男性の好きなスポーツ
1964年、ハワード・ホークス監督作品。BSでだいぶ前に録ってたのを視聴。

釣具店に勤めるロジャー(ロック・ハドソン)は、釣りキチ常連客たちへの的確なアドバイスで大好評、釣りの入門書も書いたらベストセラー。ところが、社長命令でワカプーギー湖の釣り大会に出場しなければならなくなって大弱り。魚嫌いの彼は全く釣りをしたことはなく、既出の釣り入門書の読みかじりと知り合いの釣り人からの情報だけで「釣具店のカリスマ」になっていたのだ。

企画側のアビー(ポーラ・プレンティス)と釣りロッジの娘イージー(マリア・パーシー)は、「実は初心者、勘弁して」と渋る彼を「自分の本を読んでちょっと練習すればできるでしょ」と強引に引っ張っていくが…

甘いマスクにガタイのいい大男ハドスンが、まさか!の運動神経ゼロインドア男を演じ、笑いを取りに来る。60年代によくある強気な娘と調子のいい男のお気楽ロマコメカントリー版…だが、強気を通り越して不条理なまでにマイペースなヒロイン、アビーは、戦前流行ったスクリューボールコメディのヒロイン並みの手ごわさだ。そういやホークスはスクリューボールコメディでも評判高かったんだよなあ(「赤ちゃん教育」とか)。

なのだが、前にも「巨匠ホークスのラブコメは何でだかビミョーに私に合わない」と書いたことがあったように…爆笑また爆笑とまでは今回もいかない(私的には)。
あと、うさんくさい地元のネイテイブアメリカンおじさんが今見るとちょっとね。いや、当時としては、事態を引っ掻き回したり主人公たちを後押ししたりでおいしい役ってことなんだろうけどね。

とはいえ、のどかな湖の様子はなかなか素敵で、リラックス気分にはなれる。都会じゃなくて田舎なのがよかったか。ホークスの西部劇は好きなんだものね(笑)


映画の存在自体は学生時代から知っていましたが、ようよう見る機会ができました。
昔、青池保子さんの漫画「イブの息子たち」で、退屈だな~とつぶやくジャスティン君を見て、バージルとヒースが「じゃ、男性の好きなスポーツでも始めるか♪」と言って彼にとびかかる場面があり、このタイトル見るたび毎回漫画を脳内再生していたのは…私だけか。

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コメント

nophoto
だぶるえんだー
2020年6月22日23:38

  おお、これも面白そう。ぼくは釣りをやらないのですが、漫画作品で楽しそうに描かれていると(最近だと匡乃下キヨマサ先生のがよかったです)興味が湧いてきます。ボースンさんはどうですか?
  図書館で釣り関係の本を検索すると、技術書ばかりです。
「このタイプの竿は江戸時代中期に発明されまして」
というようなことを述べる本はほとんどない。そういうのは民具関係に入ってしまうのでしょう。 

ボースン
2020年6月24日8:55

ふふふ、私も基本インドア派で全く釣りはわからないんです(漫画ですらこのジャンルはうとい)
ディンギーヨットだけは帆船小説の流れで少しかじりましたが、主人公が湖でこけたり釣糸にからまったりしてる姿は共感できますね。

釣具の歴史については私もたまたま一度調べて、あまり資料がないなあと思ったことがあります。
今みたいにネットですぐ情報が広まったりしないから、江戸以前は作成段階から釣具は個人個人の工夫とDIYだったのかなあ、とか思ったりしました(^-^;
おっしゃる通り、多分あっても釣り(スポーツ)の分類でなく、民俗学の分類にいくのかしら。

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