マリウスだー！

「ノスフェラスへの道―グイン・サーガ〈97〉」が出た。
近頃とみに「みんなの困ったちゃん」と化していたマリウス君が久々にちゃんと自分から周囲に(彼なりにに過ぎないにせよ)向き合ったので、ホッとする。もともとマリウスのほうがナリスだのイシュトだのより好きだったんだし私。それにやっぱり、マリウスは歌を歌ってナンボ。周りにも分かってもらえないわなあ。
「ケイロニア王宮では誰も僕の歌を聞きたがらなかった」という訴えに、彼の(彼なりの)辛さがちょっと分かったよ。

ISBN:4150307695 文庫 栗本 薫 早川書房 2004/10 ￥567

「ビートのディシプリン〈SIDE3〉」を読み始める。「ソウルドロップの幽体研究」には実はイマイチのれなかったのだが、やはりアクションが多いほうが好きなのかね自分(^^;)上遠野浩平の描くアクション場面は、独特のリズムと雰囲気があって好きだ。
あるいは新シリーズの開幕篇って感じだったからのれなかったのかね。だってあの「殺竜事件」も出たばかりの時はイマイチのれなかったから…今は評価してるけど(笑)

晩は心斎橋(というより南船場)のフレンチカジュアルを食す。ぐるナビで見つけて行ったんだけど、リーズナブルなお値段のくせに久々のヒット。目先の変わった美味しいものを色々食べられるのは、シアワセだなあ…
アイ・シャル・リターン…！『シュー・フルール』♪

ISBN:4840227780 文庫 上遠野 浩平 メディアワークス 2004/09 ￥599

親サイト更新の関係もあって、上遠野でなく二宮隆雄を続けてもう一冊。海洋ヨットサスペンス「汚れた白帆」である。
あーあ、今月はなんでこんなに「読まねば」な本が多いのか？まあ、ヨットレース小説探しの旅はこれで一段落。
しかし、ヨットの日本チャンピオンで今作家って、かっこいいなあ二宮氏のステータス。

ISBN:4537070218 単行本（ソフトカバー） 二宮 隆雄 日本文芸社 1995/05 ￥816

二宮隆雄の「ヨット酔虎伝」を読んだ後(こちらは近々親サイトで取り上げる予定)、上遠野浩平の「ソウルドロップの幽体研究」を途中まで読む。
うーんカッチョイイお兄さんの表紙だ。ノン・ノベルとは思えん(笑)話はノン・シリーズまたは新シリーズなのでちょっと読んだだけだとどーゆー話なのかまだよくわからない。「ビート」の三巻目も控えているので明日は上遠野ダブルヘッダーになるかもしれないなあ…

今日は新しいトップ絵も描いたし、久々のSS執筆もがががっと終わらせたし、実り多き一日であった(*^^*)

ISBN:4396207859 新書 上遠野 浩平 祥伝社 2004/08 ￥880

朝から大ポカ。
久々に、通勤の車中で本読んでて駅乗り過ごした。
帰りならいいけど朝だよオイ〜(T^T)
「マギーはお手上げ」、ほんの冒頭を読んでただけなのに、事件すらまだ起こってなかったのに、ううううう。

売れないヒストリカル・ロマンス畑からミステリ(ただし舞台は19世紀英国)作家に転身して売れっ子になった小説家マギーの前に、なぜだか自分が『創作』したキザな貴族探偵とその相棒が出現して…というユーモア・ミステリ。
うーん、こーゆー設定にめちゃ弱いな自分。「カラミティナイト」にハマった時を思い出すなぁ(爆)

ISBN:4576041444 文庫 ケイシー・マイケルズ 二見書房 2004/08 ￥940

「グラント船長の子供たち〈下〉」。
海に陸にと、探索行は続く…
…な、長い…
死にそーだ。面白くなくはないんだが…

ISBN:4835441133 単行本　ジュール・ヴェルヌ ブッキング 2004/07 ￥2，625

それにしてもこの数日ウィルスメール大杉。うっとうしいなー。

のんびりすごす。
「栄光のポーツマス」を読み終えた後は、「サークル・オブ・マジック」の続編(四巻目)を読む。スリリングな盛り上げが上手くてつい読まされちゃうシリーズだが、主人公のランドル君、この本じゃ少し年くって18才…にもなった割にはあまり色気がないねえ(笑)
「清貧」をむねとする魔術師とはいえ、なんとも清純なもんである。続きが出るかどうかは不明だが、次の一冊出て色気づいてないとかえってヘンかも。

それにしてもこのアマゾンデータ、時々著者表記が訳者名や挿絵画家名になっちまうの何とかならんか(日記内では直してるけど)。

ISBN:4092903448 単行本 デブラ・ドイル＆ジェイムズ・D・マクドナルド 小学館 2004/07/21 ￥1，785

職場の近所にコンビニのサンクスがある。ここのサンドイッチは割りとイケるのでたまに行く。
食玩クラシックシネマDVDも販売してくれた良い子ちゃんなサンクスだが、昼休みにパン買いにいくと、またまたウッ！というモノが食玩売り場に並んでいた。
うーむこれは…

399円じゃチャチだろうなーと思いつつ、ついつい一個購入してしまった。
北前船、黒船、バイキング船、ジャンク船、サンタ・マリア号、朱印船、古代エジプト船、メイフラワー号、そしてシークレット…
(シークレットは「幽霊船」らしい。西洋風の…)
頼むからジャンクや古代エジプト船だけはやめてくれよ〜と祈りながら箱を開けると黒船。まあまあか。あと、西洋風帆船ももう少し時代が下ってからのもののほうが好きなんで(ティー・クリッパーとかヴィクトリー号とか。第二弾にとってあるのか？)、バイキング船にもちょっとそそられたのだが…リチャード・ウィドマークの「長い船団」を思い出すから(*^^*)

中身はやっぱりチャチだった(笑)。でも糸で索具を張っているのは値段を考えたらマジメに作っているほうか？

さて「星と舵」もようやく読了。意外に長かった。昔の文庫本(新潮文庫)は字が小さいしその上400ページ近くある。
それにしても解説が三島由紀夫だ。メルヴィルの「白鯨」になぞらえて『物語の進行を鯨学ならぬヨット学がたびたび邪魔をするしくみになっており』と書いてるので苦笑。私なんぞはヨットレースの進行を猥談くさい物語が邪魔をするなーと思いつつ読みましたよ。ははははは…
ああこれでようやくサワヤカな「栄光のポーツマス」のラストに戻れる(実は某所に忘れてきたため、終盤まで来てるのにこの数日読めなかったのだ)。嬉しい。

「星と舵」がしんどいのでもう少し最近のものをぱらぱらと読んでみる。
これもヨットネタがそこそこ入っている「わが人生の時の時」。

…
…うーん、これならまあ何とか…(^^;)
一応小説だった前者とエッセイな後者(そのぶん比較的穏当)の違いもあるが、なるほどこのへん、前者の元ネタかな〜なんてエピソードもあり、何となく気持ちが落ち着いた。著者のヨットに対する姿勢とか、少し分かったような気がする(必ずしもホメてるんではなくて)。

なんつーか、結構いい加減に、ハードな大自然に相対してるんだよなー…(苦笑)
勝つためにあらゆる努力をして(安全確認含め)徹底的に本気でレースに参加するんじゃなくて、レースに参加して危険をもサカナにワイワイやること自体が目的であり、それが得意満面なのである。
あくまでも金持ちの道楽、それも危険を含んだ道楽というヤツで…
安全確認とかいい加減なのは昔のことだから余計になのかもしれないけど。

そりゃ欧米の海洋冒険小説の主役になるようなヨットマンと、ちょっと違うわ(苦笑)

ISBN:4101119104 文庫 石原 慎太郎 新潮社 1993/03 ￥580

ジュール・ヴェルヌの復刊本を読み始めた。
復刊ドットコムには、持ち込もうと考えているネタがあるのでなんとなく親しみが湧く(？)。

まだ始まったばかりだがたぶん海洋冒険だ。主人公とその部下たちはむやみにスコットランド臭をぷんぷんさせて、なんだか楽しげな出だしである。子供の頃には随分ヴェルヌの本(ただし子供向けの)を読んだが、この話は記憶にない。でもまあヴェルヌだから、多分そんなに暗く展開はしないだろう…と、安易に期待する私(笑)

それにしても今日の台風はヘンだった。今大阪に来てると言われてもピンと来ないようなおとなしさだった。まあそのほうが気楽でいいんだけど。

文はエリナー・ファージョン。

村一番のなわとび上手、エルシー・ピドックは、妖精にわざを教わり、魔法のとびなわを贈られる。
ただし、コドモにはぴったりだが…の、丈の短いとびなわだ。大人になったら使えない(この設定がすばらしい！終盤あっと言わせられる)。

やがて彼女の名が伝説になったころ…

なんか、今年一番気に入ってしまった絵本。
絵本とよぶには長い話だが、たのしい言葉のリズムと、スリリングな展開がステキだ。
そして、オトナには結構いろいろな「構図」とか「暗喩」が見えてくる(わざとらしいいおおげさなものではない。なにげなく胸にしのびこんでくる感じで…)
ハッピーエンドなのに、読んでいてふと胸が詰まって切なくなったり…。

ISBN:4001108720 大型本 シャーロット ヴォーク 岩波書店 2004/06 ￥2，205

図書館で予約して待っていると信じられないほど時間がかかってしまった。はぁ。自分で買って読めばよかったかなあ。
今回は戦闘シーンもじっくりたっぷりと。
大げさなくらい「わかりやすくかみくだいて」口調を使いながら地味？な一戦闘を事細かに描写したあと、盛り上がるなかに複雑微妙な苦味を、という凝ったクライマックスを描ききる筆力に感心する。
…とはいってもこのクライマックス、…やっぱり八巻への引きなんで、早く次出して欲しいなあ。デビル17は出さなくてもいいから。
田中魔王さんもあいかわらずだし(笑)
フェラール陛下はこのままでもシアワセなのかもしれんが(大笑)

ISBN:4829116072 文庫 豪屋 大介 富士見書房 2004/04/19 ￥588

その名の通りライトノベルの歴史や売れ筋シリーズの紹介や人気作家(＆挿絵画家)の記事がいろいろいろ…
「ラノベ」なんてコトバが存在せず、コバルトと朝日ソノラマしかない頃からこの手のを(すべて、ではないが)読んでた自分には(トシがばれるな…ちなみに秋元文庫はあまり面白くないので読まなかった)なつかしくもあり、楽しい一冊。
ただ年表は少しアヤしいような…
「角川文庫のウルフガイ」が92年のとこにあるんだけど、ハヤカワ文庫版やノベルズ版はもっと昔からあったのだし、それとも角川文庫化されたことがそんなにラノベ史的にでかいことだったと言いたいのだろうか？幻魔大戦の文庫化ならまだ「大きい」と認めてもいいのだけど。
…平井和正にはちょっと思い入れていた時期があったので、余計に気になった(笑)
気軽に構えて読むのがよし、か。

ちなみにラノベ＝若い人むけと言ってもBL方面はほとんどのっけていない。
私はそのほうがええです(苦笑)
読まないから。
そっちの歴史に関心の深い人は中島梓の「小説道場」を読むといいと思う。
うわー今の“ベテラン”BL作家はみんなここに顔出してしぼられてたのか〜と面白がれる。
(BLは読まないが小説道場は読む自分って何…)

ISBN:4822217043 単行本 日経キャラクターズ 日経BP社 2004/07/24 ￥1，000

しかしコンタクトレンズの調子が悪い。
本なんか読んでちゃかえってイカンのはわかってるんだが…

「エマ」三巻。
列車の中で、親しくなったターシャがアメをくれる。

…関西のおばちゃんかい！

四巻も読む。人非人への道を突き進むのかウィリアム？

ISBN:4757716427 コミック 森 薫 エンターブレイン 2003/11/25 ￥651

ゲームを停止して、ちょっとずつまた絵も描いている(エマの絵ではない念のため)。
お肌のカゲや髪のツヤを塗り塗りすると、幸せが心を満たします。
あーあ腐らせるほどの時間が私にあればなあ。

浅井ラボも面白いのだが、“至高の銀杯”シリーズの一巻目「チャレンジ」を読み直したくなって検索中。
とうに絶版だからネット中古書店かオークション。
シリーズが完結してるはずの三巻目は邦訳もでていないんだけどね(涙)
ヨット、それもシングルハンド・ディンギーのレース場面を真正面から描いた小説としては(少なくとも邦訳されたものでは)唯一ではないかと思われるモノなのだ。
…銅メダル効果かなあ(470級…)？

ISBN:4042649017 文庫 ウォリック・コリンズ 角川書店 1991/09 ￥571