逢魔が山 (光文社時代小説文庫)
2017年9月14日 読書
犬飼六岐著。
戦国時代の四国の山村。
荒くれの雑兵たちに突然拉致された村の子どもたち。
「逢魔が山」と呼ばれる不気味な山に踏み込むことになるが…
少年小説的なかんじ。逃げ出したものの、帰り道もよくわからない逢魔が山の中、5人の子どもたちが怖さをこらえ、助け合いながら、夜の山や洞窟をさまよう。
軽いが読後感はさっぱりしている。主人公の弟鶴吉が可愛いです。
戦国時代の四国の山村。
荒くれの雑兵たちに突然拉致された村の子どもたち。
「逢魔が山」と呼ばれる不気味な山に踏み込むことになるが…
少年小説的なかんじ。逃げ出したものの、帰り道もよくわからない逢魔が山の中、5人の子どもたちが怖さをこらえ、助け合いながら、夜の山や洞窟をさまよう。
軽いが読後感はさっぱりしている。主人公の弟鶴吉が可愛いです。
雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
2017年9月13日 読書
須賀しのぶ著。
「エースナンバー」より前に出た分。
眼鏡エース月谷、女性記者、名前だけ出てきてた代打益岡なんかの話が読めてどれも面白い。特に月谷のこじらせっぷりが面白い。青春だなあ。
表題作は、戦時中のほろにがい高校野球…
シリーズはまだ出てるみたい。うれしい。
「エースナンバー」より前に出た分。
眼鏡エース月谷、女性記者、名前だけ出てきてた代打益岡なんかの話が読めてどれも面白い。特に月谷のこじらせっぷりが面白い。青春だなあ。
表題作は、戦時中のほろにがい高校野球…
シリーズはまだ出てるみたい。うれしい。
高嶋哲夫著。
7冠最強棋士vs.世界的AI研究者。
生身の人間と将棋ソフトの対決はいろいろ報道されてきたけど、この小説は、幼馴染でかつて将棋で切磋琢磨してきたふたりの対決(へといたる道)を描く小説。
研究者は奨励会での対戦で幼馴染にやぶれたのを機に、将棋を離れて数学とコンピュータの道へと進む。過去と現在のフラッシュバックで二人の来し方を小出しにするのにひっぱられて結構一気に読んだんだけど。惜しい。
小学校時代からの友情ある因縁(豊かな育ちの社長令息と将棋で食っていけるようにするしかない厳しい家庭の子という対比あり)と、現在の企業バトルと、ソフト開発と、こんなに盛りだくさんなのに、ページ数も十分なのに、骨格だけで肉付けが少ない感じ・・・・
もったいないなあ。最後も感動があるんだかないんだか、主人公の将棋を辞めた時の心境がけっきょくぼやけてしまってるし…
残念な一作でした。いいネタなのにね。
7冠最強棋士vs.世界的AI研究者。
生身の人間と将棋ソフトの対決はいろいろ報道されてきたけど、この小説は、幼馴染でかつて将棋で切磋琢磨してきたふたりの対決(へといたる道)を描く小説。
研究者は奨励会での対戦で幼馴染にやぶれたのを機に、将棋を離れて数学とコンピュータの道へと進む。過去と現在のフラッシュバックで二人の来し方を小出しにするのにひっぱられて結構一気に読んだんだけど。惜しい。
小学校時代からの友情ある因縁(豊かな育ちの社長令息と将棋で食っていけるようにするしかない厳しい家庭の子という対比あり)と、現在の企業バトルと、ソフト開発と、こんなに盛りだくさんなのに、ページ数も十分なのに、骨格だけで肉付けが少ない感じ・・・・
もったいないなあ。最後も感動があるんだかないんだか、主人公の将棋を辞めた時の心境がけっきょくぼやけてしまってるし…
残念な一作でした。いいネタなのにね。
いくら有名駅弁だからって、「峠の釜めし」を、「おみやげに」って23時すぎ帰宅の人が買ってくるのは、そりゃ喜ばれなくても仕方がないだろうって!
しかも日持ちしないよ~
「おやつに食べればと思った」スイーツとかなら軽いし別腹だが…23時すぎだよ!
夕飯時に間に合うように買ってきてもらえるんなら、とても喜ぶけどさ。
本来私炊き込み系大好きだし。
ナニ考えてるんだウチの家族。
ちっ。(他におみやげはないらしい)
しかも日持ちしないよ~
「おやつに食べればと思った」スイーツとかなら軽いし別腹だが…23時すぎだよ!
夕飯時に間に合うように買ってきてもらえるんなら、とても喜ぶけどさ。
本来私炊き込み系大好きだし。
ナニ考えてるんだウチの家族。
ちっ。(他におみやげはないらしい)
ふつうに職場復帰。
ブックスタートで赤ちゃんたちに絵本も読めたぞ。
包帯目立つのは恥ずかしいし包帯汚すのもいやなので、よくある指のない日焼け止め手袋(の安いの)を買って、適宜装着してます。
調子に乗って使いまくってるとじわっと表面的な傷みが戻ってきかけたりしなくもないけど、包帯濡らさないようにするのだけが面倒。
ブックスタートで赤ちゃんたちに絵本も読めたぞ。
包帯目立つのは恥ずかしいし包帯汚すのもいやなので、よくある指のない日焼け止め手袋(の安いの)を買って、適宜装着してます。
調子に乗って使いまくってるとじわっと表面的な傷みが戻ってきかけたりしなくもないけど、包帯濡らさないようにするのだけが面倒。
悟浄出立 (新潮文庫 ま 48-1)
2017年9月7日 読書
万城目 学 著。
へーっ、著者、中島敦が好きだったんだ。
文庫版は著者による思い入れ語りと解題がついてるからいいな。
中国古典をもとにした、脇役語りの薄い短編集。
たまにちょっと熱いところもあるが読みやすく楽しかった。
診察のあいまにこれ読んで、ささっと退院してきました。
手首は包帯でぐるぐる巻きだけど、指先は割と普通に使えます。
へーっ、著者、中島敦が好きだったんだ。
文庫版は著者による思い入れ語りと解題がついてるからいいな。
中国古典をもとにした、脇役語りの薄い短編集。
たまにちょっと熱いところもあるが読みやすく楽しかった。
診察のあいまにこれ読んで、ささっと退院してきました。
手首は包帯でぐるぐる巻きだけど、指先は割と普通に使えます。
六花の勇者 archive1 (ダッシュエックス文庫)
2017年9月5日 読書
山形石雄著。病院で読んでた。
本編(6巻)が、痛い、痛いよ~ってとこで終わってるのだが、その続きをほうったまま出たのはこの短編集。笑いやほのぼのが詰まってほっとさせられる。モーラさんの素顔には驚かされた(笑)
7巻はいつ出るんだ~
そして不幸のズンドコにいる勇者たちに救いはあるのか?(短編集読むとあると期待したくなります)
本編(6巻)が、痛い、痛いよ~ってとこで終わってるのだが、その続きをほうったまま出たのはこの短編集。笑いやほのぼのが詰まってほっとさせられる。モーラさんの素顔には驚かされた(笑)
7巻はいつ出るんだ~
そして不幸のズンドコにいる勇者たちに救いはあるのか?(短編集読むとあると期待したくなります)
昨日から入院して、昨日はまじめに持ち込んだノーパソで仕事(遅れてたぶん)もして、今日は夕方まで点滴とかしながら待ってて(だいたいベッドの上だったので仕事はせず読書にスマホゲーにと遊びほうけ)、異物除去手術は寝てる間にさくっと終了。
目が覚めたらさすがに切った手痛かったので鎮痛剤足してもらった(^^;)
こっそり手を伸ばしてスマホも見てた・・・・
目が覚めたらさすがに切った手痛かったので鎮痛剤足してもらった(^^;)
こっそり手を伸ばしてスマホも見てた・・・・
エースナンバー 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
2017年9月1日 読書
須賀しのぶ著。
高校球児や若い半ばシロウトな監督やスポーツ記者や・・・・の短編集。
それぞれに思いもあり葛藤もあり、わかることもわからないこともあり、それでも白球をめぐって人間関係がからみあい美しい模様を作っていく。
なんて書くと大げさ。自然でユーモラスな、身近な語り口でするするっと読まされる。
さっぱりと気持ちのいい読後感。やっぱ須賀しのぶはうまいな。
高校球児や若い半ばシロウトな監督やスポーツ記者や・・・・の短編集。
それぞれに思いもあり葛藤もあり、わかることもわからないこともあり、それでも白球をめぐって人間関係がからみあい美しい模様を作っていく。
なんて書くと大げさ。自然でユーモラスな、身近な語り口でするするっと読まされる。
さっぱりと気持ちのいい読後感。やっぱ須賀しのぶはうまいな。
去年の8月28日日曜日だったはず・・・・
こけて手首折ったの・・・・
はぁ。入院うざいよ(入れた金属を出すためにまた来週入院してきます)。
こけて手首折ったの・・・・
はぁ。入院うざいよ(入れた金属を出すためにまた来週入院してきます)。
ディリュージョン社の提供でお送りします (講談社タイガ)
2017年8月25日 読書
はやみねかおる著。
本の主人公になった気分を現実に味合わせてくれるディリュージョン社。顧客の好みの「主人公」設定を打合せし、役者やシナリオを用意して、契約期間中の日常を物語にしてくれる。スタッフはそれを「リーディング」と呼ぶ。
そんな会社に、間違って「本なんか読まない」ヒロインが入ってしまった・・・・
そして、ミステリー風味のリーディング中に(探偵役がお客さん)、次々と危険な事故が。
これはモノホンの事件かっ?
ヒロイン、本当にとことん本なんか読みたくないので、物語に夢を抱く周囲に無意識の点でもない暴言吐きまくったりするんで苦笑い。
でも結構なるほど・・・・と、まとまっていたなあ。軽いけど、さすが。
またなんか読んでみよう。この人のは児童向けのしかまだ読んだことなかったので(怪盗クインーとか)。
本の主人公になった気分を現実に味合わせてくれるディリュージョン社。顧客の好みの「主人公」設定を打合せし、役者やシナリオを用意して、契約期間中の日常を物語にしてくれる。スタッフはそれを「リーディング」と呼ぶ。
そんな会社に、間違って「本なんか読まない」ヒロインが入ってしまった・・・・
そして、ミステリー風味のリーディング中に(探偵役がお客さん)、次々と危険な事故が。
これはモノホンの事件かっ?
ヒロイン、本当にとことん本なんか読みたくないので、物語に夢を抱く周囲に無意識の点でもない暴言吐きまくったりするんで苦笑い。
でも結構なるほど・・・・と、まとまっていたなあ。軽いけど、さすが。
またなんか読んでみよう。この人のは児童向けのしかまだ読んだことなかったので(怪盗クインーとか)。
須賀しのぶ著。
重いけど、旅行前に最初の方をぱらばら見たら面白かったのでつい東北までもっていって飛行機の中でガッツリ読んでた(^^;)
東西冷戦のおわりごろ。
自分の「音」に迷いがあり、音楽留学したピアノ科学生のシュウ。本場のバッハにひたりたくて東ドイツへやってきたが、才能と個性にあふれすぎる留学生仲間や、きなくさい政治状況や、にもまれて、うちのめされつつも少しずつ成長してゆく。
様々なタイプの演者が奏でる音楽の描写もなかなかいい。
政治状況というスパイスも加え、直木賞の「蜜蜂と遠雷」よりいいんじゃないかとさえ思いましたよ。
主人公、ドレスデンで学び、知人がライプチヒにいて数回でかけるというのがちょっとツボでした。
数年前行ってきたところだもーん!
あの素晴らしく再建されたドレスデンの聖母教会や王宮、ライプチヒの明るい表通りとトーマス教会など、思い出しながら読みました(小説の中ではまだ教会は廃墟でしかないんだけど)
重いけど、旅行前に最初の方をぱらばら見たら面白かったのでつい東北までもっていって飛行機の中でガッツリ読んでた(^^;)
東西冷戦のおわりごろ。
自分の「音」に迷いがあり、音楽留学したピアノ科学生のシュウ。本場のバッハにひたりたくて東ドイツへやってきたが、才能と個性にあふれすぎる留学生仲間や、きなくさい政治状況や、にもまれて、うちのめされつつも少しずつ成長してゆく。
様々なタイプの演者が奏でる音楽の描写もなかなかいい。
政治状況というスパイスも加え、直木賞の「蜜蜂と遠雷」よりいいんじゃないかとさえ思いましたよ。
主人公、ドレスデンで学び、知人がライプチヒにいて数回でかけるというのがちょっとツボでした。
数年前行ってきたところだもーん!
あの素晴らしく再建されたドレスデンの聖母教会や王宮、ライプチヒの明るい表通りとトーマス教会など、思い出しながら読みました(小説の中ではまだ教会は廃墟でしかないんだけど)
宮古のホテルに泊まって、二日目は浄土が浜(奇岩の景勝)におりたり、龍泉洞で洞窟探検したり。秋芳洞も行ったことあるけど、龍泉洞は「ヘルメット要るんじゃ?」ってほど狭い通路もあってアドベンチャーな世界。270段ほど階段あるし無理すんなと書いてあったけど、確かに・・・・
動きやすい恰好推奨です(あとつばの広すぎない帽子も)。
洞窟いくといつもトムソーヤーの冒険を思い出します・・・・
宮澤賢治ゆかりの地も寄ろうかといってたけど時間切れで、「イギリス海岸」で通りすがりに写真とった程度、残念。
それにしても、釜石線降りてからはずっとレンタカーで回ってたけどほんとうにあちこちで工事している・・・・特に海近。
(前日ホテルいくときそれで迷いかけた)
3.11から復興といってもいくらでもいくらでもすることが残っているんだなあと粛然としますね。
動きやすい恰好推奨です(あとつばの広すぎない帽子も)。
洞窟いくといつもトムソーヤーの冒険を思い出します・・・・
宮澤賢治ゆかりの地も寄ろうかといってたけど時間切れで、「イギリス海岸」で通りすがりに写真とった程度、残念。
それにしても、釜石線降りてからはずっとレンタカーで回ってたけどほんとうにあちこちで工事している・・・・特に海近。
(前日ホテルいくときそれで迷いかけた)
3.11から復興といってもいくらでもいくらでもすることが残っているんだなあと粛然としますね。
東北へ家族三人でお出かけ。
一泊二日てそれ無理あるよね(^^;
旅好きの相方が強引に決めてきたけど。
まーその割には内容よくて二泊三日欲しかったなと思った。
本日のメインは遠野。遠野物語の遠野。
「伝承館」てのがあって、古民家見たり、いろりばたで遠野の昔語りをディープな東北弁の語り部さんに語ってもらったり。一日二回らしいのですごくいいタイミングで着けたなーと感動。時間外は録音テープが回ってるけど肉声はぜんぜん違うよ、たとえ不調でもたついたりしているところがあった時ですら。
たまたま隣で地域のお祭りがあり、土地伝承の踊りをがんがんやってたりして雰囲気は更に盛り上がった。
もちろん「銀河ドリームライン」釜石線に乗るとか(SL銀河は乗らない、見ただけ)、鉄オタ風味も盛り込まれています(汗)
でも釜石線は駅の体裁とかメルヘンチックにまとめていてキレイではあった。
一泊二日てそれ無理あるよね(^^;
旅好きの相方が強引に決めてきたけど。
まーその割には内容よくて二泊三日欲しかったなと思った。
本日のメインは遠野。遠野物語の遠野。
「伝承館」てのがあって、古民家見たり、いろりばたで遠野の昔語りをディープな東北弁の語り部さんに語ってもらったり。一日二回らしいのですごくいいタイミングで着けたなーと感動。時間外は録音テープが回ってるけど肉声はぜんぜん違うよ、たとえ不調でもたついたりしているところがあった時ですら。
たまたま隣で地域のお祭りがあり、土地伝承の踊りをがんがんやってたりして雰囲気は更に盛り上がった。
もちろん「銀河ドリームライン」釜石線に乗るとか(SL銀河は乗らない、見ただけ)、鉄オタ風味も盛り込まれています(汗)
でも釜石線は駅の体裁とかメルヘンチックにまとめていてキレイではあった。
【文楽】夏休み文楽特別公演第2部「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」
2017年7月26日 文楽あいかわらず寝不足と戦いながら、文楽。
源平布引滝、もちろん源平合戦の話だけど、平家物語でも最初の方、というか、木曽義仲の生まれる前後あたり。
義賢館の段/矢橋の段/竹生島遊覧の段/九郎助住家の段 と、四つの段を上演。
最後の九郎助住家の段だけは前に一度見たことがあり、子への愛に一瞬だけ死から甦る母の姿にホロリとしたのだけれど、その前段を見ることが出来て、木曽義賢(義仲の父)の源氏再興にかける思いやら、義仲を身ごもった葵御前を守って男顔負けの大立ち回りをやってのけるヒロイン(幼い子の母親だが)小まんの勇壮な活躍やら、ダイナミックなストーリー展開がおおいに楽しめた。
更に九郎助住家の段は、たぶんこっちがストーリー内メインの推しであろう、平家の勇将斉藤実盛の心情にあらためてホロリとさせられた。
元源氏方であった実盛は、今は不遇な源氏の人々を思いやり秘かに助けになる動きをしたりしているのである。更に、母の仇!と迫る幼子に「大人になったら戦場での再会を」と約束し、「老いて貌が変わっていたらわからない」と失礼なことを言われても「髭や髪を墨で黒く染めて出陣しよう」と答えてやる。
有名な実盛の鬢髭墨染出陣の故事を、ひとひねりした形で人情歴史劇に組み込んでいるのである。うまい、うまいぞ作者。
まあ私だって、そういやそういう故事あったなあ平家物語にって、見ながら思い出す程度ではあるんですけどね。
てなわけで、ここは感心したり、今後己の迎えるはずの老いと死と見据える実盛の憂愁にほろりとしたりすべきなんだが…
が!
浄瑠璃語りが「黒く染めて」とかいったとたんに、客席に笑いが起きるのはなぜだ。(-_-;)
知らないにしても、ちょっとその感性、なあ…。
今回公演のちらしにだって、そーゆー故事から逆算して作ってある物語だとちゃんと書いてあるじゃないの。
感動の中にも、なんかちょっと憮然とする思いを、抱いてしまった私は悲しい。
まあとにかく、「源平布引滝」は良かった。へんな子殺しとかないし(文楽によくある困った展開)、アクションも意外な展開も人情もあるし格調もある。
馬や船など大道具も映える。
初心者にもおすすめなんじゃないかと思うよ。
また見てみたい、と思える演目でしたー(^^♪
源平布引滝、もちろん源平合戦の話だけど、平家物語でも最初の方、というか、木曽義仲の生まれる前後あたり。
義賢館の段/矢橋の段/竹生島遊覧の段/九郎助住家の段 と、四つの段を上演。
最後の九郎助住家の段だけは前に一度見たことがあり、子への愛に一瞬だけ死から甦る母の姿にホロリとしたのだけれど、その前段を見ることが出来て、木曽義賢(義仲の父)の源氏再興にかける思いやら、義仲を身ごもった葵御前を守って男顔負けの大立ち回りをやってのけるヒロイン(幼い子の母親だが)小まんの勇壮な活躍やら、ダイナミックなストーリー展開がおおいに楽しめた。
更に九郎助住家の段は、たぶんこっちがストーリー内メインの推しであろう、平家の勇将斉藤実盛の心情にあらためてホロリとさせられた。
元源氏方であった実盛は、今は不遇な源氏の人々を思いやり秘かに助けになる動きをしたりしているのである。更に、母の仇!と迫る幼子に「大人になったら戦場での再会を」と約束し、「老いて貌が変わっていたらわからない」と失礼なことを言われても「髭や髪を墨で黒く染めて出陣しよう」と答えてやる。
有名な実盛の鬢髭墨染出陣の故事を、ひとひねりした形で人情歴史劇に組み込んでいるのである。うまい、うまいぞ作者。
まあ私だって、そういやそういう故事あったなあ平家物語にって、見ながら思い出す程度ではあるんですけどね。
てなわけで、ここは感心したり、今後己の迎えるはずの老いと死と見据える実盛の憂愁にほろりとしたりすべきなんだが…
が!
浄瑠璃語りが「黒く染めて」とかいったとたんに、客席に笑いが起きるのはなぜだ。(-_-;)
知らないにしても、ちょっとその感性、なあ…。
今回公演のちらしにだって、そーゆー故事から逆算して作ってある物語だとちゃんと書いてあるじゃないの。
感動の中にも、なんかちょっと憮然とする思いを、抱いてしまった私は悲しい。
まあとにかく、「源平布引滝」は良かった。へんな子殺しとかないし(文楽によくある困った展開)、アクションも意外な展開も人情もあるし格調もある。
馬や船など大道具も映える。
初心者にもおすすめなんじゃないかと思うよ。
また見てみたい、と思える演目でしたー(^^♪
恩田陸著。
直木賞&本屋大賞。
日本のとある世界的ピアノコンクールに集まった若きピアニストたちとその周辺の人々(審査員とかスタッフとか師匠とか記者とか友人とか家族とか・・・・)の群像ドラマ。
基本みな音楽に魂をささげてるので、彼らの心のふれあいや成長がさわやかで、コンクールで誰が落ちる?のドキドキとあわせて一気に読める。
彼らが自分以外の違った才能や個性にふれて成長していく展開は、あれ?これ「チョコレートコスモス」のピアノ版か?と思っちゃうところもあるけどね。
まあ同じ恩田陸だからしかたがないのだろうか。
※「チョレートコスモス」は「ガラスの仮面」へのオマージュとされている小説です。
チョコレートコスモスのヒロインはあきらかに亜弓さん。
それじゃー…蜜蜂王子がマヤちゃんでマサルが桜小路くんか?
ヒロイン亜夜ちゃんの立場はどうなる!??(笑)
小説の中では激モテ状態だけどね。
1人大人の明石さん(コンクール年齢制限ギリギリ28歳)は何だろう。年齢的には真澄さんに近いが既婚者家族持ちですよ(笑)
結末はわりと予定調和(笑)
直木賞&本屋大賞。
日本のとある世界的ピアノコンクールに集まった若きピアニストたちとその周辺の人々(審査員とかスタッフとか師匠とか記者とか友人とか家族とか・・・・)の群像ドラマ。
基本みな音楽に魂をささげてるので、彼らの心のふれあいや成長がさわやかで、コンクールで誰が落ちる?のドキドキとあわせて一気に読める。
彼らが自分以外の違った才能や個性にふれて成長していく展開は、あれ?これ「チョコレートコスモス」のピアノ版か?と思っちゃうところもあるけどね。
まあ同じ恩田陸だからしかたがないのだろうか。
※「チョレートコスモス」は「ガラスの仮面」へのオマージュとされている小説です。
チョコレートコスモスのヒロインはあきらかに亜弓さん。
それじゃー…蜜蜂王子がマヤちゃんでマサルが桜小路くんか?
ヒロイン亜夜ちゃんの立場はどうなる!??(笑)
小説の中では激モテ状態だけどね。
1人大人の明石さん(コンクール年齢制限ギリギリ28歳)は何だろう。年齢的には真澄さんに近いが既婚者家族持ちですよ(笑)
結末はわりと予定調和(笑)
山田太郎ものがたり 全15巻
2017年7月14日 読書
森永あい著。
眉目秀麗成績優秀スポーツ万能なんでもできる・・・・その優れた能力のすべてでもってビンボー(と金銭感覚のない母)と戦う山田太郎くんのドタバタコメディ。
ドカベンではありません。(ドカベンも読んだけど。少なくとも高校篇は)
全巻借りれたのでゆっくり読んでいます。
眉目秀麗成績優秀スポーツ万能なんでもできる・・・・その優れた能力のすべてでもってビンボー(と金銭感覚のない母)と戦う山田太郎くんのドタバタコメディ。
ドカベンではありません。(ドカベンも読んだけど。少なくとも高校篇は)
全巻借りれたのでゆっくり読んでいます。
さいごの毛布 (単行本)
2017年7月6日 読書惜別の賦 (創元推理文庫)
2017年7月3日 読書
ロバート ゴダード 著。
なるほど、それなりに人気があるらしいだけはある。一気読みされられた。
自殺した幼馴染の代わりに、過去を調べ始めた主人公に見えてきたのは、一族の秘密。
主人公は結構ダメな中年男だけど、根っこはまともだ。というか、あんなに家族がダメダメだなんてかわいそう・・・・
なるほど、それなりに人気があるらしいだけはある。一気読みされられた。
自殺した幼馴染の代わりに、過去を調べ始めた主人公に見えてきたのは、一族の秘密。
主人公は結構ダメな中年男だけど、根っこはまともだ。というか、あんなに家族がダメダメだなんてかわいそう・・・・
ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)
2017年7月1日 読書
柴田ヨクサル著。
大分前に一時話題になってたかなーと読んでみる。
将棋漫画だが、主人公は奨励会脱落の真剣師(賭け将棋指し)だった。
なぜ表紙がメイドさん?と思われるだろうが、このアツい荒唐無稽っぷりは凄いね。
話題になるものはやっぱりそれなりに面白い。
スマホで無料で読めた5巻まで読了(笑)
スマホで一定量無料で読めるマンガはいっぱいあるので有難い。
時々コレで自分のマンガ的教養?のすそ野を広げている。
「黒子のバスケ」とか「バクマン」とか「ボールルームへようこそ」とか「とめはねっ」とか「ハイキュー」とか「夏目友人帳」とか数えきれないが、うーむ少年漫画の方が多いなあ。
図書館にないからこのへん(結局それか)
大分前に一時話題になってたかなーと読んでみる。
将棋漫画だが、主人公は奨励会脱落の真剣師(賭け将棋指し)だった。
なぜ表紙がメイドさん?と思われるだろうが、このアツい荒唐無稽っぷりは凄いね。
話題になるものはやっぱりそれなりに面白い。
スマホで無料で読めた5巻まで読了(笑)
スマホで一定量無料で読めるマンガはいっぱいあるので有難い。
時々コレで自分のマンガ的教養?のすそ野を広げている。
「黒子のバスケ」とか「バクマン」とか「ボールルームへようこそ」とか「とめはねっ」とか「ハイキュー」とか「夏目友人帳」とか数えきれないが、うーむ少年漫画の方が多いなあ。
図書館にないからこのへん(結局それか)