【文楽】夏休み文楽特別公演第2部「薫樹累物語」「伊勢音頭恋寝刃」
2016年8月1日 文楽古典の、文楽~!
先月モリエールの翻案文楽を見ると、別に悪くはないのですが「コッテリ古典が見たい」と思ってしまったのでワクワクしていました。
が…
今回は、日取りを失敗いたしました(爆)
朝イチに総合ガン検診の予定を入れて休みをとっていたからと、この日にしたのですが、2時開始は結構早かった…
疲れて一度帰ってきてひと休みしたら、爆睡して5分ほど開演に遅れてしまい…
少し心配していたおなかの調子は悪くなかったが(だってバリウム飲んでるし)、寝不足に負けた…
「薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)」は、主人のため、と思ってその愛妾を斬った男が、偶然から斬った愛妾の妹に恋されて結婚することになったものの、愛妾の怨念が妹にとりついたために…という話。
「主人のため~」てのには、エーいつものアレかー、と思うのだが、怨念のため姿が醜くなった妻を変わらず大事にし、怨念のせいで妻の気がおかしくなり、逆上した彼女を自らの手にかけてしまっても、あくまでも怨念の犠牲になった妻を不憫に思う男の純情がなかなか心にしみます(自分が妻の姉を斬ったのが悪いんだけどさ)。
好感の持てる珍しい展開でした。
「伊勢音頭恋寝刃」(いせおんどこいのねたば)は、主君のため、盗まれた名刀とその鑑定書を取り戻そうと奔走している男が主人公。恋人が、彼のためにと刀を盗んだ犯人を色仕掛けでさぐってるのを誤解して逆上して、という困った男ですが、逆上して刀泥棒以外にもすれ違った人を大量に虐殺しているのに、刀を確認できたら「忠義に心勇み立ち」、主君の屋敷めざして駆け去ってゆくというラストには、かなりボー然としました(笑)
いいんかそれで!
まあなんか、そんな言い訳もつかないような大量虐殺事件を元ネタにして、忠義をなんとか織り込むかたちに作られたハナシらしいですが、困ったもんです(笑)
いやしかし楽しかった…
特に最初のハナシは…(*^^*)
そして今回の劇場1Fの展示室はテーマが"新作文楽"の歴史、小道具や写真だけでなく映像も見れて、うわーこんなにいろんな新作や翻案やってきたんだー、という楽しい展示でした。
シェークスピアありーの蝶々夫人ありーの春琴抄だの夫婦善哉だの近代日本文学ありーの瓜子姫等の御伽草子ありーの…
橋下市長の文楽ディスり騒動の時、「新しいことやらないといけん!」と訳知り顔に叫んでいたのが思い起こされますが、昭和の頃からとっくに、飽きるほど色々新しいことやってますがな…
先月モリエールの翻案文楽を見ると、別に悪くはないのですが「コッテリ古典が見たい」と思ってしまったのでワクワクしていました。
が…
今回は、日取りを失敗いたしました(爆)
朝イチに総合ガン検診の予定を入れて休みをとっていたからと、この日にしたのですが、2時開始は結構早かった…
疲れて一度帰ってきてひと休みしたら、爆睡して5分ほど開演に遅れてしまい…
少し心配していたおなかの調子は悪くなかったが(だってバリウム飲んでるし)、寝不足に負けた…
「薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)」は、主人のため、と思ってその愛妾を斬った男が、偶然から斬った愛妾の妹に恋されて結婚することになったものの、愛妾の怨念が妹にとりついたために…という話。
「主人のため~」てのには、エーいつものアレかー、と思うのだが、怨念のため姿が醜くなった妻を変わらず大事にし、怨念のせいで妻の気がおかしくなり、逆上した彼女を自らの手にかけてしまっても、あくまでも怨念の犠牲になった妻を不憫に思う男の純情がなかなか心にしみます(自分が妻の姉を斬ったのが悪いんだけどさ)。
好感の持てる珍しい展開でした。
「伊勢音頭恋寝刃」(いせおんどこいのねたば)は、主君のため、盗まれた名刀とその鑑定書を取り戻そうと奔走している男が主人公。恋人が、彼のためにと刀を盗んだ犯人を色仕掛けでさぐってるのを誤解して逆上して、という困った男ですが、逆上して刀泥棒以外にもすれ違った人を大量に虐殺しているのに、刀を確認できたら「忠義に心勇み立ち」、主君の屋敷めざして駆け去ってゆくというラストには、かなりボー然としました(笑)
いいんかそれで!
まあなんか、そんな言い訳もつかないような大量虐殺事件を元ネタにして、忠義をなんとか織り込むかたちに作られたハナシらしいですが、困ったもんです(笑)
いやしかし楽しかった…
特に最初のハナシは…(*^^*)
そして今回の劇場1Fの展示室はテーマが"新作文楽"の歴史、小道具や写真だけでなく映像も見れて、うわーこんなにいろんな新作や翻案やってきたんだー、という楽しい展示でした。
シェークスピアありーの蝶々夫人ありーの春琴抄だの夫婦善哉だの近代日本文学ありーの瓜子姫等の御伽草子ありーの…
橋下市長の文楽ディスり騒動の時、「新しいことやらないといけん!」と訳知り顔に叫んでいたのが思い起こされますが、昭和の頃からとっくに、飽きるほど色々新しいことやってますがな…
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