しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
2010年2月5日 読書
佐藤多佳子著。
若い駆け出し落語家の三つ葉は、ひょんなことから「しゃべり」で困っている人々に落語を教えることに。相手は四人、気の弱い従弟、口下手で不器用な美女、関西弁のため?イジメにあっている小学生、解説がうまくできない元プロ野球選手。思いがけず「教える立場」になってしまった主人公自身も、まだまだ恋にも落語にも悩みが尽きず…ユーモア人情小説といったところ。
一本気でニブチンな主人公も悪くないが、何といってもオットコマエ!なのは関西弁がステキな10歳の村林優。スバラシイ。クラスのボスに睨まれたのは関西弁というよりはむしろ阪神ファンなためらしいが。そもそも東京に引っ越してきたからといって何で東京弁に直さないといかんのだ、と関西人の私はムカつくが、彼は大阪で育ったがその両親は実はもともと関東の出だったため「関西弁がイカン」とか思うらしい(主人公すら、その感覚にはあまり違和感覚えてないようなのが情ない)。まったくやんなっちゃうね。
みんなの悩みは必ずしも解決するわけではないのだが、前向きになれるポジティブな盛り上がりがいい。そして、何といってもその中心は、決して折れない心を秘めた村林君だ。最後の落語発表会のくだりなど、涙が出そうだ。
ガンバレ村林!キミの関西弁は素晴らしいんだぞ。
若い駆け出し落語家の三つ葉は、ひょんなことから「しゃべり」で困っている人々に落語を教えることに。相手は四人、気の弱い従弟、口下手で不器用な美女、関西弁のため?イジメにあっている小学生、解説がうまくできない元プロ野球選手。思いがけず「教える立場」になってしまった主人公自身も、まだまだ恋にも落語にも悩みが尽きず…ユーモア人情小説といったところ。
一本気でニブチンな主人公も悪くないが、何といってもオットコマエ!なのは関西弁がステキな10歳の村林優。スバラシイ。クラスのボスに睨まれたのは関西弁というよりはむしろ阪神ファンなためらしいが。そもそも東京に引っ越してきたからといって何で東京弁に直さないといかんのだ、と関西人の私はムカつくが、彼は大阪で育ったがその両親は実はもともと関東の出だったため「関西弁がイカン」とか思うらしい(主人公すら、その感覚にはあまり違和感覚えてないようなのが情ない)。まったくやんなっちゃうね。
みんなの悩みは必ずしも解決するわけではないのだが、前向きになれるポジティブな盛り上がりがいい。そして、何といってもその中心は、決して折れない心を秘めた村林君だ。最後の落語発表会のくだりなど、涙が出そうだ。
ガンバレ村林!キミの関西弁は素晴らしいんだぞ。
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