~祖父は山へ柴刈に / 祖母は川へ洗濯に~
楠昔噺 (くすのきむかしばなし)
  碪拍子の段
  徳太夫住家の段

曾根崎心中 (そねざきしんじゅう)
  生玉社前の段
  天満屋の段
  天神森の段

「楠昔噺」は初めて見ました。南北朝の時代物。
仲の良い老夫婦。それが、妻の連れ子の婿と、暴れ者なため勘当されて家を出ていた夫側の連れ子な息子が、それぞれ南朝方の名将楠木正成と、六波羅方の勇将宇都宮公綱であるとわかり・・・・
序盤の芝刈り洗濯、昔話的ギミックをちりばめてのほのぼのムードから、一転して戦乱の世の運命の苛酷さに至る後半。
けっこう泣けました。子どもを勝手に殺したりしないのもよかった・・・・
席はもうちょっと左に取っとけばよかったから(公綱/玉志さんの雄姿が遠かった・・・・)

「曾根崎心中」は、思えば私の初文楽舞台体験ですね。蓑助さんのお初に勘十郎さんの徳兵衛でしたが、今回は勘十郎さんのお初に清十郎さんの徳兵衛。
破滅して死ぬしかない男、恋のためともに死のうとする女、それが綺麗で仕方がないって演目ですが、「やっぱり人間、己の人生を左右する金を、一時と思っても他人に貸したりしちゃあかんわ~!」
お人好しというにもアホすぎる…徳兵衛ってほんとにどうしようもない奴だよなあ。
たぶん、見栄張りたかったんだろうなあ。

入りはそこそこ。たぶん、呂太夫襲名披露のある第一部のほうが混んでるんだろうな。
そっちのキップもとってある。また、のちほど・・・・

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