多和田葉子著。

夜行列車で、世界中あっちへこっちへ旅する“あなた”。
いつのまにか回想の中の「若い頃の」旅になってたりもする。
あまり純文学は読まないんだけど、夢幻的で、不安が渦巻いて、それでもユーモラスな、ぽんぽん言葉が浮遊する不思議空間は、結構楽しく読めました。
“理由はあとになってわかった”とか書いておきながら、なんだか忘れ去られてたりするあたりも、限りなくすべてが夢に近い。
夜行列車から落ちるあたりの描写のノリのよさは、夢だろ、夢だよな絶対夢いかにもな夢…
すごく納得した。

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