銀盤カレイドスコープ〈3〉」を読む。
顔良しスケートの才能良し性格と口は劇的に悪し、のヒロイン。
なにもそこまで、毎回四方八方に喧嘩売らずともなあと、私はイマイチしっくり来ない所もあるのだが、とにかくスケーティング場面が良いのでつい読まされる。
小説でフィギュアで出来がそれなりのものって、ほかに知らないし…
マンガなら結構あるんだが。
誰か知ってます?

ISBN:4086301679 文庫 海原 零 集英社 2004/01 ¥620
航海用羅針盤はどこで生まれたか?を芯にして(日本人なら普通中国だと思ってる筈だが欧米じゃねえ)、航海と歴史のロマンをさらりと語る。
薄い本だが、厚すぎないのもよろしかろ(^^;)←学術的軟弱者。
1400円強なら許容ラインかな。
なんたって表紙が美しいので、ついつい許してしまいそお(笑)
しょせん、図書館で借りてすませてる私だが。

ISBN:4048981730 単行本 アミール・D. アクゼル著 アーティストハウスパブリッシャーズ 2004/05 ¥1,470

まったりと…

2004年7月10日 読書
捨てプリ番外編第二弾。
のんびりしたドタバタ。一番おいしいのはユーマ父さんか?
最強はやはりラクウェル姉。

ISBN:4829116048 文庫 榊 一郎 富士見書房 2004/04 ¥546
音程は哀しく、射程は遠く
サイドアームズというくらいなので、ミスリル寄りの短編だけを集めたもの。さすがに学園におけるソースケ君とミスリルの相良宗介軍曹だと、ずいぶん「まともさ」レベルが違うなあ(笑)
当然だけど。
適度なお約束に満ちていて快調。
著者のウラ設定のディープさや、人型兵器へのこだわりもよくわかる一冊(笑)

ISBN:4829116056 文庫 賀東 招二 富士見書房 2004/04 ¥546
喬林知のまるマ最新作をようやく読む。最新といっても外伝かな。
家族全員キレが良いですね渋谷家。

本編じゃ国を出たきり「何だかわかんにゃい〜」状態のまま引っ張っているコンラッドが(この引っ張りが気に入らなくて次第に好感度が落ちてきているこのシリーズなのだ)、普通に動いているのでほっとする。
いくらなんでも次の巻で、もう少しきちんと説明なければ切れるぞ私は〜。
読者の投稿ハガキの『設定』を使って、富士見の人気作家が短編を書き上げるというアヤしい企画のアンソロジーが「小説創るぜ!」。
企画自体の是非はともかく、秋田禎信(オーフェン)・榊一郎(捨てプリ)・神坂一(スレイヤーズ)・賀東招二(フルメタ)と、ほんとに人気作家をそろえているのは凄いよね…(^^;)

三人までが、私的には、真剣に次作が待たれる富士見の代表的作家なんだよ〜!
ちなみに私が待たない一人は、秋田禎信。オーフェン読みかけてイマイチ気に入らなかったのであった。世間的には大人気シリーズだけどあれも。
ただ、調子にのって書いたら凄く長くなったという、他の人の倍以上?(笑)な今回の彼の作品は、予想外に面白かった。大爆笑だ。てってー的に脱力系のヒロイン&ヒーロー(?)がばかばかしくてよろしい。見直した(^^;)
オーフェンも短編の“無謀編”なら私に合うのかも?

ついで見事だったのは神坂一の職人芸か。
榊一郎は普通に面白く(基本的には長編のほうがいいんだろなこの人…)、賀東招二は意外な路線で、意外すぎてすこし微妙か?(笑)
とにかく読んでソンはないな。めでたしめでたし。

ISBN:4829116021 文庫 富士見書房 2004/04 ¥609
CG処理で昔の映画や俳優を好きなように動かしたり差し替えたり場面を変更しまくったり…それが可能になったために、もはや生身の俳優で新しい映画なんか作らなくなっちゃった未来のハリウッド。
ところが、デジタル切り貼りリメイク屋の青年の前に現れた娘(フレッド・アステアの死んだ年に生まれたそうな)の夢は、なんと「アステアと踊りたい」…

うわ他人とは思えませんですねェお嬢さん(笑)
さすがにダンスを習いにはいかなかったけど私は。

TVでやってた「パリの恋人」でオォッ!?とアステアに衝撃の出会いをし、まもなく名画座へ「ザッツ・エンタティンメント」を見に行って完全にノックアウトされた私としては、とりあえずディテールを読んでいるだけでも楽しい。
ぶははははあの映画もこの映画も見たぞ〜主題歌歌えるぞ(鼻歌でなら)〜、と、鼻歌交じりに読み進む。

ミュージカルの話題が多いけれども、ベースにはカサブランカも結構入ってるかな。まああれも何度も見ましたが。
基本的な料理法はやっぱりコニー・ウィリスで今風(?)なので、私にはノリきれないところもあるけれど、こんな訳注だらけの昔シネマ横溢な小説をいきなり出版できるってのはウィリス、いやアメリカって凄いかも。

ちなみに表紙のイラストは「踊るニュウ・ヨーク」のアステアとエリノア・パウエル。
十年以上前、京都まで出掛けて私ゃ自主上映で見ましたゼ。へっへっへっ(^-^)v

ISBN:4150112754 文庫 コニー・ウィリス著 早川書房 1999/06 ¥693
やっぱりいしいひさいちはナニを書いても面白い。今回のは珍しいほど下ネタ全開だが(まあヒラリーの夫ビルがアレですから)、とにかく笑える。
ついでに私はエラリー・クイーンのファンだから、個々の四コマのタイトルがいちいち嬉しかったりするのであった。いしいひさいちはミステリをネタにする時も定評があるのだからして。
(しかし『シャムソーセージの謎』は酷いよな〜(笑))

ISBN:4334736718 文庫 光文社 2004/04/14 ¥500
大鬼神」読了。
うん、終盤はちゃんと活躍するけど美形陰陽師。
ほとばしる気合、逆立つ黒髪が白くなるほど(お約束)頑張ってくれるんだけれど、そして実際、あわや日本壊滅?ってな大パニックになっているのだけれども、どこかしら話がミョーで(いや「どこかしら」どころではないかも…)、脱力的な笑いがちょくちょく噴出するのは、やはり倉阪氏の持病というか持ち味というかなのだろうか。

首に○○○を装着して△△△を指揮する陰陽師。
「ローテク」と呼ばれながらも現代の陰陽師…。
あああ、誰かに「どう思う?」とか振りたいけれどネタバレはやはり駄目駄目…
それにいいのか?大鬼神を調伏するとはいえ、あのラスト。そこはかとなく無責任さがにじんでいるんですけど…
それに3DKって…くそーこれから私は不動産広告見るだけで笑ってしまうかも(汗)。
これも後遺症か。
だれか私と「大鬼神」を語りませんか(爆)

ゴーストハンターと「田舎の事件」をミックスして、パニックと美形で料理してみましたということかな〜?
倉阪ファンなら「これで普通だろう」と笑って許すヘンっぷりだけど、私の周囲に倉阪ファンいないんだよねぇ。
ついでに、このイラストが惜しいこともありますから、是非シリーズ化して欲しいし。
次はどんなヘンな国難が日本を襲うのか、考えるだけでゾクゾクするのでした(爆)

さてゲーム。「大航海時代4」マリア編をクリアしたので、懲りずにキョータロー編始めてしまった。あんなに文句言っていたのに,ほんと懲りないなあ…

平成陰陽師。

2004年6月23日 読書
大鬼神―平成陰陽師国防指令」を読み始める。
著者初の伝奇モノ。といっても、もともとホラー作家だから、奇怪な呪文、妖しい雰囲気はお手の物。
しかも今回の主役は、珍しく?美形の陰陽師(現代人)と友人のホラー作家(Vシネマの準主役はつとまる程度のルックス)。しかし、どこかしら抜けた感じでマターリと鍋を囲んでコレは何だろうアレはどうだろうと首をひねる場面が続発する…。
なんかこれって『ゴーストハンター』二人組(同著者の「赤い額縁」他多数出演中)の、ルックスを上げて年齢を下げただけか?小島文美のステキに美形な表紙絵が苦笑を誘う。
…まあ、まだ半分だから、後半がどうなるかは分からない。この著者はかなり変わったセンスの人だからなあ(笑)

ISBN:4396207778 新書 倉阪 鬼一郎 祥伝社 2004/05 ¥880
噂の芥川賞受賞作・綿矢 りさ著「蹴りたい背中」をやっと読む。いやすぐ読めたけど。
芥川賞というか、普通に青春小説じゃん…
さわやかor熱血の盛り上がり系青春小説じゃなくて、思春期のびみょーな心理系だけど。「群れに入れない、でも入る気になれない」主人公のちくっとした痛みはなんだか辛い(うまく書いてるのは確か)。
面白く一気に読めたけど、好きとかいうのとは違うかも。
基本的に私の読書は、お気楽に楽しみたいほうだからな。

ちなみに、田中啓文著「蹴りたい田中」という文庫本も、最近出ているようである。
中身は別に、まるきり「…背中」と無関係だが、赤いオビには「茶川賞受賞作」と書いてあった。
…一発芸なタイトルだな〜ついつい、笑っちゃったけど(^^;)

ISBN:4309015700 単行本 河出書房新社 2003/08/26
二巻目だ!高瀬彼方著。
カラミティナイト」は勿論大好きだが、こちらのシリーズもなかなか捨てがたい。
前回はうじうじオンリーだった香奈ちゃんの大活躍も嬉しいけど、状況はハードさを増す一方…。
ページ数はスニーカーだから控えめだけど、手に汗握る熱い濃ゆいサバイバルバトル、若い彼らの明日はどっちだ!(ギャグでなく言いたいですウン。マジで明日の見えない状況だもん)

それにしてもハルキ文庫ではもう出ないらしい「カラミティナイト」の続きを引き取ってくれるのは(くれよ!)どこだろうか…
電撃文庫あたりか?(←全くのあてずっぽ)
なにせ今日、X文庫で二冊でたきり止まっていた高瀬美恵の「東都幻沫録」の続きが電撃文庫から出て本屋に並んでいるのを見たからね。嬉しいな〜っ♪
カンケイないけどどっちも高瀬で、どっちも好きな作家さん☆

ISBN:4044293023 文庫 角川書店 2004/04/28 ¥680

我が道を行く。

2004年6月19日 読書
流血女神伝の続きが出た!「暗き神の鎖〈前編〉」。
いやーますますいわゆる少女小説ではないなあ(ホメ言葉)。
今回の新展開は特に非・少女小説的だった(笑)が、この波乱万丈怒涛のスケールは、ほんとにどこへ行くのか、わくわくドキドキが止まらない(笑)
カツモクして待つ中篇。

ISBN:4086004283 須賀 しのぶ 集英社 2004/06 ¥500
あまり外伝なかんじもしないのだが…「舞闘会の華麗なる終演」。
すでにしてデルフィニアが外伝なような、暁の天使たちがデルフィニアの外伝なような。
なんだかなあ、と思いつつ読み続けている茅田砂湖のこのシリーズだが、後半の「宇宙一不幸な男」のタイトルには苦笑。一応、ダンがそりゃもー空前絶後の激しさで不運&不幸なのはわかってるんだなぁ作者も。
だからといって救われもすまいが(笑)

ISBN:4125008426 中央公論新社 2004/03/25 ¥945

古きよき…

2004年6月15日 読書
エドモンド・ハミルトン著「フェッセンデンの宇宙」。
“奇想コレクション”のシリーズ中ではダントツ?で古めかしいものがあるのだが一番気に入ってしまった。宇宙探査への畏怖や憧れが鮮やかなのも時代を感じさせるが、かえって新鮮だったりして。
「翼を持つ男」のロマンティシズム(キビしめだが)も鮮烈、「夢見る者の世界」は、異世界との距離の取り方?で「スター・キング」を思い出してしまった。
ううむ、古きことは楽しきことでもあり…
しかし、収録作品、あとがきを見ると1920年代から60年代までかなり新旧の広がりを持つのだが、案外と、どれが特に古いのかはちょっと見分からない。まあ、私がSF考証の不備など気がつかない純・文系だからかもしれないが。不思議だ。

ISBN:4309621848 河出書房新社 2004/04/15 ¥1,995

家事本。

2004年6月10日 読書
この世の中、家事の本は山ほど出ているし、収納カンケイは特に大人気だ。
自分自身じゃ、そんなもの一生読まないと思っていたけど(片付けは致命的に苦手だけれどね)、この本はちょっと良かった。
いかにして、家族に協力させて、「可能な程度に(だってお仕事してるんだもん)」片付けを改善するか、というスタンスが良いなと思ったからだ。

ユーモアたっぷりな語り口、著者は外国人だけど日本人が四コママンガを添えたりして、笑わせられつつ納得のいく部分が多い。
まあそう簡単に我が家のゴミタメ状態が直ることはなかろうが、とりあえず著者オススメの、クリップ付マグネット買って見よっかな〜♪

デビー・ウィリアムズ著。

ISBN:477550343X オークラ出版 2004/04 ¥1,400
山崎 マキコ著「ためらいもイエス」。
男性とのお付き合い経験皆無なままに(当然バージン)28才になった、仕事人間なヒロイン・奈津美の恋愛音痴ぶりが可笑しい。
生まれて初めて、ちょっと「流れにまかせる」を試してみたら、なぜかあちこちからモテモテに、そしてこの胸苦しさはまさか初恋?

やはり、一度他人の「流れ」に添ってみないと体験できないことって世の中、いくらでもある。様々な「初めて」に舞い上がる奈津美はとても可愛い(これじゃモテてもしかたがないか)。だけど、どっからみてもやっぱり恋愛音痴だから、その不器用さにハラハラしたりせつなくなったり。
それにしても、ギンポ君のナイトっぷりは凄いよー。あとでちょっとしたオチはつくのだけど、こんなにも「支えて」くれる男性がいるって女の夢?
年下の女友達・青ちゃんだけでもすばらしい「守護神」で、マジうらやましいし。
いいなぁ、とか思いながら一気に読んじゃいました。

…なぜか田辺聖子の昔のOL恋愛小説を思い出した。「感傷旅行」とかあったよねえ。でも、大昔に二、三冊読んだだけだから、内容自体はほとんど忘れちゃってるんで、全然違っていたら恥ずかしいなあ(爆)
いや、単に、私がいまどきのOLが主人公な恋愛小説を読んでないだけか…?

ISBN:416322890X 文藝春秋 2004/04/21 ¥1,785
高森 直史著、「海軍料理おもしろ事典」をぱらぱらと読む。
もちろん日本海軍が基本だが、大航海時代にさかのぼり、海外もさらに陸軍も気軽に含めて糧食と兵站の歴史を語る本。
「語る」といっても、説明イラストを多用し、おしゃべり感覚だ。
戦国時代の携行食や、日本人と洋食との出会いの歴史など、まだ前半部分だけだがなかなか楽しく読める。

帆船時代の記述だけは、時々ツッコミを入れたくなるアヤしい部分があるけれど…(^^;)
桑原水菜著。
本編40巻目が「千億の夜をこえて」。いや、評判はなかなかよさげだったですけど、確かに綺麗に終わっていて良かった。
しかし長かったなあ。忘れてるとこは相当忘れてるしぃ(笑)
最初の頃を思うと、こんなふうに終わるとは予想もつかなかった…
でもまぁ邂逅篇もまた出るんだよねどうせ。ふふ。

それにしてもほんとに暑かったよ今日は。完全に夏だよ〜
少しだけ早めに起きて「長い船団」を更に30分ほど見て出勤。
わはは、昔のハリウッド史劇って実にてきとーだな(*^^*)←楽しんでいる。念のため。
ただし本来の伝統?の史劇のタイプをやや外れてる、コレは。
60年代から次第にすたれていくジャンルなのだ。

本のほうは、グレッグ・アイルズの新刊サイコ・サスペンス「戦慄の眠り」を読み始める。やっぱり読ませるねアイルズ。家族の歴史と愛憎の絆を、ほんのり神話的な雰囲気込めて書くのがうまいです。

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