革命前夜

2017年8月22日 読書
須賀しのぶ著。

重いけど、旅行前に最初の方をぱらばら見たら面白かったのでつい東北までもっていって飛行機の中でガッツリ読んでた(^^;)

東西冷戦のおわりごろ。
自分の「音」に迷いがあり、音楽留学したピアノ科学生のシュウ。本場のバッハにひたりたくて東ドイツへやってきたが、才能と個性にあふれすぎる留学生仲間や、きなくさい政治状況や、にもまれて、うちのめされつつも少しずつ成長してゆく。
様々なタイプの演者が奏でる音楽の描写もなかなかいい。
政治状況というスパイスも加え、直木賞の「蜜蜂と遠雷」よりいいんじゃないかとさえ思いましたよ。

主人公、ドレスデンで学び、知人がライプチヒにいて数回でかけるというのがちょっとツボでした。
数年前行ってきたところだもーん!
あの素晴らしく再建されたドレスデンの聖母教会や王宮、ライプチヒの明るい表通りとトーマス教会など、思い出しながら読みました(小説の中ではまだ教会は廃墟でしかないんだけど)

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