エリザベス・エセックス著。

ヒストリカル・ロマンスも、ときたま読む。ハーレクインだってそんなに偏見はもってない。
が、この本、実は、「男装の令嬢」くらいではすまない内容。ほんとに男と偽って海軍はいっちゃうんだもん。
帆船小説好きの私はとびついてしまいました。

舞台はナポレオン戦争期の英国。ヒロインは海軍一家の娘で、男兄弟の中の紅一点。子どものころから親や兄たちとともに海や船に親しんできた。ところが末の弟だけは、「海軍なんか入りたくない、聖職者になるんだー!」と、士官候補生としてのりくむ船まで段取りされているのに、逃亡してしまった・・・・
「そんなの我が家の不名誉になる!女の私は海軍に入りたくても入れないのに・・・・」とムラムラ来たヒロインは、なんと弟になりすまして、弟の乗るはずだった船に乗り込んでしまうのだ。
そして実際、船乗りとしての有能さを十二分に発揮するのだが、そのくせすぐハンサムで有能な副長コル(兄の友人でもあり、幼い頃に実は会ったことがある)の魅力にドキドキしはじめ、ロマンス小説とはいえ情けないぞ!副長のほうも、ちょっとこらえ性がなさすぎだぞ!
そんなに簡単にいちゃつくんじゃなーい!

とはいえ、海上、戦場でのアクションやその報い(怪我とか)はそれなりにハードなものが用意されている。士官候補生室にはびこるイジメ(ありがち)と戦うエピソードなんかも面白い。
終盤はトラファルガーですよ!
この著者、わりと本気で帆船小説とか好きなんだろうと思う。

しかし、ヒロインの父親がアレキサンダー・ケントって、やりすぎなことないですか。
家出した弟がリチャード・・・・ううむ・・・・

ヒロインの名はサリー。
なんか帆船小説の脇役にサリーさんていたような気がするんですが…主人公の妹とか、友人の妹とか、そういう立ち位置で。でも思い出せないなあ。最近ほんとにトシのせいか記憶がユルくなってしまって困っている。
誰か、ピンときたら教えて下さい。m(__)m

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索