人生模様 (1952年)
2007年11月10日 映画原題が、“O. Henry’s Full House”。
つまりO.ヘンリー原作の短編5篇を集めたオムニバス映画。
モノクロだけど、50年代FOXのそれなりにオールスターな豪華キャストが楽しめます。クラシック映画好きには、ね。
時代設定が今世紀初頭なので、雰囲気ますますクラシック♪
そして、ナレーターでノーベル賞作家スタインベックが出演してるってのも…珍品…?
第一話「警官と賛美歌」
厳しい冬場に、野宿は辛すぎる。老浮浪者ソーピィ(チャールズ・ロートン)は越冬のため、わざと逮捕され入牢すべく作戦を練るが…。
このDVDのジャケットは、このエピソードに出てるマリリン・モンローだけれど、通行人に毛の生えたくらいのチョイ役(かわいいけどね)。
そんなことより、ここは常に達者なロートンの至芸を堪能するところです。
服はぼろでも堂々たる物腰!穴の開いた手袋を脱ぎ着する際の優雅な手つき!
可笑しくも皮肉なラストまで、一話目から、渋いながらもドカンと傑作感が♪
監督はヘンリー・コスタ。
第二話「クラリオン・コール」
リチャード・ウィドマークが「死の接吻」にクリソツなギャング役で登場。
こりゃどう見ても狙ってる!としか思えん。服装も似てるし廃止された筈のヘアピースも使ってるとしか見えん。←11/5日記参照(http://13374.diarynote.jp/200711052348040000/)
…ファンサービスなのか?『トミー・ユードー再臨!』て。
いやまあ、私はミーハー女なので、やっぱりウィドマーク様にはヒーロー演じてカッコよく最後まで生き延びてもらうほうがイイ…と言明していますが、「死の接吻」を見て以来、「ウィドマークは悪役を演ってくれるほうがいいよ!」という人々(結構いる)の気持ちも、少しだけわかっちゃった気がするんですよね(あくまで少しだけですが)。
そんだけ、モノスゴイものがあったですよ…トミー・ユードー…(遠い目)
今回も、姿の見える前からギャハハハハハハ!と思いっきり下品に笑い声を響かせ、ハイテンション・ロウブローな強烈パフォーマンスで登場するなり画面をさらいます。
“Big man!”“My pal!”と、今は警官になってる昔馴染(デイル・ロバートソン)に呼びかける台詞まで、時代背景違う筈なのにトミー・ユードーそのまんま(ちょっと「軽め」にアレンジはしてますが)。だいたい監督も「死の接吻」と同じヘンリー・ハサウェイだもんね。まあ、オムニバス短編ならではのお遊び演出で、作品のオチ知ってる人にも見ごたえ増やしてくれたってことでは。私はオチも忘れていたので、余計に楽しめました(^^;)
第三話「最後の一葉」
有名すぎるお話。売れない画家(グレゴリー・ラトフ)に「前衛的すぎだ。1950年頃には理解されるかもしれんが」という楽屋落ちギャグを言う画商が笑えました。いやそうじゃなく、ほっといても感動せざるを得ない完璧なオチに、ジーン・ピータースとアン・バクスターの美人姉妹がゴージャスに華をそえます。監督はジーン・ネグレスコ。
第四話「赤い酋長の身代金」
身代金目当てに子供の誘拐に手をつけた詐欺師二人組だが、実はその子はそこらじゃ有名な超ワルガキだった…
10才の子供にヒドイ目にあわされるオバカな悪党にオスカー・レヴァントとフレッド・アレン。後者はどこかで見た気がするけど思い出せない。それなりに人気のコメディアンだったのかなあ。レヴァントはいつもの神経質そうなギャグ演技だが、正直この話は五話のうち一番つまらなく感じた。監督は巨匠ハワード・ホークスの筈なのだが…
第五話「賢者の贈り物」
出ました!って感じのネタですな。
クリスマスムードの街に、貧しいけれどアツアツの若夫婦。ファーリー・グレンジャーとジーン・クレインのカップルがえらく初々しく可愛くて好感もてました。どうというヒネリはないけれど、トリには相応しい作品。グレンジャーの職場の同僚に「地獄の戦場」でウィドマーク先生の教え子だったリチャード・ヒルトンがいたのにちょっと驚いた(笑)
まあ、彼に限らず、映画のあっちこっちに、どこかで共演した同士が山ほどバラけて居るんですが。FOXオールスター、ですか(笑)
監督はヘンリー・キング。なんと、三人目のヘンリーだ!!
全体に、納得のいく原作選択。
第四話だって、子供ネタだし田舎ネタだしでバラエティをというのはわかる…
ちなみに私の好きなオー・ヘンリー話で、出来ればとりあげて欲しかったな☆って作品は…(高学年〜中学生の頃よく読みましたから♪)
やっぱり、元金庫破りのジミィ・ヴァレンタインの話ですね!!(スタインベック先生もタイトルを挙げ、推していましたが)
ロマンチックもスリルも人情も兼備。いいと思うんだけどなあ!
DVD ジュネス企画 2007/03/26 ¥5,040
つまりO.ヘンリー原作の短編5篇を集めたオムニバス映画。
モノクロだけど、50年代FOXのそれなりにオールスターな豪華キャストが楽しめます。クラシック映画好きには、ね。
時代設定が今世紀初頭なので、雰囲気ますますクラシック♪
そして、ナレーターでノーベル賞作家スタインベックが出演してるってのも…珍品…?
第一話「警官と賛美歌」
厳しい冬場に、野宿は辛すぎる。老浮浪者ソーピィ(チャールズ・ロートン)は越冬のため、わざと逮捕され入牢すべく作戦を練るが…。
このDVDのジャケットは、このエピソードに出てるマリリン・モンローだけれど、通行人に毛の生えたくらいのチョイ役(かわいいけどね)。
そんなことより、ここは常に達者なロートンの至芸を堪能するところです。
服はぼろでも堂々たる物腰!穴の開いた手袋を脱ぎ着する際の優雅な手つき!
可笑しくも皮肉なラストまで、一話目から、渋いながらもドカンと傑作感が♪
監督はヘンリー・コスタ。
第二話「クラリオン・コール」
リチャード・ウィドマークが「死の接吻」にクリソツなギャング役で登場。
こりゃどう見ても狙ってる!としか思えん。服装も似てるし廃止された筈のヘアピースも使ってるとしか見えん。←11/5日記参照(http://13374.diarynote.jp/200711052348040000/)
…ファンサービスなのか?『トミー・ユードー再臨!』て。
いやまあ、私はミーハー女なので、やっぱりウィドマーク様にはヒーロー演じてカッコよく最後まで生き延びてもらうほうがイイ…と言明していますが、「死の接吻」を見て以来、「ウィドマークは悪役を演ってくれるほうがいいよ!」という人々(結構いる)の気持ちも、少しだけわかっちゃった気がするんですよね(あくまで少しだけですが)。
そんだけ、モノスゴイものがあったですよ…トミー・ユードー…(遠い目)
今回も、姿の見える前からギャハハハハハハ!と思いっきり下品に笑い声を響かせ、ハイテンション・ロウブローな強烈パフォーマンスで登場するなり画面をさらいます。
“Big man!”“My pal!”と、今は警官になってる昔馴染(デイル・ロバートソン)に呼びかける台詞まで、時代背景違う筈なのにトミー・ユードーそのまんま(ちょっと「軽め」にアレンジはしてますが)。だいたい監督も「死の接吻」と同じヘンリー・ハサウェイだもんね。まあ、オムニバス短編ならではのお遊び演出で、作品のオチ知ってる人にも見ごたえ増やしてくれたってことでは。私はオチも忘れていたので、余計に楽しめました(^^;)
第三話「最後の一葉」
有名すぎるお話。売れない画家(グレゴリー・ラトフ)に「前衛的すぎだ。1950年頃には理解されるかもしれんが」という楽屋落ちギャグを言う画商が笑えました。いやそうじゃなく、ほっといても感動せざるを得ない完璧なオチに、ジーン・ピータースとアン・バクスターの美人姉妹がゴージャスに華をそえます。監督はジーン・ネグレスコ。
第四話「赤い酋長の身代金」
身代金目当てに子供の誘拐に手をつけた詐欺師二人組だが、実はその子はそこらじゃ有名な超ワルガキだった…
10才の子供にヒドイ目にあわされるオバカな悪党にオスカー・レヴァントとフレッド・アレン。後者はどこかで見た気がするけど思い出せない。それなりに人気のコメディアンだったのかなあ。レヴァントはいつもの神経質そうなギャグ演技だが、正直この話は五話のうち一番つまらなく感じた。監督は巨匠ハワード・ホークスの筈なのだが…
第五話「賢者の贈り物」
出ました!って感じのネタですな。
クリスマスムードの街に、貧しいけれどアツアツの若夫婦。ファーリー・グレンジャーとジーン・クレインのカップルがえらく初々しく可愛くて好感もてました。どうというヒネリはないけれど、トリには相応しい作品。グレンジャーの職場の同僚に「地獄の戦場」でウィドマーク先生の教え子だったリチャード・ヒルトンがいたのにちょっと驚いた(笑)
まあ、彼に限らず、映画のあっちこっちに、どこかで共演した同士が山ほどバラけて居るんですが。FOXオールスター、ですか(笑)
監督はヘンリー・キング。なんと、三人目のヘンリーだ!!
全体に、納得のいく原作選択。
第四話だって、子供ネタだし田舎ネタだしでバラエティをというのはわかる…
ちなみに私の好きなオー・ヘンリー話で、出来ればとりあげて欲しかったな☆って作品は…(高学年〜中学生の頃よく読みましたから♪)
やっぱり、元金庫破りのジミィ・ヴァレンタインの話ですね!!(スタインベック先生もタイトルを挙げ、推していましたが)
ロマンチックもスリルも人情も兼備。いいと思うんだけどなあ!
DVD ジュネス企画 2007/03/26 ¥5,040
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