【文楽】11月文楽公演・第2部 玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)
またまた秋の文楽シーズンがやってまいりました。
二週連続月曜ごとに文楽です。今日は夕方からの第二部。
だいぶ図々しくなってきてろくろく予習もせずに行きました。玉藻前というからには勘十郎さんがお狐ピュンピュンするんだろうなと、そこらへんはもはやカンです(?)
あとは誰が何やるのか知らないまま。
まーおもだった人形遣いさんはもう顔おぼえたし(笑)

妖力を持つ九尾の金狐、玉藻前は有名ですよね。ぬーべー先生の同僚狐だって玉藻先生ですからねえ。
鳥羽天皇から帝位を奪おうと反逆を企てる天皇の兄・薄雲皇子と、彼に狙われた藤原道春家の人々の悲劇に、妖狐がからみます。
藤原家に伝わる神剣を家来に命じて盗ませつつ、その娘桂姫を口説いてもなびかないと見るや殺してしまえと極悪非道な薄雲皇子。後に妹の初花姫が入内するとこちらも口説こうとするが、初花姫が妖狐に乗り移られて人外となっていると知るや、野望のために妖狐の力を借りられるなら人界を魔道に堕とすのもヘイチャラ、と、相当に肝の太い悪党である。
悲運の姫君たちはともかく、桂姫の思い人・采女之助がちっともそれにこたえてくれない物足りなさとか、皇子の部下の冷酷な金藤次のモドリの無茶っぷり(玉男さんなんだが)とか、善人のみなさんより、むしろ皇子の悪の魅力のほうが目立っちゃった感あり。玉也さん堂々としてかっこよかったです。ははは。

まあてきとー気味な筋はおいとくとしても?、もちろん私も狐をいや勘十郎さんを見に来たわけで(物語の中の妖狐はわりとカンタンになんとかされてしまうのだけど)、数えきれないほどの変身・早変わりや舞台転換や宙乗りやと、最後のオマケというよりそれが一番大事??な狐七変化「化粧殺生石」の場面をたっぷりと楽しみました。まーこういうのは現場で見てもらうしかない。舞台の魅力ってコレですね。

右へ去ったと思った次の瞬間に左端から登場するとか、涼しい顔で超高速なワザを連発。アイドルはどんなに激しく動いても首から上に汗をかかないという話を聞いたことがあるけど、勘十郎さんもソレかしら。
いやーお疲れさまでした(*^^*)

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