清家 雪子著。

□町(しかくまち=詩歌句町)に住む、ヤンデレぽい天才詩人・朔くん、プレイボーイ紳士な先輩・白さん、出奔してしまった犀。
みんな、素晴らしい詩を生み出したくてじたばた、あるいはスマートに苦悩しているのだが、彼らの毎日には、死体や謎やきゃーきゃー追いかけてくる女たちが絶えない。
丘の上の首吊り死体は誰?いや何?親友だったはずの犀の顔を思い出せないのはなぜ?
そして、奇妙な世界に吹き荒れる、近代詩の引用の数々。
不思議世界の中、詩そのもののパワーと魅力がグンと引き立って、わー詩って過激で面白いのだったんだーという感慨がわいてきて楽しい。
絵はとりたててうまくない感じの少女漫画系だが(その割にグロも頻繁)、それがかえって詩の魅力を前面におしたててる。
(ほんのわずかBLの気配もあるような…)
誰もがハマるわけではないだろうが、一読の価値あり。

近代詩歌のいろんな印象やエピソードをないまぜにしてヘンテコなファンタジーワールドをつくりあげてしまった、不思議なマンガ。なるほど、こうきたかー!と驚いた。
カエルやタヌキやロボットも皆、詩人。…のイメージ映像(かな)。
萩原朔太郎、北原白秋、室生犀星、草野心平、宮澤賢治、高村光太郎、その他もろもろ…近代詩人大集合です。


最近コミックシーモアの低価格会員になってしまったら、一巻無料サービスとか結構たくさんあって、これまで読まなかった作者をつまみ食いばっかりしている。
ダラクしたなー(笑)

連休は2日夕方から今日まで実家。明日はまた仕事だなー。
最近本当に毎晩仕事が終わらなくてむちゃくちゃ。
職場で人事異動もあったから引継もありよけい忙しいんだけど、そろそろ割り切って帰るようにしないといかんかな。

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