池宮彰一郎著。

苦しいながらも鮮やかな寡兵での勝利(朝鮮半島で)、兄義久らから援軍を拒まれ大坂に孤立したところへはるばると"勝手に"駆けつける兵たち、若いオナゴを見てちょっぴりほっこりドキドキ(可愛い…六十代なんだけど義弘)などなど、派手さもある前半とはうってかわって、小心狸の家康と、人の言う事を聞かない三成のおかげで、忍の一字の下巻であった。
関ヶ原合戦の、とてつもない撤退戦は、義弘の万能ぶりを更に超え、薩摩を保つために何が何でも義弘を生きて薩摩へ帰さんとする部下たちの献身ぶりが凄くて心をうつ。文字通り全員が命をなげうってその一事に結集するのだ。

木曜の晩に半分眠り込みながら止められずに最後まで読んだのだが、半分寝てたので今日もう一度終盤の100ページほどを読み直した。面白かった。

ただ何だろう、ほんの少し、語り口に余分なものがたまにちらつくのが惜しかった。官吏どもとその精神について時々軽く爆発してる…
関ヶ原については司馬遼太郎が有名だし、司馬遼関ヶ原も今度読んでみるか、それとも…
(この著者も司馬さん大好きで影響受けてる人らしい)
まあさすがに現代社会についての考察を歴史小説にまぜこむのは、司馬サン手練れだからきっともっとその部分上手いはず。

さーまたモバノブに戻るか。てか、やりながら読んでいるのだが。今週も何とか天一リーグ残留できそうである。よかったよかった。
(島津義弘Gは先週末で引退し、自軍には家久Gのみ残っているが1軍半状態。それにしても鬼島津のプラチナがまだないのは解せない…まあ、Gの中では義弘は強い方だと思う。家久の反撃も強いけど単独ではややモロいから…)

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