ガラスの言葉。

2004年8月8日 読書
鏡のなかの迷宮」三部作、ついに完結。
二巻で、辛いばかりの探索行を繰り広げたメルレの出生(の全貌)が、ようやくあきらかに。
みなしごメルレが、家族の愛をようやく手にすることもでき、二巻でますます絶望的に見えた戦いも意外な援軍?に助けられ、ホッ…
それが、まさか最後にあんな…
あーいう悲しいことになるなんて、意外だったよぉぉーー!(絶叫)
まあ、そのわりに読後感は怒りとか不快とかはなくて、しんみりすっきりとしたものでしたが…
ちょっと評価に迷います。
でも意外また意外の展開は、確実に面白かった。
そして、ほんとに最後まで「水の女王」、こーゆー立場にしてはとても珍しい性格してたよなーウン。

ISBN:4751521349 単行本 カイ・マイヤー あすなろ書房 2004/06 ¥1,785
何年も前、講談社X文庫から二冊出ていたシリーズの続き(完結編?)だ。
読み出したら止まらなくなったので「鏡の…」をおいといて一気に読破。

ようやく最終的な敵勢力との対決があり、都知事の過去もたっぷり教えてもらえるのだが、ラスボス?より味方ヅラする変なオンナのほうがよっぽどコワイという、やっぱりこちらの予想を裏切る展開が作者らしいかも(苦笑)
それにしてもこの変なオンナの件は、空白期間に同人誌で出したという、幻の三巻目にでも出てたりするのだろうか。
彼女の兄貴(いや弟だっけ?)は二冊目でちゃんと出てた(筈だ。細部は忘れたが)からいいのだが…

それにしても表紙では、二冊とも刈谷先生が目立っているが、活躍するのはいつも光村だし。「刈谷親子」として(パパと合わせて)主役級?出版社が変わったら絵も変わって、どうもあまり中年のオジサンを描くのは得意でなさそうな人になったので、都知事パパを表紙に!と思っても仕方ないんだけどねえ…。私なら絶対、上下巻の片方はパパと魔女とその恋人メインって具合に…中年コンビを表紙にするけどな、はは(爆)
まあパパも刈谷先生のパパだけあって、直接活躍してるというよりボケかましている場面のほうが目立つけど(やることはやってるようなんだけどね、主人公たちや読者の目に付かないところでは)。

うーんしょーもないことで字数がどんどん増えていくな(笑)
いや、お笑いだけのハナシじゃないんですよ。結構暗いところは暗い。
欲深な歪んだ生者たちよりも死者たちの哀しさ、特に、あまりにも幼い死者の哀れさが痛切に胸に残る。
色々落ち込んだり悩んだからってパソコンにのめりこみすぎるのもいかんなあと、コワれちゃった登場人物を見て自戒を覚えたり(苦笑)
いまさらパソコン、止める気なんざぁないとはいえ…。

まあとりとめもないけど完結編読めてよかったです。二巻目あたり、ちょっと忘れてるとこも読み返したいな。

さあ次は今度こそ「鏡の中の迷宮」だ。

ISBN:4840227497 文庫 高瀬 美恵 メディアワークス 2004/07 ¥578

やっぱりな…

2004年8月6日
ディスクワールド騒動記〈1〉」は、これ以上はないくらいのドツボに主人公をぶちこんだところで終わっていた。
…心の準備が出来ててよかった…一巻出たのは十年以上前だが、二巻は邦訳出てないのだ。

次はやっとでた完結編!(たぶん)、
カイ・マイヤーの「鏡の中の迷宮」の三巻目「ガラスの言葉」にとりかかる。二巻目だいぶ忘れてるが…(^^;)
茅田 砂胡の「スカーレット・ウィザード」の主人公ケリーの若い頃の話をマンガでやったもの。
だいぶ前に読んだ一巻と、絵も変わっていますね(^^;)
…まあ…なんと言うか…
見た目が多少ともカッコいいだけでもしょーがないよなーという出来かな…
周囲の人々が、主人公たちのスケールでかさに対して呆れ返りまくらないと茅田ストーリーにはならないかなあという気も。
またこの「呆れ返りまくり」、著者の個性でもありマンネリでもあり、なんですが(笑)
セブンイレブンで、マスコマが売られているのを発見。
3680円だっけ?
これってメジャーに売れ筋になったってことかなあ…にっこり。
JAROが介入するようなむちゃくちゃな予告編つけられちゃったりで、映画館では不遇だったので、ちょっと意外です。
口コミで、映画自体の良さが、広まってきたのかなあ?
というか、気に入ると何度も見たくなるタイプの映画だから、特典映像てんこもりのこの二枚組DVDは、それなりに売れる筈なモノではあるのだけど。
私も予約購入したクチだし。

仕事運どん底…

2004年7月31日
今月はほんとに酷い。
先週末から探していたブツが解決したと思ったら、「前任者から一年以上前にひきついでいると思うんだけど?見せて?」と聞かれたメモが見つからない(涙)
ちなみに私の記憶にはろくに残っていないメモだ。
前任者の書類やノートは一箇所にまとめて、自分は別の箱で仕事を始めたから捨てる筈はないのだけれど…
なまじ週の前半に、探し物のため机はてってー的に片付けたから、何かありそうな場所はそんなに残ってない。そーゆー状況で出てこないなんて余計にヤヴァイよ。
落ち込むよぅしくしく。自分が悪いんだろうけど。あぅ。

円盤世界?

2004年7月30日 読書
ネコのモーリスとネズミたちと少年少女の冒険談が面白かったので、元ネタというか親シリーズの第一弾も借りてみることにした。

テリー・プラチェット著「ディスクワールド騒動記〈1〉」。

…だが…なんかこの話って、二巻目以降がぱったり出てないらしいんですけど(涙)
そのかわり、このシリーズは共通する舞台であまりかかわりのない複数の子シリーズや番外編が色々あって、そっちは何冊か邦訳が出てるらしい。
とりあえずはまあ、試してみよう。

それにしてもAmazon…
いい加減にしてくれよー。
日記だけでなく自分の親サイトでも本の表紙画像が使いたいなと思って、数日前からアソシエイト・プログラムに参加してみてるんだけど、二日に一日は、システムエラーが出てリンクが作れないんですけどー?(怒)
めっちゃイラつくんですけどー?!ぐおーーーーー!!!
もーBK1に乗り換えちゃうぞ〜!
二股かけようかしらん(でもややこしいだけかしらん)。

ほっと一息。

2004年7月29日 読書
週末からずっと探していたブツが見つかってひと安心。
シゴトがらみで預かっていたものだが、いよいよ出てこなかったら自腹で買うしか…と思いつめ?ていたのであった。
一万円は飛ぶところだったよもう…
やはり机上整理は気をつけねば。
いや、実は机上から消えたわけとも少し違ったわけだが…
二人ぶん預かっていたブツが、何故だか先に取りに来たAさんに、Bさんのぶんまで両方渡ってしまっていた模様。火曜日くらいにはその可能性に思い至っていたのだが、電話してもずっと通じなかったのだよねAさんち(;-;)
ま、よかったよかった(涙)

感涙を流すかたわら、テリー・プラチェット著「天才ネコモーリスとその仲間たち」を読み始める。児童書にしては斜に構えた独特なノリだ。笑いもぴりっと辛口で。大人向けのFT“ディスクワールド”シリーズの番外作品らしいのだが…

ISBN:4751523511 単行本 あすなろ書房 2004/04 ¥1,785

ファルコ読了。

2004年7月28日 読書
オリーブの真実」ようやく読了。毎回結構長いのだこれは。しかし飽きさせない、この語り口…うーんいいなあ。
今回の事件はいつもにもまして錯綜している上に、捜査のためのヒスパニア(スペイン)旅行には、なんと臨月の恋人がついてきている。
二千年前のローマ帝国。ファルコらは見事に「都会人」だが、やっぱり出産時の死亡率は結構高いのだ。事件も大変だが「それどころじゃない」事態が控えている。事件のクライマックスとともに陣痛も始まるし…息もつかせぬ終盤はさすがだ。
満足して本を閉じた。

アステアDVD八枚組も到着。むふふふふ、いつ見よう…というか、いつ見れるんだろうな…(爆)
昔かろうじて見たものもあれば、全く初見のものもある。
でもこれだけ揃えられたら、とにかく安心〜☆(何が?)
やっぱり時間がいくらあっても足りないようだ。
マスコマDVD、特典映像入りの二枚目ディスクが何時まで見てても終わらない。
本編の一枚目もまだ見てないのに(苦笑)
来たら見てとかいいながら、アステアのまで届いたらどーしよう(爆)

リンゼイ・デイヴィスの密偵ファルコシリーズ最新作も読み始めた。
あいかわらずの、キレのよいテンポとぴりっと効かせたユーモアが嬉しいね。
自分もこーゆー小説が書けたらなあと、ついつい思う。

ISBN:4334761429 文庫 光文社 2004/06 ¥840

この日は馬鹿でかい買い物(契約だが)を済ませてしまった。
…先が心配だが考えまい…
懸案のオークション、フレッド・アステアDVD8枚組。
どうにか勝ち抜いた。
あと一回競り上げられたらどうしようかと思うギリギリのラインになったが逃げ切れました、ふっ(汗)

はぁぁー、疲れた。でもこれは素直に嬉しいよ〜(*^^*)
待ちに待った「マスター・アンド・コマンダー」が届く。
発売日中に届いたな。ふっふっアマゾン君良い子だね。

本編はちらっとだけ見て、とりあえず特典映像ディスクのほうの数々の未公開映像とピーター・ウィアー監督の「原作へのアプローチ」を見る。
それだけで一時間近くもつぶれてしまった。
しかもなお、一時間以上メイキング等の特典映像が残っている。
うーん幸せだ。
なんてお安いんだこの値段でこんなに幸せになれるとは(予約割引で三千円台前半)。
ああウィアー監督、ますますファンになってしまいましたよ〜(*^^*)

DVDらいふ(涙)。

2004年7月22日 映画
むぅーん驚異。
ここ一ヶ月で、私は映画のDVDを四枚も買ってしまった。
(うち二枚は315円の食玩DVDだけど)
DVDが見れる環境になってから既にウン年、その間私の買った映画DVDは一枚ポッキリだというのに…(ちなみにそれは、エマ・ハミルトン&ネルソン提督の古いメロドラマ「美女ありき」だ)

しかも四枚とも1950年代作品(^^;)
今日「発送しました」メールが来た五枚目「マスター・アンド・コマンダー」だけは新しいが…

そんな私が狙っているのは、オークションに出てるやっぱり古いミュージカルの八枚組(競り負けたら類似BOX五枚組をと思ってる)。
さすがに八枚もあると値段もハンパじゃない。
どこまで上がる可能性があるのか、ドキドキしながら最終日を待つ今日この頃、に…「ホーンブロワー 海の勇者 DVD-BOX1」の予約申込期限が来てしまった!!!

わーんどれだけオカネが要るんだよう。
本音を言うと、かなり迷った。
ホーンブロワーよりミュージカルなのか?と帆船者に詰め寄られると困るのだが、あまりに「マスター・アンド・コマンダー」が素晴らしすぎたので、ドラマ版ホーンブロワーの魅力が少し褪せてしまったのだ(TVで見てからだいぶたつせいもあるか?)。
しかもこのBOXは第一弾に過ぎない。第二弾は秋発売。第三弾もいずれ出る筈。
氷山の一角である。

それでも明日が発売日。明日になったら3000円がとこ価格が上がる。
うーうーうーと唸りながら、…夜中の11時、結局購入ボタンを押してしまった。
どうして欲しいものがこんなにも同じよーな時期にまとめて登場するのだ。
悪いことは重なるというが、良いことも重なりすぎると困るよう。
くすん。

そしてミルンの「四日間の不思議」読了。冒険好き演技好きのお友達が登場してから面白くなってきたが、それでも期待ほどじゃなかったかな?

乙女なげやり

2004年7月21日 読書
この著者、私よりだいぶ若そうではあるんだけど、「だだ漏れる煩悩(オビの惹句)」を楽しく読みました。
特に「アラベスク」とか、少女マンガがらみの突っ込みは人事とは思えぬ濃さです。いや、リアルタイムでは読んでないはずなんだけどな〜私の想像する著者の年齢だと。
え、私?私はって?いやその…(笑)

ISBN:4872338596 単行本 三浦 しをん 太田出版 2004/06 ¥1,470
パトリシア・ライリー・ギフ著。
児童書、せいぜいがYA本だが、胸に迫る物語だった。

かたくなな態度で、何度も里親の家を飛び出しては別の里親に回される11才の少女ホリス・ウッズ。
今度の里親は元美術教師の老女ジョージーだ。
自分も絵を描くのが大好きな(才能もあるらしい)ホリスは、芸術家肌でおおらかなジョージーに、少しずつ心を開きはじめる。
それでも、何かにつけて思い出すのは、ひと夏だけ一緒にすごした、優しいリーガン家の人々。だけど彼らにはもう会えない。ホリスは唇をかみ締める。
…何故?
やがて、さる事情からジョージーとの暮らしさえも危うくなりはじめ…

カットバックを多用して、伏せられた過去の謎で引っ張る。そしてまた繊細で透明感のある生活描写が素晴らしい。夏の出来事は明るく切なく、そして終盤の厳冬は雪と氷の輝かしさと不安がないまぜに…
淡々としているようでいて、アメリカの田舎の季節の移ろいが、とても鮮やかに物語をいろどっている。
全編、アート系の上質の映画(家族がテーマ)を見た時のような感じがした。「普通の人々」とか。
いやぁあなどれませんわ児童書も(当然のことだが)。

ISBN:437800786X 単行本 さえら書房 2004/04 ¥1,680

リル編。

2004年7月19日 ゲーム
昨日からリル編をはじめてしまった「大航海時代4」。
しかし、聞きしにまさるひでーオンナだなあ。
お子様で傍若無人で、そのうち「実は意外な一面が」な演出があるのかもしれないが…
ないのかな…
「銀盤カレイドスコープ」のヒロインをちょっと連想させられる(苦笑)
まさか、今ってこんなタイプがハヤリなのか?
「大航海時代4」、ホドラム編クリア。
約十日間?うわーどんどん短時間になってきている…
しかしいまいちこのラスト、よくわからんのだが?
美男なのにトーヘンボクなのねきっと。
くまのプーさんと「赤い館の秘密」で知られるミルンの、コメディタッチの古いミステリ。
解説に、P.G.ウッドハウスのことが触れられていたので、ウッドハウスくらい面白いといいなあ…と読み始める。
五十ページほど読んだ時点では…「まだまだだね」(C)越前リョーマ。
でもまだたったの五十ページだからな。即断は禁物。

昔は大学生協で、ウッドハウスの未訳のペーパーバックを、お安くごっそり買い込んだものであった。邦訳出てるのごく僅かだから。
…全部は読めずじまいだったが(苦笑)←何冊かは読破しました。念のため。

…それにしても…眠い…昨日の夜更かしのせいか…うにゃあ。

ISBN:4562037725 単行本 A.A. Milne 原書房 2004/06 ¥2,100

夜なべをして…

2004年7月15日
ようやく夏向けなトップ絵を描き上げた。
ふう。肩の荷がおりたよう。
…またホドラム編の続きに戻れる(爆)
今日は色々不幸が重なって忙しかったので(昼食は二時頃、夕食は九時半頃食べた)、寝る前に、見残していた「拾った女」の後半をじっくり見る。
うーんウィドマーク様格好良いっす。若いっす(といっても30代だが)。
セルマ・リッター(女情報屋)の演技も迫力だし。ちなみに菅井きんを見るとセルマ・リッターを思い出すのは、私だけか。

そして50年代って、道行く男性はみーんなソフト帽かぶっていたんだよね〜と、そういう当たり前なつまらないことも実は私好みだったり。昔の映画はいいな〜(爆)
そんなちいさな幸福感で、日々の苦労を乗り越えてゆくのさ。
ふう。

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