Diarynoteの商品レビュー機能がストップしてから、やっぱり書きづらくなってさぼり気味になりました(T^T)
でも自分でも、記録なくて不便だから、暮れごろから読んで印象に残ったものや評判のものだけ、ちょっとまとめ書きしておこう。
「盤上の向日葵」柚月裕子著。https://amzn.to/2DoYdzu
…白骨死体と一緒に発見されたのは、名匠の手による貴重極まりない将棋の駒。警察の捜査は駒の経歴を辿り、現在進行中の名人戦に到達する(当然っちゃ当然)。捜査と、数奇な運命の将棋の天才少年の足跡が交互に語られ、途中まで大変面白かったが…
えー、それで終わっちゃうんだー、とちょっと肩すかし。刑事コンビの片方が奨励会にまで進んだ元プロ棋士志望の青年だったなんて設定も、もう少し生かしてほしかった。ミステリーと思わず人間ドラマを読もうとして読む方が良いのかも。
「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」第四部「貴族院の自称図書委員」3・4 香月美夜 著。https://amzn.to/2CBMvji
…おなじみのシリーズを二冊。転生ものだけど「中世風異世界で図書館のある人生をどう創るか」という部分に厚みがあって20冊近く楽しく読み続けている。商売や経営の要素がガッツリ面白く盛り込まれて(しかも主人公本好きにしては?商売センスあり)、ある意味「狼と香辛料」を継ぐ経済学部ラノベかなあ。
本を読みたいがために、気が付いたら成り上がりまくっていた見た目だけ幼女ヒロイン、下町の現世の家族や仲間と距離が遠ざかることを悲しむ一方で、政略結婚には完全に納得済なのが笑えますね。
「異邦の騎士 改訂完全版」島田荘司著。https://amzn.to/2DqI2ld
…御手洗潔モノは初読み(初出時は副題に「御手洗潔最初の事件」とあったらしい)。ほぼ先入観なしでかかり、予想以上に一気読みでした。記憶喪失の男の独白から始まり、彼が事件に巻き込まれていくさまは、「盤上」同様にあまりミステリ色、ミステリ的感興は強くないながら、強烈ないい意味での青臭いパワーがサスペンスと融合してクライマックスに爆発し、感傷交じりの満足感を得られる読後感のよさに脱帽しました。昭和的にちょっと貧乏くさいけど、それもまた身に迫るリアル。初期の代表作占星術殺人事件とかも読んで見ようかな。
「わかりあえないことから」平田オリザ著。https://amzn.to/2sBGsXl
…副題は「コミュニケーション能力とは何か」。エッセイです。
就活でも、どんな職場や集団でも、やたらと重視されるようになった「コミュニケーション能力」。でもそれって何?というか望まれているコミュ力(省略させてね)って、日本の社会では人によって状況によって言う事違うぞ!そんなんでコミュ力高い人間を育成できるわけないし。という、大変納得のいく導入から、戯曲家・演出家として名高い平田オリザが、日本社会とコミュ力について縦横に語る。平田さんて教育現場で演劇的メソッドを用いてコミュニケーションについて考えさせるなんて仕事もやってきてたんですね。面白そう!こんな授業受けてみたい!
何より、コミュニケーション能力を人格的なものみたいにとらえて人を追いつめないようにしようよ、という訴えが心に沁みます。簡単にはわかりあえなくて当然なのだから、必要なものは、それを多少とも軽減する「マナー」や「スキル」。
コミュ力が人を選別したり斬り捨てたりの尺度になるのはよくない!と。嬉しいお言葉です(涙)
ふう、吐き出して少しすっきりしました。
表紙画像は、リンク先でお願いします。m(__)m
でも自分でも、記録なくて不便だから、暮れごろから読んで印象に残ったものや評判のものだけ、ちょっとまとめ書きしておこう。
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えー、それで終わっちゃうんだー、とちょっと肩すかし。刑事コンビの片方が奨励会にまで進んだ元プロ棋士志望の青年だったなんて設定も、もう少し生かしてほしかった。ミステリーと思わず人間ドラマを読もうとして読む方が良いのかも。
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本を読みたいがために、気が付いたら成り上がりまくっていた見た目だけ幼女ヒロイン、下町の現世の家族や仲間と距離が遠ざかることを悲しむ一方で、政略結婚には完全に納得済なのが笑えますね。
「異邦の騎士 改訂完全版」島田荘司著。https://amzn.to/2DqI2ld
…御手洗潔モノは初読み(初出時は副題に「御手洗潔最初の事件」とあったらしい)。ほぼ先入観なしでかかり、予想以上に一気読みでした。記憶喪失の男の独白から始まり、彼が事件に巻き込まれていくさまは、「盤上」同様にあまりミステリ色、ミステリ的感興は強くないながら、強烈ないい意味での青臭いパワーがサスペンスと融合してクライマックスに爆発し、感傷交じりの満足感を得られる読後感のよさに脱帽しました。昭和的にちょっと貧乏くさいけど、それもまた身に迫るリアル。初期の代表作占星術殺人事件とかも読んで見ようかな。
「わかりあえないことから」平田オリザ著。https://amzn.to/2sBGsXl
…副題は「コミュニケーション能力とは何か」。エッセイです。
就活でも、どんな職場や集団でも、やたらと重視されるようになった「コミュニケーション能力」。でもそれって何?というか望まれているコミュ力(省略させてね)って、日本の社会では人によって状況によって言う事違うぞ!そんなんでコミュ力高い人間を育成できるわけないし。という、大変納得のいく導入から、戯曲家・演出家として名高い平田オリザが、日本社会とコミュ力について縦横に語る。平田さんて教育現場で演劇的メソッドを用いてコミュニケーションについて考えさせるなんて仕事もやってきてたんですね。面白そう!こんな授業受けてみたい!
何より、コミュニケーション能力を人格的なものみたいにとらえて人を追いつめないようにしようよ、という訴えが心に沁みます。簡単にはわかりあえなくて当然なのだから、必要なものは、それを多少とも軽減する「マナー」や「スキル」。
コミュ力が人を選別したり斬り捨てたりの尺度になるのはよくない!と。嬉しいお言葉です(涙)
ふう、吐き出して少しすっきりしました。
表紙画像は、リンク先でお願いします。m(__)m
コメント
とはいえ、海洋冒険もの(主に洋モノですが)を卒業する日は、来ないと思いますよ(^^)/
エンタメ路線なのは変わりないですし(マンガもかなり読んでた)。
面白いってどんな本なのカナ…。
「狙われた秘密輸送船団」
三崎書房から出ている作品です。冒険小説ですが謎解きもありまして。海戦場面とともに興奮させてくれました。
ここ数年、新刊で海洋冒険ものというケースを見ていない気がします。小説漫画を問わず・・・・・・・ぬ、
「海帝」
という作品が出ていましたな。
かつては帆船小説もたくさん出してくれてたとこですよね。海の風雲児FOXもこの出版社でした。「狙われた…」さがしてみようかな。
「海帝」も知りませんでした。鄭和の話なんですねえ。
「ヴィンランド・サガ」もヴァイキングだしアイスランドから北米大陸を目指すから海洋冒険なのですが、今のところ陸上での闘いのほうがボリュームあります(笑)。…面白いですけど!(私買ってます)
「ヴィンランド・サガ」
僕は離れてしまいました。いつまでたっても北米篇が始まらないので苛立って。ちょいと短気でしたかね。そうだ。
「UP」
という雑誌(?)に
「セイウチとヴァイキング」
という記事がありまして。ノンフィクションながら面白かったです。たぶん最新号だと思いますが。
しかもコミックスは年2冊ペース!(汗)
頑張れ主人公!
「海帝」
買いました。あ、熱い!!まことに熱い作品です。星野先生ももう若くないでしょうに。なぜこんな情熱を保てるのか。
どうかお試しを。
美丈夫って言葉の似あう鄭和ですね。まあ、よほどの体力気力の持ち主じゃないとあんな航海できっこないから納得ですが…
ところで「ヴィンランド・サガ」も22巻が出ましたよ。アニメにもなったらしいけどアニメは見ておりません(笑)