アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)
2014年7月2日 読書
ジョン・スコルジー著。
タイトルからして人を食っています。
SFを読む人ならだれでも「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を連想するに決まってます。
直接のかかわりは全然ないといっていいのですが、本歌取りってヤツでしょうか。
うすーく薄くP.K.ディックを連想させるガジェットも入れたりしながら、明るくメリハリのきいたユーモア冒険SFに仕上がってるあたり、うまいねスコルジー。
何百もの知的種族が共存する銀河系の、科学技術レベルとしては下の方の地球人類。同盟を結んでいるけどちょっとだけ格上のニドゥ族との関係が悪化して一触即発の危機に。この危機から逃れるため、ニドゥ族の求める特殊な「羊」を探す任務を請け負ったのが、敏腕ハッカーにして元兵士のハリー・クリークだった。羊探しはなぜか、美女を守って地球上を駆けまわり宇宙へ飛び出す大アクション絵巻へと変転し…
「老人と宇宙」「レッドスーツ」同様、テンポのよい掛け合いや、すっとぼけた語り口が楽しい。かなり「おいおいおい…」と突っ込みを入れたい無茶展開もたくさんあるし、点景として登場するさまざまな種族の生態がまた笑えるバカバカしさに満ちて、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさだ。571ページと分厚い作品だが4分の3ほどいったところで「えーもう終盤なの??」と残念に思った。
出来のいいイマドキのSF映画、って趣があります。
イマドキのSF映画って私はろくに見ていないんだけど(笑)
タイトルからして人を食っています。
SFを読む人ならだれでも「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を連想するに決まってます。
直接のかかわりは全然ないといっていいのですが、本歌取りってヤツでしょうか。
うすーく薄くP.K.ディックを連想させるガジェットも入れたりしながら、明るくメリハリのきいたユーモア冒険SFに仕上がってるあたり、うまいねスコルジー。
何百もの知的種族が共存する銀河系の、科学技術レベルとしては下の方の地球人類。同盟を結んでいるけどちょっとだけ格上のニドゥ族との関係が悪化して一触即発の危機に。この危機から逃れるため、ニドゥ族の求める特殊な「羊」を探す任務を請け負ったのが、敏腕ハッカーにして元兵士のハリー・クリークだった。羊探しはなぜか、美女を守って地球上を駆けまわり宇宙へ飛び出す大アクション絵巻へと変転し…
「老人と宇宙」「レッドスーツ」同様、テンポのよい掛け合いや、すっとぼけた語り口が楽しい。かなり「おいおいおい…」と突っ込みを入れたい無茶展開もたくさんあるし、点景として登場するさまざまな種族の生態がまた笑えるバカバカしさに満ちて、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさだ。571ページと分厚い作品だが4分の3ほどいったところで「えーもう終盤なの??」と残念に思った。
出来のいいイマドキのSF映画、って趣があります。
イマドキのSF映画って私はろくに見ていないんだけど(笑)
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