炎の蜃気楼昭和編 散華行ブルース (コバルト文庫)
2018年5月2日 読書
桑原水菜著。とうとう昭和篇完結(というかぜんぶ完結)。
あの「美奈子さん事件」のすべてを見ても、結局実は直江>美奈子さんだったのか?
そして「器」としての優秀さからすると、換生のほうだけに限ると直江グッジョブだったのか?(笑)
こじれまくった景虎を読み切ると、最初の巻のサワヤカさ(まさかBLの極北へ行くとは思ってなかったよ)がウソのようだが、ちょっとくらい再確認したくなってくる。
なにしろずいぶん昔に読んだきりだからなあ…
なつかしいというかなんというか…
https://amzn.to/2rpL2YK
あの「美奈子さん事件」のすべてを見ても、結局実は直江>美奈子さんだったのか?
そして「器」としての優秀さからすると、換生のほうだけに限ると直江グッジョブだったのか?(笑)
こじれまくった景虎を読み切ると、最初の巻のサワヤカさ(まさかBLの極北へ行くとは思ってなかったよ)がウソのようだが、ちょっとくらい再確認したくなってくる。
なにしろずいぶん昔に読んだきりだからなあ…
なつかしいというかなんというか…
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小川彌生著。バロック。全六巻。
きみはペットやフィギュア漫画のひと、ファンタジー?まで書いていたんだなあ…
幼児の頃は神童と思われていたこともあったのに、いまやごく普通いやヘタレ気味な高校生・アツシ君の周囲に突如、異世界から美男神美女神?があらわれて世界の危機だなんだと振り回す・・・・
異世界側の人数がみょーに少なく思えるのはご愛敬だが、アクションのあいまにはさまるギャグが結構効いててだんだん楽しくなってきた。ラブコメ色も強し。女の子たちがみんな可愛いしいい味だしてる~終盤はラブ面でもホロリとできる。アツシ君はダメダメ君だけど優しいのは昔から変わらない(らしい)。
男性陣では、ヘンな顔のぬいぐるみに憑依させられてる側近ピラネージ卿さんがお気に入り。素顔は渋くて誠実で紳士な大男(でもちょっとトーヘンボク。笑えて二度おいしい)なんだけど~
https://amzn.to/2HB8XKK
きみはペットやフィギュア漫画のひと、ファンタジー?まで書いていたんだなあ…
幼児の頃は神童と思われていたこともあったのに、いまやごく普通いやヘタレ気味な高校生・アツシ君の周囲に突如、異世界から美男神美女神?があらわれて世界の危機だなんだと振り回す・・・・
異世界側の人数がみょーに少なく思えるのはご愛敬だが、アクションのあいまにはさまるギャグが結構効いててだんだん楽しくなってきた。ラブコメ色も強し。女の子たちがみんな可愛いしいい味だしてる~終盤はラブ面でもホロリとできる。アツシ君はダメダメ君だけど優しいのは昔から変わらない(らしい)。
男性陣では、ヘンな顔のぬいぐるみに憑依させられてる側近ピラネージ卿さんがお気に入り。素顔は渋くて誠実で紳士な大男(でもちょっとトーヘンボク。笑えて二度おいしい)なんだけど~
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死がふたりを分かつまで
2018年4月24日 読書 コメント (2)
たかしげ宙著、DOUBLE-S作画。
全26巻読み続け中・・・・
盲目の!剣士を中心としたストイックなバトル漫画(ただしチームプレイや最先端技術の導入あり)に、予知能力を持つために悪の組織に追われるいたいけな少女をからめるストーリー。
最初の何巻かの絵のかたさ、味わいの薄さをのりこえると、絵はぐんぐんうまくなるし、登場人物らの過去が少しずつかたられるとまあこれならついていけるなあと思えてくる。
出し惜しみせず、もっと過去とかどんどん語ってくれ!
ローティーンのヒロインのけなげさと、(剣バカでけっこうダメな)ヒーローへの想いはイイ感じだから・・・・
まあ、みんなそうなんだけどね、連載が打ち切られずに続く漫画は・・・・
スラダンのような神漫画でも前半と終盤でだいぶ絵が違う。
やっぱ商品画像出ないと(自力でなんとかしろとなると)なかなか日記書く気になれない・・・・
https://amzn.to/2JwAP3j
全26巻読み続け中・・・・
盲目の!剣士を中心としたストイックなバトル漫画(ただしチームプレイや最先端技術の導入あり)に、予知能力を持つために悪の組織に追われるいたいけな少女をからめるストーリー。
最初の何巻かの絵のかたさ、味わいの薄さをのりこえると、絵はぐんぐんうまくなるし、登場人物らの過去が少しずつかたられるとまあこれならついていけるなあと思えてくる。
出し惜しみせず、もっと過去とかどんどん語ってくれ!
ローティーンのヒロインのけなげさと、(剣バカでけっこうダメな)ヒーローへの想いはイイ感じだから・・・・
まあ、みんなそうなんだけどね、連載が打ち切られずに続く漫画は・・・・
スラダンのような神漫画でも前半と終盤でだいぶ絵が違う。
やっぱ商品画像出ないと(自力でなんとかしろとなると)なかなか日記書く気になれない・・・・
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本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません
2018年4月8日 読書香月美夜著。なろう系(転生話)で人気の高いシリーズ、まあタイトル通りに主人公が本好きで、中世風の転生先世界を身近に本のある世界にしちゃおうと頑張る話なんで、ここ何日か続けて数冊読んでます。
結構面白い。本好きすぎるヒロインのわりに手づくりスキルが高いのが、ちょっとだけ違和感あるけどそれでないと紙から作ってとかできないし、しゃーないですね(笑)
何冊かいくと中世なだけでなく魔法のある世界だとわかる。
結構面白い。本好きすぎるヒロインのわりに手づくりスキルが高いのが、ちょっとだけ違和感あるけどそれでないと紙から作ってとかできないし、しゃーないですね(笑)
何冊かいくと中世なだけでなく魔法のある世界だとわかる。
なんかまた最近diarynoteの商品画像リンクがうまくうごかないよ~
忙しい中、読んだ本の事書こうと思っても萎えるよ~(泣)
ちなみに今日読んだのは木下昌輝著「天下一の軽口男」。
上方落語の祖といれる米沢彦八を描く時代小説。
話のマクラに笑話集の古典「醒酔笑」の著者安楽庵策伝とその弟子志望の少年が出てきて、実はソレは主人公じゃなかったりするんだけど、あとからほほーという再登場を果たしたりして、空想世界のスケールを広げるのに役立ってたりする。
割と新しい時代小説作家さんだが「宇喜多の捨て嫁」にも感じた独特のリリシズムが『お笑い芸人』の物語にもときだまふわっとにじみ出てきて、ここちよく読める。なかなかよろし。
少し前に澤田瞳子の「若冲」を読んで、どちらも実在の人物(しかも一般的な職業ではなく芸術、芸能に身を投じる)を主人公にして、それほど情報がない所をかなり空想で織り上げた物語という店で共通するところはあるのだけど、なんか木下さんのほうが好みだなあ。「若冲」も「天下一…」もどちらも一気読みしたけど。
「若冲」で惜しかったのは、語り手として出てきた若冲の異母妹の存在感が途中で立ち消えたこと。若冲目線と外から目線と両方欲しかったということなんだろうけど…
忙しい中、読んだ本の事書こうと思っても萎えるよ~(泣)
ちなみに今日読んだのは木下昌輝著「天下一の軽口男」。
上方落語の祖といれる米沢彦八を描く時代小説。
話のマクラに笑話集の古典「醒酔笑」の著者安楽庵策伝とその弟子志望の少年が出てきて、実はソレは主人公じゃなかったりするんだけど、あとからほほーという再登場を果たしたりして、空想世界のスケールを広げるのに役立ってたりする。
割と新しい時代小説作家さんだが「宇喜多の捨て嫁」にも感じた独特のリリシズムが『お笑い芸人』の物語にもときだまふわっとにじみ出てきて、ここちよく読める。なかなかよろし。
少し前に澤田瞳子の「若冲」を読んで、どちらも実在の人物(しかも一般的な職業ではなく芸術、芸能に身を投じる)を主人公にして、それほど情報がない所をかなり空想で織り上げた物語という店で共通するところはあるのだけど、なんか木下さんのほうが好みだなあ。「若冲」も「天下一…」もどちらも一気読みしたけど。
「若冲」で惜しかったのは、語り手として出てきた若冲の異母妹の存在感が途中で立ち消えたこと。若冲目線と外から目線と両方欲しかったということなんだろうけど…
王城夕紀著。
将棋に似た盤上遊戯「天盆」、その国一番になれば国を動かすこともできる…
貧乏大家族の次男と末っ子がこのゲームに挑むファンタジー。
十三人兄弟が全部拾い子なのはすごい。文章も雰囲気あるけど、あのラストはあれでよかったのかどうか…
将棋に似た盤上遊戯「天盆」、その国一番になれば国を動かすこともできる…
貧乏大家族の次男と末っ子がこのゲームに挑むファンタジー。
十三人兄弟が全部拾い子なのはすごい。文章も雰囲気あるけど、あのラストはあれでよかったのかどうか…
香月美夜 著。
「なろう」系の作品の中でも評価は高い模様。最初のほうはウェブで読んだ。
超本好き女学生さんが中世風異世界の庶民のご家庭に転生したら、超レアアイテムすぎて身近にほとんど本なんかなかった設定。
コツコツと「自分が本の読める世界」を作ろうとトライを重ねるところは面白く読める。先々どうなるのかちょっとあやしい噂もあるけど(苦笑)
「なろう」系の作品の中でも評価は高い模様。最初のほうはウェブで読んだ。
超本好き女学生さんが中世風異世界の庶民のご家庭に転生したら、超レアアイテムすぎて身近にほとんど本なんかなかった設定。
コツコツと「自分が本の読める世界」を作ろうとトライを重ねるところは面白く読める。先々どうなるのかちょっとあやしい噂もあるけど(苦笑)
カブキブ! (4) (角川文庫)
2018年3月10日 読書
榎田ユウリ著。
ここ数日で4巻目まで一気にどんどん読んでた。薄いからね…
歌舞伎を部活にしたい高校生・クロのイケイケ大活躍(ただし本人は大根、演出が得意分野)・・・・が、四巻目にして新入生の仕切りというハードル(笑)に出会う。
まあ、ここまで凄いメンバー集まりすぎてたからね。いいのでは。
個人的には文楽にはまっていて歌舞伎には興味がわかないのだが、楽しさがぐいぐい伝わってくるのでマル。
ここ数日で4巻目まで一気にどんどん読んでた。薄いからね…
歌舞伎を部活にしたい高校生・クロのイケイケ大活躍(ただし本人は大根、演出が得意分野)・・・・が、四巻目にして新入生の仕切りというハードル(笑)に出会う。
まあ、ここまで凄いメンバー集まりすぎてたからね。いいのでは。
個人的には文楽にはまっていて歌舞伎には興味がわかないのだが、楽しさがぐいぐい伝わってくるのでマル。
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII (電撃文庫)
2018年2月28日 読書
宇野朴人著。
いやーようやくタイトルのアルデラミンに、物語の世界観そのものに食い込んできました。
多少「それってあり?」な調子の良さはあるけど。
色々つっこみようはあるようだけど、私はイクタが「映像を見る」ということに当たり前のようにのぞんでいたのがちょっと・・・・かな。
カトヴァーナ帝国やキオカはもちろん、科学者アナライ・カーンだってまだ映画やテレビは作ってなかったと思うぞ。
とはいえSFファンタジーは風呂敷が大きいほど良いです。
いきなり現代とつながったあたり、「失われし者タリオン」を思い出しました。
あれもヒロイックファンタジーと見せて(何と三重苦の天才剣士が主人公)、いきなり現代との接点がどかーんと・・・・
宮本昌孝も、今ではすっかり時代小説作家ですけど(遠い目)
いやーようやくタイトルのアルデラミンに、物語の世界観そのものに食い込んできました。
多少「それってあり?」な調子の良さはあるけど。
色々つっこみようはあるようだけど、私はイクタが「映像を見る」ということに当たり前のようにのぞんでいたのがちょっと・・・・かな。
カトヴァーナ帝国やキオカはもちろん、科学者アナライ・カーンだってまだ映画やテレビは作ってなかったと思うぞ。
とはいえSFファンタジーは風呂敷が大きいほど良いです。
いきなり現代とつながったあたり、「失われし者タリオン」を思い出しました。
あれもヒロイックファンタジーと見せて(何と三重苦の天才剣士が主人公)、いきなり現代との接点がどかーんと・・・・
宮本昌孝も、今ではすっかり時代小説作家ですけど(遠い目)
ヴィンランド・サガ(20) (アフタヌーンKC)
2018年2月15日 読書
幸村誠著。
うわー、シグやんとついに…
いや、ほんとに重大なのはそこのとこではないんですけど。
何度も読み返してしまいました。
さすがにトルケルはガルムとガチ。強いね。まあ、トルフィンはいったん現役引いてますからね…
昔の遺産で戦ってますからね…
大会戦のなか、トルフィンはどう動くのか、逃げ遅れた仲間をどう助け出すのか…
次が待ちきれない…
うわー、シグやんとついに…
いや、ほんとに重大なのはそこのとこではないんですけど。
何度も読み返してしまいました。
さすがにトルケルはガルムとガチ。強いね。まあ、トルフィンはいったん現役引いてますからね…
昔の遺産で戦ってますからね…
大会戦のなか、トルフィンはどう動くのか、逃げ遅れた仲間をどう助け出すのか…
次が待ちきれない…
烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫)
2018年2月13日 読書
阿部智里著。
烏に姿を変えることができる人々?の、ちょっと平安朝な感じのファンタジー世界。
若宮(皇太子)の后選びのために集められた東西南北四家の姫たち。ライバルである彼女らは互いにやきもきしながら若宮の訪れを待つが、やがて事件が…
前半のみやびっぽいファンタジーから一転して、なんだか感じのワルイ事件と謎解きになだれこむ後半。
どんでん返しのための強引な展開…な感じもあって(初登場時のイメージから、キャラクターたちの印象が二転三転していくのが必ずしも楽しくない)、少し微妙な読後感。若い著者が「これでどうだっ!」と力んでる感じで…
何冊もシリーズ出てるから、だんだん良くなっていくのかな?
烏に姿を変えることができる人々?の、ちょっと平安朝な感じのファンタジー世界。
若宮(皇太子)の后選びのために集められた東西南北四家の姫たち。ライバルである彼女らは互いにやきもきしながら若宮の訪れを待つが、やがて事件が…
前半のみやびっぽいファンタジーから一転して、なんだか感じのワルイ事件と謎解きになだれこむ後半。
どんでん返しのための強引な展開…な感じもあって(初登場時のイメージから、キャラクターたちの印象が二転三転していくのが必ずしも楽しくない)、少し微妙な読後感。若い著者が「これでどうだっ!」と力んでる感じで…
何冊もシリーズ出てるから、だんだん良くなっていくのかな?
プリーズ、ジーヴス 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
2018年1月31日 読書
勝田文著。
P.G.ウッドハウスのジーヴスものを、かなり忠実にマンガ化したもの。うわさにはきいていたけど、中古ワゴンにキレイなのが一・二巻揃ってたので買ってきた。
いやー確かにこれはかなりそのまんま感があって嬉しいですね。
国書刊行会版の訳者さんとタッグも組んでるらしいから忠実なわけだな。
とりあえず満足。
P.G.ウッドハウスのジーヴスものを、かなり忠実にマンガ化したもの。うわさにはきいていたけど、中古ワゴンにキレイなのが一・二巻揃ってたので買ってきた。
いやー確かにこれはかなりそのまんま感があって嬉しいですね。
国書刊行会版の訳者さんとタッグも組んでるらしいから忠実なわけだな。
とりあえず満足。
舟を編む (光文社文庫)
2018年1月29日 読書
三浦しをん著。
ごぞんじ辞書作りの人々を描くコメディ。
いや、読んで見るまでここまでコメディ調とは思ってなかった。
コトバに思い入れやこだわりがあるのってそんなにも変人扱いなんだろうか。
ちょっとあのラブレターはやりすぎちゃいまっか、と思ってしまう。
ちゃらくて辞書に全然向いてないと思われている西岡が、そのぶんやけにおいしい位置にいる。どんだけ貢献しているんだ西岡!すごいぞ!
まあ、何かを皆でつくりあげてゆく充実した仕事の結実のすばらしさは気持ちよく伝わってくる。しをんさんだから読みやすくいっぱい笑えるが、期待が大きすぎて少し軽いかなと思った。
面白いんだけどね。
ごぞんじ辞書作りの人々を描くコメディ。
いや、読んで見るまでここまでコメディ調とは思ってなかった。
コトバに思い入れやこだわりがあるのってそんなにも変人扱いなんだろうか。
ちょっとあのラブレターはやりすぎちゃいまっか、と思ってしまう。
ちゃらくて辞書に全然向いてないと思われている西岡が、そのぶんやけにおいしい位置にいる。どんだけ貢献しているんだ西岡!すごいぞ!
まあ、何かを皆でつくりあげてゆく充実した仕事の結実のすばらしさは気持ちよく伝わってくる。しをんさんだから読みやすくいっぱい笑えるが、期待が大きすぎて少し軽いかなと思った。
面白いんだけどね。
デート・ア・ライブ16 狂三リフレイン (ファンタジア文庫)
2018年1月28日 読書俺、ツインテールになります。 13 (ガガガ文庫)
2018年1月24日 読書あん (ポプラ文庫)
2017年12月3日 読書
ドリアン助川著。
どら焼き屋さんのおはなし。やる気のないどら焼き屋青年は、思い切り安くていいから、とバイトの貼り紙を見てやってきた老女に、おいしいあんの作り方を習い、店は突然繁盛し始める。しかし彼女は…
さらっと、でも重いテーマもはいってる。なんでもうまくいくような話ではない。どら焼きがおいしそうなのは良い。
でも感動作とかってあっさり言っちゃうのもやだな。
どら焼き屋さんのおはなし。やる気のないどら焼き屋青年は、思い切り安くていいから、とバイトの貼り紙を見てやってきた老女に、おいしいあんの作り方を習い、店は突然繁盛し始める。しかし彼女は…
さらっと、でも重いテーマもはいってる。なんでもうまくいくような話ではない。どら焼きがおいしそうなのは良い。
でも感動作とかってあっさり言っちゃうのもやだな。
木下昌輝著。
宇喜多直家というと、戦国武将の中でも毒殺とか権謀術数とかで梟雄のイメージが強いようだ。知り合いの「信長の野望」系ゲーマーたちが毒おじさん、とか呼んでたりする。
私自身もあまりちゃんと知ってたわけではなく、ちょっと歴史小説で新しい人開拓しようかな~と読んで見ました。
おお、なかなか良いではないか。
嫁ぎ先で「捨て嫁」とそしられた直家の娘視点を皮切りに、さまざまな視点から直家の人生が語られる。幼少期、青年期の直家視点もある。またこの若い頃の直家が、可愛い好青年なんだな~(泣)。
そして、修羅の戦国時代を生き抜きつつも、グロめの持病もあり、実に厳しい晩年を迎える直家、そして、伏線が最後にキレイにはまってどーんと胸に落ちるラストの昏~い感慨。
おすすめです。他の作品もこんど読んで見ようかな。
宇喜多直家というと、戦国武将の中でも毒殺とか権謀術数とかで梟雄のイメージが強いようだ。知り合いの「信長の野望」系ゲーマーたちが毒おじさん、とか呼んでたりする。
私自身もあまりちゃんと知ってたわけではなく、ちょっと歴史小説で新しい人開拓しようかな~と読んで見ました。
おお、なかなか良いではないか。
嫁ぎ先で「捨て嫁」とそしられた直家の娘視点を皮切りに、さまざまな視点から直家の人生が語られる。幼少期、青年期の直家視点もある。またこの若い頃の直家が、可愛い好青年なんだな~(泣)。
そして、修羅の戦国時代を生き抜きつつも、グロめの持病もあり、実に厳しい晩年を迎える直家、そして、伏線が最後にキレイにはまってどーんと胸に落ちるラストの昏~い感慨。
おすすめです。他の作品もこんど読んで見ようかな。
高殿円著。
ラノベのあとは「トッカン!」のお仕事小説で『当てた』著者、これも高学歴ワーキングプア非常勤大学講師の主人公の悪戦苦闘を描くお仕事小説。もともと非常勤の低収入なのに、ネグレクトで母に置いていかれた小5の甥ッ子も養育してるので生活水準は最低限。授業を何コマ確保するかに明日の生活がかかっている…そのためには「マル合」と称される高ランクの有力な教授にコバンザメのようにくっつくしかないっ!
毒を吐き権謀術数を試みるも根っこが甘い(根はお人好し)主人公と、出来杉小学生との共同生活、テンポのいい会話がなんとも素敵で、心にしみる。
主人公が天敵視する同僚、ボンボンの薬膳センセイも実はずいぶん彼を助けてくれるんだけど、まあでも気を抜いたらヤバいかな。スキを見てお姫様だっこしたりしてるくらいだからな。
面白くて一気読みして次の日もまた読んでいた・・・・
そしてまたまた、いきなりの西宮市ワードに胸をズキュンとやられた。
(主人公の勤め先が“香櫨園女子大”、香櫨園はもちろん西宮なのだが自分の育ったあたりからは少し遠いので最初は油断していた…)
「トッカン」の“満池谷”にも呆然となったが、体調を崩した主人公が退院する“県立西宮病院”と阪神西宮駅。うーん、あのへんはね、こどものころそれなりにうろうろしてたのね。西宮市立図書館もたしか昔はあの近くにあったしね。小学生のころは、二日に一度は図書館に行ってました。
今では市立図書館、香櫨園のほうに引っ越してるらしいけど。
ラノベのあとは「トッカン!」のお仕事小説で『当てた』著者、これも高学歴ワーキングプア非常勤大学講師の主人公の悪戦苦闘を描くお仕事小説。もともと非常勤の低収入なのに、ネグレクトで母に置いていかれた小5の甥ッ子も養育してるので生活水準は最低限。授業を何コマ確保するかに明日の生活がかかっている…そのためには「マル合」と称される高ランクの有力な教授にコバンザメのようにくっつくしかないっ!
毒を吐き権謀術数を試みるも根っこが甘い(根はお人好し)主人公と、出来杉小学生との共同生活、テンポのいい会話がなんとも素敵で、心にしみる。
主人公が天敵視する同僚、ボンボンの薬膳センセイも実はずいぶん彼を助けてくれるんだけど、まあでも気を抜いたらヤバいかな。スキを見てお姫様だっこしたりしてるくらいだからな。
面白くて一気読みして次の日もまた読んでいた・・・・
そしてまたまた、いきなりの西宮市ワードに胸をズキュンとやられた。
(主人公の勤め先が“香櫨園女子大”、香櫨園はもちろん西宮なのだが自分の育ったあたりからは少し遠いので最初は油断していた…)
「トッカン」の“満池谷”にも呆然となったが、体調を崩した主人公が退院する“県立西宮病院”と阪神西宮駅。うーん、あのへんはね、こどものころそれなりにうろうろしてたのね。西宮市立図書館もたしか昔はあの近くにあったしね。小学生のころは、二日に一度は図書館に行ってました。
今では市立図書館、香櫨園のほうに引っ越してるらしいけど。
剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)
2017年11月18日 読書
高殿円著。
直虎はちょっとばかり「人に見えないもの」が見えるんだけど、弱小井伊家を守ってと思ってもこれがなかなか・・・・
見えるから、というより生来の冷静さと怜悧さで女ながらに家を支える彼女。
女なればこそのネットワークを有効利用していくところとか、かなり渋め堅めに歴史小説として仕上がってる。
マグダミリアとか遠征王とか仮面夫婦読んできて、普通のラノベ作家とちょっと違うなーと思っていたので、そんなに不思議ではありませんが…
(昔の作品、ラノベ的な軽さや甘さをちりばめていても、みょーに政争部分に力入ってたから…)
許婚直親(アノ井伊直政の父)よりむしろ、井伊家獅子身中の虫ともいえる家老政次(これも政治的には婿候補)と直虎との関係の方が微妙で味のある描かれ方になっていて不思議だった。
直虎はちょっとばかり「人に見えないもの」が見えるんだけど、弱小井伊家を守ってと思ってもこれがなかなか・・・・
見えるから、というより生来の冷静さと怜悧さで女ながらに家を支える彼女。
女なればこそのネットワークを有効利用していくところとか、かなり渋め堅めに歴史小説として仕上がってる。
マグダミリアとか遠征王とか仮面夫婦読んできて、普通のラノベ作家とちょっと違うなーと思っていたので、そんなに不思議ではありませんが…
(昔の作品、ラノベ的な軽さや甘さをちりばめていても、みょーに政争部分に力入ってたから…)
許婚直親(アノ井伊直政の父)よりむしろ、井伊家獅子身中の虫ともいえる家老政次(これも政治的には婿候補)と直虎との関係の方が微妙で味のある描かれ方になっていて不思議だった。