望月守宮、無貌伝シリーズ第二弾。

妖怪・ヒトデナシが憑いたホテルは、年に一度“夢の一週間”を演出し、ホテルが認めた人々をもてなす。夢の中ならではの不思議がまかり通る夢境ホテルに起こる事件に挑む望と秋津承一郎。一種の"嵐の山荘"でもあり、ファンタジーでもあり、乱歩チックなくすぐりに満ちた異世界ミステリー・アドベンチャー。

舞台に合わせて“グランド・ホテル”形式というか、様々な脇筋が並行して進むのがイイ。詐欺師と無邪気すぎる弟子、不気味なピエロ、殺し屋、認知症の老婆、野心家の医師と気弱な看護婦、女刑事と“三探偵”、そしてもちろん怪盗・無貌。
三探偵の残る二人(一人は秋津だから)、特にハンニバル・レクターか?てな収牢中探偵近松の強烈な印象とか、ついに出た秋津の奥さん(笑)とかも今後が楽しみ。

世界設定を語るのにも手を取られた一作目より、更に自由に楽しく、ホロリと甘めに仕上がっていて面白かったー!次作へのヒキも既に出されているのでますます待ち遠しい。

それにしても「ソチラニユケズ アトタノム」とかって、なーーんてちゃっかり屋さんなんだ秋津!!!(^^;)

コメント

kaj
2009年12月17日8:30

1巻目はジャケット買いしてしまいました^_^;

...なんかリアルに忌名乗りをしてみたくなってきたりします♪

ボースン
2009年12月18日17:46

二巻目のジャケットも素敵ですよね。内容も気に入りました。
諱乗り、めっちゃカッコいいのが出来そう。お聞きしてみたいです!

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