七世竹本住大夫著、というか聞き書きなので、舞台やTVのドキュメンタリー番組などで聞いたそのまま、大夫の言葉がほんとに直接と伝わってくる感じで大変読みやすい。また、68年間文楽に打ち込み続けたその半生の回顧は、戦前戦後の大阪の様子が生き生きと描かれて面白く、一気読みしてしまった。
やはり、一生かけて、「語り、伝える」ことに打ち込んできた人のことばは文字になっても力強さが違う。本にまとめてくれたライター樋渡優子さんも優秀なのだろうが、実に面白い一冊だった。

住大夫さんの他の本も読んでみようっと。

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