上橋菜穂子著。
守り人シリーズ2作目手を出してみた。

女用心棒バルサ、故郷へ帰る。
子どもの頃、命からがら父の友人ジグロに連れられて脱出した北の国。
そこにはかつて、父を殺し、ジグロを追いつめた、巨大な陰謀があった。
今はなき義父にして短槍の師・ジグロの真実を、彼に近かった人々にだけでも伝えて、自分の中のわだかまりをほぐすことができたらと、それだけしかバルサは思っていなかったのに、彼女は故国をゆるがす陰謀のどまん中に着地してしまう・・・・

・・・・いやーびっくり。
一作目よりさらにグッといいじゃないですか。

まあ、作者のあとがきにも、子どもは一作目、大人は二作目が好きらしいとありますから普通の反応なのかも。

いかにして無実の人々がハメられていったかの流れの自然さには感心するし、己の過去と向き合おうとするバルサ、そして彼女がすでにこの世にない人々とあらためて向き合う再生と浄化のクライマックスには、美しく心を打たれる。
ネタバレになってもいけないので細かくは書かないが、良かった・・・・

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索