小椋 春歌著。
新シリーズはアラビアンナイト風。
「変態王子」という強烈キャラの前シリーズにくらべれば、今回のヒーローは黒いといってもまだまだ紳士的で、ヒロインはより引っ込み思案になり、おとなしいお話ですが、なんというかこの著者、バランス感覚が優れているのかな、各登場人物の絡み方(第一印象と違う部分を小出しにされるので、人物描写が膨らんでゆく)、ギャグとシリアスの配置の安定感、テンポのよさでもって、あっというまに読まされてしまいました。

確実に前よりは軽い。しかし巧い。
次の巻が楽しみです。

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