マルコ・クロウス著。
帆船小説がもうほんとに全然邦訳出なくなっちゃって、なんとなく心のスキマを埋めるようにときたま読むのがミリタリーSF。
なにげなく手に取ったコレもそのひとつ。
未来のスラムから宇宙への脱出を夢見て志願兵となった青年が主人公。戦闘シーンは濃いが軽快な文章ですらすら読める。終盤の展開は、中盤の激戦の盛り上がりにくらべると少しウーンと思ったが、続編「強行偵察-宇宙兵志願2-」ではウーンと思った展開をもう少ししっかりと書き込んで先を続けていってくれたのでまあOKでしょう。続編早く訳してほしいなあ。
主人公の一人称文体はちょっと「老人と宇宙」のジョン・スコルジーを思わせ、先が楽しみです。「彷徨える艦隊」のジャック・キャンベルとかになるといかにも文章がヘタというか堅苦しいんですけどね。訳者にもよるのかもしれませんが。いや、戦闘シーンとか戦術のアイデアとかは凄いんですよ。ただただふだんの会話とかがいまひとつモサい。
ただ、ヘタなりにとにかくコツコツと積み上げていく感があってなんかヘタだなーと思いつつ読み始めたら最後まで読んじゃうんですが…(最近「彷徨える艦隊 ジェネシス」って、ギアリー提督の先祖の話が出ているのに気が付いて読んだ)
そんななか、(帆船に話を戻すと)、LINEマンガで長谷川哲也の「ナポレオン」をタダ読みする機会がありました。北斗の拳みたいすぎる、登場人物全部濃すぎる、と思いながら読み始めましたが、アブキール湾の海戦でネルソンが出てきてボッコボコにされるところなんか実に凄かった…
18世紀末頃の海戦の壮絶さをこんなにも説得力たっぷりに描いた漫画は初めてみました。帆船好き必読(アブキール湾のとこだけでもいいから)。
帆船小説がもうほんとに全然邦訳出なくなっちゃって、なんとなく心のスキマを埋めるようにときたま読むのがミリタリーSF。
なにげなく手に取ったコレもそのひとつ。
未来のスラムから宇宙への脱出を夢見て志願兵となった青年が主人公。戦闘シーンは濃いが軽快な文章ですらすら読める。終盤の展開は、中盤の激戦の盛り上がりにくらべると少しウーンと思ったが、続編「強行偵察-宇宙兵志願2-」ではウーンと思った展開をもう少ししっかりと書き込んで先を続けていってくれたのでまあOKでしょう。続編早く訳してほしいなあ。
主人公の一人称文体はちょっと「老人と宇宙」のジョン・スコルジーを思わせ、先が楽しみです。「彷徨える艦隊」のジャック・キャンベルとかになるといかにも文章がヘタというか堅苦しいんですけどね。訳者にもよるのかもしれませんが。いや、戦闘シーンとか戦術のアイデアとかは凄いんですよ。ただただふだんの会話とかがいまひとつモサい。
ただ、ヘタなりにとにかくコツコツと積み上げていく感があってなんかヘタだなーと思いつつ読み始めたら最後まで読んじゃうんですが…(最近「彷徨える艦隊 ジェネシス」って、ギアリー提督の先祖の話が出ているのに気が付いて読んだ)
そんななか、(帆船に話を戻すと)、LINEマンガで長谷川哲也の「ナポレオン」をタダ読みする機会がありました。北斗の拳みたいすぎる、登場人物全部濃すぎる、と思いながら読み始めましたが、アブキール湾の海戦でネルソンが出てきてボッコボコにされるところなんか実に凄かった…
18世紀末頃の海戦の壮絶さをこんなにも説得力たっぷりに描いた漫画は初めてみました。帆船好き必読(アブキール湾のとこだけでもいいから)。
コメント
「エーゲ海を渡る花たち」
という漫画作品が出ています。どうか、これで心の空洞を埋めてください。女性でも読みやすいと思います。
異能バトルの戦国武将たち、意外とギャグもあり著者ならではの歴史的要素を更にひねってるのもありで、更に気に入ってしまいました。
人に頭をさげようとすると鼻血が出ちゃう三成が、バカだけど憎めない…(^^;
思いがけず好漢のマッチョ家康とかナポレオン時代の貴公子みたいな宇喜多秀家とか、こんなのも描けるのかーとびっくり。
帆船小説ですが、古い作品で読み残しはないですか。日本人も書いていますし、埋もれた良作もあるのでは。
古い作品の読み残し、図書館とか可能な範囲では一度はだいたいさらえたはずですが、細部は結構忘れているから普通に読み返して楽しめばいいのかもしれませんね(^^)
日本人作家によるものは…なんだか作家さんそれぞれにこだわりを感じて(「日本人作家として帆船小説を書くんだから!」みたいな)、こちらも必ずしもすっきり無心に読めないところがあり、敬遠気味になってしまっています。当たり前なんですが。
その点長谷川センセのナポレオンやネルソンは、描きたいから描くんやー!みたいな、なりふり構わず突っ走ってる感があって良かったですねw
さて、「セキガハラ」はお気に召すでしょうか…なかなか変化球でしたが、最後まで楽しかったですよ(笑)
たまたま私のあたった日本製の海洋冒険小説が(それも、西洋型帆船好きが書くもの)、がんばろうとしてひねりすぎてるような気が(個人的に)したってだけだろうと思います。、
だって、自分の風土でないものを自然に描くって、難しいし「いいのか?」「わざわざ他国の文化や視点で描く意味は?」とか自問自答しながらするのも自然と思いますしね。がんばりすぎたり、がんばってても微妙に違っていたりすることも自然…
正直言うと、海なら何でもいいというのではなくて西洋帆船好きなんでしょう。
西洋(英国)帆船小説が読みたい、と、思うのは、その独特の世界観が好きだからですが、日本の海洋冒険小説を読みたい、という気はとりたてては強くない。だって組織も人間(国民性)もそれらに対する感覚も違うから。
良い冒険小説を読みたい、という風に大きくくくれば、全くその通りなんですけどね(笑)
長谷川先生がしがらみをふりきることができたのは、やはりフリーなハートに恵まれているからでしょうか(すいません。わたしむかしブレイブハートと言う映画作品にはまっていまして。名残です)。そうだ。私以前、イタリアを舞台にした小説を読んだことがあります。英国人が書いた作品なのですが解説者(イタリア通)は
「これ本当はイタリア人が書いたんじゃなかろうか。事情があって英国人作と偽ったのでは」
と疑ったそうです。
出典がはっきり思い出せないのですが(石井謙治先生だったかなぁ)十六世紀ごろの日本人が
「ヨーロッパ人は河を渡る感覚で大海を超えてくる」
と驚嘆したという話を読んだことがあります。そういう歴史を背負った人々と日本人では、やはりズレが大きいでしょう。しかたのないことですが。
帆船小説って、海洋冒険小説とも実はまた違うジャンルなのかもしれません(笑)
「宇宙で戦っているのにそんな実感がない。ぼくは宇宙に憧れてここまできたのに」
と悶々するくだりがありました。谷先生も帆船小説が好きで、ボースンさんと同じことに気づいたのかもしれません。
ネルソン提督が見たら、なるほどとひざを打ったことでしょう。
マンガみたいな話だけど、ダメもとで「やってみてもいい!」って、許した人が偉いなあ…
事実は小説より奇なりってやつですか。
件の士官がぜひやらせてくれと言うので、クレーンをつけた艇で拾い上げたそうです。こっそりと。冷汗をかいたことでしょう。幸い濃霧が守ってくれたそうですが(北軍の戦闘機が何度も頭上を通ったそうです)。
英国人はそういう作業が得意・・・・・・というか好きでたまらないのでは。
冒険小説は英国製に限るってのもむべなるかなですかね(笑)
ミリタリーSFはさすがにアメリカ製ですが、この宇宙兵志願は、ドイツ系のアメリカ人作家のものらしいです。まあ超長編のローダンシリーズとかあるから、ドイツ人もSF好きなんでしょう♪
”ドロウン”が当時すでに実用化されていたとは驚き。戦史に限りませんが本を読んでいると遺跡を掘り返している気分になりますよ。ぼくインディ・ジョーンズ。
じきに朝鮮戦争回戦70年とニュースで言ってました。
そんなになるんですねー。
でも発想はそんな頃からあったモノもあり、ですか。
人間が夢見た品はじりじり実現していくのに、平和の実現(維持)のむずかしいったら。
戦闘シーンが見事に描かれた小説は大好きですが、なかなか戦争が「過去のもの」になっていきませんねえ(最近の半島情勢もあぶなっかしい…)
(-_-;)
いやーすごい話のようですね。
そして、主人公が最初乗馬服で厩舎にいるの、セレブイヤミ演出じゃなくて伏線でしょうか。動物乗れる乗れないで違い大きそうですo(^o^)o
うまいこと考えますねえ!