信長島の惨劇

2022年1月6日 読書
信長島の惨劇
田中啓文著。

冒頭に「アガサ・クリスティーに」と書いてあります。

本能寺の変とその後を決めた清須会議の間におこったある「できごと」。
それは…
死んだはずの信長を名乗る者の手紙によって孤島(三河湾の)に集められた、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康。(+接待役にも数名の戦国有名人)
そこで繰り広げられる、不気味なわらべ歌にのせた連続「見立て」殺人事件。

戦国ミステリは結構あるが、このメンツは凄い(^^;

何考えてんねん、という世界を力技で「エッ、つじつま合ってんじゃないの!」って風にもってく。
決着の付け方もなるほど~でした。
あいかわらず濃ゆい著者でした。
前半はちょっと入りにくかったけど(名古屋弁(たぶん。個々に少しずつ違うが中部地方の方言に私は詳しくない)が凄すぎたせいかも)、後半は文句なく楽しめて、最初から伏線を見直しに行きました。開巻すぐからボツボツ埋められていたので、「この作者ならいくらでもトンデモな展開をするはず」とか言って探したら気が付くのかもいれませんが、普通に読むほうがいいですよ。
ちゃんとできたミステリーは二度目が楽しめる。

クリスティーはまあ勿論だけど亡き〇〇〇〇にもオマージュを捧げていたのねえ。
でもそっちは絶対書けないもんね(ネタバレに通じる)

Amazonに盛大なネタバレレビュー書いてた人がいたが(私は本編読了後に見たからまだしも)、あれ何とかならないのか。一行目に「ネタバレが含まれています」って太字で書いてあっても、絶対同時にネタバレ内容が目に入るよ。
畳まれて目に入らない様に改行入れて下の方にずらすとか、そのくらいの気遣いもできないのかね。
要らないところで不快になった私でした。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索