開かせていただき光栄です
2022年3月23日 読書
皆川博子著。(実はこの著者初読み)
18世紀ロンドン、世間の偏見に抗いつつ、解剖学の進歩のために邁進するダニエル・バートン医師と若き(十代の)弟子たち。志は高くとも、解剖の実習ひとつにも墓暴きからこっそり死体を仕入れるしかなく、警吏に踏み込まれかけて慌てて隠したりする。
隠した…と思ったところが、どういうわけか第二の死体第三の死体が解剖教室から見つかって大騒ぎに。事件の解決に乗り出すのは盲目の治安判事ジョン・フィールディング(実在)。
この本筋と並行して、夢を抱いて田舎から危険な大都会ロンドンに出てきた天才少年詩人の、危なっかしくて青臭い毎日(但し本筋より時間軸は少し遡る)が描かれる。彼が解剖教室の少年たちと親しくなったことから、二つの物語は絡み合い、速度の異なる二つの流れはやがて合流して、全ての謎が明かされるクライマックスへ…。
いやー最初はブラックユーモア主体な歴史ミステリと思ったのですが、どろどろした魔都ロンドンと濃厚な時代のコクが凄かったです。不健康なようでちょっと単細胞なバートン先生は可愛いし、弟子たちは非常識きわまりないながらアツい友情もチラチラ見せるし、混沌すぎてどう言ったらいいのか分からないオハナシ…
グイグイ引きずり回されて一気に読んだものの、弟子たち(特にエドやナイジェル)の内面は、まだまだ十分に見せてもらってないまま幕が下りてしまった気がします。
いや、そういうつかみどころのなさこそが、「少年」とか「青春」とかなのかしら(棒)
続編(姉妹編)も出てるようなので読んでみようかなあ(今回読んだのも、今年三部作の三作目が出たって広告で見たからだ)。ただ、こんなにどろどろしてるのって自分の好みと少しズレてる気もするんだけど…
うーんうーん。
ま、読んてソンはない一作です。(欧米の歴史に興味のある人には特に)
※オマケ※
キッコーマン豆乳飲料の杏仁豆腐味が、いつも買ってるスーパーの棚から消えたー!(涙)
自分の知る限り、あの店にしか無かったのに…orz
そらまーネットで探せばなんでもあるけど…18個単位で買うしかないかなあ。
18世紀ロンドン、世間の偏見に抗いつつ、解剖学の進歩のために邁進するダニエル・バートン医師と若き(十代の)弟子たち。志は高くとも、解剖の実習ひとつにも墓暴きからこっそり死体を仕入れるしかなく、警吏に踏み込まれかけて慌てて隠したりする。
隠した…と思ったところが、どういうわけか第二の死体第三の死体が解剖教室から見つかって大騒ぎに。事件の解決に乗り出すのは盲目の治安判事ジョン・フィールディング(実在)。
この本筋と並行して、夢を抱いて田舎から危険な大都会ロンドンに出てきた天才少年詩人の、危なっかしくて青臭い毎日(但し本筋より時間軸は少し遡る)が描かれる。彼が解剖教室の少年たちと親しくなったことから、二つの物語は絡み合い、速度の異なる二つの流れはやがて合流して、全ての謎が明かされるクライマックスへ…。
いやー最初はブラックユーモア主体な歴史ミステリと思ったのですが、どろどろした魔都ロンドンと濃厚な時代のコクが凄かったです。不健康なようでちょっと単細胞なバートン先生は可愛いし、弟子たちは非常識きわまりないながらアツい友情もチラチラ見せるし、混沌すぎてどう言ったらいいのか分からないオハナシ…
グイグイ引きずり回されて一気に読んだものの、弟子たち(特にエドやナイジェル)の内面は、まだまだ十分に見せてもらってないまま幕が下りてしまった気がします。
いや、そういうつかみどころのなさこそが、「少年」とか「青春」とかなのかしら(棒)
続編(姉妹編)も出てるようなので読んでみようかなあ(今回読んだのも、今年三部作の三作目が出たって広告で見たからだ)。ただ、こんなにどろどろしてるのって自分の好みと少しズレてる気もするんだけど…
うーんうーん。
ま、読んてソンはない一作です。(欧米の歴史に興味のある人には特に)
※オマケ※
キッコーマン豆乳飲料の杏仁豆腐味が、いつも買ってるスーパーの棚から消えたー!(涙)
自分の知る限り、あの店にしか無かったのに…orz
そらまーネットで探せばなんでもあるけど…18個単位で買うしかないかなあ。
コメント