マル合の下僕

2017年11月19日 読書
高殿円著。

ラノベのあとは「トッカン!」のお仕事小説で『当てた』著者、これも高学歴ワーキングプア非常勤大学講師の主人公の悪戦苦闘を描くお仕事小説。もともと非常勤の低収入なのに、ネグレクトで母に置いていかれた小5の甥ッ子も養育してるので生活水準は最低限。授業を何コマ確保するかに明日の生活がかかっている…そのためには「マル合」と称される高ランクの有力な教授にコバンザメのようにくっつくしかないっ!
毒を吐き権謀術数を試みるも根っこが甘い(根はお人好し)主人公と、出来杉小学生との共同生活、テンポのいい会話がなんとも素敵で、心にしみる。
主人公が天敵視する同僚、ボンボンの薬膳センセイも実はずいぶん彼を助けてくれるんだけど、まあでも気を抜いたらヤバいかな。スキを見てお姫様だっこしたりしてるくらいだからな。

面白くて一気読みして次の日もまた読んでいた・・・・

そしてまたまた、いきなりの西宮市ワードに胸をズキュンとやられた。
(主人公の勤め先が“香櫨園女子大”、香櫨園はもちろん西宮なのだが自分の育ったあたりからは少し遠いので最初は油断していた…)
「トッカン」の“満池谷”にも呆然となったが、体調を崩した主人公が退院する“県立西宮病院”と阪神西宮駅。うーん、あのへんはね、こどものころそれなりにうろうろしてたのね。西宮市立図書館もたしか昔はあの近くにあったしね。小学生のころは、二日に一度は図書館に行ってました。
今では市立図書館、香櫨園のほうに引っ越してるらしいけど。

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