)
いや、米国からとりよせたあやしいDVD-Rなんですが、せっかくのドナルド・オコナー(&ペギー・ライアン&グロリア・ジーン)作品ながら、画面も音声もボケてるわこっちもセリフ聞きとる集中力に欠けているわ(昨日は普段の倍タップレッスンをしてきましたから楽しい中にもグロッキー気味)で、なんかぼーっとしたまま見終わりました。
話は例によってたあいなく。音楽と演劇の学校につどうドナルド(オコナー)、ペギー(ライアン)、パトリシア(ジーン)。学校ではクラシック音楽と古典演劇を指導しているが十代の生徒たちはもっとハジケたいと考える、のはまあ世の常である。古典偏重の理事(それともスポンサー?)の目を盗み、音楽教師ロバート・ペイジも実はポピュラーソングの作曲をしていたとわかったので味方に引き込んで、ドナルドの書いたミュージカル・ショーを上演しようとする生徒たちだが…。
今回もペギー・ライアンは「お友達」でオコナーの本命はグロリア・ジーン。ベタベタしてくるペギーちゃんにつれないドナルドの態度が笑えるがセリフがハッキリしないと十分に笑っていいのかどうか迷ったりして(^^;)
肝心のダンスナンバーも、この映画のはわりとYouTubeに上がっているので、思ったほど新鮮なものはなかった。とはいえ、最後にギリシア悲劇の「アンティゴネー」をやると見せかけておいてまさかのギリシア的衣装でタップやアクロバティックなダンスをやったりするのはちょっと珍しかったかな。"Jivin’ Jacks and Jills"も結構目立つフィーチャーをされていて、オコナー&ライアン以外のメンツも派手に踊ってる(たぶんトミー・ロールもまじってる筈)。まあこの時点でのオコナーは、ダンサーとしてはまだそんなにテクニシャンな感じではないので…
ああ、今回も、まあなかなか叶わないだろうけど…ユニヴァーサル、英語字幕つき正規盤出してくれたらなあ!!!…でした。
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